JPH0533946Y2 - - Google Patents
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- JPH0533946Y2 JPH0533946Y2 JP1986142254U JP14225486U JPH0533946Y2 JP H0533946 Y2 JPH0533946 Y2 JP H0533946Y2 JP 1986142254 U JP1986142254 U JP 1986142254U JP 14225486 U JP14225486 U JP 14225486U JP H0533946 Y2 JPH0533946 Y2 JP H0533946Y2
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- JP
- Japan
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- output shaft
- torque
- torque detector
- detector
- transmission case
- Prior art date
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- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 22
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- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 5
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- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
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- 230000035699 permeability Effects 0.000 description 2
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Landscapes
- Control Of Transmission Device (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この考案は、自動車におけるトランスミツシヨ
ンの出力軸のトルクを検出するトルク検出器の取
付け構造に関し、特に、サスペンシヨン装置の変
位に起因するプロペラシヤフトの車両前後方向の
移動に伴う出力軸の前後方向の移動や出力軸の偏
心に拘わらず、出力軸に作用するトルクを誤検出
することなく正確かつ精度良く安定して検出する
ようにしたトルク検出器の取付け構造に関する。
ンの出力軸のトルクを検出するトルク検出器の取
付け構造に関し、特に、サスペンシヨン装置の変
位に起因するプロペラシヤフトの車両前後方向の
移動に伴う出力軸の前後方向の移動や出力軸の偏
心に拘わらず、出力軸に作用するトルクを誤検出
することなく正確かつ精度良く安定して検出する
ようにしたトルク検出器の取付け構造に関する。
〔従来の技術〕
近年、自動車においては、エンジンの空燃比や
点火時期等、あるいはトランスミツシヨンの変速
比や変速タイミング等を最適に制御するために、
実車においてエンジンのパワートレーンのトルク
を検出してこの検出信号をそれらの制御に使用す
ることが行われるようになり、そのため、トルク
検出器を簡単かつ確実に、検出精度が高く、大き
な取付けスペースを必要とすることなく、そして
特に走行中の各種の振動の影響を受けることな
く、実車に装着することが要請されている。
点火時期等、あるいはトランスミツシヨンの変速
比や変速タイミング等を最適に制御するために、
実車においてエンジンのパワートレーンのトルク
を検出してこの検出信号をそれらの制御に使用す
ることが行われるようになり、そのため、トルク
検出器を簡単かつ確実に、検出精度が高く、大き
な取付けスペースを必要とすることなく、そして
特に走行中の各種の振動の影響を受けることな
く、実車に装着することが要請されている。
このような要請に答えるための従来のトルク検
出器の取付け構造としては、例えば、特開昭61−
127952号公報に開示されたものが知られている。
出器の取付け構造としては、例えば、特開昭61−
127952号公報に開示されたものが知られている。
この従来構造は、特に磁歪式トルク検出器を用
いてトランスミツシヨンの出力軸のトルクを検出
するために、トルク検出器をトランスミツシヨン
ケースの後端部に固定している。
いてトランスミツシヨンの出力軸のトルクを検出
するために、トルク検出器をトランスミツシヨン
ケースの後端部に固定している。
しかしながら、このような従来のトルク検出器
の取付け構造にあつては、トルク検出器がトラン
スミツシヨンケースに固定されてトランスミツシ
ヨンの出力軸のトルクを検出する構造となつてい
たため、サスペンシヨン装置の変位に起因してプ
ロペラシヤフトが車両の前後方向に移動したとき
に、トランスミツシヨンの出力軸がトランスミツ
シヨンケースに対して車両前後方向に相対的に移
動するために、出力軸とトルク検出器との出力軸
の軸方向の相対位置が変化して、これがトルク検
出器のトルクの誤検出となり、また、出力軸に偏
心がある場合にも、出力軸外周とトルク検出器の
内周との隙間が変化して、あたかもトルクが変化
したような検出結果となるという問題点があつ
た。
の取付け構造にあつては、トルク検出器がトラン
スミツシヨンケースに固定されてトランスミツシ
ヨンの出力軸のトルクを検出する構造となつてい
たため、サスペンシヨン装置の変位に起因してプ
ロペラシヤフトが車両の前後方向に移動したとき
に、トランスミツシヨンの出力軸がトランスミツ
シヨンケースに対して車両前後方向に相対的に移
動するために、出力軸とトルク検出器との出力軸
の軸方向の相対位置が変化して、これがトルク検
出器のトルクの誤検出となり、また、出力軸に偏
心がある場合にも、出力軸外周とトルク検出器の
内周との隙間が変化して、あたかもトルクが変化
したような検出結果となるという問題点があつ
た。
この考案は、このような従来の問題点に着目し
てなされたもので、サスペンシヨン装置の変位に
起因するプロペラシヤフトの車両前後方向の移動
に伴う出力軸の前後方向の移動や出力軸の偏心に
拘わらず、出力軸に作用するトルクを誤検出する
ことなく正確かつ精度良く安定して検出するよう
にしたトルク検出器の取付け構造を提供すること
を目的とするものである。
てなされたもので、サスペンシヨン装置の変位に
起因するプロペラシヤフトの車両前後方向の移動
に伴う出力軸の前後方向の移動や出力軸の偏心に
拘わらず、出力軸に作用するトルクを誤検出する
ことなく正確かつ精度良く安定して検出するよう
にしたトルク検出器の取付け構造を提供すること
を目的とするものである。
そこで、この考案に係わるトルク検出器の取付
け構造は、トランスミツシヨンの出力軸の外周に
トルク検出器を軸受を介して回転自在に嵌装する
とともに、トランスミツシヨンケースに対して回
転不能に前記トルク検出器を保持させる連結部材
を介して、前記トルク検出器を前記トランスミツ
シヨンケースに取り付けた構造であつて、前記ト
ルク検出器は、前記出力軸に形成したストツパ部
としての段差部に軸方向の一端を当接され、前記
連結部材は、前記トルク検出器側の端部から前記
トランスミツシヨンケース側の端部までの間の少
なくとも一部が出力軸の軸方向に弾性を有し且つ
前記トルク検出器を前記段差部に押圧する方向に
付勢した状態でトルク検出器を支持させて構成さ
れる。
け構造は、トランスミツシヨンの出力軸の外周に
トルク検出器を軸受を介して回転自在に嵌装する
とともに、トランスミツシヨンケースに対して回
転不能に前記トルク検出器を保持させる連結部材
を介して、前記トルク検出器を前記トランスミツ
シヨンケースに取り付けた構造であつて、前記ト
ルク検出器は、前記出力軸に形成したストツパ部
としての段差部に軸方向の一端を当接され、前記
連結部材は、前記トルク検出器側の端部から前記
トランスミツシヨンケース側の端部までの間の少
なくとも一部が出力軸の軸方向に弾性を有し且つ
前記トルク検出器を前記段差部に押圧する方向に
付勢した状態でトルク検出器を支持させて構成さ
れる。
トルク検出器はトランスミツシヨンの出力軸の
外周に軸受を介して相対的に回転自在に嵌装され
ている。このため出力軸に偏心があつても出力軸
外周とトルク検出器内周との隙間が変化しないの
で、トルクの誤検出がない。
外周に軸受を介して相対的に回転自在に嵌装され
ている。このため出力軸に偏心があつても出力軸
外周とトルク検出器内周との隙間が変化しないの
で、トルクの誤検出がない。
また、トルク検出器は連結部材を介してトラン
スミツシヨンケースに取り付けられ、かつこの連
結部材によりトルク検出器は出力軸に出力軸の軸
方向に相対的に移動不能に保持されているため、
サスペンシヨン装置の変位に起因してプロペラシ
ヤフトが車両の前後方向に移動し、トランスミツ
シヨンの出力軸がトランスミツシヨンケースに対
して車両前後方向に相対的に移動しても、出力軸
とトルク検出器との出力軸の軸方向の相対位置が
変化しないため、トルクの誤検出がない。
スミツシヨンケースに取り付けられ、かつこの連
結部材によりトルク検出器は出力軸に出力軸の軸
方向に相対的に移動不能に保持されているため、
サスペンシヨン装置の変位に起因してプロペラシ
ヤフトが車両の前後方向に移動し、トランスミツ
シヨンの出力軸がトランスミツシヨンケースに対
して車両前後方向に相対的に移動しても、出力軸
とトルク検出器との出力軸の軸方向の相対位置が
変化しないため、トルクの誤検出がない。
以下、この考案の実施例を図面を参照して説明
する。
する。
まず第1実施例の構成を説明する。
第1図において、トランスミツシヨンケース
(図示しないが図面の左方にある)の後方(図面
の右側)にはトランスミツシヨンケースの一部を
なすリヤエクステンシヨン1がボルト2により固
定され、トランスミツシヨンケース内に収容され
た変速歯車群から出力軸3がリヤエクステンシヨ
ン1の中心部を経てリヤエクステンシヨン1の後
端から外部へと延出するように配置され、出力軸
3の後端にはプロペラシヤフト(図示しない)の
前端が連結される。
(図示しないが図面の左方にある)の後方(図面
の右側)にはトランスミツシヨンケースの一部を
なすリヤエクステンシヨン1がボルト2により固
定され、トランスミツシヨンケース内に収容され
た変速歯車群から出力軸3がリヤエクステンシヨ
ン1の中心部を経てリヤエクステンシヨン1の後
端から外部へと延出するように配置され、出力軸
3の後端にはプロペラシヤフト(図示しない)の
前端が連結される。
リヤエクステンシヨン1の内部において、出力
軸3の外周にはストツパ部としての段差部3aが
形成され、かつ出力軸3の外周には磁歪式のトル
ク検出器5が嵌合され、そのトルク検出器5はこ
の段差部3aに例えば樹脂製のスラストワツシヤ
4を介して当接される。
軸3の外周にはストツパ部としての段差部3aが
形成され、かつ出力軸3の外周には磁歪式のトル
ク検出器5が嵌合され、そのトルク検出器5はこ
の段差部3aに例えば樹脂製のスラストワツシヤ
4を介して当接される。
磁歪式トルク検出器5は、例えば本出願人の出
願に係わる特開昭59−77326号公報に開示された
ものが使用されるが、円筒状の検出器本体6の内
部に、高透磁率材料からなるヨーク7とボビン8
に巻回した検出コイル9ともう1個のボビン10
に巻回した励磁コイル11と円筒部材12とを嵌
め込んでスナツプリング13で抜け止めして構成
されたものであり、さらに検出器本体6の内周部
分と円筒部材12の内周部分に滑り軸受14及び
15を例えば接着により固定する。
願に係わる特開昭59−77326号公報に開示された
ものが使用されるが、円筒状の検出器本体6の内
部に、高透磁率材料からなるヨーク7とボビン8
に巻回した検出コイル9ともう1個のボビン10
に巻回した励磁コイル11と円筒部材12とを嵌
め込んでスナツプリング13で抜け止めして構成
されたものであり、さらに検出器本体6の内周部
分と円筒部材12の内周部分に滑り軸受14及び
15を例えば接着により固定する。
一方、出力軸3の軸心部分には油穴3b,3c
が形成され、さらにその油穴3cから分岐する油
穴3d,3eがそれぞれ滑り軸受14,15の内
部に連通している。そして、前述した特開昭59−
77326号公報に記載されているように、検出コイ
ル9及び励磁コイル11に対応する出力軸3の外
周部分には磁歪膜(図示しない)が形成され、こ
の磁歪膜には磁力線の流れを規制しかつトルクの
向き(出力軸3の正回転方向か逆回転方向か)を
検出するための傾斜したスリツト(図示しない)
が形成されている。
が形成され、さらにその油穴3cから分岐する油
穴3d,3eがそれぞれ滑り軸受14,15の内
部に連通している。そして、前述した特開昭59−
77326号公報に記載されているように、検出コイ
ル9及び励磁コイル11に対応する出力軸3の外
周部分には磁歪膜(図示しない)が形成され、こ
の磁歪膜には磁力線の流れを規制しかつトルクの
向き(出力軸3の正回転方向か逆回転方向か)を
検出するための傾斜したスリツト(図示しない)
が形成されている。
上述したトルク検出器5は、その検出器本体6
の後端が連結部材16の一端にネジ17により固
定される。この連結部材16は適度の弾性を有す
る例えば金属板で形成され、検出器本体6の固定
端部から図面の下方に延びてR部16aにより曲
げられ、そのR部16aからリヤエクステンシヨ
ン1の内周面に近接して沿つて図面左方に延び、
その前端はリヤエクステンシヨン1のトランスミ
ツシヨンケースとの当接面に形成された凹所に収
容されて、トランスミツシヨンケースに対してボ
ルト2によりリヤエクステンシヨン1とともに締
め付け固定される。
の後端が連結部材16の一端にネジ17により固
定される。この連結部材16は適度の弾性を有す
る例えば金属板で形成され、検出器本体6の固定
端部から図面の下方に延びてR部16aにより曲
げられ、そのR部16aからリヤエクステンシヨ
ン1の内周面に近接して沿つて図面左方に延び、
その前端はリヤエクステンシヨン1のトランスミ
ツシヨンケースとの当接面に形成された凹所に収
容されて、トランスミツシヨンケースに対してボ
ルト2によりリヤエクステンシヨン1とともに締
め付け固定される。
このような連結部材16によるトルク検出器5
のトランスミツシヨンケースへの取付けに際し、
出力軸3の回転に拘わらずトルク検出器5はトラ
ンスミツシヨンケース側に固定されて回転しない
ものであるとともに、トルク検出器5側に固定さ
れた2個の滑り軸受14,15によつて出力軸3
との間で相対的な滑りが許容される。また、連結
部材16が適度の弾性を有するとともに、特にR
部16aを形成したことによつてバネ作用が付与
され、取付け時にこの連結部材16によりスラス
トワツシヤ4を介してトルク検出器5を常時出力
軸3の段差部3aに押圧するように、連結部材1
6の自由長や自由形状を設定しておく。
のトランスミツシヨンケースへの取付けに際し、
出力軸3の回転に拘わらずトルク検出器5はトラ
ンスミツシヨンケース側に固定されて回転しない
ものであるとともに、トルク検出器5側に固定さ
れた2個の滑り軸受14,15によつて出力軸3
との間で相対的な滑りが許容される。また、連結
部材16が適度の弾性を有するとともに、特にR
部16aを形成したことによつてバネ作用が付与
され、取付け時にこの連結部材16によりスラス
トワツシヤ4を介してトルク検出器5を常時出力
軸3の段差部3aに押圧するように、連結部材1
6の自由長や自由形状を設定しておく。
また、検出コイル9及び励磁コイル11はリー
ド線18によりリヤエクステンシヨン1の外部に
導出されてコネクタ19に接続され、このコネク
タ19はさらに図示しないコネクタ、信号線等を
介して、コントロールユニツトに接続される。
ド線18によりリヤエクステンシヨン1の外部に
導出されてコネクタ19に接続され、このコネク
タ19はさらに図示しないコネクタ、信号線等を
介して、コントロールユニツトに接続される。
次に上述した第1実施例の動作を説明する。
車体(図示しない)側に固定されたトランスミ
ツシヨンケース及びリヤエクステンシヨン1に対
して出力軸3は正転又は逆転し、正又は負方向の
トルクが出力軸3からプロペラシヤフト(図示し
ない)に伝達される。
ツシヨンケース及びリヤエクステンシヨン1に対
して出力軸3は正転又は逆転し、正又は負方向の
トルクが出力軸3からプロペラシヤフト(図示し
ない)に伝達される。
コントロールユニツト(図示しない)からは信
号線(図示しない)及びリード線18を介して一
定の振幅及び周波数の交流の励磁電流が励磁コイ
ル11に印加され、この印加によつて、磁歪膜
(図示しない)→隙間としての滑り軸受14→ヨ
ーク7→滑り軸受15→磁歪膜を磁路とする磁力
線が、励磁コイル11と検出コイル9とを取り囲
むように発生する。
号線(図示しない)及びリード線18を介して一
定の振幅及び周波数の交流の励磁電流が励磁コイ
ル11に印加され、この印加によつて、磁歪膜
(図示しない)→隙間としての滑り軸受14→ヨ
ーク7→滑り軸受15→磁歪膜を磁路とする磁力
線が、励磁コイル11と検出コイル9とを取り囲
むように発生する。
今、出力軸3に正方向のトルクが作用すると、
磁歪膜は傾斜したスリツト(図示しない)の長さ
方向に引張変形を受け、このため磁歪膜の透磁率
が増加し、検出コイル9内を貫通する磁束が増加
し、検出コイル9の出力端に発生する誘導起電力
が増加し、これにより正方向のトルクの大きさと
その方向が検出される。
磁歪膜は傾斜したスリツト(図示しない)の長さ
方向に引張変形を受け、このため磁歪膜の透磁率
が増加し、検出コイル9内を貫通する磁束が増加
し、検出コイル9の出力端に発生する誘導起電力
が増加し、これにより正方向のトルクの大きさと
その方向が検出される。
また、出力軸3に逆方向のトルクが作用する
と、磁歪膜はスリツトの長さ方向に圧縮変形を受
け、このため磁歪膜の透磁率が減少し、検出コイ
ル9内を貫通する磁束が減少し、検出コイル9の
出力端に発生する誘導起電力が減少し、これによ
り負方向のトルクの大きさとその方向が検出され
る。
と、磁歪膜はスリツトの長さ方向に圧縮変形を受
け、このため磁歪膜の透磁率が減少し、検出コイ
ル9内を貫通する磁束が減少し、検出コイル9の
出力端に発生する誘導起電力が減少し、これによ
り負方向のトルクの大きさとその方向が検出され
る。
この検出トルク信号はコントロールユニツトに
供給されて、エンジンの空燃比や点火時期等、あ
るいはトランスミツシヨンの変速比や変速タイミ
ング等の制御に用いられる。
供給されて、エンジンの空燃比や点火時期等、あ
るいはトランスミツシヨンの変速比や変速タイミ
ング等の制御に用いられる。
この時、出力軸3に偏心があつたとしても、ト
ルク検出器5がその軸方向の前端と後端とを2個
の滑り軸受14,15を介して出力軸3に回転自
在に装着れているため、出力軸3の外周とトルク
検出器5の内周との隙間には変化がなく、従つて
偏心に基づくトルクの誤検出の恐れがない。
ルク検出器5がその軸方向の前端と後端とを2個
の滑り軸受14,15を介して出力軸3に回転自
在に装着れているため、出力軸3の外周とトルク
検出器5の内周との隙間には変化がなく、従つて
偏心に基づくトルクの誤検出の恐れがない。
また、後輪側のサスペンシヨン装置(図示しな
い)の上下運動に伴つてプロペラシヤフトが車体
前後方向に移動し、これによつて出力軸3がトラ
ンスミツシヨンケースに対して相対的に前後方向
に変化しても(通常1〜2mm程度の相対変位量が
観測される)、トルク検出器5が連結部材16の
バネ作用により出力軸3の段差部3aに常時押圧
されていて、トルク検出器5は出力軸3に対して
出力軸3の軸方向には相対的に移動しないため、
出力軸3の外周に形成された磁歪膜のスリツトと
検出コイル9及び励磁コイル11との相対位置が
変化せず、従つて、プロペラシヤフトの前後移動
に伴う出力軸3のトランスミツシヨンケースとの
相対的な前後移動があても、トルク検出器5のト
ルクの誤検出とはならず、トルク検出特性を安定
化することができる。
い)の上下運動に伴つてプロペラシヤフトが車体
前後方向に移動し、これによつて出力軸3がトラ
ンスミツシヨンケースに対して相対的に前後方向
に変化しても(通常1〜2mm程度の相対変位量が
観測される)、トルク検出器5が連結部材16の
バネ作用により出力軸3の段差部3aに常時押圧
されていて、トルク検出器5は出力軸3に対して
出力軸3の軸方向には相対的に移動しないため、
出力軸3の外周に形成された磁歪膜のスリツトと
検出コイル9及び励磁コイル11との相対位置が
変化せず、従つて、プロペラシヤフトの前後移動
に伴う出力軸3のトランスミツシヨンケースとの
相対的な前後移動があても、トルク検出器5のト
ルクの誤検出とはならず、トルク検出特性を安定
化することができる。
なお、検出器本体6とその検出器本体6が押圧
された出力軸3の段差部3aとの間の相対回転運
動については、スラストワツシヤ4により軸受作
用が持たされている。
された出力軸3の段差部3aとの間の相対回転運
動については、スラストワツシヤ4により軸受作
用が持たされている。
次に、第2図を参照して第2実施例を説明す
る。
る。
出力軸3の外周の段差部3aにはスラストワツ
シヤ4を介してトルク検出器21の円筒状の検出
器本体22が当てがわれ、この検出器本体22の
内部には、ボビン8に巻回された検出コイル9と
ボビン10に巻回された励磁コイル11とが、そ
の間に円筒部材23を介在させて嵌装され、円筒
部材23は連結部材24の一端とともにネジ17
により検出器本体22に固定され、さらに、励磁
コイル11はスナツプリング13により検出器本
体22に抜け止めされる。トルク検出器21の軸
方向のほぼ中央にある円筒部材23の内周部分に
のみ滑り軸受14が例えば接着により固定され、
出力軸3の軸心部分に形成された油穴3fと連通
する斜めの油穴3gが滑り軸受14の内部に連通
している。
シヤ4を介してトルク検出器21の円筒状の検出
器本体22が当てがわれ、この検出器本体22の
内部には、ボビン8に巻回された検出コイル9と
ボビン10に巻回された励磁コイル11とが、そ
の間に円筒部材23を介在させて嵌装され、円筒
部材23は連結部材24の一端とともにネジ17
により検出器本体22に固定され、さらに、励磁
コイル11はスナツプリング13により検出器本
体22に抜け止めされる。トルク検出器21の軸
方向のほぼ中央にある円筒部材23の内周部分に
のみ滑り軸受14が例えば接着により固定され、
出力軸3の軸心部分に形成された油穴3fと連通
する斜めの油穴3gが滑り軸受14の内部に連通
している。
その他の構成は前述した第1実施例と同じでよ
い。
い。
この第2実施例の動作は第1実施例の動作とほ
ぼ同じである。
ぼ同じである。
この第2実施例は滑り軸受が1個であるため、
第1実施例に比べて、部品点数が少なくかつ油穴
の加工も少なくてよいため、コストが低減され
る。
第1実施例に比べて、部品点数が少なくかつ油穴
の加工も少なくてよいため、コストが低減され
る。
以上説明した実施例において、出力軸の外周と
トルク検出器の内周との間に滑り軸受を介装させ
たものを示したが、出力軸の外周とトルク検出器
の内周を相対的に回転自在としかつ両者の隙間を
一定に保つ限りにおいて滑り軸受に限定されるも
のでなく、適宜の形式の軸受を用いることでき
る。
トルク検出器の内周との間に滑り軸受を介装させ
たものを示したが、出力軸の外周とトルク検出器
の内周を相対的に回転自在としかつ両者の隙間を
一定に保つ限りにおいて滑り軸受に限定されるも
のでなく、適宜の形式の軸受を用いることでき
る。
また、滑り軸受はトルク検出器の内周面に固定
するものを示したが、出力軸の外周面に固定する
ものであつてもよい。
するものを示したが、出力軸の外周面に固定する
ものであつてもよい。
また、トルク検出器としては、磁歪式トルク検
出器に限らず、光学的にトルクを検出するトルク
検出器を用いてもよい。
出器に限らず、光学的にトルクを検出するトルク
検出器を用いてもよい。
さらに、出力軸に形成したストツパ部としての
段差部は、これに代えて、出力軸に溝を形成し、
これにスナツプリングを嵌合してストツパ部とす
る等、適宜の手段を用いることができる。
段差部は、これに代えて、出力軸に溝を形成し、
これにスナツプリングを嵌合してストツパ部とす
る等、適宜の手段を用いることができる。
以上説明したように、この考案によれば、出力
軸に偏心があつても出力軸外周とトルク検出器内
周との隙間が変化しないので、トルクの誤検出が
ない。またサスペンシヨン装置の変位に起因して
プロペラシヤフトが車両の前後方向に相対的に移
動しても、トルク検出器が連結部材のバネ作用に
より出力軸の段差部に常時押圧されていて、トル
ク検出器は出力軸に対して軸方向には相対位置が
変化しないため、トルクの誤検出がなく、安定し
たトルク検出特性が得られるという効果がある。
軸に偏心があつても出力軸外周とトルク検出器内
周との隙間が変化しないので、トルクの誤検出が
ない。またサスペンシヨン装置の変位に起因して
プロペラシヤフトが車両の前後方向に相対的に移
動しても、トルク検出器が連結部材のバネ作用に
より出力軸の段差部に常時押圧されていて、トル
ク検出器は出力軸に対して軸方向には相対位置が
変化しないため、トルクの誤検出がなく、安定し
たトルク検出特性が得られるという効果がある。
第1図はこの考案に係わるトルク検出器の取付
け構造の第1実施例を示す断面図、第2図は第2
実施例の主要部を示す断面図である。 1……リヤエクステンシヨン(トランスミツシ
ヨンケース)、3……出力軸、3a……段差部、
5,21……磁歪式トルク検出器(トルク検出
器)、6,22……検出器本体、7……ヨーク、
9……検出コイル、11……励磁コイル、12,
23……円筒部材、14,15……滑り軸受(軸
受)、16,24……連結部材、16a,24a
……R部。
け構造の第1実施例を示す断面図、第2図は第2
実施例の主要部を示す断面図である。 1……リヤエクステンシヨン(トランスミツシ
ヨンケース)、3……出力軸、3a……段差部、
5,21……磁歪式トルク検出器(トルク検出
器)、6,22……検出器本体、7……ヨーク、
9……検出コイル、11……励磁コイル、12,
23……円筒部材、14,15……滑り軸受(軸
受)、16,24……連結部材、16a,24a
……R部。
Claims (1)
- トランスミツシヨンの出力軸の外周にトルク検
出器を軸受を介して回転自在に嵌装するととも
に、トランスミツシヨンケースに対して回転不能
に前記トルク検出器を保持させる連結部材を介し
て、前記トルク検出器を前記トランスミツシヨン
ケースに取り付けた構造であつて、前記トルク検
出器は、前記出力軸に形成したストツパ部として
の段差部に軸方向の一端を当接され、前記連結部
材は、前記トルク検出器側の端部から前記トラン
スミツシヨンケース側の端部までの間の少なくと
も一部が出力軸の軸方向に弾性を有し且つ前記ト
ルク検出器を前記段差部に押圧する方向に付勢し
た状態でトルク検出器を支持させてなるトルク検
出器の取付け構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986142254U JPH0533946Y2 (ja) | 1986-09-17 | 1986-09-17 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986142254U JPH0533946Y2 (ja) | 1986-09-17 | 1986-09-17 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6348130U JPS6348130U (ja) | 1988-04-01 |
JPH0533946Y2 true JPH0533946Y2 (ja) | 1993-08-27 |
Family
ID=31050806
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986142254U Expired - Lifetime JPH0533946Y2 (ja) | 1986-09-17 | 1986-09-17 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0533946Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0747712Y2 (ja) * | 1989-05-17 | 1995-11-01 | 株式会社ユニシアジェックス | 磁歪式トルクセンサ |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61127952A (ja) * | 1984-11-22 | 1986-06-16 | Toyota Motor Corp | トルク検出装置 |
-
1986
- 1986-09-17 JP JP1986142254U patent/JPH0533946Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61127952A (ja) * | 1984-11-22 | 1986-06-16 | Toyota Motor Corp | トルク検出装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6348130U (ja) | 1988-04-01 |
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