JPH0534064A - 穀粒乾燥機の機枠 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 穀粒乾燥機の下部枠内に残る残穀粒を除去す
る清掃を容易にしたり、又外部より残穀粒の有無が確認
できるようにしようとするものである。 【構成】 下部枠６を下部中枠９と下部外枠１２とに分
割し、この下部中枠９を着脱自在に構成した。 【効果】 下部枠６を分割式としたことにより、集穀樋
５内の残穀粒の除去が容易になった。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、穀粒乾燥機の機枠に
関する。

【０００２】

【従来の技術】従来は、上部の貯留室を箱形状に形成す
る上部枠、中間部の乾燥室等を箱形状に形成する中間枠
及び下部の集穀樋等を箱形状に形成する下部枠を順次下
部より、該下部枠、該中間枠及び該上部枠と積重ねて穀
粒乾燥機を形成する機枠方式であり、該下部枠には集穀
棚や移送螺旋を回転自在に内装した集穀樋等を一体に組
付けする構成の機枠であった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】下部より順に、集穀樋
等を内装した下部枠上側に、乾燥室等を内装した中間枠
を積重ねて、更に貯留室を内装する上部枠を積重ねて穀
粒乾燥機を形成し、この乾燥機の該貯留室内に収容され
た穀粒は、この貯留室から該乾燥室を繰出し流下して該
集穀樋内へ供給されて、該貯留室へ循環されながら、熱
風が該乾燥室を通過することにより、この乾燥室を流下
中の穀粒は、この熱風に晒されて乾燥され、この乾燥が
終了すると乾燥済穀粒は機外へ排出される。

【０００４】この乾燥作業のときに、次回は今回に乾燥
した穀粒品種とは異なる異品種穀粒の乾燥であると、異
品種穀粒の混入の防止のために、今回乾燥して該乾燥機
内に残っている残穀粒を除去する清掃を容易に行えるよ
うにしたり、又残穀粒の有無を外部より容易に確認でき
るようにしようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明は、上部の貯留
室１を箱形に形成する上部枠２、中間部の乾燥室３等を
箱形に形成する中間枠４、及び下部の集穀樋５等を箱形
に形成する下部枠６を順次下部より該下部枠６、該中間
枠４及び該上部枠２と積重ねてなる穀粒乾燥機におい
て、該下部枠６を、該中間枠４の該乾燥室３から穀粒を
繰出す回転自在に軸支した各繰出バルブ７、及び繰出し
穀粒を流下案内する各流下案内棚８を前後方向に設けて
箱形に形成する下部中枠９部と、移送螺旋１０を中央部
に回転自在に内装した集穀棚１１及び該集穀樋５を前後
方向に設けて箱形に形成する下部外枠１２部とに分割し
て設けると共に、該下部中枠９を該下部外枠１２へ摺動
取出自在な構成としたことを特徴とする穀粒乾燥機の機
枠の構成とする。

【０００６】

【発明の作用】下部より順に、下部枠６の分割した集穀
樋５等を内装した下部外枠１２内へ繰出バルブ７等を内
装した下部中枠９を挿入して、これら下部中枠９及び下
部外枠１２の上側へ乾燥室３等を内装した中間枠４を積
重ねて、更に貯留室１を内装した上部枠２を積重ねて穀
粒乾燥機を形成し、この乾燥機の該貯留室１内に収容さ
れた穀粒は、この貯留室１から該乾燥室３を繰出し流下
案内棚８から集穀棚１１を流下して該集穀樋５内へ供給
されて、該貯留室１へ循環されながら、熱風が該乾燥室
３を通過することにより、この乾燥室３を流下中の穀粒
は、この熱風に晒されて乾燥され、この乾燥が終了する
と乾燥済穀粒は機外へ排出される。

【０００７】この乾燥作業のときに、次回は今回に乾燥
した穀粒品種と異なる異品種穀粒の乾燥であると、異品
種穀粒の混入防止のために、今回乾燥して該乾燥機内に
残っている残穀粒を除去する清掃を行うが、この清掃の
ときは該下部中枠９を該下部外枠１２より摺動させて取
出し、この下部外枠１２の該集穀樋５内に残る残穀粒
は、外部よりほうき等ではき出して清掃し、又該下部中
枠９の該流下案内棚８上に残る残穀粒は、この下部中枠
９を傾斜させて取出し清掃する。

【０００８】

【発明の効果】この発明により、下部枠６を下部中枠９
と下部外枠１２とに分割し、この下部中枠９を該下部外
枠１２内へ着脱自在な構成としたことにより、集穀樋５
内に残る残穀粒の除去は外部より可能となり、除去作業
が容易であり、残穀粒状態が外部より確認できることに
より、確実な清掃ができるし、又穀粒乾燥機の組立も容
易になった。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図例は、穀粒を乾燥する循環型の穀粒乾燥機１
３を上部より上部枠２、中間枠４及び下部枠６と順に積
重ね自在に設けた状態を示すものである。この乾燥機１
３は、前後方向に長い長方形状で、該上部枠２は左右機
壁及び前後機壁で箱形状に形成し、この上部枠２内部に
は穀粒を貯留する貯留室１を形成した構成であり、この
上部枠２の上端部には、移送螺旋を回転自在に内装した
移送樋１４及び天井板１５を設けた構成としている。

【００１０】前記上部枠２下側には、左右機壁及び前後
機壁で箱形状に形成した該中間枠４を着脱自在に設け、
この中間枠４内部には左右の排風室１６，１６と中央部
の送風室１７との間には左右の乾燥室３，３を設け、こ
の乾燥室３，３と該上部枠２の該貯留室１とは連通させ
た構成であり、この中間枠４上側に該上部枠２を着脱自
在に積重ねて設ける構成としている。

【００１１】前記前機壁の正面側において、該送風室１
７入口側に対応すべくこの機壁外側面には、バーナ１８
を内装したバーナケース１９を着脱自在に装着すると共
に、このバーナ１８、水分センサ２０及び前記乾燥機１
３等を張込、乾燥及び排出の各作業別に始動及び停止操
作する操作装置２１を着脱自在に設けた構成としてい
る。

【００１２】又前記後機壁の背面側には左右の前記排風
室１６，１６に連通しうる排風路室２２を形成し、この
排風路室２２中央後部側排風胴２３には排風機２４及び
この排風機２４を回転駆動する排風機モータ２５を設け
た構成としている。前記中間枠４下側には、前記下部枠
６を着脱自在に設け、この下部枠６は下部中枠９と下部
外枠１２とに分割した構成であり、この下部外枠１２は
左右機壁及び前後機壁で箱形状に形成した構成であり、
この下部外枠１２内部の中央部には移送螺旋１０を回転
自在に内装した集穀樋５を設け、この集穀樋５には左右
の集穀棚１１を連接させた構成であり、該下部外枠１２
の該前後機壁はＶ字状に切欠２６部を設けた構成として
いる。

【００１３】前記下部中枠９は前後機壁及び左右の流下
案内棚８で箱形状に形成した構成であり、この下部中枠
９内部には回転自在に繰出バルブ７，７を軸支し、この
繰出バルブ７は前記中間枠４の前記乾燥室３下部に位置
させ、この乾燥室３内の穀粒を繰出す構成であり、該下
部中枠９の該前後機壁はＶ字状に形成し、前記下部外枠
１２の該切欠２６部へ、この下部中枠９を、左右両側に
形成する張出縁９ａ，９ｂを下部外枠１２の水平棚枠１
２ａ，１２ｂに載せて、前後方向より摺動させながら挿
入して摺動取出自在に組付けられる構成であり、これら
下部外枠１２と下部中枠９上側には、該中間枠４を着脱
自在に積重ねて設ける構成としている。

【００１４】２７はバルブモータで該繰出バルブ７，７
を減速機構を介して回転駆動する構成としている。前記
バーナケース１９下板外側には、燃料バルブを有する燃
料ポンプ２８を設け、この燃料バルブの開閉によりこの
燃料ポンプ２８で燃料タンク２９内の燃料を吸入して前
記バーナ１８へ供給する構成であり、又上板外側には、
送風機３１とこの送風機３１を変速回転駆動する変速用
の送風機モータ３０とを設け、供給燃料量に見合った燃
焼用空気を該バーナ１８へこの送風機３１で送風する構
成としている。

【００１５】前記移送樋１４底板の前後方向中央部に
は、移送穀粒を前記貯留室１内へ供給する供給口を設
け、この供給口の下側にはこの貯留室１内へ穀粒を均等
に拡散還元する拡散盤３２を設けた構成としている。昇
穀機３３は、前記各前機壁前外部に設けられ、内部には
バケットコンベア３４付ベルトを張設してなり、上端部
は、前記移送樋１４始端部との間において投出筒３５を
設けて連通させ、下端部は、前記集穀樋５終端部との間
において供給樋３６を設けて連通させた構成としてい
る。

【００１６】３７は昇穀機モータであり、該昇穀機３３
及び前記移送樋１４内の前記移送螺旋及び前記拡散盤３
２等を回転駆動する構成としている。前記昇穀機３３の
上下方向ほぼ中央部には、穀粒水分を検出する前記水分
センサ２０を設けている。この水分センサ２０は前記操
作装置２１からの電気的測定信号の発信により、水分モ
ータ３８が回転してこの水分センサ２０の各部が回転駆
動されて、前記バケットコンベア３４で上部へ搬送中に
落下する穀粒を受け、この穀粒を挟圧粉砕すると同時
に、この粉砕穀粒の水分を検出する構成としている。

【００１７】以下、上記実施例の作用について説明す
る。操作装置２１を操作することにより、穀粒乾燥機１
３の各部、バーナ１８及び水分センサ２０等が始動し、
該バーナ１８から熱風が発生し、この熱風は送風室１７
から乾燥室３，３を通過して排風室１６，１６及び排風
路室２２を経て該排風機２４で吸引排風されることによ
り、貯留室１内へ収容された穀粒は、この貯留室１から
該乾燥室３，３内を流下中にこの熱風に晒されて乾燥さ
れ、繰出バルブ７，７で下部へと繰出されて流下して集
穀樋５から供給樋２６を経て昇穀機３３内へ下部の移送
螺旋で移送供給され、バケットコンベア３４で上部へ搬
送されて投出筒３５を経て移送樋１４内へ供給され、こ
の移送樋１４から拡散盤３２上へ上部の移送螺旋で移送
供給され、この拡散盤３２で該貯留室１内へ均等に拡散
還元されて循環乾燥され、該水分センサ２０が仕上目標
水分と同じ穀粒水分を検出すると、該操作装置２１で自
動制御して該乾燥機１３を自動停止して、穀粒の乾燥を
停止する。

【００１８】該乾燥機１３は、下部枠６の下部外枠１２
へ摺動取出自在な下部中枠９を挿入後に、この下部枠６
上側へ中間枠４を積重ねて、この中間枠４上側へ上部枠
２を積重ねて、更にこの上部枠２上側へ該移送樋１４及
び天井板１５を積重ねた後に、該昇穀機３３をこれら下
部・中間・上部枠６，４，２前側へ組付けると、該乾燥
機１３は組立完成であり、組立完成後に上記の如く穀粒
の乾燥を開始する。

【図面の簡単な説明】

図は、この発明の一実施例を示すものである。

【図１】穀粒乾燥機の一部の一部破断せる拡大正面図

【図２】穀粒乾燥機の一部の拡大側面斜視図

【図３】穀粒乾燥機の一部破断せる全体側面図

【図４】図３のＡ−Ａ拡大断面図

【符号の説明】

１ 貯留室 ２ 上部枠 ３ 乾燥室 ４ 中間枠 ５ 集穀樋 ６ 下部枠 ７ 繰出バルブ ８ 流下案内棚 ９ 下部中枠 １０ 移送螺旋 １１ 集穀棚 １２ 下部外枠

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】 上部の貯留室１を箱形に形成する上部枠
   ２、中間部の乾燥室３等を箱形に形成する中間枠４、及
   び下部の集穀樋５等を箱形に形成する下部枠６を順次下
   部より該下部枠６、該中間枠４及び該上部枠２と積重ね
   てなる穀粒乾燥機において、該下部枠６を、該中間枠４
   の該乾燥室３から穀粒を繰出す回転自在に軸支した各繰
   出バルブ７、及び繰出し穀粒を流下案内する各流下案内
   棚８を前後方向に設けて箱形に形成する下部中枠９部
   と、移送螺旋１０を中央部に回転自在に内装した集穀棚
   １１及び該集穀樋５を前後方向に設けて箱形に形成する
   下部外枠１２部とに分割して設けると共に、該下部中枠
   ９を該下部外枠１２へ摺動取出自在な構成としたことを
   特徴とする穀粒乾燥機の機枠。