JP2005121309A - 冷却ユニット、冷却貯蔵庫及び冷凍冷蔵庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】 冷蔵と冷凍の両方に共通して適用可能な冷却ユニットを形成する。
【解決手段】 キャピラリチューブ35には冷蔵用と冷凍用の中間の流量特性のものが用いられる。その上で、蒸発器36の出口の直後にアキュムレータ42が設けられ、絞り込み効果を得ることで低流量の冷凍領域に適合させ、加えてキャピラリチューブ35における熱交換部40Aを、その入口に寄った側に設定して管内の総抵抗を減じることにより、高流量の冷蔵領域にも適合可能とされる。これにより、冷蔵用と冷凍用の冷却ユニットが共通化できる。また、圧縮機にインバータ圧縮機32を用いることで、庫内容積の大小等の条件により異なった冷却能力が要求されることに対応でき、さらに共通化の範囲が広がる。その結果、冷却ユニットの設計、生産、管理等の多数の工程が簡略化でき、大幅なコストダウン等が図られる。
【選択図】 図3
Description
それは膨張機構にキャピラリチューブを使用した場合、冷蔵用と冷凍用とでは単純にこれを共通化できない。具体的には、冷蔵用のキャピラリチューブは、特に冷媒の蒸発温度が高い領域で高流量を流すことを主目的とし、言わば高流量特性を重視することから、太く若しくは短いものが使用され、一方、冷凍用のキャピラリチューブは、流量を絞り込むことで、蒸発温度が低い領域で低圧圧力を低く維持することを主目的とし、言わば低流量特性を重視することから、細く若しくは長いものが使用される、といったように、冷蔵用と冷凍用とでは、流量特性すなわち流量抵抗がむしろ相反するものが求められるためである。
もっとも、膨張機構として、流量可変幅の大きい温度式膨張弁を用いれば、共通化も可能かも知れないが、大幅なコスト増を招くばかりでなく、設計の自由度も制限されることから簡単には採択できない。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、共通のキャピラリチューブを用いても冷蔵用と冷凍用の両方に対応可能な冷却ユニットを形成するところにある。
本発明のキャピラリチューブは、冷蔵に適したキャピラリチューブの流量特性と、冷凍に適したキャピラリチューブの流量特性との中間的な流量特性を持ったキャピラリチューブと定義される。ここで、冷蔵に適したキャピラリチューブとは、断熱箱体と組み合わせて常温で冷却ユニットを運転したときに、庫内均衡温度(冷却ユニットの冷凍能力と、断熱箱体の熱負荷とがバランスする温度)が0〜−10℃程度となる流量特性を持ったキャピラリチューブをいう。また冷凍に適したキャピラリチューブとは、同庫内均衡温度が−15〜−25℃程度となる流量特性を持ったキャピラリチューブをいう。したがって、本発明の冷蔵用と冷凍用の中間的な流量特性を持ったキャピラリチューブとは、同条件で冷却ユニットを運転したときに、例えば同庫内均衡温度が−10〜−20℃程度となる流量特性を持ったものであることが好ましい。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記アキュムレータが、前記冷媒配管における前記キャピラリチューブとの熱交換部よりも上流側に設けられているところに特徴を有する。
キャピラリチューブについて冷蔵用と冷凍用の中間の流量特性のものを用いた上で、蒸発器の出口側にアキュムレータを設けて絞り込み効果を得ることによって低流量の冷凍領域に適合させ、加えてキャピラリチューブにおける熱交換部を前半領域に設定して管内の総抵抗を減じることにより高流量の冷蔵領域にも適合可能としたから、従来別々であった冷蔵用と冷凍用の冷却ユニットが共通化できる。その結果、冷却ユニットの設計、生産、管理等の多数の工程が簡略化でき、もって大幅なコストダウン等を図ることができる。
<請求項2の発明>
庫内容積の大小等の条件によって異なった冷却能力が要求されるところが、容量可変式の圧縮機を使用することで対応できる。冷却ユニットを共通化できる範囲をさらに広めることができる。
アキュムレータを設ける場合に、冷媒配管におけるキャピラリチューブとの熱交換部の下流側に設けると、冷媒配管の熱交換部には冷媒が気液混合状態で流れる可能性があり、このとき液冷媒が蒸発する。これは言い換えると、本来蒸発器で行うべき液冷媒の蒸発を、熱交換部で余分な仕事として行うことになり、冷凍回路全体から見ると冷却能力が低下することに繋がる。
その点この発明では、アキュムレータを熱交換部の上流側に設けたから、冷媒配管の熱交換部にはガス冷媒しか流れず、したがって冷媒配管内で余分な蒸発作用を生じないために、冷凍回路全体として本来の冷却能力を確保することが可能となる。
冷凍冷蔵庫は4ドアタイプであって、図1及び図2に示すように、前面が開口された断熱箱体からなる本体10を備えており、この前面開口が十字形の仕切枠11で仕切られて4個の出入口12が形成されているとともに、正面から見た右上部の出入口12と対応した略1/4の内部空間が、断熱性の仕切壁13により仕切られて冷凍室16が形成され、残りの略3/4の領域が冷蔵室15とされている。各出入口12にはそれぞれ断熱性の扉17が揺動開閉可能に装着されている。
冷却ユニット30は、詳しくは後記するが、図3に参照して示すように、圧縮機32、凝縮器ファン33A付きの凝縮器33、ドライヤ34、キャピラリチューブ35及び蒸発器36を冷媒配管37によって循環接続することで冷凍回路31を構成したものである。また、上記した開口部21を塞いで載せられる断熱性のユニット台38が設けられ、冷却ユニット30の構成部材のうちの蒸発器36がユニット台38の下面側、他の構成部材が上面側に取り付けられている。
そして基本的には、冷却ユニット30と冷却ファン25とが駆動されると、同図の矢線に示すように、冷蔵室15(冷凍室16)内の空気が吸込口24から蒸発器室23内に吸引され、蒸発器36を通過する間に熱交換により生成された冷気が、吐出口26から冷蔵室15(冷凍室16)に吹き出されるといったように循環されることで、冷蔵室15(冷凍室16)内が冷却されるようになっている。
まず、冷却ユニット30の冷却能力は圧縮機の容量で決まるが、例えば同じ能力の圧縮機では、蒸発温度の低い冷凍側の方が冷蔵側に比べて小さな容積しか冷却できず、また、冷蔵室15または冷凍室16同士であれば、容積が大きい方が当然大きな冷却能力が必要となる。
すなわち、冷蔵、冷凍の別、あるいは庫内容積の大小等の条件によって、必要とされる冷却能力は相違するから、圧縮機には、必要とされる最大の容量を有し、かつ回転数を制御可能なインバータ圧縮機32が用いられている。
既述のように、従来キャピラリチューブには、冷蔵用には高流量特性を、冷凍用には低流量特性をそれぞれ重視したものが用いられていたところを、この実施形態では、キャピラリチューブ35に、冷蔵用と冷凍用との中間の流量特性を有するものが用いられている。
ここで、冷蔵に適したキャピラリチューブとは、断熱箱体と組み合わせて常温で冷却ユニットを運転したときに、庫内均衡温度(冷却ユニットの冷凍能力と、断熱箱体の熱負荷とがバランスする温度)が0〜−10℃程度となる流量特性を持ったキャピラリチューブをいう。また冷凍に適したキャピラリチューブとは、同庫内均衡温度が−15〜−25℃程度となる流量特性を持ったキャピラリチューブをいう。したがって、本発明の冷蔵用と冷凍用の中間的な流量特性を持ったキャピラリチューブとは、同条件で冷却ユニットを運転したときに、例えば同庫内均衡温度が−10〜−20℃程度となる流量特性を持つものである。
この種の冷凍回路では、蒸発器36の出口側の冷媒配管37と、キャピラリチューブ35とをハンダ付けすることによって熱交換装置が形成され、例えば一般的な蒸発性能を上げるとともに、蒸発器36で蒸発し切れなかったミスト状の液冷媒を気化させる等に機能しているが、この実施形態では、キャピラリチューブ35と冷媒配管37との間で熱交換装置40を形成するに当たり、キャピラリチューブ35側の熱交換部40Aについては、螺旋部35Aにおける上流側の端部の所定域に設定されている。この熱交換部40Aの位置は、キャピラリチューブ35の全長から見ると、その入口側に寄った位置と言える。
なお、上記した管内の沸騰開始点をキャピラリチューブ35の下流側にずらす効果を得るには、キャピラリチューブ35側の熱交換部40Aを、液冷媒が蒸発し始める位置よりも前の少なくとも全長の前半領域に設ければ良く、より好ましくは入口側の1/3の領域(液体状態が多い領域)である。
また、キャピラリチューブ35の熱交換部40Aを入口に寄った位置に設けると、それ以降の長い寸法部分が冷却状態で露出されることになるため、その部分については、冷媒配管37からは極力離し、かつ断熱チューブ(図示せず)で被包することが望ましい。これにより、結露、錆付きが防止される。
冷凍領域では、プルダウン領域(急速冷却する領域)や冷蔵領域と比較すると、蒸発器36での冷媒圧力が低く(冷媒の蒸発温度が低い)、冷媒ガスの密度が低いことから、圧縮機32によってもたらされる冷媒の循環量は少ない。その結果、冷凍回路31には液冷媒が余ることになるが、その余った液冷媒がアキュムレータ42で貯められることから、液冷媒がキャピラリチューブ35等に余分に流通することがなく、実質的にキャピラリチューブ35には流量の絞り込み効果が出たことになる。これにより、中間的な流量特性のキャピラリチューブ35を冷凍領域に用いた場合の絞り込み不足の問題は解消される。
その点この実施形態では、アキュムレータ42を蒸発器36の出口の直後、すなわち冷媒配管37における熱交換部40Bの上流側に設けたから、熱交換部40Bにはガス冷媒しか流れず、したがって熱交換部40B内で余分な蒸発作用を生じないために、冷凍回路31全体として本来の冷却能力を確保できる。
キャピラリチューブ35を備えた冷凍回路31では、基本的に冷媒を高圧側と低圧側とで持ち合う形で成立しており、概念的には、冷蔵領域(プルダウン領域も含む)では、冷媒は凝縮器33、次に蒸発器36にあり、冷凍領域では、冷媒は蒸発器36とアキュムレータ42にその多くがあり、逆に凝縮器33では少量である。したがって冷蔵領域では、冷媒は完全に液流としてキャピラリチューブ35に流れ込むものの、冷凍領域では気液混合で流れるために、流量自体がかなり減量されており、したがってキャピラリチューブ35の入口に寄った位置で熱交換して過冷却したとしても、流量の増加には大して繋がらない。
逆に、アキュムレータ42を設けたことで、冷蔵領域(プルダウン領域も含む)でも流量減少が起きることが懸念されるが、上記とは逆の理由により、冷蔵領域(プルダウン領域も含む)では、圧縮機32によってもたらされる冷媒の循環量が多く、冷凍回路31に液冷媒が余ることが少なくてアキュムレータ42に貯められる余地が少なく、よって流量減少が起きるおそれはほとんどないと考えられる。
インバータ圧縮機を積んだ冷却ユニットでは、プルダウン冷却時には許容される最大限の高速運転を行うのが普通であるが、庫内に食品を入れない同条件でプルダウン冷却をした場合、断熱箱体(庫内容積)の大きいもの、中間のもの、小さいものでは、図6に示すように、庫内の温度カーブに明確な差ができる。温度降下の度合いの差は、庫内外の温度差が同じ場合、断熱箱体の表面積に比例すること、箱が大きくなるほど庫内の内壁材料や棚網の熱容量が大きいとの理由による。
それがためにプルダウン冷却時の性能試験は必須であるが、上記のように冷却速度は断熱箱体に依存するところが大きいため、この性能試験については、冷却ユニットとそれが搭載される断熱箱体とを組合せた状態で行う必要がある。そのため、折角冷却ユニットを共通化しても性能試験の煩雑さは解消し得ないという問題がある。
その一例を説明すると、図7に示すように、マイクロコンピュータ等を備えて所定のプログラムを実行する制御部45が備えられ、上記した冷却ユニット30を搭載したユニット台38の上面に設けられた電装箱39内に収納されている。制御部45の入力側には、庫内温度を検出する庫内温度センサ46が接続されている。
制御部45には、クロック信号発生部48とともにデータ格納部49が設けられ、このデータ格納部49には、プルダウン冷却時の理想の温度カーブとして、図8に示すように、一次関数の直線aが選定されて格納されている。このように理想カーブが直線aの場合は、目標となる庫内温度降下度(単位時間当たりの温度変化:ΔT/Δt)は、庫内温度によらず一定値Aとなる。
制御部45の出力側には、インバータ回路50を介してインバータ圧縮機32が接続されている。
図9に示すように、その検出のタイミングごとに、実際の庫内温度降下度Bが算出され、この算出値Bが、データ格納部49から読み出された目標値Aと比較され、算出値Bが目標値A以下であると、インバータ回路50を介してインバータ圧縮機32の回転数が増加され、逆に、算出値Bが目標値Aよりも大きいと、圧縮機32の回転数が減少され、これが所定時間間隔ごとに繰り返されて、理想カーブ(直線a)に沿うようにしてプルダウン冷却される。
上記において、インバータ圧縮機32が低速運転される場合の冷却能力は、想定される標準的な熱負荷を上回るように設定する必要がある。想定熱負荷に満たない冷却能力しかないと、庫内温度が設定温度まで下がることなく、熱的にバランスしてその手前に留まってしまうためである。本実施形態のように、インバータ圧縮機32を含めて冷却ユニット30を共通化した場合には、装着される相手の断熱箱体のうち、最も熱侵入量の大きいものを熱負荷として考える必要がある。
冷蔵庫の機能としては、設定温度に極めて近い温度に留まって維持されれば、何ら問題ないと言う考え方もできるが、冷蔵庫では、インバータ圧縮機32がオンしたままひたすら運転が継続されるのは余り芳しくない。これは、運転が継続されている間は、扉17の開閉に伴う庫外から侵入空気や、食材から出る水蒸気によって、蒸発器36に霜が着き続けるからである。これに対して、適宜にインバータ圧縮機32がオフになると、蒸発器36が0℃以上に昇温されて霜取りがなされるため、適度なオフ時間を持つことは、冷蔵庫において蒸発器36の熱交換機能を維持するためにも好ましいと考えられる。
端的には、コントロール領域におけるインバータ圧縮機32の運転中は、上記したプルダウン領域と同様に、庫内温度が理想の温度カーブに沿うようにインバータ圧縮機32の駆動が制御される。この温度カーブは例えば、図10に示すように、プルダウン冷却時の理想カーブ(直線a)と比べて、勾配が緩やかとなった直線a1 として設定される。この理想カーブa1 でも、目標となる庫内温度降下度は一定であり、ただし理想カーブaに比べて小さい値となる。
理想カーブa1 は同様にデータ格納部49に格納され、同じく制御部45に格納されたコントロール冷却用のプログラムの実行時に利用される。
そして庫内温度が、設定温度Toよりも所定値低い下限温度Tdまで下がると、インバータ圧縮機32がオフとなり、庫内温度がゆっくりと上昇に転じ、上限温度Tuまで復帰したら、再び温度カーブa1 に沿った温度制御が行われ、この繰り返しによって、庫内がほぼ設定温度Toに維持されることになる。
このコントロール冷却時の制御によれば、インバータ圧縮機32を利用して省エネルギで冷却でき、なおかつインバータ圧縮機32の運転停止時間を適宜に確実に取ることができ、蒸発器36で一種の除霜機能を発揮させて、大量に着霜することを防止できる。
一方冷凍側では、基本的な制御動作は同じであるとしても、庫内設定温度が異なるし、またコントロール冷却中、着霜を極力抑えるべく、インバータ圧縮機32の運転時間を冷蔵側よりも短くするといったように、理想カーブが自ずと違うものとなるから、冷凍側では、例えば同図の温度特性Yに倣うようにインバータ圧縮機32の駆動を制御する運転プログラムが必要とされる。
したがって制御部45には、冷蔵用と冷凍用とに、目標とする温度カーブを含めた別々の運転プログラムが格納され、冷却ユニット30が冷蔵室15と冷凍室16とのいずれに設置されるかによって、それぞれに対応した運転プログラムが実行されるようになっている。
そして冷蔵室15と冷凍室16とは、個別の運転プログラムに基づいて、冷却制御されることとなる。
そのため、冷蔵、冷凍の別、あるいは庫内容積の大小等の条件に応じて、従来多数種準備されていた冷却ユニット30を、相当な範囲まで共通化することが可能となる。その結果、冷却ユニット30の設計、生産、管理等の多数の工程が簡略化でき、もって大幅なコストダウン等を図ることができる。
上記実施形態の中で、冷蔵室15側では、庫内設定温度近くでインバータ圧縮機32が低速運転され、さらに適宜にオンオフが繰り返されることで庫内がほぼ設定温度に維持されるコントロール運転が行われる際、圧縮機32の停止中にも、冷却ファン25を定常速度に比べて低速で駆動するようにしてもよい。
すなわち圧縮機32の運転が停止されると、冷却ファン25が減速され、その間に蒸発器36の温度が上昇して付着した霜が溶かされて気化され、冷却ファン25により湿気を含んだ空気が冷蔵室15内に吹き込まれて高湿度に維持される。
また圧縮機32の停止後、冷凍回路31の高低圧が圧力バランスするのに、3〜5分ほど必要であり、圧縮機32の停止時間が短いと、圧力差があるままに圧縮機32が再起動されることとなって、旨く始動できない可能性があるが、上記のように圧縮機32の停止時間が長く取れることで、圧力バランスが成ったのちに圧縮機32が再起動されることになり、始動の信頼性が高められる。
なお、上記と同様の効果を得るために、圧縮機32の停止中には、蒸発器36に付着した霜が溶けるまでの間は冷却ファン25の駆動を停止または減速させ、その後に定常速度で駆動を再開するようにしてもよい。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、冷却ユニットの冷却能力を調整する手段として、圧縮機にインバータ圧縮機を用いた場合を例示したが、これに限らず、多気筒で負荷に応じて駆動する気筒数を調整するアンロード機能付きの圧縮機等、他の容量可変式の圧縮機を用いてもよい。
(2)冷却ユニットの冷却能力を調整する他の手段として、冷凍回路の冷媒の量を制御するようにしてもよい。例えばバイパス回路を設けて、凝縮器から出た冷媒を蒸発器を通さず圧縮機へ戻すようにしたり、あるいは圧縮機の吐出側から出た冷媒を蒸発器を通さずに圧縮機の吸込側へ戻すようにすれば、冷却能力を落とすことは可能である。
(4)アキュムレータを設ける位置は、熱交換部の下流側としてもよい。
(5)その他本発明は、冷蔵庫単体、冷凍庫単体、また他の容積比を持った冷凍冷蔵庫等にも同様に適用することができる。
Claims (3)
- 圧縮機、凝縮器、キャピラリチューブ及び蒸発器を冷媒配管で循環接続してなる冷却ユニットであって、
前記キャピラリチューブが冷蔵用に適したものと冷凍用に適したものとの中間的な流量特性を有するものとされ、かつ前記蒸発器の出口側にはアキュムレータが設けられるとともに、前記キャピラリチューブの前半領域には、前記蒸発器の出口側の冷媒配管との間で熱交換可能な熱交換部が設けられていることを特徴とする冷却ユニット。 - 前記圧縮機が、容量可変式の圧縮機であることを特徴とする請求項1記載の冷却ユニット。
- 前記アキュムレータが、前記冷媒配管における前記キャピラリチューブとの熱交換部よりも上流側に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の冷却ユニット。
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