JPH05333714A

JPH05333714A - 画像形成装置

Info

Publication number: JPH05333714A
Application number: JP16205292A
Authority: JP
Inventors: Shinichi Onodera; 小野寺　　真一
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 1992-05-28
Filing date: 1992-05-28
Publication date: 1993-12-17

Abstract

(57)【要約】【目的】転写ローラのような転写部材に付着したトナ
ーを効率よく且つ確実に除去することができ、転写材の
裏汚れ等を防止し、常に高品質の画像を得ることができ
る。【構成】転写材Ｐが転写部を通過した後、所定のタイ
ミングでソレノイド７が付勢され、それによって転写ロ
ーラ２を下方へと引き下げる。下方へと引き下げられた
転写ローラ２は、駆動ローラ９によって回転駆動され、
同時に、転写ローラ２に接触しているブラシ８ａが転写
ローラ２の表面を清掃する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、一般に電子写真式或は
静電記録式の画像形成装置に関し、特に、像担持体に形
成された可視画像（トナー像）を、転写ローラのような
転写部材を使用して転写材へと転写する、所謂接触型の
静電転写プロセスを利用した画像形成装置に関するもの
であり、複写機、プリンタなどに好適に具現化し得る。

【０００２】

【従来の技術】例えば、電子写真複写機においては、電
子写真感光体とされる像担持体に電子写真プロセスによ
り潜像を形成し、この潜像を帯電トナーにてトナー像と
なし、次いで、このトナー像を転写部位にて転写材に転
写することにより画像が得られる。

【０００３】このとき、像担持体と同期走行する転写ロ
ーラのような接触型の転写部材を像担持体に圧接するこ
とにより形成される両者の圧接ニップ部を転写部位と
し、この圧接ニップ部に転写材を通過させると共に、前
記転写ローラにトナーと逆極性の転写バイアスを印加
し、よって形成される電界の作用で、像担持体側のトナ
ー像を転写材に転移させるように構成した、接触型の静
電転写プロセスを利用した画像形成装置がすでに提案さ
れている。

【０００４】このような転写手段は、周知のコロナ放電
器を利用する場合に比して、転写材を確実に保持できる
ので転写部位での転写ズレが生じ難く、転写バイアスも
比較的低圧ですみ、それによって、装置の小型化を図る
ことができ、更に、オゾンの発生もないといった種々の
利点を有している。一方、この転写手段によれば、例え
ば転写材巾よりも原稿巾が広い場合や、本などの厚い原
稿をプリントする場合などには、転写材の巾の外側の部
分が現像され、その部分のトナーが転写ローラ近傍の各
部を汚染したり、後続する転写材の裏汚れを発生するこ
とがある。

【０００５】このような事態を回避するため、特開昭５
１−９８４０号公報に開示されるように、転写材の供給
がない場合、即ち、非通紙時には、転写ローラにトナー
と同極性のクリーニング用バイアスを印加して転写ロー
ラに付着したトナーを像担持体に戻すことが提案されて
いる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来例では、連続して転写材が供給される、即ち、
連続通紙時において、紙間の距離が短い場合には転写ロ
ーラ全周のクリーニングが困難となり、クリーニングし
きれなかったトナーが転写ローラ上に蓄積され、転写材
の裏汚れの原因となったり、又、ジャム処理時などに転
写ローラが像担持体から離れた状態でトナーが付着した
場合には転写ローラのクリーニングが行えないという欠
点があった。

【０００７】従って、本発明の目的は、転写ローラのよ
うな転写部材に付着したトナーを効率よく且つ確実に除
去することができ、転写材の裏汚れ等を防止し、常に高
品質の画像を得ることのできる画像形成装置を提供する
ことである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、
像担持体に形成された可視画像を、該像担持体に圧接し
て回転する転写部材を使用して転写材へと転写し、画像
を得る画像形成装置において、前記転写部材を前記像担
持体に対して圧接或は離間するための接離手段と、前記
転写部材が前記像担持体から離間しているときに前記転
写部材を回転駆動する駆動手段と、少なくとも前記転写
部材が前記像担持体から離間しているときに前記転写部
材に当接する清掃部材とを備えたことを特徴とする画像
形成装置である。好ましくは、転写部材は、導電性の弾
性部材からなる転写ローラである。又、好ましくは、前
記駆動手段は、転写部材が像担持体から離間している時
に、転写部材及び像担持体へ駆動力を伝達する。

【０００９】

【実施例】以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則
して更に詳しく説明する。本実施例で、本発明は電子写
真複写装置に具現した態様について説明するが、本発明
がこの実施例に限定されるものではないことを理解され
たい。

【００１０】図１を参照すると、本実施例で、像担持体
１は電子写真感光ドラムとされ、回転自在に軸支され矢
印方向に回転駆動される。感光ドラム１は、帯電手段１
００にて一様に帯電された後、露光手段１０２にて光像
露光され、静電潜像が形成される。この潜像は、次い
で、現像手段１０４にてトナー像とされ、このトナー像
は、後で詳しく説明する転写部にて転写材Ｐへと転写さ
れる。又、感光ドラム１上の残留トナーはクリーニング
手段１０６にて払拭された後、感光ドラム１は次の画像
形成プロセスに供される。このような画像形成プロセス
は、当業者には周知であるので、これ以上詳しい説明は
省略する。

【００１１】転写部は、転写部材、即ち、例えば導電性
の円筒形弾性部材である転写ローラ２が感光ドラム１に
転接することにより構成される。転写ローラ２は、接離
手段にて感光ドラム１に対して当接した状態、或は離間
した状態へともたらされる。即ち、本実施例で、転写ロ
ーラ２は、支軸３に回転自在に支持されており、又、こ
の支軸３は、接離手段を構成する、一端が支点５の回り
に揺動自在に支持されたアーム４の他端に取り付けられ
ている。アーム４は、例えばバネのような加圧手段（図
示せず）によって、図１にて反時計方向へと付勢されて
おり、従って、転写ローラ２は、感光ドラム１に圧接さ
れ、そして感光ドラム１に対して従動回転を行う。

【００１２】更に、アーム４には、該アーム４を支点５
の回りに揺動駆動するソレノイド７がソレノイドアーム
６を介して連結されており、又、転写ローラ２の下方に
は、ブラシ８ａを有する清掃部材８及び転写ローラ２の
下降時に転写ローラ２を回転駆動する駆動手段、即ち、
この実施例では駆動ローラ９が配設されている。

【００１３】次に、上記構成とされる転写部における画
像形成装置の動作について説明する。

【００１４】上述のように、感光ドラム１上には、転写
部上流側においてトナー像が形成されるが、一方、転写
材Ｐは、レジストローラ対１２、１３によって感光ドラ
ム１上のトナー像に同期して、ガイド板１０、１１によ
り案内されて転写部へと送り出される。

【００１５】転写部にて、転写材Ｐは、転写ローラ２と
感光ドラム１との圧接ニップ部を通過する。転写ローラ
２には、感光ドラム１上のトナー像とは反対極性の電荷
が印加され、感光ドラム１上のトナー像は、転写材Ｐに
転写される。その後、転写材Ｐは定着装置（図示せず）
へ搬送され、転写されたトナー像の定着が行われる。

【００１６】ここで、本発明によれば、転写材Ｐが転写
部を通過した後、所定のタイミングでソレノイド７が付
勢され、それによってソレノイド７はソレノイドアーム
６を介してアーム４を下方へ引き下げる。この状態が図
２に示される。つまり、下方へと引き下げられた転写ロ
ーラ２は、清掃部材８のブラシ８ａ及び矢印方向に回転
駆動される駆動ローラ９に接触する。従って、転写ロー
ラ２は、駆動ローラ９によって回転駆動され、同時に、
転写ローラ２に接触しているブラシ８ａが転写ローラ２
の表面を清掃する。この一連の転写ローラ２の清掃動作
が終了すると、ソレノイド７が脱勢され、転写ローラ２
は加圧手段により図１に示す位置へと復帰し、所定の圧
力にて感光ドラム１に圧接する。

【００１７】上述のように、本発明によれば、転写ロー
ラ２の感光ドラム１に対する接離手段を設けると共に、
転写ローラ２が感光ドラム１から離間した位置において
転写ローラ２を回転駆動する駆動ローラ９及び転写ロー
ラ２を清掃する清掃部材８を設け、そして、転写ローラ
２を適当なタイミングで感光ドラム１に対して接離する
ことによって、転写ローラ２に蓄積されたトナーや、転
写ローラ２が感光ドラム１から離れた状態で付着したト
ナーをもクリーニングすることができ、転写材Ｐの裏汚
れを防止することができる。

【００１８】本実施例で清掃部材８は、転写ローラ２の
下方に位置して転写ローラ２の離脱時のみ清掃を行う構
成となっているが、図３に示すように、転写ローラ２と
一体的に構成することにより、転写ローラ２と共に移動
可能とされ、常時転写ローラ２をクリーニングすること
ができ、クリーニング効果を高めることができる。又、
本実施例で用いているブラシ８ａによる転写ローラ２の
清掃方法に変えて、図４に示すような、例えば弾性部材
からなるクリーニングブレード１５を用いても同様の効
果を得ることができる。

【００１９】更に、本実施例では、転写ローラ２は、感
光ドラム１及び駆動ローラ９に対して従動回転するが、
図５及び図６に示すように、感光ドラム１及び転写ロー
ラ２の側部にそれぞれ、同軸にて一体的にギア１ａ及び
２ａを設け、更に、駆動ローラ９に変えて駆動ギア１６
を設け、そして、感光ドラム１に転写ローラ２が接触し
ている場合（図５）にはギア１ａと２ａとが噛合するよ
うにし、又、転写ローラ２が感光ドラム１から離れてい
る場合（図６）にはギア２ａと１６とが噛合する構成と
することによって、転写ローラ２には、いずれの場合に
おいても、より確実に駆動力が伝達される。

【００２０】更に又、駆動ローラ９又は駆動ギア１６を
単独の駆動源を用いて駆動する構成とすれば、画像形成
動作に関係なく任意のタイミングで転写ローラ２を自在
にクリーニングすることができ、装置の停止時において
もクリーニングが可能であるという利点がある。

【００２１】図７及び図８は、転写ローラ２の他の実施
例に係る駆動手段を示すものであるが、例えば、図７に
示すように、駆動源（図示せず）からの駆動力を得て回
転駆動される出力軸１８、感光ドラム１の回転軸２０及
びギア１６の駆動軸１７に、それぞれ一体的に同軸回転
する出力ギア２２、入力ギア２１及び駆動入力ギア２３
を設け、そしてギア２２にギア２１及び２３が噛合する
構成とすることによって、同一の駆動源にて感光ドラム
１と転写ローラ駆動ギア１６を回転駆動することがで
き、装置の簡略化や制御用のプログラムを簡素化するこ
とができる。

【００２２】又、図８に示すように、回転軸２０が駆動
源から直接駆動されることによって感光ドラム１が回転
駆動される場合には、入力ギア２１からアイドラギア２
４を介して駆動入力ギア２３への駆動の伝達を行うこと
ができ、この構成によっても同一の駆動源による感光ド
ラム１と駆動ギア１６の駆動を行うことができる。

【００２３】上記各実施例では、図５〜図８に示すよう
に、駆動伝達手段としてギアを用いているが、タイミン
グベルト等他の駆動伝達手段を用いたり、これら駆動手
段を組み合わせて用いても同様の効果を得ることができ
る。

【００２４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る画像
形成装置は、転写ローラのような転写部材が像担持体か
ら離間した位置にある時に、この転写ローラを回転駆動
すると共に、清掃部材にて転写ローラ表面を清掃する構
成とされるために、転写ローラに付着したトナーを効率
よく且つ確実に除去することができ、転写材の裏汚れ等
を防止し、常に高品質の画像を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る画像形成装置の一実施例の構成断
面図である。

【図２】図１の画像形成装置において、転写ローラが感
光ドラムより離間した状態を示す構成断面図である。

【図３】本発明に係る画像形成装置の他の実施例の構成
断面図である。

【図４】本発明に係る画像形成装置の更に他の実施例の
構成断面図である。

【図５】転写ローラの駆動手段の他の実施例を示す縦断
面図である。

【図６】図５の画像形成装置において、転写ローラが感
光ドラムより離間した状態を示す構成断面図である。

【図７】転写ローラの駆動手段の更に他の実施例を示す
縦断面図である。

【図８】転写ローラの駆動手段の更に他の実施例を示す
縦断面図である。

【符号の説明】

１像担持体２転写部材（転写ローラ）４揺動アーム８、１５清掃部材９駆動手段

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】像担持体に形成された可視画像を、該像
担持体に圧接して回転する転写部材を使用して転写材へ
と転写し、画像を得る画像形成装置において、前記転写
部材を前記像担持体に対して圧接或は離間するための接
離手段と、前記転写部材が前記像担持体から離間してい
るときに前記転写部材を回転駆動する駆動手段と、少な
くとも前記転写部材が前記像担持体から離間していると
きに前記転写部材に当接する清掃部材とを備えたことを
特徴とする画像形成装置。
【請求項２】前記転写部材は、導電性の弾性部材から
なる転写ローラである請求項１の画像形成装置。
【請求項３】前記駆動手段は、前記転写部材が前記像
担持体から離間している時に、前記転写部材及び前記像
担持体へ駆動力を伝達する請求項１の画像形成装置。