JP2890782B2 - 燃料噴射ポンプの逆止弁 - Google Patents

燃料噴射ポンプの逆止弁

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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ディーゼル機関の燃料噴射ポンプの逆止弁
に関する。
[従来の技術] 特開昭60−119366号公報はディーゼル機関の燃料噴射
ポンプに用いられ、プランジャと吐出管路との間に介装
される戻り弁付きの逆止弁を開示する。
この逆止弁の吐出孔を開閉する主弁体にはプランジャ
の圧縮室と吐出管路とを連通する戻り孔が貫設されてお
り、この戻り孔はボール形状の副弁体により開閉され
る。すなわち、主弁体が開いて吐出管路へ燃料が圧入さ
れると、圧力波がノズル(図示せず)を反射点として吐
出管路を往復する。この反射圧力波が主弁体で反射する
のを防止するために、主弁体は後動してノズルからの反
射圧力波を減勢し、更に副弁体は戻り孔を開口して反射
圧力波を一層減勢させる。これらの減勢により反射圧力
波が消勢させるとともに、吐出管路の残圧は回転数によ
らずほぼ一定となる。
[発明が解決しようとする課題] けれども、この種の戻り弁付き等圧弁型式の逆止弁で
は、戻り孔及び副弁体からなる戻り弁による燃料戻り量
が大きすぎて吐出管路圧力が低下してしまい、不斉噴射
が発生する可能性があった。すなわち、副弁体がその慣
性などによりオーバーシュートし、戻り孔からの燃料戻
り量が増大し、それによりノズルが開弁圧に達する時期
が変動してしまう(第3図の一点鎖線参照)。
この燃料戻り量の増大を防止するために、副弁体を付
勢する第2スプリングを強化することも考えられるが、
このようにすると反射圧力波の減勢効果が悪化し、反射
圧力波によりノズルから再噴射が生じる可能性も生じ
る。
本発明は上記問題に鑑みなされたものであり、副弁体
のオーバーシュートの防止が可能な燃料噴射ポンプの逆
止弁を提供することをその目的としている。
[問題点を解決するための手段] 本発明の燃料噴射ポンプの逆止弁は、 燃料噴射ポンプの圧縮室からノズルに至る吐出管路中
に配設され吐出孔を有する基筒部と、 該吐出孔に摺動自在に挿通され、前記圧縮室圧力の上
昇により前記圧縮室と前記吐出管路とを連通して前記圧
縮室の燃料を前記吐出管路へ吐出する主弁体と、 該主弁体を所定の付勢力で閉弁方向に付勢して前記圧
縮圧力の降下時に前記吐出孔を遮断させる吐出圧設定用
の第1スプリングと、 前記主弁体に貫設され前記圧縮と前記吐出管路とを連
通する戻り孔と、 該戻り孔に摺動自在に挿通され、前記吐出管路圧力の
上昇により前記圧縮室と前記吐出管路とを連通して前記
吐出管路の燃料を前記圧縮室へ戻す副弁体と、 該副弁体を所定の付勢力で閉弁方向に付勢して前記吐
出管路圧力の降下時に前記戻り孔を遮断させる逆流圧設
定用の第2スプリングと、 を備える燃料噴射ポンプの逆止弁において、 前記戻り孔の前記副弁体より上流位置に設けられて前
記副弁体のオーバーリフトを規制する絞り部を有し、前
記副弁体は、開動時に前記絞り部の流路断面積を減少さ
せることを特徴としている。
[作用及び発明の効果] 本発明の燃料噴射ポンプの逆止弁は、副弁体のオーバ
ーリフトを規制する絞り部が戻り孔の副弁体より上流位
置(プランジャ側)に設けられている。
したがって、副弁体のオーバーリフトにより吐出管路
の燃料が戻り過ぎることがなく、吐出管路残圧が低下し
過ぎることがなく、吐出管路残圧の過度の低下により不
斉噴射が発生することがない。更に説明すると、副弁体
が開動時に絞り部の流路断面積を減少させる構造を採用
しているので、吐出管路圧力すなわちノズルからの反射
圧に応じて絞り部の絞り効果を調節することができる。
したがって、吐出管路圧力が大きい場合には、絞り部の
絞り効果が増大されるので、副弁体のオーバーリフトに
より吐出管路の燃料が戻りすぎて吐出管路圧力が低下し
過ぎることがない。副弁体のオーバーリフトにより吐出
管路圧力の低下が過大となることがない吐出管路圧力が
小さい場合には、絞り部の絞り効果が抑圧されるので、
吐出管路圧力を速やかに降下させることができる。
[実施例] 本発明の燃料噴射ポンプの逆止弁の一実施例を第1図
の要部拡大断面図に基づいて説明する。
第1図は燃料噴射ポンプの逆止弁(逆止弁)の縦断面
を示す。
この逆止弁は燃料噴射ポンプ(図示せず)の圧縮室
(図示せず)と、内燃機関(図示せず)の噴射ノズルを
終端末とする吐出管路との間に設けられている。
この逆止弁は燃料噴射ポンプ(図示せず)のケーシン
グ(図示せず)に螺入される基筒部1を有し、基筒部1
に貫孔された吐出孔10に弁座11が嵌入され、バルブホル
ダ12が弁座11の離脱を防止するべく螺入されている。
弁座11及びバルブホルダ12の各孔部13、14は、上記圧
縮室(図示せず)と上記吐出管路とを連通している。
弁座11及びバルブホルダ12の各孔部13、14には、円筒
形状の主弁体2及び第1スプリング3が挿通されてお
り、第1スプリング3は主弁体2を圧縮室方向に付勢し
て、平常時に主弁体2を弁座11の上端に密接させ、吐出
孔10を閉弁する。15は第1スプリング3の受け座であ
る。主弁体2の中央には軸心に沿って戻り孔25が貫孔さ
れており、戻り孔25は吐出管路側空間Aと圧縮室側空間
Bとを連通している。
戻り孔25は、A側の径大孔部25aと、B側の径小孔部2
5bと、両者間のテーパ部25cとからなる。径大孔部25aに
は、図中、下から順に、第2スプリング4、小円柱形状
のボール押え部3a(本発明でいう副弁体)、ボール3b
(本発明でいう副弁体)が挿入されており、径大孔部25
aの第1図中、上端部は弁座25dにより液通可能に遮蔽さ
れている。また、第2スプリング4はボール押え部3a及
びボール3bをA側に付勢し、平常時にボール3bを弁座25
dの下端に密接させ、戻り孔25を閉弁する。
ボール押え部3aの図中、下端側は先細のテーパ部3cと
なっており、テーパ部3cは戻り孔25のテーパ部25cに軸
方向に所定間隔を隔てて位置しており、両テーパ部3c、
25cの間に流路が確保されている。
以下、この逆止弁の動作を説明する。
プランジャ(図示せず)の押動により圧縮室(図示せ
ず)が加圧されると、この圧縮室に連通する戻り孔10の
圧縮室側空間Bの圧力が上昇し、第1スプリング3に抗
して主弁体2を上方に付勢し、その結果、主弁体2が弁
座11から上方に離れ、両者の間隙から吐出管路側空間A
に燃料が吐出される。
プランジャ(図示せず)による圧縮室(図示せず)の
加圧が終了すると、戻り孔10の圧縮室側空間Bの圧力が
低下し、第1スプリング3が主弁体2を下方に付勢し、
その結果、主体弁2が弁座11に当接し、圧縮室側空間B
が吐出管路側空間Aから遮断される。
噴射ノズルからの反射圧力波は副弁体たるボール押え
部3a及びボール3bを下向きに付勢し、その結果、第2ス
プリンング4に抗してボール押え部3a及びボール3bは下
動し、ボール3bは弁座25dから離れ、燃料がボール3bと
弁座25dとの間隙から圧縮室側空間Bにリターンし、吐
出管路残圧が減衰される。
ボール押え部3a及びボール3bの下動(リフト)によ
り、ボール押え部3aのテーパ部3cが下動すると、両テー
パ部3c、25cの間の流路が縮小し、この部分の燃料の粘
性抵抗によりダンピング効果が生じ、ボール押え部3aの
下動が抑制される。なお、変形態様として、両テーパ部
3c、25cの当接によりボール押え部3aの下動を規制して
もよい。
したがって、戻り孔25を通じての燃料の過度の戻り
は、両テーパ部3c、25cの間の流路の縮小に伴うオイル
ダンピング効果又は遮断によるボール押え部3a及びボー
ル3bの下動(リフト)量の規制により防止される。
更に、高回転域におけるボール押え部3a及びボール3b
の速応性(追従性)も向上する。
第2図に従来の副弁体とこの実施例の副弁体とのリフ
ト量及び応答性を比較する。
この実施例によればオーバーリフトを防止でき、それ
により第3図に示すように吐出管路の残圧を一定化して
不斉噴射を防止することができる。
第4図に、本発明の変形態様を説明する。
この態様では、主弁体1内の戻り孔25の径大孔部25a
の下端部に第2弁座8が設けられており、第2弁座8の
中央部には弁筒部8aが上方に向けて突設されている。
一方、この第2弁座8の弁筒部8aに対面するボール押
得部3aの下端部は軸心と直角な平坦座面30を有してい
る。そして、ボール押え部3aの下動に際して平坦座面30
が弁筒部8aに近接又は当接して、燃料戻り量を絞り、か
つ、バルブリフト量を規制する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の燃料噴射ポンプの逆止弁の一実施例を
示す断面図、第2図は従来及び本実施例におけるバルブ
リフト量の時間変化を示す線図、第3図は従来及び本実
施例における吐出管路圧力の時間変化を示す線図、第4
図は本発明の他の態様の断面図である。 1……基筒部 2……主弁体 3……第1スプリング 3a……ボール押え部(副弁体) 3b……ボール(副弁体) 4……第2スプリング 10……吐出孔 25……戻り孔 25c……テーパ部(絞り部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02M 59/46

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料噴射ポンプの圧縮室からノズルに至る
    吐出管路中に配設され吐出孔を有する基筒部と、 該吐出孔に摺動自在に挿通され、前記圧縮室圧力の上昇
    により前記圧縮室と前記吐出管路とを連通して前記圧縮
    室の燃料を前記吐出管路へ吐出する主弁体と、 該主弁体を所定の付勢力で閉弁方向に付勢して前記圧縮
    室圧力の降下時に前記吐出孔を遮断させる吐出設定用の
    第1スプリングと、 前記主弁体に貫設され前記圧縮室と前記吐出管路とを連
    通する戻り孔と、 該戻り孔に摺動自在に挿通され、前記吐出管路圧力の上
    昇により前記圧縮室と前記吐出管路とを連通して前記吐
    出管路の燃料を前記圧縮室へ戻す副弁体と、 該副弁体を所定の付勢力で閉弁方向に付勢して前記吐出
    管路圧力の降下時に前記戻り孔を遮断させる逆流圧設定
    用の第2スプリングと、 を備える燃料噴射ポンプの逆止弁において、 前記戻り孔の前記副弁体より上流位置に設けられて前記
    副弁体のオーバーリフトを規制する絞り部を有し、前記
    副弁体は、開動時に前記絞り部の流路断面積を減少させ
    ることを特徴とする燃料噴射ポンプの逆止弁。
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