JPH0534352Y2 - - Google Patents

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JPH0534352Y2
JPH0534352Y2 JP1986188043U JP18804386U JPH0534352Y2 JP H0534352 Y2 JPH0534352 Y2 JP H0534352Y2 JP 1986188043 U JP1986188043 U JP 1986188043U JP 18804386 U JP18804386 U JP 18804386U JP H0534352 Y2 JPH0534352 Y2 JP H0534352Y2
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JP
Japan
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belt
ropes
rope
toothed belt
tension
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JP1986188043U
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JPS6392852U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本考案は歯付ベルトに係り、詳しくはベルト走
行時において張力低下を起こしにくい歯付ベルト
に関するものである。 (従来の技術) 近年、省エネルギーを目指す社会的要請によ
り、ベルト駆動装置はレイアウトのコンパクト
化、小プーリ化、多軸駆動化が重要な課題になつ
ている。このような要求に対して適用しうるベル
トとして内部に抗張体を並列に埋設し、その下部
に背面ゴムを設けた歯付ベルトが注目されてい
る。 歯付ベルトは歯部がプーリと噛み合つて同期伝
動するのが特徴で、通常伝達能力を高めるため、
背面ゴムにテンシヨンプーリが係合されていた。
しかし、ベルトの伸びが大きくなつて、ベルト張
力が初張力より低下し始めると、プーリとの噛み
合い不良によるジヤンピングが発生した。 このため、従来ではベルトの伸びを抑える対策
として、ロープとゴムとの接着力を向上させた
り、ロープの下撚り数、上撚り数、素線径を改善
して耐屈曲疲労性を向上させてロープ疲労による
伸びを軽減することが提案されている。(実開昭
60−143951号公報、実公昭59−15780号公報参照) (考案が解決しようとする課題) しかし、このような策を講じてもベルトを100
℃前後の環境温度で走行させた場合には、ベルト
初張力は走行時間が増すにつれて大きく減少し始
めた。この結果、ベルトはプーリとの噛み合い不
良によつてジヤンピングが発生した。 本考案はこのような歯付ベルトの走行時におけ
る張力低下を軽減し、ベルト初張力を長く維持し
てベルトのジヤンピングを阻止した歯付ベルトを
提供することを目的とする。 (課題を解決するための手段) 即ち、本考案の特徴とするところは、内側に一
定ピツチで歯部を形成し、ピツチライン上に抗張
体を埋設した歯付ベルトにおいて、前記抗張体が
ガラスフイラメントのストランドを下撚りし、こ
れによつて得られた子なわを複数本集めて上撚り
することにより構成されたガラス繊維ロープであ
つて、上記子なわ間にビニルピリジン−スチレン
−ブタジエン三元共重合体を60〜100%重量含む
ゴムラテツクスからなるRFL液の硬化付着物を
充満させ、しかもそれぞれの子なわを上記RFL
液の硬化付着物で被覆した構成からなつている。 以下、本考案の歯付ベルトを図面に従つて説明
する。 第1図は本考案に係る歯付ベルトの一部を部分
的に図示しており、歯付ベルト1は内側に一定ピ
ツチで設けた歯部2と、該歯部2の表面に被覆し
たカバー帆布3そして伸張部4に埋設した抗張体
5からなつている。 上記抗張体5はガラス繊維ロープを使用した例
であり、第2図はその構成を示す。これによる
と、例えば直径9μもしくは9〜10μの無アルカリ
ガラスフイラメントを太さ15000ヤード/ポンド
にそれぞれ集束したストランド6を3本集めて矢
印Aの方向に下撚り数2.0〜2.5回/25mmに下撚り
して子なわ7とし、これを13本集め子なわ7と反
対方向A′に上撚り数1.4〜2.0回/25mmで上撚りし
て、総デニール数10.000〜13.000に構成したロー
プである。この場合、上撚り方向は下撚り方向と
同じ方向であつてもよい。 上記上撚り数が1.4回/25mm未満では、ベルト
に屈曲疲労性が悪く、また注水走行後のベルト強
力が低下する。他方、上撚り数が2.0回/25mmを
超えると、ベルトの引張強さが低下し始め、また
同時に100℃以上の高温環境下で走行させた後の
ベルト初期張力も大きく低下する傾向がある。 また、下撚り数が2.0回/25mm未満では、ベル
ト側面に露出しているロープがほつれやすくな
り、他方下撚り数が2.5回/25mmを超えると、ベ
ルトの伸びが大きくなる。 しかして、上記抗張体5はストランド6を構成
するフイラメント間そして子なわ7間にビニルピ
リジン−スチレン−ブタジエン三元共重合体を60
〜100%重量含むゴムラテツクスからなるRFL液
の硬化付着物を充満している。上記RFL液は粘
性に富んだビニルピリジン−スチレン−ブタジエ
ン三元共重合体を成分にしているため、フイラメ
ント間そして子なわ7間に付着しやすく、子なわ
7間を充満し、空〓をなくしている。 しかも、それぞれの子なわは上記RFL液の硬
化付着物で被覆されている。 尚、RFL処理は160〜350℃の条件でストラン
ド6を複数本集束した状態で行なわれる。 次に、以上のような構成を有するロープを使用
した歯付ベルトの実施例ならびに性能について以
下に示す。 (実施例) 下カバー帆布としてナイロン帆布、そして抗張
体として直径9μの無アルカリガラスフイラメン
トを太さ15000ヤード/ポンドに集束したストラ
ンドを3本集め、これを第1表に示すRFL液に
デイツプ処理した後、これを下撚り数2.0回/25
mmで下撚して子なわとし、次いでこれを13本集め
て子なわと反対方向に上撚り数4.0回/25mmで上
撚したECG150−3/13をクロロプレンゴム中に
埋設した歯付ベルトを作製した。 得られた歯付ベルトは歯のピツチ9.525mm、歯
数120、ベルト幅19mm、そして歯型ZAを有するも
のであつた。 そして、得られたベルトの抗張体を切断し、そ
の断面を観察すると、実施例1,2においては子
なわ間にはRFL液の硬化付着物が充満していた
が、比較例においては中心部分の子なわ間には空
〓が見られた。 次いで、該ベルトを駆動プーリA(歯数21)、従
動プーリB(歯数42)、そしてテンシヨンプーリC
(52φ)からなる走行試験機に取付け、駆動プー
リAを7200rpm、ベルト初張力150Kgf、5、
そして雰囲気温度100℃の条件下で走行させ、走
行時間とベルト張力の関係を測定した。その結果
を第3図に示す。
【表】
【表】 この結果によると、本考案の歯付ベルトは走行
後も初張力を維持している。 (効果) 以上のように、本考案の歯付ベルトによれば、
粘着性に富むビニルピリジン−スチレン−ブタジ
エン三元共重合体を60〜100%重量含むRFL液を
使用することにより、該RFL液の硬化付着物を
子なわ間に充分に付着充満させ、そして子なわを
該RFL液の硬化付着物で被覆することによつて、
子なわを動きにくくしている。これはロープの伸
びを阻止してベルト初張力を長く維持し、プーリ
との噛み合い不良によるベルトのジヤンピングを
阻止し、ベルトの寿命を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る歯付ベルトの斜視図、第
2図はベルトの抗張体であるガラス繊維ロープの
断面図、そして第3図は歯付ベルトの走行時間と
張力との関係を示すグラフである。 1……歯付ベルト、2……歯部、3……抗張
体、4……ストランド、5……子なわ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 内側に一定ピツチで歯部を形成し、ピツチライ
    ン上に抗張体を埋設した歯付ベルトにおいて、前
    記抗張体がガラスフイラメントのストランドを下
    撚りし、これによつて得られた子なわを複数本集
    めて上撚りすることにより構成されたガラス繊維
    ロープであつて、上記子なわ間にビニルピリジン
    −スチレン−ブタジエン三元共重合体を60〜100
    %重量含むゴムラテツクスからなるRFL液の硬
    化付着物を充満させ、しかもそれぞれの子なわを
    上記RFL液の硬化付着物で被覆したことを特徴
    とする歯付ベルト。
JP1986188043U 1986-12-05 1986-12-05 Expired - Lifetime JPH0534352Y2 (ja)

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JPS6392852U JPS6392852U (ja) 1988-06-15
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