JPH05339101A - 切り花の鮮度保持用粘着シート - Google Patents
切り花の鮮度保持用粘着シートInfo
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- JPH05339101A JPH05339101A JP15058492A JP15058492A JPH05339101A JP H05339101 A JPH05339101 A JP H05339101A JP 15058492 A JP15058492 A JP 15058492A JP 15058492 A JP15058492 A JP 15058492A JP H05339101 A JPH05339101 A JP H05339101A
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- adhesive sheet
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Abstract
(57)【要約】
【目的】収穫後の切り花の寿命を長く且つ鮮やかに保存
でき、しかもその取扱いが簡便、安全且つ衛生的である
粘着シートを提供するものである。 【構成】剥離シート、粘着剤層、表面基材を積層してな
る粘着シートから粘着剤層の付着した表面基材を剥が
し、その表面基材を水中に浸漬して利用する切り花の鮮
度保持用粘着シートであって、該粘着剤層に延命剤が含
有されてなる切り花の鮮度保持用粘着シート。
でき、しかもその取扱いが簡便、安全且つ衛生的である
粘着シートを提供するものである。 【構成】剥離シート、粘着剤層、表面基材を積層してな
る粘着シートから粘着剤層の付着した表面基材を剥が
し、その表面基材を水中に浸漬して利用する切り花の鮮
度保持用粘着シートであって、該粘着剤層に延命剤が含
有されてなる切り花の鮮度保持用粘着シート。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粘着シートに関し、特
に収穫後の切り花の寿命を長く、且つ鮮やかに保存し、
さらにその取扱いが簡便且つ衛生的な切り花の鮮度保持
用粘着シートに関するものである。
に収穫後の切り花の寿命を長く、且つ鮮やかに保存し、
さらにその取扱いが簡便且つ衛生的な切り花の鮮度保持
用粘着シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、収穫後の切り花の寿命を延ばし、
長時間に亘って保存するために切り花用延命剤、もしく
は切り花保存剤と称される各種の薬剤を切り花を浸す水
中に添加することが行われてきた。因みに、これらの延
命剤や保存剤の作用については大別すると以下の如きも
のである。 切り花を浸す水中や切り口の病菌の繁殖を抑制して
腐敗を防止し、且つ導管閉鎖を少なくして良好な水揚げ
ができるようにしてやる。 切り花に積極的に栄養分(例えば糖類)を補給して
やる。 成長抑制剤を用いて切り花の老化、消耗を遅らせ
る。 葉の気孔開閉を抑制し、水分の蒸散を抑制する。
長時間に亘って保存するために切り花用延命剤、もしく
は切り花保存剤と称される各種の薬剤を切り花を浸す水
中に添加することが行われてきた。因みに、これらの延
命剤や保存剤の作用については大別すると以下の如きも
のである。 切り花を浸す水中や切り口の病菌の繁殖を抑制して
腐敗を防止し、且つ導管閉鎖を少なくして良好な水揚げ
ができるようにしてやる。 切り花に積極的に栄養分(例えば糖類)を補給して
やる。 成長抑制剤を用いて切り花の老化、消耗を遅らせ
る。 葉の気孔開閉を抑制し、水分の蒸散を抑制する。
【0003】しかし、これらの延命剤は通常液体で瓶詰
めされており、その利用に際しては、希釈を必要とした
り、花瓶等に注ぐ時には周囲に飛散するのを防ぐために
慎重な取扱いが必要である等の煩わしさが付随する。さ
らに、上記の如き延命剤(殺菌剤等)を粘着シートの表
面基材の表面層に塗布し、その表面基材を剥がし取り切
り花を入れる花瓶等の水中に浸漬して利用する方法もあ
る。しかし、この場合には、表面層に各種薬剤が含浸さ
れており、その取扱いに際し直接手で触れることになり
非衛生的な面がある。以上のような事情から、家庭で手
軽に、安全且つ衛生的に取扱える切り花用の延命材料が
希求されている。
めされており、その利用に際しては、希釈を必要とした
り、花瓶等に注ぐ時には周囲に飛散するのを防ぐために
慎重な取扱いが必要である等の煩わしさが付随する。さ
らに、上記の如き延命剤(殺菌剤等)を粘着シートの表
面基材の表面層に塗布し、その表面基材を剥がし取り切
り花を入れる花瓶等の水中に浸漬して利用する方法もあ
る。しかし、この場合には、表面層に各種薬剤が含浸さ
れており、その取扱いに際し直接手で触れることになり
非衛生的な面がある。以上のような事情から、家庭で手
軽に、安全且つ衛生的に取扱える切り花用の延命材料が
希求されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、収穫後の切
り花の寿命を長く且つ鮮やかに保存でき、しかもその取
扱いが簡便、安全且つ衛生的である粘着シートを提供す
るものである。
り花の寿命を長く且つ鮮やかに保存でき、しかもその取
扱いが簡便、安全且つ衛生的である粘着シートを提供す
るものである。
【0005】
【課題を解決する為の手段】本発明は、剥離シート、粘
着剤層、表面基材を積層してなる粘着シートから粘着剤
層の付着した表面基材を剥がし、その表面基材を水中に
浸漬して利用する切り花の鮮度保持用粘着シートにおい
て、該粘着剤層に延命剤を含有させたことを特徴とする
切り花の鮮度保持用粘着シートである。
着剤層、表面基材を積層してなる粘着シートから粘着剤
層の付着した表面基材を剥がし、その表面基材を水中に
浸漬して利用する切り花の鮮度保持用粘着シートにおい
て、該粘着剤層に延命剤を含有させたことを特徴とする
切り花の鮮度保持用粘着シートである。
【0006】
【作用】先ず、本発明の粘着シートの構成成分である粘
着剤としては、例えばエチレン性不飽和カルボン酸含有
単量体、(メタ)アクリル酸のC4 〜C18アルキルエス
テル単量体、これらの単量体と共重合可能な他の単量体
とからなるアクリル酸エステル共重合体等があり、これ
らの粘着剤に延命剤を添加して用いられる。
着剤としては、例えばエチレン性不飽和カルボン酸含有
単量体、(メタ)アクリル酸のC4 〜C18アルキルエス
テル単量体、これらの単量体と共重合可能な他の単量体
とからなるアクリル酸エステル共重合体等があり、これ
らの粘着剤に延命剤を添加して用いられる。
【0007】上記の単量体を具体的に表示すると、エチ
レン性不飽和カルボン酸含有単量体としては、例えばア
クリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、イ
タコン酸、フマル酸、モノアルキルマレイン酸、モノア
ルキルフマル酸等が挙げられる。
レン性不飽和カルボン酸含有単量体としては、例えばア
クリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、イ
タコン酸、フマル酸、モノアルキルマレイン酸、モノア
ルキルフマル酸等が挙げられる。
【0008】また、(メタ)アクリル酸のC4 〜C18ア
ルキルエステル単量体としては、例えば(メタ)アクリ
ル酸ブチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)ア
クリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸−2−エチルヘ
キシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリ
ル酸ステアリル等が挙げられる。
ルキルエステル単量体としては、例えば(メタ)アクリ
ル酸ブチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)ア
クリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸−2−エチルヘ
キシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリ
ル酸ステアリル等が挙げられる。
【0009】さらに、上記の如き単量体と共重合可能な
単量体としては、例えば(メタ)アクリル酸メチル、
(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピ
ル、酢酸ビニル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、(メ
タ)アクリロニトリル、スチレン、エチレン等が例示さ
れる。
単量体としては、例えば(メタ)アクリル酸メチル、
(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピ
ル、酢酸ビニル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、(メ
タ)アクリロニトリル、スチレン、エチレン等が例示さ
れる。
【0010】かくして、本発明において用いられる粘着
剤は上記の如き各単量体を乳化剤、連鎖移動剤、重合開
始剤等の存在下で水系で乳化共重合したもの、或いは上
記の如き各単量体をメタノール、エタノール等の水可溶
性の溶剤中で溶液重合したものに、水溶性の延命剤を添
加したものが選択的に使用される。
剤は上記の如き各単量体を乳化剤、連鎖移動剤、重合開
始剤等の存在下で水系で乳化共重合したもの、或いは上
記の如き各単量体をメタノール、エタノール等の水可溶
性の溶剤中で溶液重合したものに、水溶性の延命剤を添
加したものが選択的に使用される。
【0011】延命剤としては、グルコース、ショ糖、窒
素、リン酸、カリウム、鉄等の栄養剤、次亜塩素酸ソー
ダ、硫酸銅、8−ヒドロキシキノリンクエン酸塩、ホル
マリン、トリクロルイソシアヌル酸、ジクロルイソシア
ヌル酸、ジクロルイソシアヌル酸ナトリウム、ジクロル
イソシアヌル酸カリウム、ジクロルイソシアヌル酸ナト
リウム二水塩、イソチアゾリン系化合物〔C4 H4 ON
SCl3 Mg、C4 H 5 ONSCl2 Mg〕、有機硫黄
複合剤、有機ロダン系、有機ブロム系、有機窒素硫黄
系、有機ブロム−ヨード複合剤、有機窒素硫黄−ヨード
複合剤、有機沃素系化合物等の殺菌剤、アルキルアリル
スルホン酸塩または硫酸塩等のアニオン界面活性剤、ポ
リオキシエチレンノニルフェニルエーテル等のノニオン
界面活性剤、第一〜第三アミン塩等のカチオン界面活性
剤、およびB−ナイン(商標)、ドデシルアデニン等の
成長抑制剤が挙げられる。そして、これらのうちから、
少なくとも1種類が選択されて使用される。
素、リン酸、カリウム、鉄等の栄養剤、次亜塩素酸ソー
ダ、硫酸銅、8−ヒドロキシキノリンクエン酸塩、ホル
マリン、トリクロルイソシアヌル酸、ジクロルイソシア
ヌル酸、ジクロルイソシアヌル酸ナトリウム、ジクロル
イソシアヌル酸カリウム、ジクロルイソシアヌル酸ナト
リウム二水塩、イソチアゾリン系化合物〔C4 H4 ON
SCl3 Mg、C4 H 5 ONSCl2 Mg〕、有機硫黄
複合剤、有機ロダン系、有機ブロム系、有機窒素硫黄
系、有機ブロム−ヨード複合剤、有機窒素硫黄−ヨード
複合剤、有機沃素系化合物等の殺菌剤、アルキルアリル
スルホン酸塩または硫酸塩等のアニオン界面活性剤、ポ
リオキシエチレンノニルフェニルエーテル等のノニオン
界面活性剤、第一〜第三アミン塩等のカチオン界面活性
剤、およびB−ナイン(商標)、ドデシルアデニン等の
成長抑制剤が挙げられる。そして、これらのうちから、
少なくとも1種類が選択されて使用される。
【0012】なお、これらの延命剤の配合割合は、粘着
剤 100重量部に対して、10〜100 重量部(固形分対比)
の範囲で調節される。因みに、10重量部未満の場合に
は、切り花に対する延命効果が乏しく、一方、100 重量
部を越えると、配合後のエマルションの安定性が低下し
たり、溶剤系粘着剤の場合には塗工時にはじきを生じる
等の難点がある。さらに、安全性の面でも問題となる恐
れがある。
剤 100重量部に対して、10〜100 重量部(固形分対比)
の範囲で調節される。因みに、10重量部未満の場合に
は、切り花に対する延命効果が乏しく、一方、100 重量
部を越えると、配合後のエマルションの安定性が低下し
たり、溶剤系粘着剤の場合には塗工時にはじきを生じる
等の難点がある。さらに、安全性の面でも問題となる恐
れがある。
【0013】本発明の粘着シートを構成する表面基材と
しては、例えばセロハン、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、軟質ポリ塩化ビニル、硬質ポリ塩化ビニル、ポリエ
ステル等からなるフィルム、上質紙、アート紙、コート
紙、キャスト紙、金属箔紙、クラフト紙、ポリエチレン
ラミネート紙、含浸紙等の紙、金属フォイル、合成紙等
が適宜使用される。
しては、例えばセロハン、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、軟質ポリ塩化ビニル、硬質ポリ塩化ビニル、ポリエ
ステル等からなるフィルム、上質紙、アート紙、コート
紙、キャスト紙、金属箔紙、クラフト紙、ポリエチレン
ラミネート紙、含浸紙等の紙、金属フォイル、合成紙等
が適宜使用される。
【0014】さらに、剥離シートとしてはグラシン紙の
ような高密度原紙、クレーコート紙、クラフト紙または
上質紙にポリエチレン等のフィルムをラミネートしたポ
リラミネート紙等に、弗素樹脂やシリコーン樹脂等を乾
燥重量で0.05〜3g/m2 程度塗抹し、熱硬化、電離性
放射線硬化等によって剥離剤層を設けたもの等が使用さ
れる。
ような高密度原紙、クレーコート紙、クラフト紙または
上質紙にポリエチレン等のフィルムをラミネートしたポ
リラミネート紙等に、弗素樹脂やシリコーン樹脂等を乾
燥重量で0.05〜3g/m2 程度塗抹し、熱硬化、電離性
放射線硬化等によって剥離剤層を設けたもの等が使用さ
れる。
【0015】本発明においては、粘着剤中に切り花用の
延命剤を含有せしめるものであるが、この場合の粘着剤
は(メタ)アクリル酸エステル共重合体の分子量の調
節、溶剤(水)による希釈、増粘等の手段により、通常
粘度を3000〜8000センチポイズ程度に調節される。かく
して調節された粘着剤塗被液は上記の如くして調製され
た剥離紙上に塗布される。この場合の塗布装置として
は、例えばロールコーター、ナイフコーター、バーコー
ター、スロットダイコーター等が使用される。
延命剤を含有せしめるものであるが、この場合の粘着剤
は(メタ)アクリル酸エステル共重合体の分子量の調
節、溶剤(水)による希釈、増粘等の手段により、通常
粘度を3000〜8000センチポイズ程度に調節される。かく
して調節された粘着剤塗被液は上記の如くして調製され
た剥離紙上に塗布される。この場合の塗布装置として
は、例えばロールコーター、ナイフコーター、バーコー
ター、スロットダイコーター等が使用される。
【0016】なお、粘着剤の塗布量は乾燥重量で5〜50
g/m2 程度の範囲で調節されるのが望ましい。因み
に、5g/m2 未満では、得られる粘着シートの被着体
に対する接着力が不十分となり、一方50g/m2 を越え
ると、粘着シートの貼合わせ時に粘着剤がはみ出した
り、剥離時の凝集破壊の原因となる恐れがある。
g/m2 程度の範囲で調節されるのが望ましい。因み
に、5g/m2 未満では、得られる粘着シートの被着体
に対する接着力が不十分となり、一方50g/m2 を越え
ると、粘着シートの貼合わせ時に粘着剤がはみ出した
り、剥離時の凝集破壊の原因となる恐れがある。
【0017】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をより具体的
に説明するが、勿論これらに限定されるものではない。
なお、特に断らない限り、例中の塗布量、部数、混合割
合等は全て固形分としての表示である。
に説明するが、勿論これらに限定されるものではない。
なお、特に断らない限り、例中の塗布量、部数、混合割
合等は全て固形分としての表示である。
【0018】実施例1 アクリル酸−2−エチルヘキシル80%、アクリル酸5
%、酢酸ビニル5%、メタクリル酸メチル10%からなる
乳化単量体混合液を2リットル調製した。次いで、攪拌
機、クーラー、滴下ロート、窒素吸込管、温度計を付帯
した四ツ口フラスコに開始剤水溶液を仕込み、窒素置換
しながら70℃迄昇温した後、上記乳化単量体混合液の1
/6を滴下した。反応率が90%に達した時点で残りの乳
化単量体混合液を3時間かけて滴下した。滴下終了後80
℃で2時間熟成させて反応を完結させ、アクリル酸エス
テル共重合体エマルションを得た。
%、酢酸ビニル5%、メタクリル酸メチル10%からなる
乳化単量体混合液を2リットル調製した。次いで、攪拌
機、クーラー、滴下ロート、窒素吸込管、温度計を付帯
した四ツ口フラスコに開始剤水溶液を仕込み、窒素置換
しながら70℃迄昇温した後、上記乳化単量体混合液の1
/6を滴下した。反応率が90%に達した時点で残りの乳
化単量体混合液を3時間かけて滴下した。滴下終了後80
℃で2時間熟成させて反応を完結させ、アクリル酸エス
テル共重合体エマルションを得た。
【0019】上記のアクリル酸エステル共重合体エマル
ション(濃度50%) 100部に延命剤としてイソチアジン
系化合物(商品名:モルノン 700/片山化学(株))を
5部添加混合した。かくして製造した延命剤入りアクリ
ル酸エステル共重合体エマルション型粘着剤を市販のポ
リエチレンラミネート剥離紙に固形分で22g/m2 とな
るように塗布、乾燥した。次いで、この粘着剤層上に合
成紙(商品名:ユポFPG80/王子油化(株)製)を貼
合して粘着シートを製造した。このようにして得た粘着
シートを用いて、下記に示すような切り花延命効果の評
価方法により評価試験を行い、その結果を表1に示し
た。
ション(濃度50%) 100部に延命剤としてイソチアジン
系化合物(商品名:モルノン 700/片山化学(株))を
5部添加混合した。かくして製造した延命剤入りアクリ
ル酸エステル共重合体エマルション型粘着剤を市販のポ
リエチレンラミネート剥離紙に固形分で22g/m2 とな
るように塗布、乾燥した。次いで、この粘着剤層上に合
成紙(商品名:ユポFPG80/王子油化(株)製)を貼
合して粘着シートを製造した。このようにして得た粘着
シートを用いて、下記に示すような切り花延命効果の評
価方法により評価試験を行い、その結果を表1に示し
た。
【0020】実施例2 実施例1において、延命剤としてジクロルイソシアヌル
酸50部を添加した以外は、実施例1と同様にして粘着シ
ートを製造した。次いで、実施例1と同様にしてこの粘
着シートの切り花延命効果を評価し、得られた結果を表
1に示した。
酸50部を添加した以外は、実施例1と同様にして粘着シ
ートを製造した。次いで、実施例1と同様にしてこの粘
着シートの切り花延命効果を評価し、得られた結果を表
1に示した。
【0021】実施例3 アクリル酸エステル共重合体として、メタノールに溶解
したアクリル系粘着剤(商品名:「サイビノールAT−
804 」/サイデン化学(株)製−濃度52%)100 部に延
命剤としてイソチアジン系化合物(商品名:「モルノン
700」/片山化学(株)製)10部を添加混合した。
したアクリル系粘着剤(商品名:「サイビノールAT−
804 」/サイデン化学(株)製−濃度52%)100 部に延
命剤としてイソチアジン系化合物(商品名:「モルノン
700」/片山化学(株)製)10部を添加混合した。
【0022】上記の延命剤入りアクリル酸エステル共重
合体粘着剤を市販のグラシン剥離紙に固形分で25g/m
2 となるように塗布、乾燥した。次いで、この粘着剤層
上にポリプロピレンフィルムに顔料コート層を設けた表
面基材を貼合して粘着シートを製造した。このようにし
て得た粘着シートを用いて、下記に示すような切り花延
命効果の評価試験法により、評価を行った。得られた結
果を表1に示した。
合体粘着剤を市販のグラシン剥離紙に固形分で25g/m
2 となるように塗布、乾燥した。次いで、この粘着剤層
上にポリプロピレンフィルムに顔料コート層を設けた表
面基材を貼合して粘着シートを製造した。このようにし
て得た粘着シートを用いて、下記に示すような切り花延
命効果の評価試験法により、評価を行った。得られた結
果を表1に示した。
【0023】実施例4 アクリル酸−2−エチルヘキシル86%、アクリル酸 0.5
%、メチルメタクリレート13.5%からなる乳化単量体混
合液を2リットル調製した。次いで、攪拌機、クーラ
ー、滴下ロート、窒素吸込管、温度計を付帯した四ツ口
フラスコに開始剤水溶液を仕込み、窒素置換しながら70
℃迄昇温した後、上記乳化単量体混合液の1/6を滴下
した。反応率が90%に達した時点で残りの乳化単量体混
合液を3時間かけて滴下した。滴下終了後80℃で2時間
熟成させて反応を完結させ、アクリル酸エステル共重合
体エマルションを得た。
%、メチルメタクリレート13.5%からなる乳化単量体混
合液を2リットル調製した。次いで、攪拌機、クーラ
ー、滴下ロート、窒素吸込管、温度計を付帯した四ツ口
フラスコに開始剤水溶液を仕込み、窒素置換しながら70
℃迄昇温した後、上記乳化単量体混合液の1/6を滴下
した。反応率が90%に達した時点で残りの乳化単量体混
合液を3時間かけて滴下した。滴下終了後80℃で2時間
熟成させて反応を完結させ、アクリル酸エステル共重合
体エマルションを得た。
【0024】上記のアクリル酸エステル共重合体エマル
ション(濃度50%)100 部に延命剤として、イソチアジ
ン系化合物(商品名:「モルノン 700」/片山化学
(株)製)30部、およびブドウ糖10部を添加した。かく
して得られた延命剤入りアクリル酸エステル共重合体エ
マルション型粘着剤を市販のグラシン剥離紙に固形分で
25g/m2 となるように塗布、乾燥した。次ぎに、この
粘着剤層上に坪量70g/m2 の上質紙を貼合わせて粘着
シートを製造した。かくして得た粘着シートを用いて、
下記に示すような切り花延命効果の評価試験法により、
評価を行った。その結果を表1に示した。
ション(濃度50%)100 部に延命剤として、イソチアジ
ン系化合物(商品名:「モルノン 700」/片山化学
(株)製)30部、およびブドウ糖10部を添加した。かく
して得られた延命剤入りアクリル酸エステル共重合体エ
マルション型粘着剤を市販のグラシン剥離紙に固形分で
25g/m2 となるように塗布、乾燥した。次ぎに、この
粘着剤層上に坪量70g/m2 の上質紙を貼合わせて粘着
シートを製造した。かくして得た粘着シートを用いて、
下記に示すような切り花延命効果の評価試験法により、
評価を行った。その結果を表1に示した。
【0025】比較例1 実施例1において、延命剤を使用しなかった以外は実施
例1と同様にして粘着シートを製造した。さらに、実施
例1と同様にして切り花延命効果の評価試験法により、
評価を行い、得られた結果を表1に示した。
例1と同様にして粘着シートを製造した。さらに、実施
例1と同様にして切り花延命効果の評価試験法により、
評価を行い、得られた結果を表1に示した。
【0026】比較例2 単に、水道水を用いて、下記に示すような切り花延命効
果の評価試験法により、評価を行い、その結果を表1に
示した。
果の評価試験法により、評価を行い、その結果を表1に
示した。
【0027】(切り花の延命効果の評価試験法)試験の
対象とした切り花として、カーネーションおよびバラを
用いた。また、切り花は全てビニールハウス内で育成し
たもので、通常の成育条件に蕾が成長した時、できるだ
け成育状態が揃ったものを切取り、水中で茎と直角にハ
サミで切断した花を試験に供した。即ち、水道水 500ミ
リリットルを入れた1リットルの広口ビンに、同一種類
の切り花を5本宛と本発明の粘着シート(粘着剤の付着
した表面基材を30mm×50mmにカットしたもの)を入
れ、毎日の切り花の変化を観察した。花弁および/また
は葉が萎縮を始め、花全体が観賞に耐えられなくなるま
での日数を記録し、これを切り花の寿命とした。
対象とした切り花として、カーネーションおよびバラを
用いた。また、切り花は全てビニールハウス内で育成し
たもので、通常の成育条件に蕾が成長した時、できるだ
け成育状態が揃ったものを切取り、水中で茎と直角にハ
サミで切断した花を試験に供した。即ち、水道水 500ミ
リリットルを入れた1リットルの広口ビンに、同一種類
の切り花を5本宛と本発明の粘着シート(粘着剤の付着
した表面基材を30mm×50mmにカットしたもの)を入
れ、毎日の切り花の変化を観察した。花弁および/また
は葉が萎縮を始め、花全体が観賞に耐えられなくなるま
での日数を記録し、これを切り花の寿命とした。
【0028】
【表1】
【0029】
【発明の効果】表1から明らかなように、本発明に係る
粘着シートは手軽にかつ安全に使用でき、切り花の延命
効果に優れた粘着シートであった。
粘着シートは手軽にかつ安全に使用でき、切り花の延命
効果に優れた粘着シートであった。
Claims (3)
- 【請求項1】剥離シート、粘着剤層、表面基材を積層し
てなる粘着シートから粘着剤層の付着した表面基材を剥
がし、その表面基材を水中に浸漬して利用する切り花の
鮮度保持用粘着シートにおいて、該粘着剤層に延命剤を
含有させたことを特徴とする切り花の鮮度保持用粘着シ
ート。 - 【請求項2】延命剤が栄養剤、殺菌剤、界面活性剤、ま
たは成長抑制剤から選ばれる少なくとも1種類以上の延
命剤である請求項1記載の切り花の鮮度保持用粘着シー
ト。 - 【請求項3】粘着剤層が水溶性粘着剤である請求項1又
は請求項2記載の切り花の鮮度保持用粘着シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15058492A JPH05339101A (ja) | 1992-06-10 | 1992-06-10 | 切り花の鮮度保持用粘着シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15058492A JPH05339101A (ja) | 1992-06-10 | 1992-06-10 | 切り花の鮮度保持用粘着シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05339101A true JPH05339101A (ja) | 1993-12-21 |
Family
ID=15500083
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15058492A Pending JPH05339101A (ja) | 1992-06-10 | 1992-06-10 | 切り花の鮮度保持用粘着シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05339101A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000154493A (ja) * | 1998-11-16 | 2000-06-06 | Rohm & Haas Co | 紙基体の改質方法 |
-
1992
- 1992-06-10 JP JP15058492A patent/JPH05339101A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000154493A (ja) * | 1998-11-16 | 2000-06-06 | Rohm & Haas Co | 紙基体の改質方法 |
EP1010807A1 (en) * | 1998-11-16 | 2000-06-21 | Rohm And Haas Company | Polymers for use as barrier coatings |
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