JPH0533475Y2 - - Google Patents

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JPH0533475Y2
JPH0533475Y2 JP10441887U JP10441887U JPH0533475Y2 JP H0533475 Y2 JPH0533475 Y2 JP H0533475Y2 JP 10441887 U JP10441887 U JP 10441887U JP 10441887 U JP10441887 U JP 10441887U JP H0533475 Y2 JPH0533475 Y2 JP H0533475Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (技術分野) 本考案は給紙装置に関し、詳しくは複写機等の
画像形成装置における給紙装置の給紙路の構造に
関する。
(従来技術) 周知のように、複写機等の画像形成装置にあつ
ては、感光体上に形成された可視画像を転写する
ために、普通紙等の転写材(以下、用紙という)
を感光体に向けあるいは、感光体と近接対向する
転写体に向けて給送する装置が設けられている。
すなわち、給紙装置は、用紙を収容するカセツ
トと、このカセツト内の用紙を、その給送方向に
沿つて一枚繰り出すことのできる繰り出しローラ
と、上記給送方向におけるこのカセツトの前方に
位置する給送ローラ対と、上記給送方向における
中間搬送ローラおよび、この中間搬送ローラと前
述した搬送ローラとの間に設けてある給紙路とを
主要構成としている。
いま、このような構成の給紙装置を備えた複写
機の例を第8図によつて説明すると次の通りであ
る。
第8図はモノカラーあるいはフルカラーの複写
物が得られるカラー複写機の全体構成を示してお
り、このカラー複写機にあつては、感光体ドラム
に近接する転写ドラムを設け、この転写ドラムに
担持された用紙に対して、色分解された色毎に対
応する補色現像剤を用いて可視像化された感光体
ドラム上の画像を重ね転写するようになつてい
る。
すなわち、このカラー複写機1は、本体1a内
において、図示矢印方向に回転可能な感光体ドラ
ム2とこれに対向近接して同ドラム2との対向位
置で同方向、同速度で移動できる転写ドラム3と
を備え、感光体ドラム2の上方には露光部Aが、
そして同ドラム2の周囲には、同ドラム2の回転
に従つて複写工程を営なむ前帯電部B、現像部
C、イレース部D、クリーニング部Eが位置し、
一方、転写ドラム3の内部における感光体ドラム
2との対向部には転写部Fが、そして転写ドラム
3の回転方向における転写部F前方に給紙部G
が、また転写ドラム3の回転方向における転写部
Fの後方に分離部Hが位置している。
前述した露光部Aは、本体1a上面に固定され
た透明体から成る原稿載置台1Aに対し、光源と
複数の反射鏡を備えた光学系が原稿載置台1Aに
対する走査方向に往復動する周知の型式のもので
構成されており、原稿載置台1A上の原稿に対す
る複数回の露光走査を行ない、各走査時に、原稿
からの反射光をフイルタ2Aによつて色分解して
感光体ドラム2上に導く。
そして、前帯電部Bは、感光体ドラム2の回転
方向における露光位置の前方に位置した周知の帯
電器1Bで構成され、感光体ドラム2の光導電性
層に予じめ設定された極性を以つて一様帯電を行
なう。
一方、現像部Cは、感光体ドラム2の回転方向
における露光光照射位置の後方に位置し、露光部
Aでのフイルタ2Aによつて色分解された色の補
色に対応する色の現像剤、第8図では、三原色の
補色である、シアン、マゼンタ、イエローの各色
の現像剤を収容している三つの現像槽1C,2
C,3Cと黒色現像剤を収容している現像槽4C
とを感光体ドラム2の外周近傍に配置して構成し
てある。
上述した各現像槽には、例えば、その詳細な説
明は省くが、周知の磁気ブラシ現像を行なうため
の磁石を内蔵した現像スリーブおよびドクター並
びに攪拌羽根が配設してある。
また、イレース部Dは、例えば、感光体ドラム
2の軸方向に並べられた発光ダイオードで構成さ
れ、現像後における感光体ドラム2上の非画像部
に付着している現像剤を除去するために、感光体
ドラム2の地肌部に残留する電荷を除去できる光
量を以つて発光するようになつている。
そして、クリーニング部Eは、感光体ドラム2
の回転方向において転写ドラム3との対向位置の
後方に位置し、同ドラム2の回転方向に沿つて、
前方から順に配置されている除電チヤージヤ1
E、クリーニングローラ2E、クエンチングラン
プ3Eで構成されており、除電チヤージヤ1Eに
よつて感光体ドラム2上の電荷との間の電気的中
和状態を設定された感光体ドラム2上の残留現像
剤を、前述した現像スリーブと同様な構造のクリ
ーニングローラ2Eによつて除去し、感光体ドラ
ム2上の残留電荷をクエンチングランプ3Eによ
つて除去する。
一方、転写ドラム3における転写部Fは、感光
体ドラム2に対し接離可能に設けてある転写ドラ
ム3の内部において、転写ドラム3の周壁をはさ
んで感光体ドラム2に対向する帯電器1Fで構成
されており、転写ドラム3が感光体ドラム2に接
近する転写時、現像剤の帯電極性は逆極性の帯電
を行なう。
上述した転写ドラム3の回転方向における転写
部Fの前方には、給紙部Gが位置しているが、こ
の部分については後述する。
そして、分離部Hは転写ドラム3の回転方向に
おける転写部Fの後方に位置した揺動可能な分離
爪1Hと、この分離爪1Hにより転写ドラム3上
から剥離された用紙の移動方向における分離爪1
Hの後方に位置する搬送ベルト2Hおよび分離チ
ヤージヤ3Hとで構成され、転写ドラム3上から
分離された用紙を定着装置Iに搬送する。
この定着装置Iは、加熱ローラ1Iとこれに当
接して従動回転する加圧ローラ2Iとから成る周
知のローラ定着装置であつて、用紙を挟持搬送し
ながら用紙上の画像を熱定着し、その用紙を排出
する。
ところで、給紙部Gは、前述したように、用紙
を載置収容できるカセツトを備えているが、第8
図に示すカラー複写機にあつては、このカセツト
1Gが、異なるサイズの用紙を選択できるよう
に、上下に並べられた複数のカセツトとされてい
る。
従つて、カセツト1Gは、本体1aに対して上
下において独立して挿脱可能に設けられている。
そして、このカセツト1Gの用紙繰り出し側上部
には、カセツト1G内の用紙を給送方向に沿つて
繰り出す繰り出しローラ2Gが、また、用紙の給
送方向における繰り出しローラ2Gの前方には給
送ローラ対3Gが位置している。
この給送ローラ対3Gと中間搬送ローラ4Gと
の間には、各カセツト1Gから中間搬送ローラ4
Gに向う給紙路5Gが形成してあり、この給紙路
5Gの構造は、第9図に示す通りである。
すなわち給紙路5Gは、中間搬送ローラ4Gに
用紙が到達する位置で合流するように各カセツト
1Gに向け分岐して上給紙路5G1と下給紙路5
G2とされている。
すなわち、上給紙路5G1は、上ガイド板5G
11と、給紙路をはさんでこれと対向する下ガイ
ド板5G12とで構成されており、上ガイド板5
G11は、基部を後述する構造の支軸5g1に枢
着されていて、図中、実線で示すように、給紙路
の上部に位置する閉塞態位と図中、二点鎖線で示
すように、給紙路上部から退避して給紙路を開放
する開放態位とに揺動する部材である。
上述した上ガイド板5G11の基部を枢着され
る支軸5g1は、例えば、第10図示のように扇
状に形成されており、この支軸5g1に嵌合する
上ガイド板5G11の基部であるブラケツトに形
成された半円状の支持孔との形状により、図中、
実線で示す上ガイド板5G11の閉塞態位と図
中、二点鎖線で示す上ガイド板5G12の開放態
位とを設定できるようになつている。
従つて、支軸5g1の扇角は、上ガイド板5G
11の開放態位において、同ガイド板5G11
が、自重によつて閉塞態位に復帰しない状態を設
定できる角度とされている。
そして下ガイド板5G12は、第9図中、符号
1で示す用紙の給送方向において上ガイド板5G
11の基部と対向する位置に基部を有する揺動部
材であつて、図中、実線で示すように、給紙路の
一部を成す閉塞態位と、図中、二点鎖線で示すよ
うに、起こされる開放態位とに変位できるもので
ある。
一方、下給紙路5G2は、給紙路をはさんで上
下に対向する上ガイド板5G21と下ガイド板5
G22とで構成されている。上述した上ガイド板
5G21は、上給紙路5G1における下ガイド板
5G12の基部と同じ側に基部を有する揺動部材
であつて、揺動端下面に取付けられた把手を介し
て、上給紙路5G1における各ガイド板と同様、
閉塞態位(図中、実線で示す状態)および開放態
位(図中、二点鎖線で示す状態)に変位できるよ
うになつている。
そして、下ガイド板5G21は、本体1a側に
固定されている。
このような構造による給紙部にあつては、上・
下各給紙路における上・下ガイド板の閉塞態位に
おいて上・下の各給紙路が形成される一方、上・
下の給紙路5G1,5G2で用紙の搬送不良、つ
まり紙詰りが発生した場合には、上給紙路5G1
の上ガイド板5G11あるいは下給紙路5G2の
上ガイド板5G21をそれぞれ開放態位とするこ
とにより給紙路を露呈させて用紙の取出しを許容
する。
このとき、上給紙路5G1での上ガイド板5G
11は、基部を枢着されている支軸5g1の形状
によつて第9図中、反時計方向への自重による回
転ができないようにされており、また、下給紙路
5G2の上ガイド板5G21を図中、反時計方向
に回転させると、その揺動端によつて上給紙路5
G1の下ガイド板5G12が押し上げられて回転
する。
ところで、かような給紙部を構成する給紙装置
にあつては、上述したように、上・下いずれかの
給紙路において用紙の搬送不良が発生した場合
に、該当する給紙路に配設されたガイド板を開放
態位として紙詰り状態にある用紙を取出している
が、この用紙取出しを終えてから上述した開放態
位にあるガイド板を閉塞態位に復帰しなければ給
送路が形成されず、この状態でカセツトからの給
紙を行なうと再度、搬送不良を起こす虞れがあ
る。
そこで、このような不具合を解消するために、
複写機のカバーを利用することが提案されてい
る。
すなわち、用紙の取出しを行なうにあたつて、
第8図の紙面に対し、直角方向に開閉動作できる
カバーの内面に、このカバーを閉じた際、上述し
た開放態位にあるガイド板に突き当る突起を設け
て各ガイド板が閉塞態位に復帰していないのをカ
バーの閉鎖時に識別するようになつている。
しかしながら、このような構造を用いて各ガイ
ド板の復帰状態を識別したとしても、各ガイド板
の閉塞態位への復帰はオペレータが行なわねばな
らず、そのため、複写機のカバーを開閉する回数
が増ることになり、操作が煩しくなるという新た
な問題が生じてしまう。
(目的) 本考案の目的は、従来の給紙装置の問題に鑑
み、給紙路を開放した後、この給紙路を形成する
ガイド板の閉塞態位への復帰を、複写機のカバー
の閉鎖と連動させて行なうようにして紙詰り処理
等の操作性を改善できる給紙装置の提供にある。
(構成) この目的を達成するため本考案は、複写機のカ
バー内面において、各給紙路の開放態位にあるガ
イド板と対応する位置に、カバーの閉鎖によつて
上記ガイド板を閉塞態位に変位させる突起を設け
たものである。
以下、第1図乃至第7図について本考案の実施
例の詳細を説明する。
第1図は、本考案実施例による給紙装置の要部
を示す斜視図であつて、第9図に示したものと同
一構造部品については同一符号によつて示してあ
る。
本実施例の特徴とする点は、上・下各給紙路を
形成するガイド板を、その開放態位に保持する構
造と、複写機本体に有する開閉可能なカバーの内
面において開放態位にある各ガイド板に対応する
位置に、カム機能をもつ突起を設けた構造とを設
けた点にある。
すなわち、上給紙路5G1は、従来のものと同
様に給紙路をはさんで上下に位置する上ガイド板
5G13と下ガイド板5G14とで構成されてい
る。
上述した上ガイド板5G13は、図示矢印で示
す用紙の給送方向において中間搬送ローラ4G側
で、中間搬送ローラ4Gの軸方向と平行する原稿
の幅方向両端に相当する側に、立上り片から成る
ブラケツト5G131を形成され、このブラケツ
ト5G131に挿通された丸棒状の支軸を中心と
して前述した閉塞態位(図中、実線で示す状態)
と開放態位(図中、二点鎖線で示す状態)とに変
位するようになつている。そして上ガイド板5G
13の揺動端側における給紙路側には、幅方向一
方側に延出する把手5G132が、また、給紙路
側と反対の面には、折曲片に接合された磁石5G
133がそれぞれ設けてある。
この磁石5G133は、開放態位にされた上ガ
イド板5G13の揺動端が対向する本体1a側の
フレーム4に対応するようになつている。
そして上ガイド板5G13における揺動端に
は、給紙路側と反対方向に延出するブラケツト5
G134が形成してあり、このブラケツト5G1
34には、回転軸5G135が枢着されている。
すなわち、回転軸5G135は、軸方向一端
に、この回転軸5G135を中心とする回転可能
な操作レバー5G136を、そして軸方向他端に
この回転軸5G135を固定された部分を基部と
される揺動可能な係止レバー5G137をそれぞ
れ固定されている。
上述した係止レバー5G137は、その自由端
に、同レバー5G137を第1図において時計方
向に回転させる習性が付与された引張りばね(図
示されず)の一端を掛けられており、そして自由
端末部近傍に係止ピン5G138を植設されてい
る。
一方、本体1aにおいて、上述した係止レバー
5G137の回転による係止ピン5G138の回
転軌跡内には、係止レバー5G137の回転付勢
によつて移動してくる係止ピン5G138を受け
止める係止面を形成された係止鉤5G139が設
けてある。
また、上述した操作レバー5G136は、上ガ
イド板5G13の揺動端に取付けてある把手5G
132に対向する把手5G136aを備えてい
る。
前述した下ガイド板5G14は、第9図に示し
たものと同様の構造とされ、給紙ローラ3G側を
支点として閉塞態位(図中、実線で示す状態)と
開放態位とに変位するようになつている。
一方、下給紙路5G2は、従来のものと同様
に、給紙路をはさんで上下に位置する上ガイド板
5G15と下ガイド板5G16とで構成されてい
る。
すなわち、下ガイド板5G16は、本体1aに
固定され、一方、上ガイド板5G15は、第2図
示のように、本体1aに取付けてある支軸5G1
51を枢着されたブラケツト5G152を基部と
して給紙ローラ3G側に起き上ることのできる揺
動部材で構成され、支軸5G151を支点として
上給紙路5G1の上ガイド板5G13と同様、図
中、実線で示す閉塞態位と、図中、二点鎖線で示
す開放態位とに変位するようになつている。
この上ガイド板5G15の自由端における給紙
路側の面には把手5G133が、そして給紙路と
反対側の面には、前述した用紙の幅方向中央に磁
石5G134がそれぞれ設けてあり、磁石5G1
34は、第2図中、二点鎖線で示すように、上ガ
イド板5G15が開放態位にあるとき、本体1a
内のフレーム部5と吸着関係となり、上ガイド板
5G15を開放態位に保持する。
一方、第1図において上述した上・下の各給紙
路の側部、換言すれば、用紙の幅方向一端に相当
する側の本体1aには、ヒンジ6を介して起倒可
能な開閉カバー7が設けられており、この開閉カ
バー7の内面には、各給紙路における上ガイド板
による給紙路形成を行なうための復帰手段となる
複数の突起7A,7B,7Cが設けてある。
すなわち、突起7A(以下、第1の突起とい
う)、7B(同、第2の突起)、7C(同、第3の突
起)は、開閉カバー7における内面において、開
放態位にある上・下各給紙路5G1,5G2の上
ガイド板5G13,5G15の自由端に対応して
設けられており、具体的には、第3図示のよう
に、開閉カバー7が閉じられた状態での同カバー
7の開閉基部からの長さlを、第1の突起7Aに
対しては、下給紙路5G2側の上ガイド板5G1
5の自由端の位置に相当する長さl1として、そし
て第2の突起7Bに対しては、上給紙路5G1側
の上ガイド板5G15の自由端に有する操作レバ
ー5G136の把手5G136aの位置に相当す
る長さl2とされている。
なお、第3の突起7Cは、上述した2つの突起
とは別に、閉塞態位となる直前に相当する位置に
ある上給紙路5G1側の上ガイド板5G13と一
体の操作レバー5G136の把手5G136a側
に対応するように上述した長さlをl3として設け
られている。
上述した第1、第2の突起7A,7Bおよび第
3の突起7Cは、第4図において、開閉カバー7
を全開から閉鎖していくに従つて、下給紙路5G
2の上ガイド板5G15の自由端、上給紙路5G
1の上ガイド板5G13の自由端、そして係止レ
バー5G137の把手5G136aの順で対応す
るよう、第5図示のように開閉カバー7の表面か
らの突出高さをh1>h2>h3の関係とされており、
そして頂部から開閉カバー7表面に至る傾斜部の
長さを、開閉カバー7の閉動に従つて、各上ガイ
ド板5G13,5G15に有する磁石5G13
3,5G154の吸着作用が及ばない位置にそれ
ら磁石を変位させるに足る長さとされ、また、第
3の突起7Cにおいては、操作レバー5G137
の係止ピン5G138を係止鉤5G139の係止
面から外すことのできる操作レバー5G137の
回転量が得られる長さとされている。
本実施例は以上のような構造であるから、カセ
ツトからの給紙が可能な状態とする場合には、第
3図示のように、上給紙路5G1および下給紙路
5G2の各上ガイド板5G13,5G15を実線
で示す閉塞態位とすることにより、上・下各給紙
路5G1,5G2を形成する。
このとき、上給紙路5G1の上ガイド板5G1
3に有する係止レバー5G137は、引張りばね
の習性によつて係止ピン5G138を係止鉤5G
139に係合させて同ガイド板5G13を閉塞態
位に固定しており、そして下ガイド板5G14は
自重によつて下給紙路5G2の上ガイド板5G1
5上に載置されることによつて上給紙路5G1を
構成し、また、下給紙路5G2における上ガイド
板5G15は、自重によつて図示しない本体1a
側の係止部で自由端を係止されることにより、下
ガイド板5G16と協働して下給紙路5G2を構
成する。
なお、各給紙路における上ガイド板5G13,
5G15が給紙路を形成する閉塞態位にあるとき
には、開閉カバー7に設けてある各突起7A,7
B,7Cはその設定位置からして、各ガイド板と
干渉しないようになつている。
一方、各給紙路において用紙の搬送不良が発生
した場合には、開閉カバー7を倒して所謂、各給
紙路の側部を開放したうえで、例えば、上給紙路
5G1で搬送不良を起こした用紙を取除くとする
と、上給紙路5Gの上ガイド板5G13に有する
係止レバー5G136を、把手5G136aを介
して引張ばねの付勢に抗して係止ピン5G138
が係止鉤5G139から外れる向きに回転させ
る。
次いで、この状態で上ガイド板5G13を、第
3図示における二点鎖線のように開放態位となる
よう、時計方向に回転させて磁石5G133をフ
レーム部4に吸着させると上給紙路5G1の上部
が開放される。
また、下給紙路5G2において搬送不良が生じ
た場合には、前述した上給紙路5G1の開放手順
にひき続いて、下給紙路5G2の上ガイド板5G
14を、把手5G153を介して第3図中、反時
計方向に回転させる。
このとき、上ガイド板5G14に自由端を載置
されている上給紙路5G1の下ガイド板5G14
も自由端を押し上げられるので、下給紙路5G2
の下ガイド板5G15がその自由端に有する磁石
5G154をフレーム部5に吸着された時点で下
給紙路5G2が露呈される。
一方、上・下給紙路での搬送不良を起こした用
紙の除去が終り、再度、上・下の各給紙路を形成
する場合には、開閉カバー7を閉鎖する。
上述した開閉カバー7が閉鎖されて全閉状態に
向かうに従つて、まづ、第1の突起7Aがその頂
部を下給紙路5G2の上ガイド板5G15の自由
端に対応させ、カバー7の閉動作により、上ガイ
ド板5G15を、それに有する磁石5G154が
フレーム部5から引き離される向きに回転させて
第2図示のように、自重により閉塞態位に復帰さ
せる。
そして、この上ガイド板5G15の復帰に連動
して上給紙路5G1の下ガイド板5G14が自重
により上給紙路5G1の下部を形成する態位に復
帰する。
一方、開閉カバー7の閉鎖が進行していくと、
第2の突起7Bが上給紙路5G1の上ガイド板5
G13に有する操作レバー5G136の把手5G
136aに対応し、開閉カバー7の閉動作に従つ
て第2の突起7Bが操作レバー5G136を、第
3図において反時計方向に回転させる。
これよつて操作レバー5G136は、把手5G
136aの一部に有する突片5G136bを介し
て上給紙路5G1の上ガイド板5G13の自由端
を押し、突起7Bの形状によつて開閉カバー7の
閉動作が進行するにつれ、上ガイド板5G13
を、それに有する磁石5G133がフレーム部4
から引き離される向きに回転させ、第3図におい
て実線で示す閉塞態位に向かう。
そして、この上ガイド板5G13が閉塞態位と
なる直前においては、操作レバー5G136の把
手5G136aが、開閉カバー7に有する第3の
突起7Cに対応し、その突起7Cによつて第3図
において回転軸5G135を中心として反時計方
向に回転し、所謂、一時的に係合を解除した状態
となる。
これによつて操作レバー5G136と一体の係
止レバー5G137も、第3図において反時計方
向に回転するので、係止ピン5G138は係止鉤
5G139の係止面と未だ対応しない状態とさ
れ、上ガイド板5G13が閉塞態位に達した時点
で係止ピン5G138が係止鉤5G139の係止
面に対し、係止レバー5G137回転付勢によつ
て係合する状態とされる。
従つて、開閉カバー7の全閉時にあつては、各
突起によつて上・下各給紙路5G1,5G2の上
ガイド板5G13,5G15が閉塞態位とされる
とともに、上給紙路5G1の下ガイド板5G14
も閉塞態位となり、そして、係止レバー5G13
7の係止ピン5G138が係止鉤5G139に係
合することになる。
本実施例によれば、上・下各給紙路を露呈させ
ておく場合、各給紙路での上ガイド板をフレーム
側にて保持することによりそれら各ガイド板の開
放態位を維持しておくことができるので、用紙を
取り出す際の操作性を良好なものとでき、かつま
た、用紙の取出し時に不用意な閉塞態位への復帰
を阻止して用紙の取出しに専念することができ
る。
次に、第6図は、本考案の別実施例による給紙
装置の要部を示す第1図相当の斜視図であり、第
1図に示したものと同一構造部品は同一符号によ
り示してある。
本実施例の特徴とする点は、開閉カバーに設け
られている複数の突起のうち、上給紙路の上ガイ
ド板を閉塞態位に変位させるための突起とその上
ガイド板と一体の係止レバーの係合を一時的に解
除するための突起とを連続させた点にある。
すなわち、開閉カバー7に設けられている突起
70A,70Bは、第1図に示した実施例と同様
に、開放態位にある上・下各給紙路5G1,5G
2の各上ガイド板5G13,5G15の自由端に
対応し、そして、突起70Cは、閉塞態位直前の
上給紙路側の上ガイド板5G13に有する係止レ
バー5G136の把手5G136aに対応してい
る。
そして、これら各突起70A,70B,70C
の頂部の位置は、第7図示のように、開閉カバー
7の開閉基部からの距離lを、第5図示の各突起
と同様に、l1,l2,l3とされ、また、開閉カバー
7の表面からの突出高さhも、第5図示の各突起
と同様にh1,h2,h3とされている。
このような突起において、開放態位にある上給
紙路側の上ガイド板5G13に有する操作レバー
5G136の把手5G136aに対応する突起7
0Bと、この上ガイド板5G13が閉塞態位直前
にあるときの把手5G136aに対応する突起7
0Cとは、その頂部間を連続させてあり、具体的
には、第7図示のように、開閉カバー7の開閉基
部位置からの距離lが、突起70Bにおける頂部
の位置までの距離l2から突起70Cにおける頂部
の位置までの距離l3へと低く変化し、そして開閉
カバー7の表面からの突出高さhが、突起70B
の頂部までの高さh2から、突起70Cの頂部まで
の高さh3へと低く変化する嶺70Dとされてい
る。
この嶺70Dは、上述した形状によつて、突起
70Bにより、自由端の磁石5G133がフレー
ム部4から引き離された上給紙路5G1の上ガイ
ド板5G13を、開閉カバー7の閉動速度よりも
速く閉塞態位に変位させるようになつている。
これは、上給紙路5Gの上ガイド板5G13が
閉塞態位に達する前に開閉カバー7が全閉となつ
た場合、カバー7内面の突起70Cが上ガイド板
5G13の回転路内に侵入して上ガイド板5G1
3の閉塞態位への変位を阻害するのを防ぐためで
ある。
従つて、突起70Bによつて磁石5G133を
介しての開放態位を解除された上給紙路5G1の
上ガイド板5G13は、強制的に閉塞態位に向か
わされ、その態位に達する直前に突起70Cによ
る係止レバー5G137の係止鉤5G139に対
する係合を一時的に解除した状態を設定される。
本実施例によれば、開閉カバーの内面に有する
突起において、開放態位から閉塞態位に変位する
ストロークが大きいガイド板が開閉カバーの全閉
時に上記突起によつて閉塞態位に復帰するのを阻
害されるようなことを防止できるので、確実に、
開閉カバー全閉時には上給紙路を形成することが
できる。
(効果) 以上、本考案によれば、開放態位と閉塞態位と
に変位可能なガイド板の開放態位を、カバーの閉
動によつて自動的に解除することができ、しか
も、ガイド板のひとつを閉塞態位に固定する係止
手段に対しては、ガイド板を閉塞態位にし易いよ
うに、一時的に係止状態を解除できるので、カバ
ーの全閉時には何ら確認を要することなく複数の
給紙路を形成できるので、搬送不良を起こした用
紙を除去した後の給紙路設定に対する操作性を改
善することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案実施例による給紙装置の要部を
示す斜視図、第2図および第3図は第1図に示し
た給紙装置の側面図、第4図は第1図に示した給
紙装置の要部の動作タイミングを示す線図、第5
図は第4図に示した動作タイミングに基づく本考
案実施例による給紙装置の突起を示す説明図、第
6図は本考案別実施例による給紙装置の要部を示
す第1図相当の斜視図、第7図は第6図に示した
実施例による給紙装置の突起を示す説明図、第8
図は本考案実施例による給紙装置を適用される画
像形成装置の一例を示す説明図、第9図は従来の
給紙装置における給紙路を示す第3図相当の側面
図、第10図は第9図に示した給紙路の一部を示
す拡大斜視図である。 1……カラー複写機、1a……本体、1G……
カセツト、4G……中間搬送ローラ、3……転写
ドラム、5G1……上給紙路、5G2……下給紙
路、5G13,5G15……上ガイド板、5G1
35……回転軸、5G137……係止レバー、7
……開閉カバー、7A,7B,7C,70A,7
0b,70C……突起、70D……嶺。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 複写機等の画像形成装置本体に対し、上下に並
    べられたカセツトから選択的に複写用紙を繰り出
    し、レジストタイミングを設定したうえで、上記
    複写用紙を画像担持部に向け給送する給紙装置で
    あつて、 上記カセツトと上記レジストタイミング設定の
    ための部材との間に形成された給紙路の一部を成
    し、その給紙路の一部となる閉塞態位と同給紙路
    から離間する開放態位とに変位可能なガイド板
    と、 上記ガイド板のひとつに一体化され、同ガイド
    板が閉塞態位にあるとき、同ガイド板を固定する
    係止手段と、 上記画像形成装置本体に有する起倒可能なカバ
    ーの内面において、この側板の閉動時、上記開放
    態位にある各ガイド板と干渉してそれらガイド板
    の開放態位を解除する突起と、上記閉塞態位直前
    の状態にあるひとつのガイド板に有する係止手段
    をその係止を一時的に解除する向きに変位させる
    突起とを備え、 上記カバーを閉じていくに従つて、上記突起に
    よつて上記開放状態にあるガイド板を閉塞態位に
    変位させるとともに、ひとつのガイド板の係止手
    段の係止態位を一時的に解除して閉塞態位に達し
    た時点で再度、その係止手段によるガイド板の固
    定を行なわせることを特徴とする給紙装置。
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