JPH0533579U

JPH0533579U - 屋外筐体の防雨装置

Info

Publication number: JPH0533579U
Application number: JP8128591U
Authority: JP
Inventors: 茂上野
Original assignee: デイエツクスアンテナ株式会社
Priority date: 1991-10-07
Filing date: 1991-10-07
Publication date: 1993-04-30
Anticipated expiration: 2005-09-20
Also published as: JPH0741186Y2

Abstract

(57)【要約】【目的】電子機器などを収容する屋外筐体において、
雨や風などの悪天候時に保守作業をする際、雨や風の浸
入を防止する簡単で有効な装置を提供することを目的と
する。【構成】本体の前面開口を、本体の一側にヒンジを介
して取付けた扉により開閉する屋外筐体において、本体
の天板の上部に位置して天板を覆う遮熱板をその前端を
扉上部に固着すると共に、遮熱板後端寄り下面に差込片
を水平状に突設し、本体天板上の前記差込片に対応する
箇所に差込片を挟持する挟持部材を設けた屋外筐体の防
雨装置。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は屋外に設置される電子機器などを収容する屋外筐体の防雨装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

屋外に設置される比較的小さな電子機器等を収容する筐体において、筐体を雨や風の悪天候時に保守するときは、作業者が筐体の外から行う。そのため、作業者が濡れるだけでなく、筐体内部が濡れ電子部品なども濡れてしまい、思わぬ事故が起こることがある。これを避けるために傘を利用することが考えられるが、そうすると、作業者の両手の自由な活動を制限することとなる。また、シートを筐体に被せて作業をすることもあるが、悪天候時には風を伴うことが多いため、シートの固定などに多大の手数を要するばかりでなく、シートが飛んだりして安全上も好ましくない。

【０００３】従来、この種の技術として、特公平２-37715号「屋外筐体の防風雨装置」が発表されている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

屋外筐体において、雨や風の悪天候時でも保守を可能にするため、筐体内への雨風の浸入を防ぐ装置として、特公平２-37715号「屋外筐体の防風雨装置」が発表されているが、これは必ずしも簡単な構成でないため利用しにくく、そこで、本考案者は至極簡単な構成でしかも有効な屋外筐体の防雨装置の提供ができないかを検討した。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

そこで、本考案は、上記の事情に鑑み、電子機器などを収容する屋外筐体において、雨や風の悪天候時にも雨や風の浸入を防止する簡単で有効なものとして、本体の前面開口を、本体の一側にヒンジを介して取付けた扉により開閉する屋外筐体において、本体の天板の上部に位置して天板を覆う遮熱板をその前端を扉上部に固着すると共に、遮熱板後端寄り下面に差込片を水平状に突設し、本体天板上の前記差込片に対応する箇所に差込片を挟持する挟持部材を設けた屋外筐体の防雨装置である。

【０００６】

【作用】

遮熱板は扉上部に固着してあるので、扉を開くとともに遮熱板は本体の開口前面上部を覆うことになり、雨や風の筐体内への浸入を防ぐ。

【０００７】

【実施例】

本考案を添付する図面の具体的実施例により以下詳細に説明する。図１に示すように、電子機器などを収容する屋外筐体は、前面を開口した本体１と、本体１の右側にヒンジ２を介して本体１の開口を開閉する扉３とよりなり、扉３は、錠（図示せず）で閉まる構造となっている。

【０００８】本体１の天板４の上部に天板４と一定間隔へだてて天板４を覆う薄板材をコ字状断面に屈曲した遮熱板５を設け、その前端をスペーサ６を介在させて扉３上部に固着する。この遮熱板５は、筐体を太陽熱から保護する。図２および図３に示すように、遮熱板５の後端寄り下面に薄板材で階段状に屈曲した差込片７を水平状で後方に向くようにしてスポット溶接などにより固着する。

【０００９】一方、本体１の天板４上の前記差込片７に対応する箇所に差込片７を挟持する挟持部材８を設ける。挟持部材８は前記差込片７を挟持できるように弾性を有する下に凸状の上挟持片９と上に凸状の下挟持片10とを重ね合わせてなり、差込片７を受け入れやすいように上挟持片９と下挟持片10とは先端をそれぞれ斜上方、斜下方を向くように形成してある。

【００１０】扉３が閉まっている時、遮熱板５は本体１の天板４の上方に位置していて、遮熱板５の差込片７は天板４上の挟持部材８の上挟持片９と下挟持片１０とに挟まれて保持されている。本体１の天板４上に遮熱板５が位置していて太陽光線の直射を避け、筐体内部の温度上昇を防ぐ役割を果たす。保守作業時、扉３を開けることにより、扉３に固定している遮熱板５が、図２に二点鎖線で示すように、扉３と共に回転移動する。遮熱板５は本体１前面上部に位置することにより、雨や風などの悪天候時に作業者に雨や風がかかるのをできるだけ遮り、迅速な保守作業ができる。また、本体１内部に雨水が浸入したりして電子部品の短絡などの思わぬ事故を起こしたりすることがなくなる。しかも、屋外筐体の防雨装置の構造が、遮熱板を扉の開閉と連動させた至極簡単なものであると共に、単に扉を開閉するだけで、防雨装置を設けたり、格納することができ、防雨装置の取り扱いが容易である。作業終了後は、扉３を閉めると、遮熱板５は本体１の天板４上で、その差込片７が挟持部材８により挟持されて保持される。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は、上述のように、本体の前面開口を、本体にヒンジを介して取付けた扉により開閉する屋外筐体において、本体の一側に天板の上部に位置して天板を覆う遮熱板をその前端を扉上部に固着すると共に、遮熱板後端寄り下面に差込片を水平状に突設し、本体天板上の前記差込片に対応する箇所に差込片を挟持する挟持部材を設けた屋外筐体の防雨装置であり、至極簡単な構造で有効に雨風を防ぐことができる。しかも簡単な構成で、取り扱いが至極便利である。その上、太陽光線を遮る遮熱板を防雨装置にも兼用できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の具体的一実施例の斜視図である。

【図２】本考案の具体的一実施例の斜視図で、要部を断
面して示した斜視図である。

【図３】図２のＩＩＩ−ＩＩＩ断面図である。

【符号の説明】

１…本体２…ヒンジ３…扉４…天板５…遮熱板７…差込片８…挟持部材

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】本体の前面開口を、本体の一側にヒンジ
を介して取付けた扉により開閉する屋外筐体において、
本体の天板の上部に位置して天板を覆う遮熱板をその前
端を扉上部に固着すると共に、遮熱板後端寄り下面に差
込片を水平状に突設し、本体天板上の前記差込片に対応
する箇所に差込片を挟持する挟持部材を設けたことを特
徴とする屋外筐体の防雨装置。