JPH05340659A - 蓄冷機能付冷蔵庫 - Google Patents

蓄冷機能付冷蔵庫

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JPH05340659A
JPH05340659A JP4147355A JP14735592A JPH05340659A JP H05340659 A JPH05340659 A JP H05340659A JP 4147355 A JP4147355 A JP 4147355A JP 14735592 A JP14735592 A JP 14735592A JP H05340659 A JPH05340659 A JP H05340659A
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JP
Japan
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temperature
compressor
cold storage
refrigerator
storage
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JP4147355A
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English (en)
Inventor
Masafumi Satomura
雅史 里村
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Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D11/00Self-contained movable devices, e.g. domestic refrigerators
    • F25D11/006Self-contained movable devices, e.g. domestic refrigerators with cold storage accumulators
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2600/00Control issues
    • F25B2600/02Compressor control
    • F25B2600/025Compressor control by controlling speed
    • F25B2600/0251Compressor control by controlling speed with on-off operation
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B40/00Technologies aiming at improving the efficiency of home appliances, e.g. induction cooking or efficient technologies for refrigerators, freezers or dish washers

Abstract

(57)【要約】 【目的】 蓄冷物質により、冷蔵庫各貯蔵室の温度の変
化速度を遅くして、圧縮機のON,OFF回数を減少さ
せ、消費電力の低減、圧縮機の延命、騒音の低減を図
る。或いは、圧縮機の運転及び停止時間は従来通りにし
て、温度変化幅を狭くして、貯蔵品の品質低下を防止す
る。 【構成】 冷蔵庫の冷気通路8に、循環空気と熱交換可
能なようにフインを備え、内部に蓄冷物質を収容した蓄
冷容器18を設け、圧縮機1の運転中は蓄冷物質に冷熱
を蓄え、圧縮機1の停止中は蓄冷物質に蓄えた冷熱を放
出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蓄冷物質を備えた蓄冷
機能付き冷蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は従来の冷蔵庫の全体構成を示す縦
断面図であり、従来の冷蔵庫は圧縮機1と、凝縮器2
と、受液器3と、絞り装置4及び蒸発器5を環状に配管
で結んだ冷凍サイクルと、貯蔵温度が異なる4つの貯蔵
室を備えている。そして、上記各貯蔵室は、蒸発器室7
および他の貯蔵室との間を複数の冷気通路8で結ばれ、
送風装置6により図7に矢印で示すように空気が循環す
るようになっている。上記各貯蔵室の空気は、送風装置
6により冷気通路8を経て蒸発器室7内に設置された蒸
発器5に導かれ、冷媒の蒸発潜熱により冷却され、冷気
通路8を経て再び各貯蔵室へ送られ、各貯蔵室を冷却す
る。また、各貯蔵室には、各々の室温を検知する温度セ
ンサとして、冷凍室9にはFセンサ13が、冷蔵室10
にはRセンサ14が、チルド室11にはCセンサ15が
設けられている。さらに、上記冷蔵室10の空気導入口
にはRダンパ16が、チルド室の空気導入口にはCダン
パ17が設けられ、各室への空気の流入量を調節して所
定の温度に保持するようになっている。しかし、野菜室
12は特に温度制御は行わず、野菜室12の熱負荷と循
環空気の冷却能力とのバランスで適正な温度になるよう
に、空気循環量が設定されている。
【0003】冷凍室9の温度は上記Fセンサ13によっ
て検知され、この検知温度があらかじめ設定された上限
温度Tmax以上になったとき、上記制御部は圧縮機1を
起動し、上記冷凍室温度があらかじめ設定された下限温
度Tmin以下になったとき圧縮機1を停止するように制
御することにより、冷凍室9の温度は、略上限温度Tma
xと下限温度Tminの範囲内に制御される。また、上記送
風装置6は通常、Fセンサ13、Rセンサ14及びCセ
ンサ15によって検出される全ての貯蔵室の温度が各貯
蔵室の下限温度に達したときだけ停止し、それ以外のと
きは運転される。
【0004】図8は上記各貯蔵室(野菜室を除く)の温
度に応じた圧縮機、Rダンパ、Cダンパ及び送風装置の
制御状態を示す制御状態図である。上記図8において、
冷凍室9は上限温度Tmax=−16℃と下限温度Tmin=
−21℃との差△TF=5℃の範囲で制御されており、
冷凍室9の温度が上限温度Tmaxに達すると圧縮機1が
ONし、下限温度Tminに達すると圧縮機1がOFFす
るようになっている。そして、上記冷凍室9の制御温度
幅△TFは、冷蔵室10の制御温度幅△TRやチルド室1
1の制御温度幅△TCより大きくなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、食品保存温度
の変動は食品の品質低下につながるため、温度変化はで
きるだけ小さくなるように制御するのが望ましい。そし
て、冷凍室9が比較的大きな温度幅で制御されているの
は、圧縮機1を頻繁にON、OFFさせると、圧縮機1
の消費電力の増大、寿命の低下、起動騒音等の問題があ
るためである。本発明はこのような問題点を解決するた
めになされたものであって、空気循環通路内に循環空気
と熱交換可能な蓄冷物質を充填した蓄冷器を配設し、循
環空気の温度低下時は、循環空気によって蓄冷物質を冷
却すると共に、循環空気即ち、冷凍室及び各貯蔵室の温
度低下を遅延させる。そして、循環空気の温度上昇時
は、蓄冷物質が蓄えた冷気によって循環空気即ち、冷凍
室及び各貯蔵室の温度上昇を遅延させ、各貯蔵室の温度
変動を小さく或いは圧縮機の起動回数を減少することが
できる蓄冷機能付き冷蔵庫を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
この発明は、圧縮機,凝縮器,絞り装置,蒸発器等から
なる冷凍サイクルと、複数の貯蔵室と、上記蒸発器で冷
却された空気を送風装置により上記複数の貯蔵室へ送る
ための空気循環経路と、上記複数の貯蔵室に設けられた
温度センサと、前記温度センサからの出力信号に基づき
上記圧縮機の駆動制御を行う制御部とを備えた蓄冷機能
付き冷蔵庫において、上記空気循環経路内に蓄冷物質を
充填した蓄冷容器を循環空気と熱交換可能に配設したこ
とを特徴とする。
【0007】
【作用】上記構成において、圧縮機運転中は蓄冷物質に
冷気を蓄えると共に、蓄冷物質に冷熱を奪うことにより
各貯蔵室の温度低下速度を遅らせて圧縮機のON時間を
長くし、圧縮機停止中は蓄冷物質に蓄えた冷気を放出し
て各貯蔵室の温度上昇速度を遅らせて圧縮機のOFF時
間を長くして、圧縮機の起動回数を減少させる。また、
圧縮機の起動回数を従来と同じにしたときは各貯蔵室の
温度変化幅を小さくできる。
【0008】
【実施例】以下、本発明をその実施例を示す図面に基づ
いて詳述する。図1(a)は本発明の蓄冷機能付き冷蔵庫
の第1の制御方法を説明するための冷蔵庫の運転時間と
熱量との関係を示す模式図、図1(b)は同じく第1の制
御方法を説明するための冷蔵庫の運転時間と冷凍室温度
との関係を示す模式図である。上記図1(a)において、
冷蔵庫の蒸発器における冷凍能力をHとすると、圧縮機
運転中の冷凍能力Hは一定で、圧縮機停止中の冷凍能力
Hはゼロと考える。そうすると、冷凍室温度TFが、冷
凍室の上限温度Tmaxと下限温度Tminとの間で制御され
た場合の冷凍能力H、冷凍室熱負荷Qの時間的変化は図
1(a)に、冷凍室温度TFの時間的変化は図1(b)のに
示すようになる。なお、図中の破線は従来の制御方法、
実線は本発明の制御方法による変化を示している。ま
た、蓄冷物質への蓄冷能力(速度)hは一定とし、貯蔵
室は冷凍室のみで考える。従来方法であれば、圧縮機運
転時間tonはt1となり、圧縮機停止時間toffはt2
ある。そして、冷凍室温度TFは、圧縮機運転中は上限
温度Tmaxから下限温度Tminまで変化するが、その勾配
は、各時刻での冷凍能力Hと冷凍室熱負荷Qの差に比例
して変化する。図1(a)では、冷凍室能力Hと冷凍室熱
負荷Qとの差は(A−D)から(B−C)へと減少して
いるため、冷凍室温度TFの勾配は時間とともに緩やか
になっている。また、冷蔵庫周囲温度をTaとすると、
冷凍室熱負荷Qは(Ta−TF)に比例してQ1からQ2
まで変化する。そして、圧縮機停止中は貯蔵室に対する
熱負荷により圧縮機停止時間toffであるt2の間に、下
限温度Tminから上限温度Tmaxまで温度が上昇する。な
お、点0,A,B,F,0を直線で結んだ直角四辺形0
ABFの面積と、点0,D,C,I,G,0を線で囲む
五辺形0DCIGの面積とは等しい。
【0009】次に、上記第1の制御方法における圧縮機
運転中の動作を説明する。圧縮機の冷凍能力Hから蓄冷
物質への蓄冷能力hが減じられるため、実際に貯蔵室に
対する冷却能力Hsは(H−h)となる。即ち、冷却能
力Hs<冷凍能力Hとなるため、圧縮機運転中の冷凍室
温度TFの温度勾配は緩やかになり、冷凍室温度TFが下
限温度Tminとなるまでの時間(圧縮機運転時間ton
はt1′と従来のt1より長くなる。この間の蓄熱量は蓄
熱能力h×圧縮機運転時間t1′であり、図1(a)の
斜線の部分の面積AE'B'A′で表される。なお、この
間の冷凍室熱負荷Qは従来の場合と同様にQ1からQ2
まで変化するが、変化の勾配は小さくなる。
【0010】次に、上記第1の制御方法における圧縮機
停止中の動作を説明する。もし、圧縮機停止中に、圧縮
機運転中に蓄えられた蓄冷量が放出されなければ、冷凍
室熱負荷Qは図1(a)に示すように、線C'J'(従来
方法の線CIと同じカーブ)に沿って変化するが、蓄冷
量の放出があるため温度上昇は従来より緩やかになり、
冷凍室温度TFが上限温度Tmaxとなるまでの時間(圧縮
機停止時間toff)はt2′と従来のt2より長くなる。
なお、上記面積AE'B'A′と点C',I',G',K,J',
C'を結ぶ線で囲まれる部分の面積C'I'G'KJ'とは
等しい。以上のように、蓄冷物質を空気循環経路内に配
設することで、圧縮機のON・OFFに伴う貯蔵室温度
の時間的な変化の勾配は緩やかになることがわかる。そ
して、圧縮機の起動回数が減少することになる。
【0011】図2は本発明の蓄冷機能付き冷蔵庫の第2
の制御方法の説明図である。上記図2において、図1と
同様に点線は従来方法の冷凍室の温度を示し、実線は本
発明の冷凍室温度を示す。圧縮機運転時間Tonであるt
1と、圧縮機停止時間T0ffであるt2とを、従来と同じ
時間にすると冷凍室の上限温度が従来のTmaxからT′m
axに下がり、下限温度が従来のTminからTmin高くな
り、冷凍室の温度変化幅としては従来の半分近くにな
る。
【0012】図3は本発明の蓄冷機能付き冷蔵庫の第1
実施例を一部模式化した縦断面図である。上記図3にお
いて、冷蔵庫は圧縮機1と、凝縮器2と、受液器3と、
絞り装置4及び蒸発器5を環状に配管で結んだ冷凍サイ
クルと、貯蔵温度が異なる4つの貯蔵室を備えている。
そして、上記各貯蔵室は、蒸発器室7および他の貯蔵室
との間を複数の冷気通路8で結ばれ、送風装置6により
図3に矢印で示すように循環する。各貯蔵室の空気は、
送風装置6により冷気通路8を経て蒸発器室7内に設置
された蒸発器5に導かれ、冷媒の蒸発潜熱により冷却さ
れ、冷気通路8を経て再び各貯蔵室へ送られ、各貯蔵室
を冷却する。
【0013】上記各貯蔵室には、各々の室温を検知する
温度センサとして、冷凍室9にはFセンサ13が、冷蔵
室10にはRセンサ14が、チルド室11にはCセンサ
15が設けられている。また、上記冷蔵室10の空気導
入口にはRダンパ16が、チルド室の空気導入口にはC
ダンパ17が設けられ、各々の室への空気の流入量を調
節して所定の温度に保持するようになっている。しか
し、野菜室12は特に温度制御は行わず、野菜室12の
熱負荷と循環空気の冷却能力とのバランスで適正な温度
になるように、空気循環量が設定されている。そして、
冷気通路8の蒸発器5と送風装置6との間には、蓄冷物
質を充填した蓄冷容器18が配設され、この蓄冷容器1
8の表面には、循環空気との間で効率良く熱交換するた
めにフインが設けられている。上記蓄冷物質は単位体積
当たりの蓄冷量を大きくするため潜熱蓄熱材とし、その
凝固、融解の際の吸、放熱を利用する。蓄冷物質の種
類、充填量は蓄冷容器周囲の空気温度と蓄冷温度の関
係、単位量当たりの潜熱量等を考慮して選定或いは計算
をする必要がある。
【0014】図4は図3に示す冷蔵庫の第1の制御方法
による冷凍室の上限温度Tmax及び下限温度Tminを従来
と同じにしたときの、蒸発器下流空気温度Teo、蓄冷容
器下流空気温度Tso及び冷凍室温度TFの変化を示す図
である。上記図4において、圧縮機1が運転を開始する
と、蒸発器下流空気温度TeoはA→B→Cと変化する。
そして、蓄冷物質の蓄冷温度をTs とすると、A→Bの
間は蒸発器下流空気温度Teo>蓄冷温度Ts であるた
め、蓄冷物質は融解し、循環空気に冷熱を放出する。そ
して、B→Cの間は蒸発器下流空気温度Teo<蓄冷温度
Ts であるため、蓄冷物質は循環空気から冷熱を与えら
れ、凝固しながら蓄冷する。
【0015】以上のように蓄冷物質と循環空気との間の
熱交換により、蓄冷容器下流空気温度Tsoは、蒸発器下
流空気温度Teoより温度変化が緩やかになり、A′→B
→C′のように変化する。そして、圧縮機1が停止する
と蒸発器5の冷凍能力がなくなるため、蒸発器下流空気
温度Teoは急激に上昇し、C→D→Eのような温度変化
となる。C→Dの間は蒸発器下流空気温度Teo<蓄冷温
度Ts であるため、蓄冷物質は循環空気から冷熱を与え
られ凝固しながら蓄冷する。D→Eの間は蒸発器下流空
気温度Teo>蓄冷温度Ts であるため、蓄冷物質は融解
して循環空気に冷熱を放出する。このような蓄冷物質と
循環空気との間の熱交換により、蓄冷容器下流空気温度
Tsoは蒸発器下流空気温度Teoより温度変化が緩やかに
なり、C′→D→E′のように変化する。蓄冷容器下流
空気温度Tsoは、冷凍室9や冷蔵室10、チルド室11
への吐出温度にほぼ相当する。従って、2点鎖線で示す
本発明による冷凍室温度TFは、吐出温度が蒸発器下流
空気温度Teoに相当する従来例より温度変化が緩やかに
なるため、上限温度Tmaxと下限温度Tminが同じであれ
ば、圧縮機運転時間ton、圧縮機停止時間toffともに
長くなる。さらに、冷蔵室10のRダンパ16、チルド
室11のCダンパ17の動作回数も従来より減少する。
【0016】上記の蓄冷過程における蓄冷物質の蓄冷量
Stは、図4に示す蒸発器下流空気温度Teoの線BCD
と蓄冷容器下流空気温度Tsoの線BC′Dとで囲まれる
斜線の部分の面積に空気流量を乗じた値であり、蓄冷物
質が放出する冷熱は点A,B,A′を結ぶ斜線の部分
に、点D,E,E′を結ぶ斜線の部分を加えた面積に空
気流量を乗じた値である。従って、もし蓄冷温度Tsが
高い蓄冷物質を選定すれば、蓄冷量は増加するが冷熱を
十分に放出できず、逆に蓄冷温度の低い蓄冷物質を選定
すれば蓄冷量が不足し、十分な効果が得られないことに
なる。例えば、家庭用の一般的な冷凍冷蔵庫であれば、
蒸発器下流空気温度Teoは、約−10〜−28℃の範囲
で変化するため、蓄冷温度Tsとしては−20℃前後の
蓄冷物質が適している。また、蓄冷物質の量Ws(Kg)
は、潜熱蓄冷材の場合、蓄冷量St(J)を物質の単位重
量当たりの潜熱量L(J/Kg)で除した値以上の量が必要
となる。一般的な蓄冷物質としてアルコール類の水溶液
等が考えられる。また、上記図3と同じ構成で圧縮機運
転温度Tonと圧縮機停止温度Toffとの差を従来より小
さくすれば、同じ圧縮機運転温度Ton、圧縮機停止温度
offであっても、図2に示すように制御温度幅を小さ
くすることが可能である。なお、この場合、冷蔵室10
や冷凍室9に対する吐出空気の温度変動が小さくなるこ
とにもなるので、冷凍室9だけでなく全ての貯蔵室の温
度変化が小さくなる。
【0017】図5は本発明の蓄冷機能付き冷蔵庫の第2
実施例を示す一部模式化した冷蔵庫の縦断面図である。
この第2実施例は、蒸発器5の循環空気の吸込側近傍の
冷気通路8に蓄冷物質を充填した蓄冷容器18を配設し
ている。この場合、蓄冷温度Tsは第1実施例のときよ
り高くする必要があり、第1実施例の蓄冷物質とは種類
の異なるものが必要である。
【0018】図6は図5に示す冷蔵庫の上記第1の制御
方法による第2実施例の時間と冷凍室温度等との関係を
示す図である。上記図6において、蓄冷容器上流空気温
度Tsiは各貯蔵室からの戻り空気の混合温度であり、第
1実施例の場合よりも高温となるが、蓄冷容器下流温度
即ち、蒸発器上流空気温度Tsoは図4の説明と同様の理
由で、従来例よりも緩やかに変化し、蒸発器5の冷凍能
力が従来例の場合と同じであれば、冷凍室9や冷蔵室1
0、チルド室11への吐出温度にほゞ相当する蒸発器下
流温度Teoは、従来例よりも緩やかに変化する。従っ
て、冷凍室温度TFは、従来例より温度変化が緩やかに
なるため、上限温度Tmax、下限温度Tminが従来例と同
じであれば、同じ圧縮機運転時間ton、圧縮機停止時間
offであっても、図2に示したように制御温度幅を小
さくすることが可能である。なお、この場合も冷蔵室1
0やチルド室11に対する吐出温度の変動が小さくなる
ことにもなるので、冷凍室9だけでなく全ての貯蔵室の
温度変化が小さくなる。
【0019】
【発明の効果】本発明の蓄冷機能付き冷蔵庫は以上のよ
うに構成されたものであるので、圧縮機のON時間とO
FF時間を長くして、圧縮機の起動回数を減少し、起動
に伴う消費電力量の増加、圧縮機の寿命低下、騒音の発
生を防止できる。また、圧縮機のON時間とOFF時間
を従来と同じにすれば、貯蔵室の温度変化を小さくして
貯蔵食品の品質低下を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】同図(a)は本発明の蓄冷機能付き冷蔵庫の第
1の制御方法を説明するための運転時間と熱量との関係
を示す模式図、同図(b)は同じく第1の制御方法を説
明する冷蔵庫の運転時間と冷凍室温度との関係を示す模
式図である。
【図2】本発明の蓄冷機能付き冷蔵庫の第2の制御方法
の説明図である。
【図3】本発明の蓄冷機能付き冷蔵庫の第1の制御方法
による第1実施例を示す一部模式化した縦断面図であ
る。
【図4】図3に示す冷蔵庫の第1の制御方法による冷凍
室の上限温度Tmax及び下限温度Tminを従来と同じにし
たときの、時間と冷凍室温度等との関係を示す図である。
【図5】本発明の蓄冷機能付き冷蔵庫の第2実施例を示
す一部模式化した縦断面図である。
【図6】図5に示す冷蔵庫の第1の制御方法による第2
実施例の時間と冷凍室温度等との関係を示す図である。
【図7】従来の冷蔵庫の全体構成を示す縦断面図であ
る。
【図8】図7に示す冷蔵庫の各貯蔵室(野菜室を除く)
の温度に応じた主要部品の制御状態を示す制御状態図で
ある。
【符号の説明】
5: 蒸発器 8:冷気通路 9:冷凍室 10:冷蔵
室 11:チルド室 12:野菜室 13:Fセンサ 14:Rセンサ 1
5:Cセンサ 16:Rダンパ 17:Cダンパ 18:蓄冷容器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機,凝縮器,絞り装置,蒸発器等か
    らなる冷凍サイクルと、複数の貯蔵室と、上記蒸発器で
    冷却された空気を送風装置により上記複数の貯蔵室へ送
    るための空気循環経路と、上記複数の貯蔵室に設けられ
    た温度センサと、前記温度センサからの出力信号に基づ
    き上記圧縮機の駆動制御を行う制御部とを備えた蓄冷機
    能付き冷蔵庫において、 上記空気循環経路内に蓄冷物質を充填した蓄冷容器を循
    環空気と熱交換可能に配設したことを特徴とする蓄冷機
    能付き冷蔵庫。
JP4147355A 1992-06-08 1992-06-08 蓄冷機能付冷蔵庫 Pending JPH05340659A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009011629A1 (en) * 2007-07-13 2009-01-22 Indel Webasto Marine S.R.L. Refrigeration apparatus
EP3657105A1 (en) * 2018-11-26 2020-05-27 LG Electronics Inc. Refrigerator and method for controlling the same

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