JPH05336634A - 素線絶縁導体の絶縁皮膜除去方法 - Google Patents

素線絶縁導体の絶縁皮膜除去方法

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JPH05336634A
JPH05336634A JP4163438A JP16343892A JPH05336634A JP H05336634 A JPH05336634 A JP H05336634A JP 4163438 A JP4163438 A JP 4163438A JP 16343892 A JP16343892 A JP 16343892A JP H05336634 A JPH05336634 A JP H05336634A
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wire
conductor
cable
insulating film
insulated conductor
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JP4163438A
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Michiyuki Mikami
通而 三上
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 絶縁皮膜付き素線を撚合せてなる素線絶縁導
体の接続端部における素線の絶縁皮膜を除去する際に、
各素線を層毎に分けるようにして、素線の間に隙間を形
成し、サンドブラストによる皮膜の除去作業を容易に、
かつ安全に行い得るようにする。 【構成】 素線絶縁導体を構成する圧縮撚線導体56に
対して、その撚り層毎に分割する分離リング60〜60
cを嵌入して、それぞれ分離リングにより分離された素
線57……の間に、サンド吹付け可能な隙間を形成させ
るようにする。そして、間隔を設けられた素線のそれぞ
れに対して、噴射ノズル10から圧気とともに研磨材を
噴出させ、素線の表面に形成している絶縁皮膜を除去す
る作業を行うようにする。また、前記ケーブル50は、
除去装置2の側部から挿入された状態で、ノズルを移動
させながら除去作業を行うようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、素線絶縁導体の接続端
部における素線の絶縁皮膜を除去する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】通常導体断面積が2000mm2 以上の大
容量送電ケーブル用導体には、表皮効果に起因する送電
損失を低減する目的で、エナメル絶縁(例えばポリアミ
ドイミド被覆)した絶縁皮膜付き導体素線が使用されて
いるが、このケーブル導体を終端・接続処理に際して
は、電気的導通性を確保するために、素線の絶縁皮膜の
除去を行わなければならない。
【0003】前記皮膜の除去には、一般にサンドブラス
ト方式による処理手段が用いられており、かかるサンド
ブラスト方式の装置として実開平4−17614号公報
等に示されているように、筐体内に設けたショットガン
からサンド(アルミナ粉末)を圧縮空気とともに吹付け
て、皮膜の除去を行うものが公知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述したよ
うな装置を用いる場合には、ケーブル導体(素線絶縁導
体)を構成する素線が密集している撚線状態では、各素
線の皮膜の除去作業の効率が良くないという問題が発生
する。そこで、従来例の装置では、導体を構成する撚線
の層をほぐした状態にして、各素線を分離させ、それぞ
れの素線の周囲の皮膜をサンドブラスト方式により除去
する方法を用いている。しかしながら、撚線の層をほぐ
した状態で、素線の皮膜の除去を行う場合には、その後
で、ケーブルの端部を圧縮接続スリーブを用いて接続す
る際に、ほぐされた素線を元の状態にまとめることが面
倒になる。
【0005】これに対して、サンドブラスト方式により
皮膜の除去を行う場合に、導体の素線の各層の間にドラ
イバー等の拡開工具を差し込み、その層の間隔を開いた
状態で、噴射ノズルから研磨材を含んだ圧気を噴射し、
各素線に対して研磨材による剥離作業を効率良く行い得
るようにすることも考えられている。ところが、前述し
たように、導体の間にドライバーを差し込んだ状態で、
除去作業を行うことは、常時ドライバーを把持していな
ければならず、作業員の負担が非常に大きいものとなり
作業効率を向上させにくいばかりか、圧気でドライバー
が吹き飛ばされる虞れもあり、安全な作業をなし得ない
という問題がある。
【0006】
【発明の目的】本発明は、前述したような従来の素線絶
縁導体の絶縁皮膜除去方法の問題を解消するもので、あ
らかじめ、導体の素線の層の間に分離リングを挿入し、
各素線が分離された状態で除去装置に挿入して、サンド
ブラストによる除去作業の効率を向上させるとともに、
分離リングを除去すると、元の撚線の状態に容易に戻し
得るようにする分離手段を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用】本発明は、多
数本の絶縁皮膜付き素線を複数層に撚合せてなる素線絶
縁導体の接続端部における素線の絶縁皮膜をサンドブラ
スト処理にて除去する方法に関する。本発明において
は、前記素線絶縁導体の各撚り層間には径の異なる分離
リングを嵌入し、該分離リングにより各撚り層を互いに
分離し、かつ撚り層構成素線間にサンド吹付け可能な間
隔を付与した上で、サンドブラスト処理する方法を用い
ている。また、本発明においては、前記分離リングを略
三角形状のリング部材とし、断面が略扇形のセグメント
導体からなる分割形の素線絶縁導体に適用可能としてい
る。
【0008】前述したように、サイズの異なる分離リン
グを複数用い、撚線の層と層の間にそれぞれのサイズの
分離リングを嵌入することにより、撚線の層は層毎に分
離されるとともに、各層の素線が相互に離れる状態とな
るので、サンドブラストによる皮膜の除去作業を容易に
行うことができる。そして、作業者は、除去作業の途中
で、ドライバー等の厄介な拡開工具を用いて素線を分離
する必要がないので、除去作業を安全かつ効率良く行う
ことができる。さらに、除去作業の終了後に、分離リン
グを抜き出すことにより、撚線の層は元の状態にまでほ
ぼ復帰させることが可能であり、接続作業の能率に支障
を与えたりすることがなくなる。
【0009】
【実施例】図示される例にしたがって、本発明の素線絶
縁導体の絶縁皮膜除去方法を説明する。図1に示される
例は、本発明の絶縁皮膜除去方法を適用する大容量送電
ケーブル50を示しており、このケーブル50の導体
(素線絶縁導体)55には、5分割のセグメント導体
(断面略扇形の圧縮撚線導体)56……を撚合せて圧縮
したものが用いられる。前記ケーブル50では、前記導
体55の周囲に、絶縁体52と、シース51とを設けて
いるが、内部・外部半導電層や金属遮蔽体等の保護部材
は省略している。また、前記セグメント導体56は、多
数本の素線(または成形素線)57を撚合せたものとし
て構成し、銅線の表面にエナメル(ポリアミドイミド樹
脂)等の焼き付けによる表面絶縁皮膜を設けて、各素線
57を構成している。
【0010】そして、前記ケーブル50の端部を接続す
る際には、シース51と絶縁体52とを除去して、導体
55を所定の長さに亘って露出させる。その後で、各セ
グメント導体56のうちの1つに対して、素線57の層
を分離する状態で各素線57の間隔を開き、サンドブラ
ストによる皮膜の除去作業を行い得るようにする。前記
サンドブラストによる除去作業を行う際には、図2に示
されるように、サイズの異なる分離リング60、60a
……を、セグメント導体56を構成する素線の撚り層5
8、58a……の間にそれぞれ嵌入し、各素線を分離さ
せる。前記分離リングの装着を行う際には、図示される
ように、特別に製作した工具69を用いて、素線の層の
間に隙間を設け、その隙間に分離リングを嵌入する方法
を用いることができる。
【0011】前述したようにして、撚り層58、58a
……の間に嵌入する分離リングとしては、例えば、図3
に示されるような分離リング60を用いることができ
る。前記図3に示される分離リング60は、撚線の形状
に合わせて、略三角形状のリング部材として構成してい
るおり、矩形断面のものとして形成される。前記分離リ
ング60は、例えば、パイプ等を所定の幅に切断したも
のを略三角形状に成形し、その厚さと幅とを任意に形成
することができる。前記分離リング60は、セグメント
導体56を形成する撚り層の径に合わせて、各種のサイ
ズのものを用意しておき、図2に示されるようにして撚
り層58、58a……の間に嵌入させることができる。
また、図4に示される分離リング65は、円形断面の
ものとして形成されるもので、適当な太さの針金等を略
三角形状に成形し、前記分離リングの場合と同様に、複
数のサイズの異なるものを形成することができる。な
お、前記矩形断面の分離リング60または、円形断面の
分離リング65は、任意の金属材料を用いて作成するこ
とができるが、サンドブラストによる皮膜の除去に対し
て、磨耗しにくい性質を有するものを用いると、繰り返
し使用を可能にする。
【0012】前述したように構成される本発明の分離リ
ングは、図5に示されるようにして使用される。図5に
示される例では、5分割のセグメント導体56……のう
ちの1つのセグメント導体に対して、分離リング60、
60a……を径の大きなものから順次取り付けて、各撚
り層を分離し、かつ各撚り層構成素線間にサンド吹付け
可能な間隔を付与させた状態で、サンドブラストによる
除去作業を行うようにする。
【0013】前記図5に示される状態を拡大して示す図
6の説明図によると、セグメント導体56を構成する素
線57を、分離リングにより分離させる状態が理解され
る。つまり、皮膜の除去長さよりも若干長く素線を露出
させたセグメント導体56の最外撚り層58と、その内
側の撚り層58aとの間に、分離リング60を嵌入し
て、素線の間の間隔を開くようにする。次に、その内側
の層の間には、より小さなサイズの分離リング60aを
装着して、2層目の素線の層の間隔を開けるようにす
る。前述したようにして、セグメント導体56の各撚り
層の間に、それぞれ分離リング60〜60cを順次嵌入
すると、セグメント導体を構成する全部の素線57が相
互に間隔をもった状態で広げられる。この状態で、各素
線の間から研磨材を圧気とともに噴出させて、素線の絶
縁皮膜除去作業を行う。
【0014】そして、前述したようにして、全セグメン
ト導体56の素線57に対する皮膜除去作業が終了する
と、前記分離リングを内側のものから順次取り外すが、
この場合各層の素線には、撚りを戻すような作用を与え
ていないので、容易に元の撚線の状態に戻されることに
なる。
【0015】(皮膜除去装置の構成)前述したように、
ケーブル導体55における複数のセグメント導体56に
対して、各素線の層に分離する手段を用いて、皮膜の除
去を行う装置としては、図7に示されるような装置を用
いることができる。前記図7に示される例において、皮
膜除去装置1は、ブラストキャビネットに組み合わせる
付属装置の構成を示している。そして、円筒形状のブラ
ストキャビネット2の内部に挿入される噴射ノズル10
に対して、高圧空気に研磨材としての酸化アルミナの粒
子を混合したものが、ブラストホース11により供給さ
れる。本発明の皮膜除去装置1では、前記ブラストキャ
ビネット2の他に、サイクロン等の装置を設けた分離回
収装置3と、集塵機6、エアーコンプレッサ7を配置し
ており、分離回収装置3の下部には、加圧タンク4と研
磨材噴出用の調整機5とを配置している。
【0016】そして、コンプレッサ7から送られる高圧
空気を、エアーホース12を介して加圧タンク4に導入
するとともに、調整機5に導入して、研磨材を混合した
状態の空気を、調整機5からブラストホース11を介し
て噴射ノズル10に向けて供給する。そして、ブラスト
キャビネット2の内部に挿入されたケーブル50の端部
に対して、噴射ノズル10を用いてサンドブラスト作業
を施工する。なお、前記噴射ノズル10からの研磨材を
含んだ高圧空気の供給・停止動作は、皮膜除去装置1の
近傍に配置したフートスイッチ5aにより、リード線5
bを介して加圧タンク4内の電磁バルブ(図示せず)を
開閉させることにより容易に行うことができる。
【0017】前記噴射ノズル10から噴出された研磨材
は、ケーブルの素線に被覆している絶縁皮膜を除去し、
その際に粉砕された研磨材と、粒子状の研磨材は、除去
された皮膜の微粉末とともに、サンド回収ホース14を
介して分離回収装置3に供給され、サイクロンにより分
離されて、粒子の大きいものを加圧タンク4に戻して再
び使用する。これに対して、サイクロンで分離されたダ
ストは、ダクトホース13を介して集塵機6に回収し、
後で捨てるようにする。
【0018】前述したように構成される皮膜除去装置1
において、図8に示されるように、ブラストキャビネッ
ト2が構成されている。前記図8に示される例におい
て、ブラストキャビネット2は両側の固定部材21と2
5と、中央部に配置される回転部材30とから構成さ
れ、両側に配置される固定部材のうち、右側に配置され
る固定部材としてのケーブル側固定部材21は、ケーブ
ルを固定位置に保持することにより、該ケーブルによっ
ても固定位置に支持される。
【0019】また、前記ケーブル側固定部材21には、
ケーブル固定部材40を取り付けており、該ケーブル固
定部材40を介してケーブルを装置内部に挿入し、固定
保持させるようにしている。さらに、前記ブラストキャ
ビネットの他端部に配置される固定部材としての照明側
固定部材25は、その側部に照明ボックス26を配置し
ており、該照明ボックス26にランプを収容しておき、
ブラストキャビネットの内部を照明できるように設けて
いる。そして、前記照明側固定部材25は、図示を省略
した保持手段により、回転不能な状態で固定保持される
ように構成することができる。
【0020】前記両側の固定部材の間に配置される回転
部材30は、両側の固定部材に設けられたガイドレール
35に対して、回転部材の両側に多数設けたコロ33を
係合させ、回転の作用を容易に行い得るように設けてい
る。前記回転部材30の円周部には、複数の覗き窓31
〜31bを所定の間隔を介して設けており、該覗き窓に
は、強化ガラスを取り付けて、内部の作業状態を外部か
ら確認できるようにしている。さらに、回転部材の周囲
には、2つの挿入孔32、32aを所定の間隔で配置し
て、作業者が両手を挿入するとともに、噴射ノズルを挿
入して、サンドブラストの作業を行い得るように構成し
ている。
【0021】また、前記一対の挿入孔32、32aと同
様にして、他の挿入孔が回転部材の反対側にも配置され
るもので、作業者は他の側に回って、ケーブルの反対側
からのサンドブラストの作業を行うことができるように
される。なお、本発明のブラストキャビネット2に設け
られる挿入孔は、ブラストキャビネットの内部で発生す
る粉塵等が外部に飛散しないように、軟質の筒状の部材
等を配置して、手と噴射ノズルとを挿入できるように構
成されている。前記構成に加えて、回転部材の両側の部
分では、回転部材を回転させても、粉塵等が外部に漏れ
出さないように、筒状に形成された固定部材と回転部材
の重合する部分の長さを大きく設定することにより、シ
ールする機構を構成することができる。
【0022】さらに、前記図8に示されるブラストキャ
ビネットでは、ケーブル固定側部材21の下部に排出口
22を設けており、該排出口22に対して、分離回収装
置との間のサンド回収ホースを接続している。そして、
該分離回収装置での吸引作用によって、前記排出口22
から、ブラストキャビネット2内部の粉塵と研磨材の粒
子とを排出する機構を設けているので、ブラストキャビ
ネット2の内部では、常時負圧を付与する状態が形成さ
れる。したがって、噴射ノズルから高圧の空気と研磨材
の粒子とが噴出されても、その空気と粉塵等は、直ちに
分離回収装置に向けて吸引されることになり、ブラスト
キャビネットの隙間から粉塵等が噴出することがないよ
うにされる。
【0023】なお、前記図8に示される例において、両
側の固定部材に位置決めピン部材37、38を突出させ
て設けており、皮膜除去装置を支持する固定装置に対し
て、前記位置決めピン部材を介して位置決めすることが
できる。また、照明側固定部材25には、吊り環27、
27aを取り付けており、該吊り環を介して吊り下げる
ことにより、ケーブル固定部材40を下部に向けた状態
でブラストキャビネット2を保持し、垂直に配置された
ケーブルの上端部に対して、絶縁皮膜の除去作業を行う
ことができるようにすることも可能である。
【0024】図9に示される例は、ブラストキャビネッ
ト2の内部にケーブルを挿入し、素線の皮膜を除去する
作業の状態を、簡略化して示すケーブル50を対象とす
る場合で説明している。前記図9に示されるように、絶
縁体・シース等を剥離して、素線57を露出させた状態
で、ケーブル側固定部材21に設けた開口24を介し
て、ケーブル50の接続端部が固定保持される。前記ケ
ーブル50の保持のために設けられるケーブル固定部材
40は、図8にも示されるように、2つ割りの状態の部
材として構成されており、止めネジ42を用いて固定さ
れる。そして、図9に示されるように、ケーブル固定部
材40のフランジ44を介して、止めネジ45を用い
て、ケーブル側固定部材の側枠23に取り付けられる。
また、前記ケーブル固定部材40に収容されるケーブル
50は、EPゴムあるいはスポンジ等のスペーサ46を
介して支持され、該ケーブルの周囲をシールすることが
できるようにされる。
【0025】前記ブラストキャビネットの内部に挿入さ
れたケーブルの素線絶縁導体は、複数の分離リング60
を用いて素線を層毎に分離した状態で、噴射ノズル10
から噴出される研磨材により皮膜の除去作業が行われ
る。前記皮膜の除去に際して、作業者は、回転部材30
の軸方向に所定の間隔を介して配置される挿入孔32、
32aから、手とノズルとを挿入する。そして、一方の
手で持った噴射ノズル10を素線の皮膜除去部に向け、
他方の手で持った拡開工具を用いて素線の拡開を補助す
る状態で、サンドブラストの作業を行うようにする。
【0026】したがって、前記皮膜除去作業を行う際に
は、作業者は適当な覗き窓から内部の状況を確認しなが
ら、サンドブラストの作業を行うことができる。そし
て、回転部材を回転させながら、任意の覗き窓から内部
を見ることにより、作業状況の監視に死角が生じること
がなく、作業状況を確認することができる。なお、前記
ブラストキャビネット2の内部は、照明ボックス26か
らの光で照明されるので、内部に粉塵がこもっている状
態でも、作業状況を容易に見ることができる。
【0027】なお、本発明の装置は、任意の支持手段を
用いて支持することができるものであり、例えば、台車
等に載置して用いる場合には、装置の移動性を良好に設
定することが可能である。また、台車に対して、上下動
機構を設けた場合には、作業員の作業位置を容易に調整
することができ、除去作業の能率を向上させることが可
能になる。さらに、本発明の装置をホイスト装置等を用
いて吊り下げた状態で使用する場合には、垂直に配置し
たケーブルの上端部に対して、絶縁皮膜の除去作業をそ
の施工現場で容易に行い得ることが可能になる。
【0028】
【発明の効果】本発明の素線絶縁導体の絶縁皮膜除去方
法は、前述したように、サイズの異なる分離リングを複
数用い、撚線の層と層の間にそれぞれのサイズの分離リ
ングを嵌入することにより、撚線の層は層毎に分離され
るとともに、各層の素線が相互に離れる状態となるの
で、サンドブラストによる皮膜の除去作業を容易に行う
ことができる。そして、作業者は、除去作業の途中で、
ドライバー等の厄介な拡開工具を用いて素線を分離する
必要がないので、除去作業を安全かつ効率良く行うこと
ができる。さらに、除去作業の終了後に、分離リングを
抜き出すことにより、撚線の層は元の状態にまでほぼ復
帰させることが可能であり、接続作業の能率に支障を与
えたりすることがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の絶縁皮膜除去方法を適用するケーブ
ルの断面図である。
【図2】 素線絶縁導体を構成する圧縮撚線導体の状態
を示す説明図である。
【図3】 本発明に使用する分離リングの斜視図であ
る。
【図4】 本発明に使用する分離リングの別の例の正面
図である。
【図5】 ケーブルに分離リングを装着した状態の説明
図である。
【図6】 撚線に対して分離リングを装着した状態の説
明図である。
【図7】 本発明のサンドブラストを適用する装置の説
明図である。
【図8】 本発明のブラストキャビネットの構成を示す
一部切り欠き側面図である。
【図9】 本発明のブラストキャビネットの内部でのケ
ーブルの支持状態の説明図である。
【符号の説明】
1 皮膜除去装置、 2 ブラストキャビネット、
3 分離回収装置、 10 噴射ノズル、 11
ブラストホース、21 ケーブル側固定部材、 2
2 排出口、25 照明側固定部材、 30 回
転部材、 31 覗き窓、32 挿入孔、 35
ガイドレール、 40 ケーブル固定部材、50
ケーブル、 55 導体、 56 セグメント導
体、57 素線、 58 セグメント導体の層、6
0・65 分離リング。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数本の絶縁皮膜付き素線を複数層に撚
    合せてなる素線絶縁導体の接続端部における素線の絶縁
    皮膜をサンドブラスト処理にて除去するにあたり、 前記素線絶縁導体の各撚り層間には径の異なる分離リン
    グを嵌入し、該分離リングにより各撚り層を互いに分離
    し、かつ撚り層構成素線間にサンド吹付け可能な間隔を
    付与した上で、サンドブラスト処理することを特徴とす
    る素線絶縁導体の絶縁皮膜除去方法。
  2. 【請求項2】 前記分離リングを略三角形状のリング部
    材とし、断面が略扇形のセグメント導体からなる分割形
    の素線絶縁導体に適用可能としたことを特徴とする請求
    項1に記載の素線絶縁導体の絶縁皮膜除去方法。
JP4163438A 1992-05-29 1992-05-29 素線絶縁導体の絶縁皮膜除去方法 Pending JPH05336634A (ja)

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