JPH05322412A - 蓄熱式冷凍冷蔵庫 - Google Patents

蓄熱式冷凍冷蔵庫

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Publication number
JPH05322412A
JPH05322412A JP12316592A JP12316592A JPH05322412A JP H05322412 A JPH05322412 A JP H05322412A JP 12316592 A JP12316592 A JP 12316592A JP 12316592 A JP12316592 A JP 12316592A JP H05322412 A JPH05322412 A JP H05322412A
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JP
Japan
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heat storage
heat
refrigerator
ventilation duct
regenerator
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Application number
JP12316592A
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English (en)
Inventor
Ryuzo Fujimoto
龍三 藤本
Nobuo Shimomura
信雄 下村
Akira Nakano
明 中野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は夜間蓄熱し、蓄熱したエネルギーを
昼間利用する蓄熱式冷蔵庫に関するもので、特に蓄熱器
の高効率化を行なって、蓄熱効率と蓄熱エネルギーによ
る冷却運転効率を向上させ、より蓄熱器の小容量化を実
現することを目的にしたものである。 【構成】 蓄熱剤を封入した蓄熱容器32aを並行に多
数並べて蓄熱器32を構成し、蓄熱容器32aは通風ダ
クト43の中央ほど大きい。また通風ダクト43に仕切
板、ダンパ45を設け、凝縮器26出口と蓄熱器32入
り口とのバイパス管38a、蓄熱器の揺動駆動体46を
設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は深夜電力を利用して蓄熱
を行い、その蓄熱エネルギーを昼間利用する蓄熱式冷凍
冷蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、負荷量の小さい深夜の間欠運転に
おける停止時時間に圧縮機を運転させて蓄熱材を凍結さ
せておき、昼間の電力消費がピークとなる時間対帯にそ
の蓄熱エネルギーを利用して電力消費量を低減させる蓄
熱式冷凍冷蔵庫の研究が行われている。
【0003】以下、図面を参照しながら上述した従来の
蓄熱式冷凍冷蔵庫の一例について説明する。例えば特開
昭63−247577号公報等において知られているよ
うな蓄熱式冷凍冷蔵庫がある。
【0004】図4は冷凍サイクルの構成を示しており、
圧縮機1と凝縮器2と第1のキャピラリ3と第2のキャ
ピラリ6と蒸発器4を順次接続し、通常の冷凍冷蔵庫の
基本冷凍サイクルを構成している。5は蒸発器4の冷却
ファンである。そして第2のキャピラリ6と蒸発器4と
並列に、第1の開閉弁14と第3のキャピラリ15と冷
蔵室用蓄熱器16の直列回路と、凝縮器用蓄熱器8と第
2の開閉弁12の直列回路をそれぞれ接続している。冷
蔵用蓄熱器8は内部に潜熱タイプの蓄熱材9を充填し、
蓄熱材9を冷却凍結させる冷媒管10を熱交換的に配置
している。
【0005】そして凝縮器2の出口と凝縮器用蓄熱器8
と第2の開閉弁12間とを接続する第3の開閉弁11を
有する冷媒回路を設けて冷凍サイクルを構成している。
13は制御回路で、点線矢印で示すように圧縮機1と第
1の開閉弁14と第2の開閉弁12と第3の開閉弁11
と冷却ファン5と蓄冷用冷却ファン20を制御するもの
である。
【0006】図5は冷凍冷蔵庫の構造を示す縦断面であ
り、図4と対応する部分に同一符号を付している。冷却
器4は冷凍室21に配置し、冷蔵室用蓄熱器16は冷蔵
室22に配置し、凝縮器用蓄熱器8は冷凍室21の断熱
壁23内に配置している。
【0007】23はダンパーサーモで冷却器4で冷却さ
れた冷気の一部を冷蔵室22に吐出させ、冷蔵室22を
任意の温度に冷却制御するものである。
【0008】本構成において、通常冷却運転時には第1
の開閉弁14と第2の開閉弁12と第3の開閉弁11は
いずれも閉路し、圧縮機1〜凝縮器2〜第1のキャピラ
リ3〜第2のキャピラリ6〜蒸発器4〜圧縮機1の経路
からなる冷凍サイクルを形成し冷却ファン5とダンパサ
ーモ23により冷凍室21と冷蔵室22を所定の温度に
冷却する。
【0009】また深夜の蓄熱運転時には間欠的に第1の
開閉弁14と第2の開閉弁12が開路され、冷蔵室用蓄
熱器16と凝縮器用蓄熱器8の冷媒管18、10にそれ
ぞれ冷媒が流れ、蓄熱材17、9を凍結し冷熱源が蓄熱
される。そして昼間の所定の蓄熱利用運転時には、第1
の開閉弁14と第2の開閉弁12が閉路、第3の開閉弁
11が開路され、圧縮機1〜凝縮器2〜凝縮用蓄熱器8
〜第2のキャピラリ6〜蒸発器4〜圧縮機1の経路から
なる冷凍サイクルを形成する。そして凝縮器用蓄熱器8
の冷熱源を凝縮器2の冷却熱源とする圧縮比の小さい冷
凍サイクルにて冷凍室21を冷却する。また冷蔵室22
は蓄熱器用冷却ファン20を運転し冷蔵室用蓄熱器16
の冷熱源で冷却するので通常冷却運転時に比べて使用電
力を少なくすることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、蓄熱器が2個必要なため冷凍サイクル構
成が複雑となりコストが上昇するだけでなく、夏場など
外気温度の高いときは凝縮温度を低下させることにより
使用電力量を大幅に少なくすることができるが、夏以外
の外気温度の低い時は凝縮温度の低下効果が少なくな
り、蓄熱器内の凍結した蓄熱材の融解率が低下するとと
もに使用電力量の低減効果が大幅に減少するが、とりわ
け蓄熱材厚さが均一のため温度の高い冷気と熱交換する
冷気入り口付近の蓄熱材が早く融解してしまうので冷却
表面積が時間とともに減少し冷却能力が低下するといっ
た問題点を有していた。
【0011】本発明は上記課題に鑑み、年間を通じて冷
凍冷蔵庫の昼間の電力使用量を低減でき、蓄熱器の高効
率化を行なって蓄熱された蓄熱エネルギーを有効に使用
できる蓄熱式冷凍冷蔵庫を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為に
本発明の蓄熱式冷凍冷蔵庫は、圧縮機と凝縮器とキャピ
ラリチューブと蒸発器とを順次接続して冷却サイクルを
構成し、前記蒸発器と並列に内部に潜熱型蓄熱材を充填
し蓄熱材と熱交換的に配置してなる冷媒管を有する蓄熱
器と、蓄熱器の冷却源を利用して冷蔵室を冷却する蓄熱
器用冷却ファンとを備えた蓄熱式冷凍冷蔵庫において、
蓄熱器を冷蔵室内の冷蔵庫庫内を循環して被冷蔵物を冷
却し温度上昇した空気を再び冷蔵庫の庫内に導いて戻す
通風ダクト内に配置するとともに、前記蓄熱熱器は、密
閉容器に蓄熱剤を封入した蓄熱容器を、空気が通過する
間隔だけをあけて並行に多数個並べて構成され、冷媒管
が前記蓄熱容器を貫通していると共に、前記蓄熱容器は
前記通風ダクトの通風方向にたいして垂直な断面の中心
部に近いほど大きくしたものである。
【0013】また、通風ダクト内を前記通風ダクトを上
下方向に区分する複数の仕切板を設けてるものである。
【0014】また、通風ダクト内の蓄熱器の前方に空気
の流入方向を変えるダンパーを設けるものである。
【0015】そのうえ、蓄熱中の一定時間に、冷媒管中
に凝縮器からの高温冷媒を流すバイパス管を設けるもの
である。
【0016】さらに蓄熱中の一定時間に蓄熱器全体を揺
動させる揺動駆動体を設けるものである。
【0017】
【作用】本発明は上記した構成によって、主流に近くて
熱交換量の大きくなる部分の蓄熱容器は大きく、主流に
遠くて熱交換量が小さい部分の蓄熱容器は小さくなって
いることにより一定時間経過後に中心付近の蓄熱剤が融
解完了しているにも拘らず周辺部の蓄熱剤が融け残り、
蓄熱剤が無駄になったり冷却量が徐々に減少してしまう
といった不具合を生じない融解効率の高い蓄熱利用運転
を行える。
【0018】また、仕切板を設けてあるので、蓄熱器用
冷却ファンが作動して通風ダクト43aの入り口側より
入った空気は仕切板により上下方向に2層の空気流に分
流され2つの空気の主流を形成して流れる。このため蓄
熱剤は上下の各主流に沿った2箇所から融解し始め、蓄
熱剤の端から空気の主流までの距離が小さくなるので全
部融解するまでの時間を大幅に短縮することができるの
で融解効率を高くすることができ、蓄熱剤量を小さくす
ることができる。
【0019】また、通風ダクト入り口のダンパーを蓄熱
運転中に上下に駆動させることにより空気主流の方向を
微妙に変化させることができるので融解効率をさらに高
くすることができ、蓄熱剤量をさらに小さくすることが
できる。
【0020】そのうえ、蓄熱運転時に一定時間が経過し
てある程度の量の蓄熱剤が固化し、冷媒管と液相の蓄熱
剤との熱伝達率が低下しはじめると、バイパス回路内を
通して冷媒管に高温の液冷媒が流れ込む。すると冷媒管
のごく近傍の蓄熱剤が再び液化するため、その周囲の固
化した蓄熱剤は剥離・落下して冷媒管から離れ再び冷媒
管は液相の蓄熱剤と接触することとなる。このようにし
て冷媒管と液相の蓄熱剤との熱伝達率は低下しないの
で、蓄熱器の冷媒管を流れた冷媒の熱エネルギーは効率
よく蓄熱剤の固化に変換され、蓄熱完了までの時間を短
くすることができて無駄な電力消費が無いとともに、深
夜の通常冷却時間を長くすることができる。
【0021】さらに、蓄熱時の一定時間、揺動駆動体が
駆動され蓄熱器に微振動を与えることにより蓄熱容器の
液相の蓄熱剤の対流と冷媒管回りに付着した固化した蓄
熱剤の冷媒管まわりからの剥離が促進されさらに効率の
高い蓄熱が行われる。
【0022】
【実施例】以下本発明の一実施例の蓄熱式冷凍冷蔵庫に
ついて図面を参照しながら説明する。
【0023】尚、従来例と同一ものについては同一の符
号を付して説明する。図1は本発明の一実施例における
蓄熱式冷凍冷蔵庫の冷凍サイクル図である。図において
圧縮機25、凝縮器26、第1のキャピラリ27、第2
のキャピラリ28、蒸発器29を順次接続し冷凍冷蔵庫
の冷却運転時の冷凍サイクルを構成している。30は蒸
発器の冷却用ファンである。そして第2のキャピラリ2
8と蒸発器29の直列回路と並列に、第3のキャピラリ
31と蓄熱器32と第1の開閉弁33からなる直列回路
を接続している。蓄熱器32は多数の蓄熱容器32aか
ら構成されており、蓄熱容器32a内には蓄熱剤34を
充填しており、冷媒管35を蓄熱剤と熱交換的に配設し
ている。37は蓄熱器用冷却ファンである。
【0024】そして、凝縮器26の出口側と、蓄熱器3
2と、第1の開閉弁33との間を連結し、第2の開閉弁
38を有する冷媒回路を備えている。また、凝縮器26
出口と蓄熱器32入り口はバイパス回路38aにて接続
しており、バイパス回路38aには第3の開閉弁38b
を有している。
【0025】39は制御回路で圧縮機25、冷却ファン
30、蓄熱器用冷却ファン37、第1の開閉弁33、第
2の開閉弁38、第3の開閉弁38bを制御する。
【0026】蓄熱器32は冷凍室40と冷蔵室41の間
の仕切壁42と側面側キャビネット42aと風路構成部
品43で形成された通風ダクト43a内に固定収納され
ていて、蓄熱器用ファン37を運転することにより通風
ダクト入り口43cから空気を吸い込んで、蓄熱器32
で空気を冷却し、冷却した空気を通風ダクト出口43h
から吐き出す。すなわち矢印で示すように空気を循環さ
せ、冷蔵室を冷却する。
【0027】蓄熱器32は密閉容器43dに蓄熱剤を封
入した蓄熱容器32aを、空気が通過する間隔だけをあ
けて並行に多数個並べて構成され、冷媒管35が蓄熱容
器32aを貫通している。また蓄熱容器32aは通風ダ
クト43a中心部に近いものほど大きくしてあり、本実
施例では側面側キャビネット42aから遠い蓄熱容器3
2aほど断面積が大きくなっているまた風43a内には
蓄熱容器32aを貫通して通風ダクト43aを上下に区
分する仕切板44aが設けられている。各蓄熱容器32
aには冷媒管35が貫通しており冷媒管35は蓄熱容器
32aへの入り口側43g、出口側43hでそれぞれ集
約されて主冷媒管35aとなっている。
【0028】また、通風ダクト43a内の蓄熱器32の
前方には空気の流入方向を上下に変えるダンパー45を
設けてありダンパー45は制御回路39からの制御によ
り上限位置45aから下限位置45bまで可動できる。
46は 蓄熱器32を揺動させる揺動駆動体であり振動
子、電源等等から構成されており制御回路39からの制
御により蓄熱器32を上下方向に微振動させる。
【0029】44はダンパサーモで蒸発器29で冷却さ
れた冷気を冷蔵室41に吐出し、冷蔵室41を所定の温
度に冷却するものである。
【0030】26aは凝縮器26の一部をドア開口部の
キャビネット部45に配置したドライパイプで、キャビ
ネット部の発汗を防止するものである。
【0031】本構成において、まず通常冷却運転時の動
作について説明する。通常冷却運転時は第1の開閉弁3
3、第2の開閉弁38、第3の開閉弁38bを閉路し、
圧縮機25〜凝縮器26〜第1のキャピラリ27〜第2
のキャピラリ28〜蒸発器29の経路からなる冷凍サイ
クルを形成し、冷却ファン30とダンパサーモ44によ
り冷凍室40と冷蔵室41を所定の温度に冷却制御す
る。
【0032】次に蓄熱運転時の動作について説明する。
深夜の蓄熱運転時には間欠的に第1の開閉弁33が開路
され、蓄熱容器32aの冷媒管35に冷媒が流れ、蓄熱
容器32a内に充填した潜熱タイプの蓄熱剤を凍結させ
ることにより冷熱源が蓄熱されるが、蓄熱時にはまず冷
媒管35まわりに蓄熱剤が固化して付着し始める。一定
時間が経過してある程度の量が固化し、冷媒管35と液
相の蓄熱剤との熱伝達率が低下しはじめると、制御回路
39からのタイマー制御により第3の開閉弁38bが短
時間開路し同時に第1の開閉弁33が閉路し、バイパス
回路38a内を通して冷媒管35に高温の液冷媒が流れ
込む。
【0033】すると、冷媒管35のごく近傍の蓄熱剤が
再び液化するため、その周囲の固化した蓄熱剤は剥離・
落下して冷媒管35から離れ再び冷媒管35は液相の蓄
熱剤と接触することとなる。その後再び第3の開閉弁3
8bは閉路し同時に第1の開閉弁が回路して蓄熱器32
の冷媒管35には冷媒が流れ蓄熱を続行する。
【0034】このようにして、冷媒管35と液相の蓄熱
剤との熱伝達率は低下しないので、蓄熱器32の冷媒管
35を流れた冷媒の熱エネルギーは効率よく蓄熱剤の固
化に変換され、蓄熱完了までの時間を短くすることがで
きて無駄な電力消費が無いとともに、深夜の通常冷却時
間を長くすることができる。
【0035】さらに、蓄熱時に制御回路39からのタイ
マー制御により一定時間揺動駆動体46が駆動され蓄熱
器32に微振動を与える。このことにより蓄熱容器32
a内の液相の蓄熱剤の対流と冷媒管35回りに付着した
固化した蓄熱剤の冷媒管39まわりからの剥離が促進さ
れさらに効率の高い蓄熱が行われる。
【0036】次に昼間の動作について説明する。昼間の
所定の時間の蓄熱利用運転時は第1の開閉弁33を閉路
し、第2の開閉弁38を開路し、圧縮機25〜凝縮器2
6〜蓄熱器32〜第3のキャピラリ31〜第2のキャピ
ラリ28〜蒸発器29の経路からなる蓄熱器32の冷熱
源を凝縮器26の冷却熱源とする圧縮比の小さい冷凍サ
イクルを形成して冷凍室40を冷却する。
【0037】また、冷蔵室41は蓄熱器用冷却ファン3
7を運転し、蓄熱器32の冷熱源にて冷却する。第2の
開閉弁38は外気温度センサ−(図示せず)とドライパ
イプ26aが内装されているキャビネット温度を検知す
る温度センサー(図示せず)にて制御され、外気温度が
夏場のように高いときは蓄熱運転時に第2の開閉弁38
を開路し蓄熱器32の冷却源を凝縮器26の冷却熱源と
しても使用し、電力使用量を大幅に低減させる。
【0038】また、夏以外の外気温度の低い時は第2の
開閉弁38を閉路し、蓄熱器32の冷熱源を冷蔵室41
の冷却にのみ使用するようにしている。蓄熱利用運転時
は、蓄熱器用冷却ファン37が作動して通風ダクト43
aの入り口側43gより入った空気は通風ダクト43a
の中心付近に主流を形成して流量が最も多く周辺部に行
くに従って流量が小さくなる。
【0039】ここで、蓄熱容器32aの大きさは中心の
ものが大きく、周辺のものが小さい、すなわち流量の大
小に合致した大きさになっており、言い替えれば主流に
近くて熱交換量の大きくなる部分の蓄熱容器32aは大
きく、主流に遠くて熱交換量が小さい部分の蓄熱容器3
2aは小さくなっている。このことにより一定時間経過
後に中心付近の蓄熱剤が融解完了しているにも拘らず周
辺部の蓄熱剤が融け残り、蓄熱剤が無駄になったり冷却
量が徐々に減少してしまうといった不具合を生じない融
解効率の高い蓄熱利用運転を行える。
【0040】また、仕切板44aを設けてあるので、蓄
熱器用冷却ファン37が作動して通風ダクト43aの入
り口側43gより入った空気は仕切板44aにより上下
方向に2層の空気流に分流され2つの空気の主流を形成
して流れる。
【0041】このため、蓄熱剤は上下の各主流に沿った
2箇所から融解し始める。つまり同じ空気流量に対して
仕切板がない場合は空気の主流は1つなので蓄熱容器の
ほぼ主流に接する付近から融解し始めるが主流の流線に
変化はないので主流に接する付近から遠い部分まで融解
するにはかなりの時間がかかるのに対し上下2箇所から
融解し始めた場合には蓄熱剤のの端から主流までの距離
が小さくなるので全部融解するまでの時間を大幅に短縮
することができるので融解効率を高くすることができ、
蓄熱剤量を小さくすることができる。
【0042】また、入り口のダンパー45を蓄熱運転中
に上下に駆動させることにより主流の方向を微妙に変化
させることができるので融解効率をさらに高くすること
ができ、蓄熱剤量をさらに小さくすることができる。
【0043】
【発明の効果】以上の様に本実施例によれば、圧縮機と
凝縮器とキャピラリと蒸発器とを順次接続して冷却サイ
クルを構成し、前記蒸発器と並列に内部に潜熱型蓄熱材
を充填し蓄熱材と熱交換的に配置してなる冷媒管を有す
る蓄熱器と、蓄熱器の冷却源を利用して冷蔵室を冷却す
る蓄熱器用冷却ファンとを備えた蓄熱式冷凍冷蔵庫にお
いて、蓄熱器を冷蔵室内の冷蔵庫庫内を循環して被冷蔵
物を冷却し温度上昇した空気を再び冷蔵庫の庫内に導い
て戻す通風ダクト内に配置するとともに、前記蓄熱熱器
は、密閉容器に蓄熱剤を封入した蓄熱容器を、空気が通
過する間隔だけをあけて並行に多数個並べて構成され、
冷媒管が前記蓄熱容器を貫通していると共に、前記蓄熱
容器は前記通風ダクトの通風方向にたいして垂直な断面
の中心部に近いほど大きいので、蓄熱利用運転時は、蓄
熱器用冷却ファン37が作動して通風ダクトの入り口側
より入った空気は通風ダクトの中心付近に主流を形成し
て流量が最も多く周辺部に行くに従って流量が小さくな
る。
【0044】ここで蓄熱容器32aの大きさは中心のも
のが大きく、周辺のものが小さい、すなわち流量の大小
に合致した大きさになっており、言い替えれば主流に近
くて熱交換量の大きくなる部分の蓄熱容器は大きく、主
流に遠くて熱交換量が小さい部分の蓄熱容器は小さくな
っている。
【0045】このことにより、一定時間経過後に中心付
近の蓄熱剤が融解完了しているにも拘らず周辺部の蓄熱
剤が融け残り、蓄熱剤が無駄になったり冷却量が徐々に
減少してしまうといった不具合を生じない融解効率の高
い蓄熱利用運転を行える。
【0046】また、通風ダクト内を前記通風ダクトを上
下方向に区分する複数の仕切板を設けたので蓄熱器用冷
却ファンが作動して通風ダクトの入り口側より入った空
気は仕切板により上下方向に2層の空気流に分流され2
つの空気の主流を形成して流れる。このため蓄熱剤は上
下の各主流に沿った2箇所から融解し始める。つまり同
じ空気流量に対して仕切板がない場合は空気の主流は1
つなので蓄熱容器のほぼ主流に接する付近から融解し始
めるが主流の流線に変化はないので主流に接する付近か
ら遠い部分まで融解するにはかなりの時間がかかるのに
対し上下2箇所から融解し始めた場合には蓄熱剤のの端
から主流までの距離が小さくなるので全部融解するまで
の時間を大幅に短縮することができるので融解効率を高
くすることができ、蓄熱剤量を小さくすることができ
る。
【0047】また、通風ダクト内の蓄熱器の前方に空気
の流入方向を変えるダンパーを設けたので主流の方向を
微妙に変化させることができるので融解効率をさらに高
くすることができ、蓄熱剤量をさらに小さくすることが
できる。
【0048】さらに、蓄熱中の一定時間に、冷媒管中に
凝縮器からの高温冷媒を流すバイパス管を設けたので一
定時間が経過してある程度の量が固化し、冷媒管と液相
の蓄熱剤との熱伝達率が低下しはじめると、制御回路か
らのタイマー制御により第3の開閉弁が短時間開路し同
時に第1の開閉弁が閉路し、バイパス回路内を通して冷
媒管に高温の液冷媒が流れ込む。すると冷媒管のごく近
傍の蓄熱剤が再び液化するため、その周囲の固化した蓄
熱剤は剥離・落下して冷媒管から離れ再び冷媒管は液相
の蓄熱剤と接触することとなる。その後再び第3の開閉
弁は閉路し同時に第1の開閉弁が回路して蓄熱器の冷媒
管には冷媒が流れ蓄熱を続行する。このようにして冷媒
管と液相の蓄熱剤との熱伝達率は低下しないので、蓄熱
器の冷媒管を流れた冷媒の熱エネルギーは効率よく蓄熱
剤の固化に変換され、蓄熱完了までの時間を短くするこ
とができて無駄な電力消費が無いとともに、深夜の通常
冷却時間を長くすることができる。
【0049】さらに、蓄熱器を揺動させる揺動駆動体を
設けた蓄熱時に制御回路からのタイマー制御により一定
時間揺動駆動体が駆動され蓄熱器に微振動を与える。こ
のことにより蓄熱容器内の液相の蓄熱剤の対流と冷媒管
回りに付着した固化した蓄熱剤の冷媒管まわりからの剥
離が促進されさらに効率の高い蓄熱が行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における蓄熱式冷凍冷蔵庫の
冷凍サイクル構成図
【図2】同実施例の蓄熱式冷凍冷蔵庫の構造を示す縦断
面図
【図3】図2で蓄熱器付近の構成を示すA−A断面図
【図4】従来の蓄熱式冷凍冷蔵庫の冷凍サイクル構成図
【図5】従来例の蓄熱式冷凍冷蔵庫の構造を示す縦断面
【符号の説明】
25 圧縮機 26 凝縮器 27 第1のキャピラリ 28 第2のキャピラリ 29 蒸発器 32 蓄熱器 35 冷媒管 38a バイパス回路 42a 通風ダクト 32a 蓄熱容器 44a 仕切板 45a ダンパ 46 揺動駆動体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機と凝縮器とキャピラリチューブと
    蒸発器とを順次接続して冷却サイクルを構成し、前記蒸
    発器と並列に内部に潜熱型蓄熱材を充填し蓄熱材と熱交
    換的に配置してなる冷媒管を有する蓄熱器と、蓄熱器の
    冷却源を利用して冷蔵室を冷却する蓄熱器用冷却ファン
    とを備えた蓄熱式冷凍冷蔵庫において、蓄熱器を冷蔵室
    内の冷蔵庫庫内を循環して被冷蔵物を冷却し温度上昇し
    た空気を再び冷蔵庫の庫内に導いて戻す通風ダクト内に
    配置するとともに、前記蓄熱器は、密閉容器に蓄熱剤を
    封入した蓄熱容器を、空気が通過する間隔をあけて並行
    に多数個並べて構成され、冷媒管が前記蓄熱容器を貫通
    していると共に、前記蓄熱容器が前記通風ダクトの通風
    方向にたいして垂直な断面の中心部に近いほど大きい蓄
    熱式冷凍冷蔵庫。
  2. 【請求項2】 通風ダクト内に前記通風ダクトを上下方
    向に区分する複数の仕切板を設けた請求項1記載の蓄熱
    式冷凍冷蔵庫。
  3. 【請求項3】 通風ダクト内の蓄熱器の前方に空気の流
    入方向を変えるダンパーを設けた請求項1または請求項
    2に記載の蓄熱式冷凍冷蔵庫。
  4. 【請求項4】 蓄熱中の一定時間に、冷媒管中に凝縮器
    からの高温冷媒を流すバイパス管を設けた請求項1また
    は請求項2または請求項3に記載の蓄熱式冷凍冷蔵庫。
  5. 【請求項5】 蓄熱中の一定時間に蓄熱器を揺動させる
    揺動駆動体を設けた請求項1または請求項2または請求
    項3または請求項4に記載の蓄熱式冷凍冷蔵庫。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8316660B2 (en) 2005-11-16 2012-11-27 Technologies Holdings Corp. Defrost bypass dehumidifier
JP2013044516A (ja) * 2011-08-26 2013-03-04 Toyo Eng Works Ltd 蓄熱を併用した冷凍冷蔵庫の運転方法
JP2015038391A (ja) * 2011-10-26 2015-02-26 三菱電機株式会社 冷蔵庫
US11060785B2 (en) 2014-12-24 2021-07-13 Samsung Electronics Co., Ltd. Refrigerator

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