JPH0533786A - スクロール式圧縮機 - Google Patents

スクロール式圧縮機

Info

Publication number
JPH0533786A
JPH0533786A JP3187908A JP18790891A JPH0533786A JP H0533786 A JPH0533786 A JP H0533786A JP 3187908 A JP3187908 A JP 3187908A JP 18790891 A JP18790891 A JP 18790891A JP H0533786 A JPH0533786 A JP H0533786A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
scroll
release mechanism
release
end plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3187908A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3133999B2 (ja
Inventor
Satoru Oikawa
覚 及川
Toshitsune Inoue
年庸 井上
Akira Morishima
明 森嶋
Yutaka Sasahara
豊 笹原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP03187908A priority Critical patent/JP3133999B2/ja
Priority to US07/912,717 priority patent/US5240389A/en
Priority to TW084202443U priority patent/TW313219U/zh
Priority to KR1019920013493A priority patent/KR960004247B1/ko
Publication of JPH0533786A publication Critical patent/JPH0533786A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3133999B2 publication Critical patent/JP3133999B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C18/00Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C18/02Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
    • F04C18/04Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents of internal-axis type

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】対称な2つの圧縮室から、同量のガスを同時に
正確にレリースし、比較的簡単な構造でレリース効率の
向上を図ったスクロール式圧縮機を提供する。 【構成】回転駆動される回転軸6の一端に偏心部6bを
設け、この回転軸の偏心部に鏡板部と翼部とからなる旋
回スクロール翼13を旋回運動自在に掛合し、鏡板部と
翼部とからなる固定スクロール翼14を旋回スクロール
翼と噛合したものにおいて、旋回スクロール翼の鏡板部
13bに、同圧の圧縮空間翼底に開口する一対の導入穴
20a,20bを設け、これら導入穴を、鏡板部板厚内
に設けた連通路21で連通し、固定スクロールの鏡板部
14bに、一方の導入穴20bが開口する圧縮空間b室
と被圧縮ガスの吸込側とを必要に応じて連通するレリー
ス機構22を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば冷凍サイクル
装置に用いられ、冷媒ガスを圧縮するスクロール式圧縮
機に関する。
【0002】
【従来の技術】冷凍サイクル装置に使用する冷媒ガス用
のスクロール式圧縮機のうち、特に、シ―ル性を向上さ
せて効率の良い圧縮ができるとともに、弁機構を不要と
して部品点数の削減を図ったスクロール式圧縮機が多用
される傾向にある。
【0003】上記スクロール式圧縮機の構造は、たとえ
ば、密閉ケース内に軸心を垂直方向に向けて収容され、
上下部を回転自在に枢支される回転軸と、この回転軸の
下部に設けられ冷媒ガスを吸い込んで圧縮するスクロー
ル圧縮機構部と、上記回転軸の上部に設けられ回転軸を
回転駆動する電動機部とから構成される。
【0004】上記スクロール圧縮機構部は、回転軸下端
に偏心して掛合するボス部を有し、旋回運動自在な旋回
スクロール翼と、支持フレームに連結固定される固定ス
クロール翼との組み合わせからなる。
【0005】これら旋回スクロール翼と固定スクロール
翼は、それぞれ渦巻状に形成される翼部と、この翼部と
一体に形成される鏡板部とからなり、互いに噛合し、か
つこれらで囲繞する圧縮空間である圧縮室を形成する。
【0006】上記旋回スクロール翼の旋回運動にともな
って、冷媒ガスは外周側の圧縮室に吸い込まれる。この
圧縮室は徐々にその容積を狭ばめられるとともに中心部
に移動する。冷媒ガスは、圧縮室が中心部まで移動した
ところで所定圧まで圧縮され、上記旋回スクロール翼の
ボス部に設けられるガス吐出路から外部へ吐出されるよ
うになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような構成作用を
なすスクロール式圧縮機であるが、問題な点もある。す
なわち、通常の、たとえばロータリ式の圧縮機は、運転
圧縮比が運転条件に応じて変化し、常に最適な状態に自
動的に調整される。
【0008】これに対してスクロール式圧縮機は、冷凍
サイクルの吐出圧や吸込圧等、負荷の変動に係わりなく
一定の圧縮比で運転される構造となっており、運転圧縮
比が大き過ぎたり、小さ過ぎる運転条件では圧縮損失が
多く、性能低下に繋がっている。
【0009】たとえば、吸込圧が高く、運転圧縮比が極
めて小さい場合など、圧縮室に発生するガス圧が極めて
大になり、各スクロール翼の翼部および翼部に係わる部
分に対するストレスが増大し、信頼性に悪影響を与え
る。
【0010】このような状態においては、圧縮室のガス
の一部をガス吸込側に直接戻す、いわゆるレリース機構
を設けることにより、圧縮室のガス圧を低減でき、不具
合がほぼ解決される。
【0011】ところが、上記スクロール式圧縮機におい
ては、その構造上、対称な位置に一対のガス吸込側が形
成され、同時に2室の圧縮室に被圧縮ガスが吸込まれて
圧縮される特徴がある。
【0012】したがって、レリース機構も、各圧縮室に
それぞれ専用の形で設けることが考えられ、かつ同時に
同量づつのガスをレリースしなければならない。わずか
なレリースズレがあっても、旋回スクロール翼の傾きの
原因となり、その結果、固定スクロール翼に部分的に強
く摺接し、摩耗や損傷事故を発生する恐れがある。
【0013】したがって、上記レリース機構は比較的複
雑な構造とならざるを得ないとともに、同時に、正確に
同量のガスをレリースするのは、極めて困難な調整を必
要とする。
【0014】本発明は、このような事情によりなされた
ものであり、その目的とするところは、同圧の圧縮空間
から、同時に、同量づつのガスを正確にレリースでき、
比較的簡単な構造で、レリース効率の向上を図ったスク
ロール式圧縮機を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、一端に偏心部が設けられ回転駆動される回転
軸、鏡板部と翼部とからなり回転軸の偏心部に掛合され
旋回運動自在な旋回スクロール翼、鏡板部と翼部とから
なり旋回スクロール翼と噛合されこれらの間に形成され
る圧縮空間に被圧縮ガスを吸い込んで圧縮する固定スク
ロール翼を備えたスクロール式圧縮機において、上記旋
回スクロール翼の鏡板部に、同圧の圧縮空間翼底に開口
する一対の導入穴を設け、これら導入穴を鏡板部板厚内
で連通する連通路を設け、上記固定スクロールの鏡板部
に、一方の導入穴が開口する圧縮空間と被圧縮ガスの吸
込側とを必要に応じて連通するレリース機構を設けたこ
とを特徴とするスクロール式圧縮機である。
【0016】
【作用】一対の同圧の圧縮空間は、常に、導入穴と連通
路とで連通する状態にある。レリース時に、レリース機
構を開放すれば、同時に2つの圧縮空間から正確に同量
づつのガスをレリースできる。レリース機構は一式備え
ればよく、微妙な調整は不要である。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面にもとづいて
説明する。
【0018】図1に示すように、1は一部省略する縦長
状の密閉ケ―スであって、この密閉ケース1の下部に
は、支持フレーム2が設けられ、この支持フレーム2に
主軸受3が支持される。上記密閉ケース1内周面上部に
は、図示しない副軸受が設けられる。
【0019】これら主軸受3と副軸受とに亘って、回転
軸6が回転自在に枢支される。すなわち、回転軸6はそ
の軸方向が垂直方向に向けられ、下端部が上記主軸受3
に、かつ上端部が副軸受に、それぞれ枢支される。
【0020】上記回転軸6の上部は、その直径が細い主
軸部6aであって、ここに一部省略する電動機部7が設
けられる。上記電動機部7は、回転軸6に嵌着されるロ
ータ8と、このロータ8周面と狭小の間隙を存する内周
面を有し、密閉ケース1に嵌着されるステータ9とから
なり、運転周波数の制御が可能な、インバータ形式のも
のが採用される。
【0021】上記回転軸6の主軸部6aの下方は、下端
面から偏心穴10が設けられる偏心部6bとなってい
る。この偏心部6bにスクロール圧縮機構部12が連結
されている。
【0022】上記スクロール圧縮機構部12は、偏心穴
10に旋回運動自在に掛合するボス部13cを有する旋
回スクロール翼13と、支持フレーム2に連結固定され
る固定スクロール翼14との組み合わせからなる。
【0023】これら旋回スクロール翼13と固定スクロ
ール翼14は、それぞれ渦巻状に形成される翼部13
a,14aと、この翼部13a,14aと一体に形成さ
れる鏡板部13b,14bとからなり、互いに噛合し、
かつこれらで囲繞する圧縮空間である圧縮室15を形成
する。旋回スクロール翼13の旋回運動にともなって、
圧縮室15は徐々にその容積を狭ばめられるとともに中
心部に移動すようになっている。
【0024】上記圧縮室15の中心部に対向する、旋回
スクロール翼13の鏡板部13bに吐出ポート16が設
けられ、さらにこの吐出ポート16に上記ボス部13c
に設けられるガス吐出路17が連通する。このガス吐出
路17は、回転軸6の偏心穴10と連設されるガス案内
流路18と連通する。
【0025】一方、上記旋回スクロール翼13の鏡板部
13bには、一対の導入穴20a,20bが翼底に開口
して設けられ、かつ互いの導入穴20a,20bは、鏡
板部13bの板厚内に設けられる連通路21を介して連
通する。
【0026】すなわち、スクロール圧縮機構は、一対の
同圧の圧縮空間である圧縮室15,15が形成されるこ
とが特徴であって、各導入穴20a,20bは、比較的
低圧側の圧縮室15,15と連通する位置に設けなけれ
ばならない。。
【0027】固定スクロール翼14の鏡板部14bに
は、一方の導入穴20bが開口する圧縮室15と被圧縮
ガスの吸込側とを必要に応じて連通するレリース機構2
2が設けられる。このレリース機構22が設けられる位
置は、図2に示すように、固定スクロール翼翼部14a
の巻き終り端Zより内側で、かつ巻き終り端Zから36
0°の範囲内に設定する。
【0028】上記レリース機構22は、図3に示すよう
に構成される。すなわち、固定スクロール翼鏡板部14
bには、レリース用孔23が貫通して設けられる。この
レリース用孔23は、翼底開口側が小径で、このすぐ下
部が中径、他の大部分は大径に形成される。
【0029】上記レリース用孔23に、レリース弁24
が収容される。レリース弁24は、レリース用孔23の
大径部にスプリング25とともに収容され、大径部の範
囲内で摺動自在に嵌合しているとともに、この頭部はレ
リース用孔23の小径部に摺動自在に嵌合し、翼底側の
開口を開閉できる。
【0030】レリース弁24の下部は小径になってい
て、レリース用孔23の大径部から外部に突出する長さ
を有する。この突出部は弁受け具26に摺動自在に、か
つ気密的に嵌合される。弁受け具26はまた、固定スク
ロール翼鏡板部14b下面側に図示しない固定具を介し
て取着され、レリース用孔23の大径部を閉塞する。
【0031】また、レリース用孔23の大径部一部に
は、逃がし穴32が連通する。この逃がし穴32は、固
定スクロール翼部14aの外周面外側の翼底に開口す
る。このことから、上記レリース弁24の上下動変位に
ともなって、逃がし穴32のレリース用孔23連通面が
開閉されるようになっている。
【0032】このようにして構成されるレリース機構2
2であるから、レリース作用をしない通常の状態では、
図3(A)に示すように、レリース弁24がスプリング
25の弾性力に抗して押圧付勢し、レリース弁24頭部
でレリース用孔23小径部の翼底側の開口を閉成するの
で、圧縮容量は変わらない。
【0033】必要に応じて、レリース弁24に対する押
圧付勢力を除去すれば、同図(B)に示すように、スプ
リング25の弾性力が作用してレリース弁24を押し下
げ、レリース用孔23の翼底側開口および逃がし穴32
開口が開放されて、各翼部13a,14aの歯合空間で
ある圧縮室15はレリース用孔23と逃がし穴32を介
して固定スクロール翼部14a外部であるガス吸込側と
連通するようになっている。
【0034】なお、レリース弁24に対する押圧付勢力
の付与および除去作用は、圧縮室15圧力と固定スクロ
ール翼14外周部圧力との差圧で動作させるようにして
もよく、あるいは、圧縮機の吸込圧力もしくは吐出圧力
を導いて制御してもよく、あるいは電磁弁を連結して動
作させるようにしてもよい。
【0035】再び図1に示すように、旋回スクロール翼
13の鏡板部13b背面側と上記主軸受3下面との間に
スラストリング28が介設されている。このスラストリ
ング28のさらに周端部で、鏡板部13b背面側と支持
フレーム2との間には、オルダムリング29が介設され
る。
【0036】上記密閉ケース1の側部には、冷凍サイク
ル装置の図示しない蒸発器と連通する吸込管30が貫通
して設けられ、その開口端は旋回スクロール翼13と固
定スクロール翼14との噛合空間である圧縮室15の外
周側に対向している。
【0037】一方、上記密閉ケース1の上端部には、冷
凍サイクル装置の凝縮器と連通する図示しない吐出管が
接続される。この吐出管は、密閉ケース1内部に連通す
ることになる。
【0038】しかして、電動機部7に通電して回転軸6
を回転駆動すると、偏心穴10を介して掛合する旋回ス
クロール翼13が旋回運動をなし、吸込管30から圧縮
室15に低圧の被圧縮ガスである冷媒ガスを吸い込んで
圧縮する。
【0039】この圧縮室15が中心部に移動したところ
で、冷媒ガスは所定の圧力まで上昇して吐出ポート16
に対向し、ここからガス吐出路17に導かれる。さら
に、ガス案内流路11に導かれ、密閉ケース1内に放出
されて充満する。
【0040】高圧の被圧縮ガスは、電動機部7のロータ
8とステータ9との間隙や、ステータ9に設けられる図
示しない逃がし孔を介して密閉ケース1内上部に上昇
し、最終的に、ケース1上端部の吐出管から冷凍サイク
ルの凝縮器に吐出される。
【0041】このような圧縮作用中は、低圧側の一対の
同圧の圧縮室15,15は、互いに設けられる一対の導
入穴20a,20bと連通路21を介して連通している
ので、同圧を確保する。ただし、レリース機構22が作
用しない通常の状態では、圧縮作用に対する何らの影響
も与えない。
【0042】負荷に応じて圧縮比を変える場合に、レリ
ース機構22を作用してレリース穴23を開口させる。
図2に、左最上段位置に示す図が、最もガス吸込側に形
成される互いに同圧となるa室とb室の、それぞれ冷媒
ガス吸込完了状態である。
【0043】以下、矢印に沿って旋回スクロール翼13
が旋回運動をなし、この翼部13aが固定スクロール翼
14の翼部14aに対する位置を変える。レリース機構
22を作用させているので、翼部13aが60°変位し
た位置、すなわちクランク角60°の位置で、b室のガ
スは直接レリース孔23からガス吸込側へレリースされ
る。
【0044】また、a室のガスは、一部が直接レリース
孔23からガス吸込側へレリースされ、残りのガスは導
入穴20a,連通路21,導入穴20bを順次導かれて
一旦b室に入り、さらにレリース孔23を介してガス吸
込側へレリースされる。
【0045】クランク角120°の位置では、b室のガ
スは直接レリース孔23へ、a室のガスは、全て導入穴
20a,連通路21,導入穴20bを順次導かれ、b室
とレリース孔23を介してガス吸込側へレリースされ
る。
【0046】クランク角180°の位置では、クランク
角120°の状態と同様である。クランク角240°の
位置で、レリース作用が一旦完了した状態となり、両端
の吸込側に冷媒ガスの取り込みを開始し、クランク角3
00°の位置で、各翼部13a,14aの巻き終わり端
部が対向する翼部14a,13aに徐々に接近して、吸
込側に圧縮室を形成する直前の状態となる。各導通穴2
0a,20bの開口端は固定スクロール翼翼部14a端
面によって閉塞されており、a,b各室におけるレリー
ス後の圧縮作用がなされる。
【0047】クランク角360°の位置は、先に説明し
たクランク角0°と同一であり、再び同様の作用を繰り
返すこととなる。
【0048】このようにしてレリース作用をなすところ
から、スクロール式圧縮機でありながら、負荷に応じた
圧縮比を変えることができ、各翼部13a,14aに対
するストレスが低減し、圧縮性能が向上する。そしてさ
らに、圧縮比が変わるばかりでなく、能力可変ともなる
ので、低速運転や連続運転に有利である。
【0049】なお上記実施例においては、レリース機構
22の位置を固定スクロール翼14の翼部14aの巻き
終り端Zより内側で、かつ360°の範囲内に設けたの
で、a室およびb室において、それぞれレリース作用が
完全に終了してから圧縮作用が行われる。したがって、
圧縮効率を低下させることなく、大きなレリース率を保
持できる。
【0050】また、レリース機構22の位置は、単に、
固定スクロール翼14の翼部14aの巻き終り端Z近傍
であってもよい。この場合、レリース孔23の形成が容
易になる。その反面、圧縮空間の極めて端部寄りに設け
られることになるから、これ単独では、巻き終り端Zよ
り内側で、かつ360°の範囲内に設けた場合と比較し
て、レリース率が小さくなることは避けられない。
【0051】図4は、固定スクロール翼14の翼部14
aの巻き終り端Zより内側で、かつ360°の範囲内に
設けられる第1のレリース機構22Aと、翼部14aの
巻き終り端Z近傍に設けられる第2のレリース機構22
Bとを備えた例である。
【0052】第1のレリース機構22Aは、先に図3で
説明したようなレリース機構22の構成のものをそのま
ま用いる。第2のレリース機構22Bは、図5(A),
(B)に示すような構成となる。
【0053】第2のレリース機構22Bにおいて、レリ
ース弁24,スプリング25,および弁受け具26は、
先に説明したものと同一である。レリース孔23bは、
中径部がなく、小径部から大径部が直接連設され、先に
示したような逃がし穴32は不要である。
【0054】このような構成によれば、第1のレリース
機構22Aでは、先に図2において説明したレリース機
構22と全く同一の作用をなす。なお、クランク角0°
から60°までの間は、b室が第1のレリース機構22
Aに対して極端に細長い形状になっているところから、
同室のガスは第1のレリース機構22Aに導かれ難い状
態になっている。
【0055】そこで、新たに位置を選択して設けられる
第2のレリース機構22Bが、b室のガスを円滑にレリ
ースすることとなり、クランク角0°から60°までの
範囲におけるb室のガス圧損を低減させ、無駄な圧縮を
防止してレリース効率を確保できる。
【0056】そしてまた、図6および図7に示すよう
な、変形の第2のレリース機構220Bであってもよ
い。レリース弁24,スプリング25,および弁受け具
26は、先に説明したものと同一である。レリース孔2
3bも形状そのものは変わりがないが、小径部の翼底開
口に、特にガス吸込側に延長してラップ穴33が新たに
設けられ、互いに連通する。
【0057】この場合、レリース作用をしない通常の状
態では、先に説明したものと同様、圧縮効率に影響を与
えない。レリース弁24をスプリング25の弾性力に抗
して移動させるレリース時に、圧縮室15とガス吸込側
とが、レリース孔23bおよびラップ穴33の合計面積
分が開口するところから、圧縮室15のガスは直ちにガ
ス吸込側に導かれることとなり、圧損の低減を図れる。
【0058】本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、本発明の要旨を越えない範囲内で種々変形実施可
能であるとともに、スクロール式圧縮機として、冷凍サ
イクル装置に用いられるばかりでなく、他の用途にも用
いることができる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、旋
回スクロール翼の鏡板部に、同圧の圧縮空間翼底に開口
する一対の導入穴を設け、これら導入穴を鏡板部板厚内
で連通路を介して連通し、固定スクロールの鏡板部に、
一方の導入穴が開口する圧縮空間と被圧縮ガスの吸込側
とを必要に応じて連通するレリース機構を備えたから、
同時に2つの圧縮空間から同量づつのガスを正確にレリ
ースでき、かつ1つのレリース機構だけの比較的簡単な
構造で、レリース効率の大なる向上を図れる効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す、スクロール式圧縮機
の一部省略した縦断側面図。
【図2】同実施例の、レリース作用を順に説明する図。
【図3】(A)は、レリース機構の通常運転時の状態を
説明する図。 (B)は、レリース機構のレリース作用時の状態を説明
する図。
【図4】本発明の他の実施例における、レリース作用を
順に説明する図。
【図5】(A)は、本発明の他の実施例における、レリ
ース機構の通常運転時の状態を説明する図。 (B)は、レリース機構のレリース作用時の状態を説明
する図。
【図6】さらに他の実施例の、レリース機構の平面図。
【図7】同実施例の、レリース機構の縦断面図。
【符号の説明】
6b…偏心部、6…回転軸、13b…鏡板部、13a…
翼部、13…旋回スクロール翼、14b…鏡板部、14
a…翼部、14…固定スクロール翼、15…圧縮空間
(圧縮室)、20a,20b…導入穴、21…連通路、
22…レリース機構、22A…第1のレリース機構、2
2B…第2のレリース機構。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笹原 豊 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東芝 富士工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端に偏心部が設けられ回転駆動される回
    転軸と、鏡板部と翼部とからなり回転軸の偏心部に掛合
    され旋回運動自在な旋回スクロール翼と、鏡板部と翼部
    とからなり旋回スクロール翼と噛合されこれらの間に形
    成される圧縮空間に被圧縮ガスを吸い込んで圧縮する固
    定スクロール翼とを備えたスクロール式圧縮機におい
    て、上記旋回スクロール翼の鏡板部に設けられ同圧の圧
    縮空間翼底に開口する一対の導入穴と、これら導入穴を
    鏡板部板厚内で連通する連通路と、上記固定スクロール
    の鏡板部に設けられ一方の導入穴が開口する圧縮空間と
    被圧縮ガスの吸込側とを必要に応じて連通するレリース
    機構とを具備したことを特徴とするスクロール式圧縮
    機。
  2. 【請求項2】上記レリース機構は、固定スクロールの翼
    部の巻き終り端より内側で、かつ巻き終り端から360
    °の範囲内に設けられることを特徴とする請求項1記載
    のスクロール式圧縮機。
  3. 【請求項3】上記レリース機構は、固定スクロールの翼
    部の巻き終り端近傍位置に設けられることを特徴とする
    請求項1記載のスクロール式圧縮機。
  4. 【請求項4】上記レリース機構は、固定スクロールの翼
    部の巻き終り端より内側で、かつ巻き終り端から360
    °の範囲内に設けられる第1のレリース機構と、固定ス
    クロールの翼部の巻き終り端近傍位置に設けられる第2
    のレリース機構からなることを特徴とする請求項1記載
    のスクロール式圧縮機。
JP03187908A 1991-07-26 1991-07-26 スクロール式圧縮機 Expired - Fee Related JP3133999B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03187908A JP3133999B2 (ja) 1991-07-26 1991-07-26 スクロール式圧縮機
US07/912,717 US5240389A (en) 1991-07-26 1992-07-13 Scroll type compressor
TW084202443U TW313219U (en) 1991-07-26 1992-07-21 Scroll type compressor
KR1019920013493A KR960004247B1 (ko) 1991-07-26 1992-07-27 스크롤식 압축기

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03187908A JP3133999B2 (ja) 1991-07-26 1991-07-26 スクロール式圧縮機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0533786A true JPH0533786A (ja) 1993-02-09
JP3133999B2 JP3133999B2 (ja) 2001-02-13

Family

ID=16214313

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03187908A Expired - Fee Related JP3133999B2 (ja) 1991-07-26 1991-07-26 スクロール式圧縮機

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP3133999B2 (ja)
KR (1) KR960004247B1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6681150B1 (en) 1999-11-20 2004-01-20 Bandai Co., Ltd. Insect robot
WO2007066463A1 (ja) * 2005-12-05 2007-06-14 Daikin Industries, Ltd. スクロール圧縮機

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102004353B1 (ko) * 2014-07-07 2019-07-29 한온시스템 주식회사 배압실을 구비한 스크롤 압축기

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6681150B1 (en) 1999-11-20 2004-01-20 Bandai Co., Ltd. Insect robot
WO2007066463A1 (ja) * 2005-12-05 2007-06-14 Daikin Industries, Ltd. スクロール圧縮機

Also Published As

Publication number Publication date
KR930002681A (ko) 1993-02-23
KR960004247B1 (ko) 1996-03-28
JP3133999B2 (ja) 2001-02-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5240389A (en) Scroll type compressor
JP2007154761A (ja) スクロール圧縮機
JP2003013872A (ja) スクロール型圧縮機およびスクロール型圧縮機の冷媒圧縮方法
US5503540A (en) Device for discharging compressed gas of rotary type gas compressor
CN113994098B (zh) 涡旋式压缩机
KR100595580B1 (ko) 스크롤 압축기의 계단형 용량 가변장치
JPH05149270A (ja) スクロール式圧縮機
JP2007154762A (ja) スクロール圧縮機
JPH0533786A (ja) スクロール式圧縮機
JPS61218792A (ja) スクロ−ル圧縮機
JP2000356194A (ja) スクロール型流体機械
JPH1077977A (ja) スクロール式圧縮機
KR100332801B1 (ko) 스크롤 압축기의 진공압축 방지장치
JP3051866B2 (ja) スクロール式圧縮機
JPH0626470A (ja) スクロール式圧縮機
JPH0565882A (ja) スクロール式圧縮機
JP2001065477A (ja) スクロール圧縮機
JPH06167285A (ja) スクロール圧縮機
JPH0727064A (ja) スクロール式圧縮機
JPH08284849A (ja) スクロール圧縮機
JP4624201B2 (ja) スクロール圧縮機
JPH06307357A (ja) スクロール圧縮機
JP4044793B2 (ja) スクロール圧縮機
KR100417419B1 (ko) 스크롤 압축기의 역회전 방지장치
JPH0693981A (ja) スクロ−ル式圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071124

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081124

Year of fee payment: 8

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081124

Year of fee payment: 8

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091124

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees