JPH0533593U - 電子機器のフレーム体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 工事図面や手順書といった情報をモジュール
の収容率を低下させることなく、表示することができる
電子機器のフレーム体を構成する。 【構成】 内部が棚状に数個のモジュール収容部屋２に
分隔され、前面が開放された箱状フレーム本体１の前面
に、ドア状のフレームカバー３を開閉可能に取り付けた
電子機器のフレーム体において、上記フレームカバー３
の裏面をフレーム本体１のモジュール収容部屋２に対応
させて区画するとともに、各区画の縁部に断面Ｌ字状の
係合突条４を突設し、この係合突条４に各モジュールの
工事図面や保守手順などの情報を表示した情報パネル５
を着脱可能に係合することにより、この情報パネル５を
フレームカバー３の裏面に着脱可能に取り付ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、電子交換機等の電子機器を構成するモジュールを収容するフレーム 体に関し、さらに詳述すると、フレームカバーの裏面に工事図面や保守手順など の情報を表示した情報パネルを収容し得るように構成した電子機器のフレーム体 に関する。

【０００２】

【従来の技術】

通常、電子交換機のフレーム体は、内部が棚状に数個の部屋に分かれ、前面が 開放された箱状のフレーム本体の前面に、ドア状のフレームカバーが開閉可能に 取り付けられた構成となっている。

【０００３】 このようなフレーム体には、内部の各部屋にそれぞれ電子交換機を構成するモ ジュールが収容され、通常はフレームカバーを閉じた状態で電子交換機が運転さ れ、保守作業を行う場合には、フレームカバーを開いて各モジュールをフレーム 体から取り出し、または各モジュールをフレーム体内に収容したままで保守作業 を行うものである。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このようなフレーム体の内部は、電子回路基板からなるモジュ ールで埋まってしまうので、保守工事図面や手順などの情報を表示する場所がな かった。このため、このようなフレーム体に収容した電子交換機の保守作業を行 う場合には、工事図面と手順書を保管場所から持ち出さなければならず、非常に 不便であるという問題点がある。

【０００５】 また、フレームカバーの裏面に工事図面や手順書を表示したシールを貼る場合 もあるが、例えばモジュールとほぼ同寸法の図面を表示しようとすると、シール が非常に大きくなり、このような大きなシールをきれいに貼ることは非常に困難 である。さらに、このようなシールには、工事図面及び保守手順といった多くの 情報を表示することは困難である。

【０００６】 本考案は、上記事情にかんがみてなされたもので、工事図面や手順手順といっ た情報をモジュールの収容率を低下させることなく、表示することができる電子 機器のフレーム体の提供を目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、本考案の電子機器のフレーム体は、内部が棚状に数 個のモジュール収容部屋に分隔され、開放された箱状フレーム本体の前面に、ド ア状のフレームカバーを開閉可能に取り付けた電子機器のフレーム体において、 上記フレームカバーの裏面をフレーム本体のモジュール収容部屋に対応させて区 画するとともに、各区画の縁部に断面Ｌ字状の係合突条を突設し、この係合突条 に各モジュールの工事図面や保守手順などの情報を表示した情報パネルを着脱可 能に係合することにより、この情報パネルをフレームカバーの裏面に取り付ける ように構成してある。

【０００８】

【作用】

上記構成からなる電子機器のフレーム体は、フレームカバーの裏側に工事図面 や保守手順などの情報を表示した情報パネルが取り付けられているので、装置の 保守を行う場合に、図面や手順書を持ち歩くことなく、その場で情報パネルを参 照確認することにより、容易に保守作業を行うことができる。

【０００９】 また、フレームカバーの裏面をフレーム本体のモジュール収容部屋に対応させ て区画するとともに、各区画の縁部に断面Ｌ字状の係合突条を突設し、この係合 突条に係合させることにより、情報パネルを着脱可能に取り付けるように構成し てある。したがって、保守作業を行うモジュールが収容されている収容部屋に対 応する区画に、そのモジュールの作業図面及び手順を表示したパネルを取り付け ておくことにより、容易に保守作業を行うモジュールの作業図面及び手順を参照 確認することができる。

【００１０】 さらに、パネルが取外し可能であるため、パネルの表裏両面に情報を表示する ことができ、多くの情報を表示することができる。また、記載内容の変更やモジ ュールの増設を行う場合にも容易に対応することができる。

【００１１】

【実施例】

以下、実施例について図面を参照して説明する。 図１及び図２は、それぞれ本考案の実施例にかかる電子機器のフレーム体を示 すもので、これらフレーム体は、内部が棚状に複数個（図１の例では１６個、図 ２の例では８個）のモジュール収容部屋２に分隔されているとともに、前面が開 放されている箱状のフレーム本体１の前面に、一対の両開きドア状のフレームカ バー３を開閉可能に取り付けたものである。

【００１２】 上記フレームカバー３の裏面は、フレーム本体１のモジュール収容部屋２に対 応させて区画されているとともに、各区画の縁部に断面Ｌ字状の係合突条４が突 設されている。そして、この係合突条４に各モジュールの工事図面や保守手順な どの情報を表示した情報パネル５が着脱可能に係合して、情報パネル５がフレー ムカバー３の裏面に取り付けられている。

【００１３】 この図１及び図２に示した電子機器のフレーム体によれば、フレームカバー３ の裏側に工事図面や保守手順などの情報を表示した情報パネル５が取り付けられ ているので、装置の保守を行う場合に図面や手順書を持ち歩くことなく、その場 で情報パネルを参照確認することにより、容易に保守作業を行うことができる。

【００１４】 また、フレームカバー３の裏面をフレーム本体１のモジュール収容部屋２に対 応させて区画するとともに、各区画の縁部に断面Ｌ字状の係合突条４を突設し、 この係合突条４に係合させることにより、情報パネル４を着脱可能に取り付ける ように構成してある。このため、保守作業を行うモジュールが収容されている収 容部屋２に対応する区画に、そのモジュールの作業図面及び手順を表示したパネ ル５を取り付けておくことにより、容易に保守作業を行うモジュールの作業図面 及び手順を参照確認することができる。

【００１５】 さらに、情報パネル５が取外し可能であるため、情報パネル５の表裏両面に情 報を表示することができ、多くの情報を表示することができる。また、記載内容 の変更やモジュールの増設を行う場合にも容易に対応することができる。

【００１６】 なお、本考案の電子機器のフレーム体は、上記実施例に限定されるものではな く、各構成部材の形状等は本考案の要旨を逸脱しない範囲で種々変更して差し支 えない。

【００１７】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案の電子機器のフレーム体によれば、保守工事図面 や保守手順などの情報を表示した情報パネルがフレームカバーの裏面に取り付け られているので、装置の保守を行う場合に、図面や手順書を持ち歩くことなく、 その場で情報パネルを参照確認することにより、容易に保守作業を行うことがで きる。

【００１８】 また、フレームカバー裏面の各モジュールの収容位置に対応した位置にそのモ ジュールの情報を表示したパネルを収容することにより、容易に保守作業を行う モジュールの作業図面及び手順を参照確認することができる。

【００１９】 さらに、情報パネルが取外し可能であるため、パネルの表裏両面に情報を表示 することができ、多くの情報を表示することができる。また、記載内容の変更や モジュールの増設を行う場合にも容易に対応することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例にかかる電子機器のフレーム
体を示す斜視図である。

【図２】本考案の他の実施例にかかる電子機器のフレー
ム体を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ フレーム本体 ２ モジュール収容部屋 ３ フレームカバー ４ 係合突条 ５ 情報パネル

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 内部が棚状に数個のモジュール収容部屋
   に分隔され、前面が開放された箱状フレーム本体の前面
   に、ドア状のフレームカバーを開閉可能に取り付けた電
   子機器のフレーム体において、上記フレームカバーの裏
   面をフレーム本体のモジュール収容部屋に対応させて区
   画するとともに、各区画の縁部に断面Ｌ字状の係合突条
   を突設し、この係合突条に各モジュールの工事図面や保
   守手順などの情報を表示した情報パネルを着脱可能に係
   合することにより、この情報パネルをフレームカバーの
   裏面に取り付けるように構成したことを特徴とする電子
   機器のフレーム体。