JPH05337595A - 鋳造用消失模型 - Google Patents

鋳造用消失模型

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JPH05337595A
JPH05337595A JP17383592A JP17383592A JPH05337595A JP H05337595 A JPH05337595 A JP H05337595A JP 17383592 A JP17383592 A JP 17383592A JP 17383592 A JP17383592 A JP 17383592A JP H05337595 A JPH05337595 A JP H05337595A
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casting
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Tomizo Taniguchi
富三 谷口
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Tokyo Tekko Co Ltd
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Tokyo Tekko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】分割模型が互いにずれないようにするととも
に、鋳造用消失模型の表裏一方の面に接着剤がはみ出な
いようにする。 【構成】第1分割模型20と第2分割模型30の接合面
に、それぞれ互いに歯合する段差21,31を形成す
る。段差21,31を歯合させたときに、段差21の段
差面22と段差31の段差面32が密接し、段差21の
段差面24と段差31の段差面34が密接し、段差21
の段差面23と段差31の段差面33との間に隙間40
が形成されるようにする。隙間40に装填したホットメ
ルト形接着剤Mによって、第1分割模型20と第2分割
模型30は接合される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数の分割模型を互
いに接合してなる鋳造用消失模型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の鋳造用消失模型における
接合部の構造は第3図に示すようになっていた。即ち、
消失模型1が第1分割模型2と第2分割模型3とを接合
してなるものである場合、第1分割模型2と第2分割模
型3に平坦な接合面2a,3aを形成し、この接合面2
a,3aを接着剤M(例えば、ホットメルト形接着剤等)
によって接合している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の消失模型に
おいては、平坦な接合面2a,3aの間に接着剤Mを装
填し接合しているので、接着剤の量が多いと、図3(A)
に示すように余分な接着剤が外へはみ出してしまう。は
み出した接着剤が固化した消失模型1を砂型に埋設し、
この砂型内で消失模型1を金属の溶湯に置換すると、接
着剤も消失して溶湯に置換するため、鋳造品の表面に、
はみ出した接着剤の部分に対応したバリが生じ、鋳造品
の商品価値を低下させた。又、バリ取りを行えばよい
が、その作業は甚だ手間がかかった。
【0004】一方、接着剤の量が少ないと、図3(B)に
示すように接合面2a,3a間の端部に空間4が生じ
る。このように空間4を有する消失模型1を砂型内に埋
設すると、空間4の中にも砂が入ってしまう。この状態
で消失模型1を金属の溶湯に置換すると、鋳造品の表面
に、上記空間4に対応した溝が生じ、商品価値を低下さ
せるとともに、鋳造品の機械的強度を弱くした。
【0005】尚、消失模型1を砂型に埋設する前に、消
失模型1の表面に非消失性の補強層(所謂、塗型)を形成
することがあるが、その場合には空間4内にも補強層が
形成される。補強層は非消失性であるため溶湯と置換す
ることがないので、この補強層付きの消失模型1を砂型
内に埋設し溶湯と置換した場合にも、鋳造品の表面に、
空間4内に形成された補強層に対応した溝が生じ、上述
同様の問題が生じた。
【0006】又、接着剤Mが固化する前には、接合面2
a,3aが滑って、第1分割模型2と第2分割模型3が
ずれる虞れがあった。この発明は上述従来の技術の問題
点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、高品質の鋳造品を製造することができる鋳造用消失
模型を提供しようとするところにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は上述目的を達
成するためになされたもので、その要旨は次の鋳造用消
失模型にある。 (1) 複数の分割模型を互いに接合してなる鋳造用消失
模型において、分割模型の接合面に互いに歯合する階段
状の段差が形成され、分割模型の表面側と裏面側のいず
れか一方の側に位置する段差面は互いに密接しており、
他方の側に位置する段差面間には隙間が形成されてい
て、この隙間に装填された接着剤により分割模型が接合
されてなることを特徴とする鋳造用消失模型。 (2) 上記分割模型の表面と裏面のうち上記他方の側に
対応する面に、上記隙間を塞ぐ消失帯が分割線に沿って
その全長に亙って付設されていることを特徴とする上記
(1)に記載の鋳造用消失模型。
【0008】
【作用】接合面に設けた段差を歯合させているので、分
割模型同士がずれることがない。一方の段差面が密接し
ているので、接着剤がここから外へ漏れることはない。
接着剤の量が少なくて他方の段差面間に空間が生じた場
合には、分割線に沿って消失帯を取り付けることによっ
て空間を塞ぐ。そうすれば、砂型内に消失模型を埋設し
た時に、上記空間に砂が入ることがなくなる。溶湯を注
湯すると、消失模型と接着剤と空間と消失帯が溶湯に置
換する。
【0009】
【実施例】以下、この発明の実施例を図1及び図2の図
面に基づいて説明する。図1(A)はこの発明に係る鋳造
用消失模型10を示すものである。この実施例における
消失模型10は円筒状をなし、発泡プラスチックからな
る略半円筒状の第1分割模型20と第2分割模型30と
を接合して構成されている。今、この消失模型10を用
いて鋳造する鋳造品の外周面には、極めて高い精度が要
求されているものとする。
【0010】第1分割模型20と第2分割模型30にお
ける接合面には、互いに歯合する階段状の段差21,3
1がその軸線方向の全長に亙って形成されている。図1
(B)に示すように、第1分割模型20の段差21は、外
周面(表面)25から径方向内側に向かって延びる段差面
22と、この段差面22に対して周方向に離間して位置
し内周面(裏面)26から径方向外側に向かって延びる段
差面23と、第1分割模型20の厚さ方向のほぼ中央に
おいて周方向に延び、段差面22,23を接続する段差
面24とから構成されている。
【0011】一方、第2分割模型30の段差31は、外
周面(表面)35から径方向内側に向かって延びる段差面
32と、この段差面32に対して周方向に離間して位置
し内周面(裏面)36から径方向外側に向かって延びる段
差面33と、第2分割模型30の厚さ方向のほぼ中央に
おいて周方向に延び、段差面32,33を接続する段差
面34とから構成されている。
【0012】これら段差21,31は、第1分割模型2
0と第2分割模型30を合わせた時に、段差面22が段
差面32に密接し、段差面24が段差面34に密接し、
段差面23と段差面33の間に一定間隔の隙間40が形
成されるようになっており、更に、第1分割模型20の
外周面25と第2分割模型30の外周面35とが面一に
連なるようになっている。
【0013】第1分割模型20と第2分割模型30は、
上記隙間40に装填されたホットメルト形接着剤Mによ
って接合されている。接着剤Mを余分に装填した場合、
図1(B)に示すように、余分な接着剤Mは両分割模型2
0,30の内側にはみ出してくるだけで、外側にはみ出
していくことはない。というのは、段差面24と段差面
34とが密接しており、更に、段差面22と段差面32
が密接しているからである。
【0014】又、第1分割模型20と第2分割模型30
とは、その接合面において段差21,31を歯合させる
ことによって正確に位置決めされ、接着剤Mの固化前に
あっても第1分割模型20と第2分割模型30がずれる
ことがなく、それぞれの外周面25,35を面一に連ね
ることができる。
【0015】このように、両分割模型20,30間にず
れが生ぜず、外周面に接着剤Mがはみ出していない上記
消失模型10を砂型内に埋設して鋳造品を鋳造すると、
鋳造品の外周面において分割模型20,30の接合部に
対応する部分も、極めて奇麗に高精度に形成することが
できる。
【0016】又、図2に示すように、隙間40に装填し
た接着剤Mの量が少なくて、消失模型10の内周面側に
空間50が形成された場合には、第1分割模型20の内
周面26と第2分割模型30の内周面36に、空間50
の開口を塞ぐように、分割線に沿い全長に亙って紙テー
プ(消失帯)60を貼り付ける。
【0017】このように紙テープ60を貼り付けておけ
ば、消失模型1を砂型の中に埋設しても空間50の中に
砂が入り込むことはない。この状態で、金属の溶湯を注
湯すると、第1分割模型20と第2分割模型30と接着
剤Mと紙テープ60が消失して、これらと空間50を加
えた部分が全て溶湯に置換される。したがって、鋳造品
の内周面に、空間50に対応する溝が形成されることは
ない。そして、鋳造品の内周面には、紙テープ60の厚
さ分だけ若干内側に突出する帯状の突部が形成されるこ
ととなるが、この突部の厚さは非常に薄く、しかも外か
らは見えにくい内側にあるので、殆ど目に付くことはな
く、鋳造品の商品価値を低下させることはない。
【0018】尚、この実施例の場合には、消失模型10
の外周面に高精度が要求されているため、接着剤Mを装
填する隙間40を消失模型10の内周面側に設けたが、
消失模型10の内周面に高精度が要求されている場合に
は、隙間40を外周面側に設ける。
【0019】この発明は上述実施例に制約されず種々の
態様が採用可能である。例えば、消失帯は紙テープに限
るものではなく、溶湯に触れて消失するものであれば他
の材質からなるものであっても構わない。又、上述実施
例においては、接合面に1段からなる段差を設けたが、
段差の段数は2段あるいはそれ以上であってもよい。
又、接着剤はホットメルト形接着剤に限るものではな
く、溶湯に触れて消失するものであれば他のタイプの接
着剤であってもよい。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、分割模型を互いにずれなくすることができるととも
に、鋳造用消失模型の表裏いずれか一方の面には接着剤
をはみ出させないようにすることができるという優れた
効果が奏される。又、この鋳造用消失模型を用いて鋳造
された鋳造品の商品価値を向上せしめることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの出願の第1の発明に係る鋳造用消失
模型の外観斜視図であり、(B)はその分割模型の接合部
における拡大断面図である。
【図2】この出願の第2の発明に係る鋳造用消失模型に
おける分割模型の接合部の拡大断面図である。
【図3】(A)及び(B)はそれぞれ従来の鋳造用消失模型
における接合部の拡大断面図である。
【符号の説明】
10 鋳造用消失模型 20 第1分割模型 21 段差 22 一方の側の段差面 23 他方の側の段差面 25 外周面(表面) 26 内周面(裏面) 30 第2分割模型 31 段差 32 一方の側の段差面 33 他方の側の段差面 35 外周面(表面) 36 内周面(裏面) 40 隙間 50 空間(分割線) 60 紙テープ(消失帯) M ホットメルト形接着剤

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の分割模型を互いに接合してなる鋳
    造用消失模型において、分割模型の接合面に互いに歯合
    する階段状の段差が形成され、分割模型の表面側と裏面
    側のいずれか一方の側に位置する段差面は互いに密接し
    ており、他方の側に位置する段差面間には隙間が形成さ
    れていて、この隙間に装填された接着剤により分割模型
    が接合されてなることを特徴とする鋳造用消失模型。
  2. 【請求項2】 上記分割模型の表面と裏面のうち上記他
    方の側に対応する面に、上記隙間を塞ぐ消失帯が分割線
    に沿ってその全長に亙って付設されていることを特徴と
    する請求項1に記載の鋳造用消失模型。
JP17383592A 1992-06-08 1992-06-08 鋳造用消失模型 Expired - Fee Related JPH07115116B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007152419A (ja) * 2005-12-08 2007-06-21 Toyota Motor Corp 消失模型及びその組立て方法
US20140231615A1 (en) * 2013-02-15 2014-08-21 Jean J. Elnajjar Separable Segmented Casting Ring For Making Investment Molds

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007152419A (ja) * 2005-12-08 2007-06-21 Toyota Motor Corp 消失模型及びその組立て方法
US20140231615A1 (en) * 2013-02-15 2014-08-21 Jean J. Elnajjar Separable Segmented Casting Ring For Making Investment Molds
US10064709B2 (en) * 2013-02-15 2018-09-04 Jean J. Elnajjar Separable segmented casting ring for making investment molds

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