JPH05339120A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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Publication number
JPH05339120A
JPH05339120A JP14936092A JP14936092A JPH05339120A JP H05339120 A JPH05339120 A JP H05339120A JP 14936092 A JP14936092 A JP 14936092A JP 14936092 A JP14936092 A JP 14936092A JP H05339120 A JPH05339120 A JP H05339120A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder
weight
strontium titanate
base
cosmetic
Prior art date
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Pending
Application number
JP14936092A
Other languages
English (en)
Inventor
Takako Mori
貴子 森
Toru Tsurumi
徹 鶴見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】滑沢性(滑りや伸び)と、付着力と、カバー力
(隠ぺい力)との総合評価において優れた化粧料を得
る。 【構成】平均粒子径0.05μm〜15μmのチタン酸
ストロンチウム粉末を0.1〜99重量%配合してなる
化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、アイシャドー、アイ
ライナー、マスカラー、口紅、ほほ紅、ネイルエナメ
ル、パック、ファンデーション、お白い、クリーム、乳
液などの化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】化粧料は、顔や手などに塗布して、肌色
を変えたり、色彩を部分的に強調したり、陰影をつけて
立体感をだしたり、しみ、そばかす、傷跡、白斑などの
肌の欠点を隠したりして魅力的な容貌を作りだすために
使用される。そのため、化粧料には、人体(肌)に安全
であること、経時的な変色や変臭、分離などが起こらな
いこと、光源の種類によって色が著しく変わって見えな
いこと、塗布後に違和感を感じないこと、化粧落としが
容易であること、といったことに加え、滑沢性(滑りや
伸び)がよくて塗布時の感触がソフトであること、肌へ
の付着力がよいこと、適度なカバー力(隠ぺい力)を有
することが要求され、これらの要求を満たすために各種
の成分が配合されている。
【0003】すなわち、使用時に肌上で滑らかに拡が
り、ソフトな感触を与えるために、タルク粉末、マイカ
粉末、カオリン粉末や、合成樹脂粉末(たとえば、ナイ
ロン粉末やポリエチレン粉末)などが配合されている。
しかしながら、タルク粉末やマイカ粉末、カオリン粉末
は、ソフトな使用感を与えるものの隠ぺい力が小さい。
また、合成樹脂粉末は肌への付着力が弱い。一方、肌の
欠点を隠すためには、二酸化チタン粉末や酸化亜鉛粉末
などが多用されているが、これらは伸びを悪くするうえ
に、触媒活性を有するために、他の配合成分、たとえば
香料やオイルを変質させたり劣化させたりしやすい。結
局、従来の化粧料は、滑沢性と、付着力と、カバー力と
の総合評価において劣る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、従
来の化粧料の上述した問題点を解決し、滑沢性と、付着
力と、カバー力との総合評価において優れた化粧料を提
供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、この発明は、チタン酸ストロンチウム粉末を配
合してなる化粧料を提供する。
【0006】この発明の化粧料は、粉末状、液状、ケー
ク状、ペンシル状、スティック状、ペースト状、ゼリー
状、ゾル状など、いずれであってもよい。化粧料の種類
による。
【0007】チタン酸ストロンチウムは、よく知られて
いるようにSrTiO3 で表わされる。この発明で使用
するチタン酸ストロンチウムは、一般的には結晶質であ
るが、非晶質であってもかまわない。
【0008】この発明においては、そのようなチタン酸
ストロンチウムの粉末を使用するが、その粉末の平均粒
子径は、0.05〜15μmの範囲にあるのが好まし
い。0.05μm未満では、比表面積が大きくなりすぎ
て塗布時の使用感が重くなり、また、15μmを超える
と塗布時のざらつき感が大きくなり、いずれも好ましく
ない。より好ましい平均粒子径の範囲は、0.1〜1μ
mである。さらに好ましくは、0.2〜0.5μmであ
る。
【0009】チタン酸ストロンチウム粉末は、化粧料の
種類にもよるが、好ましくは0.1〜99重量%の範囲
で配合される。0.1重量%未満では、滑沢性と、付着
力と、カバー力に関して十分に大きな効果が得られな
い。また、99重量%を超えると、たとえばスティック
に成型するときの成型性が悪くなる。
【0010】このように、この発明の化粧料において
は、チタン酸ストロンチウム粉末が配合されていること
を必須とするが、それ以外に、化粧料において通常用い
られている、黄酸化鉄粉末、黒酸化鉄粉末、ベンガラ粉
末、雲母粉末などの顔料や、アニスオイル、アセトフェ
ノン、ベンジルアルコールなどの香料や、ポリビニルア
ルコールなどの可塑剤や、ジブチルヒドロキシトルエン
などの酸化防止剤や、ヒノキチオール、チモールなどの
防腐剤や、ミリスチン酸オクシルドデシル、セスキオレ
イン酸ソルビタンなどの界面活性剤や、プロピレングリ
コール、グリセリンなどの保湿剤や、ヒドロキシエチル
セルロース、ペクチンなどの増粘剤や、水や、アルコー
ルといった他の成分を含有することはいうまでもない。
製造自体は、化粧料の種類に応じて通常採られている方
法によればよい。
【0011】
【実施例および比較例】
実施例1(パウダーファンデーション) 処方: チタン酸ストロンチウム粉末(平均粒子径:0.4μm) 84.0重量% ベンガラ粉末(着色顔料) 3.0重量% 黄酸化鉄粉末(着色顔料) 2.5重量% 黒酸化鉄粉末(着色顔料) 0.5重量% 流動パラフィン(基剤) 5.0重量% ミリスチン酸オクシルドデシル(基剤) 2.5重量% ワセリン(基剤) 2.5重量% アセトフェノン(香料) 微量 製造法:チタン酸ストロンチウム粉末と着色顔料とを混
合しながら基剤と香料との混合物を添加し、粉砕した
後、圧縮成型し、パウダーファンデーションを得た。
【0012】比較例1(パウダーファンデーション) 実施例1において、チタン酸ストロンチウム粉末を、酸
化チタン粉末10.0重量%、ナイロン粉末10.0重
量%、マイカ粉末20.0重量%、タルク粉末44.0
重量%に置き換え、同様にしてパウダーファンデーショ
ンを得た。
【0013】実施例2(スティック型ファンデーショ
ン) 処方: チタン酸ストロンチウム粉末(平均粒子径:0.3μm) 35.0重量% ベンガラ粉末(着色顔料) 4.5重量% 黄酸化鉄粉末(着色顔料) 3.5重量% 黒酸化鉄粉末(着色顔料) 2.0重量% 流動パラフィン(基剤) 18.0重量% ミリスチン酸イソプロピル(基剤) 15.0重量% 液状ラノリン(基剤) 4.5重量% マイクロクリスタリンワックス(基剤) 4.5重量% セレシン(基剤) 10.0重量% セレナウバロウ(基剤) 2.0重量% セスキオレイン酸ソルビタン(基剤) 1.0重量% アセトフェノン(香料) 微量 製造法:基剤を混合し、75℃で加熱、融解した後、チ
タン酸ストロンチウム粉末と着色顔料とを加え、ロール
ミルで混練し、溶かし、脱泡し、さらに香料を加えて容
器に流し込み、冷却してスティック型ファンデーション
を得た。
【0014】比較例2(スティック型ファンデーショ
ン) 実施例2において、チタン酸ストロンチウム粉末を、酸
化チタン粉末15.0重量%、カオリン粉末10.0重
量%、タルク粉末10.0重量%に置き換え、同様にし
てスティック型ファンデーションを得た。
【0015】実施例3(クリーム状ファンデーション) 処方: チタン酸ストロンチウム粉末(平均粒子径:0.2μm) 14.0重量% ベンガラ粉末(着色顔料) 1.0重量% 黄酸化鉄粉末(着色顔料) 0.7重量% 黒酸化鉄粉末(着色顔料) 0.3重量% ステアリン酸(油相基剤) 5.0重量% 親油性モノステアリン酸グリセリン(油相基剤) 2.5重量% セトステアリルアルコール(油相基剤) 1.0重量% モノラウリン酸プロピレングリコール(油相基剤) 3.0重量% 流動パラフィン(油相基剤) 7.0重量% ミリスチン酸イソプロピル(油相基剤) 7.8重量% パラオキシ安息香酸ブチル(油相基剤) 0.2重量% 精製水(水相基剤) 53.1重量% トリエタノールアミン(水相基剤) 1.2重量% ソルビット(水相基剤) 3.0重量% パラオキシ安息香酸メチル (水相基剤) 0.2重量% アセトフェノン(香料) 微量 製造法:水相基剤の混合物を調製し、これにチタン酸ス
トロンチウム粉末と着色顔料との混合物を加えて分散さ
せた。一方、油相基剤の混合物を調製し、これを80℃
に保って撹拌しながら、75℃に保った水相基剤の混合
物に加え、乳化し、冷却しながら50℃で香料を加え、
さらに撹拌しながら冷却し、クリーム状ファンデーショ
ンを得た。
【0016】比較例3(クリーム状ファンデーション) 実施例3において、チタン酸ストロンチウム粉末を、酸
化チタン粉末8.0重量%、カオリン粉末4.0重量
%、タルク粉末2.0重量%に置き換え、同様にしてク
リーム状ファンデーションを得た。
【0017】実施例4(粉お白い) 処方: チタン酸ストロンチウム粉末(平均粒子径:0.5μm) 80.0重量% ベンガラ粉末(着色顔料) 4.5重量% 黄酸化鉄粉末(着色顔料) 3.5重量% 黒酸化鉄粉末(着色顔料) 2.0重量% 沈降炭酸カルシウム粉末(顔料) 5.0重量% ステアリン酸マグネシウム粉末(顔料) 5.0重量% アセトフェノン(香料) 微量 製造法:チタン酸ストロンチウム粉末と着色顔料とを混
合し、さらに顔料を加えて混合した後、香料を噴霧し、
さらに混合し、粉砕し、200メッシュのふるいにかけ
て粉お白いを得た。
【0018】比較例4 実施例4において、チタン酸ストロンチウム粉末を、タ
ルク粉末55.0重量%、カオリン粉末15.0重量
%、酸化亜鉛粉末10.0重量%に置き換え、同様にし
て粉お白いを得た。
【0019】
【実施例および比較例による化粧料の評価】実施例1〜
4および比較例1〜4による化粧料について、滑沢性お
よび付着力の指標としての官能性と、カバー力とを評価
した。官能性は、化粧料を20名の女性に2週間使用し
てもらい、肌ざわり、付き、伸びの3点について「よ
い」を“1”、「悪い」を“0”とすることによって評
価した。また、カバー力は、JIS K5101に規定
される「顔料試験方法」に準拠し、同法における調製試
料として上記の化粧料を用いて評価した。評価結果を表
1に示す。
【0020】
【表1】 表1において、カバー力は、実施例によるものも比較例
によるものもそれほど大きな差はない。比較例によるも
ののほうが優れているものもある。これは、実施例、比
較例ともに、化粧料として要求されるカバー力が発現さ
れるように成分およびその配合比を決めたためである
が、肌ざわり、付き、伸びの総合評価においては、比較
例によるものは実施例によるものにくらべてかなり劣っ
ている。結局、この発明の化粧料は、滑沢性と、付着力
と、カバー力との総合評価において大変優れている。
【0021】
【発明の効果】この発明の化粧料は、チタン酸ストロン
チウム粉末を配合してなるものであるから、実施例と比
較例との対比からも明らかなように、滑沢性と、付着力
と、カバー力との総合評価において大変優れている。し
かも、チタン酸ストロンチウムは触媒活性を有しないか
ら、他の成分を変質させたり劣化させたりする心配もな
い。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】チタン酸ストロンチウム粉末を配合してな
    る化粧料。
  2. 【請求項2】チタン酸ストロンチウム粉末の平均粒子径
    が0.05〜15μmの範囲にある、請求項1の化粧
    料。
JP14936092A 1992-06-09 1992-06-09 化粧料 Pending JPH05339120A (ja)

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JP14936092A JPH05339120A (ja) 1992-06-09 1992-06-09 化粧料

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