JP2649120B2 - サンドブラスト装置 - Google Patents

サンドブラスト装置

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JP2649120B2
JP2649120B2 JP4163436A JP16343692A JP2649120B2 JP 2649120 B2 JP2649120 B2 JP 2649120B2 JP 4163436 A JP4163436 A JP 4163436A JP 16343692 A JP16343692 A JP 16343692A JP 2649120 B2 JP2649120 B2 JP 2649120B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絶縁皮膜付き素線から
なる素線絶縁撚線導体より構成したケーブルの接続端部
に対して、その素線の絶縁皮膜を除去するためのサンド
ブラスト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通常導体断面積が2000mm2 以上の大
容量送電ケーブル用導体には、表皮効果に起因する送電
損失を低減する目的で、エナメル絶縁(例えば、ポリア
ミドイミド被覆)した絶縁皮膜付き導体素線が使用され
ているが、このケーブル導体の終端・接続処理に際して
は、電気的導通性を確保するため、素線の絶縁皮膜の除
去を行わなければならない。
【0003】前記皮膜の除去には、一般にサンドブラス
ト方式による処理手段が用いられており、かかるサンド
ブラスト方式の装置として実開平4−17614号公報
等に示されているように、筐体内に設けたショットガン
からサンド(アルミナ粉末)を圧縮空気とともに吹き付
けて、皮膜の除去を行うものが公知である。
【0004】前記従来例の装置では、縦型の角柱状の中
空なキャビネットに対して、その側部からケーブルの端
部を挿入し、作業者はブラストキャビネットの側部に設
けた挿入孔を介して、噴射ノズルの位置決め等の作業を
行うような装置を構成している。また、前記ブラストキ
ャビネットでは、任意のサイズのケーブルを装着して固
定できるように、ケーブル固定部材の大きさを調節可能
に設けており、サンドブラストによる作業を容易に行い
得るようにしている。そして、前記ブラストキャビネッ
トを小型のものとして構成することによって、マンホー
ルを通して洞道中に持ち込むことができるようにしてい
る。
【0005】ところが、前記従来例に示されるように、
ブラストキャビネットを縦型のものとして構成した場合
には、その操作性に多くの難点が発生する。例えば、前
記縦型の装置では、作業者の作業位置が限定されるため
に、ケーブルに対して作業を行う場合に、覗き窓から見
る位置に死角が発生し、作業後に再度補修作業を行った
りすることが必要となる。そこで、前述したような問題
を解決するために、図6に示されるように、装置を横に
寝かせた状態で構成することが提案されている。前記図
6に示される例において、皮膜除去装置1は、横型のブ
ラストキャビネットに組み合わせる付属装置の構成を示
しているもので、円筒形状のブラストキャビネット2の
内部に挿入される研磨材噴射ノズル10に対して、研磨
材としての酸化アルミナの粒子を高圧空気と混合したも
のが、ブラストホース11を介して供給される。
【0006】前記皮膜除去装置1では、前記ブラストキ
ャビネット2の他に、サイクロン等の装置を設けた分離
回収装置3と、集塵機6、エアーコンプレッサ7を配置
しており、分離回収装置3の下部には、加圧タンク4と
研磨材噴出用の調整機5とを配置している。前記コンプ
レッサ7から送られる高圧空気を、エアーホース12を
介して加圧タンク4と調整機5とに導入し、研磨材を混
合した状態の空気を、調整機5からブラストホース11
を介して研磨材噴射ノズル10に向けて供給する。
【0007】そして、ブラストキャビネット2の内部に
挿入されたケーブルKの端部に対して、研磨材噴射ノズ
ル10を用いてサンドブラスト作業を施工する。前記研
磨材噴射ノズル10から噴出された研磨材は、サンド回
収ホース14を介して分離回収装置3に戻され、サイク
ロンにより分離されて、粒子の大きいものを加圧タンク
4に戻して再び使用する。また、サイクロンで分離され
たダストは、ダクトホース13を介して集塵機6に回収
し、後で捨てるようにする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述したよ
うな装置を用いる場合には、装置の内部でノズルから噴
出された研磨材は、円筒状の装置内部の底の部分に堆積
し、それを排出することが困難であるという問題が発生
する。そこで、例えば、サンドブラストの作業の合間
に、ノズルを用いて研磨材を排出方向に噴射することも
考えられるが、そのような余分な作業を行うと、サンド
ブラストの作業能率にも大きな影響が発生する。また、
ノズルから噴出される圧気には、研磨材が混入されてい
るものであるから、そのような研磨材を含む圧気を用い
て、装置内部を清掃することは、好ましいことではな
い。
【0009】また、円筒状のブラストキャビネットを横
に寝かせた状態で、装置を構成する場合に、そのブラス
トキャビネットを確実に支持することが必要となる。特
に、前記図6に示されるブラストキャビネット2は、両
側に配置される固定部材に対して、中央部の円筒部材を
回転可能に設けることが必要である。そして、前記ブラ
ストキャビネットを良好な状態で使用するために、装置
を支持する機構と、移動機構とを設け、作業能率を向上
させ得るようにすることが求められている。
【0010】
【発明の目的】本発明は、前述したような従来のサンド
ブラスト装置の問題を解消するもので、ブラストキャビ
ネットの内部で研磨材の回収を自動的に行い得るように
するとともに、装置を台車部材に支持させ、該台車上で
ブラストキャビネットの高さを調整できるようにして、
装置の操作性を向上させ得るようなサンドブラスト装置
を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段および作用】本発明は、絶
縁皮膜付き素線からなる素線絶縁撚線導体より構成した
ケーブルに対して、その接続端部での絶縁皮膜を除去す
るために、ブラストキャビネットの内部にケーブルの接
続端部を挿入し、該ケーブルの端部にサンドブラスト用
のノズルを配置する機構を設けたサンドブラスト装置に
関する。本発明においては、前記ブラストキャビネット
は、両側の固定部材の間に円筒状の回転部材を回転可能
に設け、前記回転部材にはその円周方向の所定の位置
に、複数の覗き窓を配置するとともに、作業者の手と噴
射ノズルとを挿入する挿入孔を備え、一方の固定部材の
下部に圧気を噴出させる装置を配置し、装置内部の底に
堆積する研磨材を、他方の固定部材に設けた排出口に向
けて移動させる機構を設けている。
【0012】また、本発明においては、前記ブラストキ
ャビネットの両側の固定部材を介して、台車装置に固定
保持させて移動可能に構成するとともに、前記台車装置
の上枠部材に設けた係止手段を介して、ブラストキャビ
ネットの被係合部材を係止させて固定し、前記台車装置
に、ブラストキャビネットの支持高さを任意に設定可能
な上下動機構を設けている。
【0013】前述したように、本発明のブラストキャビ
ネットの内部に、研磨材を排出させるための圧気噴射装
置を設けたことにより、横型の円筒の底の部分に研磨材
が堆積することがなく、装置内部に余分な粉塵がこもっ
たりすることを防止できる。そして、作業者は、研磨材
を排出する等の余分な作業から解放されるので、サンド
ブラストによる皮膜の剥離除去作業を能率よく行うこと
ができる。また、ブラストキャビネットを支持高さの調
節可能な台車に支持することにより、作業者に適した高
さに設定して作業を行うことが可能になり、作業者に無
理な姿勢を強要することがなくなる。さらに、皮膜の剥
離除去作業を行っている際に、ケーブルに対する作業位
置に応じて、最も適当な位置にブラストキャビネットを
位置決めすることができ、サンドブラスト作業を容易に
行うことができる。
【0014】
【実施例】図示される例にしたがって、本発明のサンド
ブラスト装置を説明する。本発明のブラストキャビネッ
トは、前記図6に示されるような付属装置を用いる場合
を例にとって説明している。本発明においては、ブラス
トキャビネットの内部に向けて、装置の軸方向にケーブ
ルの接続端部を挿入し、円周上に設けた挿入孔から挿入
したノズルを用いて、研磨材を含んだ圧気を噴出させ、
ケーブル導体(素線絶縁撚線導体であって、通常5分割
の円形圧縮形状とされている)の素線の絶縁皮膜を剥離
除去するようにしている。また、本発明の装置では、前
記噴射ノズル10からの研磨材を含んだ高圧空気の供給
・停止動作は、皮膜除去装置1の近傍に配置したフート
スイッチ5aにより、リード線5bを介して加圧タンク
4内の電磁バルブ(図示せず)を開閉させることにより
容易に行うことができる。
【0015】本発明の装置において、図1に示されるよ
うに、ブラストキャビネット2が構成されている。前記
図1に示される例において、ブラストキャビネット2は
両側に配置される固定部材21と25と、中央部に配置
される回転部材30とから構成される。そして、両側に
配置される固定部材のうち、図の右側に配置される固定
部材としてのケーブル側固定部材21は、ケーブルを固
定位置に保持することにより、該ケーブルによっても固
定位置に支持される。
【0016】また、前記ケーブル側固定部材21には、
ケーブル固定部材40を取り付けており、該ケーブル固
定部材40を介してケーブルを装置内部に挿入し、固定
保持させるようにしている。さらに、前記ブラストキャ
ビネットの他端部に配置される固定部材としての照明側
固定部材25は、その側部に照明ボックス26を配置し
ており、該照明ボックス26にランプを収容しておき、
ブラストキャビネットの内部を照明できるように設けて
いる。そして、前記照明側固定部材25は、図示を省略
した保持手段により、回転不能な状態で固定保持される
ように構成することができる。
【0017】前記両側の固定部材の間に配置される回転
部材30は、両側の固定部材21、25にそれぞれ設け
られたガイドレール35に対して、回転部材の両側に多
数設けたコロ33を係合させている。そして、前記3つ
の円筒状の部材を組み合わせた状態で、両側の固定部材
21、25に対して、回転部材30を軸を中心にして回
転させる作用を容易に行い得るように設けている。前記
回転部材30の円周部には、複数の覗き窓31〜31b
を所定の間隔を介して設けており、該覗き窓には、強化
ガラスを取り付けて、内部の作業状態を外部から確認で
きるようにしている。さらに、回転部材の周囲には軸方
向に対して設けられた2つの挿入孔32、32aを所定
の間隔で配置して、作業者が両手を挿入するとともに、
研磨材噴射ノズルを挿入して、サンドブラストの作業を
行い得るように構成している。
【0018】また、前記一対の挿入孔32、32aと同
様にして、他の挿入孔が回転部材の反対側にも配置され
るもので、作業者は他の側に回って、ケーブルの裏面側
からのサンドブラストの作業を行うことができるように
される。なお、本発明のブラストキャビネット2に設け
られる挿入孔は、ブラストキャビネットの内部で発生す
る粉塵等が、外部に飛散しないように、軟質の筒状の部
材等を介して、手と研磨材噴射ノズルとを挿入できるよ
うに構成されている。前記構成に加えて、回転部材の両
側の部分では、回転部材を回転させても、粉塵等が外部
に漏れ出さないように、筒状に形成された固定部材と回
転部材の重合する部分の長さを大きく設定することによ
り、シールする機構を構成することができる。
【0019】さらに、前記図1に示されるブラストキャ
ビネット2では、ケーブル側固定部材21の下部に排出
口22を設けており、図6に示されるように、該排出口
22に対して、分離回収装置との間のサンド回収ホース
14を接続している。そして、該分離回収装置での吸引
作用によって、前記排出口22から、ブラストキャビネ
ット2内部の粉塵と研磨材の粒子とを排出する機構を構
成しているので、ブラストキャビネット2の内部では、
常時負圧を付与する状態が設定される。したがって、研
磨材噴射ノズルから高圧の空気と研磨材の粒子とが噴出
されても、その空気と粉塵等は、直ちに分離回収装置に
向けて吸引されることになり、ブラストキャビネットの
隙間から粉塵等が噴出することがないようにされる。
【0020】なお、前記図1に示される例において、両
側の固定部材21、25に位置決めピン部材37、38
をそれぞれ突出させて設けており、皮膜除去装置を支持
する固定装置に対して、前記位置決めピン部材を介して
位置決めすることができる。また、照明側固定部材25
には、吊り環27、27aを取り付けており、該吊り環
を介して吊り下げることにより、ケーブル固定部材40
を下部に向けた状態でブラストキャビネット2を保持
し、垂直に配置されたケーブルの上端部に対して、絶縁
皮膜の除去作業を行うことができるようにされる。
【0021】図2に示される例は、ブラストキャビネッ
ト2の内部にケーブルKを挿入し、導体素線の皮膜を除
去する作業の状態を示している。前記図2に示されるよ
うに絶縁体Nを剥離して、導体素線Mを露出させた状態
で、ケーブル側固定部材21に設けた開口24を介し
て、ケーブルの接続端部が挿入されて固定保持される。
前記ケーブルKの保持のために設けられるケーブル固定
部材40は、後述する図5にも示されるように、2つ割
りの状態の部材として構成されており、止めネジ42を
用いて固定される。そして、図2に示されるように、ケ
ーブル固定部材40のフランジ44を介して、止めネジ
45を用いて、ケーブル側固定部材の側枠23に取り付
けられる。また、前記ケーブル固定部材40に収容され
るケーブルKは、EPゴムあるいはスポンジ等のスペー
サ46を介して支持され、該ケーブルの周囲をシールす
ることができるようにされる。
【0022】そして、前記ブラストキャビネット2の内
部に挿入されたケーブルKの導体素線Mは、複数の拡開
リングLを用いて素線を撚り層毎に分割した状態で、研
磨材噴射ノズル10から噴出される研磨材により皮膜の
剥離除去作業が行われる。前記皮膜の剥離に際して、作
業者は、横方向に所定の間隔を介して配置される挿入孔
32、32aから手を挿入し、一方の手で持った研磨材
噴射ノズル10を素線の皮膜除去部に向け、他方の手で
持った拡開工具を用いて素線を拡開する状態で、サンド
ブラストの作業を行うようにする。
【0023】したがって、前記剥離除去作業を行う際に
は、作業者は任意の覗き窓から、内部の状況を確認しな
がら、サンドブラストの作業を行うことができる。な
お、前記ブラストキャビネット2の内部は、照明ボック
ス26からの光で照明されるので、内部に粉塵がこもっ
ている状態でも、作業状況を容易に監視することができ
る。
【0024】(研磨材排出機構の構成)前述したよう
に、構成される本発明のブラストキャビネット2におい
て、ノズルから噴出される研磨材は、図1の右側の固定
部材21の下部に設けた排出口22から排出され、回収
装置に向けて送り出される。ところが、粒子状の研磨材
は、前記ブラストキャビネットの円筒の底の部分に堆積
するために、ブラストキャビネット内部での空気の流通
によってのみでは、容易に排出し得ないという問題があ
る。そこで、本発明のブラストキャビネット2では、図
1および図3に示すように、左側の固定部材25の底の
部分に圧気噴射装置15を配置しておき、該圧気噴射装
置に設けた複数のノズル16〜18から、圧気を噴出さ
せる機構を設けている。
【0025】前記圧気噴射装置15に対しては、図6に
示されるコンプレッサに接続されるエアーホース12か
ら、分岐ホース12aを介して供給し、その途中に制御
バルブ(図示を省略)を配置する等の手段を設け、圧気
の噴出量の制御等の作業を行い得るようにする。また、
前記圧気噴射装置15に設ける複数のノズル16〜18
は、ブラストキャビネットの底の部分に堆積する研磨材
を、排出口22に向けて効率良く移動し得る状態に配置
されるもので、そのノズルの向きは任意に設定すること
ができる。また、キャビネットの内部では、研磨材噴出
ノズル10から噴出される圧気によって、攪拌作用が加
えられているので、比較的少量の圧気を圧気噴射装置1
5から供給するのみでも、研磨材を排出口22に向けて
移動させる作用を発揮させることができる。
【0026】前述したように、装置の一方の側に圧気噴
出用のノズルを配置し、他方の側に設けた排出口に向け
て、研磨材を移動させることにより、円筒状の装置の内
部に、研磨材が堆積することを防止することができる。
そして、前記研磨材が良好な状態で排出されることによ
り、研磨材噴出ノズル10から噴出される研磨材は、ブ
ラストキャビネット内部に堆積されることがなく、装置
内部に粉塵等がこもったりするという問題を解消するこ
とができる。
【0027】もちろん、本発明の装置では、分離回収装
置での吸引作用によって、ブラストキャビネットの内部
は負圧が付与される状態に設定されているものであり、
研磨材噴出ノズルから排出される圧気は、粉塵を含んだ
状態で、ブラストキャビネットから容易に排出されるよ
うになっている。前記排出機構に加えて、本発明におい
ては、円筒の底の部分に堆積する研磨材の粒子を、圧気
噴射装置15を用いて、排出口に向けて移動させること
ができるので、装置内部に余分な研磨材を滞留させるこ
とがなくなる。
【0028】(ブラストキャビネットの支持装置の構
成)図4および図5に示される例は、本発明のブラスト
キャビネットを台車装置50に支持し、任意の作業位置
に移動可能に構成する場合を示している。前記台車装置
50は、ジャッキ部材55を介して上枠部材51を上下
動可能に設けており、該上枠部材51の両側に配置する
支持枠52、52aを介して、ブラストキャビネット2
の両側の固定部材を固定支持させるようにしている。前
記ブラストキャビネットの固定部材の支持のために、図
5に示されるように、支持枠52に対して係止部53、
53aを配置しており、該係止部に固定部材の位置決め
ピン部材37、37aをそれぞれ係止させるようにす
る。
【0029】したがって、前述したように、台車装置5
0によりブラストキャビネット2を支持する場合には、
該ブラストキャビネット2の両側の固定部材21、25
を、台車に設けた支持枠により固定保持することがで
き、それ等の固定部材に対して、回転部材30をキャビ
ネットの軸線を中心にして、任意の方向に回転させるこ
とができる。そして、上枠部材51をジャッキ部材55
を用いて、台車装置50の上で支持することにより、ブ
ラストキャビネットによる作業高さを容易に調整するこ
とができ、作業員が最も作業しやすい位置で、サンドブ
ラストの作業を行うことができるようにする。
【0030】なお、前記ジャッキ部材55を、いわゆる
パンタグラフ状の装置で構成する場合には、前記ブラス
トキャビネットの高さの調整を作業員が容易に行うこと
が可能になる。さらに、本発明の装置では、高圧空気を
用いたエアージャッキを用いることも可能であり、その
ようなジャッキ部材を用いる場合には、ブラストキャビ
ネットの高さの調整をより容易に行うことが可能にな
る。
【0031】また、図5に示される例では、ケーブルK
を支持するケーブル固定部材40は、円筒を2つ割にし
た状態のものを、ヒンジ43を介して開閉可能に設けて
いる。そして、上部の止めネジ42を用いて固定するこ
とにより、ケーブルKの先端部に露出される素線が拡開
された状態でも、そのケーブルをブラストキャビネット
の内部に向けて容易に挿入できるようにする。さらに、
前記ケーブル固定部材40は、通常用いられているケー
ブルよりは大径の開口として構成されているので、固定
されるケーブルの周囲にスペーサを介在させることによ
り、任意のサイズのケーブルを固定保持することができ
るようにされる。もちろん、前記ケーブルをブラストキ
ャビネットの内部に挿入するためには、図2に示された
ように、ケーブル側固定部材21の側枠に設ける開口2
4を、大径のものとして構成し、拡開されたケーブルの
先端部でも、容易に挿入できるようにする手段を用いて
いる。
【0032】
【発明の効果】前述したように、本発明のブラストキャ
ビネットの内部に、研磨材を排出させるための圧気噴射
装置を設けたことにより、横型の円筒の底の部分に、研
磨材が堆積することがなく、装置内部に余分な粉塵がこ
もったりすることを防止できる。そして、作業者は、研
磨材を排出する等の余分な作業から解放されるので、サ
ンドブラストによる皮膜の剥離作業を、能率よく行うこ
とができる。また、ブラストキャビネットを支持高さを
調節可能な台車に支持することにより、作業者に適した
高さに設定して作業を行うことが可能になり、作業者に
無理な姿勢を強要することがなくなる。さらに、皮膜の
剥離除去作業を行っている際に、ケーブルに対する作業
位置に応じて、最も適当な位置にブラストキャビネット
を設定することができ、サンドブラストによる皮膜の剥
離除去作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のブラストキャビネットの構成を示す
一部切り欠き側面図である。
【図2】 本発明のブラストキャビネットの内部でのケ
ーブルの支持状態の説明図である。
【図3】 本発明の圧気噴射装置の配置状態の説明図で
ある。
【図4】 ブラストキャビネットを台車にセットした状
態の側面図である。
【図5】 図4に示される装置の正面図である。
【図6】 本発明を適用可能な皮膜除去装置の構成を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 皮膜除去装置、 2 ブラストキャビネット、
3 分離回収装置、 10 研磨材噴射ノズル、1
1 ブラストホース、 12 エアーホース、15
圧気噴射装置、 16〜18 ノズル、21
ケーブル側固定部材、 22 排出口、25 照明
側固定部材、30 回転部材、 31 覗き窓、3
2 挿入孔、 35 ガイドレール、 40 ケ
ーブル固定部材、50 台車装置、 55 ジャッ
キ部材、K ケーブル、 M 素線。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁皮膜付き素線からなる素線絶縁撚線
    導体より構成したケーブルに対して、その接続端部での
    絶縁皮膜を除去するために、ブラストキャビネットの内
    部にケーブルの接続端部を挿入し、該ケーブルの端部に
    サンドブラスト用のノズルを配置する機構を設けたサン
    ドブラスト装置において、 前記ブラストキャビネットは、両側の固定部材の間に円
    筒状の回転部材を回転可能に設け、 前記回転部材にはその円周方向の所定の位置に、複数の
    覗き窓を配置するとともに、作業者の手と噴射ノズルと
    を挿入する挿入孔を備え、 一方の固定部材の下部に圧気を噴出させる装置を配置
    し、装置内部の底に堆積する研磨材を、他方の固定部材
    に設けた排出口に向けて移動させる機構を設けたことを
    特徴とするサンドブラスト装置。
  2. 【請求項2】 前記ブラストキャビネットの両側の固定
    部材を介して、台車装置に固定保持させて移動可能に構
    成するとともに、 前記台車装置の上枠部材に設けた係止手段を介して、ブ
    ラストキャビネットの被係合部材を係止させて固定し、 前記台車装置に、ブラストキャビネットの支持高さを任
    意に設定可能な上下動機構を設けることを特徴とする請
    求項1に記載のサンドブラスト装置。
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