JP3118804B2 - 陰極線管の電子ビームのランディング位置補正装置 - Google Patents

陰極線管の電子ビームのランディング位置補正装置

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JP3118804B2 JP01209936A JP20993689A JP3118804B2 JP 3118804 B2 JP3118804 B2 JP 3118804B2 JP 01209936 A JP01209936 A JP 01209936A JP 20993689 A JP20993689 A JP 20993689A JP 3118804 B2 JP3118804 B2 JP 3118804B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、陰極線管の画像表示面の複数の所定位置に
おける電子ビームのランディング位置補正量をメモリに
記憶し、電子ビームの画像表示面上の走査位置に応じ
て、メモリに記憶されている電子ビームのランディング
位置補正量を読み出して電子ビームのランディング位置
補正手段に供給して画像表示面全体の電子ビームのラン
ディング位置補正を行うようにした陰極線管の電子ビー
ムのランディング位置補正装置に関する。
〔発明の概要〕
本発明は、陰極線管の画像表示面の複数の所定位置に
おける電子ビームのランディング位置補正量をメモリに
記憶し、電子ビームの画像表示面上の走査位置に応じ
て、メモリに記憶されている電子ビームのランディング
位置補正量を読み出して電子ビームのランディング位置
補正手段に供給して、画像表示面全体の電子ビームのラ
ンディング位置補正を行うようにした陰極線管の電子ビ
ームのランディング位置補正装置において、陰極線管の
画像表示面の縦横比と異なる縦横比の画面を形成する映
像信号を陰極線管に供給して、その画面の縦又は横が陰
極線管の画像表示面の縦又は横に一致するように映出さ
せたときの、陰極線管の画像表示面の複数の所定位置に
おける電子ビームのランディング位置補正量を、メモリ
の出力側に設けた修正演算回路によって、陰極線管に供
給する映像信号の画面の縦横比に応じて修正演算して
得、この修正演算されて得られた電子ビームのランディ
ング位置補正量を、電子ビームのランディング位置補正
手段に供給するようにしたことにより、陰極線管の画像
表示面の縦横比と異なる縦横比の画面を形成する映像信
号を陰極線管に供給して、その画面の縦又は横が陰極線
管の画像表示面の縦又は横に一致するように映出させた
ときの電子ビームのランディング位置補正を、回路構成
の大幅な増加及び電子ビームのランディング位置補正の
再度の測定を伴わずして、行うことができるようにした
ものであある。
〔従来の技術〕
カラー陰極線管の画像表示面上の位置によって、コン
バーゼンス補正量が異なるので、カラー陰極線管に設け
たコンバーゼンス補正コイル又はコンバーゼンス電極
に、水平周期、垂直周期のパラボラ波信号をコンバーゼ
ンス補正信号として供給して、画像表示面全体のコンバ
ーゼンス補正を行うようにしている。
しかし、大型のカラー陰極線管に対し、高精度のコン
バーゼンス補正を行おうとする場合には、カラー陰極線
管やこれに取り付ける偏向コイルのバラツキ等を考慮し
て、カラー陰極線管の製品毎に行う必要がある。
そこで、従来は、例えば、特開昭58−101586号公報
(特願昭56−201395号)に開示されているように、カラ
ー陰極線管の画像表示面の複数の所定位置におけるコン
バーゼンス補正量を製品毎に測定して、これをメモリに
記憶しておき、電子ビームの管面上の走査位置に応じ
て、メモリに記憶されているコンバーゼンス補正量を読
み出してコンバーゼンス補正手段に供給して画像表示面
全体のコンバーゼンス補正を行うようにしたコンバーゼ
ンス補正装置が知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
わが国の現行の標準テレビジョン方式である、NTSCテ
レビジョン方式では、カラー映像信号によって形成され
る画面の縦横比は、3:4であるので、NTSCテレビジョン
方式用のテレビジョン受像機のカラー陰極線管の画像表
示面の縦横比も3:4に成っている。
又、MUSE方式の如きハイビジョン方式では、カラー映
像信号によって形成される画面の縦横比は、9:16である
ので、ハイビジョン方式用のテレビジョン受像機のカラ
ー陰極線管の画像表示面の縦横比も9:16に成っている。
そこで、例えば、NTSCテレビジョン方式のカラー映像
信号をも受像し得るハイビジョン方式のテレビジョン受
像機で、NTSCテレビジョン方式のカラー映像信号を受像
する場合には、そのカラー映像信号を陰極線管に供給し
て、第3図A、Bに示す如く、その画面の縦(又は横)
の長さがカラー陰極線管の画像表示面の縦又は横に一致
するように映出させることに成る。
かくすると、第3図Aの場合は、カラー陰極線管の画
像表示面上のラスタの水平方向の幅が減少し、第3図B
の場合は、そのラスタの垂直方向の幅が増大することに
成る。
ところで、かかるハイビジョン方式のテレビジョン受
像機に、カラー陰極線管の画像表示面の複数の所定位置
におけるコンバーゼンス補正量をメモリに記憶し、電子
ビームの画像表示面上の走査位置に応じて、メモリに記
憶されているコンバーゼンス補正量を読み出してコンバ
ーゼンス補正手段に供給して画像表示面全体のコンバー
ゼンス補正を行うようにしたコンバーゼンス補正装置が
設けられている場合に、第3図A、Bのようにカラー陰
極線管の画像表示面上のラスタの夫々水平方向及び垂直
方向の幅が夫々減少又は増加するため、正確なコンバー
ゼンス補正ができなく成ってしまう。
かかる現象は、コンバーゼンス補正装置に限らず、画
歪補正装置等の電子ビームのランディング位置補正装置
一般に言えることである。
かかる点に鑑み、陰極線管の画像表示面の複数の所定
位置における電子ビームのランディング位置補正量をメ
モリに記憶し、電子ビームの画像表示面上の走査位置に
応じて、メモリに記憶されている電子ビームのランディ
ング位置補正量を読み出して電子ビームのランディング
位置補正手段に供給して画像表示面全体の電子ビームの
ランディング位置補正を行うようにした陰極線管の電子
ビームのランディング位置補正装置において、陰極線管
の画像表示面の縦横比と異なる縦横比の画面を形成する
映像信号を陰極線管に供給して、その画面の縦又は横が
陰極線管の画像表示面の縦又は横に一致するように映出
させたときの電子ビームのランディング位置補正を、回
路構成の大幅な増加及び電子ビームのランディング位置
補正の再度の測定を伴わずして、行うことのできるもの
を提案しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、陰極線管の画像表示面の複数の所定位置に
おける電子ビームのランディング位置補正量をメモリに
記憶し、電子ビームの画像表示面上の走査位置に応じ
て、メモリに記憶させている電子ビームのランディング
位置補正量を読み出して電子ビームのランディング位置
補正手段に供給して、画像表示面全体の電子ビームのラ
ンディング位置補正を行うようにした陰極線管の電子ビ
ームのランディング位置補正装置において、陰極線管の
画像表示面の縦横比と異なる縦横比の画面を形成する映
像信号をその陰極線管に供給して、その画面の縦(又は
横)の長さがその陰極線管の画像表示面の縦(又は横)
の長さに一致するように映出させたときの、陰極線管の
画像表示面の複数の所定位置における電子ビームのラン
ディング位置補正量を、陰極線管に供給する映像信号の
画面の縦横比に応じて修正演算して得る修正演算回路
を、メモリの出力側に設け、修正演算回路から得られた
電子ビームのランディング位置補正量を、電子ビームの
ランディング位置補正手段に供給するようになすと共
に、メモリから読出された電子ビームのランディング位
置補正量をQ(s)、修正演算回路から得られた電子ビ
ームのランディング位置補正量をP(k)とするとき、
Q(s)及びP(k)間には、 P(k)=Q(s)+{Q(s+1)−Q(s)}・(kh−s) s=INT(kh) の関係式が成立するような演算が、修正演算回路によっ
て行われるようになし、sは、陰極線管の画像表示面の
水平線(又は垂直線)上の中心から左右(又は上下)に
向かう距離の単位距離に対する整数の倍数、kは、陰極
線管の画像表示面の縦横比と異なる縦横比の画面を形成
する映像信号のその画面の水平線(又は垂直線)上の中
心から左右(又は上下)に向かう距離の単位距離に対す
る整数の倍数、hは、陰極線管の画像表示面の縦横比と
異なる縦横比の画面を形成する映像信号のその画面の水
平線(又は垂直線)上の電子ビームの振れ幅の、陰極線
管の画像表示面の縦横比と同じ縦横比の画面の水平線
(又は垂直線)上の電子ビームの振れ幅に対する倍数で
あり、且つ、INT(kh)は、k×hの計算結果の少数点
以下を切り捨てた値である陰極線管の電子ビームのラン
ディング位置補正装置である。
〔作用〕
本発明によれば、陰極線管の画像表示面の縦横比と異
なる縦横比の画面を形成する映像信号をその陰極線管に
供給して、その画面の縦(又は横)の長さがその陰極線
管の画像表示面の縦(又は横)の長さに一致するように
映出させたときの、陰極線管の画像表示面の複数の所定
位置における電子ビームのランディング位置補正量を、
陰極線管に供給する映像信号の画面の縦横比に応じて修
正演算して得る修正演算回路を、メモリの出力側に設
け、修正演算回路から得られた電子ビームのランディン
グ位置補正量を、電子ビームのランディング位置補正手
段に供給するようにする。
そして、メモリから読出された電子ビームのランディ
ング位置補正量をQ(s)、修正演算回路から得られた
電子ビームのランディング位置補正量をP(k)とする
とき、Q(s)及びP(k)間には、 P(k)=Q(s)+{Q(s+1)−Q(s)}・(kh−s) s=INT(kh) の関係式が成立するような演算が、修正演算回路によっ
て行われるようになす。
これらの式において、sは、陰極線管の画像表示面の
水平線(又は垂直線)上の中心から左右(又は上下)に
向かう距離の単位距離に対する整数の倍数である。k
は、陰極線管の画像表示面の縦横比と異なる縦横比の画
面を形成する映像信号のその画面の水平線(又は垂直
線)上の中心から左右(又は上下)に向かう距離の単位
距離に対する整数の倍数である。hは、陰極線管の画像
表示面の縦横比と異なる縦横比の画面を形成する映像信
号のその画面の水平線(又は垂直線)上の電子ビームの
振れ幅の、陰極線管の画像表示面の縦横比と同じ縦横比
の画面の水平線(又は垂直線)上の電子ビームの振れ幅
に対する倍数であり、INT(kh)は、k×hの計算結果
の少数点以下を切り捨てた値である。
〔実施例〕
以下に、本発明をコンバーゼンス補正装置に適用した
実施例を、第1図を参照して説明しよう。第1図は、ハ
イビジョン方式のテレビジョン放送を受信するテレビジ
ョン受像機を示し、これはNTSCテレビジョン方式のテレ
ビジョン放送をも受信し得るように成されている。第1
図において、(1)は受信アンテナ、(2)はNTSCテレ
ビジョン方式及びハイビジョン方式のテレビジョン放送
を受信するテレビチューナ、(3)は映像中間周波増幅
器、(4)は映像検波回路、(5)は映像出力回路(色
信号回路を含む)である。
そして、この映像出力回路(5)からの赤、緑及び青
信号が、カラー陰極線管(6)に供給される。このカラ
ー陰極線管(6)には、水平・垂直偏向コイル(7)及
びコンバーゼンス補正コイル(8)が取り付けられてい
る。
映像検波回路(4)からの映像信号、即ち、輝度信号
が同期分離回路(9)に供給されて、水平及び垂直同期
信号が分離され、これら水平及び垂直同期信号が、夫々
水平回路(10)及び垂直回路(11)に供給され、夫々得
られた水平及び垂直偏向信号が水平・垂直偏向コイル
(7)に供給される。
(13)はメモリで、これには、第2図Aに示すよう
に、カラー陰極線管(6)の画像表示面(ここでは、そ
の縦横比が9:16である)HV−Fの複数の所定位置、即
ち、互いに直交し、夫々等間隔の複数の縦線及び複数の
横線の各交点の位置(小さな四角で示したところ)にお
けるコンバーゼンス補正量(製品毎に測定されたコンバ
ーゼンス補正量)が記憶されている。
(12)は、メモリ(13)に対するアドレスカウンタ
で、これに同期分離回路(9)からの水平及び垂直同期
信号が供給され、カラー陰極線管(6)における赤、緑
及び青電子ビームが、画像表示面HV−F上の上述の小さ
な四角で示した位置に来たとき、その位置に応じたアド
レス信号が発生して、メモリ(13)に供給されるように
成されている。これにより、カラー陰極線管(6)にお
ける赤、緑及び青電子ビームが、画像表示面HV−F上の
上述の小さな四角で示した位置に来たとき、その位置に
対応するコンバーゼンス補正量が、メモリ(13)から読
み出され、切換えスイッチ(15)の一方の固定接点及び
修正演算回路(14)に供給される。
そして、NTSCテレビジョン方式のカラー映像信号を、
カラー陰極線管(6)に供給して、例えば、第3図Aに
示す如く、そのカラー映像信号の画面(その縦横比は3:
4である)NT−Pの縦がカラー陰極線管(6)の画像表
示HV−Fの縦に一致するように映出させた場合におけ
る、カラー陰極線管(6)の画像表示面HV−Fの複数の
所定位置(第2図Aの小さい四角のところ)におけるコ
ンバーゼンス補正量を、メモリ(13)から読み出された
コンバーゼンス補正量(デジタルデータ)を修正演算回
路(14)によって、後述する如く修正演算して得、これ
を切換えスイッチ(15)の他方の固定接点に供給するよ
うにする。
そして、切換えスイッチ(15)からのコンバーゼンス
補正量は、補間回路(14)に供給して、第2図Aに図示
した画像表示面HV−Fの小さい四角で示した所定位置の
縦及び横の中間の位置におけるコンバーゼンス補正量を
も補間した後、D/A変換回路(17)に供給してアナログ
信号に変換し、このアナログのコンバーゼンス補正量の
補正信号を、駆動増幅器(18)を通じで、コンバーゼン
ス補正コイル(8)に供給する。
切換えスイッチ(15)は、ハイビジョン方式のテレビ
ジョン放送を受信しているときは、メモリ(13)側に、
NTSCテレビジョン方式のテレビジョン放送を受信してい
るときは、修正演算回路(14)側に夫々切換えられる。
次に、上述の修正演算回路(14)における修正演算に
ついて、第2図を参照して説明する。第2図Aに示すカ
ラー陰極線管(6)の画像表示面HV−F上のある水平線
M−N上の小さな四角があるところコンバーゼンスの補
正量を第2図Bに示し、これは水平線M−N上の略中心
にある小さい四角のところを原点として、その両側の各
小さい四角のところの原点からの距離を、隣接する小さ
い四角の間の距離、即ち、単位距離の整数(=s)倍で
表すと、その小さい四角の各点におけるコンバーゼンス
補正量は、Q(s)で表され、これは略パラボラ波形を
呈している。
そして、第3図Aに示す如く、カラー映像信号の画面
(その縦横比は3:4である)NT−Pの縦の長さがカラー
陰極線管(6)の画像表示面HV−Fの縦の長さに一致す
るように映出させた場合における、カラー陰極線管
(6)の画像表示面HV−Fの水平線M−N上の小さい四
角のところのコンバーゼンス補正量は、第2図Cに示す
如く、メモリ(13)から読み出されたコンバーゼンス補
正量Q(k)を修正して、Q(s)と同じ特性のコンバ
ーゼンス補正量P(k)を得なければならない。
さて、画像表示面HV−F上において、NTSCテレビジョ
ン方式のカラー映像信号をカラー陰極線管(6)に供給
している場合は、そのラスタの水平方向の振れ幅は、ハ
イビジョン方式のカラー映像信号をカラー陰極線管
(6)に供給している場合の振れ幅のh倍、即ち、3/4
倍と成る。
ところで、第2図では、作図の便宜上、NTSCテレビジ
ョン方式のカラー映像信号をカラー陰極線管(6)に供
給したときのラスタの水平方向の振れ幅を、ハイビジョ
ン方式のカラー映像信号をカラー陰極線管(6)に供給
している場合の振れ幅のh倍、即ち、4/5倍としてい
る。この場合は、NTSCテレビジョン方式のカラー映像信
号をカラー陰極線管(6)に供給しているときは、各色
電子ビームの画像表示面HV−F上の走査速度は、ハイビ
ジョン方式のカラー映像信号をカラー陰極線管(6)に
供給している場合のそれの5/4倍と成り、メモリ(13)
からの各コンバーゼンス補正量の読み出し速度も5/4倍
と成り、このためメモリ(13)からの読み出されてコン
バーゼンス補正量の特性は、第2図CのQ(k)の如く
成る。第2図Cでは、水平線M−N上の中心の小さい四
角のあるとろを原点として、その両側の距離を、第2図
Bの単位距離の4/5倍の単位距離の整数(=k)倍で表
し、そのk=1、2、3、・・のところで、第2図Bの
s=1、2、3、・・のところで読み出されるべきコン
バーゼンス補正量が読み出されることになる。そこで、
このメモリ(13)から読み出されたコンバーゼンス補正
量Q(k)を補正して、正確なコンバーゼンス補正量P
(k)を得る必要がある。ここでは、s=4のときのQ
(s)と、k=5のときのP(k)が等しく成る。
しかして、P(k)は、直線近似による一般式とし
て、次のように表される。
P(k)=Q(s)+{Q(s+1)−Q(s)}・(kh−s)
・・・・・・・(1) ここで、sは次のように表される。
s=INT(kh) ・・・・・・・・・・(2) 尚、INT(kh)は、k×hの計算結果の小数点以下を
切り捨てた値を示す。又、hは1より大きい数でも、1
より小さい数でも良い。
因に、(1)式において、s=4、k=5、h=4/5
と置くと、(kh−s)が0と成り、P(5)=Q(4)
と成ることが分かる。
そこで、この(2)式の演算を、修正演算回路(14)
で行わせることに成る。
上述せるコンバーゼンス補正装置によれば、カラー陰
極線管(6)の画像表示面の複数の所定位置におけるコ
ンバーゼンス補正量をメモリ(13)に記憶し、電子ビー
ムの画像表示面上の走査位置に応じて、メモリ(13)に
記憶されているコンバーゼンス補正量を読み出してコン
バーゼンス補正手段(8)に供給して、画像表示面全体
のコンバーゼンス補正を行うようにしたコンバーゼンス
補正装置において、カラー陰極線管(6)の画像表示面
の縦横比と異なる縦横比の画面を形成する映像信号をカ
ラー陰極線管(6)に供給して、その画面の縦又は横が
カラー陰極線管(6)の画像表示面の縦又は横に一致す
るように映出させたときのコンバーゼンス補正を、回路
構成の大幅な増加及びコンバーゼンス補正量の再度の測
定を伴わずして、行うことのできるものを得ることがで
きる。
尚、本発明はコンバーゼンス補正装置に限らず、画歪
補正装置等の他の電子Bのランディング補正装置に適用
することができる。
〔発明の効果〕
上述せる本発明によれば、陰極線管の画像表示面の複
数の所定位置における電子ビームのランディング位置補
正量をメモリに記憶し、電子ビームの画像表示面上の走
査位置に応じて、メモリに記憶されている電子ビームの
ランディング位置補正量を読み出して電子ビームのラン
ディング位置補正手段に供給して、画像表示面全体の電
子ビームのランディング位置補正を行うようにした陰極
線管の電子ビームのランディング位置補正装置におい
て、陰極線管の画像表示面の縦横比と異なる縦横比の画
面を形成する映像信号をその陰極線管に供給して、その
画面の縦(又は横)の長さがその陰極線管の画像表示面
の縦(又は横)の長さに一致するように映出させたとき
の、陰極線管の画像表示面の複数の所定位置における電
子ビームのランディング位置補正量を、陰極線管に供給
する映像信号の画面の縦横比に応じて修正演算して得る
修正演算回路を、メモリの出力側に設け、修正演算回路
から得られた電子ビームのランディング位置補正量を、
電子ビームのランディング位置補正手段に供給するよう
になすと共に、メモリから読出された電子ビームのラン
ディング位置補正量をQ(s)、修正演算回路から得ら
れた電子ビームのランディング位置補正量をP(k)と
するとき、Q(s)及びP(k)間には、 P(k)=Q(s)+{Q(s+1)−Q(s)}・(kh−s) s=INT(kh) の関係式が成立するような演算が、修正演算回路によっ
て行われるようになし、sは、陰極線管の画像表示面の
水平線(又は垂直線)上の中心から左右(又は上下)に
向かう距離の単位距離に対する整数の倍数、kは、陰極
線管の画像表示面の縦横比と異なる縦横比の画面を形成
する映像信号のその画面の水平線(又は垂直線)上の中
心から左右(又は上下)に向かう距離の単位距離に対す
る整数の倍数、hは、陰極線管の画像表示面の縦横比と
異なる縦横比の画面を形成する映像信号のその画面の水
平線(又は垂直線)上の電子ビームの振れ幅の、陰極線
管の画像表示面の縦横比と同じ縦横比の画面の水平線
(又は垂直線)上の電子ビームの振れ幅に対する倍数で
あり、且つ、INT(kh)は、k×hの計算結果の少数点
以下を切り捨てた値であるので、電子ビームのランディ
ング位置補正を回路構成の大幅な増加及び電子ビームの
ランディング位置補正の再度の測定を伴わずに行うこと
ができ、しかも、修正演算回路は、単純な直線補正回路
によって表現できるので、その修正演算回路の構成が簡
単となり、しかも高性能な陰極線管の電子ビームのラン
ディング位置補正装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示すブロック線図、第2図は
画サイズ変更の際のコンバーゼンス補正量の修正の説明
図、第3図は画サイズ変更の説明図である。 (6)はカラー陰極線管、(8)はコンバーゼンス補正
コイル、(9)は同期分離回路、(12)はアドレスカウ
ンタ、(13)はメモリ、(14)は修正演算回路、(15)
は切換えスイッチ、(16)は補間回路、(17)はD/A変
換回路、(18)は増幅器である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 9/28

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】陰極線管の画像表示面の複数の所定位置に
    おける電子ビームのランディング位置補正量をメモリに
    記憶し、電子ビームの上記画像表示面上の走査位置に応
    じて、上記メモリに記憶されている上記電子ビームのラ
    ンディング位置補正量を読み出して電子ビームのランデ
    ィング位置補正手段に供給して、上記画像表示面全体の
    電子ビームのランディング位置補正を行うようにした陰
    極線管の電子ビームのランディング位置補正装置におい
    て、 上記陰極線管の画像表示面の縦横比と異なる縦横比の画
    面を形成する映像信号を該陰極線管に供給して、その画
    面の縦(又は横)の長さが該陰極線管の画像表示面の縦
    (又は横)の長さに一致するように映出させたときの、
    上記陰極線管の画像表示面の複数の所定位置における電
    子ビームのランディング位置補正量を、上記陰極線管に
    供給する上記映像信号の画面の縦横比に応じて修正演算
    して得る修正演算回路を、上記メモリの出力側に設け、 上記修正演算回路から得られた電子ビームのランディン
    グ位置補正量を、上記電子ビームのランディング位置補
    正手段に供給するようになすと共に、 上記メモリから読出された電子ビームのランディング位
    置補正量をQ(s)、上記修正演算回路から得られた電
    子ビームのランディング位置補正量をP(k)とすると
    き、上記Q(s)及び上記P(k)間には、 P(k)=Q(s)+{Q(s+1)−Q(s)}・(kh−s) s=INT(kh) の関係式が成立するような演算が、上記修正演算回路に
    よって行われるようになし、 上記sは、上記陰極線管の画像表示面の水平線(又は垂
    直線)上の中心から左右(又は上下)に向かう距離の単
    位距離に対する整数の倍数、 上記kは、上記陰極線管の画像表示面の縦横比と異なる
    縦横比の画面を形成する上記映像信号のその画面の水平
    線(又は垂直線)上の中心から左右(又は上下)に向か
    う距離の上記単位距離に対する整数の倍数、 上記hは、上記陰極線管の画像表示面の縦横比と異なる
    縦横比の画面を形成する上記映像信号のその画面の水平
    線(又は垂直線)上の電子ビームの振れ幅の、上記陰極
    線管の画像表示面の縦横比と同じ縦横比の画面の水平線
    (又は垂直線)上の電子ビームの振れ幅に対する倍数で
    あり、且つ、 上記INT(kh)は、k×hの計算結果の少数点以下を切
    り捨てた値であることを特徴とする陰極線管の電子ビー
    ムのランディング位置補正装置。
JP01209936A 1989-08-14 1989-08-14 陰極線管の電子ビームのランディング位置補正装置 Expired - Fee Related JP3118804B2 (ja)

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