JPH05333840A - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

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JPH05333840A
JPH05333840A JP4166781A JP16678192A JPH05333840A JP H05333840 A JPH05333840 A JP H05333840A JP 4166781 A JP4166781 A JP 4166781A JP 16678192 A JP16678192 A JP 16678192A JP H05333840 A JPH05333840 A JP H05333840A
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JP
Japan
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cursor
code
cpu
displayed
controller
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Pending
Application number
JP4166781A
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English (en)
Inventor
Shigeyuki Sano
重幸 佐野
Mitsumasa Saito
光正 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Publication of JPH05333840A publication Critical patent/JPH05333840A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 グラフィック表示部22は、操作メニューと
カーソルをブラウン管21iに表示する。CPU24b
は、リモコン10からのカーソル移動コードに基づい
て、カーソルが移動するようにグラフィック表示部22
を制御すると共に、カーソルが操作メニュー内に移動し
たときに、移動速度が例えば1/2となるようにグラフ
ィック表示部22を制御する。 【効果】 カーソルを操作メニューの所に素早く移動す
ることができると共に、操作メニュー内では、細かな移
動が可能になり、アイコンの選択等を容易することがで
き、操作性の向上を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像表示装置に関し、
例えばテレビジョン受像機、パーソナルコンピュータ、
エンジニアリング・ワークステーション等に関する。
【0002】
【従来の技術】画像描画装置、例えばパーソナルコンピ
ュータ、エンジニアリング・ワークステーション等で
は、その装置やアプリケーションソフトウエアが具備す
る機能を容易に操作できるように、操作内容や操作手順
等(以下操作メニューという)を画面に表示し、利用者
が表示された操作メニューから所謂カーソルを用いて所
望の機能を選択することにより、選択された機能を働か
せ、所謂マン・マシン・インターフェイスの向上を図っ
ている。
【0003】また、近年、オーディオ機器やビデオ機器
(以下AV機器という)は、各種の機能が追加されて、
多機能化している。例えばビデオ機器の代表であるテレ
ビジョン受像機では、所謂ピクチャ・イン・ピクチャ機
能、マルチピクチャ機能、TVスキャン機能、衛星放送
受信機能等が追加されている。また、例えばビデオテー
プレコーダ(以下VTRという)では、変速再生機能、
静止画再生機能、録画予約機能等がある。
【0004】一方、オーディオ機器では、音声信号源の
機器(以下ソース機器という)、例えばAM/FMチュ
ーナ、レコードプレーヤ、テープレコーダ、CD(コン
パクトディスク)プレーヤ、DAT(ディジタルオーデ
ィオテープレコーダ)等を組み合わせて使用できるよう
になっている。
【0005】また、AV機器では、各機能を操作(設
定)するのに遠隔操作装置(以下リモコンという)を用
いるのが一般的である。ところで、上述のように多機能
化したAV機器用のリモコン(所謂コマンダ)では、そ
れらの機能を操作するためのキースイッチが多くなり、
リモコン自体が大型化したり、大きさを一定にすると個
々のキースイッチを小さくする必要があり、多機能化に
伴って操作性が悪化するという問題が生じている。ま
た、1つのキースイッチに複数の機能を割り当てて、キ
ースイッチの数を少なくすることも行われているが、操
作が煩雑化し、利用者が全ての機能を生かす(利用す
る)ことができないという問題が生じている。
【0006】そこで、マン・マシン・インターフェイス
を向上させるために、例えばテレビジョン受像機の画面
に各機能に対応した操作メニューとカーソルを表示し、
リモコンを用いてカーソルを移動して、操作メニューの
うちの1つの項目を選択(特定)し、選択された機能を
動作させることが考えられる。換言すると、所謂インタ
ラクティブ(対話)方式により、各機能を動作させるこ
とが考えられる。
【0007】具体的には、リモコンに、カーソルを移動
するための所謂ポインティングディバイスと、トリガ信
号を発生するクリックスイッチを設け、ポインティング
ディバイスからの移動量に応じた数のパルス信号と、ク
リックスイッチの操作によるトリガ信号とをリモコンか
ら送信するようにし、一方、テレビジョン受像機では、
各機能に対応した操作メニュー及びカーソルを表示する
と共に、リモコンから送信されてくるパルス信号及びト
リガ信号を受信し、これらの信号に基づいて、カーソル
を移動して操作する機能を選択し、選択された機能を動
作させるようにする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の画像
表示装置では、カーソルの移動速度は常に一定であり、
カーソルを、その移動速度を変化させて移動することが
できなかった。すなわち、例えば、上述の操作メニュー
の所までは、カーソルを速く移動することができ、操作
メニュー内では、項目を選択するためにその速度を遅く
して移動できる方が便利であるが、従来の装置では、移
動速度が一定であり、操作メニュー外ではカーソルの動
きが遅くて苛々したり、逆に操作メニュー内では速すぎ
て、目的の場所にカーソルを静止させるのが困難な場合
が多かった。
【0009】そこで、本発明は、上述の如き従来の問題
点に鑑み、パーソナルコンピュータやテレビジョン受像
機等の画像表示装置において、対話的に各種の機能を操
作することができると共に、カーソルの移動速度を変化
させることができ、操作性を向上させることができる画
像表示装置の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、カーソルを画面に表示するカーソル表示
手段と、該カーソル表示手段により表示されるカーソル
を移動するためのカーソル操作手段と、該カーソル操作
手段からのカーソル移動情報に基づいて、カーソルが移
動すると共に、カーソル移動情報の有無を検出し、カー
ソル移動情報が所定時間無いときに、カーソルの表示を
停止するように上記カーソル表示手段を制御する制御手
段とを備えることを特徴とする。
【0011】また、本発明は、カーソルを画面に表示す
るカーソル表示手段と、該カーソル表示手段により表示
されるカーソルを移動するためのカーソル操作手段と、
該カーソル操作手段からのカーソル移動情報に基づい
て、カーソルが移動すると共に、カーソルが所定領域に
移動したときに、移動速度が変化するように上記カーソ
ル表示手段を制御する制御手段とを備えることを特徴と
する。
【0012】
【作用】本発明に係る画像表示装置では、カーソル移動
情報に基づいて、カーソルを移動すると共に、カーソル
が所定領域に移動したときに、移動速度を変化させる。
【0013】
【実施例】以下、本発明に係る画像表示装置の一実施例
を図面を参照しながら説明する。この実施例は、本発明
をテレビジョン受像機に適用したものであり、図1は、
このテレビジョン受像機の回路構成を示すブロック図で
ある。
【0014】このテレビジョン受像機は、図1に示すよ
うに、入力映像信号に基づいた画像を表示すると共に、
複数の機能を操作するために操作内容や操作手順等の操
作メニューとカーソルを画面に表示することができるテ
レビジョン受像機本体20と、画面に表示されるカーソ
ルを移動するための例えば遠隔操作装置(以下リモコン
という)10とから構成される。
【0015】先ず、このリモコン10について説明す
る。リモコン10は、図2に示すように、テレビジョン
受像機本体20の画面に表示されるカーソルを移動する
ためのポインティングディバイスである例えばジョイス
ティック11と、ビデオテープレコーダ(以下VTRと
いう)等の複数のビデオ機器からの映像信号を切り換え
選択するためのキースイッチ(以下ダイレクトファンク
ションキー)群12と、上記ジョイスティック11及び
ダイレクトファンクションキー群12の出力を所定コー
ドに変換するコンピュータ(以下CPUという)13
と、該CPU13からの所定コードを例えば赤外線によ
って送信する送信部14と、上記CPU13等に電力を
供給する電源部15とを備えている。
【0016】そして、このリモコン(所謂コマンダ)1
0は、ジョイスティック11及びダイレクトファンクシ
ョンキー群12の出力を所定コード、例えば従来のリモ
コンで用いられているフォーマットに準拠した所定コー
ドに変換すると共に、この所定コードにより変調された
赤外線をテレビジョン受像機本体20に送出するように
なっている。なお、カーソルを移動するためのポインテ
ィングディバイスとしては、上述のジョイスティック以
外に、例えば所謂マウス、トラックボール、カーソル移
動キー等を用いることもできる。
【0017】具体的には、上記電源部15は、上述の図
2に示すように、ソーラーバッテリ15aと、該ソーラ
ーバッテリ15aで充電される電池15bと、上記ソー
ラーバッテリ15aに電流が逆流するのを防止するダイ
オード15cと、上記電池15bの電圧を必要とされる
電圧に変換する3端子レギュレータ15dとから構成さ
れ、電池15bの出力電圧を、このリモコン10で必要
とされる電圧に変換した後、ジョイスティック11〜送
信部14に電力を供給するようになっている。また、こ
のリモコン10では、上述のようにソーラーバッテリ1
5aを用いることにより、例えば太陽光、照明光等を有
効に利用して、所謂省エネルギー化を図っている。
【0018】一方、上記ジョイスティック11は、上述
の図2に示すように、スティックのx方向の傾きに対応
した電圧Vx を発生する半固定抵抗11aと、スティッ
クのy方向の傾きに対応した電圧Vy を発生する半固定
抵抗11bと、トリガ信号を発生するクリックスイッチ
11cとからなる。
【0019】そして、このジョイスティック11は、ス
ティックを所謂ニュートラルポジションに対して前後左
右に例えば約30度(以下最大傾斜角という)の範囲で
自在に傾けることができ、離すとニュートラルポジショ
ンに戻ると共に、スティックとクリックスイッチ11c
が連動しており、スティックをその軸方向に押すとクリ
ックスイッチ11cがオンするようになっている。そし
て、このジョイスティック11では、ニュートラルポジ
ションでのスティック(以下z軸という、例えば鉛直
軸)に直交する平面上でのスティックの方向(以下傾斜
方向という)と、z軸とスティックのなす角(以下傾斜
量という)とに基づいて、上記平面上での互いに直交す
るx方向(例えば左右方向)とy方向(例えば前後方
向)に対する2つの電圧Vx 、Vy を出力するようにな
っている。
【0020】具体的には、例えば、半固定抵抗11a、
11bは、x方向の傾斜量とy方向の傾斜量にそれぞれ
に比例し、傾斜量が0度のときに0ボルトとなり、最大
傾斜角で2.5ボルトとなるような電圧を出力する。ま
た、クリックスイッチ11cは、オンにされると、例え
ばローレベル(以下Lレベルという)となるトリガ信号
を出力する。そして、半固定抵抗11aの出力電圧
x 、半固定抵抗11bの出力電圧Vy 及びトリガ信号
はCPU13に供給される。
【0021】CPU13は、例えば図3に示すフローチ
ャートに従って動作し、ジョイスティック11の出力電
圧Vx 、Vy を所定コード、例えば従来のリモコンで用
いられているフォーマットに準拠した所定コードに変換
するようになっている。
【0022】すなわち、ステップST1において、CP
U13は、例えば内蔵するA/D変換器により、半固定
抵抗11a、11bの出力電圧Vx 、Vy をそれぞれデ
ィジタル信号に変換した後、ステップST2に進む。
【0023】ステップST2において、CPU13は、
下記式1、式2によりsin θ、cosθを求め、ステップ
ST3に進む。
【0024】 sin θ=Vy /(Vx 2 +Vy 2 1/2 ・・・式1
【0025】 cos θ=Vx /(Vx 2 +Vy 2 1/2 ・・・式2
【0026】ステップST3において、CPU13は、
sin θ、cos θの値により、スティックの傾斜方向を、
例えば16方向(以下A方向〜P方向という)に分割し
て検出し、ステップST4に進む。具体的には、例えば
下記表1に示すように、sinθが0.98〜1.0であ
って、cos θが−0.2〜0.2のときは、A方向(例
えば前方向)に傾いていると検出し、sin θが−0.2
〜0.2であって、cos θが0.98〜1.0のときは
E方向(例えば右方向)に傾いていると検出し、sin θ
及びcos θが−0.83〜−0.56のときはK方向
(例えば左斜め後ろ方向)に傾いていると検出する。
【0027】
【表1】
【0028】ステップST4において、CPU13は、
電圧Vx 、Vy 及びステップST3で検出した傾斜方向
に基づいて、スティックの傾きが、例えば図4に示す範
囲#1〜48のいずれに属するかを検出し、その範囲に
対応するコマンド番号を決定した後、ステップST5に
進む。
【0029】具体的には、この図4は、スティックの傾
斜方向と傾斜量をxy平面上で模式的に表した図であ
り、x方向が例えば右方向を表し、y方向が例えば前方
向を表し、円の中心からの距離が傾斜量を表している。
そして、CPU13は、電圧Vx 、Vy に基づいて、ス
ティックの傾斜量を、例えば3段階で検出する。例えば
下記表2に示すように、傾斜量を、電圧Vx 、Vy の自
乗和の平方根(所謂ベクトルの大きさ)が0ボルト〜
0.7ボルトのときは最大傾斜角の0%とし、0.7ボ
ルト〜1.3ボルトのときは0%〜33%とし、1.3
ボルト〜1.9ボルトのときは33%〜66%とし、
1.9ボルト〜2.5ボルトのときは66%〜100%
として検出する。したがって、ニュートラルポジション
(0ボルト)から電圧が0.7ボルトに相当する傾き
を、傾きが最大傾斜角の0%として検出することによ
り、誤ってスティックに触って、スティックが少し傾い
たときのような誤操作を防止することができる。
【0030】
【表2】
【0031】つぎに、CPU13は、この検出された傾
斜量及び、ステップST3において検出された傾斜方向
に基づいて、すなわち傾きを表すベクトルに基づいて、
スティックの傾きがいずれの範囲に属するかを検出す
る。例えば上述の図4に示すように、傾きの全範囲を、
傾斜量が0%〜33%、33%〜66%、66%〜10
0%の順であって、傾斜方向のアルファベット順に範囲
#1〜#48に分割し、スティックの傾きが何れの範囲
に属するかを検出し、検出された範囲#1〜#48にそ
れぞれに対応するコマンド番号#1〜#48を決定す
る。
【0032】ステップST5において、CPU13は、
ステップST4において決定したコマンド番号に基づい
て所定コード、例えば下記表3及び表4に示すように、
従来のリモコンで用いられているフォーマットに準拠し
た7ビットのデータコードと8ビットのカテゴリコード
なり、カーソルを移動するためのカーソル移動コードを
出力した後、終了する。
【0033】
【表3】
【0034】
【表4】
【0035】具体的には、例えばコマンド番号が#1の
とき、すなわちスティックの傾きが範囲#1にあると
き、データコードが「0000001」であり、カテゴ
リコードが「00100101」であるカーソル移動コ
ードを出力する。また、例えばコマンド番号が#25の
とき、データコードが「0001101」であり、カテ
ゴリコードが「00100101」であるカーソル移動
コードを出力する。
【0036】ところで、上述のカテゴリコードは、例え
ばテレビジョン受像機、VTR、所謂CD(コンパクト
ディスク)プレーヤ等の被操作機器の種類を識別するた
めのものであり、上述の「00100101」は、本発
明を適用したテレビジョン受像機を示している。また、
データコードは、被操作機器に対する例えばカーソルの
移動、チャンネル切換、音量調節等の操作内容を指示す
るためのものであり、上述の表3及び表4に示すデータ
コードは、カーソルの移動方向と移動速度を表し、例え
ば、「0000001」はA方向であって所定速度を表
し、「0010101」はE方向であって所定速度の2
倍の速度を表している。また、CPU13は、上述のス
テップST1〜ST5を所定周期で繰り返して実行し、
この結果、カーソル移動コードは、スティックを傾けて
いる期間、周期的に(例えば45msで)繰り返して出
力される。
【0037】また、このCPU13は、クリックスイッ
チ11cからのトリガ信号を所定コードに変換して出力
する。例えば、トリガ信号がLレベルのとき、すなわち
クリックスイッチ11cが押されると、データコードが
「0000000」であり、カテゴリコードが「001
00101」であるクリックコードを出力する。
【0038】また、CPU13は、ダイレクトファンク
ションキー群12の出力を所定コードに変換して出力す
る。具体的には、ダイレクトファンクションキー群12
は、所謂ミューティングを行うためのキースイッチ12
aと、複数のビデオ機器からの映像信号を切り換え選択
するためのキースイッチ12b〜12iと、チャンネル
を切り換えるためのキースイッチ12j、12kと、音
量を調節するためのキースイッチ12l、12mとから
なり、CPU13は、これらのキースイッチ12a〜1
2mが押されると、押されたキースイッチに対応する所
定コード、すなわち従来のリモコンで用いられているフ
ォーマットであって同じデータ内容を有し、テレビジョ
ン受像機本体20の入力映像信号やチャンネル等を切り
換えるための制御命令(以下制御コマンドコードとい
う)を出力する。なお、ビデオ機器としては、上述のV
TR以外に、例えば所謂ハイビジョン放送をデコードす
るMUSEデコーダ、衛星放送を受信して選局するBS
チューナ、複数種類の光ディスクを再生することができ
るマルチディスクプレーヤ(以下MDPいう)、ディジ
タルVTR等(以下ソース機器という)があり、キース
イッチ12b〜12iに、これらのソース機器が割り付
けられている。また、所定コードとしては、上述の表3
及び表4に示すコードに限定されるものではなく、例え
ば所謂Gコード等としてもよい。
【0039】そして、CPU13は、上述のようにして
生成した所定コード(カーソル移動コード、クリックコ
ード、制御コマンドコード)を送信部14に供給する。
この送信部14は、上述の図2に示すように、例えば赤
外線を発光する発光ダイオード14aと、該発光ダイオ
ード14aを駆動するトランジスタ14bとからなり、
CPU13は、トランジスタ14bに所定コードに基づ
いてベース電流を供給することにより、発光ダイオード
14aからは所定コードで変調された赤外線が送出され
る。
【0040】かくして、このリモコン10では、ジョイ
スティック11の出力を、ダイレクトファンクションキ
ー群12の操作による制御コマンドコードと同じフォー
マットの所定コードに変換して出力することができ、テ
レビジョン受像機本体20において、ソース機器の切換
やチャンネル切換等を行うための制御コマンドコードを
デコードする既存のデコーダで、カーソルを移動するた
めのカーソル移動コード等をデコードすることができ
る。すなわち、デコーダを1種類とすることができ、テ
レビジョン受像機のコストを低減することができる。
【0041】ところで、上述の表3及び表4に示す具体
的なカーソル移動コードは、クリックスイッチ11cを
オフ状態にして、スティックを操作した(傾けた)とき
のものであり、このリモコン10は、クリックスイッチ
11をオン状態にしたままスティックを操作すると、オ
フ状態のときとは異なるデータ内容の所定コードをテレ
ビジョン受像機本体20に送信し、後述するように、テ
レビジョン受像機本体20において所謂ドラッグ機能を
働かせることができるようになっている。
【0042】具体的には、例えば上述のステップST4
において、CPU13は、スティックの傾きが、範囲#
1〜48のいずれに属するかを検出すると共に、クリッ
クスイッチ11がオン状態、すなわちトリガ信号がLレ
ベルかを判断し、クリックスイッチ11がオン状態にお
いてスティックが傾けられたとき、その範囲に対応する
コマンド番号#0’〜48’を決定する。
【0043】そして、上述のステップST5において、
コマンド番号#0’〜48’に対応した所定コードを出
力する。例えば下記表5及び表6に示すように、コマン
ド番号が#1’のとき、すなわちクリックスイッチ11
がオン状態であってスティックの傾きが範囲#1である
とき、データコードが「1111111」であり、カテ
ゴリコードが「00100101」であるドラッグコー
ドを出力する。また、例えばコマンド番号が#25’の
とき、データコードが「0001100」であり、カテ
ゴリコードが「00100101」であるドラッグコー
ドを出力する。
【0044】
【表5】
【0045】
【表6】
【0046】また、ところで、ポインティングディバイ
スであるジョイスティック11の操作感覚と、後述する
実際のカーソル移動量との違和感を少なくするために、
ジョイスティック11の出力を非直線的に所定コードに
変換するようにしてもよい。
【0047】具体的には、傾斜量を非直線的に例えば3
段階とし、傾きの全範囲を、例えば図5に示すように、
傾きが0%〜60%、60%〜90%、90%〜100
%の順であって、方向のアルファベット順に範囲#1〜
#48に分割し、スティックの傾きが何れの範囲にある
かを検出し、検出された範囲#1〜#48にそれぞれに
対応するコマンド番号#1〜#48を決定するようにす
る。この結果、ニュートラルポジションから最大傾斜角
の60%まで傾けても、その傾きは範囲#1〜#16に
あると検出され、また、60%〜90%傾けても、その
傾きは範囲#17〜#32にあると検出され、テレビジ
ョン受像機本体20における実際のカーソル移動量を人
間の操作感覚に一致させることができる。さらに、傾斜
方向についても、非等分に分割することにより、実際の
カーソル移動方向を人間の操作感覚に一致させることも
できる。
【0048】ここで、以上のような回路構成を有するリ
モコン10の外観について簡単に説明する。なお、図2
に示す回路部品と同じものには同じ番号を付して説明す
る。
【0049】リモコン10は、例えば図6に示すよう
に、その本体の正面操作パネル10Aに上記キースイッ
チ12a〜12mが配設されている。また、この正面操
作パネル10Aには、上記ジョイスティック11が配設
されている。さらに、スティックの先端には、内部が中
空であって球状のカバー部材11aが取り付けられてお
り、ジョイスティック11はこのカバー部材11aで覆
われている。そして、カバー部材11aを回転させるこ
とにより、スティックを傾けることができるようになっ
ている。
【0050】つぎに、テレビジョン受像機本体20につ
いて説明する。このテレビジョン受像機は、各種の機
能、例えば所謂ピクチャ・イン・ピクチャ機能、VTR
等の複数のビデオ機器からの映像信号を切り換え選択し
て表示する機能、選択されたビデオ機器を遠隔操作する
機能、音量設定機能等を有し、上述のリモコン10から
の所定コードを受信し、この所定コードに基づいて、各
機能が動作するようになっている。
【0051】すなわち、テレビジョン受像機本体20
は、上述の図1に示すように、入力映像信号に基づいた
画像を画面に表示する映像部21と、複数の機能に対す
る操作メニュー及びカーソルを上記映像部21の画面に
表示するグラフィック表示部22と、ソース機器からの
音声信号に基づく音を出力する音声部23と、上記リモ
コン10からの所定コードを受信し、この所定コードに
基づいて、上記グラフィック表示部22により表示され
るカーソルが移動すると共に、カーソルが所定領域に移
動したときに移動速度が変化し、また、操作メニュー上
のカーソルが位置する機能を選択し、選択された機能が
動作するように上記映像部21〜音声部23を制御する
制御部24と、該制御部24からの制御コマンドコード
をビデオ機器やCDプレーヤ等のオーディオ機器に送信
する送信部25とを備えている。
【0052】そして、このテレビジョン受像機本体20
は、その画面のアスペクト比が例えば16:9であり、
例えば図7に示すように、MUSEデコーダ52からの
ハイビジョン放送に基づく画像を画面全体の領域30に
表示できると共に、地上波放送(所謂NTSC方式)に
基づく画像を、4:3のアスペクト比で所謂親画面とし
て領域31に表示し、残りの領域を3分割した領域32
a、32b、32cにビデオ機器、例えばVTR51
a、51b、BSチューナ53、MDP54等からの映
像信号に基づく画像を所謂子画面として表示できるよう
になっている。また、必要に応じて、例えばVTR51
a等のビデオ機器やCDプレーヤ55等のオーディオ機
器を操作するために必要な操作メニューと、ピクチャ・
イン・ピクチャの設定、音量やチャンネル切換等の操作
を行うためのカーソルとを表示し、これらの表示された
操作メニューに従って設定操作を行うことにより、各種
の機能を動作させると共に、ビデオ機器やオーディオ機
器(以下全体としてAV機器という)に制御コマンドコ
ードを送出して、これらのAV機器を制御(遠隔操作)
できるようになっている。なお、オーディオ機器として
は、上述のCDプレーヤ以外に、AM/FMチューナ、
レコードプレーヤ、ディジタルオーディオテープレコー
ダ(所謂DAT)等がある。
【0053】具体的には、上記映像部21は、上述の図
1に示すように、地上波放送を受信するアンテナ21a
と、該アンテナ21aで受信された所謂RF信号から所
望のチャンネルを選局するチューナ21bと、複数のビ
デオ機器からの映像信号を切り換え選択する切換スイッ
チ21cと、子画面用の映像信号を切り換え選択する切
換スイッチ21dと、該切換スイッチ21dで選択され
た映像信号を記憶するメモリ(以下フレームメモリとい
う)21eと、上記切換スイッチ21cで選択された映
像信号とフレームメモリ21eから読み出された映像信
号を加算する加算器21fと、該加算器21fからの映
像信号を所謂RGB信号に変換する色信号再生回路(以
下RGBINFという)21gと、該RGBINF21
gからのRGB信号と上記グラフィック表示部22から
のRGB信号を切り換え選択する切換スイッチ21h
と、該切換スイッチ21hからのRGB信号に基づいた
画像を表示するブラウン管21iとを備えている。
【0054】そして、例えば、チューナ21bで選局さ
れたチャンネルの映像信号が切換スイッチ21cで選択
され、VTR51a等のビデオ機器からビデオ入力端子
T1を介して供給される映像信号が切換スイッチ21d
で選択された後、フレームメモリ21eに一旦記憶され
る。そして、切換スイッチ21cで選択された映像信号
と、フレームメモリ21eから例えば画素を間引いて読
み出された映像信号とが加算器21fで時分割多重され
ることにより、例えば上述の図7に示すように、ブラウ
ン管21iの領域31に野球放送の画像が表示され、領
域32aにVTR51aで再生された映画の画像が表示
され、領域32bにVTR51bからの映像信号に基づ
く画像が表示され、領域32cにMDP54からの映像
信号に基づく画像が表示される。
【0055】また、このブラウン管21iには、グラフ
ィック表示部22からのRGB信号に基づいて、切換ス
イッチ21cで選択されたソース機器を制御するために
必要な操作メニューとカーソルが表示される。例えば図
8に示すように、再生、停止、早送り、録画等を示す所
謂アイコンからなるVTR用の操作メニュー41とカー
ソル42が表示される。
【0056】具体的には、上記グラフィック表示部22
は、上述の図1に示すように、グラフィックデータを記
憶しているビデオRAM(以下VRAMという)22a
と、該VRAM22aからのグラフィックデータの読出
等を制御するコントローラ22bとを備える。そして、
VRAM22aには、例えば、このテレビジョン受像機
が具備する機能の項目(以下メニュータイトルとい
う)、複数の形状のカーソル、VTRやCDプレーヤ等
のAV機器用の操作メニュー、チャンネル番号等を表示
するためのグラフィックデータが予め記憶されており、
コントローラ22bは、制御部24からの命令に基づい
て、これらのグラフィックデータを読み出すと共に、R
GB信号に変換して切換スイッチ21hに供給するよう
にVRAM22aを制御する。例えば、コントローラ2
2bは、VTR用の操作メニューを表示する命令に基づ
いて、VTR用の操作メニューのグラフィックデータ
と、カーソルのグラフィックデータを読み出す制御を行
い、VRAM22aは、これらのグラフィックデータを
読み出すと共に、グラフィックデータをRGB信号と輝
度信号Yに変換して、切換スイッチ21hに供給する。
切換スイッチ21hは、この輝度信号Yに基づいて、V
RAM22aからのRGB信号とRGBINF21gか
らのRGB信号を切り換え選択する。この結果、例えば
上述の図8に示すように、領域31に操作メニュー41
とカーソル42が表示される。
【0057】一方、上記音声部23は、上述の図1に示
すように、音量や音質を調節するための増幅器23a、
スピーカ23b等からなり、チューナ21bやAV機器
からの音声信号の1つが、制御部24の制御のもとに選
択され(切換スイッチ等は図示せず)、選択された音声
信号が端子T2を介して増幅器23aに供給される。増
幅器23aは、この音声信号を増幅することによって音
量、音質を調節し、増幅した音声信号をスピーカ23b
に供給する。この結果、スピーカ23bから、所望のA
V機器で再生された音が、音量及び音質を調節されて出
力される。
【0058】また、上記制御部24は、上述の図1に示
すように、上記リモコン10からの所定コードを受信す
る受信回路24aと、該受信回路24aで受信された所
定コードに基づいて、上記グラフィック表示部22によ
り表示されるカーソルが移動すると共に、カーソルが所
定領域に移動したときに移動速度が変化し、また、操作
メニュー上のカーソルが位置する機能を選択し、選択さ
れた機能が動作するように上記映像部21〜送信部25
を制御するコンピュータ(以下CPUという)24b
と、上記リモコン10と同等の機能を有し、操作パネル
に設けられた操作部24cとを備えている。
【0059】そして、受信回路24aは、リモコン10
から赤外線によって送られてくる所定コードを受信し、
CPU24bは、受信回路24aで受信された所定コー
ドをデコードし、デコード結果に基づいて、チューナ2
1b、切換スイッチ21c、21d、フレームメモリ2
1e、コントローラ22b等を制御する。
【0060】具体的には、例えば、リモコン10のジョ
イスティック11の操作によらず、ダイレクトファンク
ションキー群12の操作による制御コマンドコード、例
えばソース機器をVTR51aとする制御コマンドコー
ドを受信すると、CPU24bは、この制御コマンドコ
ードをデコードして、領域31に表示するための映像信
号を、例えばチューナ21bからVTR51aに切り換
えると共に、そのVTR51aの操作に必要な操作メニ
ューを表示するように切換スイッチ21c、21d及び
コントローラ22bを制御する。
【0061】また、例えばカーソル移動コードを受信す
ると、CPU24bは、このカーソル移動コードをデコ
ードして、ブラウン管21iに表示されているカーソル
が移動するように、新たな座標データをコントローラ2
2bに供給する。そして、CPU24bは、クリックコ
ードを受信すると、そのときにカーソルが位置する機能
に応じて、切換スイッチ21c、21d、コントローラ
22b等を制御すると共に、例えばVTR51aに対す
る再生を開始する制御コマンドコードを生成し、この生
成した制御コマンドコードを送信部25に供給する。な
お、CPU24bは、操作部24cから送られてくる所
定コードによっても、上述と同様な制御を行うようにな
っており、利用者は、リモコン10を用いる代わりに、
操作パネルから操作することもできる。
【0062】上記送信部25は、上述の図1に示すよう
に、例えば赤外線を発光する発光ダイオード25aと、
該発光ダイオード25aを駆動する駆動回路25bとか
らなり、駆動回路25bは、CPU24bから供給され
る制御コマンドコードに基づいた駆動電流を発光ダイオ
ード25aに流すことにより、制御コマンドコードで変
調された赤外線が発光ダイオード25aからVTR51
a等のAV機器に送出される。そして、これらのAV機
器は、制御コマンドコードに基づいて所定の動作を開始
する。例えば、VTR51aは、再生の制御コマンドコ
ードを受信すると、再生を開始し、再生された映像信号
がビデオ出力端子T3を介して、上述のビデオ入力端子
T1に供給される。この結果、VTR51aで再生され
た例えば映画の画像がブラウン管21iに表示される。
【0063】ここで、CPU24bにおける制御の具体
例について、図9に示すフローチャートを参照して説明
する。
【0064】ステップST1において、CPU24b
は、リモコン10から所定コードが受信されたかを判断
し、該当するときはステップST2に進み、該当しない
ときは、このステップST1を繰り返す。
【0065】ステップST2において、CPU24b
は、受信された所定コードの種類、すなわち受信された
所定コードが、上述した制御コマンドコード、カーソル
移動コード、ドラッグコードのいずれに該当するかを判
別し、制御コマンドコードのときはステップST3に進
み、カーソル移動コードのときはステップST4に進
み、ドラッグコードのときはステップST5に進む。
【0066】ステップST3において、CPU24b
は、制御コマンドコードに基づいて、複数のビデオ機器
からの映像信号を切り換え選択する制御を行うと共に、
選択されたビデオ機器を操作するために必要な操作メニ
ューを表示する制御を行う。
【0067】具体的には、例えば、ソース機器をVTR
51aにする制御コマンドコードに基づいて、VTR5
1aからの映像信号が選択されるように切換スイッチ2
1cを制御すると共に、VTRの操作に必要な操作メニ
ュー及びカーソルを表示する命令をコントローラ22b
に供給する。コントローラ22bは、この命令に基づい
て、VRAM22aからVTR用の操作メニュー及びカ
ーソルの表示に必要なグラフィックデータを読み出す制
御を行い、VRAM22aは、グラフィックデータを読
み出すと共に、そのグラフィックデータをRGB信号と
輝度信号Yに変換して、切換スイッチ21hに供給す
る。この結果、例えば上述の図8に示すように、VTR
の操作に必要な再生、停止、早送り等のアイコンからな
る操作メニュー41が表示される。このように、リモコ
ン10からの制御コマンドコードに基づいて、ソース機
器の切り換えを行うと共に、選択したソース機器用の操
作メニューを表示することにより、利用者は、所望のソ
ース機器に対する操作メニューを複数の操作メニューか
らわざわざ選択する操作を行うことなく、選択したソー
ス機器用の操作メニューが自動的に表示され、画面を見
ながらVTR等のソース機器を簡単に操作することがで
きる。
【0068】また、このステップST3において、例え
ば利用者がリモコン10のキースイッチ12aを押す
と、CPU24bは、ミューティンの制御コマンドコー
ドを受信し、音量が小さくなるように、増幅器23aの
ゲインを制御する。
【0069】また、例えば利用者がリモコン10のキー
スイッチ12jを押すと、CPU24bは、チャンネル
アップの制御コマンドコードを受信し、チャンネルを1
つ大きなチャンネルに切り換えるようにチューナ21b
を制御する。
【0070】また、例えば利用者がリモコン10のキー
スイッチ12lを押すと、CPU24bは、音量アップ
の制御コマンドコードを受信し、音量を1ステップ大き
くするように増幅器23aのゲインを制御する。
【0071】そして、CPU24bは、以上のようなダ
イレクト制御が終了すると、リモコン10からの次の所
定コードを受信するために、ステップST1に戻る。
【0072】一方、ステップST4において、CPU2
4bは、後述するように、カーソル移動コードに基づい
て、ブラウン管21iに表示されるカーソルを移動する
と共に、操作メニュー上のカーソルが位置する機能を選
択し、選択された機能が動作するように映像部21〜送
信部25を制御する。また、このとき、CPU24b
は、必要に応じて、ソース機器を制御するための制御コ
マンドコードを生成する。例えば、利用者が、リモコン
10のジョイスティック11を用いてカーソルを、例え
ば操作メニュー内に表示されたVTRの再生を表すアイ
コンに移動し、クリックスイッチ11cをオンにする
と、CPU24bは、リモコン10から送られてくるク
リックコードに基づいて、再生を開始する制御コマンド
コードを生成し、この制御コマンドコードを駆動回路2
5bに供給する。
【0073】また、このステップST4において、CP
U24bは、後述するように、カーソル移動コードに基
づいて、カーソル形状がカーソル表示位置に応じて機能
に対応した形状となるようにコントローラ22bを制御
する(以下カーソル形状の制御という)。
【0074】また、CPU24bは、後述するように、
カーソル移動コードの有無を検出し、カーソル移動コー
ドが所定時間無いときに、カーソルの表示を停止するよ
うにコントローラ22bを制御する(以下、カーソル移
動コードの有無によるカーソル表示の停止制御とい
う)。
【0075】また、CPU24bは、後述するように、
カーソルが所定領域に移動したときに、カーソルの表示
を停止するようにコントローラ22bを制御する(以
下、カーソルの表示位置によるカーソル表示の停止制御
という)。
【0076】また、CPU24bは、後述するように、
カーソルが所定領域に移動したときに、メニュータイト
ル、すなわちこのテレビジョン受像機が具備している機
能の項目が表示されるようにコントローラ22bを制御
する(以下メニュータイトル表示の制御という)。
【0077】また、CPU24bは、後述するように、
カーソルが所定領域に移動したときに、移動速度が変化
するようにコントローラ22bを制御する(以下カーソ
ル移動速度の制御という)。
【0078】そして、CPU24bは、以上のような種
々の制御が終了すると、リモコン10からの次の所定コ
ードを受信するために、ステップST1に戻る。
【0079】一方、ステップST5において、CPU2
4bは、ドラッグコードに基づいて、操作メニューを所
望の位置に移動するように、コントローラ22bを制御
する。具体的には、利用者が、クリックスイッチ11c
をオンにした状態で、スティックを傾けると、上述した
ように、リモコン10からドラッグコードが送出され
る。そして、CPU24bは、このドラッグコードに基
づいて、操作メニューを表示する新たな座標データを求
め、この座標データをコントローラ22bに供給する。
コントローラ22bは、この新たな座標データにより、
例えば図10に示すように、VTR用の操作メニュー4
1を領域32aに移動する。この結果、利用者は、領域
31に表示されている画像を操作メニュー41によって
邪魔されることなく見ることができる。すなわち、例え
ば画質を調節するための操作メニューを領域32aに表
示すると、操作メニューによって邪魔されない領域31
に表示された画像を観察しながら画質を調節することが
できる。換言すると、利用者は、所望の位置に操作メニ
ューを移動することができ、操作性の向上を図ることが
できる。
【0080】そして、CPU24bは、以上のような制
御が終了すると、リモコン10からの次の所定コードを
受信するために、ステップST1に戻る。
【0081】以上のように、このテレビジョン受像機本
体20では、ソース機器の切換やチャンネル切換等を行
うための制御コマンドコードをデコードする既存のデコ
ーダで、すなわちCPU24bにおいて同じソフトウエ
アで、カーソル移動のためのカーソル移動コード、クリ
ックコード、ドラッグコードをデコードすることができ
る。すなわち、デコーダを1種類とすることができ、コ
ストを低減することができる。
【0082】つぎに、上述した図9に示すフローチャー
トのステップST4における各種の制御を、フローチャ
ートを用いて詳細に説明する。
【0083】CPU24bは、カーソル移動コードが受
信されると、例えば図11に示すように、ステップST
1において、操作メニューが表示されているかを判断
し、該当しないときはステップST2に進み、該当する
ときはステップST3に進む。
【0084】ステップST2において、CPU24b
は、例えば親画面用として選択されているソース機器に
対する操作メニュー及びカーソルを表示する命令をコン
トローラ22bに供給した後、ステップST3に進む。
そして、コントローラ22bは、この命令に基づいて、
操作メニュー及びカーソルが表示されるようにVRAM
22aを制御する。この結果、例えば上述の図8に示す
ように、VTR用の操作メニュー41とカーソル42が
表示される。すなわち、例えば上述した図9に示すフロ
ーチャートのステップST3におけるダイレクト制御
や、後述するメニュータイトル表示の制御において、既
に操作メニューが表示されているときは、ステップST
3に直接進み、表示されていないときはこのステップS
T2において、操作メニューの表示を行った後、ステッ
プST3に進む。換言すると、利用者は、リモコン10
のダイレクトファンクションキー群12を操作すること
なく、ジョイスティック10を傾けたり、クリックする
ことによっても、操作メニューを表示させることがで
る。
【0085】ステップST3において、CPU24b
は、現在のカーソル表示位置と受信されたカーソル移動
コードに基づいて、新たな座標データを算出し、この算
出した座標データをコントローラ22bに供給する。そ
して、コントローラ22bは、この座標データに基づい
て、新たな位置にカーソルが表示されるようにVRAM
22aを制御する。
【0086】具体的には、CPU24bは、カーソル移
動コードをデコードして、上述の表3及び表4に示すコ
マンド番号を検出し、現在のカーソルが位置する座標デ
ータ及びこのコマンド番号に基づいて、新たな座標デー
タを算出する。例えば下記表7に示すように、コマンド
番号が1(データコードが「0000001」)であっ
て、現在カーソルが操作メニューの外に位置するとき
は、現在の座標データにy方向のみに対して2を加算し
て、新たな座標データを算出する。また、例えばコマン
ド番号が19(データコードが「0100101」)で
あって、現在カーソルが操作メニューの外に位置すると
きは、現在の座標データにx方向、y方向に対してそれ
ぞれ4を加算して、新たな座標データを算出する。そし
て、CPU24bは、このようにして算出した新たな座
標データをコントローラ22bに供給すると共に、後述
するように、その新たな座標データに基づいて、カーソ
ルの形状を指示する命令をコントローラ22bに供給し
た後、ステップST4に進む。この結果、利用者が傾け
たスティックの傾きに応じて、すなわちスティックの傾
きが位置する範囲#1〜48に応じて、カーソルが移動
する。
【0087】
【表7】
【0088】換言すると、上述したように、リモコン1
0においてポインティングディバイスであるジョイステ
ィック11の出力を非直線的にコード化することによ
り、実際のカーソル移動量を人間の操作感覚に一致させ
ることができる。
【0089】ステップST4において、CPU24b
は、クリックコードが受信されたかを判断し、該当する
ときはステップST5に進み、該当しないときはステッ
プST1に戻る。すなわち、上述したように、リモコン
10からは、ジョイスティック11のスティックを傾け
ると、カーソル移動コードが所定周期で連続して出力さ
れることから、スティックが傾けられている間、CPU
24bは、ステップST1〜ステップST4のループを
繰り返す。したがって、利用者は、スティックを傾けて
おくだけで、カーソルを連続して移動させることがで
き、例えば所謂トラックボールやマウス等のように、カ
ーソルを移動させるためにその度ボール等を回転させる
必要がない。
【0090】ステップST5において、CPU24b
は、クリックコードが受信されたときのカーソル位置を
検出し、その位置に基づいて、利用者が選択した機能を
判断し、その機能が動作するように、映像部21〜送信
部25を制御する。具体的には、例えば図12に示すよ
うに、VTR用の操作メニュー41が表示されていると
共に、カーソル42が所謂ポーズを示すアイコンに位置
するときに、クリックコードが受信されると、CPU2
4bは、ポーズを表す制御コマンドコードを生成し、生
成した制御コマンドコードを送信部25に供給する。こ
の結果、送信部からポーズの制御コマンドコードで変調
された赤外線が、例えばVTR51aに送出される。そ
して、このVTR51aは、この制御コマンドコードに
基づいて、磁気テープの走行を停止し、領域31には静
止画が表示される。
【0091】また、例えば後述する図15に示すよう
に、領域32aにカーソルが位置するときに、クリック
コードが受信されると、CPU24bは、領域31に表
示されている画像と領域32aに表示されている画像を
スワップ(入れ換える)ように、切換スイッチ21c、
21dを制御する。
【0092】そして、CPU24bは、上述のような選
択された機能に対する制御が終了すると、ステップST
1に戻る。
【0093】以上のように、このテレビジョン受像機で
は、画面に表示された操作メニューを見ながら、対話的
にこのテレビジョン受像機本体20及び、VTR、CD
プレーヤ等のAV機器を簡単に操作することができる。
また、その操作には、ダイレクトファンクションキー群
12とジョイスティック11をリモコン10や操作部2
4cに設ければよく、従来の装置に比してキースイッチ
を大幅に削減することができ、コストの低減と小型化を
図ることができる。
【0094】つぎに、上述したカーソル形状の制御につ
いて説明する。CPU24bは、上述の図11に示すフ
ローチャートのステップST3において、カーソルを移
動、すなわちカーソルの表示位置を制御する際に、カー
ソルの形状を、例えば図13に示すフローチャートに従
って制御する。具体的には、ブラウン管21iの画面全
体の領域30は、上述したように親画面を表示するため
の領域31と子画面を表示するための領域32a、32
b、32cに分割されていると共に、例えば図14に示
すように、領域31と領域32aには、画面の上部の領
域33と、左部の領域34、35、36、37と、下部
の領域38とが設けられている。
【0095】そして、CPU24bは、ステップST1
において、カーソルが領域32a(領域33に重なる部
分は除く)内に位置するかを判断し、該当するときはス
テップST2に進み、該当しないときはステップST3
に進む。
【0096】ステップST2において、CPU24b
は、カーソル42の形状を、上述の図8に示すようなク
リックしても何も機能しないことを表す手の形状から、
例えば図15に示すように、領域31に表示されている
画像と領域32aに表示されている画像をスワップする
ことを表す、両端に矢印があって右上がりの形状に変え
るようにコントローラ22bを制御した後、終了する。
【0097】ステップST3において、CPU24b
は、カーソルが領域32b内に位置するかを判断し、該
当するときはステップST4に進み、該当しないときは
ステップST5に進む。
【0098】ステップST4において、CPU24b
は、カーソル42の形状を手の形状から、例えば図16
に示すように、領域31に表示されている画像と領域3
2bに表示されている画像をスワップすることを表す、
両端に矢印があって水平の形状に変えるようにコントロ
ーラ22bを制御した後、終了する。
【0099】ステップST5において、CPU24b
は、カーソルが領域32c内に位置するかを判断し、該
当するときはステップST6に進み、該当しないときは
ステップST7に進む。
【0100】ステップST6において、CPU24b
は、カーソル42の形状を手の形状から、例えば図17
に示すように、領域31に表示されている画像と領域3
2cに表示されている画像をスワップすることを表す、
両端に矢印があって右下がりの形状に変えるようにコン
トローラ22bを制御した後、終了する。
【0101】ステップST7において、CPU24b
は、カーソルが操作メニュー41内に位置するかを判断
し、該当するときはステップST8に進み、該当しない
ときはステップST9に進む。
【0102】ステップST8において、CPU24b
は、カーソル42の形状を手の形状から、例えば上述の
図12に示すように、カーソルが位置するアイコンに対
応した機能が選択されることを表す矢印の形状に変える
ようにコントローラ22bを制御した後、終了する。
【0103】ステップST9において、CPU24b
は、カーソルが領域33に位置するかを判断し、該当す
るときは上述のステップST8に進み、該当しないとき
はステップST10に進む。すなわち、該当するとき
は、例えば図18に示すように、後述するメニュータイ
トル43を表示すると共に、カーソル42の形状を、手
の形状から、そのメニュータイトル43のうちのカーソ
ルが位置する項目が選択されることを表す矢印の形状に
変えるようにコントローラ22bを制御した後、終了す
る。
【0104】ステップST10において、CPU24b
は、カーソルが領域34内に位置するかを判断し、該当
するときはステップST11に進み、該当しないときは
ステップST12に進む。
【0105】ステップST11において、CPU24b
は、カーソル42の形状を手の形状から、例えば図19
に示すように、チャンネルをアップすることを表す形状
に変えるようにコントローラ22bを制御した後、終了
する。
【0106】ステップST12において、CPU24b
は、カーソルが領域35内に位置するかを判断し、該当
するときはステップST13に進み、該当しないときは
ステップST14に進む。
【0107】ステップST13において、CPU24b
は、カーソル42の形状を手の形状から、例えば図20
に示すように、チャンネルをダウンすることを表す形状
に変えるようにコントローラ22bを制御した後、終了
する。
【0108】ステップST14において、CPU24b
は、カーソルが領域36内に位置するかを判断し、該当
するときはステップST15に進み、該当しないときは
ステップST16に進む。
【0109】ステップST15において、CPU24b
は、カーソル42の形状を手の形状から、例えば図21
に示すように、音量を1ステップアップすることを表す
形状に変えるようにコントローラ22bを制御した後、
終了する。
【0110】ステップST16において、CPU24b
は、カーソルが領域37内に位置するかを判断し、該当
するときはステップST17に進み、該当しないときは
ステップST18に進む。
【0111】ステップST17において、CPU24b
は、カーソル42の形状を手の形状から、例えば図22
に示すように、音量を1ステップダウンすることを表す
形状に変えるようにコントローラ22bを制御した後、
終了する。
【0112】ステップST18において、CPU24b
は、カーソルが領域38内に位置するかを判断し、該当
するときはステップST19に進み、該当しないときは
ステップST20に進む。
【0113】ステップST19において、CPU24b
は、カーソルの領域38内での左右方向の位置に応じ
て、カーソル42の形状を手の形状から、例えば図23
に示すように、チャンネル番号(例えば6チャンネル)
を示す形状に変えるようにコントローラ22bを制御し
た後、終了する。
【0114】ステップST20において、CPU24b
は、カーソルが上述した領域32a〜37内に位置しな
いことから、カーソル42の形状を手の形状とするよう
にコントローラ22bを制御した後、終了する。
【0115】以上のように、カーソル表示位置に応じ
て、カーソルの形状を機能に対応した形状となるように
制御することにより、利用者は、例えばチャンネル切
換、音量調節等の頻繁に使用する機能や親画面の画像と
子画面の画像のスワッピングに対しては、操作メニュー
を表示させ、所望の機能を選択する等の操作を行わず
に、カーソルの移動とクリックで操作することができ
る。また、クリックしたときに動作する機能を、クリッ
クする前に確認することができ、誤操作を未然に防止す
ることができる。すなわち操作性の向上を図ることがで
きる。
【0116】つぎに、上述したカーソル移動コードの有
無によるカーソル表示の停止制御について説明する。C
PU24bは、上述の図11に示すフローチャートのス
テップST3において、カーソルの表示位置を制御する
際に、例えば図24に示すフローチャートに従って、カ
ーソル移動コードが所定時間無いときに、カーソルの表
示を停止するようにコントローラ22bを制御する。
【0117】すなわち、ステップST1において、CP
U24bは、カーソル移動コードあるいはクリックコー
ドを受信したかを判断し、該当するときはステップST
2に進み、該当しないときはステップST3に進む。
【0118】ステップST2において、CPU24b
は、経過時間を計測するためのタイマtを0にセットし
た後、ステップST3に進む。
【0119】ステップST3において、CPU24b
は、タイマtに1を加算して、新たなタイマtとした
後、ステップST4に進む。
【0120】ステップST4において、CPU24b
は、タイマtが所定の値Nになったかを判断し、該当す
るときはステップST5に進み、該当しないときはステ
ップST6に進む。
【0121】ステップST5において、CPU24b
は、カーソルの表示を停止する命令をコントローラ22
bに供給した後、終了する。
【0122】ステップST6において、CPU24b
は、カーソルの表示をそのまま継続するようにコントロ
ーラ22bを制御した後、終了する。
【0123】ところで、以上のような制御は、例えば所
謂垂直同期信号に同期して、所謂サブルーチンとして実
行される。この結果、所定時間、すなわち垂直走査期間
のN倍の時間(例えば5秒間)カーソル移動コード等が
受信されないときに、カーソルの表示が自動的に停止さ
れ、利用者は、ジョイスティック11の操作を終了して
から所定時間経過した後は、カーソルで邪魔されない画
像を見ることができる。
【0124】つぎに、上述したカーソルの表示位置によ
るカーソル表示の停止制御について説明する。CPU2
4bは、上述の図11に示すフローチャートのステップ
ST3において、カーソルの表示位置を制御する際に、
例えば図25に示すフローチャートに従って、カーソル
が所定領域に移動したときに、カーソルの表示を停止す
るようにコントローラ22bを制御する。
【0125】すなわち、ステップST1において、CP
U24bは、カーソルが所定領域、例えば画面の右下に
位置するかを判断し、該当するときはステップST2に
進み、該当しないときはステップST3に進む。
【0126】ステップST2において、CPU24b
は、カーソルの表示を停止する命令をコントローラ22
bに供給した後、終了する。
【0127】ステップST3において、CPU24b
は、カーソルの表示をそのまま継続するようにコントロ
ーラ22bを制御した後、終了する。
【0128】このように、カーソルが所定領域に移動し
たときに、カーソルの表示を停止することにより、利用
者が、その意思でカーソルを消去でき、カーソルで邪魔
されない画像を見ることができる。
【0129】つぎに、上述したメニュータイトル表示の
制御について説明する。CPU24bは、上述の図11
に示すフローチャートのステップST3において、カー
ソルの表示位置を制御する際に、例えば図26に示すフ
ローチャートに従って、カーソルが所定領域に移動した
ときに、複数の機能に対するメニュータイトル、すなわ
ちこのテレビジョン受像機が具備している機能の項目が
表示されるようにコントローラ22bを制御する。
【0130】すなわち、ステップST1において、CP
U24bは、カーソルが所定領域、例えば上述した領域
33に位置するかを判断し、該当するときはステップS
T2に進み、該当しないときはステップST3に進む。
【0131】ステップST2において、CPU24b
は、メニュータイトルを表示する命令をコントローラ2
2bに供給した後、終了する。コントローラ22bは、
この命令にしたがって、VRAM22aから予め記憶さ
れているメニュータイトルのグラフィックデータを読み
出して、RGB信号に変換して出力するようにVRAM
22aを制御する。これにより、例えば上述の図18に
示すように、領域33にTV、VTR、MDP、CD、
AMP、DAT等を項目とするメニュータイトル43が
表示される。そして、このとき、利用者が、所望の項目
にカーソル42を移動し、クリックすると、CPU24
bは、選択された項目に対する操作メニューを表示する
命令をコントローラ22bに供給する。この結果、例え
ばVTRの項目が選択されたときは、上述したように、
VTR用の操作メニューが表示される。また、例えばA
MP(増幅器)の項目が選択されたときは、例えば図2
7に示すように、音質や所謂サランドを調節するのに必
要な音声(操作)メニュー41が表示される。
【0132】ステップST3において、CPU24b
は、メニュータイトルの表示を停止する命令をコントロ
ーラ22bに供給した後、終了する。
【0133】このように、カーソルが所定領域に移動し
たときに、このテレビジョン受像機が具備する機能であ
って、利用者が設定操作を行うことができる機能を示し
たメニュータイトルを表示することにより、利用者は、
例えば取扱い説明書等をいちいち見ることなく、具備す
る機能を簡単に知ることができ、これらの機能全てを使
うことができる。また、メニュータイトルは常時表示さ
れていないので、通常はメニュータイトルで邪魔されな
い画像を見ることができる。さらに、メニュータイトル
を呼び出すための専用のキースイッチをリモコンや操作
部24cに設ける必要もなく、リモコン等を小型化する
ことができる。
【0134】つぎに、上述したカーソル移動速度の制御
について説明する。CPU24bは、上述の図11に示
すフローチャートのステップST3において、カーソル
の表示位置を制御する際に、例えば図28に示すフロー
チャートに従って、カーソルが所定領域に移動したとき
に、移動速度が変化するようにコントローラ22bを制
御する。
【0135】すなわち、ステップST1において、CP
U24bは、カーソルが所定領域、例えば操作メニュー
内に位置するかを判断し、該当しないときはステップS
T2に進み、該当するときはステップST3に進む。
【0136】ステップST2において、CPU24b
は、カーソル移動コードをデコードして、上述の表3及
び表4に示すコマンド番号を検出し、現在のカーソルが
位置する座標データ及びこのコマンド番号に基づいて、
新たな座標データを算出する。すなわち、上述した表7
に示すように、コマンド番号が1(データコードが「0
000001」)のときは、現在の座標データにy方向
のみに対して2を加算して、新たな座標データを算出す
る。また、例えばコマンド番号が19(データコードが
「0100101」)のときは、現在の座標データにx
方向、y方向に対してそれぞれ4を加算して、新たな座
標データを算出する。そして、CPU24bは、このよ
うにして算出した新たな座標データをコントローラ22
bに供給する。この結果、利用者が傾けたスティックの
傾きに応じて、すなわち傾けたスティックの位置する範
囲#1〜48に応じて、カーソルが移動する。
【0137】ステップST3において、CPU24b
は、上述のステップST2と同様に、カーソル移動コー
ドをデコードして、上述の表3及び表4に示すコマンド
番号を検出する。そして、上述の表7に示すように、コ
マンド番号が1(データコードが「0000001」)
のときは、現在の座標データにy方向のみに対して1
(ステップST2に対して1/2)を加算して、新たな
座標データを算出する。また、例えばコマンド番号が1
9(データコードが「0100101」)のときは、現
在の座標データにx方向、y方向に対してそれぞれ2
(ステップST2に対して1/2)を加算して、新たな
座標データを算出する。CPU24bは、このようにし
て算出した新たな座標データをコントローラ22bに供
給する。この結果、利用者が傾けたスティックの傾きに
応じて、すなわち傾けたスティックの位置する範囲#1
〜48に応じて、カーソルが移動すると共に、操作メニ
ュー内でのカーソルの移動速度が、操作メニュー外(ス
テップST2)での移動速度に対して1/2となる。
【0138】このように、カーソルが操作メニュー等の
所定領域に移動したときに、その移動速度を遅くするこ
とにより、カーソルを操作メニューの所に素早く移動さ
せることができると共に、操作メニュー内では、細かな
移動が可能になり、アイコンの選択を容易にすることが
できる。換言すると、操作性を向上させることができ
る。
【0139】なお、本発明は、上述の実施例に限定され
るものではなく、例えばパーソナルコンピュータやエン
ジニアリング・ワークステーション等に、本発明を適用
し、例えば、利用者が、カーソルを操作メニューに移動
したときに、カーソルの移動速度を遅くすることによ
り、操作メニュー内では、細かな移動が可能になり、ア
イコンの選択を容易にすることができる。
【0140】
【発明の効果】以上の説明でも明らかなように、本発明
に係る画像表示装置では、カーソル移動情報に基づい
て、カーソルを移動すると共に、カーソルが所定領域に
移動したときに、移動速度を変化することにより、例え
ばカーソルが操作メニュー等の所定領域に移動したとき
に、その移動速度を遅くすることにより、カーソルを操
作メニューの所に素早く移動させることができると共
に、操作メニュー内では、細かな移動が可能になり、ア
イコンの選択を容易にすることができる。換言すると、
操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したテレビジョン受像機の回路構
成を示すブロック図である。
【図2】上記テレビジョン受像機を構成するリモコンの
回路構成を示すブロック図である。
【図3】上記リモコンの動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【図4】上記リモコンを構成するジョイスティックの傾
斜方向と傾斜量を平面上に模式的に表した図である。
【図5】上記リモコンを構成するジョイスティックの傾
斜方向と傾斜量を平面上に模式的に表した図である。
【図6】上記リモコンの正面及び側面の外観を示す図で
ある。
【図7】上記テレビジョン受像機の具体的な表示例を示
す図である。
【図8】上記テレビジョン受像機に表示される操作メニ
ューの具体例を示す図である。
【図9】上記テレビジョン受像機の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図10】ドラッグさせたときの、上記テレビジョン受
像機に表示される操作メニューの具体例を示す図であ
る。
【図11】カーソル移動の制御動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図12】カーソルをアイコンに移動したときの具体例
を示す図である。
【図13】カーソル形状を変化させる制御動作を説明す
るためのフローチャートである。
【図14】カーソル形状の変化を説明するための画面上
での領域を示す図である。
【図15】カーソル形状の具体例を示す図である。
【図16】カーソル形状の具体例を示す図である。
【図17】カーソル形状の具体例を示す図である。
【図18】カーソル形状の具体例を示す図である。
【図19】カーソル形状の具体例を示す図である。
【図20】カーソル形状の具体例を示す図である。
【図21】カーソル形状の具体例を示す図である。
【図22】カーソル形状の具体例を示す図である。
【図23】カーソル形状の具体例を示す図である。
【図24】カーソル表示を停止する制御動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図25】カーソル表示を停止する制御動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図26】メニュータイトルを表示させる制御動作を説
明するためのフローチャートである。
【図27】上記テレビジョン受像機に表示される操作メ
ニューの具体例を示す図である。
【図28】カーソルの移動速度を制御する動作を説明す
るためのフローチャートである。
【符号の説明】
10・・・リモコン 11・・・ジョイスティック 20・・・テレビジョン受像機本体 22・・・グラフィック表示部 24・・・制御部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カーソルを画面に表示するカーソル表示
    手段と、 該カーソル表示手段により表示されるカーソルを移動す
    るためのカーソル操作手段と、 該カーソル操作手段からのカーソル移動情報に基づい
    て、カーソルが移動すると共に、カーソルが所定領域に
    移動したときに、移動速度が変化するように上記カーソ
    ル表示手段を制御する制御手段とを備えることを特徴と
    する画像表示装置。
JP4166781A 1992-06-03 1992-06-03 画像表示装置 Pending JPH05333840A (ja)

Priority Applications (1)

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JP4166781A JPH05333840A (ja) 1992-06-03 1992-06-03 画像表示装置

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