JPH05340276A - ディーゼルエンジンの逆回転防止装置 - Google Patents
ディーゼルエンジンの逆回転防止装置Info
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- JPH05340276A JPH05340276A JP17187392A JP17187392A JPH05340276A JP H05340276 A JPH05340276 A JP H05340276A JP 17187392 A JP17187392 A JP 17187392A JP 17187392 A JP17187392 A JP 17187392A JP H05340276 A JPH05340276 A JP H05340276A
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- reverse rotation
- engine
- exhaust
- diesel engine
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B3/00—Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
- F02B3/06—Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition
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- Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ディーゼルエンジンの逆回転防止装置に関
し、逆転時の停止遅れを短縮して即座にエンジンを停止
する。 【構成】 ディーゼルエンジンＥの排気流路内にエンジ
ン逆転防止用逆止弁７を通路横断状に配置し、エンジン
逆転防止用逆止弁７は弾圧部材８により弁体１０を弁座
１１に閉弁付勢し、その閉弁付勢方向Ｒを適正な排気方
向Ａに対向するように方向付けて構成される。エンジン
が逆回転しようとすると、排気流路内の通気が逆流して
弁体１０が弾圧部材８の弾圧力で閉弁位置Ｑに変位し、
排気流路からの吸入ができなくなって即座にエンジンは
停止する。
し、逆転時の停止遅れを短縮して即座にエンジンを停止
する。 【構成】 ディーゼルエンジンＥの排気流路内にエンジ
ン逆転防止用逆止弁７を通路横断状に配置し、エンジン
逆転防止用逆止弁７は弾圧部材８により弁体１０を弁座
１１に閉弁付勢し、その閉弁付勢方向Ｒを適正な排気方
向Ａに対向するように方向付けて構成される。エンジン
が逆回転しようとすると、排気流路内の通気が逆流して
弁体１０が弾圧部材８の弾圧力で閉弁位置Ｑに変位し、
排気流路からの吸入ができなくなって即座にエンジンは
停止する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はディーゼルエンジンの逆
回転防止装置に関し、エンジンが逆回転しようとすると
逆止弁が働いて吸・排気の流通をカットし、エンジンを
即座に停止できるものを提供する。
回転防止装置に関し、エンジンが逆回転しようとすると
逆止弁が働いて吸・排気の流通をカットし、エンジンを
即座に停止できるものを提供する。
【０００２】
【従来の技術】ディーゼルエンジンは燃焼室に噴射した
燃料を圧縮着火する方式のために逆回転を起こす虞れが
あるが、逆回転するとディーゼルエンジンが焼き付いた
り、エアクリーナが焼損して火災が発生するなどの危険
があるために、即座にエンジンを停止する必要がある。
燃料を圧縮着火する方式のために逆回転を起こす虞れが
あるが、逆回転するとディーゼルエンジンが焼き付いた
り、エアクリーナが焼損して火災が発生するなどの危険
があるために、即座にエンジンを停止する必要がある。
【０００３】逆回転時にディーゼルエンジンを停止する
装置の従来技術としては、図１の仮想線で示すように、
潤滑ポンプ６０の吸入側に油圧検出手段６１を臨ませ、
燃料噴射ポンプの噴射ラックを無噴射位置に押し戻し操
作する停止操作用ソレノイドにこの油圧検出手段６１を
連動することにより、ディーゼルエンジンが逆回転する
と、油圧検出手段６１が負圧から正圧への油圧の逆転を
検出して、停止操作用ソレノイドを介してエンジンを停
止するように構成したものがある。また、遠心式のデコ
ンプ装置により、逆回転時にエンジンを停止するように
構成したものもある。
装置の従来技術としては、図１の仮想線で示すように、
潤滑ポンプ６０の吸入側に油圧検出手段６１を臨ませ、
燃料噴射ポンプの噴射ラックを無噴射位置に押し戻し操
作する停止操作用ソレノイドにこの油圧検出手段６１を
連動することにより、ディーゼルエンジンが逆回転する
と、油圧検出手段６１が負圧から正圧への油圧の逆転を
検出して、停止操作用ソレノイドを介してエンジンを停
止するように構成したものがある。また、遠心式のデコ
ンプ装置により、逆回転時にエンジンを停止するように
構成したものもある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、デ
ィーゼルエンジンが逆回転した場合に、その逆転を検出
してからエンジンを停止するのを基本作動方式にするた
め、逆回転時に停止遅れが生じて、エアクリーナが焼損
するなどの虞れがある。また、油圧手段などの逆回転検
出手段とソレノイドなどのエンジン停止操作手段とを連
動するため、構造が複雑になるという問題も残る。本発
明は、逆回転時の停止遅れを短縮して即座にエンジンを
停止するとともに、その停止構造を簡略化することを技
術的課題とする。
ィーゼルエンジンが逆回転した場合に、その逆転を検出
してからエンジンを停止するのを基本作動方式にするた
め、逆回転時に停止遅れが生じて、エアクリーナが焼損
するなどの虞れがある。また、油圧手段などの逆回転検
出手段とソレノイドなどのエンジン停止操作手段とを連
動するため、構造が複雑になるという問題も残る。本発
明は、逆回転時の停止遅れを短縮して即座にエンジンを
停止するとともに、その停止構造を簡略化することを技
術的課題とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
の手段を、実施例を示す図面により以下に説明する。即
ち、本発明１はディーゼルエンジンＥの排気ポート１の
入口１ａからマフラ２の出口２ａまでの排気流路３内の
いずれかにエンジン逆転防止用逆止弁７を通路横断状に
配置し、エンジン逆転防止用逆止弁７は弾圧部材８によ
り弁体１０を弁座１１に閉弁付勢し、その閉弁付勢方向
Ｒを適正な排気方向Ａに対向するように方向付けて構成
され、排気流路３内を排気が適正な方向Ａに正流する
と、排気圧を受けた弁体１０が弾圧部材８の弾圧力に抗
して弁座１１から離れて弁口１２を開いた開弁位置Ｐに
変位するとともに、排気流路３内の通気が適正な排気方
向Ａとは反対の方向Ｂに逆流すると、弁体１０が弾圧部
材８の弾圧力で弁座１１に着座して弁口１２を閉じた閉
弁位置Ｑに変位するように構成したことを特徴とするデ
ィーゼルエンジンの逆回転防止装置である。本発明２
は、上記本発明１において、エンジン逆転防止用逆止弁
７をマフラ２内に配置したことを特徴とするものであ
る。
の手段を、実施例を示す図面により以下に説明する。即
ち、本発明１はディーゼルエンジンＥの排気ポート１の
入口１ａからマフラ２の出口２ａまでの排気流路３内の
いずれかにエンジン逆転防止用逆止弁７を通路横断状に
配置し、エンジン逆転防止用逆止弁７は弾圧部材８によ
り弁体１０を弁座１１に閉弁付勢し、その閉弁付勢方向
Ｒを適正な排気方向Ａに対向するように方向付けて構成
され、排気流路３内を排気が適正な方向Ａに正流する
と、排気圧を受けた弁体１０が弾圧部材８の弾圧力に抗
して弁座１１から離れて弁口１２を開いた開弁位置Ｐに
変位するとともに、排気流路３内の通気が適正な排気方
向Ａとは反対の方向Ｂに逆流すると、弁体１０が弾圧部
材８の弾圧力で弁座１１に着座して弁口１２を閉じた閉
弁位置Ｑに変位するように構成したことを特徴とするデ
ィーゼルエンジンの逆回転防止装置である。本発明２
は、上記本発明１において、エンジン逆転防止用逆止弁
７をマフラ２内に配置したことを特徴とするものであ
る。
【０００６】本発明３は、上記本発明１のディーゼルエ
ンジンの逆回転防止装置において、エンジン逆転防止用
逆止弁７を排気流路３内に代えて、ディーゼルエンジン
Ｅのエアクリーナ４の入口４ａから吸気ポート５の出口
５ａまでの吸気流路６内のいずれかに配置して、エンジ
ン逆転防止用逆止弁７の弾圧部材８の閉弁付勢方向Ｒを
適正な吸気方向Ｃに対向するように方向付けて構成さ
れ、吸気流路６内の通気が適正な吸気方向Ｃとは反対の
方向Ｄに逆流すると、弁体１０が弾圧部材８の弾圧力で
弁座１１に着座して弁口１２を閉じた閉弁位置Ｑに変位
するように構成したことを特徴とするものである。
ンジンの逆回転防止装置において、エンジン逆転防止用
逆止弁７を排気流路３内に代えて、ディーゼルエンジン
Ｅのエアクリーナ４の入口４ａから吸気ポート５の出口
５ａまでの吸気流路６内のいずれかに配置して、エンジ
ン逆転防止用逆止弁７の弾圧部材８の閉弁付勢方向Ｒを
適正な吸気方向Ｃに対向するように方向付けて構成さ
れ、吸気流路６内の通気が適正な吸気方向Ｃとは反対の
方向Ｄに逆流すると、弁体１０が弾圧部材８の弾圧力で
弁座１１に着座して弁口１２を閉じた閉弁位置Ｑに変位
するように構成したことを特徴とするものである。
【０００７】
(1)本発明１及び２の作用を説明する。ディーゼルエン
ジンＥが逆回転しようとすると、排気流路３内の通気が
適正な排気方向Ａとは反対の方向Ｂに逆流して、エンジ
ン逆転防止用逆止弁７の弁体１０が弾圧部材８の弾圧力
で弁座１１に着座して閉弁位置Ｑに変位する。このた
め、弁口１２が閉じて排気流路３からの外気の吸入がで
きなくなり、即座にディーゼルエンジンＥは停止する。
但し、正常運転の場合には、排気流路３内を排気が適正
な方向Ａに正流するので、排気圧を受けた弁体１０が弾
圧部材８の弾圧力に抗して弁口１２を開いて、エンジン
Ｅはスムーズに運転続行される。
ジンＥが逆回転しようとすると、排気流路３内の通気が
適正な排気方向Ａとは反対の方向Ｂに逆流して、エンジ
ン逆転防止用逆止弁７の弁体１０が弾圧部材８の弾圧力
で弁座１１に着座して閉弁位置Ｑに変位する。このた
め、弁口１２が閉じて排気流路３からの外気の吸入がで
きなくなり、即座にディーゼルエンジンＥは停止する。
但し、正常運転の場合には、排気流路３内を排気が適正
な方向Ａに正流するので、排気圧を受けた弁体１０が弾
圧部材８の弾圧力に抗して弁口１２を開いて、エンジン
Ｅはスムーズに運転続行される。
【０００８】(2)本発明３の作用を説明する。上記本発
明１・２では排気の逆流で逆止弁が働くのに対して、本
発明３では吸気の逆流で逆止弁が働く。即ち、ディーゼ
ルエンジンＥが逆回転しようとすると、吸気流路６内の
通気が適正な吸気方向Ｃとは反対の方向Ｄに逆流して、
エンジン逆転防止用逆止弁７の弁体１０が閉弁位置Ｑに
変位するので、弁口１２が閉じて吸気流路６からの排気
ができなくなり、即座にディーゼルエンジンＥは停止す
る。
明１・２では排気の逆流で逆止弁が働くのに対して、本
発明３では吸気の逆流で逆止弁が働く。即ち、ディーゼ
ルエンジンＥが逆回転しようとすると、吸気流路６内の
通気が適正な吸気方向Ｃとは反対の方向Ｄに逆流して、
エンジン逆転防止用逆止弁７の弁体１０が閉弁位置Ｑに
変位するので、弁口１２が閉じて吸気流路６からの排気
ができなくなり、即座にディーゼルエンジンＥは停止す
る。
【０００９】
(1)本発明はエンジンが逆転しようとすると、その際の
吸・排気の逆流を直接の作動原理として逆止弁で即座に
吸・排気をカットするので、逆回転検出手段でエンジン
の逆転を検出してからエンジンを停止するという方式の
従来技術に比べて、逆回転時の停止遅れを効率良く短縮
して、エアクリーナの焼損などの虞れを円滑になくせ
る。 (2)排気流路、又は吸気流路内に逆止弁を配置するだけ
で済み、いわば逆回転検出手段とエンジン停止操作手段
が不離一体になっているので、従来技術のように別々に
配置された両手段を相互に連動する必要がなく、構造が
簡単で安価に実施できる。
吸・排気の逆流を直接の作動原理として逆止弁で即座に
吸・排気をカットするので、逆回転検出手段でエンジン
の逆転を検出してからエンジンを停止するという方式の
従来技術に比べて、逆回転時の停止遅れを効率良く短縮
して、エアクリーナの焼損などの虞れを円滑になくせ
る。 (2)排気流路、又は吸気流路内に逆止弁を配置するだけ
で済み、いわば逆回転検出手段とエンジン停止操作手段
が不離一体になっているので、従来技術のように別々に
配置された両手段を相互に連動する必要がなく、構造が
簡単で安価に実施できる。
【００１０】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて述べ
る。図１は実施例１を示す縦型ディーゼルエンジンの逆
回転防止装置の概略系統図、図２は同逆回転防止装置の
要部拡大縦断面図、図３は同逆回転防止装置の概略平面
図である。図１に示すように、縦型ディーゼルエンジン
Ｅの吸気ポート５に吸気管１３を介してエアクリーナ４
を接続し、排気ポート１に排気管１４を介してマフラ２
を接続する。上記マフラ２は中央の排気筒１５の外周に
二重の膨張室１６・１７を設け、その最外周にスチール
ウールを充填した吸音室１８を設けて、排気入口２ｂか
ら排気管１５に流入した排気の排気音を膨張室１６・１
７で膨張・共鳴させ、吸音室１８で吸音して消音可能に
構成される。
る。図１は実施例１を示す縦型ディーゼルエンジンの逆
回転防止装置の概略系統図、図２は同逆回転防止装置の
要部拡大縦断面図、図３は同逆回転防止装置の概略平面
図である。図１に示すように、縦型ディーゼルエンジン
Ｅの吸気ポート５に吸気管１３を介してエアクリーナ４
を接続し、排気ポート１に排気管１４を介してマフラ２
を接続する。上記マフラ２は中央の排気筒１５の外周に
二重の膨張室１６・１７を設け、その最外周にスチール
ウールを充填した吸音室１８を設けて、排気入口２ｂか
ら排気管１５に流入した排気の排気音を膨張室１６・１
７で膨張・共鳴させ、吸音室１８で吸音して消音可能に
構成される。
【００１１】図１〜図３に示すように、マフラ２の排気
筒１５内で排気入口２ｂに臨む部位にエンジン逆転防止
用逆止弁７を通路横断状に配置する。即ち、エンジン逆
転防止用逆止弁７を弁体１０と弁座１１と弾圧部材８と
から構成し、排気入口２ｂの奥側で排気筒１５の入口寄
りに弁座１１を設け、弁座１１に円形の弁口１２を開口
し、円形で板状の弁体１０を蝶番１９を介して開閉可能
に弁口１２に臨ませる。上記蝶番１９に渦巻きバネで構
成した弾圧部材８を取り付け、弁体１０を弾圧部材８に
より弁座１１に閉弁付勢し、その閉弁付勢方向Ｒを適正
な排気方向Ａに対向するように下向きに方向付ける。従
って、ディーゼルエンジンＥの運転中は、排気管１４か
らマフラ２に流入する上向きの排気の圧力で弁体１０は
弾圧部材８の弾圧力に抗して弁座１１から離れて弁口１
２を開いた開弁位置Ｐに変位する。また、この上向きの
排気圧力がなくなると、エンジン逆転防止用逆止弁７は
弁口１２を閉じた閉弁位置Ｑに変位する。
筒１５内で排気入口２ｂに臨む部位にエンジン逆転防止
用逆止弁７を通路横断状に配置する。即ち、エンジン逆
転防止用逆止弁７を弁体１０と弁座１１と弾圧部材８と
から構成し、排気入口２ｂの奥側で排気筒１５の入口寄
りに弁座１１を設け、弁座１１に円形の弁口１２を開口
し、円形で板状の弁体１０を蝶番１９を介して開閉可能
に弁口１２に臨ませる。上記蝶番１９に渦巻きバネで構
成した弾圧部材８を取り付け、弁体１０を弾圧部材８に
より弁座１１に閉弁付勢し、その閉弁付勢方向Ｒを適正
な排気方向Ａに対向するように下向きに方向付ける。従
って、ディーゼルエンジンＥの運転中は、排気管１４か
らマフラ２に流入する上向きの排気の圧力で弁体１０は
弾圧部材８の弾圧力に抗して弁座１１から離れて弁口１
２を開いた開弁位置Ｐに変位する。また、この上向きの
排気圧力がなくなると、エンジン逆転防止用逆止弁７は
弁口１２を閉じた閉弁位置Ｑに変位する。
【００１２】そこで、本実施例１のエンジン逆回転防止
装置の機能を述べる。ディーゼルエンジンＥが逆回転し
ようとすると、排気流路３内の通気が適正な排気方向Ａ
とは反対の方向Ｂに逆流するので、エンジン逆転防止用
逆止弁７の弁体１０は弾圧部材８の弾圧力で弁座１１に
密着して閉弁位置Ｑに変位する。このため、弁口１２が
閉じてマフラ２からエンジンＥへの吸入ができなくな
り、即座にディーゼルエンジンＥは停止する。即ち、本
逆回転防止装置は逆回転検出手段とエンジン停止操作手
段が不離一体になっているので、エンジンＥが逆転しよ
うとすると、その際の排気の逆流を直接の作動原理とし
て逆止弁７が働く。このため、即座に外気の吸入はカッ
トされて、冒述の従来技術に比べて逆回転時の停止遅れ
を効率良く短縮できる。因みに、正常運転の場合には、
上述のようにマフラ２内の排気の正流により、排気圧を
受けた弁体１０が弾圧部材８の弾圧力に抗して弁口１２
を開くので、エンジンＥはスムーズに運転続行される。
装置の機能を述べる。ディーゼルエンジンＥが逆回転し
ようとすると、排気流路３内の通気が適正な排気方向Ａ
とは反対の方向Ｂに逆流するので、エンジン逆転防止用
逆止弁７の弁体１０は弾圧部材８の弾圧力で弁座１１に
密着して閉弁位置Ｑに変位する。このため、弁口１２が
閉じてマフラ２からエンジンＥへの吸入ができなくな
り、即座にディーゼルエンジンＥは停止する。即ち、本
逆回転防止装置は逆回転検出手段とエンジン停止操作手
段が不離一体になっているので、エンジンＥが逆転しよ
うとすると、その際の排気の逆流を直接の作動原理とし
て逆止弁７が働く。このため、即座に外気の吸入はカッ
トされて、冒述の従来技術に比べて逆回転時の停止遅れ
を効率良く短縮できる。因みに、正常運転の場合には、
上述のようにマフラ２内の排気の正流により、排気圧を
受けた弁体１０が弾圧部材８の弾圧力に抗して弁口１２
を開くので、エンジンＥはスムーズに運転続行される。
【００１３】図４及び図５は本発明の実施例２を示し、
蝶番式の開閉弁に代えて、案内棒２０に沿って上下摺動
する開閉弁をもってエンジン逆転防止用逆止弁７を構成
したものである。即ち、マフラ２の排気筒１５の入口１
５ａに弁座１１を設け、排気筒１５の中央に固定部材２
１を介して上下方向に案内棒２０を支持し、案内棒２０
に円盤状の弁体１０を上下摺動自在に嵌挿し、固定部材
２１に支持した弾圧バネ８で弁体１０を弁座１１に下向
きＲに閉弁付勢する。ディーゼルエンジンＥの運転中は
排気の圧力を受けた弁体１０が弾圧バネ８の弾圧力に抗
して案内棒２０に沿って上位の開弁位置Ｐに変位して
(図４の仮想線参照)、運転が続行される。ディーゼルエ
ンジンＥが逆転しようとすると、適正な排気方向Ａの圧
力がなくなり、弾圧バネ８の弾圧力で弁体１０が案内棒
２０に沿って下位の閉弁位置Ｑに変位して弁口１２を閉
じるので(図４の実線参照)、ディーゼルエンジンＥは即
座に停止する。
蝶番式の開閉弁に代えて、案内棒２０に沿って上下摺動
する開閉弁をもってエンジン逆転防止用逆止弁７を構成
したものである。即ち、マフラ２の排気筒１５の入口１
５ａに弁座１１を設け、排気筒１５の中央に固定部材２
１を介して上下方向に案内棒２０を支持し、案内棒２０
に円盤状の弁体１０を上下摺動自在に嵌挿し、固定部材
２１に支持した弾圧バネ８で弁体１０を弁座１１に下向
きＲに閉弁付勢する。ディーゼルエンジンＥの運転中は
排気の圧力を受けた弁体１０が弾圧バネ８の弾圧力に抗
して案内棒２０に沿って上位の開弁位置Ｐに変位して
(図４の仮想線参照)、運転が続行される。ディーゼルエ
ンジンＥが逆転しようとすると、適正な排気方向Ａの圧
力がなくなり、弾圧バネ８の弾圧力で弁体１０が案内棒
２０に沿って下位の閉弁位置Ｑに変位して弁口１２を閉
じるので(図４の実線参照)、ディーゼルエンジンＥは即
座に停止する。
【００１４】図６は本発明の実施例３を示し、エンジン
逆転防止用逆止弁７の弁体１０を平状からテーパー状に
代えたものである。即ち、マフラ２の入口２ｂに下方に
絞り込まれたテーパー状の弁座１１を形成し、下方がテ
ーパー状に絞られたカップ形状の弁体１０を案内棒２０
に沿って弁座１１に閉弁付勢する。本実施例３では、テ
ーパー弁によりディーゼルエンジンＥの逆回転時の弁口
１２の封止力が高まり、逆回転時の停止遅れをより一層
短縮できる。但し、上記逆転防止用逆止弁７は実施例１
〜３に示すようなマフラ２内に限らず、排気ポート１の
入口１ａからマフラ２の出口２ａまでの排気流路３内の
いずれかに通路横断状に配置すれば良い。
逆転防止用逆止弁７の弁体１０を平状からテーパー状に
代えたものである。即ち、マフラ２の入口２ｂに下方に
絞り込まれたテーパー状の弁座１１を形成し、下方がテ
ーパー状に絞られたカップ形状の弁体１０を案内棒２０
に沿って弁座１１に閉弁付勢する。本実施例３では、テ
ーパー弁によりディーゼルエンジンＥの逆回転時の弁口
１２の封止力が高まり、逆回転時の停止遅れをより一層
短縮できる。但し、上記逆転防止用逆止弁７は実施例１
〜３に示すようなマフラ２内に限らず、排気ポート１の
入口１ａからマフラ２の出口２ａまでの排気流路３内の
いずれかに通路横断状に配置すれば良い。
【００１５】一方、図１の仮想線で示すように(図１の
Ｓ部参照)、エンジン逆転防止用逆転弁７を排気管１４
に代えて吸気管１３内に通路横断状に配置し、当該逆止
弁７の弾圧部材８の閉弁付勢方向Ｒを適正な吸気方向Ｃ
に対向するように方向付けて、吸気流路６内の通気が適
正な吸気方向Ｃとは反対の方向Ｄに逆流すると、弁体１
０が弾圧部材８の弾圧力で弁座１１に着座して弁口１２
を閉じた閉弁位置Ｑに変位するように構成しても差し支
えない。当該吸気方式の逆回転防止装置にあっては、デ
ィーゼルエンジンＥが逆回転しようとすると、吸気の逆
流によって逆止弁７が閉弁し、吸気管７からの排気をカ
ットして、エンジンＥを即座に停止することを作動原理
とする。但し、エンジン逆転防止用逆止弁７は吸気管１
３のみに限らず、エアクリーナ４の入口４ａから吸気ポ
ート５の出口５ａまでの吸気流路６内のいずれかに配置
すれば良いことは、前記排気流路配置方式と同様であ
る。
Ｓ部参照)、エンジン逆転防止用逆転弁７を排気管１４
に代えて吸気管１３内に通路横断状に配置し、当該逆止
弁７の弾圧部材８の閉弁付勢方向Ｒを適正な吸気方向Ｃ
に対向するように方向付けて、吸気流路６内の通気が適
正な吸気方向Ｃとは反対の方向Ｄに逆流すると、弁体１
０が弾圧部材８の弾圧力で弁座１１に着座して弁口１２
を閉じた閉弁位置Ｑに変位するように構成しても差し支
えない。当該吸気方式の逆回転防止装置にあっては、デ
ィーゼルエンジンＥが逆回転しようとすると、吸気の逆
流によって逆止弁７が閉弁し、吸気管７からの排気をカ
ットして、エンジンＥを即座に停止することを作動原理
とする。但し、エンジン逆転防止用逆止弁７は吸気管１
３のみに限らず、エアクリーナ４の入口４ａから吸気ポ
ート５の出口５ａまでの吸気流路６内のいずれかに配置
すれば良いことは、前記排気流路配置方式と同様であ
る。
【図１】本発明の実施例１を示す縦型ディーゼルエンジ
ンの逆回転防止装置の概略系統図である。
ンの逆回転防止装置の概略系統図である。
【図２】同逆回転防止装置の要部拡大縦断面図である。
【図３】同逆回転防止装置の概略平面図である。
【図４】実施例２を示すエンジン逆回転防止装置の要部
拡大縦断面図である。
拡大縦断面図である。
【図５】実施例２を示す同逆回転防止装置の概略平面図
である。
である。
【図６】実施例３を示す図４の相当図である。
１ 排気ポート １ａ １の入口 ２ マフラ ２ａ ２の出口 ３ 排気流路 ４ エアクリーナ ４ａ ４の入口 ５ 吸気ポート ５ａ ５の出口 ６ 吸気流路 ７ エンジン逆転防止装置 ８ 弾圧部材 １０ 弁体 １１ 弁座 １２ 弁口 Ａ 排気方向 Ｂ Ａの反対方向 Ｃ 吸気方向 Ｄ Ｃの反対方向 Ｐ ７の開弁位置 Ｑ ７の閉弁位置 Ｒ ８の閉弁付勢方向 Ｅ ディーゼルエンジン
Claims (3)
- 【請求項１】 ディーゼルエンジン(Ｅ)の排気ポート
(１)の入口(１ａ)からマフラ(２)の出口(２ａ)までの排
気流路(３)内のいずれかにエンジン逆転防止用逆止弁
(７)を通路横断状に配置し、エンジン逆転防止用逆止弁
(７)は弾圧部材(８)により弁体(１０)を弁座(１１)に閉
弁付勢し、その閉弁付勢方向(Ｒ)を適正な排気方向(Ａ)
に対向するように方向付けて構成され、 排気流路(３)内を排気が適正な方向(Ａ)に正流すると、
排気圧を受けた弁体(１０)が弾圧部材(８)の弾圧力に抗
して弁座(１１)から離れて弁口(１２)を開いた開弁位置
(Ｐ)に変位するとともに、 排気流路(３)内の通気が適正な排気方向(Ａ)とは反対の
方向(Ｂ)に逆流すると、弁体(１０)が弾圧部材(８)の弾
圧力で弁座(１１)に着座して弁口(１２)を閉じた閉弁位
置(Ｑ)に変位するように構成したことを特徴とするディ
ーゼルエンジンの逆回転防止装置。 - 【請求項２】 エンジン逆転防止用逆止弁(７)をマフラ
(２)内に配置したことを特徴とする請求項１に記載のデ
ィーゼルエンジンの逆回転防止装置。 - 【請求項３】 請求項１のディーゼルエンジンの逆回転
防止装置において、 エンジン逆転防止用逆止弁(７)を排気流路(３)内に代え
て、ディーゼルエンジン(Ｅ)のエアクリーナ(４)の入口
(４ａ)から吸気ポート(５)の出口(５ａ)までの吸気流路
(６)内のいずれかに配置して、 エンジン逆転防止用逆止弁(７)の弾圧部材(８)の閉弁付
勢方向(Ｒ)を適正な吸気方向(Ｃ)に対向するように方向
付けて、 吸気流路(６)内の通気が適正な吸気方向(Ｃ)とは反対の
方向(Ｄ)に逆流すると、弁体(１０)が弾圧部材(８)の弾
圧力で弁座(１１)に着座して弁口(１２)を閉じた閉弁位
置(Ｑ)に変位するように構成したことを特徴とするディ
ーゼルエンジンの逆回転防止装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17187392A JPH05340276A (ja) | 1992-06-05 | 1992-06-05 | ディーゼルエンジンの逆回転防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17187392A JPH05340276A (ja) | 1992-06-05 | 1992-06-05 | ディーゼルエンジンの逆回転防止装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05340276A true JPH05340276A (ja) | 1993-12-21 |
Family
ID=15931379
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17187392A Pending JPH05340276A (ja) | 1992-06-05 | 1992-06-05 | ディーゼルエンジンの逆回転防止装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05340276A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6019352B1 (ja) * | 2015-09-11 | 2016-11-02 | 有限会社オート・アドバンス・アイザワ | 排気圧力制御弁 |
-
1992
- 1992-06-05 JP JP17187392A patent/JPH05340276A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6019352B1 (ja) * | 2015-09-11 | 2016-11-02 | 有限会社オート・アドバンス・アイザワ | 排気圧力制御弁 |
| WO2017043354A1 (ja) * | 2015-09-11 | 2017-03-16 | 有限会社オート・アドバンス・アイザワ | 排気圧力制御弁 |
| US10718274B2 (en) | 2015-09-11 | 2020-07-21 | Auto Advance Aizawa Co., Ltd. | Exhaust pressure control valve |
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