JPH05343107A - 鉛蓄電池の処理方法 - Google Patents

鉛蓄電池の処理方法

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JPH05343107A
JPH05343107A JP17025292A JP17025292A JPH05343107A JP H05343107 A JPH05343107 A JP H05343107A JP 17025292 A JP17025292 A JP 17025292A JP 17025292 A JP17025292 A JP 17025292A JP H05343107 A JPH05343107 A JP H05343107A
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sulfuric acid
acid
combustion gas
heat
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JP17025292A
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Daisaku Mori
大作 森
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/84Recycling of batteries or fuel cells

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  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 大きな設備費及び運転経費を必要とせずに、
公害を発生させることなく鉛蓄電池を処理して、鉛やア
ンチモンなどを高い回収率で回収する。 【構成】 2次燃焼炉9から排出される燃焼ガスを分縮
器11に導き、鉛,アンチモンなどの金属蒸気を凝縮さ
せて溶融状態で回収するとともに、燃焼ガスと熱交換
し、昇温した伝熱媒体を廃熱ボイラ12に供給して水蒸
気を発生させる。さらに、鉛蓄電池から抜き出した希硫
酸を分縮器11を通過した燃焼ガスと接触させ、燃焼ガ
スの保有する熱で希硫酸を濃縮するとともに、燃焼ガス
中の亜ひ酸などを除去する。そして、濃縮硫酸を冷却
し、亜ひ酸を析出させて除去することにより、亜ひ酸含
有率の低い硫酸を回収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車などに使用さ
れる鉛蓄電池の処理方法に関し、詳しくは、使用済みの
鉛蓄電池を燃焼させて、鉛と硫酸を回収する鉛蓄電池の
処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来の
鉛蓄電池の処理方法は、大別して、電解処理法と、燃焼
処理法に分けられる。
【0003】前者の電解処理法は、最終的に高純度の電
解鉛を回収することができるが、鉛蓄電池を分解し、こ
れを金属,樹脂,液体(希硫酸)などに分別するための
大掛かりな設備を必要とするばかりでなく、毒性、腐食
性の強いホウフッ化水素酸(HBF4)を用いることか
ら、安全を確保するためにさらに設備が必要になった
り、運転経費が増大したりするという問題点があり、小
規模な処理装置には適していない。
【0004】また、後者の燃焼処理法は、例えば、希硫
酸を抜き出した鉛蓄電池を溶融炉に投入して燃焼させ、
アンチモンなどを含む鉛を溶融させて回収するととも
に、発生したガスを2次燃焼炉に導いて燃焼させる方法
であり、連続運転が条件にはなるが、従来より使用され
てきた方法であり、設備費が特に高価になるということ
がなく、小規模な処理装置として適している。
【0005】しかし、この方法においては、高温処理中
に気化した鉛,アンチモンなどの金属蒸気や、亜ひ酸を
含む燃焼ガスが大気に放出されるため、公害を発生させ
るという問題点がある。また、煙道中のダストととも
に、鉛やアンチモンなどの金属粒子を補捉して原料供給
口に戻すようにした例もあるが、気化した金属が冷却さ
れて固化した粒子は極めて微細であるため、完全に補捉
することは困難であり、また、補捉した金属粒子の取扱
いが厄介で、再び飛散するというような問題点がある。
【0006】この発明は、上記問題点を解決するもので
あり、大きな設備費及び運転経費を必要とせずに、公害
を発生させることなく鉛蓄電池を処理して、鉛やアンチ
モンなどの有価物質を高い回収率で回収することが可能
な鉛蓄電池の処理方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の鉛蓄電池の処理方法は、希硫酸を抜き出
した鉛蓄電池を溶融炉に投入して燃焼させることによ
り、アンチモンなどを含む鉛を溶融させて回収するとと
もに、溶融炉において発生したガスを2次燃焼炉に導い
て燃焼させるようにした鉛蓄電池の処理方法において、
2次燃焼炉から排出される燃焼ガスを、所定の温度の伝
熱媒体を循環させた分縮器に導き、燃焼ガス中の鉛,ア
ンチモンなどの金属蒸気を凝縮させて溶融状態で回収す
る金属回収工程と、前記分縮器で燃焼ガスと熱交換し、
昇温した伝熱媒体を廃熱ボイラに供給して水蒸気を発生
させる廃熱回収工程と、鉛蓄電池から抜き出した希硫酸
を前記分縮器を通過した燃焼ガスと接触させ、燃焼ガス
の保有する熱で希硫酸を濃縮するとともに、燃焼ガス中
の亜ひ酸を除去する硫酸濃縮工程と、硫酸濃縮工程で濃
縮された硫酸を冷却し、硫酸中に溶解した亜ひ酸を析出
させて除去し、亜ひ酸含有率の低い濃縮硫酸を回収する
硫酸回収工程とを具備することを特徴とする。
【0008】
【作用】この発明の鉛蓄電池の処理方法においては、気
化した鉛やアンチモンなどの金属蒸気を分縮器で凝縮さ
せることにより、燃焼ガス中から効率よく除去(補捉)
することができる。そして、補捉した鉛(アンチモンを
含む)は、例えば、溶融状態で集合流下させ、任意の型
に入れて冷却し、インゴットにするなどの方法により、
再び飛散したりすることのない状態で回収することがで
きる。
【0009】また、分縮器で燃焼ガスと熱交換して昇温
した伝熱媒体が、加熱源として廃熱ボイラに供給される
ことにより熱回収が行われる。
【0010】さらに、鉛,アンチモンなどを分縮させた
後の燃焼ガスを希硫酸と接触させることにより、希硫酸
が濃縮されるとともに、燃焼ガス中に含まれる亜ひ酸が
希硫酸と接触することにより希硫酸中に溶解して燃焼ガ
ス中から除去される。
【0011】そして、濃縮された硫酸を冷却することに
より、硫酸中に溶解した亜ひ酸が析出、除去され、亜ひ
酸含有率の低い濃縮硫酸が回収される。
【0012】以下に、これらの作用をさらに具体的に説
明する。
【0013】この発明の鉛蓄電池の処理方法において
は、溶融炉から出たガスを2次燃焼炉で、例えば100
0℃の温度条件下で燃焼させることにより燃焼を完結さ
せておき、この燃焼ガスを、コイルに所定の温度(例え
ば約350℃)の伝熱媒体を循環させた分縮器(分縮用
熱交換器)に導いて、燃焼ガスを所定の温度(例えば約
450℃)にまで冷却して、鉛及びアンチモンなどの金
属蒸気を凝縮させる。
【0014】なお、鉛(Pb),アンチモン(Sb),
Pb−Sb合金の凝固点は、 Pb : 327.4℃ Sb : 630.5℃ Pb−6%Sb合金 : 252℃(融点:285℃) Pb−9%Sb合金 : 252℃(融点:265℃) であり、燃焼ガス中の鉛及びアンチモンは、通常、凝縮
してPb−Sb合金となる。したがって、350℃以上
であれば、凝縮した溶融鉛(Pb−Sb合金)は、粘度
が低く十分な流動性を有しており、容易に集合流下させ
て取り出すことができる。
【0015】また、燃焼ガスにより加熱され、(例えば
350℃以上に)昇温した伝熱媒体は、加熱源として廃
熱ボイラに送られ、廃熱ボイラにおいて水と熱交換して
適当な圧力の水蒸気を発生させる。これにより、金属回
収工程で回収した熱を水蒸気として有効に利用すること
が可能になり、処理設備の運転経費を軽減することが可
能になる。
【0016】また、鉛の硬化剤として使用されるひ素
(As)は、亜ひ酸(As23)の状態で使用されてお
り、この亜ひ酸は218℃で昇華する(なお、Asの昇
華温度は615℃である)。したがって、ひ素(亜ひ
酸)は、分縮器では除去されず、硫酸濃縮工程で、硫酸
と接触して冷却(例えば、75℃まで)されることによ
り凝固し、硫酸中に溶解する。そして、濃縮された硫酸
(例えば、70重量%)を冷却することにより、図2に
示すような溶解度を有する亜ひ酸が析出して、結晶とし
て硫酸から分離される。
【0017】一方、溶融炉に投入する前に鉛蓄電池から
抜き出した希硫酸の硫酸濃度は、約15〜19重量%で
あり、鉛蓄電池の使用状態によってばらつきがある。ま
た、水洗した洗浄液を合わせるとさらに希釈される。こ
の希硫酸は、金属回収工程で鉛やアンチモンを分縮させ
た燃焼ガス(例えば、約450℃)と接触させることに
より、例えば、硫酸濃度約70重量%まで濃縮される。
【0018】このとき、燃焼ガスは、約75℃にまで冷
却され、硫酸ミストと粉じんをベンチュリースクラバー
などの微粒子補捉手段で補集するとともに、除害塔でS
Xを除去することにより無害化され、大気に放出され
る。
【0019】このようにして、この発明の鉛蓄電池の処
理方法によれば、特に大きな設備費や運転経費を必要と
することなく、鉛やアンチモン,あるいは亜ひ酸などの
微粒子の放出、拡散を効果的に防止し、かつ、鉛やアン
チモンを効率よく回収することができるようになるとと
もに、ひ素の含有率の低い濃縮硫酸を回収することがで
きるようになる。
【0020】
【実施例】以下に、この発明の実施例を示して、その特
徴をさらに詳しく説明する。図1はこの発明の鉛蓄電池
の処理方法を実施するために用いた処理装置を示す図で
ある。この処理装置を用い、以下の仕様の下に鉛蓄電池
の処理を行った。 使用済み廃鉛蓄電池の処理量: 2t/hr Sbを含有するPbの回収量: 1.15t/hr 70%硫酸の回収量 : 87kg/hr 水蒸気(スチーム)の発生量: 0.8t/hr 排ガス量 D.G : 2125Nm3/hr H2O : 200.6Nm3/hr /2325.6Nm3/hr SOX濃度 : ≦25ppm ふんじん : ≦0.1g/Nm3 排水量 : 11.2t/hr(p
H7〜8) 排出スラグ量 : 約5.72t/day 助燃料(A重油) : 約17.1kg/hr 中和剤(Mg(OH)2) : 約77.0kg/hr 冷却水(t:30℃として): 約11.0t/hr
【0021】鉛蓄電池を処理するにあたっては、まず、
使用済みの廃鉛蓄電池1から廃硫酸(希硫酸)を抜き出
し、廃硫酸を廃硫酸貯槽2に貯める。そして、廃硫酸を
抜き出した鉛蓄電池1をプラスチックの容器とともに、
回転式の溶融炉3に供給して燃焼処理を行う。このと
き、CaO及び屑鉄が溶融炉3に供給される。
【0022】この溶融炉3は、鉛蓄電池とガスの流れが
向流であり、還元炉5から供給されるCOガスと空気に
より、約1000℃で燃焼するガスを熱源とし、通常は
ポリプロピレンからなるプラスチック容器の燃焼熱によ
り燃焼(燃焼温度約1100℃)が維持される。なお、
溶融炉3への燃焼用空気は、鉛蓄電池の供給口4側から
供給される。
【0023】溶融炉3に投入された鉛蓄電池は、まず、
付着水分や硫酸が蒸発し、その後、ポリプロピレンが溶
融分解してガス化し、燃焼する。一方、金属鉛(アンチ
モンを含む)は、この間に溶融し、貯槽41に取り出さ
れる。なお、溶融炉3においては、CaO及び屑鉄が供
給されることにより、次のような反応が生じる。 CaO+H2SO4 → CaSO4+H2O (1) CaSO4;1000℃ → CaO+SO3 (2) Fe23+3PbSO4 → 3PbO+Fe2(SO43 (3) Fe2(SO43+2CaO → 2CaO・Fe23+3SO2 (4) PbO2 → PbO+1/2O2 (5)
【0024】上記の反応による生成物と余剰の添加固形
物は、還元炉5に送られる。なお、このとき、還元剤と
して木炭(またはコークス)が添加される。
【0025】一方、還元炉5の固形物の出口側からは助
燃料を燃焼させたガスが送り込まれる。そして、これを
熱源として、約1100〜1200℃の還元雰囲気が形
成され、かかる還元雰囲気下で酸化鉛(PbO)が次式
(6)のように反応して還元され溶融鉛として取り出され
る。 PbO+C → Pb+CO (6)
【0026】また、余剰の屑鉄や木炭などにより、例え
ば、Fe3C+ガラス+2CaO・Fe23からなるス
ラグが生成する。なお、スラグには金属鉛が少量からま
っているが、少し圧縮すると崩れて粒状になり、処理を
すると容易に鉛を分離することができる。溶融鉛は、貯
槽42に貯めて、同じく貯槽41に貯められた溶融鉛と
合わせて、アンチモンを含有する3号鉛として回収され
る。
【0027】溶融炉3から出た、ポリプロピレンの分解
ガスなどの未燃焼ガスを含むガスは、2次燃焼炉9に送
られ、ここで助燃料を燃焼したガス及び空気と混合さ
れ、完全に燃焼する。2次燃焼炉9から排出される、溶
融炉3及び還元炉5で気化した鉛,アンチモンなどの金
属蒸気や亜ひ酸などを含む燃焼ガスは、分縮器11に送
られ、約450℃まで冷却される。ここで、鉛,アンチ
モンは凝縮して液体となり、亜ひ酸の一部は固体にな
る。なお、分縮器11内には、伝熱媒体が通るコイル1
1aが配設されており、燃焼ガスは、このコイル11a
内の伝熱媒体と熱交換することにより所定の温度に冷却
される。なお、伝熱媒体としては、例えば、HTS−1
(NaNO2:40%,NaNO3:7%,KNO3:5
3%)や、HTS−2(NaNO2:45%,KNO3
55%)などを用いることが可能である。
【0028】そして、この伝熱媒体を伝熱媒体ポンプ1
3により分縮器11と廃熱ボイラ12のコイル12aの
間で循環させることにより、コイル11aの温度を35
0〜400℃に保持しながら、ガスを冷却することが可
能になり、凝縮した溶融金属鉛(アンチモンを含む)を
凝固させることなく十分な流動性を有する液体として回
収することができる。なお、凝縮したアンチモンを含む
溶融鉛は、集合流下し、ポンプ17により貯槽41に送
られる。
【0029】また、亜ひ酸の一部は、分縮器11内で凝
固して固体微粒子になるものもあるが、燃焼ガスの流れ
に同伴して硫酸濃縮塔18に送り込まれる。このように
して、硫酸濃縮塔18の下部から約450℃の燃焼ガス
が送り込まれるとともに、希硫酸ポンプ39により供給
された希硫酸が塔頂から散布され硫酸濃度約70重量%
まで濃縮される。なお、硫酸濃縮塔18の塔底の硫酸
は、硫酸ポンプ19により循環され、硫酸濃縮塔18の
下部で燃焼ガスと接触する。
【0030】そして、この間に亜ひ酸が、硫酸に溶解し
て補捉される。そして、濃縮硫酸を循環ポンプ30によ
り結晶缶29と冷却器31の間で循環させて冷却するこ
とにより、亜ひ酸の結晶を析出させ、これを系外に取り
出す。これにより、循環する硫酸中に蓄積される亜ひ酸
のバランスがとられる。なお、硫酸は、ポンプ35によ
り冷却器36に送られ、さらに冷却することにより、亜
ひ酸を十分に除去した後、濃縮硫酸として回収される。
【0031】なお、亜ひ酸の硫酸への溶解度は、図2に
示すように、10〜96℃の範囲において、硫酸濃度が
約60〜70%の範囲にあるときに最も小さくなってお
り、硫酸濃度がこの範囲になるように濃縮した後、冷却
することにより、回収硫酸中の亜ひ酸濃度を効果的に低
下させることができる。
【0032】また、分縮器11で燃焼ガスと熱交換し、
昇温した伝熱媒体は、廃熱ボイラ12に送られ、コイル
12aを通過する間に、コイル12aの外側の水(温水
ポンプ14により循環している)と熱交換して所定の温
度にまで冷却され、同時に、コイル12aの外側の水が
蒸発して水蒸気となる。このようにして、廃熱ボイラ1
2において伝熱媒体からの熱回収が行われる。なお、こ
こで発生する水蒸気は、加熱源として他の設備で利用す
ることが可能である。
【0033】さらに、硫酸濃縮塔18の塔頂からでたガ
スは、循環ポンプ22により水(中和剤として水酸化マ
グネシウムを含む)を循環させたベンチュリースクラバ
ー20でダストを分離した後、誘引ファン21で除害塔
23の下部へ送られる。除害塔23には、水酸化マグネ
シウムを中和剤として含む洗浄液が循環ポンプ24によ
り循環されており、燃焼ガスは、ここで有害物質である
SO2を除去した後、排気口28から大気に放出され
る。
【0034】また、除害塔23の循環液は、補集したダ
ストを沈降層43で沈降分離し、pH調整した後、排水
として放流される。
【0035】なお、図1には、示していないが、ベンチ
ュリースクラバー20で補集したダストや硫酸濃縮塔1
8の底に沈殿したスラッジは、ときどき抜き出して溶融
炉3へ投入して処理する。
【0036】
【発明の効果】この発明の鉛蓄電池の処理方法は、上述
のように構成されているので、特に大きな設備費を必要
とすることなく、鉛,アンチモンなどを高い回収率で、
かつ、取扱が容易な状態で回収することができるととも
に、これらの微粒子や亜ひ酸などが大気中に拡散するこ
とを防ぎ、かつ、燃焼ガスの保有する熱で水蒸気を発生
させることにより、効率よく熱を回収して運転経費を低
減することができる。
【0037】すなわち、この発明の鉛蓄電池の処理方法
によれば、大きな設備費及び運転経費を必要とせず、公
害の発生を防止しつつ鉛蓄電池を処理して、鉛やアンチ
モン、硫酸などの有価物質を高い回収率で回収すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかる鉛蓄電池の処理方
法を実施するための設備を示す図(フローシート)であ
る。
【図2】亜ひ酸の硫酸に対する溶解度を示す図である。
【符号の説明】
1 鉛蓄電池 3 溶融炉 5 還元炉 9 2次燃焼炉 11 分縮器 12 廃熱ボイラ 18 硫酸濃縮塔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 希硫酸を抜き出した鉛蓄電池を溶融炉に
    投入して燃焼させることにより、アンチモンなどを含む
    鉛を溶融させて回収するとともに、溶融炉において発生
    したガスを2次燃焼炉に導いて燃焼させるようにした鉛
    蓄電池の処理方法において、 2次燃焼炉から排出される燃焼ガスを、所定の温度の伝
    熱媒体を循環させた分縮器に導き、燃焼ガス中の鉛,ア
    ンチモンなどの金属蒸気を凝縮させて溶融状態で回収す
    る金属回収工程と、 前記分縮器で燃焼ガスと熱交換し、昇温した伝熱媒体を
    廃熱ボイラに供給して水蒸気を発生させる廃熱回収工程
    と、 鉛蓄電池から抜き出した希硫酸を前記分縮器を通過した
    燃焼ガスと接触させ、燃焼ガスの保有する熱で希硫酸を
    濃縮するとともに、燃焼ガス中の亜ひ酸を除去する硫酸
    濃縮工程と、 硫酸濃縮工程で濃縮された硫酸を冷却し、硫酸中に溶解
    した亜ひ酸を析出させて除去し、亜ひ酸含有率の低い濃
    縮硫酸を回収する硫酸回収工程とを具備することを特徴
    とする鉛蓄電池の処理方法。
JP17025292A 1992-06-03 1992-06-03 鉛蓄電池の処理方法 Withdrawn JPH05343107A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5123386A (en) * 1989-12-29 1992-06-23 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Internal combustion engine and its piston
CN103515668A (zh) * 2013-10-25 2014-01-15 常州大学 一种用于废旧锂电池中金属回收的成套装置
CN105489961A (zh) * 2015-11-27 2016-04-13 浙江兜兰智能设备股份有限公司 一种铅泥回收装置及操作方法

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