JPH05335280A - ガス流量制御装置とその製造方法 - Google Patents

ガス流量制御装置とその製造方法

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JPH05335280A
JPH05335280A JP17022992A JP17022992A JPH05335280A JP H05335280 A JPH05335280 A JP H05335280A JP 17022992 A JP17022992 A JP 17022992A JP 17022992 A JP17022992 A JP 17022992A JP H05335280 A JPH05335280 A JP H05335280A
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JP
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flow rate
hole
silicon plate
gas
control device
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JP17022992A
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English (en)
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Yukiyasu Sugano
幸保 菅野
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガス雰囲気を用いる装置において、ウエハの
表面に均一な処理を施すことができるガス流量制御装置
とその製造方法を提供すること。 【構成】 ガス流量制御装置1は、ガスの流入孔3と流
出孔4との間に圧力弁2を設ける。圧力弁2として、シ
リコン板12上に形成した加熱用配線24の上方を圧力
調整室23を介して包囲する状態でダイアフラム21を
設け、流出孔4下方のダイアフラム21上に調整ピン2
2を設ける。製造方法は、ダイアフラム21となる多結
晶シリコン膜、流出孔4および通過孔5となる燐ガラス
膜を第1シリコン板11に形成し、これと流入孔3、加
熱用配線24および流量検出用配線25を形成し第2シ
リコン板12とを張り合わせ、燐ガラス膜を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、LSI等の微細加工技
術により形成したシリコン板上の圧力弁を用い、ガスの
噴出量を調節するガス流量制御装置とその製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】LSIや光部品等の半導体装置を製造す
る場合、スパッタ装置やCVD(化学気相成長)装置、
ドライエッチング装置等のガス雰囲気を用いるものがあ
る。これらいずれの装置においても、シリコン等の半導
体から成るウエハ表面に均一な処理を施すためのもので
ある。
【0003】このようなガス雰囲気を用いる装置の一例
として、スパッタ装置を図9に基づいて説明する。図9
の模式断面図に示すように、スパッタ装置30はガス雰
囲気を形成するチャンバ31と、チャンバ31内の気体
を排気するポンプ32とが設けられており、チャンバ3
1内には、ウエハ10を搭載する保持台13と対向電極
33とが所定間隔を開けて相対向する状態に配置されて
いる。また、チャンバ31内にアルゴン等のガスを供給
するため、チャンバ31内に導入用パイプ7が挿入され
ている。
【0004】このスパッタ装置30を用いてエッチング
処理を行うには、先ずチャンバ31内の気体をポンプ3
2にて排気して、アルゴン等のガスを導入用パイプ7の
噴出孔4からチャンバ31内に供給し、チャンバ31内
を所定の圧力(例えば0.21Pa)のガス雰囲気にす
る。そして、ウエハ10の保持台13に接続した高周波
電源(以下、RF電源とする)を用いて対向電極33と
の間に高周波電圧を印加して、チャンバ31内に高周波
放電状態を形成する。これによりアルゴンプラズマを形
成し、このプラズマ中のアルゴンイオンをウエハ10に
衝突させ、ウエハ10表面の酸化シリコン膜等をエッチ
ングする。例えば、前述のチャンバ31内圧力でRF電
源の電力を400Wとし、60秒間エッチング処理を施
した場合、酸化シリコン膜を15nmエッチングするこ
とができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このチ
ャンバ31内に供給されるガスは、導入用パイプ7先端
のガスの流出孔4から噴出されポンプ32で排出される
ため、チャンバ31内のガス圧力分布に、流出孔4付近
が高くポンプ32付近が低くなるという傾斜ができてし
まう。このため、ウエハ10表面におけるエッチング量
の分布も、ガスの圧力が高い流出孔4付近で多くエッチ
ングされ、反対にガスの圧力が低いポンプ32付近で少
なくエッチングされるという傾斜ができてしまう。この
場合、例えば8インチのウエハ10におけるエッチング
量の最大最小差は平均値の14%程度になる場合もあ
り、これはチャンバ31内の圧力が高くなるほど顕著と
なる。
【0006】このような観点から図10の斜視図に示す
ように、保持台13に搭載されたウエハ10の周囲を取
り囲む状態で複数の流出孔4が配置されたガス流出装置
があるが、導入用パイプ7に近い流出孔4の方がガスの
圧力が高く、遠い方がガスの圧力が低くなってしまう。
すなわち、導入用パイプ7からの配管距離により各流出
孔4から噴出するガスの圧力差が生じてしまう。したが
って、このようなガス流出装置を用いても、ウエハ10
の表面を均一に処理するには不十分である。よって、本
発明はガス雰囲気を用いる装置において、ウエハの表面
に均一な処理を施すことができるガス流量制御装置とそ
の製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解決するために成されたガス流量制御装置とその製造
方法である。すなわち、このガス流量制御装置は、シリ
コン板にガスの流入孔を穿設し、このシリコン板上で、
流通孔とガスを噴出する流出孔との間を連通する空間を
形成する圧力弁とから成るもので、この圧力弁の空間内
に加熱用配線を形成し、この加熱用配線の上方を圧力調
整室を介して包囲する状態で、かつ空間の内面との間に
所定の隙間を設けてダイアフラムを形成する。また、こ
のダイアフラムの上面に、流出孔から噴出するガスの流
量を調整するための調整ピンを設け、しかも、流入孔と
流出孔との間にガスの流量検出用配線を設けたものであ
る。さらに、この圧力弁をシリコン板の周縁部分を取り
囲む状態に複数設けたり、所定の間隔を開けてシリコン
板の表面全体に配置する。
【0008】また、このガス流量制御装置の製造方法と
して、先ず、第1のシリコン板の表面に所定深さの穴を
形成し、この穴の底部略中央に等方性エッチングを施し
てテーパ状の凹溝を形成するとともに、この凹溝の底部
略中央に異方性エッチングを施して略垂直な縦溝を形成
する。次いで、この穴と凹溝と縦溝との内面に燐ガラス
膜を形成し、さらにこの燐ガラス膜上に多結晶シリコン
膜を形成し、穴に隣接して所定深さの横溝を形成する。
【0009】次に、第2のシリコン板の表面に配線パタ
ーンと略垂直に貫通する縦穴とを形成し、この第2のシ
リコン板の表面と第1のシリコン板の表面とを張り合わ
せることで、第2のシリコン板上の配線パターンの上方
を第1のシリコン板上の穴で包囲するとともに、第1の
シリコン板の横溝と第2のシリコン板の縦穴との位置を
合わせる。そして、第1のシリコン板の裏面側を縦溝の
底部を覆う燐ガラス膜が露出するまで研削し、次いでこ
の燐ガラスをエッチング処理にて除去することで、縦溝
から横溝を介して縦穴まで連通させる。
【0010】
【作用】シリコン板に形成したガスの流入孔と流出孔と
の間に圧力弁を設けたため、ガスの流量を調整すること
ができる。すなわち、圧力弁の空間内に設けられた加熱
用配線に電流を流すことで、この加熱用配線上の圧力調
整室の体積が膨張し、これを包囲するダイアフラムの上
面が弾性変形を起こして盛り上がることになる。これに
連動してダイアフラムの上面に設けられた調整ピンが押
し上げられ、流出孔と調整ピンとの間の隙間が狭くな
り、ガスの流量が減少することになる。
【0011】また、流入孔と流出孔との間に設けられた
流量検出用配線に電流を流して加熱しておき、その上を
通過するガスの流量に応じて奪われる熱量と流量検出用
配線の配線抵抗の変化との対応からガスの流量を検出す
る。このような圧力弁をシリコン板の周縁部分を取り囲
む状態に配置したり、所定の間隔でシリコン板全体に配
置することで、均一なガス雰囲気を形成することができ
る。
【0012】また、このようなガス流量制御装置とし
て、シリコン板の等方性エッチングや異方性エッチン
グ、および2枚のシリコン基板の張り合わせを行うこと
で製造する。第1のシリコン板には、圧力弁の空間とな
る穴と、流出孔となる縦溝および調整ピンの形状に対応
するテーパ状の凹溝を形成する。この穴と縦溝と凹溝と
の内面に燐ガラス膜を介してダイアフラムとなる多結晶
シリコン膜を形成する。第2のシリコン板には、加熱用
配線となる配線パターンと流入孔となる縦穴とを形成す
る。
【0013】この第1のシリコン板の表面と第2のシリ
コン板の表面とを張り合わせることで、加熱用配線の上
方を圧力調整室を介した状態でダイアフラムが配置され
ることになる。この状態で、第1のシリコン板の裏面側
を研削し、流出孔となる縦溝の底部が露出させる。この
露出した縦溝の底部を覆う燐ガラス膜をエッチング処理
することで、流出孔とダイアフラム上の隙間とが中空と
なる。これにより、第1のシリコン板の縦溝と流入孔と
なる第2のシリコン板の縦穴とが、ダイアフラム上の隙
間を介して連通することになる。
【0014】
【実施例】以下に、本発明のガス流量制御装置とその製
造方法を図面に基づいて説明する。先ず、本発明のガス
流量制御装置について説明する。図1は本発明のガス流
量制御装置の主要部の断面図である。このガス流量制御
装置1は、第1シリコン板11と第2シリコン板12と
を張り合わせたもので、第2シリコン板12を貫通する
流入孔3と、第1シリコン板11に設けられた流出孔4
との間に圧力弁2が設けられたものである。
【0015】圧力弁2内には、中空の空間が設けられて
おり、この空間内の第1シリコン板11上に加熱用配線
24が形成されている。さらに、この加熱用配線24の
上方を空気等で満たされた圧力調整室23を介して包囲
する状態に薄膜状のダイアフラム21が設けられてい
る。このダイアフラム21と圧力弁2の空間との間には
隙間が設けられており、この隙間がガスの通過孔5とな
り、流入孔3と流出孔4との間を連通させている。
【0016】また、ダイアフラム21上面の流出孔4と
の間には、テーパ状の調整ピン22が設けられており、
流出孔4と調整ピン22との隙間の大きさを可変するこ
とで、ガスの噴出量を変化させている。
【0017】このようなガス流量制御装置1は基台8上
に設置されており、基台8に設けられた導入孔6とガス
流量制御装置1の流入孔3とが連通している。したがっ
て、ガスは導入孔6と連通する導入用パイプ7から供給
され、導入孔6を通過し、ガス流量制御装置1の流入孔
3に流れ込むことになる。このガスの流量を検出するた
め、流入孔3と連通する通過孔5内には、流量検出用配
線25が設けられている。
【0018】次に、このガス流量制御装置1の動作を説
明する。すなわち、流入孔3に流れ込んだガスは、通過
孔5を通りダイアフラム21および調整ピン22の上方
を通過して流出孔4から噴出される。この際、流量検出
用配線25に電流を流して加熱しておき、この上を通過
するガスの流量に応じて奪われる熱量と流量検出用配線
25の配線抵抗との関係からガスの流量を検出する。
【0019】この検出結果に基づいてガスの噴出量を調
整するには、加熱用配線24に電流を流して、その上の
圧力調整室23内の空気等を加熱膨張させる。この膨張
でダイアフラム21の上部が押し上げられ、これに連動
して調整ピン22が上昇することになる。調整ピン22
が上昇することにより、調整ピン22と流出孔4との隙
間が狭くなり、ガスの流量を少なくすることができる。
【0020】ガスの流量が少なすぎる場合には、加熱用
配線24に流す電流を止めることで、圧力調整室23内
の空気等の体積が収縮しダイアフラム21を下降させ
る。これにより、調整ピン22と流出孔4との間の隙間
が広がり、ガスの流量が多くなる。
【0021】ガス流量制御装置1の一例として、図2の
一部破断斜視図に示すように、ガス流量制御装置1の第
2シリコン板12上に処理を施すためのウエハ10を搭
載するものがる。これは、ウエハ10の搭載位置の周囲
を取り囲む状態に、先に述べた圧力弁2が複数配置され
ており、各流出孔4からガスが噴出される。この際、各
圧力弁2は独立してガスの流量が調整され、ウエハ10
上のガス圧力が均一となるように制御される。また、他
の例として、第2シリコン板12上にウエハ10を搭載
しない場合には、所定の間隔を開けて複数の圧力弁2を
第2シリコン板12の全面に配置したものでもよい。
【0022】このようなガス流量制御装置1を使用した
スパッタ装置を図3の模式断面図に示す。このスパッタ
装置30は、所定のガス雰囲気を形成するためのチャン
バ31に、チャンバ31内の気体を排気するためのポン
プ32が設けられており、チャンバ31内には、ウエハ
10を搭載する保持台13と本発明のガス流量制御装置
1が取り付けられた対向電極33とが所定の間隔を開け
て相対向した状態に配置されたものである。
【0023】ガス流量制御装置1に取り付けられた導入
用パイプ7からガスを供給して、チャンバ31内を所定
のガス雰囲気とし、保持台13に接続されたRF電源を
用いてチャンバ31内をプラズマ状態とする。これによ
り、供給されたガスのイオンをウエハ10に衝突させ
て、ウエハ10表面にエッチング処理を施す。
【0024】このようなスパッタ装置30では、ウエハ
10と相対向する対向電極33側にガス流量制御装置1
が設けられているため、ここで使用するガス流量制御装
置1として、先に述べたような圧力弁2が所定の間隔を
開けて第2シリコン板12の全面に配置されたものが適
している。これは、図4の斜視図に示すように、第2シ
リコン板12上面に圧力弁2が一定間隔の格子状に配列
されたもので、各圧力弁2に導入用パイプ7から供給さ
れたガスが導かれ、それぞれ流量が調整されて流出孔4
から噴出されるものである。
【0025】このようなガス流量制御装置1を用いてウ
エハ10に均一な処理を施すには、予め、各圧力弁2に
設けられた加熱用配線24の電流量とウエハ10の処理
量との関係を求めておき、この関係に基づいて各圧力弁
2を調整すればよい。このような各圧力弁2の調節によ
り、ウエハ10に均一なエッチング処理を施すことがで
きるようになる。
【0026】具体的には、図2に示すような第2シリコ
ン板12の周縁部分に圧力弁2が設けられているガス流
量制御装置1をこのスパッタ装置30に用いた場合に
は、8インチのウエハ10によるエッチング量の分布は
最大最小差で平均値の約9%となる。また、図4に示す
ような第2シリコン板12の全体に圧力弁2が配置され
たガス流量制御装置1を用いた場合には、8インチのウ
エハ10によるエッチング量の分布は最大最小差で平均
値の約3%とすることができる。
【0027】次に、本発明のガス流量制御装置の製造方
法を図5〜図7に基づいて工程順に説明する。なお、説
明を簡単にするために、図ではガス流量制御装置1の圧
力弁2の1個分を示しており、この製造方法を例として
説明を行う。先ず、図5(A)に示すように、第1シリ
コン板11の表面にフォトレジスト11aを塗布し、通
常のフォトリソグラフィ法を用いて、例えば直径10μ
m、深さ3μmの穴11bを穿設する。
【0028】次に、図5(B)に示すように、再度フォ
トレジスト11aを塗布し、穴11bの底部略中央部に
達する孔を形成し、これをマスクとして等方性エッチン
グを施して、例えば深さ1μmのテーパ状の凹溝11c
を形成する。さらに、この凹溝11cの底部略中央部に
異方性エッチングを施して、例えば深さ2μmの略垂直
な縦溝11dを形成する。
【0029】そして、図5(C)に示すように、第1シ
リコン板11の表面に、例えば厚さ0.5μmの燐ガラ
ス膜11eを形成する。これにより、穴11bの内面と
底部に形成された縦溝11d内、およびテーパ状の凹溝
1c内にも燐ガラス膜11eが形成される。この際、凹
溝11c内を完全に燐ガラス膜11eで埋めることな
く、そのテーパ形状が保たれるようにする。さらに、こ
の燐ガラス膜11e上に、例えば厚さ3μmの多結晶シ
リコン膜11fを形成する。
【0030】次に、図6(A)に示すように、第1シリ
コン板11の表面に形成された多結晶シリコン膜11f
および燐ガラス膜11eを反応性イオンエッチング法等
を用いてエッチバックし、穴11bの内面に形成された
多結晶シリコン膜11fを約2μmエッチングする。こ
の残りの約1μm厚の多結晶シリコン膜11fが圧力弁
2内のダイアフラム21となる(図1参照)。その後、
この第1シリコン板11の表面を回転研削装置にて研磨
して、穴11b以外の多結晶シリコン膜11fおよび燐
ガラス膜11eを除去する。
【0031】そして、図6(B)に示すように、第1シ
リコン板11の穴11bに隣接して、例えば深さ50n
mの横溝11gを形成する。この横溝11gがのちにガ
スの通過孔5となる(図1参照)。
【0032】次に、図6(C)に示すように、第2シリ
コン板12の表面に、例えば厚さ10nmの酸化シリコ
ン膜12bを形成し、所定の位置に厚さ20nm程度の
タングステン等から成る加熱用配線24と流量検出用配
線25とをスパッタ法等により形成する。さらに、流量
検出用配線25の近傍の第2シリコン板12に反応性イ
オンエッチング法等により縦穴12aを貫通させる。こ
れがのちのガスの流入孔3となる。
【0033】次に、図7(A)に示すように、先に述べ
た第1シリコン板11の表面と第2シリコン板12の表
面とを張り合わせる。すなわち、第2シリコン板12上
に形成された加熱用配線24の上方を第1シリコン板1
1の穴11bで包囲する状態に配置し、流量検出用配線
25と縦穴12aとの上方に横溝11gが配置されるよ
うに位置合わせする。この状態で、例えば1000℃で
10分間加熱して第1シリコン板11と第2シリコン板
12とを張り合わせる。これにより、加熱用配線24の
上方に圧力調整室23が形成される。
【0034】そして、図7(B)に示すように、第1シ
リコン板11の裏面側を縦溝11dに達するまで研削す
る。これにより、縦溝11dの底部が削除され、縦溝1
1d内に形成された燐ガラス膜11e(図5(C)参
照)が露出する。そして、この燐ガラス膜11eを例え
ばフッ酸により除去する。この燐ガラス膜11eを除去
することで、縦溝11dが開口して流出孔4となるとと
もに、流出孔4の下方に所定の隙間を開けてテーパ状の
調整ピン22を形成することができ、さらに、加熱用配
線24の上方を圧力調整室23を介して包囲するダイア
フラム21を形成できる。
【0035】このようにして、流入孔3と流出孔4とが
ダイアフラム21を有する圧力弁2により連通したガス
流量制御装置1を製造できる。いずれの工程において
も、通常の半導体製造技術を用いているため、容易にし
かも正確に製造することがきる。なお、上記の説明で示
した数値は一例であり、これに限定されるものではな
く、圧力弁2の配置や個数、大きさに応じて決まるもの
である。また、第2シリコン板12上に多数の圧力弁2
を形成する場合も、製造方法は同様である。
【0036】このようなガス流量制御装置1を用いた半
導体製造装置として、先に述べスパッタ装置の他にアッ
シング装置や図8の模式断面図に示すようなCVD(化
学気相成長)装置がある。このCVD装置40は、ウエ
ハ10を搭載する保持台13を赤外線ランプ42等で加
熱してウエハ10を所定の温度にし、保持台13と相対
向する状態に配置されたガス流量制御装置1との間で化
学反応を起こし、ウエハ10上に所定の膜を堆積するも
のである。
【0037】チャンバ41内の略中央に配置されたガス
流量制御装置1にはガスの導入用パイプ7が設けられて
おり、このガス流量制御装置1から噴出するガスが左右
に設けられたポンプ32により排気される。このような
CVD装置でウエハ10の表面に薄膜を堆積する場合、
ウエハ10の温度が不均一であるとともに、チャンバ4
1内のガス圧がウエハ10の中心付近で高く、周辺に近
いほど低くなるため、ウエハ10上に均一な膜を形成す
るのが困難である。
【0038】このため、本発明のガス流量制御装置1を
用い、例えば図4に示すような第2シリコン板12の全
面に圧力弁2を配置したものを用いればよい。さらに、
このような各圧力弁2の間隔を一定にして配置するもの
の他に、先に述べたガス圧の分布を考慮して中央付近か
ら周辺に行くに従い密にするように配置したものを用い
てもよい。このようなCVD装置により、例えば8イン
チのウエハ10上に形成した膜厚の分布として、最大最
小差を平均膜厚の5%以内を得ることができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のガス流量
制御装置とその製造方法によれば、次のような効果があ
る。すなわち、ガス流量制御装置の各圧力弁でガスの噴
出量を制御することができるため、チャンバ等のガス雰
囲気内のガス圧力に不均一が生じても、ウエハ上の処理
を均一にすることが可能となる。さらに、ガス圧力の不
均一以外の要因、例えばウエハの表面温度のばらつき等
による処理の不均一を解消することが可能となる。
【0040】また、このガス流量制御装置の製造方法に
よれば、シリコン板を通常の半導体加工技術を用いて製
造するため、簡単でしかも正確なガス流量制御装置を製
造することができる。このように、ウエハに均一な処理
を施すことができるため、ウエハ上に形成する半導体素
子の各製造プロセスを均一に行うことが可能となり、歩
留りの向上につながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガス流量制御装置の主要部の断面図で
ある。
【図2】ガス流量制御装置の一部破断斜視図である。
【図3】本発明を用いたスパッタ装置を説明する模式断
面図である。
【図4】他のガス流量制御装置を説明する斜視図であ
る。
【図5】本発明のガス流量制御装置の製造方法を(A)
〜(C)の工程順に説明する断面図(その1)である。
【図6】本発明のガス流量制御装置の製造方法を(A)
〜(C)の工程順に説明する断面図(その2)である。
【図7】本発明のガス流量制御装置の製造方法を(A)
〜(B)の工程順に説明する断面図(その3)である。
【図8】本発明を用いたCVD装置を説明する模式断面
図である。
【図9】従来のスパッタ装置を説明する模式断面図であ
る。
【図10】従来のガス流出装置を説明する一部破断斜視
図である。
【符号の説明】
1 ガス流量制御装置 2 圧力弁 3 流入孔 4 流出孔 5 通過孔 6 導入孔 7 導入用パイプ 8 基台 10 ウエハ 11 第1シリコン板 12 第2シリコン板 21 ダイアフラム 22 調整ピン 23 圧力調整室 24 加熱用配線 25 流量検出用配線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/31 C

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン板に穿設されたガスの流入孔
    と、 前記シリコン板上に設けられ、かつ前記流入孔と前記ガ
    スの流出孔との間を連通する空間が形成された圧力弁と
    から成るガス流量制御装置であって、 前記圧力弁の前記空間内には、加熱用配線と、 前記加熱用配線の上方を圧力調整室を介して包囲する状
    態で、かつ前記空間の内面との間に所定の隙間を設けて
    形成されたダイアフラムと、 前記ダイアフラム上面に設けられ、前記流出孔から噴出
    する前記ガスの流量を調整するための調整ピンとから成
    ることを特徴とするガス流量制御装置。
  2. 【請求項2】 前記流入孔と前記流出孔との間には、前
    記ガスの流量を検出する流量検出用配線が設けられてい
    ることを特徴とする請求項1記載のガス流量制御装置。
  3. 【請求項3】 前記圧力弁が前記シリコン板の周縁部分
    を取り囲む状態で複数配置されていることを特徴とする
    請求項1記載のガス流量制御装置。
  4. 【請求項4】 前記圧力弁が所定の間隔を開けて前記シ
    リコン板の表面全体に配置されていることを特徴とする
    請求項1記載のガス流量制御装置。
  5. 【請求項5】 第1のシリコン板の表面に所定深さの穴
    を形成し、前記穴の底部略中央部に等方性エッチングを
    施してテーパ状の凹溝を形成するとともに、前記凹溝の
    底部略中央部に異方性エッチングを施して略垂直な縦溝
    を形成する工程と、 前記穴と前記凹溝と前記縦溝との内面に燐ガラス膜を形
    成し、さらに前記燐ガラス膜上に多結晶シリコン膜を形
    成する工程と、 前記第1のシリコン板に形成した前記穴に隣接して所定
    深さの横溝を形成する工程と、 第2のシリコン板の表面に所定の配線パターンと、略垂
    直に貫通する縦穴とを形成する工程と、 前記第2のシリコン板の表面と前記第1のシリコン板の
    表面とを張り合わせることで、前記配線パターンの上方
    を前記穴で包囲するとともに、前記横溝と前記縦穴との
    位置を合わせる工程と、 前記第1のシリコン板の裏面側を前記縦溝の底部を覆う
    前記燐ガラス膜が露出するまで研削し、次いで前記燐ガ
    ラスをエッチング処理にて除去することで、前記縦溝か
    ら前記横溝を介して前記縦穴まで連通させる工程とから
    成ることを特徴とするガス流量制御装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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