JP3013231U - 写真用等台紙 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 縦形写真、横形写真、その他のカ−ド類を自
由に、しかも体裁よく貼着保持することができる写真用
等台紙を提供する。 【構成】 感圧性接着剤２が塗布された基板１と、該基
板１の感圧性接着剤塗布面に重合された化粧紙３と、該
化粧紙３に切り込まれた正方形の第１の剥離自在片４
と、該第１の剥離自在片４の内部に切り込まれた貼着保
持写真Ｐ１，Ｐ２等と略同大の第２の剥離自在片７とか
らなり、好ましくは、前記第１の剥離自在片４の表面に
印刷等により飾り模様６が施されてなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、縦形写真、横形写真、その他のカ−ド類を体裁よく貼着保持できる 写真用等台紙に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、縦形写真、横形写真を保持できる台紙としては、コーナーを使用するも の、あるいは基板に塗布した感圧性接着剤上に写真を配置してその上面を透明の 合成樹脂フイルムで被覆して押圧貼着する、いわゆるフリ−台紙といわれるもの などが提供されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記従来の各台紙は、縦形写真、横形写真を自由に保持できる利点はあるが、 写真の羅列となり、体裁の点において物足りなさを感じる場合があった。

【０００４】 本考案は、前記従来タイプの台紙と異なる構造で、縦形写真、横形写真、その 他のカ−ド類を自由に、しかも体裁よく保持することができる写真用等台紙を提 供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成するため本考案は、感圧性接着剤が塗布された基板と、該基板 の感圧性接着剤塗布面に重合された化粧紙と、該化粧紙に切り込まれた正方形の 第１の剥離自在片と、該第１の剥離自在片の内部に切り込まれた貼着保持写真と 略同大の第２の剥離自在片とからなる構成としたものであり、好ましくは、前記 第１の剥離自在片の表面に印刷等により飾り模様を施すものである。

【０００６】

【作用】

本考案によれば、縦形写真Ｐ１及び横形写真Ｐ２を自由に貼着保持できる。す なわち、貼着保持写真等と略同大の第２の剥離自在片７を内部に有する第１の剥 離自在片４が正方形に構成されているため、該第１の剥離自在片を９０度（直角 ）に回しても同じ位置に再度接着することができるためである。

【０００７】 したがって、最も一般的に使用される写真の貼着保持部となる前記第２の剥離 自在片７部を、前記最も一般的に使用される長方形写真の大きさに合わせて長方 形に構成した場合にも、前記第１の剥離自在片４の方向を変えることによって、 その内部に必要とする縦形写真及び横形写真の貼着保持部を得ることができる。

【０００８】 その詳細を説明すると、当初台紙上に、第２の剥離自在片７が横長の状態で設 けられている場合には、まず、該第２の剥離自在片７を切り込み８に沿って剥離 し、その空いた部分、すなわち、感圧性接着剤２が露出した部分に横形写真Ｐ２ を押圧貼着することができる。

【０００９】 つぎに縦形写真Ｐ１を貼着保持する場合には、前記第２の剥離自在片７及び第 １の剥離自在片４を切り込み８及び５に沿って剥離し、第１の剥離自在片４のみ を９０度（直角）に回して再接着すれば、第２の剥離自在片７部分が縦形に空い た状態になり、その感圧性接着剤２が露出した部分に縦形写真Ｐ１を押圧貼着す ることができる。

【００１０】 さらに前記第１の剥離自在片４の表面に印刷等により飾り模様６を表示すると さらに体裁がよいものである。

【００１１】

【実施例】

以下に本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。図１は、いわゆる写真用 アルバムに適用した例であり、図３は、結婚式、見合い写真等に適用した例であ る。また、図２は図１のＩＩ−ＩＩ線断面図である。

【００１２】 図中、１はボ−ル紙等の厚紙等からなる基板であり、その表面、あるいは両面 には感圧性接着剤２が塗布される。

【００１３】 該感圧性接着剤２は、被接着材（後述する化粧紙３）を押圧すれば貼着され、 さらに後に該被接着材を剥離することができ、さらに該剥離した被接着材を再接 着することができる性質を有する。

【００１４】 図中、３は前記感圧性接着剤２の塗布面に重合された化粧紙であり、適度の厚 みを有する。すなわち、好ましくは貼着する写真の厚みと同じか、あるいはそれ よりも少々厚い素材が最適である。

【００１５】 また、前記化粧紙３の外表面、すなわち、前記感圧性接着剤２の塗布面側と反 対側の面は、白色あるいはその他の着色を施した体裁のよい状態にされる。

【００１６】 本考案では、前記化粧紙３に正方形の第１の剥離自在片４が切り込み５により 構成される。

【００１７】 すなわち、前記切り込み５は、前記基板１に至らず、化粧紙３のみに入れられ 、したがって、化粧紙３の他の部分と別に基板１から剥離し、さらに再接着する ことができる。なお、この第１の剥離自在片４には印刷等により飾り模様６を施 すことが望ましい。

【００１８】 さらに本考案では、前記第１の剥離自在片４の内部に貼着保持写真等と略同大 の第２の剥離自在片７が切り込み８によって構成される。この切り込み８も前記 切り込み５と同様に前記基板１に至らず、化粧紙３、すなわち、第１の剥離自在 片４のみに入れられる。

【００１９】 前記貼着保持写真等と略同大とは、例えば、最も一般的に使用される写真サイ ズと略同大、その他貼着保持する写真等のサイズと略同大の意味であり、特に限 定されないが、そのほとんどは長方形であり、したがって縦及び横の長さが異な る。

【００２０】 また、前記第２の剥離自在片７のサイズが大きい場合には必然的に前記第１の 剥離自在片４も大きく構成される。

【００２１】 前記構成の本考案は、第１の剥離自在片４及び第２の剥離自在片７を切り込み ５及び８に沿ってそれぞれ基板１から剥離して感圧性接着剤２を露出させること ができるとともに、さらに再接着することができる。

【００２２】 つぎに、前記構成の本考案において、縦形写真Ｐ１あるいは横形写真Ｐ２を保 持する場合について説明する。

【００２３】 当初台紙上に、第２の剥離自在片７が横長の状態で設けられているとする。こ の場合には、まず、第２の剥離自在片７を切り込み８に沿って剥離し、その空い た部分、すなわち、感圧性接着剤２が露出した部分に横形写真Ｐ２を押圧貼着す ることができる。

【００２４】 一方、縦形写真Ｐ１を保持する場合には、横長の状態となっている前記第２の 剥離自在片７と正方形の第１の剥離自在片４とを切り込み８及び５に沿ってそれ ぞれ基板１から剥離し、第１の剥離自在片４のみを９０度（直角）に回して再接 着すれば、第２の剥離自在片７部分が縦形に空いた状態になり、その感圧性接着 剤２が露出した部分に縦形写真Ｐ１を押圧貼着することができる。

【００２５】 前記いずれの場合も、化粧紙３の厚みを、貼着保持する縦形写真Ｐ１及び横形 写真Ｐ２と同じ厚さ、あるいはそれよりも少々厚い素材にすると、貼着保持した 前記写真Ｐ１及びＰ２が第２の剥離自在片７を剥離した部分内に格納された状態 になり、貼着保持した写真Ｐ１、Ｐ２によって台紙間の厚さが増加させられるこ とがなく、アルバムとした場合にも当初の体裁が保たれる。

【００２６】

【考案の効果】

本考案によれば、縦形写真及び横形写真、その他のカ−ド類を自由に、しかも 体裁よく貼着保持することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案を写真用アルバムに適用した分解斜視図
である。

【図２】図１のＩＩ−ＩＩ線断面図である。

【図３】本考案を結婚式、見合い写真等に適用した分解
斜視図である。

【符号の説明】

１ 基板 ２ 感圧性接着剤 ３ 化粧紙 ４ 第１の剥離自在片 ６ 飾り模様 ７ 第２の剥離自在片

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 感圧性接着剤（２）が塗布された基板
   （１）と、該基板（１）の感圧性接着剤塗布面に重合さ
   れた化粧紙（３）と、該化粧紙（３）に切り込まれた正
   方形の第１の剥離自在片（４）と、該第１の剥離自在片
   （４）の内部に切り込まれた貼着保持写真（Ｐ１，Ｐ
   ２）等と略同大の第２の剥離自在片（７）とからなるこ
   とを特徴とする写真用等台紙。
2. 【請求項２】 第１の剥離自在片（４）の表面に印刷等
   により飾り模様（６）が施された請求項１記載の写真用
   等台紙。