JPH0534025Y2 - - Google Patents

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JPH0534025Y2
JPH0534025Y2 JP12189586U JP12189586U JPH0534025Y2 JP H0534025 Y2 JPH0534025 Y2 JP H0534025Y2 JP 12189586 U JP12189586 U JP 12189586U JP 12189586 U JP12189586 U JP 12189586U JP H0534025 Y2 JPH0534025 Y2 JP H0534025Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 最近、複数本のハロゲンランプ等を用いて物体
を加熱処理する装置等では、制御性のよい熱処理
を行うために複数本のランプ等の負荷に対応して
複数個の電力制御装置を用い、各負荷に供給する
電力をこれらの電力制御装置により別々に制御す
る場合が多い。
その場合、電力制御装置はできる限り簡単で小
形であるのが望まれる。
また、被加熱物の温度を検出し、電力制御装置
にフイードバツクする系においては、温度の制御
精度を上げるために、電力制御装置は十分に高分
解能でなければならないし、ランプの応答が速い
ので、制御周期は極力短くなければならない。
本考案は構造が簡単で小型であり、高分解能を
有し制御周期が短い電力制御装置に係り、特に交
流電源を用い、負荷電流のオン、オフをソリツド
ステートリレーにより電流ゼロの近傍で行うゼロ
クロス電力制御装置に関する。
〔従来の技術〕
ゼロクロス電力制御装置は負荷電流がゼロの近
傍で負荷電源のオン、オフを行うので電力分解能
は制御周期に依存する。半波単位でオン、オフで
きるものとすると、第2図a,bに例示したよう
に、負荷電源の周波数が50Hzで制御周期が
100msecのときの電力分解能は 100÷(1/50×1/2×103)=10であり、 制御周期が1secのときの電力分解能は 1000÷(1/50×1/2×103)=100 ということになる。また負荷電源の周波数が60Hz
のときには電力分解能はそれぞれ 100÷(1/60×1/2×103)≒12, 1000÷(1/60×1/2×103)≒120である。
従つて、高分解能を得ようとすると、制御周期を
長くとる必要があり、制御周期を短くしようとす
ると、分解能が小さくなるのは自明であろう。
制御周期が短く、比較的高い分解能を有する電
力制御装置を必要とする装置がある。まず、その
例として半導体熱処理装置について説明する。第
3図はその一例であつて、19はハロゲンラン
プ、2はミラー、3はウエーハ、4は石英チヤン
バである。この装置の目的とするところは、数秒
〜数十秒という短時間内に、ランプ19の放射エ
ネルギーを用いてウエーハ3の高温(1000℃前
後)熱処理をおこなうことであつて、半導体製造
プロセスにおいて、最近特に技術発展のみられる
ものである。第3図の装置においては、ウエーハ
の各種の処理温度に対応させるために、ランプの
電力制御が不可欠である。
第4図は第3図の装置に電力制御装置を適用し
た例を示す。ランプ19はタングステンフイラメ
ントと石英管6で構成されており、そのリード9
を通じて電力を供給する。17は商用電源、8は
電力制御装置を示す。8はゼロクロス電力制御装
置とした場合、制御周期の長短に応じて、第5図
のa,b,cに示すようなウエーハ3の温度変化
を生じる。同図のa,bは負荷電流のオン、オフ
が、ウエーハ温度に影響を与えていることを示し
ている。例として、電力出力50%(常時オンのと
きを100%とする)のとき、制御周期が1secだと、
0.5secの間負荷電流が流れ、残りの0.5secの間は
負荷電流が流れないように動作する。第5図は定
性的な説明を行うための図であるが、典型的な例
として、電力出力50%のときa,b,cはそれぞ
れ制御周期が2sec,1sec,500msecである。従つ
て、上記第3図の装置に対して、制御周期はほぼ
500msec以下の短さが必要であると言える。
一方、第3図の装置では、1000℃に対して1℃
オーダの温度制御精度を得たいために、電力分解
能は、制御周期500msecで得られる分解能(=
50)では不足している。その理由は温度制御に対
しては通常、温度フイールドバツク系を構成する
ので、電力分解能は必ずしも、温度モニタの分解
能ほど高い必要はないが、電力分解能が低くなる
ほど制御が困難になり、温度制御精度は悪くなる
からである。以上の理由のために、従来、第3図
の装置に対しては、8として位相制御形の電力制
御装置を用いるのが通例であつた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、位相制御形の電力制御装置を用いた場
合は、特別なノイズ対策を要する上に、個々のラ
ンプ19に対して、それぞれ対応した、複数の電
力制御装置を設置しようとすると、回路構成が複
雑になり、且つ、全体として非常に大形の電力制
御装置群になるという問題点があつた。
そこで、本考案の目的は、制御周期が短く、従
つて、十分に高速の制御が可能であり、電力分解
能の高いゼロクロス電力制御装置を構成すること
にある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案装置は上記の問題点を解決し、上記の目
的を達成するため、第1図示のように交流電源1
7により負荷19に電力を供給する負荷回路16
にソリツドステートリレー15を介挿し、このソ
リツドステートリレー15をオン、オフすること
により負荷電力を制御する装置において、負荷回
路16に介挿した電流検出器18と、この電流検
出器18の出力を基準電流レベルと比較し当該電
流検出器18の出力が基準電流レベルを越える度
毎にパルスを出力する電流レベル比較器20と、
制御周期T毎に負荷電流を流す数値を入力してセ
ツトし、この電流レベル比較器2の出力を入力す
る度毎にセツトされた数値を1つずつ減算し、そ
の減算結果が零になるまでソリツドステートリレ
ー15をオンにするための減算カウンタ14と、
加算値P3を入力して制御周期T毎に交流電源1
7の周波数に対して決まるデイスクリートな電力
値P4に変換しそれに見合つた制御周期T毎に負
荷電流を流す数値とし出力し、かつ加算値P3
上記電力値P4の差を出力するスライサ12と、
このスライサ12の加算値P3と電力値P4の差P3
−P4=P2を入力してセツトしこのセツトした電
力値P2を出力する余りレジスタ13と、0〜100
%の電力値を所定分解能で設定し制御周期T毎に
設定電力値P1を出力する電力設定器10と、こ
の電力設定器10の出力電力値P1と上記余りレ
ジスタ13の出力電力値P2を入力してその加算
値P3=P1+P2を出力する加算器11とよりなる
構成としたものである。
〔作用〕
電力設定器10により設定された電力値P1
余りレジスタ13の出力電力値P2が制御周期T
毎に加算器11に入力されて加算される。最初、
余りレジスタ13の出力電力値P2は零であるか
ら加算値P3はP3=P1である。この加算値P3はス
ライサ12に入力されて制御周期T毎に交流電源
17の周波数に対して決まるデイスクリートな電
力値P4に変換され、これよりそれに見合つた数
値、即ち制御周期T毎に負荷電流を流す数値とし
て出力すると共に加算値P3と電力値P4の差を出
力する。この差の電力値P2=P3−P4は、余りレ
ジスタ13に入力されてセツトされ、これよりこ
のセツトした電力値P2を出力し、次の制御周期
Tの開始時点で加算器11により設定電力値P1
に加算される。
スライサ12より出力する制御周期T毎に負荷
電流を流す数値は減算カウンタ14に入力されて
セツトされる。最初、ソリツドステートリレー1
5はオフになつており、負荷19には電流が流れ
ていないから、電流レベル比較器20はパルスを
出力しない。そのため減算結果は零でないので減
算カウンタ14の出力はソリツドステートリレー
15がオンになるように作用する。
ソリツドステートリレー15がオンになると、
交流電源17により負荷19に電流が流れる。電
流検出器18はこの負荷電流を検出し、この検出
電流が電流レベル比較器20に入力されて基準電
流レベルと比較され、当該基準電流レベルを越え
る度毎に電流レベル比較器20よりパルスが出力
される。
減算カウンタ14の数値は電流レベル比較器2
0よりパルスが入力される度毎に1つずつ減算さ
れる。減算カウンタ14の出力は減算カウンタ1
4の数値が零でない間はソリツドステートリレー
15がオンになるように作用し、ソリツドステー
トリレー15をオン状態に保つ。
減算カウンタ14の数値が1つずつ減算されて
零になると、減算カウンタ14の出力はソリツド
ステートリレー15がオフになるように作用す
る。ソリツドステートリレー15がオンになる
と、負荷19に流れていた電流が遮断される。
負荷電流の遮断状態は次の周期Tに入るまで続
き、次の周期Tに入ると、加算器11により電力
設定器10の出力電力値P1と余りレジスタ13
の出力電力値P2が加算され、その加算値P3がス
ライサ12に入力されて上記と同様に制御周期T
毎に負荷電流を流す数値として出力され、この数
値が減算カウンタ14に入力されてセツトされ
る。以下上述の動作が繰り返されてソリツドステ
ートリレー15がオン、オフされ、負荷19への
電流が制御されて負荷電力が制御されることにな
る。
〔実施例〕
第1図は本考案装置の一実施例の構成を示すブ
ロツク図である。
まず、その構成を説明する。
第1図において16は商用電源17により負荷
例えば上記第4図示のランプ19に電力を供給す
る負荷回路、15はこの負荷回路16に介挿した
ソリツドステートリレー、18は同じく負荷回路
16に介挿した電流検出トランスである。20は
この電流検出トランス18によつて検出した電流
を入力して内部の任意に設定できる基準電流レベ
ルと比較し、検出電流が例えば正、負波に対し基
準電流レベルを越える度毎にパルスを出力する電
流レベル比較器である。
14は制御周期T毎に負荷電流を流す数値を入
力してセツトし、上記電流レベル比較器20の出
力パルスを入力する度毎にセツトされた数値を1
つずつ減算し、その減算結果が零になるまで1レ
ベルの制御信号をソリツドステートリレー15に
出力する減算カウンタである。
12は加算値P3を入力して制御周期T毎に商
用電源17の周波数に対して決まるデイクリート
な電力値P4に変換しそれに見合つた制御周期T
毎に負荷電流を流す数値として出力し、かつ加算
値P3と電力値P4の差を出力するスライサである。
このスライサ12は、例えば制御周期Tが
100msecで、50Hzの商用電源17を用いたとき、
加算値P3を0,10,20,30,40,50,60,70,
80,90,100%の11通りの電力値P4のうちの1つ
に変換し、それに見合つた数値0,1,2,3,
4,5,6,7,8,9,10のうちの1つに変換
して出力する。また、制御周期Tが100msecで、
60Hzの商用電源17のときは、加算値P3を0,
8.3,16.7,25,33.3,41.7,50,58.3,66.7,75,
83.3,91.7,100%の13通りのうちの1つの変換
し、それに見合つた数値0,1,2,3,4,
5,6,7,8,9,10,11,12のうちの1つに
変換して出力する。
加算値P3をデイスクリートな電力値P4に変換
する方法として次の3通りが選択可能である。
端数を切り捨てる方法 50Hzの商用電源の例で考えていま、仮にP3
67.8%であつたとすると、P4=60%としてP3−P4
=7.8%を余りレジスタ13にセツトする方法で
ある。
この方法によれば余りレジスタ13にセツトさ
れる数値は0〜9.9%の範囲となる。この方法は
電力制御系の応答がやや遅れ気味となる。
端数を切り上げる方法 の方法と同様にP3=67.8%とすると、P4=70
%としてP3−P4=−2.2%を余りレジスタ13に
セツトする方法である。この方法によれば余りレ
ジスタ13にセツトされる数値は−9.9〜0%の
範囲となる。この方法によると電力制御系の応答
はやや進み気味となる。
P3に最も近いP4を選択する方法 同じくP3=67.8%であつたとすると、P4=60%
よりも70%の方が近いので、P4=70%としてP3
−P4=−2.2%を余りレジスタ13にセツトする
方法である。
この方法によると余りレジスタ13にセツトさ
れる数値は−5〜+5%となる。常時、最も誤差
の少ない電力出力が得られる。
13はスライサ12の加算値P3と電力値P4
差P3−P4=P2を入力してセツトし、このセツト
した電力値P2を出力する余りレジスタである。
10は0〜100%の電力値を所定分解能、例えば
0.1%で設定し、制御周期T、例えばT=
100msec毎に設定電力値P1を出力する電力設定器
である。
電力設定器10の電力分解能は本実施例の場合
0.1%であるから、電力設定器10は0〜100%の
電力を0.1%の精度で設定できる。本考案では、
上記分解能を更に上げても良いが、通常(たとえ
ば、第3図のような装置においても)、0.1%の分
解能で必要十分であることが多い。従つて、本実
施例では電力分解能を0.1%としている。
また、本実施例では、制御周期Tを100msecと
しているが、第3図のような装置では、500msec
以下の適当な値(交流電源の周期と同期のとれる
値)であれば、一応良好な結果が得られる。しか
し、温度フイードバツク系を構成したとき、制御
周期が短い程良い応答(過渡応答)特性が得られ
るので、100msecという値が選ばれている。ま
た、100msec以下の制御周期に対しては顕著な効
果はみられなかつた。
負荷電力を制御して温度制御を行うようなフイ
ードバツク制御系ではこの電力設定器10にPID
等の演算出力がセツトされる。
11はこの電力設定器10の出力電力値P1
余りレジスタ13の出力電力値P2を入力してそ
の加算値P3=P1+P2を出力する加算器である。
本実施例では電力設定器10、加算器11、スラ
イサ12、余りレジスタ13及び減算カウンタ1
4はマイクロコンピユータを用いたソフトウエア
で実現している。
次にその作用を説明する。
電力設定器10により設定された電力値P1
余りレジスタ13の出力電力値P2が制御周期T
=100msec毎に加算器11に入力されて加算され
る。制御の開始時点では余りレジスタ13の出力
電力値P2は零であるから加算値P3はP3=P1であ
る。例えば設定電力値P1を67.8%とすると、加算
値P3はP3=67.8%である。この加算値P3=67.8%
はスライサ12に入力されて制御周期T=
100msec毎に商用電源17の周波数50Hzに対して
デイスクリートな電力値P4、即ち0,10,20,
30,40,50,60,70,80,90,100%のうちの1
つ、例えば上記のP3に最も近いP4を選択する
方法で変換したとすれば、P4=70%に変換され、
スライサ12より70%に見合つた数値7が出力さ
れると同時に加算値P3=67.8%と電力値P4=70%
の差、即ちP2=P3−P4=−2.2%が出力される。
この差の電力値P2=−2.2%は余りレジスタ13
に入力されてセツトされ、これよりこのセツトし
た電力値P2=−2.2%を出力し、次の制御周期の
始めに加算器11により設定電力値P1=67.8%に
加算される。従つて次の制御周期では加算値P3
はP3=P1+P2=67.8+(−2.2)=65.6%となる。
スライサ12より出力する数値7は減算カウン
タ14に入力されてセツトされる。最初、ソリツ
ドステートリレー15はオフになつており、負荷
19には電流が流れていないから、電流レベル比
較器20はパルスを出力しない。そのため減算結
果は零でないので減算カウンタ14の出力は1レ
ベルとなり、ソリツドステートリレー15がオン
になるように作用する。
ソリツドステートリレー15がオンになると、
商用電源17により負荷19に電流が流れる。こ
の負荷電流は電流検出トランス18で検出され
る。この検出電流(電流検出トランス8の出力)
は電源周波数をもつた正弦波に近似の波形である
が、これが電流レベル比較器20に入力され、そ
の正、負波に対しあらかじめ当該比較器20の内
部に設定してある基準電流レベルと比較され、こ
の基準電流レベルを越える度毎に電流レベル比較
器20よりパルスが出力される。このパルスはカ
ウントパルスとして減算カウンタ14に入力され
る。
減算カウンタ14の数値7は電流レベル比較器
20よりパルスが入力される度毎に1つずつ減算
される。減算カウンタ14の出力は減算カウンタ
14の数値が零でない間は1レベルであり、ソリ
ツドステートリレー15がオンになるように作用
し、ソリツドステートリレー15をオン状態に保
つ。
減算カウンタ14の数値が1つずつ減算されて
ゼロになると、減算カウンタ14の出力は0レベ
ルとなり、ソリツドステートリレー15がオフに
なるように作用する。ソリツドステートリレー1
5がオフになると、負荷19に流れていた電流が
遮断される。負荷電流の遮断状態は次の制御周期
Tに入るまで続き、次の周期Tに入ると、加算器
11により電力設定器10の出力電力値P1=67.8
%と余りレジスタ13の出力電力値P2=−2.2が
加算され、その加算値P3=65.6%がスライサ12
に入力されて上記と同様にしてP4=70%に変換
され、スライサ12により70%に見合つた数値7
が出力されると同時に加算値P3=65.6%と電力値
P4=70%の差、即ちP2=P3−P4=−4.4%が出力
される。制御開始から数えて3番目の制御周期で
は加算値P3=P1+P2=63.4%となり、スライサ1
2によつてP4=60%に変換され、スライサ12
より60%に見合つた数値6が出力されると同時に
加算値P3=63.4%と電力値P4=60%の差P2=3.4
%が出力される。4番目の制御周期では加算値
P3=P1+P2=71.2%となり、スライサ12によつ
てP4=70%に変換され、これに見合つた数値7
が出力されると同時にP2=P3−P4=1.2%が出力
される。5番目の制御周期では加算値P3=P1
P2=69%となり、スライサ12によつてP4=70
%に変換され、これに見合つた数値7が出力され
ると同時にP2=P3−P4=−1%が出力される。
6番目の制御周期では加算値P3=P1+P2=67.7%
となり、スライサ12によつてP4=70%に変換
され、これに見合つた数値7が出力れれると同時
にP2=P3−P4=−2.3%が出力される。このよう
にして次々に減算カウンタ14に数値がセツトさ
れ、ソリツドステートリレー15が制御周期T=
100msec毎にオン、オフされ、負荷19への電流
が制御されて負荷電力が制御されることになる。
以上の説明で明らかなように、本装置はゼロク
ロス電力制御法を採用しているにもかかわらず、
短い制御周期による応答が可能であるととに、電
力出力の累積誤差がゼロになるように作用するの
で、短時間においても比較的高い分解能が得られ
る。このことは、高速応答のフイードバツク制御
系(温度をモニタし、温度偏差をゼロにするよう
な制御系)を本装置と組み合わせて構成したと
き、更に大きなメリツトを生ずるものである。
〔考案の効果〕
上述のように本考案によれば、電力設定器1
0、加算器11、スライサ12、余りレジスタ1
3、減算カウンタ14、ソリツドステートリレー
15、電流検出器18及び電流レベル比較器20
などの小型部品を用いて構成したので、装置が簡
単で小形にでき、複数個の電力制御装置を用いる
場合でも小形に安価に実施できるばかりでなく、
高速、高分解能の電力制御が可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案装置の一実施例の構成を示すブ
ロツク図、第2図a,bはそれぞれ負荷電源の周
波数が50Hzで、制御周期Tが100msec,1secのと
きの電力分解能を求めるための説明図、第3図は
制御周期が短く、比較的高い分解能を有する電力
制御装置を必要とする半導体熱処理装置の一例を
示す簡略構成説明図、第4図は第3図の装置に電
力制御装置を適用した例を示す説明図、第5図は
第3図の装置において制御周期の長短に応じてウ
エーハの温度が変化することを示す説明図であ
る。 10……電力設定器、11……加算器、12…
…スライサ、13……余りレジスタ、15……ソ
リツドステートリレー、16……負荷回路、17
……交流電源(商用電源)、18……電流検出器
(電流検出トランス)、19……負荷(ランプ)、
20……電流レベル比較器。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 交流電源17により負荷19に電力を供給する
    負荷回路16にソリツドステートリレー15を介
    挿し、このソリツドステートリレー15をオン、
    オフすることにより負荷電力を制御する装置にお
    いて、負荷回路16に介挿した電流検出器18
    と、この電流検出器18の出力を基準電流レベル
    と比較し当該電流検出器18の出力が基準電流レ
    ベルを越える度毎にパルスを出力する電流レベル
    比較器20と、制御周期T毎に負荷電流を流す数
    値を入力してセツトし、この電流レベル比較器2
    0の出力を入力する度毎にセツトされた数値を1
    つずつ減算し、その減算結果が零になるまでソリ
    ツドステートリレー15をオンにするための減算
    カウンタ14と、加算値P3を入力して制御周期
    T毎に交流電源17の周波数に対して決まるデイ
    スクリートな電力値P4に変換しそれに見合つた
    制御周期T毎に負荷電流を流す数値として出力
    し、かつ加算値P3と上記電力値P4の差を出力す
    るスライサ12と、このスライサ12の加算値
    P3と電力値P4の差P3−P4=P2を入力してセツト
    しこのセツトした電力値P2を出力する余りレジ
    スタ13と、0〜100%の電力値を所定分解能で
    設定し制御周期T毎に設定電力値P1を出力する
    電力設定器10と、この電力設定器10の出力電
    力値P1と上記余りレジスタ13の出力電力値P2
    を入力してその加算値P3=P1+P2を出力する加
    算器11とよりなる高速ゼロクロス電力制御装
    置。
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