JPH0533789Y2 - - Google Patents
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- JPH0533789Y2 JPH0533789Y2 JP136987U JP136987U JPH0533789Y2 JP H0533789 Y2 JPH0533789 Y2 JP H0533789Y2 JP 136987 U JP136987 U JP 136987U JP 136987 U JP136987 U JP 136987U JP H0533789 Y2 JPH0533789 Y2 JP H0533789Y2
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- sliding surface
- brake disc
- brake
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- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 claims 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 2
- 238000002474 experimental method Methods 0.000 description 2
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- 239000010959 steel Substances 0.000 description 2
- 229910001018 Cast iron Inorganic materials 0.000 description 1
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- Braking Arrangements (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本考案は鉄道車輪に取付けられるブレーキデイ
スクの改良に関するものである。 (従来の技術) たとえば鉄道車両におけるブレーキデイスクは
第2図及び第3図に示すように、全円周を二つ割
りとしてそれぞれ半円環状とした摺動部材1を抱
き合わせ状に接合して鉄道車輪4のボス部両側に
当接し、各摺動部材1の内周部をボルトで締結す
る構造になつており、ブレーキ時には両側の摺動
面2にブレーキシユーが圧接され、ここで運動エ
ネルギーが熱エネルギーに変わり、フイン3等か
ら放散されるようになつている。 ところで近年、鉄道車両は増々高速化を目指
し、それに対応できる部品の開発が進められてお
り、ブレーキデイスクにあつても例外ではない。 しかして、従来の鋳鉄製ブレーキデイスクでは
高速(270Km/h程度)からのブレーキイングが
繰返されると早期に熱亀裂が発生して寿命上問題
があつた。 そこで耐熱亀裂性の優れた鍛鋼製ブレーキデイ
スクが開発された。 (考案が解決しようとする問題点) 前記した鍛鋼製ブレーキデイスクによれば熱亀
裂はほとんど発生しなくなつたのであるが、片面
入熱による変形が生じるという問題が発生した。
これは厳しいブレーキイング条件においてのみ生
じたものであり、通常のブレーキイング条件では
ほとんど問題のないものではあるが、より高速化
に対応できる部品としては問題が残る。 本考案はかかる問題点に鑑みて成されたもので
あり、より高速化に対応できるブレーキデイスク
を提供せんとするものである。 (問題点を解決するための手段) 本考案は、鉄道車輪のボス部に取付けられて外
側よりブレーキ熱を負荷されるブレーキデイスク
において、製作時摺動面を基準摺動面より反摺動
面側に0.5°〜3.5°傾け車輪への取付時には、摺動
面が基準摺動面と平行にすることを要旨とするブ
レーキデイスクである。 本考案において、基準摺動面とは、鉄道車輪の
ボス部に取付けた場合に車軸と垂直な、すなわち
ブレーキシユーの当接面と平行な摺動面をいう。 また、本考案において、摺動面を基準摺動面よ
り反摺動面側に0.5°〜3.5°傾けるのは、本考案者
等の研究・実験によれば0.5°未満では片面入熱に
よる変形が生じて効果がないからであり、また
3.5°を超えると鉄道車輪への取付時に取付ボルト
応力が過大となり、強度上問題が生じるからであ
る。 (作用) 本考案に係るブレーキデイスクは、鉄道車輪の
ボス部に取付けられて外側よりブレーキ熱を負荷
されるブレーキデイスクにおいて、製造時に摺動
面を基準摺動面より反摺動面側に0.5°〜3.5°傾け、
取付時に予変形を与えた結果、270Km/h程度の
高速からの厳しいブレーキイング条件においても
変形は少なく何等不都合は発生しない。 (実施例) 以下本考案を第1図に示す一実施例に基づいて
説明する。 第1図は本考案に係るブレーキデイスクの第2
図ロと同様の図面を示すものであり、全円周を一
体型とし一方の側面に摺動面2を備え、他方にフ
イン3を形成した摺動部材1を抱き合わせ状に接
合して内周部を固定するようにした構造は一体型
とした以外は従来の二つ割ブレーキデイスクと同
じである。 本考案に係るブレーキデイスクは、前記摺動面
2を鉄道車輪4への取付状態において摺動面2が
圧縮側となるように予め変形を与えることに特徴
を有しているのである。 すなわち本考案は、予め摺動面2を基準摺動面
より反摺動面側に0.5°〜3.5°の範囲内で傾けてお
き、各摺動部材1の鉄道車輪4へのボルトによる
取付時、フイン3が鉄道車輪4の板部4a(第3
図参照)に押し付けられることによつて、取付状
態においてこの傾きを矯正することにより270
Km/h程度の高速からの厳しいブレーキイング条
件においても片面入熱による変形が生じないよう
にしているのである。特に二つ割とせず、一体型
したデイスクにおいてその効果は著しい。 次に本考案のブレーキデイスクを用いて実体試
験を行つた結果について述べる。使用に供したブ
レーキデイスクは外径φ755mm、摺動面厚さが12
mmのもので傾き角度を変えた種々の一体型のもの
を使用した。比較として摺動厚14mmで摺動面の傾
き角度が0°の一体型のブレーキデイスクを使用し
て実験した場合の結果も併せて下記表に示す。
スクの改良に関するものである。 (従来の技術) たとえば鉄道車両におけるブレーキデイスクは
第2図及び第3図に示すように、全円周を二つ割
りとしてそれぞれ半円環状とした摺動部材1を抱
き合わせ状に接合して鉄道車輪4のボス部両側に
当接し、各摺動部材1の内周部をボルトで締結す
る構造になつており、ブレーキ時には両側の摺動
面2にブレーキシユーが圧接され、ここで運動エ
ネルギーが熱エネルギーに変わり、フイン3等か
ら放散されるようになつている。 ところで近年、鉄道車両は増々高速化を目指
し、それに対応できる部品の開発が進められてお
り、ブレーキデイスクにあつても例外ではない。 しかして、従来の鋳鉄製ブレーキデイスクでは
高速(270Km/h程度)からのブレーキイングが
繰返されると早期に熱亀裂が発生して寿命上問題
があつた。 そこで耐熱亀裂性の優れた鍛鋼製ブレーキデイ
スクが開発された。 (考案が解決しようとする問題点) 前記した鍛鋼製ブレーキデイスクによれば熱亀
裂はほとんど発生しなくなつたのであるが、片面
入熱による変形が生じるという問題が発生した。
これは厳しいブレーキイング条件においてのみ生
じたものであり、通常のブレーキイング条件では
ほとんど問題のないものではあるが、より高速化
に対応できる部品としては問題が残る。 本考案はかかる問題点に鑑みて成されたもので
あり、より高速化に対応できるブレーキデイスク
を提供せんとするものである。 (問題点を解決するための手段) 本考案は、鉄道車輪のボス部に取付けられて外
側よりブレーキ熱を負荷されるブレーキデイスク
において、製作時摺動面を基準摺動面より反摺動
面側に0.5°〜3.5°傾け車輪への取付時には、摺動
面が基準摺動面と平行にすることを要旨とするブ
レーキデイスクである。 本考案において、基準摺動面とは、鉄道車輪の
ボス部に取付けた場合に車軸と垂直な、すなわち
ブレーキシユーの当接面と平行な摺動面をいう。 また、本考案において、摺動面を基準摺動面よ
り反摺動面側に0.5°〜3.5°傾けるのは、本考案者
等の研究・実験によれば0.5°未満では片面入熱に
よる変形が生じて効果がないからであり、また
3.5°を超えると鉄道車輪への取付時に取付ボルト
応力が過大となり、強度上問題が生じるからであ
る。 (作用) 本考案に係るブレーキデイスクは、鉄道車輪の
ボス部に取付けられて外側よりブレーキ熱を負荷
されるブレーキデイスクにおいて、製造時に摺動
面を基準摺動面より反摺動面側に0.5°〜3.5°傾け、
取付時に予変形を与えた結果、270Km/h程度の
高速からの厳しいブレーキイング条件においても
変形は少なく何等不都合は発生しない。 (実施例) 以下本考案を第1図に示す一実施例に基づいて
説明する。 第1図は本考案に係るブレーキデイスクの第2
図ロと同様の図面を示すものであり、全円周を一
体型とし一方の側面に摺動面2を備え、他方にフ
イン3を形成した摺動部材1を抱き合わせ状に接
合して内周部を固定するようにした構造は一体型
とした以外は従来の二つ割ブレーキデイスクと同
じである。 本考案に係るブレーキデイスクは、前記摺動面
2を鉄道車輪4への取付状態において摺動面2が
圧縮側となるように予め変形を与えることに特徴
を有しているのである。 すなわち本考案は、予め摺動面2を基準摺動面
より反摺動面側に0.5°〜3.5°の範囲内で傾けてお
き、各摺動部材1の鉄道車輪4へのボルトによる
取付時、フイン3が鉄道車輪4の板部4a(第3
図参照)に押し付けられることによつて、取付状
態においてこの傾きを矯正することにより270
Km/h程度の高速からの厳しいブレーキイング条
件においても片面入熱による変形が生じないよう
にしているのである。特に二つ割とせず、一体型
したデイスクにおいてその効果は著しい。 次に本考案のブレーキデイスクを用いて実体試
験を行つた結果について述べる。使用に供したブ
レーキデイスクは外径φ755mm、摺動面厚さが12
mmのもので傾き角度を変えた種々の一体型のもの
を使用した。比較として摺動厚14mmで摺動面の傾
き角度が0°の一体型のブレーキデイスクを使用し
て実験した場合の結果も併せて下記表に示す。
【表】
上記表より明らかなように、摺動厚を薄くした
にもかかわらず本考案によれば変形量が約15〜73
%に減少した。 (考案の効果) 以上説明したように本考案に係るブレーキデイ
スクは、鉄道車輪のボス部に取付けられて外側よ
りブレーキ熱を負荷されるブレーキデイスクにお
いて、摺動面を基準摺動面より反摺動面側に0.5°
〜3.5°傾け、取付時に予変形を与えた構成である
為、270Km/h程度の高速からの厳しいブレーキ
イング条件においても何等不都合は発生しない。
すなわち、本考案によれば他の部品に大きな影響
を与える重量増加をすることなく高速からの繰返
しのブレーキイング時にもブレーキデイスクの変
化を可及的少なくできる。
にもかかわらず本考案によれば変形量が約15〜73
%に減少した。 (考案の効果) 以上説明したように本考案に係るブレーキデイ
スクは、鉄道車輪のボス部に取付けられて外側よ
りブレーキ熱を負荷されるブレーキデイスクにお
いて、摺動面を基準摺動面より反摺動面側に0.5°
〜3.5°傾け、取付時に予変形を与えた構成である
為、270Km/h程度の高速からの厳しいブレーキ
イング条件においても何等不都合は発生しない。
すなわち、本考案によれば他の部品に大きな影響
を与える重量増加をすることなく高速からの繰返
しのブレーキイング時にもブレーキデイスクの変
化を可及的少なくできる。
第1図は本考案の要部説明図、第2図は従来の
説明図で、イは全体図、ロはイのロ−ロ断面図、
第3図は取付状態の説明図であり、二点鎖線は本
考案の取付前の状態を示す、第4図は実験結果の
一例を示す図面である。 2は摺動面。
説明図で、イは全体図、ロはイのロ−ロ断面図、
第3図は取付状態の説明図であり、二点鎖線は本
考案の取付前の状態を示す、第4図は実験結果の
一例を示す図面である。 2は摺動面。
Claims (1)
- 鉄道車輪のボス部に取付けられて外側よりブレ
ーキ熱を負荷されるブレーキデイスクにおいて、
製作時摺動面を基準摺動面より反摺動面側に0.5°
〜3.5°傾け、取付時に摺動面が基準摺動面と平行
とすることを特徴とするブレーキデイスク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP136987U JPH0533789Y2 (ja) | 1987-01-08 | 1987-01-08 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP136987U JPH0533789Y2 (ja) | 1987-01-08 | 1987-01-08 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63109042U JPS63109042U (ja) | 1988-07-13 |
JPH0533789Y2 true JPH0533789Y2 (ja) | 1993-08-27 |
Family
ID=30779215
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP136987U Expired - Lifetime JPH0533789Y2 (ja) | 1987-01-08 | 1987-01-08 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0533789Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3485817B2 (ja) * | 1998-12-10 | 2004-01-13 | 株式会社栗本鐵工所 | 鉄道車両用ブレーキディスク |
-
1987
- 1987-01-08 JP JP136987U patent/JPH0533789Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63109042U (ja) | 1988-07-13 |
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