JPH0533958B2 - - Google Patents

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JPH0533958B2
JPH0533958B2 JP19639486A JP19639486A JPH0533958B2 JP H0533958 B2 JPH0533958 B2 JP H0533958B2 JP 19639486 A JP19639486 A JP 19639486A JP 19639486 A JP19639486 A JP 19639486A JP H0533958 B2 JPH0533958 B2 JP H0533958B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
compound
organophosphorus
groups
present
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP19639486A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6351393A (ja
Inventor
Yasuhiro Oonishi
Hiroshi Yamanaka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihachi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Daihachi Chemical Industry Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Daihachi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Daihachi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP19639486A priority Critical patent/JPS6351393A/ja
Publication of JPS6351393A publication Critical patent/JPS6351393A/ja
Publication of JPH0533958B2 publication Critical patent/JPH0533958B2/ja
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  • Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、例えば、表面処理剤として利用しう
る有機燐珪素化合物に関する。
(従来の技術) 強化プラスチツク材料に用いられるガラス繊維
や各種無機粉体の表面処理剤としては、例えば、
シランカツプリング剤が知られている。シランカ
ツプリング剤としては、例えば、R−Si(R′)3〔R
は−CH=CH2、−(CH23−NH2など;R′は−Cl、
−OCH3、−OC2H5など〕がある。このようなシ
ランカツプリング剤をガラス繊維などの被処理物
に作用させると、−Si(R′)3の部分が被処理物表面
と化学的に反応して結合し、Rに相当する部分の
ビニル基、アミノ基などが、該被処理物が混合さ
れる樹脂と共有結合を形成する。上記シランカツ
プリング剤の他にも、同等の、もしくは類似した
機構で表面処理剤として作用しうる化合物の開発
が望まれている。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明の目的は、例えば、表面処理剤として使
用しうる新規化合物を提供することにある。
(問題点を解決するための手段および作用) 本発明は、発明者らが表面処理剤に利用しうる
化合物を検討中に、文献に記載されていない新規
な有機燐珪素化合物を合成したことにより完成さ
れた。本発明の新規有機燐珪素化合物は、下記式
()で示される: ここで、R1およびR2はそれぞれ独立して炭素
数1〜18の1価の炭化水素基または置換炭化水素
基、R3は水素原子またはメチル基、R4およびR5
はそれぞれ独立して炭素数1〜8の1価の炭化水
素基であり、そしてlおよびnはそれぞれ独立し
て0、1または2である。
上記式()中のR1およびR2としては、例え
ば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基、オクチル基などのアルキル基;ビニル基、ア
リル基などのアルケニル基;フエニル基、トリル
基などのアリール基;ベンジル基などのアラルキ
ル基;これらの基の水素原子が部分的にハロゲン
原子、水酸基、シアノ基などで置換された基があ
る。R4およびR5としては、例えば、メチル基、
エチル基、プロピル基、ブチル基、オクチル基な
どがある。
このような本発明の有機燐珪素化合物としては
例えば、次の化合物が挙げられる。
本発明の有機燐珪素化合物は、例えば、次の方
法(1)、(2)により合成される。
ここで、R1〜R5、lおよびnは前記の同様で
ある。
例えば、ジアルキルホスフアイトとメタクリロ
キシプロピルトリアルコキシシランとを付加反応
させることにより目的とする化合物()が得ら
れる。触媒としては、周期律表の第族に属する
金属、またはその水素化合物、アルコキシド、ア
ミドなどが用いられる。例えばNa、NaH、
NaNH2、KNH2などが利用されうる。
ここで、R1〜R5、lおよびnは前記と同様で
あり、XはNa、Kなどのアルカリ金属、YはCl、
Brなどのハロゲンである。
例えば、ジアルコキシホスフアイトとメタクリ
ル酸アルカリ金属塩とを付加させ、さらに3−ク
ロロプロピルトリアルコキシシランを作用させる
ことにより目的とする化合物()が得られる。
使用される触媒は(1)の方法のものと同様である。
このようにして合成される本発明の有機燐珪素
化合物は、-COO-基の挿入された炭素鎖を介して
燐酸、ホスホン酸またはホスフイン酸誘導体とア
ルコキシまたはアルキルアルコキシシランとが結
合した形態を有する。このように、本発明の化合
物は、可塑剤、難燃剤としての特性を有する有機
含燐化合物に由来する部分と、加水分解により安
定なポリシロキサン結合を形成しうるシラン化合
物の特性を有する部分とを併せ持つ。
本発明の有機燐珪素化合物を例えばガラス繊維
の表面処理剤として用いると、-SiOR5の部分
が、従来のシランカツプリング剤と同様の機構で
ガラス表面に反応し化学的に結合する。表面処理
されたガラス繊維が樹脂中に混合されると、上記
化合物の含燐末端部分が樹脂と会合的に結合す
る。この点は、従来のシランカツプリング剤が、
ビニル基、アミノ基、メタクリルオキシ基などを
有し、これらの基が樹脂と共有結合する機構と異
なる。含燐末端部分が樹脂と会合的に結合すると
いうことは、本発明の化合物と樹脂、つまり表面
改質ガラス繊維と樹脂との親和性が向上すること
を意味する。さらに本発明の化合物は可塑剤とし
ての機能をも有する。その結果、表面改質ガラス
繊維は樹脂中に均一に分散しうる。このように、
本発明の有機燐珪素化合物は、各種無機材料、有
機材料の表面処理剤(改質剤)をはじめ、多方面
の用途に利用されうる。
(実施例) 以下に本発明を実施例につき説明する。
実施例 1 ジエチルホスフアイト68.4g(0.50モル)を反
応器に仕込み、0℃に冷却しながら金属ナトリウ
ム0.94gを加えて約30分間撹拌した。次いで、メ
タクリロキシプロピルトリメトキシシラン124g
(0.50モル)を、反応液の温度が50℃を越えない
ように注意しながら約1時間をかけて滴下した。
滴下終了後15℃に1時間保持した後、酢酸1.9g
を加えて中和した。次いで、この反応液の減圧蒸
留を行つたところ、168〜180℃/2mmHgの沸点
を有する無色の液体141gが得られた。この液体
は、下記の分析およびNMRの測定結果から、次
の構造を有する新規有機燐珪素化合物であること
が確認された(収率73%)。
元素分析: C H Si P 計算値 43.51 8.09 7.27 8.01 実測値 43.50 8.13 7.24 7.99 分子量:(マススペクトル分析):386 屈折率:(25℃):1.4350 実施例 2 ジエチルホスフアイトの代わりにジ(2−エチ
ルヘキシル)ホスフアイト152.8g(0.50モル)
を用いて実施例1と同様に反応を行つた。酢酸に
て中和後、活性炭2.0gを加え、室温にて30℃で
5時間撹拌した。これを濾過したところ、微黄色
透明の液体270gが得られた。この液体は、下記
の分析およびNMRの測定結果から、次の構造を
有する新規有機燐珪素化合物であることが確認さ
れた(収率98%)。
元素分析: C H Si P 計算値 56.29 9.99 5.06 5.58 実測値 56.27 10.02 5.03 5.56 分子量:(マススペクトル分析):554 屈折率:(25℃):1.4460 実施例 3 ジエチルホスフアイトの代わりにジブチルホス
フアイト97g(0.5モル)を用いて実施例1と同
様に反応を行つた。酢酸を加えて中和した後、減
圧蒸留を行つたところ、190〜198℃/1mmHgの
沸点を有する無色の液体187gが得られた。この
液体は下記の分析およびNMRの測定結果から次
の構造を有する新規有機珪素化合物であることが
確認された(収率85%)。
元素分析: C H Si P 計算値 48.98 9.07 6.35 7.03 実測値 48.88 9.12 6.28 7.01 分子量:(マススペクトル分析):441 屈折率:(25℃):1.4380 (発明の効果) 本発明によれば、このように、−COO−基の挿
入された炭素鎖を介して燐酸、ホスホン酸または
ホスフイン酸誘導体と、アルコキシまたはアルキ
ルアルコキシシランとが結合したタイプの新規有
機燐珪素化合物が提供される。この化合物は、各
種無機材料や有機材料の表面処理剤をはじめ広範
囲の用途に利用されうる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記式()で示される有機燐珪素化合物: ここで、R1およびR2はそれぞれ独立して炭素
    数1〜18の1価の炭化水素基または置換炭化水素
    基、R3は水素原子またはメチル基、R4およびR5
    はそれぞれ独立して炭素数1〜8の1価の炭化水
    素基であり、そしてlおよびnはそれぞれ独立し
    て0、1または2である。
JP19639486A 1986-08-21 1986-08-21 有機燐珪素化合物 Granted JPS6351393A (ja)

Priority Applications (1)

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JP19639486A JPS6351393A (ja) 1986-08-21 1986-08-21 有機燐珪素化合物

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JP19639486A JPS6351393A (ja) 1986-08-21 1986-08-21 有機燐珪素化合物

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JPS6351393A JPS6351393A (ja) 1988-03-04
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JP19639486A Granted JPS6351393A (ja) 1986-08-21 1986-08-21 有機燐珪素化合物

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FR2896803B1 (fr) 2006-02-01 2010-12-10 Commissariat Energie Atomique Nouveaux composes silanes et leur utilisation pour fonctionnaliser des supports solides et immobiliser sur ces supports des molicules biologiques
CN114685952B (zh) * 2022-02-28 2024-07-23 金发科技股份有限公司 一种pbt复合材料及其制备和应用

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JPS6351393A (ja) 1988-03-04

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