JPH0533601Y2 - - Google Patents

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JPH0533601Y2
JPH0533601Y2 JP1986115718U JP11571886U JPH0533601Y2 JP H0533601 Y2 JPH0533601 Y2 JP H0533601Y2 JP 1986115718 U JP1986115718 U JP 1986115718U JP 11571886 U JP11571886 U JP 11571886U JP H0533601 Y2 JPH0533601 Y2 JP H0533601Y2
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retardant
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flame
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building material
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Description

【考案の詳細な説明】
〔技術分野〕 この考案は、防火性能に優れた複合建材に関す
る。 〔背景技術〕 従来の防火用材料は、金属板を除くと、難燃合
板、ロツクウール板、石膏ボード等が多く用いら
れ、これらの表面に化粧シート(つき板、クロス
等)を貼り付けていた。 しかし、難燃合板の場合、木材特有の感触、ク
ツシヨン性、強度の良さ等の利点にもかかわら
ず、燃焼時に発煙量(単位面積当たりの発煙係
数)、初期の発熱量が多く、防火性能が低い。 ロツクウール板、石膏ボード、珪酸カルシウム
板等は、防火性能は良いが、強度が弱く、欠けや
すいため、取り扱いにくく、特に、長尺物や薄い
物に加工して用いることは難しかつた。 〔考案の目的〕 この考案は、このような問題を解決するために
なされたものであつて、防火性能に優れた複合建
材を提供することを目的としている。 〔考案の開示〕 前記のような目的を達成するために、この考案
は、剛性を有する難燃性基材の表面に、防火性薬
剤を担持した不織布からなるシートを介して、木
質つき板からなる化粧シートが貼着されてなる複
合建材をその要旨とする。 防火性薬剤とは、高温になると、分解して結合
水を出して吸熱を行つたり、不燃性ガスを出して
可燃性ガスを希釈したり、また、発泡して発泡層
を形成し熱を遮断したり、担体の炭化を促進して
炭化層を形成し熱を遮断したり、さらに、不燃性
物質による被覆作用を行うものなどが用いられ
る。薬剤は、単独で、あるいは、複数で使用され
る。上記のような効果は、複合して起こることも
ある。 高温時に水分を出すものとは、硼酸ナトリウム
や水酸化アルミニウム等のように高温時に分解し
て結合水を放出するものが用いられる。不燃性ガ
スを出して建材等から発生する可燃性ガスを希釈
する働きを持つものとしては、第2燐酸アンモニ
ウム、炭酸ナトリウム等がある。燐酸あるいは硼
酸は担体の炭化を促進し、炭化層を形成する。硼
酸や珪酸塩は、不燃性物質による被覆作用があ
る。 上記薬剤は、薄く、丈夫で、薬剤を多く担持で
きる不織布からなるシートに担持させる。担持の
方法は、含浸、塗布による。吹きつけ、浸漬等を
行つた後、乾燥させて用いる。担持させる量は、
多いほどよいが、通常、100g/m2の紙を使つた
場合、30〜100g/m2(乾燥後)担持させる。 複合建材は、難燃合板、ロツクウール板、石膏
ボードなどの剛性を有する難燃性基材の表面に、
前記薬剤を担持させた不織布シートを介して、木
質つき板からなる化粧シートを貼着することによ
り、構成される。これらの材料を、複合一体化す
るための具体的方法は、特に限定されず、通常の
複合建材の製造技術が適用される。 つぎに、この考案をその実施例をあらわす図面
に基づいて説明する。 (実施例 1) 第2燐酸アンモニウムと水酸化アルミニウムを
混合した水溶液に、60g/m2のビニロン不織布を
浸漬し乾燥させ、防火性薬剤を担持したシートを
得る。難燃性を有する基材たる厚み9mmの難燃合
板表面に、前記シートをウレタン接着剤で接着す
る。これに、化粧シートとして厚み0.3mmのつき
板を貼つてこの考案にかかる複合建材を得た。そ
の層構成は、第1図にみるようであつた。複合建
材1は防火性薬剤を担持したシート2aが難燃性
基材4に接着され、さらに、表面が化粧シート3
で覆われている。 (実施例 2) 実施例1で得た不織布を厚み9mmのロツクウー
ル板の両面に接着し、その片面に実施例1と同じ
つき板を貼り付けた。 それぞれについて、防火性薬剤を担持したシー
トを抜いた建材をつくり、防火性能や強度を比較
した。防火性能は、JIS A 1321による火災初期
における難燃性試験のうち、表面試験を行つて判
断した。実施例2の落下試験では、1m落下させ
た。結果を下記第1表に示す。
〔考案の効果〕
この考案にかかる複合建材は、以上のように構
成されているので、防火性能に優れている。 特に、複合建材の表面に配置された木質つき板
が、その裏面に貼着された不織布シートで補強さ
れるので、表面に割れが発生し難い。 また、不織布からなり防火性薬剤が担持された
シート、および、木質つき板からなる化粧シート
は、難燃性基材に比べると、防火性能には劣る
が、これらのシートは比較的薄く形成しておくこ
とができるため、難燃性基材の優れた難燃性を損
なうことがない。 その結果、表面に、木質つき板による優れた外
観を呈することができるとともに、難燃性に富
み、しかも、全体の厚みを薄く構成することがで
きることになり、複合建材として優れた性能を発
揮することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案にかかる複合建材の一実施例
の層構成を模式的にあらわす説明図である。 1……複合建材、2a……防火性薬剤を担持し
たシート、3……化粧シート、4……難燃性基
材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 剛性を有する難燃性基材の表面に、防火性薬剤
    を担持した不織布からなるシートを介して、木質
    つき板からなる化粧シートが貼着されてなる複合
    建材。
JP1986115718U 1986-07-28 1986-07-28 Expired - Lifetime JPH0533601Y2 (ja)

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JPS6323411U JPS6323411U (ja) 1988-02-16
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50160408A (ja) * 1974-06-18 1975-12-25

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6083731U (ja) * 1983-11-14 1985-06-10 株式会社 アイジ−技術研究所 防火パネル

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50160408A (ja) * 1974-06-18 1975-12-25

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JPS6323411U (ja) 1988-02-16

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