JP2007008559A - 収容箱 - Google Patents

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Abstract


【課題】 スペーサが不要で且つ大きさが異なる収容物にも対応できる収容箱を提供する。
【解決手段】 収容箱10は、上面側が開口する略箱型をなすとともにその開口部12から液晶パネルPを収容可能な収容箱本体11を備える。収容箱本体11は、互いの壁面同士が重なった状態でスライド可能に組み付けられる一対の分割体14,15により構成される。両分割体14,15は、保持手段によって互いに壁面の重なる量が異なる複数の位置にてスライド不能に保持されるようになっている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、収容箱に関する。
液晶表示装置を構成する液晶パネルの製造工程は、大まかには次のようになっている。一対の大型のマザーガラスの表面にそれぞれスイッチング素子や画素電極などを形成したら、マザーガラスを互いに対向した状態で且つ所定の間隔を空けた状態で貼り合わせるとともに、両マザーガラス間に液晶を充填し、その後マザーガラスを所定の大きさに分断することで、複数枚の液晶パネルが得られるようになっている。
分断した液晶パネルには、引き続いて点灯検査を行った後に偏光板を貼り付けるなどの作業が行われるのであるが、その工程において液晶パネルを保管したり、搬送するにあたって液晶パネルの大きさに合わせた収容箱が用いられる。収容箱は、大まかには上面側が開口するとともにその開口部から液晶パネルを収容可能な収容箱本体を備える。
ところで、液晶パネルが大型のものの場合には、それに合わせて収容箱も大型のものが必要となる。そのため、液晶パネルを収容しない、非使用時において収容箱を多数個工場内の保管エリアにて保管しようとしたとき、その保管エリアを専用するスペースが大きくなってしまうという問題があった。
そこで、収容箱の大きさを変更できるようにしたものとして下記特許文献1に記載されたものが知られている。このものは、図10に示すように、収容箱本体1を一対の分割体2と、両分割体2が互いに接離可能な状態で組み付けられるパレット3とから構成され、非使用時には両分割体2を互いの側壁2aの対向面同士が接触する位置として全体を小さくし、使用時には両分割体2を互いの側壁2aの対向面同士が離間する位置として全体を大きくできるようになっている。この収容箱では、使用時に両分割体2の側壁2a間に隙間4が形成されてそこから収容物が外部に露出するため、この隙間4にスペーサ5を取り付けることで、収容物の露出を防ぐようにしている。
特開2004−67154公報
上記したように従来の収容箱では、収容物の露出防止のため、スペーサ5が別途に必要とされていた。このスペーサ5は、収容箱を使用しないときは両分割体2からは外されるため、その置き場所が別途に必要となるなどの問題があった。
その上、従来の収容箱は、小さくした状態では収容物を収容しない設定とされているため、小さくした状態から両分割体2が離れる方向へ移動するのを規制する構造とはなっていない。従って、小さくした状態で収容物を収容して使用することができず、例えば大小2種類の収容物を収容することはできない構造となっていた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、スペーサが不要で且つ大きさが異なる収容物にも対応できる収容箱を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、少なくとも一面が開口する略箱型をなすとともにその開口部から収容物を収容可能な収容箱本体を備えた収容箱において、前記収容箱本体は、互いの壁面同士が重なった状態でスライド可能に組み付けられる一対の分割体により構成されるとともに、両分割体を互いの壁面の重なり量が異なる複数の位置にてスライド不能に保持可能な保持手段を備えている構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記保持手段は、前記両分割体のうち片方の分割体に設けられるとともに両分割体のスライド方向について異なる位置に配された複数の第1保持孔と、もう片方の分割体に設けられるとともに前記第1保持孔に対して連通可能な第2保持孔と、互いに連通した第1保持孔及び第2保持孔に挿入されるとともに第1保持孔及び第2保持孔の周縁に係止可能な保持部品とから構成されているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記両分割体のうちいずれか一方の分割体における前記スライド方向に沿った壁部の端面には、他方の分割体における前記スライド方向に沿った壁部を内嵌可能な溝部が設けられ、前記他方の分割体における前記壁部が、前記一方の分割体における前記溝部の内面によって挟まれた状態でスライド可能とされているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前記両分割体のうちいずれか一方の分割体における前記スライド方向に沿った壁部の端面には、他方の分割体における前記スライド方向に沿った壁部を内嵌可能な溝部が設けられ、前記他方の分割体における前記壁部が、前記一方の分割体における前記溝部の内面によって挟まれた状態でスライド可能とされ、前記第1保持孔及び前記第2保持孔は、前記両分割体における前記スライド方向に沿った壁部においてその壁面に沿った向きに開口する形態とされるとともに、前記保持部品が前記スライド方向に沿った壁部内に収容されるようになっているところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のものにおいて、前記両分割体のうち前記スライド方向に沿った壁部には、それぞれ収容物を支持可能な支持部が設けられており、前記両分割体を組み付けた状態で前記両支持部の支持面がほぼ揃えられているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
収容箱本体が、互いの壁面同士が重なった状態でスライド可能に組み付けられる一対の分割体により構成され、壁面間に隙間が生じることがないから、従来のようなスペーサを用いる必要がない。その上、両分割体は、保持手段によって互いの壁面の重なり量が異なる複数の位置にてスライド不能に保持されるようになっているから、大きさが異なる収容物にも対応することができる。
<請求項2の発明>
両分割体を、第1保持孔と第2保持孔とが連通するような位置に保ちつつ、保持部品を第1保持孔及び第2保持孔に挿入する。すると、保持部品が第1保持孔及び第2保持孔の周縁に係止されることで、両分割体がスライド不能に保持される。収容箱本体の大きさを変更する際には、保持部品を取り外して両分割体をスライドさせ、上記とは異なる第1保持孔に第2保持孔を連通させつつ再度保持部品を挿入する。
<請求項3の発明>
他方の分割体におけるスライド方向に沿った壁部が、一方の分割体におけるスライド方向に沿った壁部の端面に設けられた溝部に内嵌されるとともに溝部の内面によって挟まれた状態でスライド可能とされるから、スライド動作がスムーズなものとなるとともに、組み付けられた両分割体が外れ難くなり、もって作業性に優れる。
<請求項4の発明>
第1保持孔及び第2保持孔が両分割体におけるスライド方向に沿った壁部においてその壁面に沿った向きに開口する形態とされ、そこに挿入される保持部品がその壁部内に収容されるようになっているから、保持部品が収容物の収容スペース側に突出することがない。仮に保持部品が収容スペース側に突出し、その分の収容スペースを大きくする必要があるものと比較すると、収容箱本体の小型化に寄与できる。
<請求項5の発明>
両分割体の壁面同士が重なり合う構成だと、スライド方向に沿った両壁部間に段差が形成されることになるが、収容物を支持する両支持部の支持面がほぼ揃えられているので、段差を解消して収容物を安定的に支持することができる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図7によって説明する。この実施形態1では、液晶表示装置を構成する矩形状の液晶パネルPを収容する収容箱10について例示する。なお以下では、上下方向については図2などを基準とする。
収容箱10は、図1及び図2に示すように、全体が液晶パネルPに合わせて横長形状とされるとともに、液晶パネルPが板面を立てた姿勢で且つ長手方向を一致させた状態で収容されるようになっている。収容箱10は、大まかには、上面側が開口する略箱型をなすとともにその開口部12から液晶パネルPを収容可能な収容箱本体11と、下面側が開口し収容箱本体11よりも浅い略箱型をなすとともに収容箱本体11の開口部12を閉止可能な蓋体13とから構成される。この収容箱10は、後述するように大きさが異なる3種類の液晶パネルPを収容できるようになっている。また収容箱本体11や蓋体13の高さ寸法は、最も大型の液晶パネルPCの短辺側の寸法に合わせて設定される。
収容箱本体11は、合成樹脂製(例えば塩化ビニル製)とされるとともに一対の分割体14,15を組み付けることで略箱型に形成されるようになっており、液晶パネルPが両分割体14,15に跨る態様で収容されるようになっている。これら両分割体14,15は、上面側と互いの組付方向先端側が開放されており、底壁14a,15aと、底壁14a,15aの側縁から立ち上がる一対の側壁14b,15bと、両側壁14b,15bを連結する連結壁14c,15cとから構成される。なお蓋体13についても同様に一対の分割体16,17を組み付けた構成とされ、互いの組付構造や保持構造なども収容箱本体11とほぼ同様であるため、収容箱本体11側と重複する説明については省略するとともに、同様の構造については同一符号を付すものとする。
収容箱本体11を構成する両分割体14,15は、図1に示す左側が第1分割体14、同図右側が第2分割体15とされる。第1分割体14を構成する底壁14a及び両側壁14bにおける開放側の端面(両分割体14,15のスライド方向と直交する端面)には、溝部18が側方へ開口する形態で形成され、ここに第2分割体15の底壁15a及び両側壁15bが内嵌されることで、両分割体14,15が組み付けられて収容箱本体11が形成されるようになっている。この組み付け状態では、両分割体14,15が互いの連結壁14c,15cを接離させる方向(液晶パネルPの長手方向)へスライド可能とされ、それに伴って収容箱本体11の大きさを収容する液晶パネルPの大きさ(長辺側の長さ寸法)に合わせて変更できるようになっている。なお両分割体14,15のうちスライド方向に沿った壁部である底壁14a,15aと両側壁14b,15bとを合わせてスライド壁19,20と呼ぶこととする。
第1分割体14のスライド壁19は、溝部18によって内壁体19aと外壁体19bとに分離されており、第2分割体15を組み付けた状態では、第2分割体15のスライド壁20が上記した内壁体19aと外壁体19bとにより挟まれることで、断面が三層構造となる(図4参照)。また第1分割体14の両側壁14bの上端部には、内壁体19aと外壁体19bとを連結する連結部19cが残されている。言い換えると、溝部18は、スライド壁19に沿って断面略「コ」の字型をなしており、この溝部18によりスライド壁19が側方へ開口した袋状に形成される。また第2分割体15のスライド壁20は、溝部18内に嵌合される先端側の所定長さ分について根元側よりも内壁体19a及び外壁体19bの分だけ段付き状に薄く形成されている。従って、スライド壁20の底壁15aにおける根元部分の内面は、第1分割体14の底壁14aの内面とほぼ面一状になっている。
そして、これら両分割体14,15は、次述する保持手段によって互いのスライド壁19,20同士の重なり量が異なる3つの位置にてスライド不能に保持されるようになっている。保持手段は、第1分割体14に設けられた3種類の第1保持孔21と、第2分割体15に設けられた第2保持孔22と、互いに連通した第1保持孔21及び第2保持孔22に対して挿入可能な保持部品23とから構成される。第1保持孔21は、収容する液晶パネルPの大きさに合わせて小型用第1保持孔21A、中型用第1保持孔21B、及び大型用第1保持孔21Cの3種類とされる。なお以下では第1保持孔21や液晶パネルPを区別する場合には、小型のものの符号に添え字Aを、中型のものの符号に添え字Bを、大型のものの符号に添え字Cを付し、区別せずに総称する場合には、符号に添え字を付さないものとする。
第1分割体14における両側壁14bには、図示左から順に小型用第1保持孔21A、中型用第1保持孔21B、及び大型用第1保持孔21Cが互いに横方向(両分割体14,15のスライド方向)について離間した位置に設けられている。各第1保持孔21は、両側壁14bの内壁体19a及び外壁体19bを共に貫通する形態とされるとともに、上下方向に沿ってほぼ等間隔に4つずつ並んで配されている。これに対し、第2保持孔22は、第2分割体15における両側壁15bにおいて各第1保持孔21と同じ高さ位置に4つずつ並んで設けられている。なお蓋体13における両保持孔21,22は、上下に2つずつ設けられている点でのみ異なる。
そして、互いに組み付けた両分割体14,15における両スライド壁19,20の重なり量が所定値のとき、第2保持孔22が各第1保持孔21のいずれかと連通されるので、両保持孔21,22に保持部品23を挿入することで両分割体14,15がスライド不能に保持されるようになっている。詳しくは、両スライド壁19,20の重なり量は、小型用第1保持孔21Aと第2保持孔22とが連通するときが最も多く、大型用第1保持孔21Cと第2保持孔22とが連通するときが最も少なくなる。
保持部品23は、略円柱状をなす軸部23aと、軸部23aの一端側において傘状に張り出す頭部23bと、軸部23aの他端側に設けられた複数の掛止片23cとから構成される。この保持部品23のうち軸部23aが両保持孔21,22の周縁に対して係止されるようになっている。掛止片23cは、頭部23b側へ突出する片持ち状に形成され、保持部品23を両保持孔21,22に挿入する際には軸部23a側へ窄むよう弾性変形可能とされる。保持部品23を両保持孔21,22に正規深さまで挿入すると、第1保持孔21の周縁裏面(内壁体19aの内面)に対して引っ掛かることで、保持部品23が抜け止め状態に保たれるようになっている(図7参照)。
両分割体14,15における底壁14a,15a及び連結壁14c,15cには、収容される液晶パネルPを支持するための支持部24,25が設けられている。両支持部24,25は、緩衝性能に優れた樹脂製(例えば発泡スチロール製)とされるとともに、底壁14a,15a及び連結壁14c,15cのほぼ全幅にわたって貼設されている。両支持部24,25は、断面略「L」字型をなすとともに、収容される液晶パネルP同士を仕切るための仕切り溝部26,27を備えている。仕切り溝部26,27は、両支持部24,25において複数ずつ、幅方向等間隔に並んで設けられている。この仕切り溝部26,27の周縁によって各液晶パネルPが互いに平行な姿勢で支持可能とされる。
そして、両仕切り溝部26,27のうち、液晶パネルPの底側の端面に対する支持面26a,27aは、両分割体14,15を組み付けた状態でほぼ同一の高さになるよう揃えられている。詳しくは、第1分割体14における底壁14aの内面と、第2分割体15における底壁15aの先端部分における内面との間には、溝部18内に第2分割体15の底壁15aの先端部分が進入するという構造上、内壁体19aの分の段差が生じている。ところが、第2分割体15の底壁15aにおける根元部分が上記段差分だけ内側に張り出して形成されているので、支持部25が支持部24と同じ厚みであっても、両仕切り溝部26,27の支持面26a,27aがほぼ面一状に揃えられる。これにより、両分割体14,15に跨って収容される液晶パネルPを水平な姿勢で支持できるようになっている。また底壁15aの根元部分は、外壁体19bの分だけ外側に張り出して形成されているので、その下面が底壁14aの下面とほぼ面一状とされる。
本実施形態は以上のような構造であり、続いてその作用を説明する。まず、小型の液晶パネルPAを収容する場合には、収容箱本体11の両分割体14,15をスライドさせるとともに小型用第1保持孔21Aと第2保持孔22とを連通させる。その状態で両保持孔21,22に対して保持部品23を挿入することで、図3に示すように、両分割体14,15をスライド不能に保持するとともに、収容箱本体11を小型の液晶パネルPAに適合した大きさとする。
この状態で、図4に示すように、開口部12を通して収容箱本体11内に小型の液晶パネルPAを収容する作業を行う。液晶パネルPAは、両支持部24,25に設けられた仕切り溝部26,27内に挿入されることで、隣り合う液晶パネルPAと干渉することなく平行な姿勢で支持される。このとき、両仕切り溝部26,27の支持面26a,27aが揃えられているので、液晶パネルPAが傾くことなく水平な姿勢で安定的に支持される。全ての液晶パネルPAを収容し終えたら、収容箱本体11と同様にして蓋体13についても小型の液晶パネルPAに適合する大きさとしてから収容箱本体11に対して上から取り付けることで、その開口部12を閉止する。
上記収容箱から小型の液晶パネルPAを取り出した後、続いて異なる大きさ、例えば大型の液晶パネルPCを収容する場合には、次のようにする。まず、収容箱本体11の大きさを変更する必要があるため、各保持部品23を取り外すようにする。このとき、掛止片23cを摘んでその引っ掛かり状態を解除しつつ頭部23bを引っ張り抜くようにする(図7参照)。
そして、両分割体14,15を互いの連結壁14c,15cが離間する向きにスライドさせるとともに大型用第1保持孔21Cと第2保持孔22とを連通させる。その状態で両保持孔21,22に対して保持部品23を挿入することで、図5に示すように、収容箱本体11を大型の液晶パネルPCに適合した大きさに保持する。この状態で、図6に示すように、収容箱本体11内に大型の液晶パネルPCを収容する。このとき、大型の液晶パネルPCは、両支持部24,25によって長さ方向の両端部が支持されるので、中央部分が支持されずとも安定的な支持が図られる。また蓋体13についても同様にして大型の液晶パネルPCに適合する大きさとして用いる。
なお、上記収容箱10から大型の液晶パネルPCを取り出した後、中型の液晶パネルPを収容するには、図示はしないが、両分割体14,15を互いの連結壁14c,15cを接近する向きにスライドさせるとともに中型用第1保持孔21Bと第2保持孔22とを連通させてそこに保持部品23を挿入して収容箱本体11を中型用の大きさに保持すればよい。
また収容箱10内に液晶パネルPを収容せず、工場内の保管エリアなどに保管する際には、図3及び図4に示すように、最も容積が小さくなるよう小型の液晶パネルPA用の大きさとする。これにより、非使用時における保管エリアの省スペース化を図ることができる。
以上説明したように本実施形態によれば、収容箱本体11を互いの壁面同士が重なった状態でスライド可能に組み付けられる一対の分割体14,15により構成し、両分割体14,15を互いの壁面の重なり量が異なる複数の位置にてスライド不能に保持可能な保持手段を備えるようにしたから、両分割体14,15の壁面間に隙間が生じることがなく、従って従来のようなスペーサが不要となってその置き場所を確保するなどの問題を解消できる。その上、保持手段によって収容箱本体11を液晶パネルPの大きさに適合した大きさに保持できるから、大きさが異なる液晶パネルPにも対応することができる。
また、保持手段が第1分割体14に設けられるとともに両分割体14,15のスライド方向について異なる位置に配された3つの第1保持孔21と、第2分割体15に設けられるとともに各第1保持孔21と連通可能な第2保持孔22と、互いに連通した第1保持孔21及び第2保持孔22に挿入されるとともに第1保持孔21及び第2保持孔22の周縁に係止可能な保持部品23とから構成されるから、収容箱本体11の大きさの変更を容易に行うことができ、作業性に優れる。
また、第1分割体14におけるスライド壁19の端面に、第2分割体15におけるスライド壁20を内嵌可能な溝部18を設け、第2分割体15のスライド壁20が第1分割体14における溝部18の内面によって挟まれた状態でスライドされるようになっているから、両分割体14,15のスライド動作がスムーズなものとなるとともに、組み付けた両分割体14,15が外れ難くなり、もって作業性に優れる。また第1分割体14のスライド壁19の内壁体19aと外壁体19bとで第2分割体15のスライド壁20を挟んだ三層構造となるから、強度上も優れ撓み難くなっている。
また両分割体14,15のスライド壁19,20である底壁14a,15aには、液晶パネルPを支持可能な支持部24,25が設けられ、両分割体14,15を組み付けた状態で両支持部24,25の支持面26a,27aがほぼ揃えられているから、両底壁14a,15a間に生じる段差を解消して液晶パネルPを水平な姿勢で安定的に支持することができる。
<実施形態2>
本発明の実施形態2を図8または図9によって説明する。この実施形態2では、両分割体14,15の保持構造を変更したものを示す。なおこの実施形態2では、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
第1保持孔30は、図8に示すように、第1分割体14の両側壁14bの上端部(スライド壁19の連結部19c)において上方、すなわち側壁14bの壁面に沿った向きに開口する形態で形成されている。各第1保持孔30は、スライド壁19の連結部19cを貫通するとともに溝部18に連通している。また第1保持孔30は、図示左から順に小型用第1保持孔30A、中型用第1保持孔30B、及び大型用第1保持孔30Cが互いに横方向(両分割体14,15のスライド方向)について離間した位置に設けられている。
第2保持孔31は、第2分割体15の両側壁15bの上端面(組み付け時における第1分割体14の連結部19cとの対向面)において第1保持孔30と同様に上方へ開口する形態で形成されている。第2保持孔31は、両側壁15bにおいて所定深さの凹所として形成され、非貫通の形態とされる。保持部品32は、略円柱状をなす軸部32aと、軸部32aの一端側に傘状に張り出す頭部32bとから構成される。
なお、蓋体13の両分割体16,17におけるスライド壁19,20の側壁の上端面にも同様の第1保持孔30及び第2保持孔31が設けられており、そこに上方から保持部品32が挿入可能とされているが、詳しい構造は上記した収容箱本体11側と同様なのでその説明は省略する。
液晶パネルPを収容するには、収容箱本体11における両分割体14,15をスライドさせるとともに、図9に示すように、収容する液晶パネルPに適合した第1保持孔30に第2保持孔31を連通させ、その状態に保ちつつ両保持孔30,31内に上方から保持部品32を挿入する。これにより、保持部品32が両保持孔30,31の周縁に係止して両分割体14,15がスライド不能に保持される。
このとき、保持部品32は、その軸線が側壁14b,15bの板面に沿った方向と一致しているとともに側壁14b,15bの板面に沿って形成された第1保持孔30及び第2保持孔31内に配され、側壁14b,15b内に収容されているので、液晶パネルPの収容スペース側へ突出することがない。従って、実施形態1のように保持部品23が収容スペース側に突出するため、その分の収容スペースを大きくする必要があるものと比較すると(図7参照)、収容箱本体11の小型化に寄与できる。またこの保持部品32は、自重により抜け止め状態に保持されるので、格別な抜け止め構造が不要となっており、従って収容箱10の大きさ変更に伴う着脱作業が容易になっている。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記した各実施形態では、第1分割体側に複数の第1保持孔を、第2分割体側に第2保持孔を設けるようにした場合を示したが、逆に第1分割体側に第2保持孔を、第2分割体側に複数の第1保持孔を設けるようにしてもよい。
(2)上記した実施形態1では、第1保持孔が側壁の内壁体及び外壁体に連通する形態のものを示したが、外壁体または内壁体のいずれのみを貫通する形態としてもよい。また第2保持孔について側壁を貫通しない凹所として形成するようにしてもよい。
(3)上記した各実施形態に記載した保持部品以外にも、例えば保持部品の軸部にねじ山を形成し、第2保持孔にねじ溝を形成することで保持部品の抜け止めを図るようにしてもよい。
(4)上記した各実施形態では、第2分割体の底壁の厚みを先端側と根元側とで変更することにより第1分割体の底壁との間に生じる段差を解消するものを例示したが、両分割体の両支持部の厚みを変更することにより段差を解消するようにしてもよい。
(5)上記した各実施形態では、第1分割体の溝部に第2分割体のスライド壁が内嵌される形態のものを例示したが、溝部を省略し、両分割体のスライド壁同士が内外に重なる状態でスライドできるようにしたものも本発明に含まれる。
(6)上記した各実施形態では、収容箱本体と蓋体とが分離されたものを例示したが、蓋体が収容箱本体に対してヒンジなどを介して一体的に連結された構造のものも本発明に含まれる。また蓋体を有さない収容箱にも本発明は適用可能である。
(7)上記した各実施形態では、上面側のみが開口する収容箱を例示したが、2面が開口する形態のものも本発明に含まれる。
(8)上記した各実施形態では、保持手段が第1保持孔、第2保持孔、及び保持部品から構成されるものを例示したが、それ以外の手段を用いるようにしてもよい。
(9)上記した各実施形態では、収容物として液晶パネルを例示したが、その他の種類の収容物を収容するものにも本発明は適用可能である。
本発明の実施形態1に係る収容箱の分解斜視図 収容箱の分解縦断面図 小型の液晶パネルに適合する大きさとした収容箱の側面図 小型の液晶パネルに適合する大きさとした収容箱の縦断面図 大型の液晶パネルに適合する大きさとした収容箱の側面図 大型の液晶パネルに適合する大きさとした収容箱の縦断面図 保持構造の拡大断面図 本発明の実施形態2に係る収容箱の分解斜視図 収容箱の横断面図 従来例の説明図
符号の説明
10…収容箱
11…収容箱本体
12…開口部
14…第1分割体(分割体)
15…第2分割体(分割体)
18…溝部
19,20…スライド壁(スライド方向に沿った壁部)
21,30…第1保持孔(保持手段)
22,31…第2保持孔(保持手段)
23,32…保持部品(保持手段)
24,25…支持部
26a,27a…支持面
P…液晶パネル(収容物)

Claims (5)

  1. 少なくとも一面が開口する略箱型をなすとともにその開口部から収容物を収容可能な収容箱本体を備えた収容箱において、
    前記収容箱本体は、互いの壁面同士が重なった状態でスライド可能に組み付けられる一対の分割体により構成されるとともに、両分割体を互いの壁面の重なり量が異なる複数の位置にてスライド不能に保持可能な保持手段を備えていることを特徴とする収容箱。
  2. 前記保持手段は、前記両分割体のうち片方の分割体に設けられるとともに両分割体のスライド方向について異なる位置に配された複数の第1保持孔と、もう片方の分割体に設けられるとともに前記第1保持孔に対して連通可能な第2保持孔と、互いに連通した第1保持孔及び第2保持孔に挿入されるとともに第1保持孔及び第2保持孔の周縁に係止可能な保持部品とから構成されていることを特徴とする請求項1記載の収容箱。
  3. 前記両分割体のうちいずれか一方の分割体における前記スライド方向に沿った壁部の端面には、他方の分割体における前記スライド方向に沿った壁部を内嵌可能な溝部が設けられ、前記他方の分割体における前記壁部が、前記一方の分割体における前記溝部の内面によって挟まれた状態でスライド可能とされていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の収容箱。
  4. 前記請求項2に記載のものにおいて、
    前記両分割体のうちいずれか一方の分割体における前記スライド方向に沿った壁部の端面には、他方の分割体における前記スライド方向に沿った壁部を内嵌可能な溝部が設けられ、前記他方の分割体における前記壁部が、前記一方の分割体における前記溝部の内面によって挟まれた状態でスライド可能とされ、
    前記第1保持孔及び前記第2保持孔は、前記両分割体における前記スライド方向に沿った壁部においてその壁面に沿った向きに開口する形態とされるとともに、前記保持部品が前記スライド方向に沿った壁部内に収容されるようになっていることを特徴とする収容箱。
  5. 前記両分割体のうち前記スライド方向に沿った壁部には、それぞれ収容物を支持可能な支持部が設けられており、前記両分割体を組み付けた状態で前記両支持部の支持面がほぼ揃えられていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の収容箱。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014075353A1 (zh) * 2012-11-16 2014-05-22 深圳市华星光电技术有限公司 多尺寸共用拼接式包装箱
JP2020189658A (ja) * 2019-05-22 2020-11-26 株式会社ヤマコー 板状品等の搬送用ボックス

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