JPH05344667A - 交流発電機の突極形回転子 - Google Patents

交流発電機の突極形回転子

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JPH05344667A
JPH05344667A JP17936192A JP17936192A JPH05344667A JP H05344667 A JPH05344667 A JP H05344667A JP 17936192 A JP17936192 A JP 17936192A JP 17936192 A JP17936192 A JP 17936192A JP H05344667 A JPH05344667 A JP H05344667A
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magnetic
pole
magnetic flux
magnetic pole
claw
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Shinji Nishimura
慎二 西村
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転子の磁極の磁束の過度の片寄りを抑制
し、電磁音を低減する。 【構成】 磁極5a、6aに軸方向にスリット5b、6
bを設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、回転子の突極鉄心に
励磁コイルを装着した、交流発電機の突極形回転子に関
する。
【0002】
【従来の技術】図7は従来の交流発電機の突極回転子及
び固定子の部分縦断面図で、車両用の場合を示す。図に
おいて、1は固定子で、固定子鉄心2に固定子コイル3
を装着している。4は突極形回転子で、次のように構成
されている。5及び6は異極性の磁極鉄心で、双方の爪
形磁極5a及び6aが円周方向に交互に出されている。
7は双方の磁極鉄心5、6間に保持された励磁コイル、
8は磁極鉄心5、6を固着した回転軸である。なお、回
転軸8にはスリップリングを装着しているが、図示は略
している。
【0003】上記回転子4を回転させ、励磁コイル7に
通電すると、爪形磁極6aから出た磁束がエアギャップ
を経て固定子鉄心2を通り、エアギャップを経て爪形磁
極5bに入る。これにより、固定子コイル3に交流電圧
が誘起され負荷に供給する。
【0004】上記爪形磁極5a、6aと固定子鉄心2の
磁束分布を、図8に説明図で示す。固定子コイル3に電
流が流れると、反作用により界磁極からの磁束Φが一方
では打消し合い、他方では強め合う。これにより、突極
形の界磁極では極を通る磁束Φが片寄り、エアギャップ
の磁束密度が非常に高い部分ができ、磁気吸引力が過度
に増加することになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の交
流発電機の突極形回転子では、エアギャップでの磁束密
度が非常に高い部分ができ、磁気吸引力の不均一が増大
し電磁騒音の原因となるという問題点があった。この発
明は、上記のような問題点を解決するためになされたも
ので、磁極における高磁束密度の過度の片寄りによる電
磁騒音を低減した、交流発電機の突極形回転子を得るこ
とを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる交流発
電機の突極形回転子は、磁極に軸方向にスリットを設け
たものである。
【0007】
【作用】この発明においては、磁極頭部における磁束の
一方側への過度の片寄りが、スリットにより緩和され、
エアギャップでの磁束の過度の高密度が低減され、この
部分による磁気吸引力が下がり、電磁騒音が低減され
る。
【0008】
【実施例】実施例1.図1はこの発明の実施例1による
突極形回転子の磁極を爪形磁極の場合を展開図で示し、
(A)図は平面図で、(B)図は側面部である。磁極鉄
心5、6の爪形磁極5a、6aには軸方向のスリット5
b、6bが上部から設けられている。なお、この発明の
一実施例による突極形回転子の構成は、磁極5a、6a
にスリット5b、6bを設けた外は図7と同様である。
【0009】スリット5b、6bが設けられた爪形磁極
5a、6aと固定子鉄心2の磁束分布を、図2に説明図
で示す。爪形磁極5a、6aにはスリット5b、6bが
あるので、磁束Φの片寄りの度合が抑制され、磁極部で
磁気飽和させ、エアギャップの磁束密度が余り高くなら
ないようにしている。
【0010】固定子コイル3に電流が流れていないとき
は、磁束の片寄りはないので、同一回転速度であればス
リットなしと同等の起電力特性を得る。高速回転時で
は、固定子コイル3のリアクタンスにより電流位相が界
磁起磁力の位相に対し約π/2遅れるので、磁極のほと
んどの磁束は固定子コイル3の反作用により弱められ、
これもスリットなしと同等の特性を得る。低速回転で発
電開始すると、固定子コイル3のリアクタンスが小さい
ので、固定子電流の位相は界磁起磁力の位相に対しπ/
4遅れ、起磁力を強め合う方に片寄ろうとする。しか
し、スリット5b、6bがあるため、起磁力を弱め合う
方の磁束は強め合う方へは回らず、強め合う方の磁束は
極部分の磁気飽和により、余り磁束は増えず磁束密度は
余り高くならない。これにより、磁気吸引力はそれ程大
きくはならず、電磁騒音は低いレベルとなる。
【0011】実施例2.図3(A)及び(B)は、この
発明の実施例2による回転子の爪形磁極の展開した平面
図及び側面図である。爪形磁極5a、6aには、軸方向
のスリット5c、6cを、回転方向に対し後端寄りに設
けている。爪形磁極5a、6aの回転方向に対し後端側
に磁束が片寄る度合が、スリット5c、6cにより抑制
されている。
【0012】実施例3.図4(A)及び(B)は、この
発明の実施例3による回転子の爪形磁極の展開した平面
図及び側面図である。爪形磁極5a、6aには、1対の
軸方向のスリット5d、6dを円周方向に対し両側に設
けている。このように、両側1対のスリット5d、6d
により、回転方向がいずれの方向であっても、磁束の片
寄りの度合が抑制される。
【0013】実施例4.図5はこの発明の実施例4によ
る回転子の磁極の側面図である。磁極10は一般の突極
の場合で、励磁コイル11が装着されている。界磁極1
0には軸方向のスリット10aが設けられており、磁束
の片寄りをある程度に制限している。
【0014】実施例5.図6はこの発明の実施例5によ
る回転子の爪形磁極の展開した側面図である。爪形磁極
5a、6aのスリット5b、6bに非磁性充てん材(例
えば合成樹脂材)12を充てんしている。爪形磁極5
a、6aはスリット5b、6bを設けているので、回転
子が高速回転時に振動を発生し騒音となることがある。
しかし、スリット5b、6bに非磁性充てん材12を充
てんしているので、高速回転時での爪形磁極5a、6a
の振動が抑制され、騒音が低減できる。
【0015】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、磁極
に軸方向にスリットを設けたので、磁極頭部の磁束の過
度な片寄りが緩和され、電磁騒音が低減される。また、
スリットに非磁性充てん材を充てんすることにより、高
速回転時での磁極振動による騒音が低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)及び(B)図はこの発明の実施例1によ
る回転子の爪部磁極の展開した平面図及び側面図であ
る。
【図2】図1の爪部磁極と固定子鉄心の磁束分布を示す
説明図である。
【図3】(A)及び(B)図はこの発明の実施例2によ
る回転子の爪部磁極の展開した平面図及び側面図であ
る。
【図4】(A)及び(B)図はこの発明の実施例3によ
る回転子の爪形磁極の展開した平面図及び側面図であ
る。
【図5】この発明の実施例4による回転子の磁極の側面
図である。
【図6】この発明の実施例5による回転子の磁極の爪形
磁極の展開した側面図である。
【図7】従来の交流発電機の突極形回転子及び固定子を
示す部分縦断面図である。
【図8】図7の爪形磁極と固定子鉄心の磁束分布を示す
説明図である。
【符号の説明】
4 回転子 5、6 磁極鉄心 5a、6a 爪形磁極 5b、6b スリット 5c、6c スリット 5d、6d スリット 10 磁極 10a スリット 12 非磁性充てん材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各極の磁極に上部から軸方向のスリット
    を設けたことを特徴とする交流発電機の突極形回転子。
  2. 【請求項2】 各極の磁極に上部から軸方向のスリット
    を設け、非磁性充てん材をスリットに充てんしたことを
    特徴とする交流発電機の突極形回転子。
JP4179361A 1992-06-12 1992-06-12 交流発電機 Expired - Lifetime JP3029506B2 (ja)

Priority Applications (1)

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