JPH0533666U - 回転子 - Google Patents

回転子

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JPH0533666U
JPH0533666U JP8896191U JP8896191U JPH0533666U JP H0533666 U JPH0533666 U JP H0533666U JP 8896191 U JP8896191 U JP 8896191U JP 8896191 U JP8896191 U JP 8896191U JP H0533666 U JPH0533666 U JP H0533666U
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JP
Japan
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resin
commutator
base material
armature
rotor
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Pending
Application number
JP8896191U
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English (en)
Inventor
純一 高崎
Original Assignee
純一 高崎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 セグメント母材に保護部材が固着されたコミ
テータにおいて、保護部材が母材から外れるのを防止す
る。 【構成】 ボス部10に複数の導電性母材15が互いに
スリット13を介して固装され、各母材15の表面に保
護部材18が導電性を有し熱溶融性の接着材19により
接着されている。各母材15に突設されたライザ片12
にアーマチュア4のコイル5が溶着されている。このコ
ミテータ3の外周およびアーマチュア4が樹脂封止パッ
ケージ25により被覆され、コミテータ3の各スリット
13にパッケージ25の樹脂材が充填されている。ま
た、保護部材18の側面外周に凹部24が没設され、凹
部24にパッケージ25の樹脂材が充填されている。 【効果】 スリット13内に樹脂充填部26が、保護部
材18の凹部24に樹脂充填部27が形成されることに
より、保護部材18がパッケージ25に形状結合されて
いるため、保護部材18が母材15から外れるのを防止
できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、小型モータに使用される回転子に関し、特に、整流子片(セグメン ト)のブラシとの接触面を保護する保護部材を備えているコミテータについての 改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
ガスホール(Gashol)対策用のコミテータとして、セグメントの銅母材 における少なくともブラシと接触する面に、銀−ニッケル合金からなる保護部材 がクラッドされているものがある。例えば、実開昭60−135053号公報、 実開昭62−132670号公報参照。
【0003】 ところが、保護部材に銀を用いたのではコストアップとなるところから、特開 昭58−207840号公報に記載されているように、樹脂が用いられて一体成 形されたボス部に銅製のセグメントが固装され、セグメント上に銅メッキが施さ れたカーボンをはんだ付けされたカーボンコミテータが提案されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、このようなカーボンコミテータにおいては、保護部材としてのカーボ ンがボス部材にはんだ付けされているため、カーボンの固着力が弱くカーボンが ボス部材から外れる危惧がある。
【0005】 本考案の目的は、コミテータの保護部材がボス部材から外れるのを防止するこ とができる回転子を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る回転子は、回転子軸の一端部に固装されているコミテータと、回 転子軸の中間部に固装されているアーマチュアとを備えており、コミテータは樹 脂が用いられて一体成形されたボス部に複数の導電性母材が互いにスリットを介 して絶縁されて固装され、各母材の表面に保護部材が導電性を有し熱溶融性の接 着材が用いられて接着され、ライザ片が各母材からそれぞれ突出されて構成され ており、このコミテータの各ライザ片に前記アーマチュアのコイルが巻き掛けら れて接続されている回転子において、 前記コミテータの外周およびアーマチュアが樹脂封止パッケージにより被覆さ れており、 前記コミテータの各スリットに前記樹脂封止パッケージの樹脂材が充填されて おり、前記保護部材の側面外周に凹部が没設されているとともに、この凹部に前 記樹脂封止パッケージの樹脂材が充填されていることを特徴とする。
【0007】
【作用】
前記した手段によれば、各導電性母材を互いに絶縁するためのスリットおよび 保護部材の側面外周に没設された凹部に樹脂封止パッケージの樹脂材が充填され ることにより、保護部材が樹脂封止パッケージに形状結合した状態になっている ため、接着材の固着力が弱くても、保護部材が導電性母材から外れるのを防止す ることができる。さらに、各保護部材が周方向に移動するのを防止することがで きる。
【0008】
【実施例】
図1は本考案の一実施例である回転子を示す一部省略正面断面図、図2は回転 子のコミテータを示す一部省略斜視図である。
【0009】 本実施例において、本考案に係る回転子は、燃料としてのガスホールを圧送す る燃料ポンプの駆動用モータに使用されるものとして構成されており、この回転 子1は、モータ軸を実質的に構成する回転子軸2と、回転子軸2に固装されてい るコミテータ3と、回転子軸2にコミテータ3と隣合わせに固装されているアー マチュア4とを備えている。
【0010】 コミテータ3は偏平コミテータ構造に構成されており、絶縁性を有する樹脂が 用いられて厚肉の略円盤形状に形成されているボス部10と、それぞれ略扇形形 状に形成され、ボス部10の表面上に略等間隔に放射状に配されている複数組の セグメント11と、セグメント11のそれぞれに一体化されているライザ片12 と、隣合うセグメント11を互いに電気的に絶縁された状態とするためのスリッ ト13とを備えている。ボス部10には軸取付口14が同心的に開設されており 、軸取付口14内には回転子軸2の一端部が挿通されて、コミテータ3が回転子 軸2に固定されている。この状態で、コミテータ3はアーマチュア4と隣合わせ の状態になっている。
【0011】 各セグメント11は銅またはその合金から成る母材15と、カーボンが焼成さ れて成る保護部材18と、保護部材18を母材15に固着しているはんだ層19 とを備えている。母材15はボス部10のアーマチュア4と反対側の端面(以下 、上面とする。)上に配されて、ボス部10にインサート成形されている。そし て、母材15はこれに一体的に突設された爪16がボス部10内に埋設されるこ とにより、ボス部10に確実に固着された状態になっている。
【0012】 本実施例において、母材15には副電極部17が一体的に連設されており、こ の副電極部17はボス部10の円形外周面に配されて固定されている。この副電 極部17の片脇にはライザ片12が一体的に連設されており、副電極部17とラ イザ片12とは母材15に一体的に成形されることにより、電気的にも接続され た状態になっている。
【0013】 そして、ライザ片12は断面形状が略U字形状に形成されており、U字形状の 折り返し部にアーマチュア4のコイル端末5が巻き掛けられた後、後述するヒュ ージング処理によって溶着されることにより、ライザ片12にはコイル端末5が 電気的に接続されている。
【0014】 母材15の上面にはカーボンが焼成されて略扇形状に形成されている保護部材 18が、導電性を有し熱溶融性の接着材としてのはんだ材から成るはんだ層19 により固着されており、したがって、保護部材18は母材15と機械的、かつ、 電気的に接続された状態になっている。そして、保護部材18の上面はブラシ( 図示せず)と摺接することにより、はんだ層19、母材15、ライザ片12およ びコイル端末5を経由してアーマチュア4に通電するようになっている。
【0015】 本実施例において、保護部材18における扇形状の円弧面には凹部としての溝 部24が、略中央部において上下面と平行に配されて、一定深さ一定幅に一体的 に没設されており、この溝部24はその断面形状が略直角三角形形状になるよう に形成されている。
【0016】 なお、各セグメント11は隣合うセグメント11、11間に切設されたスリッ ト13によって電気的に分離されているが、予め、扇形状に形成された複数個の セグメント11をスリット13を置いて円形環状に配して、ボス部10にインサ ート成形するようにしてもよい。
【0017】 次に、回転子の製造方法について説明する。 まず、前記構成に係るアーマチュア4が回転子軸2に嵌着されるとともに、コ ミテータ3がアーマチュア4に隣合うように回転子軸2に固装される。その後、 ライザ片12の折り返し部にアーマチュア4の各コイル端末5がそれぞれ巻き掛 けられる。
【0018】 次いで、各ライザ片12にヒュージング処理がそれぞれ実施される。すなわち 、図2に示されているように、ヒュージング処理用の一方の電極(以下、主電極 とする。)21がライザ片12に接触され、副電極部17に他方の電極(以下、 副電極とする。)22が接触される。この状態で、主電極21と副電極22との 間が通電されると、主電極21→ライザ片12→副電極部17→副電極22への 通電経路23により電流が流れる。このとき、ライザ片12に接触された全電極 21がボス部10側へ押されると、この押付け力によりライザ片12が押し潰さ れるとともに、コイル端末5が加圧されるため、通電に伴うジュール熱と押付け 力により、コイル端末5の絶縁被膜(エナメル被膜)が剥離される。その結果、 コイル端末5がライザ片12と溶着され、コイル端末5はライザ片12に電気的 に接続された状態になる。
【0019】 本実施例によれば、コイル端末5がライザ片12へヒュージング処理により溶 着されるに際し、保護部材18とはんだ層19とが通電経路23から外れるため 、通電に伴うジュール熱によってはんだ層19が溶けて保護部材18が母材14 から脱落する不良が発生するのを未然に防止することができる。
【0020】 本実施例において、ヒュージング処理が終了した後、コミテータ3およびアー マチュア4の外周に樹脂封止パッケージ25が樹脂成形される。この樹脂封止パ ッケージ25の成形により、各スリット13のうちブラシの摺動範囲を除く領域 には、樹脂封止パッケージ25の樹脂材の充填部26が形成される。また、ボス 部10、保護部材18、アーマチュア4の側方領域にも樹脂封止パッケージ25 が形成されるため、溝部24に樹脂充填部27が形成される。
【0021】 本実施例に係る回転子が燃料ポンプ駆動用のモータに使用された場合、回転子 1の側面が樹脂封止パッケージ25により被覆されているため、コミテータ3お よびアーマチュア4が燃料と接触するのを防止することができる。また、回転1 の外周面における凹凸が樹脂封止パッケージ25により埋められるため、回転1 の回転中における燃料に対する抵抗を抑制することができる。
【0022】 そして、溝部24内に充填された樹脂材による樹脂充填部27が楔状になって 溝部24に形状結合されるため、はんだ層19の固着力が弱くても、保護部材1 8が母材15から外れるのを防止することができる。さらに、スリット13内に も充填部26が形成されているため、各セグメント11が周方向に移動するのを 防止することができる。
【0023】 なお、本考案は前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない 範囲において、種々変更可能であることはいうまでもない。
【0024】 例えば、コミテータ3外周側に樹脂封止パッケージ25を成形するに際して、 ライザ片12を露出させた状態で、保護部材18を含むコミテータ3の側面外周 側を樹脂封止パッケージ25によって被覆し、溝部24内に樹脂封止パッケージ 25の樹脂材を充填するように構成しても、保護部材18が母材15から外れる のを防止することができる。
【0025】 保護部材18の外周に形成する凹部は、溝形状に形成するに限らず、円形の穴 形状等に形成してもよい。
【0026】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、導電性母材を互いに絶縁するためのス リット内に樹脂封止パッケージの樹脂材を充填するとともに、保護部材側面側に 凹部を形成してこの凹部に樹脂封止パッケージの樹脂材を充填するように構成し たため、保護部材を母材に固着する接着材の固着力が弱くても、保護部材が母材 から外れるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例である回転子を示す一部省略
正面断面図である。
【図2】回転子のコミテータを示す一部省略斜視図であ
る。
【符号の説明】
1…回転子、2…回転子軸、3…コミテータ、4…アー
マチュア、5…コイル端末、10…ボス部、11…セグ
メント、12…ライザ片、13…スリット、14…回転
子軸取付口、15…母材、16…爪、17…副電極部、
18…保護部材、19…はんだ層、21、22…ヒュー
ジング用電極、23…通電経路、24…溝部(凹部)、
25…樹脂封止パッケージ、26、27…樹脂充填部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転子軸の一端部に固装されているコミ
    テータと、回転子軸の中間部に固装されているアーマチ
    ュアとを備えており、コミテータは樹脂が用いられて一
    体成形されたボス部に複数の導電性母材が互いにスリッ
    トを介して絶縁されて固装され、各母材の表面に保護部
    材が導電性を有し熱溶融性の接着材が用いられて接着さ
    れ、ライザ片が各母材からそれぞれ突出されて構成され
    ており、このコミテータの各ライザ片に前記アーマチュ
    アのコイルが巻き掛けられて接続されている回転子にお
    いて、 前記コミテータの外周およびアーマチュアが樹脂封止パ
    ッケージにより被覆されており、 前記コミテータの各スリットに前記樹脂封止パッケージ
    の樹脂材が充填されており、前記保護部材の側面外周に
    凹部が没設されているとともに、この凹部に前記樹脂封
    止パッケージの樹脂材が充填されていることを特徴とす
    る回転子。
JP8896191U 1991-10-04 1991-10-04 回転子 Pending JPH0533666U (ja)

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JP8896191U JPH0533666U (ja) 1991-10-04 1991-10-04 回転子

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JP8896191U JPH0533666U (ja) 1991-10-04 1991-10-04 回転子

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JPH0533666U true JPH0533666U (ja) 1993-04-30

Family

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JP8896191U Pending JPH0533666U (ja) 1991-10-04 1991-10-04 回転子

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JP (1) JPH0533666U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007166683A (ja) * 2005-12-09 2007-06-28 Hitachi Koki Co Ltd 整流子電動機およびそれを用いた電動工具
JP2015223030A (ja) * 2014-05-22 2015-12-10 株式会社ミツバ カーボンコンミテータ

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