JPH05337773A - 工具交換装置および工具交換方法 - Google Patents

工具交換装置および工具交換方法

Info

Publication number
JPH05337773A
JPH05337773A JP16431292A JP16431292A JPH05337773A JP H05337773 A JPH05337773 A JP H05337773A JP 16431292 A JP16431292 A JP 16431292A JP 16431292 A JP16431292 A JP 16431292A JP H05337773 A JPH05337773 A JP H05337773A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tool
spindle
tool holder
arm
exchange
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16431292A
Other languages
English (en)
Inventor
Masami Senda
正巳 千田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPEI TOYAMA MECHATRONICS KK
Original Assignee
NIPPEI TOYAMA MECHATRONICS KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPEI TOYAMA MECHATRONICS KK filed Critical NIPPEI TOYAMA MECHATRONICS KK
Priority to JP16431292A priority Critical patent/JPH05337773A/ja
Publication of JPH05337773A publication Critical patent/JPH05337773A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automatic Tool Replacement In Machine Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 工具交換機能を有する加工装置において、工
具交換動作が短時間に且つ確実に行えるようにする。 【構成】 主軸13に仮止め機構30が設けられてお
り、掛止部材32の先端のノッチ32aにより挿入され
た工具ホルダ1のプルスタッド部1bが仮止めできるよ
うになっている。また掛止部材32のロッド32bの移
動位置を検出する近接スイッチ37が設けられている。
工具交換の際に、例えば交換アームが工具ホルダ1を保
持する前にクランプボール20による工具ホルダ1のク
ランプが解除され、工具ホルダ1は交換アームにより直
ちに抜き出される。このとき近接スイッチ37により掛
止部材32の位置が検出されノッチ32aによりプルス
タッド部1bが確実に仮止めされているか否か検知でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主軸先端と工具供給部
との間で工具を同時交換する交換アームが設けられてい
る加工装置に係り、特に交換アームによる工具交換動作
の時間を短縮でき且つ確実な交換動作ができるようにし
た工具交換装置および工具交換方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は加工装置における工具交換部を部
分斜視図により示している。符号tは工具である。この
工具tは工具ホルダ1に連結されている。工具ホルダ1
は、テーパシャンク部1aとその後端のプルスタッド部
1bと、保持溝1cとを有している。図6において
(イ)は工具マガジンにおける工具供給位置を示してい
る。符号2は工作機械の主軸装置である。この主軸装置
2に設けられた主軸2aの先端に工具tと一体の工具ホ
ルダ1が装着される。主軸装置2には主軸2aに装着さ
れた工具ホルダ1のプルスタッド部1bを引き込んでク
ランプする工具クランプ機構が設けられている。
【0003】前記工具供給位置(イ)と主軸2との間に
は、交換駆動部により駆動されるアーム軸3およびこの
アーム軸3の先端に設けられた交換アーム4が設けられ
ている。交換アーム4の両端には把持部4aと4bが形
成され、それぞれの把持部4a,4bには工具ホルダ1
のキー溝1dと嵌合するキー5,5が設けられている。
また交換アーム4内には、把持部4a,4b内に突出し
て工具ホルダ1を保持するクランプ爪が設けられてい
る。
【0004】最近の装置では、交換アーム4の旋回動作
およびアーム軸3の進退動作が、工具交換駆動部にてカ
ムを使用した動力伝達により一連の動作として行なわれ
る。また主軸装置2内にて工具ホルダ1をクランプしま
たアンクランプするクランプ機構は、シリンダ機構によ
り動作させられる。またこのクランプ機構によるクラン
プ完了およびアンクランプ完了を検出する検出スイッチ
が設けられている。
【0005】図7は、図6の工具交換部をVII矢視方
向から見た動作説明図である。交換アーム4の原点位置
は、図7にて(a)で示すように、工具供給位置(イ)
と主軸2とを結ぶ線に対して45度回転した向きであ
る。工具交換指令が出されると、まず図7において
(b)で示すように、交換アーム4が例えば時計方向へ
45度回転し、把持部4aにより主軸2にクランプされ
ている工具ホルダ1が保持され、同時に把持部4bによ
り工具供給位置(イ)の工具ホルダ1が保持される。次
に図6にて(c)で示すようにアーム軸3が下降し、交
換アーム4に保持された工具ホルダ1が工具tとともに
主軸2aと工具供給位置(イ)から抜き出される。
【0006】次に図7にて(d)で示すように交換アー
ム4が反時計方向へ180度駆動され工具の位置が入れ
替わる。そして図6にて(e)で示すように、アーム軸
3が上昇し交換アーム4の把持部4bに保持されている
新たな工具ホルダ1が主軸2aに挿入され、また把持部
4aに保持されている加工済の工具ホルダ1が工具供給
位置(イ)に戻される。さらに図7にて(f)で示すよ
うに、交換アーム4が反時計方向へ45度駆動されて原
点位置に復帰し、交換動作を完了する。
【0007】図8は、交換アーム4が図7にて(b)方
向へ回動して工具ホルダを保持し、さらに工具ホルダ1
が主軸装置2から抜き出されるまでの間の、主軸装置2
における工具ホルダのアンクランプのタイミングを示し
ている。図8(A)に示すように交換アーム4が45度
回転し終わる直前に、図8(B)に示すように、主軸装
置2内のクランプ機構の油圧経路がアンクランプ状態に
切り換わる。そして図8(C)に示すように検出スイッ
チにより主軸装置2内にて工具ホルダのアンクランプ完
了が検出される前に、同図(D)に示すように、交換ア
ーム4内のクランプ機構が動作して工具ホルダ1が把持
部4aにクランプされる。そして図8(E)に示すよう
に、前記検出スイッチにより工具ホルダのアンクランプ
完了が確認された後に、交換アーム4の下降動作が開始
され、主軸2a内から工具ホルダ1が抜き取られる。
【0008】次に図9は、図7(d)で示す交換アーム
4の旋回により工具が入れ替わった後に、交換アーム4
が上昇して交換後の新たな工具ホルダ1が主軸2aの先
端に装着されるときの、主軸装置2での工具ホルダ1の
クランプ動作のタイミングを示している。図9(A)に
示すように、交換アーム4が上昇して新たな工具ホルダ
1の主軸2aへの挿入が完了する直前に、図9(B)に
示すように、主軸装置2内のクランプ機構における油圧
経路がクランプ状態に切り換わる。そして図9(C)に
示すように主軸装置2内の検知スイッチにより工具ホル
ダ1のクランプ完了の検出出力が得られるまでの間に、
図9(D)に示すように、交換アーム4側において把持
部4bにおける工具ホルダ1のクランプが解除される。
そして図9(E)に示すように、前記検出スイッチによ
り工具ホルダ1のアンクランプ完了が検出された後に、
交換アーム4が図7にて(f)で示すように45度旋回
し始め交換アーム4が原位置(a)に戻る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、主軸装
置2において工具ホルダをクランプしアンクランプする
クランプ機構はシリンダ機構を駆動源としているため、
カムなどにより一連の動作を行う交換アーム4と前記シ
リンダ機構とが別々の動作源となり、両者に機械的なつ
ながりを持たせることができない。そこで図8(C)ま
たは図9(C)に示すように、主軸装置2に設けられた
検知スイッチにより、主軸2aへの工具ホルダ1のアン
クランプ完了またはクランプ完了を検出し、この検出出
力があった後に、図8(E)で示すように交換アーム4
を下降させて、主軸2aから工具ホルダ1を抜き出し、
または図9(E)に示すように、交換アーム4を45度
回転させて原位置に復帰させている。
【0010】その結果、図8(A)において交換アーム
4の旋回が完了した後に、図8(E)にて交換アーム4
が下降を開始して工具ホルダ1が主軸2aから抜き出さ
れ始めるまでに所定長の時間T1が必らず必要になる。
同様に図9(A)において交換アーム4の上昇が完了し
てから、同図(E)に示すように交換アーム4が原点復
帰のために旋回し始めるまでの間にも所定長の時間T2
が必らず必要になる。最近では、工具交換動作を短時間
で完了することが望まれているが、前記時間T1および
T2は絶対的に確保しなくてはならないため、工具交換
完了までの時間の短縮に限界が生じていた。
【0011】そこで実開昭62−138513号、特開
昭63−52942号などでは、主軸2a内にて工具ホ
ルダ1をばね力により仮止めする機構が設けられたもの
が示されている。この仮止めの機構を設けることによ
り、図8(C)に示す検知スイッチによるアンクランプ
検知出力が得られる以前に、交換アーム4を下降させて
工具ホルダを主軸から抜き出すことができ、また図9
(C)に示す検知スイッチによるクランプ検知出力が得
られる前に、交換アーム4を工具ホルダ1から離して原
点に復帰させることができ、工具交換の時間短縮を図る
ことができるようになる。
【0012】しかしながら、上記従来の仮止め機構は、
単に仮止めのための掛止部材をスプリングにより工具ホ
ルダとの係合位置へ付勢しているだけであるため、工具
ホルダが確実に主軸2a内に仮止めされているか否か解
らず、例えば掛止部材の動きが鈍くなっていたり、この
掛止部材を付勢するスプリングに異常があった場合など
においては、例えば主軸側の工具ホルダが交換アーム4
に保持される以前、または交換アーム4が工具ホルダか
ら離れた後に、工具ホルダ1の仮止めが不十分になり工
具ホルダ1が主軸2aから落下する恐れがある。
【0013】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、工具を主軸に仮止めする掛止部材が設けられたも
のにおいて、工具が確実に仮止めされているか否か確認
できるようにして、工具交換動作を短時間で且つ確実に
行えるようにした工具交換装置および工具交換方法を提
供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明による工具交換装
置は、主軸先端に装着された工具をクランプ/アンクラ
ンプするクランプ機構が設けられた主軸装置と、工具供
給部と前記主軸との間にて工具を交換する交換アームと
が設けられ、前記主軸装置には、主軸先端に装着された
工具を仮止めする掛止部材と、この掛止部材を工具仮止
め方向へ付勢する弾性部材と、前記掛止部材の工具仮止
め方向への移動を検出する検出部材とが設けられている
ことを特徴とするものである。
【0015】また上記装置において、掛止部材は主軸に
形成された取付孔に設けられており、且つこの取付孔と
主軸外部とを気密的に遮閉するシール部が設けられてい
るものである。
【0016】さらに本発明による工具交換方法は、上記
構成の装置を使用した工具交換動作において、前記検出
部材からの出力により工具が掛止部材にて仮止めされて
いることを確認してから、工具交換アームの前記主軸に
装着された工具に対する把持解除動作を開始し、または
前記確認の後に主軸に装着された工具に対するアンクラ
ンプ動作が開始されることを特徴とするものである。
【0017】
【作用】上記手段では、主軸装置内に工具を仮止めする
ための掛止部材が弾性部材により付勢されて設けられ、
さらにこの掛止部材の動きを検出する検出部材が設けら
れている。例えば工具が主軸から抜き出されるときに
は、予め主軸装置内のクランプ機構がアンクランプ状態
となり、工具は前記掛止部材により仮止め状態となっ
て、この仮止め状態の工具が交換アームにより抜き出さ
れる。また工具が主軸に装着されるときには、装着時に
工具が前記掛止部材により仮止めされる。そして交換ア
ームが工具から離れた後に主軸装置内のクランプ機構に
より工具がクランプされる。前記検出部材の検出出力に
より、掛止部材が工具を確実に仮止めしているか否かを
確認することができる。この検出出力に基づき、交換ア
ームに把持された工具が主軸装置に受渡されるとき、主
軸が前記掛止部材に仮止めされた状態を確認した後に交
換アームによる主軸の把持を解除し、また交換アームに
より工具を主軸から抜き出す以前の時点で、工具が主軸
に仮止めされているのを確認してから主軸における工具
のアンクランプ動作を開始する。これにより交換アーム
の把持が解除されたときおよび主軸内でクランプ機構が
アンクランプ状態となったときに常に工具が確実に仮止
めされた状態となり、工具交換動作を安全で且つ確実に
行うことができ、例えば、主軸からの工具の落下などを
防ぐことができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は、本発明による加工装置の主軸装置を示す断
面図、図2は図1のII−II線断面図である。図1に
示す主軸装置10では、主軸ホルダ11に軸受12を介
して主軸13が回転自在に支持され、加工中は、この主
軸13が図示しないモータにより回転駆動される。主軸
13の先端には工具ホルダ1を保持するためのテーパ保
持面13aが形成されている。主軸13の軸中心部に
は、前記テーパ保持面13aに連続する軸穴13bが形
成されており、この軸穴13b内に摺動ロッド14が図
示上下方向に進退自在に設けられている。前記軸穴13
b内の図示下部位置にはリテーナ15が固定され、また
摺動ロッド14の図示上端にはリング16が固定されて
いる。摺動ロッド14の外周にてリテーナ15とリング
16との間に皿ばね17が介装され、この皿ばね17に
より摺動ロッド14は常に図示上向きへ付勢されてい
る。この皿ばね17による付勢方向が工具ホルダ1のク
ランプ方向である。
【0019】前記主軸13の内部には、前記リテーナ1
5の下側にて軸穴13b内に固定されたボールガイド1
8が設けられている。このボールガイド18は筒形状で
あり、その下縁にはテーパ面18aが形成されている。
また前記摺動ロッド14の図示下端には、クランプホル
ダ19が固定されている。このクランプホルダ19の図
示下端部分は円筒形状であり、その周囲にはボール溝1
9aが形成され、このボール溝19aにクランプボール
20が自由状態に保持されている。図2に示すように、
クランプボール20は例えば5個設けられている。
【0020】図1にて略図で示しているように、主軸装
置10の図示上部にはプッシュロッド23が設けられ、
その下端は前記摺動ロッド14の上端に対向している。
このプッシュロッド23の上端は、シリンダ24内のピ
ストン25に連結されている。シリンダ24には2系統
の油圧経路が接続されており、符号26がアンクランプ
のための切換え弁であり、27がクランプのための切換
え弁である。またプッシュロッド23に設けられたドグ
23aを検知する検出スイッチ28と29とが設けられ
ている。検出スイッチ28は工具ホルダ1のクランプ検
出を行うものであり、検出スイッチ29はアンクランプ
検出を行うものである。
【0021】また主軸13の図示下部には仮止め機構3
0が設けられている。この仮止め機構30では、主軸1
3には半径方向に貫通する取付孔13cが形成されて、
この取付孔13cに摺動ガイド31が挿入固定され、こ
の摺動ガイド31内に掛止部材32が図示左右方向へ摺
動自在に設けられている。この掛止部材32の図示左端
は、工具ホルダ1のプルスタッド部1bを掛止するノッ
チ32aとなっている。このノッチ32aは前記クラン
プホルダ19の切り欠き19bを通過してプルスタッド
部1bに対向している。
【0022】主軸13の外周には、前記取付孔13cを
閉鎖する環状の蓋部材34が装着されており、主軸13
の外周面と蓋部材34との当接面には、主軸13の外周
に沿うリング状のシール部材33が介装されている。前
記掛止部材32にはドグとして機能するロッド32bが
ねじ込み固定されあるいは一体に形成されている。この
ロッド32bと前記蓋部材34との摺動部にOリングな
どのシール部材35が介装されている。前記環状の蓋部
材34および各シール部材33ならびに35から成るシ
ール部により、前記取付孔13cおよび掛止部材32と
摺動リング31との摺動部が気密的に閉鎖されている。
この種の主軸装置では、主軸13の前記軸穴13b内に
エアーが供給されて、工具ホルダ1が抜き出されている
ときにテーパ保持面13aが清掃されるようになってい
るが、前記シール部により気密的に閉鎖されていること
により、このエアーが取付孔13cまたは摺動部材32
と摺動リング31との摺動部から外部に漏れるのが防止
される。
【0023】前記掛止部材32内にはスプリング36が
収納されてその右端部は蓋部材34の内面に当接し、こ
のスプリング36の付勢力により、掛止部材32は図示
左方向へ付勢されている。また主軸ホルダ11には検出
部材として近接スイッチ37が固定されており、スプリ
ング36に対抗して掛止部材32が図示右方向へ移動す
ると、ドグとして機能するロッド32bの先端面が近接
スイッチ37により検出される。前記仮止め機構30の
掛止部材32は主軸13に保持されて主軸13および蓋
部材34と共に回転するものであり、また近接スイッチ
37は固定側である主軸ホルダ11に保持されているも
のであるが、主軸13を駆動するモータの制御により、
主軸13が定位相位置に停止したときに、前記ロッド3
2bの先端面が近接スイッチ37に対向するようにな
る。
【0024】また、図6に示したように、前記主軸装置
10の側方位置には工具マガジンが設けられ、さらにこ
の工具マガジンによる工具供給位置(イ)と主軸13と
の間に、アーム軸3に支持された交換アーム4が設けら
れている。交換駆動部により、アーム軸3は図6にて
(c)(e)で示すように軸方向へ進退駆動され、さら
に交換アーム4が図7にて(b)(d)(f)で示すよ
うに旋回駆動される。
【0025】次に上記加工装置における工具交換動作を
説明する。図1に示す主軸装置10では、クランプ切換
え弁27を介してシリンダ24に油圧が供給されてピス
トン25が上昇しているとき、プッシュロッド23が摺
動ロッド14を押圧しない状態となり、摺動ロッド14
は皿ばね17の付勢力により上方へ移動している。よっ
て摺動ロッド14の下端に設けられたクランプホルダ1
9によりクランプボール20が上方へ引き上げられる。
工具ホルダ1はそのテーパシャンク部1aが主軸13の
テーパ保持面13aに挿入され、主軸13の下面に固定
されたキー41がキー溝1dに嵌合されて、位置決めさ
れる。このときプルスタッド部1bが前記クランプボー
ル20により上方へ引き上げられ、工具ホルダ1が主軸
13にクランプされた状態となる。このときプッシュロ
ッド23に設けられたドグ23aにより検出スイッチ2
8がONとなる。
【0026】次に、アンクランプ切換え弁26を介して
シリンダ24に油圧が供給されてピストン25が下降す
ると、プッシュロッド23の下端により摺動ロッド14
が皿ばね17の弾性力に対抗して押し下げられ、摺動ロ
ッド14の下端に設けられたクランプホルダ19により
クランプボール20が下げられ、ボールガイド18の下
縁のテーパ面18aによりクランプボール20が外方へ
逃げることができるようになり、プルスタッド部1bに
対するクランプ力が解除される。このとき、前記プッシ
ュロッド23のドグ23aにより検出スイッチ29がO
Nとなる。ここで、図1の実施例では、仮止め機構30
にて、スプリング36により付勢された掛止部材32の
先端のノッチ32aがプルスタッド部1bの下端に掛止
されるため、摺動ロッド14が下降してアンクランプ状
態となったプルスタッド部1bは前記ノッチ32aによ
り仮止め状態となる。
【0027】またノッチ32aがプルスタッド部1bに
掛止されて、工具ホルダ1が確実に仮止めされていると
きには、近接スイッチ37からの出力はOFFであり、
ノッチ32aがプルスタッド部1bから外れて掛止部材
32が図示右方向へ移動したときに、ロッド32bが近
接スイッチ37により検出され、近接スイッチ37の出
力はONになる。工具交換を行うときには、主軸装置1
0がワークから離れて所定の原位置に復帰する。この原
位置に復帰した時点で、定位状態の主軸13に保持され
た工具ホルダ1は、交換アーム4の把持部4aにより保
持できる位置に対向する。
【0028】図6および図7に示すように、工具交換指
令が出されると、原点位置(a)にある交換アーム4が
(b)で示すように45度旋回して把持部4aが主軸装
置10の工具ホルダ1の保持溝1cを保持し、把持部4
bが工具マガジン側の工具供給位置(イ)にある工具ホ
ルダ1の保持溝1cを保持するに至る。
【0029】図4はこのときの各部の動作タイミングを
示しているものである。同図(A)は、交換アーム4が
原点位置から45度旋回するタイミングを示し、(B)
は切換え弁26が開くタイミングを示している。この切
換え弁26を介してシリンダ24に油圧が供給されるこ
とにより、ピストン25が下降して摺動ロッド14が下
方へ押し下げられ、アンクランプ動作が開始される。同
図(C)は図1に示す検出スイッチ29の出力を示して
おり、摺動ロッド14が完全に下降してプルスタッド部
1bに対するクランプが解除された時点でONとなる。
同図(D)は、交換アーム4に内蔵されたクランプ機構
の動作を示すものであり、ハイレベルのときが交換アー
ム4の把持部4a,4bにてそれぞれ工具ホルダ1に対
するクランプが完了した状態を示している。同図(E)
はアーム軸3が図6にて(c)方向へ下降するタイミン
グを示しており、ロウレベルのとき、下降動作が開始さ
れたことを示している。同図(F)は、図1に示す近接
スイッチ37の出力を示しており、ロッド32bが近接
スイッチ37に接近したときの出力がONである。
【0030】図4(B)に示すように、前記主軸装置1
0では、交換アーム4が図7にて(b)で示す45度の
旋回を開始するのとほぼ同時すなわち工具交換動作開始
とほぼ同時に、切換え弁26が開となるように制御され
る。よって図4(C)に示すように、主軸13での工具
ホルダ1のアンクランプ完了を示す検出スイッチ29か
らの出力は、交換アーム4の旋回が完了する以前の段階
で得られる。なお、前記切換え弁26が開かれるタイミ
ングは交換アーム4の旋回が開始される以前であっても
よく、この開のタイミングは、例えば、主軸装置10が
原位置へ復帰した直後、あるいは工具交換指令が出され
ワークの加工が完了した時点から前記原位置への復帰が
完了するまでの間の任意の位置などであってもよい。
【0031】上記のように交換アーム4の45度旋回が
完了する以前に、既に主軸装置10では、工具ホルダ1
に対するクランプ解除が完了している。そして、このク
ランプが解除された後は、図1に示す仮止め機構30の
掛止部材32のノッチ32aがプルスタッド部1bに掛
止されて、工具ホルダ1は主軸13の先端に仮止めされ
た状態となっている。
【0032】したがって交換アーム4の把持部4aが主
軸装置10側の工具ホルダ1を保持し、図4(D)に示
すように交換アーム4側にて工具ホルダ1のクランプが
完了した時点では、既に主軸13に装着された工具ホル
ダ1のクランプが解除され、前記ノッチ32aにより工
具ホルダ1が仮止め状態となっている。そのため、同図
(E)に示すように、交換アーム4が工具ホルダ1を保
持した後にアーム軸3の図6(c)で示す下降動作を直
ちに開始できるようになる。すなわち把持部4aが工具
ホルダ1を保持し交換アーム4側の工具ホルダ1のクラ
ンプが完了した時点で直ちにアーム軸3を下降させて工
具ホルダ1を主軸13から抜き出すことができる。ここ
で交換アーム4の45度の旋回、交換アーム4での工具
ホルダのクランプおよび交換アーム4の下降動作は、す
べて交換アームを駆動する交換駆動部のカムなどにより
一連の動作として行われるものであるため、図4に示し
た工具ホルダの抜き出し動作は、主軸装置10側の制御
に関係なく、交換駆動部における一連の動作として制御
でき、よって図4に示す工具抜き出しに要する時間Ta
をきわめて短いものにできる。
【0033】ここで図4(F)に示す近接スイッチ37
の出力は、ノッチ32aがプルスタッド部1bを仮止め
しているときにはOFFであり、交換アーム4が下降し
て、工具ホルダ1が主軸13から抜き出されるときに1
回ONになる。よって例えば図4(B)に示すように切
換え弁26を開いて工具アンクランプ動作を開始する時
点あるいはその直前の時点で、近接スイッチ37の出力
を監視し、これがOFFであれば工具交換動作を開始す
ればよい。仮りにこのときに近接スイッチ37の出力が
ONの場合には、仮止め機構30の動作状態が良好では
なく、例えば掛止部材32と摺動ガイド31との摺動動
作がスムーズでなく、ノッチ32aによりプルスタッド
部1bが仮止めされていない状態である。よってこのと
きには以後の工具交換動作を中止する。また図4(F)
で示すように、工具ホルダ1が主軸13から引き出され
ると、近接スイッチ37が一旦ONになる。よってこの
ONの出力があったか否かにより、工具ホルダ1が主軸
13から確実に抜き出されたか否かの確認を行うことが
できる。
【0034】上記のように、交換アーム4が下降して主
軸13と工具供給位置(イ)とから工具ホルダ1が抜き
出された後に、交換アーム4が図7にて(d)で示すよ
うに180度旋回し、主軸装置10と工具供給位置
(イ)とで工具ホルダが入れ代わる。次に交換アーム4
が(e)で示すように上昇して、新たな工具ホルダ1が
主軸13内に挿入されるが、このときの各部の動作タイ
ミングを図5に示している。
【0035】図5(A)にてハイレベルは交換アーム4
が上昇中であることを示している。同図(B)は、切換
え弁27が開くタイミングを示し、この開動作によりピ
ストン25が上昇し、プッシュロッド23による摺動ロ
ッド14への押し力が解除され、主軸装置10にて工具
ホルダ1のクランプ動作が開始される。同図(C)は検
出スイッチ28の検知出力を示し、出力ONのときに主
軸での工具ホルダ1のクランプが完了する。図5(D)
は、交換アーム4内のクランプ機構による工具ホルダの
アンクランプ完了のタイミングを示すものであり、ロウ
レベルとなったときに交換アーム4側での工具ホルダ1
のアンクランプが完了する。同図(E)は工具ホルダ1
が主軸13に受け渡された後に、交換アーム4が図7に
て(f)で示すように45度旋回して原点に復帰する動
作を示している。また同図(F)は近接スイッチ37か
らの出力を示している。
【0036】図5に示すように、この実施例では、交換
アーム4が上昇して、把持部4bに保持された新たな工
具ホルダ1が主軸13に完全に挿入された後の所定時間
後に、同図(B)に示すように、切換え弁27が開いて
主軸装置10での工具ホルダ1のクランプ動作が開始さ
れる。ここで、交換アーム4が上昇し工具ホルダ1が主
軸13内に挿入された時点で、工具ホルダ1のクランプ
が完了する以前に、仮止め機構30のノッチ32aによ
りプルスタッド部1bが仮止めされる。よって交換アー
ム4側では図5(D)に示すように、アーム側での工具
ホルダ1のクランプが解除された時点で、同図(E)に
示すように交換アーム4を図7にて(f)で示すように
旋回させ、交換アーム4を工具ホルダ1から離して原点
に復帰させる。
【0037】すなわち、主軸13に挿入された工具ホル
ダ1は仮止め機構30により仮止めされるため、図5
(C)で示す主軸側のクランプ完了出力を得る前に交換
アーム4の原点復帰の旋回を開始できるため、交換アー
ム4の上昇が完了してから原点位置への旋回を開始する
までの時間はTbで示す短時間である。
【0038】なお、交換アーム4の上昇が完了した時点
で、近接スイッチ37の出力を監視し、スイッチ出力が
それまでに一旦ONとなり且つOFFになっていれば、
工具ホルダ1が確実に仮止めされていることになり、よ
って交換アーム4の旋回動作に移行できる。また仮に交
換アーム4の上昇が完了した時点で、近接スイッチ37
の出力がONのままであったり、あるいはOFFであっ
てもそれ以前に一旦ONになっていないときには、工具
ホルダ1がノッチ32aにより確実に仮止めされていな
い状態であるため、その時点で動作を中止する。なお図
1と図2の実施例では、仮止め機構30の掛止部材32
などが1組だけ設けられているが、図3に示すように、
仮止め機構30ならびに近接スイッチ37を2組あるい
はそれ以上設けてもよい。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、主軸装置
に工具の仮止め機構を設けた場合において、この仮止め
機構により工具が確実に仮止めできたか否かの確認がで
きるため、工具交換の安全性が確保され、迅速で且つ正
確な工具交換動作ができるようになる。
【0040】また請求項2記載の発明では、摺動部材の
装着部が気密的にシールされているため、例えば主軸先
端の工具保持面を清掃するためのエアーなどが、摺動部
材の装着部から外部に漏れるのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による加工装置における主軸装置を示す
断面図、
【図2】図1のII−II線断面図、
【図3】他の実施例における仮止め機構を示す断面図、
【図4】主軸から工具を抜き出すときの各部の動作タイ
ミングを示すタイミング説明図、
【図5】主軸に工具を装着するときの各部の動作タイミ
ングを示すタイミング説明図、
【図6】交換アームの動作を説明する斜視図、
【図7】図6のVII矢視方向から見た交換アームの動
作説明図、
【図8】従来の工具交換動作における主軸から工具を抜
き出すときのタイミング説明図、
【図9】従来の工具交換動作における主軸に工具を装着
するときのタイミング説明図、
【符号の説明】
t 工具 1 工具ホルダ 1a テーパシャンク部 1b プルスタッド部 3 アーム軸 4 交換アーム 4a,4b 把持部 10 主軸装置 11 主軸ホルダ 13 主軸 14 摺動ロッド 17 皿ばね 20 クランプボール 23 プッシュロッド 30 仮止め機構 32 掛止部材 32a ノッチ 32b ロッド 36 スプリング 37 近接スイッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主軸先端に装着された工具をクランプ/
    アンクランプするクランプ機構が設けられた主軸装置
    と、工具供給部と前記主軸との間にて工具を交換する交
    換アームとが設けられ、前記主軸装置には、主軸先端に
    装着された工具を仮止めする掛止部材と、この掛止部材
    を工具仮止め方向へ付勢する弾性部材と、前記掛止部材
    の工具仮止め方向への移動を検出する検出部材とが設け
    られていることを特徴とする工具交換装置。
  2. 【請求項2】 掛止部材は主軸に形成された取付孔に設
    けられており、且つこの取付孔と主軸外部とを気密的に
    遮閉するシール部が設けられている請求項1記載の工具
    交換装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載された工具交換装置を使
    用した工具交換動作において、前記検出部材からの出力
    により工具が掛止部材にて仮止めされていることを確認
    してから、工具交換アームの前記主軸に装着された工具
    に対する把持解除動作を開始し、または前記確認の後に
    主軸に装着された工具に対するアンクランプ動作が開始
    されることを特徴とする工具交換方法。
JP16431292A 1992-05-29 1992-05-29 工具交換装置および工具交換方法 Pending JPH05337773A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16431292A JPH05337773A (ja) 1992-05-29 1992-05-29 工具交換装置および工具交換方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16431292A JPH05337773A (ja) 1992-05-29 1992-05-29 工具交換装置および工具交換方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05337773A true JPH05337773A (ja) 1993-12-21

Family

ID=15790753

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16431292A Pending JPH05337773A (ja) 1992-05-29 1992-05-29 工具交換装置および工具交換方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05337773A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114378620A (zh) * 2020-10-20 2022-04-22 德大机械股份有限公司 工具机换刀方法及换刀装置
KR20220059095A (ko) * 2020-11-02 2022-05-10 데타 인터내셔널 컴퍼니 리미티드 공작기계 공구 교체 방법 및 공구 교체 장치
JP2022094065A (ja) * 2020-12-14 2022-06-24 徳大機械股▲ふん▼有限公司 工作機械の工具交換方法及び工具交換装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114378620A (zh) * 2020-10-20 2022-04-22 德大机械股份有限公司 工具机换刀方法及换刀装置
KR20220059095A (ko) * 2020-11-02 2022-05-10 데타 인터내셔널 컴퍼니 리미티드 공작기계 공구 교체 방법 및 공구 교체 장치
JP2022094065A (ja) * 2020-12-14 2022-06-24 徳大機械股▲ふん▼有限公司 工作機械の工具交換方法及び工具交換装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100289138B1 (ko) 공작기계의 자동공구교환장치
US10610991B2 (en) Tool changing method and machine tool
EP0044886B1 (en) Machine tool with automatic tool change function
JPH0911075A (ja) 工作機械の工具把持装置
US4409721A (en) Machine tool with automatic tool change function
US4321845A (en) Bar puller for numerically controlled lathe
JPH05337773A (ja) 工具交換装置および工具交換方法
US4509235A (en) Tool changer
US8016298B2 (en) Chuck for flexible manufacturing
JP2006007331A (ja) 工作機械および加工方法
JP2005279888A (ja) 工作機械の工具ホルダクランプ方法および工具ホルダクランプ装置
JP3150753B2 (ja) 工作機械における工具交換装置
KR101288170B1 (ko) 머시닝 센터 스핀들의 공구 클램프/언클램프 장치
JP2003181736A (ja) 工作機械のワーク把持工具
JPS63105854A (ja) 工具交換方法
JPH06143014A (ja) チャック爪の保持ハンド
JPH1094939A (ja) Nc工作機械におけるワークの掴み替え方法及びワーク把持工具
SU1683966A1 (ru) Токарный станок
JPS6258858B2 (ja)
JP2548639Y2 (ja) 工具供給装置
JPH025521B2 (ja)
JP4989952B2 (ja) 工具交換装置
JPH07164214A (ja) 工具交換装置を備えた工作機械
JPH1177468A (ja) 工作機械の主軸の工具クランプ・クランプ解除装置
JPS63109937A (ja) 工具交換方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020108