JPH05333803A - 偏向ヨークの自動コンバージェンス検査装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 偏向ヨーク上の最良の位置に補正用フェライ
トシートを自動貼付する。 【構成】 検査対象の偏向ヨーク１を検査用ブラウン管
２に装着し、検査用パターンを画面３に表示させる。画
面３上には複数の検査箇所が設定されており、各検査箇
所のミスコンバージェンス特性を電子カメラ４で計測す
る。計測した値をコンピューター５に信号を送り、コン
ピューター５で偏向ヨーク１のフェライトシート６の貼
付補正位置を演算させ、演算した貼付補正位置の情報を
自動貼付装置７に信号を送り、アーム８の動作でフェラ
イトシート６を貼付させる。 【効果】 早く、しかも最良の位置に補正用フェライト
シートを自動貼付することが出来、コンバージェンス検
査工程の効率化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はテレビジョン受像機等の
陰極線管に設置する偏向ヨークの自動コンバージェンス
検査装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】以下従来の偏向ヨークの自動コンバージ
ェンス検査について説明する。一般に偏向ヨークの検査
工程においては、部品の個々のバラツキや、組立て工程
におけるバラツキ等により生じた種々のミスコンバージ
ェンスに対し、画面状態に応じてそれぞれ補正、修正を
行っていた。

【０００３】従来の自動計測機でのコンバージェンス検
査では、コンバージェンス特性の判定を良品と不良との
二者選択で検査していた。コンバージェンス検査の検査
箇所が多岐点であるにもかかわらず、二者選択で検査判
定するために、規格内にコンバージェンスされていない
箇所がある場合には全て不良と判定していた。検査にお
いて不良と判定された製品には、全ての箇所がミスコン
バージェンスではなく、部分的にミスコンバージェンス
が発生している場合が多く、従って、製品の不良の箇所
にフェライトシート等による部分的補正により、規格内
にコンバージェンスさせることができる製品が含まれて
いた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】このような上記の従来
の構成では、不良と判定された製品にフェライトシート
等により部分的な補正で、コンバージェンスさせるため
に検査効率が悪く、生産性が低下するという問題点を有
していた。

【０００５】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、所定の補正位置にフェライトシートを自動貼付する
ことを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、ミスコンバージェンスの画像を電子カメラ
で計測し、計測した情報をコンピューターでフェライト
シートの補正位置を演算し、演算した情報を自動貼付機
に指示し、フェライトシートを自動貼付する構成を有し
ている。

【０００７】

【作用】この構成によって、自動貼付機はミスコンバー
ジェンスが最も小さくなる位置にフェライトシートを貼
付させる事となり、コンバージェンス検査工程でのフェ
ライトシートの貼付補正によるミスコンバージェンスの
修正を自動化した。

【０００８】

【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。図１は自動コンバージェンス検査装
置の概略図である。図において、１は偏向ヨーク、２は
検査用のブラウン管であり、３はブラウン管２の画面で
ある。４は画面３のコンバージェンスを計測する電子カ
メラであり、５はコンピューター、６はミスコンバージ
ェンスを補正するフェライトシートである。７は偏向ヨ
ーク１にフェライトシート６を貼付ける自動貼付装置で
あり、８は自動貼付装置７でフェライトシート６を貼付
するアームである。９はブラウン管２より偏向ヨーク１
を着脱させる自動着脱装置である。

【０００９】次に自動コンバージェンス検査装置の動作
について説明する。まず、検査対象の偏向ヨーク１を検
査用ブラウン管２に装着し、偏向ヨーク１に偏向電流を
流すとともに検査用ブラウン管２の電極に検査用パター
ンの信号を送り、検査用パターンを画面３に表示させ
る。画面３上に生じたミスコンバージェンスは検査対象
となった偏向ヨーク１の特有のものとなる。

【００１０】画面３上には予め複数の検査箇所が設定さ
れており、各検査箇所のミスコンバージェンス特性を電
子カメラ４で計測する。計測した値をコンピューター５
に信号を送る。そしてコンピューター５によってミスコ
ンバージェンスが最も小さくなるようなフェライトシー
ト６の貼付位置を演算する。このようにコンピューター
５の演算によって得られたフェライトシート６の貼付位
置（以下貼付補正位置と呼ぶ）の情報に基づいて自動貼
付装置７に動作信号を送る。

【００１１】自動貼付装置７は送られた動作信号に応じ
てアーム８を動作させ、このアーム８の動作で、偏向ヨ
ーク１の補正位置にフェライトシート６を貼付させる。

【００１２】次に、フェライトシート６の貼付補正位置
を演算させるソフトウエアについて概要を説明する。図
２はブラウン管２の画面３である。図において、１０〜
１７はコンバージェンスの検査箇所である。検査箇所１
０でのミスコンバージェンス状態の電子ビームは、水平
方向では１８は赤色、１９は青色であり、垂直方向では
２０は赤色、２１は青色の状態を示している。

【００１３】このような電子ビームの状態を電子カメラ
４でそれぞれの色ずれの距離を計測し、この情報をコン
ピューター５に送る。又、他のそれぞれの検査箇所でも
同様に電子カメラ４で計測し情報をコンピューター５に
送る。

【００１４】コンピューター５にはあらかじめそれぞれ
の検査箇所とそれぞれの色ずれの距離との関係から、フ
ェライトシート６の最適な貼付補正位置との関係を調べ
記憶させている。図３及び図４は、偏向ヨークにフェラ
イトシート６を貼付補正する際の、貼付補正の位置を示
す。図３は偏向ヨーク１の側面図を示し、２２は開口
部、２３はネック部である。２４は開口部２２からのフ
ェライトシート６の貼付補正位置の距離を示す。図４は
偏向ヨーク１のネック部からの図を示し、２５はフェラ
イトシート６の貼付補正位置の角度を示す。

【００１５】電子カメラ４で計測した情報に基づきコン
ピューター５で演算、開口部２２からの距離２４と角度
２５のフェライトシート６の貼付補正位置を、自動貼付
装置７に指示し、自動貼付装置７のアーム８の動作で、
偏向ヨーク１の所定補正位置にフェライトシート６を貼
付させる。（表１）は計測した情報に対応するフェライ
トシート６の貼付補正位置を示す一例である。

【００１６】

【表１】

【００１７】

【発明の効果】以上のように本発明は、局部的なミスコ
ンバージェンスを電子カメラで計測した情報をコンピュ
ーターで演算させ、ミスコンバージェンスの修正位置に
フェライトシートを自動貼付補正でき、コンバージェン
ス検査工程の効率化を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例における自動コンバージェンス
検査装置の概略図

【図２】実施例におけるブラウン管の画面の図

【図３】実施例における偏向ヨークの側面図

【図４】実施例における偏向ヨークのネック部からの図

【符号の説明】 １ 偏向ヨーク ２ ブラウン管 ３ 画面 ４ 電子カメラ ５ コンピューター ６ フェライトシート ７ 自動貼付装置 ８ アーム ９ 自動着脱装置 ２２ 開口部 ２３ ネック部 ２４ 距離 ２５ 角度

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】偏向ヨークのコンバージェンス検査にあっ
   て、ミスコンバージェンスの画像を電子カメラで計測
   し、前記計測した情報をコンピューターでフェライトシ
   ート補正位置を演算し、前記演算した情報を自動貼付機
   に指示し、フェライトシートを自動貼付するように構成
   したことを特徴とする偏向ヨークの自動コンバージェン
   ス検査装置。