JPH05344194A - リダイヤル番号の登録選択方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明はリダイヤルを行う機能と短縮番号を記
憶して短縮ダイヤルを行う機能を備えたディスプレイ付
の電話装置のリダイヤル番号の登録選択方式に関し，リ
ダイヤル番号として記憶された番号を短縮番号として登
録できると共に短縮機能により発生した番号がリダイヤ
ル用に重複して登録されないことを目的とする。 【構成】発信時にダイヤルされる番号を記憶する最新リ
ダイヤル番号登録メモリと，過去にダイヤルされた複数
のダイヤル番号を，それぞれの回数，使用日時と共に記
憶する履歴リダイヤル番号登録メモリと短縮ダイヤル登
録メモリとを備え，リダイヤル番号登録用メモリに電話
番号を登録する時，短縮ダイヤル用メモリに登録された
電話番号と比較して，一致が検出されるとリダイヤル番
号用メモリへの登録を禁止するよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はディスプレイを備えた電
話端末におけるリダイヤル番号の登録選択方式に関す
る。

【０００２】ディスプレイを備える電話端末（電話機，
ファクシミリ装置等）は，以前にダイヤルした番号を複
数個記憶しておき，後でその中の一つの番号を選択して
発呼する場合，簡単な操作によりダイヤル信号が発生す
るリダイヤル機能が備えられている。このリダイヤル番
号はダイヤルを行った時に自動的に登録されるため無駄
な番号が登録されたり，必要なダイヤル番号の登録及び
選択に手間がかかっている。

【０００３】

【従来の技術】従来のリダイヤル機能を持つディスプレ
イ付電話端末では，過去にダイヤルした複数の相手番号
が順番にリダイヤル番号用メモリに登録され，発呼時に
リダイヤル番号用メモリに登録された相手番号が登録順
に読み出されてディスプレイ上に複数の相手番号が表示
される。利用者は複数の番号の中から希望する相手の電
話番号を一つ選択すると，その番号のダイヤル信号が発
生して交換機へ送出される。

【０００４】このようなリダイヤル機能を持つ電話端末
において，同じ相手にダイヤルして通話した場合，ダイ
ヤルした回数を数えて使用頻度の最も高い順に番号表示
を行う方法が知られている（例えば，特開昭６３−１９
１４４６号公報，特開平１−２７６９５０号公報）。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上記した従来のディス
プレイ付電話端末のリダイヤル機能によれば，次のよう
な問題があった。

【０００６】ディスプレイ付電話端末がダイヤル番号
を短縮番号として登録する短縮ダイヤル機能を備える場
合，短縮機能により発生した電話番号の全桁がリダイヤ
ル番号用メモリに登録されてしまい無駄な登録と表示が
行われる。

【０００７】ダイヤルした番号を短縮番号として登録
したい場合に，短縮登録機能を用いて再度ダイヤル番号
を入力する必要がある。 リダイヤル番号を短縮番号として登録してもリダイヤ
ル番号からは消去されないためディスプレイ上に不必要
なリダイヤル番号が残ってしまう。

【０００８】上記の乃至の各問題と共に今後の各電
話通信事業者に対応した付加番号を含むダイヤル番号の
長大化に対処するためダイヤリングの簡略化が求められ
ている。

【０００９】本発明はリダイヤル番号として記憶された
番号を短縮番号として登録できると共に短縮機能により
発生した番号がリダイヤル用に重複して登録されないよ
うにしたリダイヤル番号の登録選択方式を提供すること
を目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】図１は本発明の原理構成
図である。図１において，１は記憶部であり，２は最新
のダイヤル番号が格納される最新リダイヤル番号登録メ
モリ，３は過去にダイヤルされて通話を行ったダイヤル
番号の履歴を登録する履歴リダイヤル番号登録メモリ，
４は短縮ダイヤルとして登録された番号を格納する短縮
ダイヤル登録メモリ，５はダイヤル番号管理部，６はリ
ダイヤル番号登録処理部，７はリダイヤル・短縮登録処
理部，８はダイヤル番号等を表示する表示部，９はダイ
ヤル用の数値キー，リダイヤル，短縮，ダイヤル発生等
を指示する機能キー，表示部に対するカーソル等のキー
を含むキー入力部である。

【００１１】本発明はリダイヤル番号を登録する時にダ
イヤルした日時と共に過去のリダイヤル番号の履歴情報
を更新すると共にリダイヤル番号の一つを短縮ダイヤル
番号として登録する時に以前に短縮ダイヤル番号として
登録されているかチェックして重複登録を防止するもの
である。

【００１２】

【作用】図１において，記憶部１の最新リダイヤル番号
登録メモリ２には発呼時のダイヤル番号が格納される。
通話終了時にダイヤル番号管理部５のリダイヤル番号登
録処理部６が起動される。リダイヤル番号登録処理部６
は最新リダイヤル番号登録メモリ２のダイヤル番号が短
縮ダイヤル登録メモリ４に登録されているか調べ，短縮
ダイヤル登録メモリ４に既に登録されている場合は何も
処理をしないが，短縮ダイヤル登録メモリ４に登録され
ていない場合，この最新リダイヤル番号登録メモリ２の
番号が履歴リダイヤル番号登録メモリ３内に既に登録さ
れている複数の番号の何れか一つと一致するか判別し
て，一致する場合は該当するリダイヤル番号に関して回
数情報を＋１し，その時の日時を格納する。一致する番
号が無い場合は，新たに履歴リダイヤル番号登録メモリ
３内の空きエリアにそのダイヤル番号を書き込むと共
に，現在の日時及び回数情報として「１」を書き込む。

【００１３】この履歴ダイヤル番号登録メモリ３の内容
は，キー入力部９のリダイヤル番号を指示する機能キー
の操作によりリダイヤル回数の多い順で且つ発生日時の
順にソーティングされて表示部８に表示される。この内
容から一つを選択する場合，リダイヤルを指示する機能
キーを操作すると，履歴リダイヤル番号は若番順（ダイ
ヤル番号の先頭の数字が小さい順）にソーティングされ
て表示部８に表示される。この中から希望する番号を指
示して再びリダイヤルを指示する機能キーを指定するこ
とによりダイヤルが発生する。

【００１４】また，リダイヤル・短縮登録処理部７は，
リダイヤル番号を表示部８に表示した状態で，短縮番号
登録を指示する機能キーを操作すると，該当するリダイ
ヤル番号が履歴リダイヤル番号登録メモリ３から読み出
されて短縮ダイヤル登録メモリ４に書き込まれると共
に，履歴リダイヤル番号登録メモリ３内の元のリダイヤ
ル番号は削除される。

【００１５】

【実施例】図２は実施例の電話装置の構成図である。図
２において２０はキーによる指示及び内部のプログラム
により処理を行う処理部，２１は最新リダイヤル番号登
録メモリ２１ａ，履歴リダイヤル番号登録メモリ２１
ｂ，短縮ダイヤル登録メモリ２１ｃの各メモリを含む記
憶部，２２は複数のダイヤル番号を表示できるディスプ
レイ，２３はキー入力部，２４は選択された番号情報に
応じてダイヤル信号（ＤＰ信号またはＰＢ信号）を発生
するダイヤル信号発生部，２５は通話を行う送受話部で
ある。

【００１６】キー入力部２３にはダイヤル番号を入力す
るためのダイヤルキー２３ａの他に，リダイヤルを指示
するリダイヤルボタン（Ｒで表示）２３ｂ，表示部に表
示された複数のダイヤル番号の一つを選択するためカー
ソルを上方向と下方向へ移動するカーソルボタン２３
ｃ，２３ｄ，履歴ダイヤルを若番順にソーティングする
時に使用するソーティングボタン（Ｓで表示）２３ｅ，
削除を指示する機能キー２３ｆ，短縮番号の登録を指示
するボタン（「短縮登録」で表示）２３ｇ等を備えてい
る。また，ディスプレイ２２はこの電話端末においてリ
ダイヤルを実行する時図２に示すように，最上位の行に
最新リダイヤル番号登録メモリ２１ａの番号が表示さ
れ，その後に順番に従って複数の履歴リダイヤル番号登
録メモリ２１ｂの各番号が複数個表示される。

【００１７】図３は履歴リダイヤル番号登録メモリ２１
ｂに格納されたデータ構成の例を示し，先頭にダイヤル
番号，次にダイヤルした回数，その後に登録日時の各デ
ータが順に格納されるか，各リダイヤル番号毎に後続す
る番号のポインタを格納する形式で順番を指示してもよ
い。

【００１８】図４は実施例のリダイヤル番号登録の処理
のフロー図である。図４の左側には最新リダイヤル番号
登録メモリ２１ａ（図２），履歴リダイヤル番号登録メ
モリ２１ｂ及び短縮ダイヤル登録メモリ２１ｃの内容を
表し，右側に示す処理フローにおいて各メモリが参照さ
れたり更新または登録される。

【００１９】最初に電話端末において通常のダイヤルを
行うと（図４のＳ１），最新リダイヤル番号登録メモリ
２１ａにダイヤル番号（XX-XXX-XXXX とする）が登録さ
れる（同Ｓ２）。この発信に対し相手が応答して通話が
行われ（同Ｓ３），その後通話が切断すると（同Ｓ
４），最新リダイヤル番号登録メモリ２１ａの番号が短
縮ダイヤル登録メモリ２１ｃに登録済かが判断される
（同Ｓ５）。短縮ダイヤル登録メモリ２１ｃに登録済の
場合は，処理を終了するが，登録されていない場合，履
歴リダイヤル番号登録メモリ２１ｂに登録されているか
比較して判別する（同Ｓ６）。登録されている場合，履
歴リダイヤル番号登録メモリ２１ｂの該当するリダイヤ
ル番号の日時の情報を現日時に更新すると共に，ダイヤ
ル回数を更新（＋１）する（同Ｓ７）。

【００２０】登録されていない場合は，履歴リダイヤル
番号登録メモリ２１ｂの新たなエリアに最新リダイヤル
番号登録メモリ２１ａの番号を登録する（同Ｓ８）。図
４の履歴リダイヤル番号登録メモリ２１ｂの番号の例で
は，その中に最新リダイヤル番号登録メモリ２１ａのダ
イヤル番号が登録されていなかったので，新たに番号XX
-XXX-XXXX が登録された状態を示す。

【００２１】図５は履歴リダイヤル番号によるリダイヤ
ルの処理フロー図であり，左側には処理フローに応じて
変化するディスプレイ画面の各表示状態Ａ〜Ｃを示す。
最初に電話装置をオフフック状態とし，リダイヤルボタ
ンを押下すると，最新リダイヤル番号登録メモリと履歴
リダイヤル番号登録メモリの番号がＡに示すように表示
される（図５Ｓ１〜Ｓ３）。このＡの履歴リダイヤルの
複数の番号は予めダイヤル回数の多い順または現日時に
近いものを先頭とする順の何れかでソーティングされた
状態である。この状態で，キー入力部（図２の２３）の
ソーティングボタンを押下すると（同Ｓ４），履歴リダ
イヤル番号がダイヤル番号の若番順でソーティングされ
Ｂのように表示される（同Ｓ５）。

【００２２】この表示画面を見て，画面上のカーソル
（右向き矢印で表示）を利用者がキー入力部のカーソル
ボタンの操作により移動して希望する番号を指示する
（同Ｓ６）。続いてリダイヤルボタンを再度押下すると
（同Ｓ７），指示されたリダイヤル番号によるダイヤル
信号により発信が行われる（同Ｓ８）。この後履歴リダ
イヤル番号登録メモリが更新（回数，日時）されて（同
Ｓ９）終了する。

【００２３】直前にダイヤルされた番号によりリダイヤ
ルを行う場合は，オフフック状態で最初にリダイヤルボ
タンを押下すると，ディスプレイ上に図５のＡのように
カーソルが前回ダイヤルした番号（最新リダイヤル番号
登録メモリ２１ａに記憶された番号）を指示した画面が
表示される。この後，もう一度リダイヤルボタンを押下
すると，最新ダイヤル番号登録メモリに記憶された前回
ダイヤルした番号によりダイヤル信号が発生する。これ
により直前にダイヤルされた番号については選択操作を
することがなくリダイヤルすることができる。

【００２４】また登録された履歴リダイヤル番号を削除
する場合，次のようにして実行される。オンフック状態
において，リダイヤルボタンを押下すると，ディスプレ
イの画面に上記図５のＡのような内容が表示される。こ
の表示状態で，カーソルボタンを操作して削除したいリ
ダイヤル番号の位置を指示する。指示が終了すると「削
除」ボタンを押下すると，履歴リダイヤル番号登録メモ
リ２１ｂ内の指示されたリダイヤル番号が消去されて削
除が完了する。

【００２５】図６は履歴リダイヤル番号を短縮ダイヤル
メモリへ登録する処理フローであり，左側に上記図５と
同様にディスプレイ画面の各表示状態Ａ〜Ｃを示す。最
初にオフフック状態とし，リダイヤルボタンを押下する
（図６のＳ１，Ｓ２）。すると図６のＡのような内容が
ディスプレイに表示される（同Ｓ３）。これに対しＢに
示すようにカーソルボタンにより短縮ダイヤルへ移行さ
せたい番号を選択し（同Ｓ４），続いて短縮登録ボタン
を押下すると，カーソル位置の番号が短縮ダイヤル登録
メモリ（図２の２１ｃ）へ書き込まれると共に履歴リダ
イヤル番号登録メモリの元の番号は削除される（同Ｓ
５）。

【００２６】

【発明の効果】本発明によれば一度ダイヤルした電話番
号を重複することなく記憶し，短縮ダイヤルとして登録
した電話番号と履歴リダイヤル番号として登録した電話
番号の重複を防止するので使用メモリの少量化およびリ
ダイヤル番号選択時間の短縮化を実現できる。さらにリ
ダイヤル番号登録メモリ領域を最新リダイヤル番号と履
歴リダイヤル番号とに分割することにより従来のリダイ
ヤル機能（直前にかけたダイヤルへは選択処理無しにリ
ダイヤルできる）を保持したまま複数のリダイヤル番号
の選択機能を実現できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の原理構成図である。

【図２】実施例の電話装置の構成図である。

【図３】履歴リダイヤル番号登録メモリ２１ｂに格納さ
れたデータ構成の例を示す図である。

【図４】実施例のリダイヤル番号登録の処理のフロー図
である。

【図５】履歴リダイヤル番号によるリダイヤルの処理フ
ロー図である。

【図６】履歴リダイヤル番号を短縮ダイヤルメモリへ登
録する処理フローである。

【符号の説明】

１ 記憶部 ２ 最新リダイヤル番号登録メモリ ３ 履歴リダイヤル番号登録メモリ ４ 短縮ダイヤル登録メモリ ５ ダイヤル番号管理部 ６ リダイヤル番号登録処理部 ７ リダイヤル・短縮登録処理部 ８ 表示部 ９ キー入力部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 過去に発信された電話番号を記憶してリ
   ダイヤルを行う機能と短縮番号を記憶して短縮ダイヤル
   を行う機能を備えたディスプレイ付の電話装置のリダイ
   ヤル番号の登録選択方式において， 発信時にダイヤルされる番号を記憶する最新リダイヤル
   番号登録メモリと，過去にダイヤルされた複数のダイヤ
   ル番号を，それぞれの回数，使用日時と共に記憶する履
   歴リダイヤル番号登録メモリと短縮ダイヤル番号を記憶
   する短縮ダイヤル登録メモリとを備え， リダイヤル番号登録用メモリに電話番号を登録する時，
   短縮ダイヤル用メモリに登録された電話番号と比較し
   て，一致が検出されるとリダイヤル番号登録用メモリへ
   の登録を禁止することを特徴とするリダイヤル番号の登
   録選択方式。