JPH053339Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本願は、写真を整理するアルバム台紙に関す
る。

従来の技術 従来、厚紙などにより成る台版の表面に、横方
向乃至斜め方向で並行する線条模様で感圧性接着
剤層を塗布形成し、その表面に、合成樹脂製の透
明フイルムを剥離自在に仮着して成る通常フリー
台紙と称されるアルバム台紙は、実公昭50−
10820号及び実公昭47−35868号公報において公知
である。

考案が解決しようとする問題点 ところが、一般にこの種のアルバム台紙に用い
られる感圧性接着剤層は、透明であると共に、極
めて細い線条からなるものであるから、台紙上に
は、写真を貼付する位置の目印となるものはな
く、従つて貼付した写真が多少とも傾いて、一頁
に配置される複数の写真が不揃いとなつて体裁を
損なうという不都合があつた。

問題点を解決するための手段 そこで、本願は、上記した従来のものの不都合
を解消するために、厚紙などにより成る台版上
に、大きさの異なる写真の横寸法及び縦寸法同志
における夫々の公倍数、または同一大きさの写真
の横寸法と縦寸法との公約数若しくはそれに近似
する寸法をもつて、縦及び横に目印線を表示する
と共に、感圧性接着剤層を塗布形成し、その表面
に、透明フイルムを剥離可能に仮着したことを特
徴とするするものである。

作 用 しかして、使用に際し、透明フイルムを感圧性
接着剤から剥離したのち、該接着剤層の面に、目
印線を基準として、これに写真の横及び縦を合わ
せながら、複数の写真を貼付し、その上面から、
再び透明フイルムを接着剤層に仮着するものであ
る。

実施例 以下図面と共に、本願の実施例を詳述する。図
面は透明フイルムを剥離する際の剥離操作を円滑
にすると共に、剥離音の発生を軽減するために、
感圧性接着剤層を網目状に形成した場合を示して
おり、１は厚紙などにより成る台版、２ａ，２ｂ
は台版１上に印刷により表示した帯色の目印線
で、貼付する写真が例えば最も普及しているＥ版
（82.5×117mm）とＬ版（89×130mm）を対象とす
るときは、横線２ａの間隔laを、82.5と89の最大
公約数に近似する8.2mm間隔（8.2×10）＝82、8.2
×11＝90.2）とし、縦線２ｂの間隔lbを、117と
130の公約数に近似する9.8mm（9.8×12＝117.6、
9.8×13＝127.4）とし、またＥ版のみの写真と対
象とするときは、横線２ａと縦線２ｂの間隔la，
lbを、夫々82.5と117の最大公約数に近似する16.6
mm間隔（16.6×５＝83、16.6×７＝116.2）とし、
さらにＬ版のみの写真を対象とするときは、横線
２ａと縦線２ｂの間隔la，lbを夫々89と130の公
約数に近似する10mm間隔（10×９＝90、10×13＝
130）とする。

３は斜め方向に延びる線条３ａ，３ｂとを交叉
させて、台版１上に例えば凹版印刷手法により網
目状に塗布形成した感圧性接着剤層、４は塗布班
が生じないように、線条３ａ，３ｂの交叉部に形
成した空間部で、第２図に示すように、この空間
部４の位置において、各線条３ａ，３ｂの端縁
は、円弧状に閉じている。

５は前記感圧性接着剤層３の表面に剥離可能に
仮着した合成樹脂製の透明フイルム、６は綴込部
である。

なお上記において、目印線２ａ，２ｂは破線に
よつて表示してもよいが、本例では実線で表示し
ている。

しかして、使用に際し、従来と同様、透明フイ
ルム５を剥離して接着剤層３の面上に写真を貼付
したのち、再びフイルム５を接着剤層３の面に仮
着するものであるが、写真を貼付するに際し、そ
れがＥ版とＬ版を対象とし、かつ、これらを横型
に貼付するときは、Ｅ版においては、第３図で示
すように、横線２ａの間隔laが10個、縦線２ｂの
間隔lbが12個の範囲に、またＬ版においては、横
線２ａの間隔laが11個、縦線２ｂの間隔lbが13個
の範囲に夫々貼付される。

また、貼付する写真がＥ版のみを対象とし、か
つ、これを横型に貼付するときは、第４図で示す
ように、横線２ａの間隔laが５個、縦線２ｂの間
隔lbが７個の範囲となり、それを縦型に貼付する
ときは、横線２ａの間隔laが７個、縦線２ｂの間
隔lbが５個の範囲となり、さらにまた貼付する写
真が，Ｌ版のみを対象とし、かつ、これを横型乃
至縦型に貼付するときは、横線２ａの間隔laが９
個乃至13個、縦線２ｂの間隔lbが13個乃至９個の
範囲に貼付されることに成り、従つて写真の４周
辺は、ほぼ横線２ａ及び縦線２ｂの位置に倣つて
貼付される。

考案の効果 本願は叙上のように構成されているので、目印
を基準に、写真を貼付する範囲がその縦及び横に
おいて明瞭に確認できて、写真を整然と配置する
ことができると共に、貼付した写真の４周辺は、
ほぼ横線及び縦線の位置に倣うので、写真の周辺
が横線及び縦線より大きくはみ出して見苦しさを
与える惧れもないなどの利点を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本願の実施例を示すもので、第１図は総
体平面図、第２図は線条の塗布状態の拡大部分
図、第３，４図は目印線と写真との関係を示す図
である。 図中、１は台版、２ａ，２ｂは目印線、３は感
圧性接着剤層、３ａ，３ｂは線条、５は透明フイ
ルムである。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 厚紙などにより成る台版上に、大きさの異な
   る写真の横寸法同士及び縦寸法同士における
   夫々の公約数、または同一大きさの写真の横寸
   法と縦寸法との公約数若しくはそれに近似する
   寸法をもつて、縦及び横に目印線を表示すると
   共に、感圧性接着剤層を塗布形成し、その表面
   に、透明フイルムを剥離可能に仮着したことを
   特徴とするアルバム用台紙。 (2) 大きさの異なる写真を、Ｅ版及びＬ版とした
   実用新案登録請求の範囲第１項記載のアルバム
   用台紙。 (3) 同一の大きさの写真を、Ｅ版乃至Ｌ版とした
   実用新案登録請求の範囲第１項記載のアルバム
   用台紙。