JPH06184853A - 歯付ベルト用ガラス繊維コード - Google Patents

歯付ベルト用ガラス繊維コード

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JPH06184853A
JPH06184853A JP5211592A JP21159293A JPH06184853A JP H06184853 A JPH06184853 A JP H06184853A JP 5211592 A JP5211592 A JP 5211592A JP 21159293 A JP21159293 A JP 21159293A JP H06184853 A JPH06184853 A JP H06184853A
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JP
Japan
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glass fiber
twist
twists
cord
belt
Prior art date
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Pending
Application number
JP5211592A
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English (en)
Inventor
Takashi Nakazumi
隆 中住
Shunji Takahashi
舜二 高橋
Masato Kondo
正人 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsubakimoto Chain Co
Nippon Glass Fiber Co Ltd
Original Assignee
Tsubakimoto Chain Co
Nippon Glass Fiber Co Ltd
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Publication date
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 歯付ベルトの抗張体として用いるに好適なガ
ラス繊維コ−ドを提供する。 【構成】 PFL付着量がガラス繊維コード100重量
部に対して14〜25重量部の割合となるように、1〜
5本のPFL被覆したストランドを又はこれを複数本集
めたストランド群を上撚りと下撚りの方向を逆にし、 ガラス繊維フィラメントの平均直径:5〜10μm ストランド1本当りのフィラメントの本数:100〜8
00本 下撚り数 :2.5〜4.0 上撚り数 :1.5〜1.8 下撚り数/上撚り数:1.8〜2.2 なる条件で撚合してなる歯付ベルト用ガラス繊維コード 【効果】 屈曲疲労性に優れ、引張強度が高い。伸びが
小さい。ベルト側面の露出部からのほつれ出が極めて少
なく、耐久性の高い歯付ベルトが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はRFLで被覆した歯付ベ
ルト用ガラス繊維コ−ドに係り、特に歯付ベルトの抗張
体として用いるに好適なガラス繊維コ−ドに関する。
【0002】
【従来の技術】歯付ベルトは、ギヤやチェ−ンによる伝
動装置に比べると騒音が極めて小さく、かつ、平ベルト
やVベルトのようなすべりも無いので、近年、自動車の
オ−バ−ヘッドカム軸等の伝動機構への利用が拡大され
つつある。
【0003】この歯付ベルトは、叙上の如き長所に対
し、過大な張力や屈曲変形が加えられると延伸し、プ−
リとの噛合が悪くなり、ベルトの歯がプ−リの歯を乗り
越える所謂ジャンピング現象が生じるという短所を有す
る。
【0004】而して、歯付ベルトには、上記のような張
力や屈曲変形等の負荷に対する抵抗性を高めるために抗
張体が埋設されており、この抗張体としてはガラス繊維
のコ−ドが広く用いられている。
【0005】従来、抗張体用のガラス繊維コ−ドとして
は、ECG−150−3/13又はECG−50−1/
13で、下撚り数2.5かつ上撚り数1.3のもの、或
は下撚り数4.0で上撚り数2.0のもの等が一般的で
ある。なお、撚りの方向は、上下で逆方向である。
【0006】(ここで、ECG等の記号を説明すると、
EはEガラス(無アルカリガラス)を、Cは長繊維を、
Gはフィラメント直径が呼称9μmであることを、15
0又は50はストランドが15000ヤ−ド/ポンド又
は5000ヤ−ド/ポンドであることを、3/13、1
/13の3又は1は下撚りするストランドの数を、13
は上撚りをかける下撚りされた糸束の本数を、それぞれ
表している。)また実公昭59−15780号公報に
は、歯付ベルトの抗張体として、ガラス繊維のストラン
ドを3本集めて撚り係数0.4以下で下撚りし、これを
集めて撚り係数1.6〜2.5で上撚りし、かつ上下の
撚りを同方向としたガラス繊維ロ−プが開示されてい
る。
【0007】更に実開昭59−83234号公報には、
下撚係り数を0としたガラス繊維コ−ドが開示されてい
る。
【0008】なお撚り数とは、糸25mm当りの撚り回
数(回/25mm)を表すものである。また本明細書で
は、上撚り、下撚りにおける撚り数をそれぞれ上撚り
数、下撚り数ということがある。
【0009】また実公昭59−15780号公報中に記
されている撚り係数とはT・F=√(D・T/28.
7)で算出されたものである(D:ロ−プの総デニ−ル
数、T:センチ当りの撚り数)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】自動車のオ−バ−ヘッ
ドカム軸の駆動機構は、多軸化、高負荷化しつつあり、
上記従来のコ−ドにおいては、屈曲負荷に対する抵抗
性、或は耐久性を満たし難くなりつつある。
【0011】即ち、上記ECG−150−3/13又は
ECG−50−1/13で、上撚り数と下撚り数がそれ
ぞれ4.0,2.0であり、上撚りと下撚りの方向が逆
である従来の一般品コ−ドでは、要求特性とりわけ伸び
に対する抵抗性を満し難くなりつつある。
【0012】また、実公昭59−15780号公報や実
開昭59−83234号公報に記載のものは、要する
に、下撚りをかけないで、又は下撚り数を非常に小さく
し、これと同方向に上撚りをかけるようにしたものであ
り、伸びに対する抵抗性は改善されるものの、ベルト側
面からコ−ドがほつれ易く、要求される耐久性を満たし
難くなりつつある。
【0013】即ちガラス繊維コ−ドを用いてベルトを製
造するには、ガラス繊維コ−ドをスパイラル状に巻き付
けて筒状のものを得、この筒状のものを輪切る様に所要
幅に裁断してベルトと成すのであるが、この裁断方向は
コ−ドを縦断する方向であるので、ベルト側面にコ−ド
の長手方向の断面が露出する。そのため、長時間ベルト
を走行させると、コ−ドがほつれ出すのである。特に実
公昭59−15780号公報や実開昭59−83234
号公報に記載のコ−ドの如く、下撚りをかけずに、又は
下撚り数を非常に小さくし、これと同方向に上撚りをか
けるようにしたコ−ドにおいては、撚り数が小さいとこ
ろから、1本のストランドが連続して露出する部分の長
さが長いところから、コ−ドがほつれ易く、コ−ドの破
損の進行が顕著であり、切断に至ることすらある。上記
下撚り数と上撚り数がそれぞれ2.5、1.3の一般品
も同様の傾向を示す。
【0014】またこのようなコードは撚りが少ないため
に、コードの断面形状が崩れ易く、ベルトのP.L.
D)ベルト表面の帆布の厚さtとコード直径Dの1/2
の和、即ちP.L.D=t+D/2である。)を所定値
に保ち難いという欠点もある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明の歯付ベルト用ガラス繊維コ−ドは、PF
L付着量がガラス繊維コード100重量部に対して14
〜25重量部の割合となるように、1〜5本のPFL被
覆したストランドを又はこれを複数本集めたストランド
群を上撚りと下撚りの方向を逆にし、 ガラス繊維フィラメントの平均直径:5〜10μm ストランド1本当りのフィラメントの本数:100〜8
00本 下撚り数 :2.5〜4.0、好ましくは2.7〜
3.9 上撚り数 :1.5〜1.8 下撚り数/上撚り数:1.8〜2.2 なる条件で撚合してなるものである。
【0016】以下本発明の歯付ベルト用ガラス繊維コ−
ドの構成について更に詳細に説明する。
【0017】本発明の歯付ベルト用ガラス繊維コ−ドに
用いられるストランドは平均直径5〜10μmのフィラ
メントを100〜800本引揃え、PFL被覆してな
る。
【0018】フィラメントの径が5μmよりも小さい
と、所定の品質のものを安定して生産するのが難しくな
る。一方、10μmよりも太径であると可撓性が小さく
なり、屈曲の耐久性が小さくなる。特に好ましいのは6
〜9μmである。
【0019】ストランドに含まれるフィラメントの数は
100〜800本が適当であり、この範囲を逸脱して過
度に少なくなったり、多くなったりしたときには、生産
性及び引き揃え性が低下したり含浸性が悪化する。特に
好ましいのは200〜600本である。なおストランド
は1つのケ−キから取り出しても良く、2以上のケ−キ
から併行して取り出しても良い。例えば1つのケ−キに
フィラメント200本からなるストランドが巻回されて
いる場合において、600本のフィラメントを引揃える
場合には、3個のケ−キから併行してストランドを取り
出して引揃えるようにすれば良い。
【0020】本発明において、平均直径が9μmのフィ
ラメントを用いた場合には、コ−ド全体で4800〜9
000本のフィラメント数となるようにするのが好適で
ある。
【0021】フィラメントの径Dが変化した場合には、
コ−ド断面積を勘案し、次式で算出される最少本数と最
多本数との間になるようにするのが好適である。
【0022】最少本数=(9/D)2 ×4800 最多本数=(9/D)2 ×9000 また後述のように、上撚りする糸束の本数は6〜20本
が好ましいので、糸束1本当りのフィラメントの本数は
上記式で算出される総フィラメント本数を6〜20の糸
束本数で除すことにより求められる。
【0023】本発明においては、フィラメントを巻取し
てケ−キにする紡糸時に、フィラメントにバインダ−を
付着させるのが好ましい。これは、フィラメント同志の
摩擦による損傷を防ぎ、かつ、ケバ立ちを防いで取扱い
性を良くすると共に、フィラメントとゴムとのなじみを
良くするためである。このバインダ−としては、ゴムラ
テックスを主成分としオルガノシラン及び潤滑剤を含む
ものが用いられる。バインダ−の付着量はガラスフィラ
メントに対し、0.1〜1.0wt%程度とりわけ0.
3〜0.6wt%程度が好ましい。0.1wt%よりも
少ないと上記特性の改善がみられず、とりわけ取扱い性
に難が生じ易く、一方、1.0wt%よりも多い場合に
は、ストランド被覆用としてRFLを採用した場合に、
このRFLの含浸性が悪くなる。
【0024】本発明の歯付ベルト用ガラス繊維コ−ド
は、上記の如きストランド又は引き揃えられたストラン
ド群、これをRFL結着して用いられる。
【0025】RFLを付着させるには、ストランド又は
これを複数本引き揃えたストランド群をRFLの液中に
浸漬した後、加熱炉(キュア炉)を通して乾燥、反応さ
せて固体化すれば良い。
【0026】この固体状のRFLの付着量は、ガラス繊
維コ−ド100重量部に対して14〜25重量部、特に
16〜22重量部となるようにする。
【0027】14重量部よりも少ないとゴムとの接着性
が不足したり、屈曲疲労性が低下し、25重量部よりも
多い場合にはRFL層で破壊するため接着性が低下す
る。
【0028】ガラスフィラメントの径が9μmでRFL
の付着量がガラス繊維コ−ド100重量部に対し19重
量部である場合には、RFLの付着厚さは約1μmとな
り、付着量が14重量部、25重量部では、それぞれ約
0.74μm、1.3μmになる。
【0029】なおストランドが浸漬される上記液状のR
FLとしては、次のようなものが好ましい。 レゾルシン/フォルマリンの比(モル比)は2/1
〜1/3であるものが良い。2/1を超えるとRFLの
皮膜強度が低下しゴムとの接着力が小さくなり、1/3
よりも小であると温度によってはゲル化をおこすように
なる。 レゾルシンとフォルマリンとの合量/ラテックスの
比(固形分比)は1/5〜1/20のものが良い。1/
5よりも大きくなると接着強度が低下し、1/20より
も小さくなると屈曲疲労性が低下する。 ラテックスの種類としては、スチレンブタジエンゴ
ム、クロロプレンゴム、ビニルピリジン等が好ましい。
【0030】本発明の歯付ベルト用ガラス繊維コ−ドで
は、上記のようにしてRFL被覆されたストランド又は
これを2〜5本よせ集めたストランド群を撚り数2.5
〜4.0、好ましくは2.7〜3.9で下撚りして1本
の糸束とする。
【0031】ストランドの本数が5を超えると、下撚り
した糸束の径が過大となる。
【0032】下撚り数が2.5よりも小さい場合には、
歯付ベルトに用いた場合、前述の様なベルト側面の露出
部からのほつれが出易くなる。また、下撚り数が4.0
を超える場合には、伸びが大きくなり、ベルトに用いた
際のコ−ドの伸びが過大となるので不適当である。
【0033】本発明の歯付ベルト用ガラス繊維コ−ドで
は、上記糸束を複数本(好ましくは6〜20本)、撚り
数1.5〜1.8で、下撚りと反対方向に上撚りする。
【0034】上撚りの撚り数が1.8よりも大きい場合
にはベルトに用いた際のコ−ドの伸びが過大となり不適
当である。また撚り数が1.5よりも小さい場合には、
伸びは小さいものの、ベルト側面からのほつれが出易く
なり、不適当である。
【0035】なお第1図は歯付ベルトの伸びと上撚り数
との関係の一例を示すグラフである。図示のように、上
撚り数が1.8を超えるとベルトの伸びが急激に大きく
なる。
【0036】本発明においては、下撚りと上撚りの方向
は逆方向とする。このようにすることによりコ−ドの撚
りのバランスがとれ、伸びに対する抵抗性が高くなる。
【0037】なお本発明においては、下撚りと上撚りの
撚り数の比は1.8〜2.2とする。このようにすれば
上撚りと下撚りのバランスが良好なものとなり、伸びに
対する抵抗性が一層高くなる。
【0038】ガラス繊維コ−ドにおいては、撚り数を適
切に選定することが重要である。即ち、撚り数の少ない
ガラス繊維コ−ドにおいては、当該コ−ドを湾曲面に沿
ってこれに押し付けるように引張った場合、コ−ドの断
面形状が楕円形類似の押しつぶされた形状に変形し易く
なる。このように変形し易いものにおいては、上述の様
にベルト製造時にコ−ドが変形して隣接するコ−ド同志
が密着してしまい、ゴムの回りが悪くなる。
【0039】本発明の歯付ベルト用ガラス繊維コ−ドに
おいては、上撚り数と下撚り数が適切に選定されている
ので、コ−ドを湾曲面に沿って引張っても、その断面形
状はほぼ真円形状を維持し、上記のような弊害がない。
【0040】ECG−150におけるコ−ド撚り構成と
コ−ド径との関係を次に示す。
【0041】
【表1】
【0042】本発明の歯付ベルト用ガラス繊維コ−ドに
おいては、コ−ドの直径は1.00〜1.30mmが好
ましい。1.3mmよりも太径になると、屈曲疲労性が
低下する。1.00mm以下では屈曲疲労性は優れるも
のの、初期引張強度が不足するようになる。特に好まし
いのは1.05〜1.27mmである。
【0043】第2図はガラス繊維コ−ドを用いた歯付ベ
ルトの走行による引張強さの低下率とコ−ドの直径との
関係の一例を表すグラフである。第2図より、直径が
1.3mmを超えると引張強さ低下率が相当に大きくな
ることが認められる。
【0044】第3図はこのガラス繊維コ−ドを用いたベ
ルトの引張強度(初期引張強度)とコ−ドの直径との関
係の一例を表すグラフである。使用したコ−ドは、第1
図の試験に供する前のものと同材質であり、ベルト幅は
19.1mmである。第3図より、コ−ドの直径が1.
0mmよりも小さくなると、ベルトの初期引張強度が所
要値を満たさなくなる。
【0045】
【作用】本発明の歯付ベルト用ガラス繊維コ−ドにおい
ては、PFL被覆を施すと共に、下撚りと上撚りの方向
を逆にし、かつその撚り数及びその比を適切なものに選
定してあるので、屈曲疲労性、初期引張強度に優れ、伸
びも小さい。そして、これを歯付ベルトに適用した場合
には、ベルト側面露出部からのほつれ出が極めて少な
く、耐久性の高いベルトが得られる。
【0046】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明を更
に具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限
り、以下の実施例に限定されるものではない。
【0047】実施例1 下撚り数、上撚り数及びその比が表2,3の通りである
ECG−150−3/13のコ−ドを製造した。またこ
のコ−ドを用いて歯付ベルトを製造した。
【0048】コ−ドの引張強度、直径、ベルトの引張強
度、伸び、屈曲走行後の引張強度の測定結果を表2,3
に示す。なおその他の測定条件等は次の実施例2と同様
である。
【0049】また、各コードにつき、走行試験を行な
い、結果を表2,3に示した。
【0050】
【表2】
【0051】
【表3】
【0052】表2,3より、上撚り数が1.8を超える
と伸びが大きくなることが認められる。また、実施例に
係るNo.3,7,10,11,15のガラス繊維コ−
ドを用いたベルトは初期引張強度及び伸びのバランスが
良くとれており、屈曲走行後の引張強度もNo.1,
2,4,5,6,8,9,12,13,14,16,1
7,18(比較例)のものに比べ優れていることが認め
られる。
【0053】因みに比較例に係るNo.1,2,4,
6,9,14のコ−ドを用いたベルトは、引張強度が大
きく伸びは小さいものの、屈曲走行後の引張強度が著し
く低い。また同様に比較例に係るNo.5,8,12,
13,16,17,18のコ−ドを用いたベルトは、引
張強度が小さく、伸びも大きい。そして屈曲走行後の引
張強度も実施例に係るNo.3,7,10,11,15
のものより劣る。
【0054】実施例2 ECG−150−3/13で下撚り数/上撚り数=1.
9となるようにして、上撚り数を1.0〜2.5の間で
種々変えたガラス繊維コ−ド(No.19は上撚り数
1.0、No.20は上撚り数1.3、No.21は上
撚り数1.45、No.22は上撚り数1.7、No.
23は上撚り数2.1、No.24は上撚り数2.5)
を製造し、このコ−ドを用いて歯付ベルトを製造した。
このベルトを2個のプ−リ間に懸架し、プ−リ離反方向
にプ−リ軸に所定荷重を加えながらプ−リを所定時間回
転させた。この走行による歯付ベルトの伸びを測定し
た。結果を第1図に示す。
【0055】なお測定条件は次の通りである。
【0056】環境温度 80℃ プ−リ歯数 18歯 プ−リ軸荷重 45Kg プ−リ回転数 8000rpm 走行時間 400hr この実施例2においても、実施例1と同様に、上撚り数
が1.8を超えると伸びが著しく大きくなることが認め
られる。
【0057】また、各コードについて、上記走行試験に
よるほつれ出しの無有を調べ、結果を表4に示した。
【0058】
【表4】
【0059】実施例3 ECG−150で構成を3/8〜3/13の間で種々変
えてガラス繊維コ−ドを製造した。上撚り数は1.7、
下撚り数は3.5、下撚り数/上撚り数=2.06であ
る。
【0060】このコ−ドを用いてベルト幅19.1mm
の歯付ベルトを製造し、四角形の隅角位置に配置された
4個のプ−リにこの歯付ベルトを懸架させて走行試験を
行なった。
【0061】走行試験条件は次の通りである。
【0062】環境温度 80℃ 駆動プ−リ歯数 18歯 駆動プ−リ回転数 6000rpm 走行時間 600hr またこのベルトの走行試験前のベルトの引張強度(初期
引張強度)を測定した。その結果を第3図に示す。
【0063】第2図及び第3図より、コ−ド直径が1.
3mmを超えるとベルト走行による強さ低下率が大きく
なること、並びに、直径が1.0mmよりも小さくなる
と初期引張強度が所要値を満たさなくなる。
【0064】なお実施例1〜3において、ストランドは
ゴムラテックスを主成分とするバインダ−が0.5重量
%付着されている。
【0065】またガラス繊維コ−ドは、RFLで被覆さ
れている。RFLの付着量はガラス繊維コ−ド100重
量部に対して19重量部である。
【0066】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の歯付ベルト
用ガラス繊維コ−ドは、屈曲疲労性に優れ、引張強度が
高い。また伸びが小さい。
【0067】本発明の歯付ベルト用ガラス繊維コ−ドを
歯付ベルトに適用した場合には、歯付ベルト側面の露出
部からのほつれ出が極めて少なく、耐久性の高い歯付ベ
ルトが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ベルト伸びと上撚り数との関係を示すグラフで
ある。
【図2】走行後のベルトの強度低下率とコ−ド径との関
係を示すグラフである。
【図3】ベルト引張強さとコ−ドとの関係を表すグラフ
である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均直径5〜10μmのガラス繊維のフ
    ィラメントが100〜800本引揃えられたストランド
    又はこれを複数本集めたストランド群をレゾルシンホル
    マリンラテックス(以下RFLと称する)被覆し、これ
    を撚り数2.5〜4.0で一方向に下撚りし糸束とし、
    この糸束の複数本を撚り数1.5〜1.8で他方向に上
    撚りしてなり、ストランド又はストランド群のRFL付
    着量が、ガラス繊維コード100重量部に対して14〜
    25重量部の割合であり、かつ下撚りの撚り数と上撚り
    の撚り数との比が1.8〜2.2であることを特徴とす
    る歯付ベルト用ガラス繊維コード。
  2. 【請求項2】 前記下撚りの撚り数は2.7〜3.9で
    ある請求項1に記載の歯付ベルト用ガラス繊維コード。
  3. 【請求項3】 コードの直径が1.00〜1.30mm
    である請求項1又は2に記載の歯付ベルト用ガラス繊維
    コード。
JP5211592A 1984-09-20 1993-08-26 歯付ベルト用ガラス繊維コード Pending JPH06184853A (ja)

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