JPH05340815A - 多チャンネル分光光度計 - Google Patents
多チャンネル分光光度計Info
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- JPH05340815A JPH05340815A JP15254492A JP15254492A JPH05340815A JP H05340815 A JPH05340815 A JP H05340815A JP 15254492 A JP15254492 A JP 15254492A JP 15254492 A JP15254492 A JP 15254492A JP H05340815 A JPH05340815 A JP H05340815A
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- spectrophotometer
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、多チャンネル分光光度計に関
し、所定の光波長帯域幅をビームスプリッタで分割する
ことにより、該分割部近傍のチャンネルに生じる光量減
少による検出信号出力を補償し、所定の光量分としての
信号出力成分を得ること。 【構成】 所定の光波長帯域幅をビームスプリッタ
35で透過光と反射光とに分割し該分割された光波長帯
域を複数のチャンネル帯域として検出する多チャンネル
分光光度計であって、上記分割部近傍のチャンネル光量
の減少領域部分における上記透過光と反射光の対応する
チャンネル相互の光量分を加算59出力するようにし
た。
し、所定の光波長帯域幅をビームスプリッタで分割する
ことにより、該分割部近傍のチャンネルに生じる光量減
少による検出信号出力を補償し、所定の光量分としての
信号出力成分を得ること。 【構成】 所定の光波長帯域幅をビームスプリッタ
35で透過光と反射光とに分割し該分割された光波長帯
域を複数のチャンネル帯域として検出する多チャンネル
分光光度計であって、上記分割部近傍のチャンネル光量
の減少領域部分における上記透過光と反射光の対応する
チャンネル相互の光量分を加算59出力するようにし
た。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所定の光波長帯域幅を
ビームスプリッタで分割することにより該分割部近傍で
生じる光減少による検出信号出力低下の補償にかかる多
チャンネル分光光度計に関する。
ビームスプリッタで分割することにより該分割部近傍で
生じる光減少による検出信号出力低下の補償にかかる多
チャンネル分光光度計に関する。
【0002】地球周囲の宇宙空間の周回軌道上を周回す
る軌道衛星に搭載されて地球の表面を光学的に観測する
地球表面観測用衛星には、各種の光学的な観測装置が搭
載される。なかでも広範囲な光波長帯域の可視光領域か
ら赤外光領域までにもおよぶ範囲を観測する装置には多
チャンネル分光光度計が用いられる。
る軌道衛星に搭載されて地球の表面を光学的に観測する
地球表面観測用衛星には、各種の光学的な観測装置が搭
載される。なかでも広範囲な光波長帯域の可視光領域か
ら赤外光領域までにもおよぶ範囲を観測する装置には多
チャンネル分光光度計が用いられる。
【0003】
【従来の技術】従来の多チャンネル分光光度計の構成を
図4に示す。なお、図において点線は光路を示し一点鎖
線は光軸を示す。面としての情報を得るためには、走査
鏡1により衛星の真下の点を中心として該衛星の進行方
向と直交方向に走査させ、この走査鏡1による走査範囲
内のある瞬時視野からの光信号成分を順次集光装置2に
入射せしめる。
図4に示す。なお、図において点線は光路を示し一点鎖
線は光軸を示す。面としての情報を得るためには、走査
鏡1により衛星の真下の点を中心として該衛星の進行方
向と直交方向に走査させ、この走査鏡1による走査範囲
内のある瞬時視野からの光信号成分を順次集光装置2に
入射せしめる。
【0004】集光装置2に入射された光信号成分は一旦
結像されるが、さらに発散されてコリメータ3に入射さ
れて平行光束となり、ビームスプリッタ5でこの場合赤
外線領域と可視光線領域とに分割される。赤外線領域は
透過光となり、可視光線領域は反射光としてそれぞれの
光学系に進行する。
結像されるが、さらに発散されてコリメータ3に入射さ
れて平行光束となり、ビームスプリッタ5でこの場合赤
外線領域と可視光線領域とに分割される。赤外線領域は
透過光となり、可視光線領域は反射光としてそれぞれの
光学系に進行する。
【0005】可視光線領域の光信号成分は分光器7によ
って波長順に方向が変えられるが、結像装置8によって
この光信号成分ごとに光電気変換させ電気信号に変換す
る光検出装置9に入射される。この光検出装置9はそれ
ぞれのチャンネル単位の出力信号を増幅して出力する可
視光線信号用の増幅装置11に接続されている。
って波長順に方向が変えられるが、結像装置8によって
この光信号成分ごとに光電気変換させ電気信号に変換す
る光検出装置9に入射される。この光検出装置9はそれ
ぞれのチャンネル単位の出力信号を増幅して出力する可
視光線信号用の増幅装置11に接続されている。
【0006】赤外線領域の光信号成分は分光器15によ
って波長順に方向が変えられるが、結像装置17によっ
てこの光信号成分ごとに光電気変換させ電気信号に変換
する光検出装置18に入射される。この光検出装置18
はそれぞれのチャンネル単位の出力信号を増幅して出力
する赤外線信号用の増幅装置19に接続されている。
って波長順に方向が変えられるが、結像装置17によっ
てこの光信号成分ごとに光電気変換させ電気信号に変換
する光検出装置18に入射される。この光検出装置18
はそれぞれのチャンネル単位の出力信号を増幅して出力
する赤外線信号用の増幅装置19に接続されている。
【0007】このようにして同一の瞬時視野からの光信
号成分が多チャンネルに分割され、チャンネル幅に対応
する波長帯域ごとの出力信号が得られる。上記ビームス
プリッタ5は透過波長帯域に対して光透過率のよい材料
の表面に、分割波長を境にして、たとえば、短い波長帯
域の光を反射させ長い波長帯域の光を透過させる(逆の
場合もある)ような性質の多層膜を形成する。また、裏
面には透過された波長帯域の光を効率よく透過させるよ
うな性質の多層膜を形成したものである。
号成分が多チャンネルに分割され、チャンネル幅に対応
する波長帯域ごとの出力信号が得られる。上記ビームス
プリッタ5は透過波長帯域に対して光透過率のよい材料
の表面に、分割波長を境にして、たとえば、短い波長帯
域の光を反射させ長い波長帯域の光を透過させる(逆の
場合もある)ような性質の多層膜を形成する。また、裏
面には透過された波長帯域の光を効率よく透過させるよ
うな性質の多層膜を形成したものである。
【0008】図5はビームスプリッタ5の波長特性であ
り、縦軸を光反射率および光透過率としてそれぞれR,
Tで示し、横軸を波長(μm)として示される。分割波
長域を2.5μmとして波長の短い方の領域を可視光線
領域A、長い方の領域を赤外線領域Bとしている。それ
ぞれの主たる領域では光反射率Rおよび光透過率Tとも
にほぼ100%であるが、それぞれの両端部では傾斜を
ともなって減衰されている。
り、縦軸を光反射率および光透過率としてそれぞれR,
Tで示し、横軸を波長(μm)として示される。分割波
長域を2.5μmとして波長の短い方の領域を可視光線
領域A、長い方の領域を赤外線領域Bとしている。それ
ぞれの主たる領域では光反射率Rおよび光透過率Tとも
にほぼ100%であるが、それぞれの両端部では傾斜を
ともなって減衰されている。
【0009】このように、実際のビームスプリッタ5は
分割波長域で矩形状の反射、透過特性を有するものでは
なくそれぞれが傾斜特性を有する。すなわち、分割波長
域より離れた短い波長ではほぼ100%の光反射率と、
ほぼ0%の光透過率を示し、分割波長域より離れた長い
波長ではほぼ100%の光透過率と、ほぼ0%の光反射
率を示す。また、分割波長域の中心では、ほぼ50%の
光透過率と、ほぼ50%の光反射率とを示す。
分割波長域で矩形状の反射、透過特性を有するものでは
なくそれぞれが傾斜特性を有する。すなわち、分割波長
域より離れた短い波長ではほぼ100%の光反射率と、
ほぼ0%の光透過率を示し、分割波長域より離れた長い
波長ではほぼ100%の光透過率と、ほぼ0%の光反射
率を示す。また、分割波長域の中心では、ほぼ50%の
光透過率と、ほぼ50%の光反射率とを示す。
【0010】求められる波長帯域が、可視光線領域と赤
外線領域のように十分に離れた波長領域の場合はさした
る問題はないが、可視光線領域内(または赤外線領域内
でも波長帯域が近い)で適用する場合には、上記のビー
ムスプリッタの動作原理から分割域の部分で大幅な落ち
込みないしは欠落を生じるといった問題点がある。
外線領域のように十分に離れた波長領域の場合はさした
る問題はないが、可視光線領域内(または赤外線領域内
でも波長帯域が近い)で適用する場合には、上記のビー
ムスプリッタの動作原理から分割域の部分で大幅な落ち
込みないしは欠落を生じるといった問題点がある。
【0011】最近の衛星搭載用の多チャンネル分光光度
計には、分光させる波長帯域を拡大するとともに分割さ
せるチャンネル数を増加させ、しかもチャンネル当りの
波長帯域を狭くする傾向の要求がある。
計には、分光させる波長帯域を拡大するとともに分割さ
せるチャンネル数を増加させ、しかもチャンネル当りの
波長帯域を狭くする傾向の要求がある。
【0012】従来の一般的な多チャンネル分光光度計を
適用し、たとえば可視光線領域内で分光させる波長帯域
を拡大するとともにチャンネル数を増加させ、チャンネ
ル当たりの波長帯域を狭くすると、分光装置の性能上の
制約から可視光線領域内を2〜3分割することが必要と
なる。
適用し、たとえば可視光線領域内で分光させる波長帯域
を拡大するとともにチャンネル数を増加させ、チャンネ
ル当たりの波長帯域を狭くすると、分光装置の性能上の
制約から可視光線領域内を2〜3分割することが必要と
なる。
【0013】図6にこのような可視光線領域の波長帯域
を拡大しこれを2分割した場合の従来の多チャンネル分
光光度計の構成を示す。この構成は図4に加えて可視光
線帯域分割用のビームスプリッタとそれ以降の追加の光
学系が示される。
を拡大しこれを2分割した場合の従来の多チャンネル分
光光度計の構成を示す。この構成は図4に加えて可視光
線帯域分割用のビームスプリッタとそれ以降の追加の光
学系が示される。
【0014】したがって、図4と同等部分には同一符号
1ないし19を付しその説明は省略するので、図4で説
明した内容を参照して理解されたい。符号7ないし11
が図4の可視光線領域の分光光度計の部分であり、追加
されたビームスプリッタ21の透過光に対処される。
1ないし19を付しその説明は省略するので、図4で説
明した内容を参照して理解されたい。符号7ないし11
が図4の可視光線領域の分光光度計の部分であり、追加
されたビームスプリッタ21の透過光に対処される。
【0015】この可視光線領域の途中に可視光線領域を
分割するビームスプリッタ21が配置され、反射光の光
軸上に分光器22、結像装置23、光検出装置25、増
幅装置27が、この順序に配置されている。その作用は
前述の符号7ないし11と同様であって、異なる点は当
然のことながら波長領域である。
分割するビームスプリッタ21が配置され、反射光の光
軸上に分光器22、結像装置23、光検出装置25、増
幅装置27が、この順序に配置されている。その作用は
前述の符号7ないし11と同様であって、異なる点は当
然のことながら波長領域である。
【0016】透過光に対応させるのが可視光線領域の長
い波長領域であり、反射光に対応させられるのが短い波
長領域である(逆の場合もあり得る)。図7に示される
ような、波長に対応した横軸のチャンネル(ch)番号
と、縦軸の光反射率Rおよび光透過率Tとによって示さ
れる。このような関係となるようなビームスプリッタ2
1の特性であるとすると、ch1〜ch10が短い波長
領域、ch11〜ch20が長い波長領域であるが、c
h9〜ch12のチャンネル部分の反射率ならびに透過
率が低下しており、このためにこの部分の光量がch1
〜ch8およびch13〜ch20に比較して明らかに
低く、検出信号のレベルが一定でなくなる。
い波長領域であり、反射光に対応させられるのが短い波
長領域である(逆の場合もあり得る)。図7に示される
ような、波長に対応した横軸のチャンネル(ch)番号
と、縦軸の光反射率Rおよび光透過率Tとによって示さ
れる。このような関係となるようなビームスプリッタ2
1の特性であるとすると、ch1〜ch10が短い波長
領域、ch11〜ch20が長い波長領域であるが、c
h9〜ch12のチャンネル部分の反射率ならびに透過
率が低下しており、このためにこの部分の光量がch1
〜ch8およびch13〜ch20に比較して明らかに
低く、検出信号のレベルが一定でなくなる。
【0017】チャンネル感度の低下またはチャンネルの
欠落といった問題点をなくすには、ビームスプリッタの
代わりにハーフミラーを用いればよいが、反射光および
透過光ともに光量が1/2となることからS/N(信号
対雑音の比)が必要なシステムの装置への適用には向か
ない。
欠落といった問題点をなくすには、ビームスプリッタの
代わりにハーフミラーを用いればよいが、反射光および
透過光ともに光量が1/2となることからS/N(信号
対雑音の比)が必要なシステムの装置への適用には向か
ない。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
問題点を解決し、所定の光波長帯域幅を分割する分割域
周辺での光減少にもとづくチャンネル帯域の信号成分の
補償を行ない、出力信号を他の部分と同程度のレベルと
することを発明の課題とするものである。
問題点を解決し、所定の光波長帯域幅を分割する分割域
周辺での光減少にもとづくチャンネル帯域の信号成分の
補償を行ない、出力信号を他の部分と同程度のレベルと
することを発明の課題とするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の多チャンネル分光光度計の構成要旨は、所定
の光波長帯域幅をビームスプリッタで透過光と反射光と
に分割し該分割された光波長帯域を複数のチャンネル帯
域として検出する多チャンネル分光光度計であって、上
記分割部近傍のチャンネル光量の減少領域部分における
上記透過光と反射光の対応するチャンネル相互の光量分
を加算出力するようにしたものである。
の本発明の多チャンネル分光光度計の構成要旨は、所定
の光波長帯域幅をビームスプリッタで透過光と反射光と
に分割し該分割された光波長帯域を複数のチャンネル帯
域として検出する多チャンネル分光光度計であって、上
記分割部近傍のチャンネル光量の減少領域部分における
上記透過光と反射光の対応するチャンネル相互の光量分
を加算出力するようにしたものである。
【0020】上記加算手段の第1の手段はチャンネル光
量検出出力の電気信号を加算する回路手段である。上記
加算手段の第2の手段は透過光と反射光の光量減少領域
部分をチャンネル対応の検出器に加算させるように配置
された上記透過光と反射光を重畳入射せしめる光学手段
である。
量検出出力の電気信号を加算する回路手段である。上記
加算手段の第2の手段は透過光と反射光の光量減少領域
部分をチャンネル対応の検出器に加算させるように配置
された上記透過光と反射光を重畳入射せしめる光学手段
である。
【0021】
【作用】上記本発明の構成要旨によると、光分割部であ
る分割域前後の透過光および反射光の互いのチャンネル
対応の光量分を加算することにより、互いの信号量相互
の和によって減衰量を補填し補償するから結果的に検出
信号に減衰のない所定の一定レベルの信号が得られる。
る分割域前後の透過光および反射光の互いのチャンネル
対応の光量分を加算することにより、互いの信号量相互
の和によって減衰量を補填し補償するから結果的に検出
信号に減衰のない所定の一定レベルの信号が得られる。
【0022】その加算手段を電気信号として加算回路で
加算することにより光学系は従来と同様な構成が適用可
能である。また、加算手段を光学系で加算することによ
り電気系は簡素なものとなり、光学系であるから信号成
分が純粋で雑音などの成分の影響が少ないものとなる。
加算することにより光学系は従来と同様な構成が適用可
能である。また、加算手段を光学系で加算することによ
り電気系は簡素なものとなり、光学系であるから信号成
分が純粋で雑音などの成分の影響が少ないものとなる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の多チャンネル分光光度計につ
いて上記構成要旨にもとづき、図を参照して具体的に実
施例で詳細に説明する。図中の点線は光路を示し、一点
鎖線は光軸を示す。
いて上記構成要旨にもとづき、図を参照して具体的に実
施例で詳細に説明する。図中の点線は光路を示し、一点
鎖線は光軸を示す。
【0024】図1は本発明にかかる多チャンネル分光光
度計の第1の発明の一実施例の構成である。図1におい
て、走査鏡31により衛星の真下の点を中心として該衛
星の進行方向と直交方向を走査させ、この走査鏡31に
よる走査範囲のある瞬時視野からの光信号成分を順次集
光装置32に入射させる。
度計の第1の発明の一実施例の構成である。図1におい
て、走査鏡31により衛星の真下の点を中心として該衛
星の進行方向と直交方向を走査させ、この走査鏡31に
よる走査範囲のある瞬時視野からの光信号成分を順次集
光装置32に入射させる。
【0025】集光装置32に入射された光信号成分は一
旦結像されて発散されコリメータ33に入射されて平行
光束となり、ビームスプリッタ35で赤外線領域と可視
光線領域とに分割される。赤外線領域は透過光となり、
可視光線領域は反射光としてそれぞれの光学系に至る。
旦結像されて発散されコリメータ33に入射されて平行
光束となり、ビームスプリッタ35で赤外線領域と可視
光線領域とに分割される。赤外線領域は透過光となり、
可視光線領域は反射光としてそれぞれの光学系に至る。
【0026】赤外線領域の光信号成分は分光器37によ
って波長順の光信号成分に変換され、結像装置38によ
ってこの光信号成分ごとに光電気変換させ電気信号に変
換する光検出装置39に入射される。この光検出装置3
9はそれぞれの信号を増幅して出力する赤外線信号用の
増幅装置41に接続されている。
って波長順の光信号成分に変換され、結像装置38によ
ってこの光信号成分ごとに光電気変換させ電気信号に変
換する光検出装置39に入射される。この光検出装置3
9はそれぞれの信号を増幅して出力する赤外線信号用の
増幅装置41に接続されている。
【0027】一方の可視光線領域の光信号成分は可視光
線帯域を2分割するビームスプリッタ45によって反射
光と透過光に分割され、図7を参照して分割域よりも短
い波長領域とそれよりも長い領域の一部の反射光はch
1〜ch12の領域分が分光器46によって波長順に方
向が変えられ、結像装置47でこの光信号成分ごとに光
電気変換させ電気信号に変換する光検出装置48に入射
される。この光検出装置48はそれぞれのチャンネル信
号を増幅して出力する短波長領域の可視光線信号用の増
幅装置49に接続されている。
線帯域を2分割するビームスプリッタ45によって反射
光と透過光に分割され、図7を参照して分割域よりも短
い波長領域とそれよりも長い領域の一部の反射光はch
1〜ch12の領域分が分光器46によって波長順に方
向が変えられ、結像装置47でこの光信号成分ごとに光
電気変換させ電気信号に変換する光検出装置48に入射
される。この光検出装置48はそれぞれのチャンネル信
号を増幅して出力する短波長領域の可視光線信号用の増
幅装置49に接続されている。
【0028】ビームスプリッタ45からの透過光は同じ
く図7を参照して分割域よりも長い波長領域とそれより
も短い領域の一部のch9〜ch20の領域分が分光器
51によって波長順に方向が変えられ、結像装置53で
この光信号成分ごとに光電気変換させ電気信号に変換す
る光検出装置55に入射される。この光検出装置55は
それぞれの信号を増幅して出力する長波長領域の可視光
線信号用の増幅装置57に接続されている。
く図7を参照して分割域よりも長い波長領域とそれより
も短い領域の一部のch9〜ch20の領域分が分光器
51によって波長順に方向が変えられ、結像装置53で
この光信号成分ごとに光電気変換させ電気信号に変換す
る光検出装置55に入射される。この光検出装置55は
それぞれの信号を増幅して出力する長波長領域の可視光
線信号用の増幅装置57に接続されている。
【0029】このようにして同一の瞬時視野からの光信
号成分が多チャンネルに分割され、チャンネル幅に対応
する波長帯域ごとの信号出力が得られるのであるが、反
射光で検出された信号出力のうち、ch9〜12を加算
回路59にそれぞれのチャンネル信号として入力する。
また、透過光で検出された信号出力のうち、ch9〜c
h12を加算回路59にそれぞれのチャンネル信号成分
として入力される。
号成分が多チャンネルに分割され、チャンネル幅に対応
する波長帯域ごとの信号出力が得られるのであるが、反
射光で検出された信号出力のうち、ch9〜12を加算
回路59にそれぞれのチャンネル信号として入力する。
また、透過光で検出された信号出力のうち、ch9〜c
h12を加算回路59にそれぞれのチャンネル信号成分
として入力される。
【0030】この加算回路59によって両信号のch9
〜ch12がそれぞれに加算されることで重畳合成され
たch9〜ch12のチャンネル信号出力はch1〜c
h8およびch13〜ch20からの出力信号のレベル
と同等の信号レベルが得られる。出力端子61にはch
1〜ch8の出力信号が出力され、出力端子63にはc
h9〜ch12の出力信号が出力され、出力端子65に
はch13〜ch20の出力信号がそれぞれに出力され
る。
〜ch12がそれぞれに加算されることで重畳合成され
たch9〜ch12のチャンネル信号出力はch1〜c
h8およびch13〜ch20からの出力信号のレベル
と同等の信号レベルが得られる。出力端子61にはch
1〜ch8の出力信号が出力され、出力端子63にはc
h9〜ch12の出力信号が出力され、出力端子65に
はch13〜ch20の出力信号がそれぞれに出力され
る。
【0031】このことを図7を参照してそれぞれのチャ
ンネル単位にみると分割域の反射領域の傾斜部分で減少
している反射量成分は、透過領域の傾斜領域の透過量成
分を加算することにより補填されることが分かる。この
ことは逆の理解であっても同様である。したがって、c
h9〜ch12それぞれのチャンネルに対してそれぞれ
加算することで、これらのチャンネルが補償されch1
〜ch20の信号出力を平均した一定の出力レベルとし
て得ることができる。
ンネル単位にみると分割域の反射領域の傾斜部分で減少
している反射量成分は、透過領域の傾斜領域の透過量成
分を加算することにより補填されることが分かる。この
ことは逆の理解であっても同様である。したがって、c
h9〜ch12それぞれのチャンネルに対してそれぞれ
加算することで、これらのチャンネルが補償されch1
〜ch20の信号出力を平均した一定の出力レベルとし
て得ることができる。
【0032】図2は本発明にかかる多チャンネル分光光
度計の第2の発明の一実施例の構成である。図2におい
て、走査鏡71により衛星の真下の点を中心として該衛
星の進行方向と直交方向を走査させ、この走査鏡71に
よる走査範囲のある瞬時視野からの光信号成分を順次集
光装置72に入射させる。
度計の第2の発明の一実施例の構成である。図2におい
て、走査鏡71により衛星の真下の点を中心として該衛
星の進行方向と直交方向を走査させ、この走査鏡71に
よる走査範囲のある瞬時視野からの光信号成分を順次集
光装置72に入射させる。
【0033】集光装置32に入射された光信号成分は一
旦結像されて発散されコリメータ73に入射されて平行
光束となり、ビームスプリッタ75で赤外線領域と可視
光線領域とに分割される。赤外線領域は透過光となり、
可視光線領域は反射光としてそれぞれの光学系に至る。
旦結像されて発散されコリメータ73に入射されて平行
光束となり、ビームスプリッタ75で赤外線領域と可視
光線領域とに分割される。赤外線領域は透過光となり、
可視光線領域は反射光としてそれぞれの光学系に至る。
【0034】赤外線領域の信号光は分光器77によって
波長順に方向が変えられ、結像装置78によってこの光
信号成分ごとに光電気変換させ電気信号に変換する光検
出装置79に入射される。この光検出装置79はそれぞ
れのチャンネル信号を増幅して出力する赤外線信号用の
増幅装置81に接続されていることは第1の発明の図1
と同様である。
波長順に方向が変えられ、結像装置78によってこの光
信号成分ごとに光電気変換させ電気信号に変換する光検
出装置79に入射される。この光検出装置79はそれぞ
れのチャンネル信号を増幅して出力する赤外線信号用の
増幅装置81に接続されていることは第1の発明の図1
と同様である。
【0035】この第2の発明にあっては、ビームスプリ
ッタ75で反射された反射光は可視光線領域のものであ
り、この可視光線領域の信号光が可視光線帯域幅を2分
割するビームスプリッタ85によって反射光と透過光と
に分割される。この発明についても図7を参照して分割
域よりも短い波長領域とそれよりも長い領域の一部の反
射光のch1〜ch12の領域と、長い波長領域とそれ
よりも短い領域の一部のch9〜ch20の領域とな
る。
ッタ75で反射された反射光は可視光線領域のものであ
り、この可視光線領域の信号光が可視光線帯域幅を2分
割するビームスプリッタ85によって反射光と透過光と
に分割される。この発明についても図7を参照して分割
域よりも短い波長領域とそれよりも長い領域の一部の反
射光のch1〜ch12の領域と、長い波長領域とそれ
よりも短い領域の一部のch9〜ch20の領域とな
る。
【0036】透過光は反射鏡87によって光路が変更さ
れその光軸は反射光の光軸と平行状態となる。これ以降
については図3の該部分の拡大図を参照して説明する。
反射光は分光器88によって波長順にチャンネル単位の
光信号成分に変換され、透過光は分光器89によって波
長順にチャンネル単位の光信号成分に変換される。これ
らの光信号成分はそれぞれの光軸C,C’が光路の中心
軸D,D’とは偏位された二つの結像装置92,93に
入射され、光信号成分ごとに光電気変換させ電気信号に
変換する光検出装置95に結像入射される。
れその光軸は反射光の光軸と平行状態となる。これ以降
については図3の該部分の拡大図を参照して説明する。
反射光は分光器88によって波長順にチャンネル単位の
光信号成分に変換され、透過光は分光器89によって波
長順にチャンネル単位の光信号成分に変換される。これ
らの光信号成分はそれぞれの光軸C,C’が光路の中心
軸D,D’とは偏位された二つの結像装置92,93に
入射され、光信号成分ごとに光電気変換させ電気信号に
変換する光検出装置95に結像入射される。
【0037】ここで、光検出装置95のch1〜ch8
の部分では独立に反射光のみが入射検出され、ch13
〜ch20の部分では同様に独立に透過光のみが入射検
出変換される。ch9〜ch12の部分には反射光のそ
れぞれの対応するチャンネル部分の光信号成分と、透過
光のそれぞれの対応するチャンネル部分の光信号成分と
がそれぞれ重畳されるように入射される。したがって、
これらの検出素子からは両者の合成信号成分が検出出力
される結果、出力レベルはch1〜ch20にわたって
均等となりすべて一定のレベルの出力信号を得ることが
できる。
の部分では独立に反射光のみが入射検出され、ch13
〜ch20の部分では同様に独立に透過光のみが入射検
出変換される。ch9〜ch12の部分には反射光のそ
れぞれの対応するチャンネル部分の光信号成分と、透過
光のそれぞれの対応するチャンネル部分の光信号成分と
がそれぞれ重畳されるように入射される。したがって、
これらの検出素子からは両者の合成信号成分が検出出力
される結果、出力レベルはch1〜ch20にわたって
均等となりすべて一定のレベルの出力信号を得ることが
できる。
【0038】上記の合成されることについて、図7を参
照するとch9〜ch12の反射光の減少分は透過光の
光量分が加算されることによってそれぞれのチャンネル
が補填され、均等なレベルの値となることが分かる。こ
のことは逆の理解であっても同様である。
照するとch9〜ch12の反射光の減少分は透過光の
光量分が加算されることによってそれぞれのチャンネル
が補填され、均等なレベルの値となることが分かる。こ
のことは逆の理解であっても同様である。
【0039】この光検出装置95の信号出力はそれぞれ
の信号を増幅して出力する増幅装置97に接続されてい
る。
の信号を増幅して出力する増幅装置97に接続されてい
る。
【0040】
【発明の効果】以上詳細に述べたように、従来例の図6
ではch9〜ch12の感度が他のchに比較して低下
するが、本発明の多チャンネル分光光度計によると、こ
のことを、第1の発明にあっては、光検出装置の素子数
を両波長帯域内でそれぞれ12素子として短い波長帯域
内をch1〜ch12に対応させ、長い波長帯域内をc
h9〜ch20にそれぞれ延長させて対応させる。この
ようにして、ch9〜ch12の各チャンネルには短い
波長帯域と長い波長帯域とで検出された出力を加算させ
ることにより、すべての出力レベルを平均して一様なも
のとすることができる。
ではch9〜ch12の感度が他のchに比較して低下
するが、本発明の多チャンネル分光光度計によると、こ
のことを、第1の発明にあっては、光検出装置の素子数
を両波長帯域内でそれぞれ12素子として短い波長帯域
内をch1〜ch12に対応させ、長い波長帯域内をc
h9〜ch20にそれぞれ延長させて対応させる。この
ようにして、ch9〜ch12の各チャンネルには短い
波長帯域と長い波長帯域とで検出された出力を加算させ
ることにより、すべての出力レベルを平均して一様なも
のとすることができる。
【0041】このようにビームスプリッタの傾斜特性に
応じて光検出装置の検出素子数を設定することにより、
どのような多チャンネル分光光度計に対しても対応させ
ることが可能であるから、分割波長域、チャンネル数、
波長帯域幅の変化、などの要求に応じ得る自由度が大で
ある。
応じて光検出装置の検出素子数を設定することにより、
どのような多チャンネル分光光度計に対しても対応させ
ることが可能であるから、分割波長域、チャンネル数、
波長帯域幅の変化、などの要求に応じ得る自由度が大で
ある。
【0042】第2の発明にあっては、実施例では可視光
線用の光検出装置の検出素子をch1〜ch10および
ch11〜ch20の各チャンネルを1列として重畳さ
せて入射させればよいことから、CCDなどを検出素子
とするならば1個の検出装置で対応が可能となる。
線用の光検出装置の検出素子をch1〜ch10および
ch11〜ch20の各チャンネルを1列として重畳さ
せて入射させればよいことから、CCDなどを検出素子
とするならば1個の検出装置で対応が可能となる。
【0043】赤外線領域を分割する場合冷却形の検出装
置に対して検出装置、冷却装置が1個でこと足りるため
に、CCDのレジストレーション(アライメント)、電
力、スペース、レイアウトなどの点で有利であるなど、
種々の作用、効果を奏する。
置に対して検出装置、冷却装置が1個でこと足りるため
に、CCDのレジストレーション(アライメント)、電
力、スペース、レイアウトなどの点で有利であるなど、
種々の作用、効果を奏する。
【図1】本発明の第1の発明の多チャンネル分光光度計
の構成図
の構成図
【図2】本発明の第2の発明の多チャンネル分光光度計
の構成図
の構成図
【図3】図2の可視光線領域を2分割する部分の拡大図
【図4】従来の多チャンネル分光光度計の構成図
【図5】ビームスプリッタの波長特性
【図6】可視光線領域を2分割する従来の多チャンネル
分光光度計の構成図
分光光度計の構成図
【図7】図6に使用されるビームスプリッタの波長特性
31 走査鏡 32 集光装置 33 コリメータ 35 ビームスプリッタ 37 分光器 38 結像装置 39 光検出装置 41 増幅装置 45 ビームスプリッタ 46 分光器 47 結像装置 48 光検出装置 49 光検出装置 51 分光器 53 結像装置 55 光検出装置 57 増幅装置 59 加算回路 61、63,65 出力端子 71 走査鏡 72 集光装置 73 コリメータ 75 ビームスプリッタ 77 分光器 78 結像装置 79 光検出装置 81 増幅装置 85 ビームスプリッタ 87 反射鏡 88,89 分光器 92,93 結像装置 95 光検出装置 97 増幅装置
Claims (3)
- 【請求項1】 所定の光波長帯域幅をビームスプリッタ
(35)で透過光と反射光とに分割し該分割された光波
長帯域を複数のチャンネル帯域として検出する多チャン
ネル分光光度計であって、 上記分割部近傍のチャンネル光量の減少領域部分におけ
る上記透過光と反射光の対応するチャンネル相互の光量
分を加算(59)出力するようにしたことを特徴とする
多チャンネル分光光度計。 - 【請求項2】 上記加算(59)手段はチャンネル光量
検出出力の電気信号を加算する回路手段であることを特
徴とする請求項1に記載の多チャンネル分光光度計。 - 【請求項3】 上記加算手段は透過光と反射光の光量減
少領域部分をチャンネル対応の検出器に加算させるよう
に配置された上記透過光と反射光を重畳入射せしめる光
学手段(92)(93)であることを特徴とする請求項
1に記載の多チャンネル分光光度計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15254492A JPH05340815A (ja) | 1992-06-12 | 1992-06-12 | 多チャンネル分光光度計 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15254492A JPH05340815A (ja) | 1992-06-12 | 1992-06-12 | 多チャンネル分光光度計 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05340815A true JPH05340815A (ja) | 1993-12-24 |
Family
ID=15542784
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15254492A Withdrawn JPH05340815A (ja) | 1992-06-12 | 1992-06-12 | 多チャンネル分光光度計 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05340815A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0989668A (ja) * | 1995-09-22 | 1997-04-04 | Nikon Corp | 光スペクトル検出装置 |
JP2015524564A (ja) * | 2012-07-26 | 2015-08-24 | レイセオン カンパニー | 高い効率のマルチチャネル分光器 |
-
1992
- 1992-06-12 JP JP15254492A patent/JPH05340815A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0989668A (ja) * | 1995-09-22 | 1997-04-04 | Nikon Corp | 光スペクトル検出装置 |
JP2015524564A (ja) * | 2012-07-26 | 2015-08-24 | レイセオン カンパニー | 高い効率のマルチチャネル分光器 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990831 |