JP4325013B2 - 鉄道用車両用ブレーキディスクの締結金具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄道車両用のブレーキディスクを車輪に締結する場合に用いる締結金具に関する。
【0002】
【従来の技術】
鉄道車両や自動車及び自動二輪車等の機械式制動装置として、ブロックブレーキ、ドラムブレーキ、ディスクブレーキなどが使用されている。近年、車両の高速化、大型化にともないディスクブレーキが多用されるようになってきた。ディスクブレーキは、ブレーキディスクとブレーキライニングとの摩擦により制動力を得る構造をもっており、通常、ボルトにより車軸または車輪に取り付けられている。
【0003】
鉄道車両に使用されているブレーキディスクとしては、側ディスク、軸マウントディスクが挙げられる。側ディスクとは、車輪の側面に締結されるブレーキディスクのことであり、軸マウントディスクとは車軸に締結されるブレーキディスクのことである。本発明は、側ディスクに関するものである。以下の説明では、ブレーキディスク(ディスク)とは側ディスクのことをいう。
【0004】
図1はブレーキディスクを装着した鉄道用車輪の部分断面図である。同図において、符号1は車輪、2は車軸、3はディスクブレーキのディスク、4は摺動面、5はリム、6は車輪ディスク、7は車輪のボルト孔、8はディスクのボルト孔、9はディスクを車輪に締結するボルト、10はナットである。
【0005】
ディスク3の摺動面4は片面にあり、ここが発熱するので摺動面4側が伸びる方向、すなわち、摺動面4の反摺動面側に湾曲する方向にひずみが加わる。しかし、反摺動面側は車輪ディスク6で拘束されているため、圧縮熱応力が摺動面4側、特にブレーキパッドの当たる部分に蓄積され、応力が材料の降伏応力を超えると塑性ひずみを生じる。ブレーキが解放されるとディスク3の温度は下がり、発熱による膨張はなくなるが、圧縮側に降伏しているため、摺動面4が収縮して、図1の点線で示すように摺動面4側にすり鉢状に変形する(そりが生じる)。
【0006】
新幹線等の高速鉄道車両では、ブレーキ負荷時の回転速度や慣性力が非常に大きいため、ディスクの温度上昇は自動車及び自動二輪車用ブレーキディスクと比較して著しく大きい。そのため、温度上昇に伴う熱ひずみも非常に大きくなる。この熱ひずみによりディスクは膨張するが、この膨張をボルトおよび車輪により拘束しているため、ディスクは反車輪側への変形(そり)し、ボルト孔部では局所的なひずみが発生する。また、ディスクと車輪を締結しているボルトには、締付けにより発生する応力の他に、ブレーキ負荷時に発生するトルクを拘束することによる曲げ応力、ディスクの板厚方向の熱膨張を拘束することによる引張応力およびディスクのそりによる曲げ応力が負荷される。これらの繰返し応力によりボルトが疲労破壊する恐れがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記の熱応力によるディスクの破損を抑制するため、例えば、特開平10−318304号公報には、従来は一体としていたディスクを摺動面を有する外リングとボルト取付け部を有する内リングとに分割し、外リングと内リングを嵌合し、さらにボルトにより内リングと車輪を締結する技術が提案されている。ディスクを2分割することによって摺動面の熱ひずみを内リングのボルト締結部から遮断し、内リングに高強度材を使用することによりボルト孔より発生するき裂を抑制できるとしている。しかし、同公報に開示された方法は、ボルトに負荷される応力を低減することはできず、また、ディスクが内リングと外リングに分割されているため、摩擦特性で不具合(摩擦係数が安定しない)が発生するおそれがある。
【0008】
また、特開平10−129481号公報には、締結ボルトとディスク間にリング状のスペーサを設け、このスペーサによりディスクとボルトの接触面積を増大させる技術が提案されている。接触面積が増大することで接触部での応力を小さくし、その結果ボルト孔縁部に発生する応力を小さくし、ディスクが長寿命化できるとしている。しかし、同公報に開示された方法ではボルトに発生する応力を低減する効果はなく、ボルトを長寿命化することはできない。
【0009】
上記のように、鉄道車両用側ディスクにはブレーキ負荷時に様々な応力が負荷される。それにともないボルトにも様々な応力が発生し、その結果、ディスク・ボルトともき裂が発生し、破損に至る可能性がある。
【0010】
一方近年、車両のばね下荷重を軽減して、乗り心地改善と車体の軽量化がすすめられており、ディスク材料にAl複合材が使用されるようになってきた。Al複合材ディスクの材料強度は鉄系ディスクに比べて劣るため、ボルト締結部の応力集中を緩和するという新たな課題がある。
【0011】
さらに、所定の交換期間前にディスク締結ボルトが破損するおそれもあり、その原因の一つとしてディスクを車輪に組み付ける際の締結ボルトの取付けミスの可能性が考えられる。すなわち、ボルトの締結作業は単純であるが極めて高い信頼性を要求される。
【0012】
本発明の課題は、(1)ディスクのボルト孔縁部に発生する応力を緩和することによりボルト孔縁部を長寿命化すること、(2)ボルトに負荷される応力を低減し、ボルトの長寿命化、ボルト本数の低減、ボルト径の低減をはかること、(3)ボルト締結作業の信頼性を高めること、にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
発明者らは前記課題を解決する方法を種々検討し、試験を積み重ねた結果、下記のような知見を得た。
【0014】
(a) 従来形式ディスクを締結する際、ボルトのヘッド部分の径、ナットまたは座金径を大きくすると、ディスクのボルト孔まわりの応力集中を緩和することができる。ただし、ボルトヘッド、ナットまたは座金の径が大きすぎると他と干渉するため、これらを長方形またはブレーキディスクの形状に沿った扇形等にして面積を大きくするとよい。
【0015】
(b) 特定のボルトまたはディスクの特定ボルト孔に荷重または応力が集中しないようにするには、ボルト同士が連結されていればよい。前記(a) と合わせて考えれば、環状体を基体としてその上に複数のボルトを一体化した構成にするとよい。
【0016】
(c) 複数のボルトが一体化することによって、ボルトの取付けミスが減少する効果もあり、締結作業の信頼性が高まる。
【0017】
本発明は上記の知見に基づいて完成したものであり、その要旨は下記の(1) および(2) にある。
【0018】
(1)一対の第1の締結金具および第2の締結金具から構成される鉄道用車両用ブレーキディスクの締結金具であって、この第1の締結金具は環状のフランジを有するとともに、このフランジには、このフランジに固定されて起立する複数のボルトと、第2の締結金具から延びた複数のボルトを貫通させる複数のボルト孔とが設けられ、第2の締結金具は環状のフランジを有するとともに、このフランジには、このフランジに固定されて起立する複数のボルトと、第1の締結金具から延びた複数のボルトを貫通させる複数のボルト孔とが設けられることを特徴とする鉄道用車両用ブレーキディスクの締結金具。
【0019】
(2)一対の雄型締結金具および雌型締結金具から構成される鉄道用車両用ブレーキディスクの締結金具であって、雄型締結金具は環状のフランジを有するとともに、このフランジには、このフランジに固定されて起立する複数のボルトが設けられ、雌型締結金具は環状のフランジを有するとともに、このフランジには、雄型締結金具から延びた複数のボルトを貫通させる複数のボルト孔が設けられることを特徴とする鉄道用車両用ブレーキディスクの締結金具。
【0020】
【発明の実施の形態】
図2は本発明の締結金具の外観を示す斜視図である。
図3は本発明の締結金具を用いてディスクを車輪に締結した状態を示す縦断面図である。図2、図3において、図1と同一要素は同一符号で示す。
【0021】
図2において、左方の締結金具11aと右方の締結金具11bは同形状で、2つが一対となって締結に供する。同図に示すように、締結金具11aまたは11bのフランジ14上には、ボルト孔16とボルト部15が交互に配置されている。
【0022】
ディスクを締結した状態では図3に示すように、両方の締結金具11a、11b間にディスク3を2枚と車輪ディスク6を挟み、フランジ14に取付けられたボルト部15が他方の締結金具11bのボルト孔16に貫通し、ナット10で締め付けられる。
【0023】
図4は本発明の締結金具の他の例の外観を示す斜視図である。同図において、符号12は雄型締結金具、符号13は雌型締結金具である。図2と同一部品は同一符号で示す。図4において、ボルト部15のすべてが雄型締結金具12のフランジ14上に設けられている。
【0024】
本発明においては図2のように、締結金具11a、11bを2つ一組としてディスクを締結してもよいし、図4のような雄型金具12と雌型金具13を一組として締結してもよい。図2の形式の締結金具は、締結金具11a、11bを同一形状とすることによって部品種類が少なくなる利点がある。一方、図4に示すように、雄型と雌型を一組として用いる形式は、ボルト締め付けが片側から作業になるので、既存の自動締結装置をそのまま利用できる利点がある。
【0025】
本発明では、ディスクと車輪の締結部をフランジにより一体化することにより以下の効果がある。
【0026】
(1) 従来、ディスクと締結用のボルトはボルトヘッド部または座金部のみで接触していたが、ボルトヘッドもしくは座金部に相当する部分をフランジにすることによって接触面積が大きくなり、面圧が低減する効果がある。すなわちディスクのボルト孔周辺の摩擦力に起因した応力が軽減される。
【0027】
従来法によるボルト締結では、個々のボルトがディスク面に対して、傾いた状態で取り付けられる恐れがあって、ボルトヘッド面または座金面が片当たりし、ボルトまたはディスクに局部的な応力集中の恐れがある。本発明の締結金具のようにフランジを介してボルト部が一体化され、あるいは座金部が一体化されると、ボルトが斜めに取り付けられることはなくなり、ディスクの局部的な応力集中を抑制できる。
【0028】
(2) 剛性が大きいフランジによりボルト部および座金部が一体化されると、ディスクの締結部の面圧が平準化され、変形を低減できる。この効果によりボルト部に生じる曲げ応力が軽減される。また、従来法のボルトによる締結では、締付力不足により締結部の剛性が低下するおそれがあるが、フランジとボルト部を一体化することにより上記の剛性低下のおそれは低い。
【0029】
(3) 従来法でも本発明に係る締結方法でもディスクのボルト孔とボルト間にはある程度の隙間(クリアランス)がある。従来法では複数のボルトとボルト孔とが接触しているものや接触していないものがある。接触しているものにおいても両者の接触の方向・方位は任意である。この状態でブレーキ力が負荷されると、負荷を大きく受けるボルトや、負荷の小さいボルトがある。ブレーキ方向(上り・下りの別))によっても、状況が変化する。従って、特定のボルトに過大な負荷が発生するおそれがある。
【0030】
本発明のように、フランジを介して締結部を一体化することで、取り付け時にボルト部のボルト孔に対する取り付け位置のばらつきが抑制できるので、ボルト・ボルト孔への負荷が平準化され、特定のボルトへの過大な応力負荷を軽減できる。その結果、ディスクおよびボルトの長寿命化が可能になる。
【0031】
図2に示す本発明のフランジ14の板厚tが薄すぎると、ブレーキ負荷に伴うディスクの変形によりフランジが変形したり、ボルト部15が折れる可能性がある。板厚tが厚すぎると、フランジ重量が増加しその結果輪軸の重量が増加することから、7〜25mmにするのが良い。強度と軽量性の両立させるには10mm〜15mmにするのが特に良い。
【0032】
また、図2に示すフランジ14の幅Wが小さすぎると、厚いディスクを用いた場合に車輪との拘束力が低下したり、ボルト部が折れたりする可能性がある。幅Wが大きすぎるとフランジが重くなることから50〜150mm以下にするのが良い。
【0033】
図2の形式の締結金具や、図4の雌雄一対の締結金具にかかわらず、ボルト部15の合計本数は、少なすぎると厚さ方向の拘束力、ブレーキ負荷時の回転方向の拘束力が低くなり、ボルト部に負荷される応力が大きくなって、ボルト部が破断するおそれがある。ボルト部15の合計本数多すぎるとフランジおよびディスクの強度が低下することから、4〜18本にするのが良い。また、締結力を均等にするため、ボルト部およびボルト孔部は円周上の均等な位置に配置するのが良い。
【0034】
【実施例】
表1にブレーキ試験を実施したディスク締結法の一覧を示す。試作したディスクには現在新幹線車両で使用されている鍛鋼ディスク材を用いた。なお、試作したディスクはすべて外形780mm、摺動面幅125mmとした。
【0035】
【表1】
【0036】
試験体No.1およびNo.2は本発明による締結金具を用いたディスクである。試作した締結金具のフランジは、すべて板厚12mm、板幅80mmとした。
【0037】
本発明例の試験体No.1のディスクには図2に示す形式の締結金具を用いたが、ボルト部は一対の金具で合計12本設けた。
【0038】
本発明例の試験体No.2のディスクは図4に示す雄型と雌型を一組とした形式の締結金具を用いたが、雄型のボルト部本数は12本である。
【0039】
試験体No.3は従来の締結方法によるディスクである。試験体No.4は特開平10−318304号公報に開示された技術によるディスクである。試験体No.5は特開平10−129481号公報に開示された技術によるディスクであり、リング状の座金を介してディスクを締結している。
【0040】
試験体No.3〜5のディスクではボルト本数・ボルト孔数を12とした。
【0041】
上記5種類のディスク試験体を用いて実体ブレーキ試験を実施した。試験条件は速度300km/hからのブレーキ負荷相当とした。この時ディスク温度は約600℃まで上昇する。その後ディスク温度が50℃以下になるまで冷却した後再度ブレーキを負荷した。このブレーキ負荷を繰返し100回行った。
【0042】
表2にブレーキ試験結果を示す。
【0043】
【表2】
【0044】
摩擦係数に関して、試験体No.1およびNo.2(本発明例)の摩擦係数の平均値、変動幅とも試験体No.3(従来例)とほぼ同じ値になっており、本発明例の摩擦特性には問題がないことがわかった。
【0045】
一方、従来例のボルトに負荷される応力を比較すると、試験体No.4およびNo.5は試験体No.3とほとんど差がなく、ボルトへの負荷はあまり改善されていない。これに対して、本発明に係る試験体No.1よびNo.2では、全てのディスクでボルト部の応力が試験体No.3より小さくなっており、フランジによる締結によって、ボルト部の応力が軽減されていることがわかった。この効果により、ボルト部が長寿命化されることが予想できる。
【0046】
次に、Al複合材ディスクでの試験を行なった。この試験では、表1の鍛鋼ディスク試験体No.1および試験体No.3〜5の締結方法を用いた。それぞれの試験体No.を1a、3a〜5aとする。
【0047】
Al複合材ディスクは、鍛鋼ディスクと同様に、外形780mm、摺動面幅125mmとし、すべて鋳造法により製造した。ただし、試験体No.4aの内リングは鍛鋼製とした。
【0048】
Al複合材ディスクを用いたブレーキ試験でも鍛鋼ディスクと同様に300km/hからの非常ブレーキ負荷相当とした。
【0049】
表3に試験結果を示す。
【0050】
【表3】
【0051】
表3に示すように、ブレーキ試験を行ったところ、従来例の試験体No.3aおよびNo.5aでは、ブレーキ負荷の数回でディスクのボルト孔周辺にき裂が発生し、試験を中断したが、本発明例の試験体No.1aおよび従来例の試験体No.4aではき裂は発生しなかった。
【0052】
従来例の試験体No.3a、No.5aのボルト締結ではボルト孔部に集中していた応力が、本発明例の試験体No.1aではフランジとディスクの接触部に一様に負荷され、ボルト孔部の応力が分散したためと考えられる。一方、試験体No.4aでき裂が発生しなかったのはボルト部を有する内リングに高強度材料を使用したためである。
【0053】
試験体No.1aおよびNo.4aは引き続きブレーキ試験を行ってボルト部応力またはボルト応力を測定した。
【0054】
表3に示すように、試験体No.4aでは、摩擦特性が安定せず、使用できないことがわかった。一方試験体No.1aでは、摩擦特性は安定しており、ブレーキディスクとして適用できることがわかった。また、ボルト部の応力も小さくなっていた。
【0055】
以上のブレーキ試験結果より本発明の締結金具をディスクに適用することでボルト部およびボルトを長寿命化できることがわかった。
【0056】
【発明の効果】
本発明の締結金具を用いることにより、ディスクと車輪の締結部および締結ボルトに負荷される応力を小さくすることが可能となり、締結部を長寿命化できる。また、ボルト孔部に発生する応力集中を小さくすることが可能となり、ディスクを長寿命化できる。さらに、締結作業のばらつき要因が減少するため、車輪全体の信頼性が向上する。本発明をAl複合材ディスクに適用すると効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】ブレーキディスクを装着した鉄道用車輪の部分断面図である。
【図2】本発明の締結金具の外観を示す斜視図である。
【図3】本発明の締結金具を用いてディスクを車輪に締結した状態を示す縦断面図である。
【図4】本発明の他の締結金具の外観を示す斜視図である。
【符号の説明】
1:車輪 2:車軸
3:ディスク 4:摺動面
5:リム 6:車輪ディスク
7:車輪のボルト孔 8:ディスクのボルト孔
9:ボルト 10:ナット
11、11a、11b:締結金具
12:雄型締結金具 13:雌型締結金具
14:フランジ 15:ボルト部
16:ボルト孔
Claims (2)
- 一対の第1の締結金具および第2の締結金具から構成される鉄道用車両用ブレーキディスクの締結金具であって、
該第1の締結金具は環状のフランジを有するとともに、該フランジには、該フランジに固定されて起立する複数のボルトと、前記第2の締結金具から延びた複数のボルトを貫通させる複数のボルト孔とが設けられ、
前記第2の締結金具は環状のフランジを有するとともに、該フランジには、該フランジに固定されて起立する複数のボルトと、前記第1の締結金具から延びた複数のボルトを貫通させる複数のボルト孔とが設けられること
を特徴とする鉄道用車両用ブレーキディスクの締結金具。 - 一対の雄型締結金具および雌型締結金具から構成される鉄道用車両用ブレーキディスクの締結金具であって、
前記雄型締結金具は環状のフランジを有するとともに、該フランジには、該フランジに固定されて起立する複数のボルトが設けられ、
前記雌型締結金具は環状のフランジを有するとともに、該フランジには、前記雄型締結金具から延びた複数のボルトを貫通させる複数のボルト孔が設けられること
を特徴とする鉄道用車両用ブレーキディスクの締結金具。
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