JPH0533321A - 護岸コンクリート - Google Patents

護岸コンクリート

Info

Publication number
JPH0533321A
JPH0533321A JP19208291A JP19208291A JPH0533321A JP H0533321 A JPH0533321 A JP H0533321A JP 19208291 A JP19208291 A JP 19208291A JP 19208291 A JP19208291 A JP 19208291A JP H0533321 A JPH0533321 A JP H0533321A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concrete
water
river
pockets
footway
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19208291A
Other languages
English (en)
Inventor
Kohei Matsuura
宏平 松浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maeda Corp
Original Assignee
Maeda Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Maeda Corp filed Critical Maeda Corp
Priority to JP19208291A priority Critical patent/JPH0533321A/ja
Publication of JPH0533321A publication Critical patent/JPH0533321A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 河川1または水路の岸面及び水底を全てコン
クリート面17で被っても生物が生息できる環境を作
る。 【構成】 岸面及び水底を構成するコンクリートの表面
にポケット19を形成し、このポケットに土砂類を留め
植物21の繁殖をうながす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、河川または水路の護
岸工事を行なう際に岸面または水底を被うコンクリート
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の河川または水路の護岸を行なった
構造を、図3〜図5において説明する。
【0003】図3に示す第1従来例は、河川1ぎりぎり
まで車道3及び歩道5を作るため、岸面には鋼矢板7が
鉛直方向に設けられている。車道3と歩道5の間には排
水溝9が形成され、この排水溝9から斜め下方に排水管
11が設けられ、河川1に排水を行なうようになってい
る。そして鋼矢板7の先端付近にまで歩道5が形成さ
れ、柵13が設けられている。
【0004】また、図4に示す第2従来例のように、鋼
矢板を用いず岸面及び水底をすべてコンクリートで被う
三面張水路とする場合もある。また図5に示す第3従来
例のように岸面のみを護岸ブロックによるコンクリート
面で被い、水底は自然のままに残す場合もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記第
1従来例(図3)によれば、鋼矢板7を構成する鋼材、
すなわち鉄、あるいは銅、アルミニウムなどはイオン化
傾向があるため、殺菌作用があり、微生物が生息できな
いものであった。このため生物の生態系が維持できず河
川などに自然を残すのは困難であった。
【0006】また第2従来例(図4)は水に接する三方
の面が全てコンクリート15で被われ、生物がきわめて
棲みにくいものであった。第3従来例(図5)は川底は
自然のままであるため前記2つの従来例よりも生物が棲
み易いものの、岸面はやはりコンクリート15で被われ
ており生物を育てるという環境保護の立場からは十分で
はなかった。そして水底を自然のままとすることによ
り、水底の土砂の移動を防ぐことができず、治水の立場
からは完璧ではなかった。
【0007】この発明は以上の問題点を解決するために
成されたもので、従来より生物が棲み易く、治水も十分
に行なわれる環境保護に適した構造の護岸コンクリート
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は前記目的を達
成するために成されたもので、河川または水路の岸面ま
たは水底を構成するコンクリート面に土砂類を留め植物
の繁殖をうながすポケットを形成したものである。
【0009】
【作用】岸面または水底をコンクリート面で被っても、
コンクリート面に形成されたポケットに土砂類が留めら
れ、この土砂類によって植物の繁殖が促される。植物が
繁殖すれば微生物や、この微生物を餌とする他の生物な
どが棲み、自然をより多くとどめることが可能となる。
そして、自然をとどめつつ、岸面及び水底を全てコンク
リート面で被い治水を十分に行なうことも可能である。
【0010】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図1及び図2に
おいて説明する。図1は従来例(図3〜図5)に対応す
る縦断面図、図2は図1の正面図である。
【0011】河川の岸面は従来と同様にコンクリート製
のブロックを積み上げることで、コンクリート面17に
よって被われている。各ブロックには予めポケット19
が設けられ土砂類を留めるようになっている。このポケ
ット19は水平面にのみ開口部を有し、水の流れにより
内部の土砂類がポケットから流出しないようにすること
が望ましい。
【0012】この土砂は、護岸工事の範囲に人為的に供
給し溜めることもできるし、自然に風や水によって流さ
れ溜まることを期待することもできる。この土砂類によ
り植物21の繁殖がうながされる。
【0013】特に、河川の水により植物の繁殖には望ま
しい条件が揃うことになる。なお、ポケット19の側面
に水を供給する孔を形成することも、もちろん可能であ
る。ポケット19は水面下にも形成することができ、水
草の繁殖を促すことができる。
【0014】このようなポケット19は各コンクリート
製ブロックに水平な開口部を設けるものとして形成して
もよいが、水底近くに透水性管23を水平方向に配置し
てポケットとすることも可能である。透水性管23の周
りには砕石25が敷き詰められ岸面からの地下水などを
容易に透水性管23に向かって透水できるように考慮さ
れている。透水性管23の壁面を通して地下水が河川1
に流れ込むことが期待でき、河川1の浄化を進めること
が可能となる。また透水性管23の内部を魚の生息場と
して供給することも可能である。このような透水性管2
3は例えばポラコン等で直径が150〜200mm程度
とすることが考えられる。
【0015】水底も同様に、コンクリート製のブロック
によって構成される(図2)。このコンクリート製ブロ
ックは平たい凹部27を有することでポケットを形成し
ている。このポケットに土砂類が溜まり水性植物を繁殖
することが期待できる。しかも前記透水性管23の先端
がこのポケットに向かって開口しているので魚や海老や
蟹などの生息を期待できる。
【0016】岸面及び水底のコンクリートの表面はでき
るだけ粗面とし微生物の活性を高めるようになってい
る。岸面のコンクリート面17の勾配は50°以下の緩
やかなものとする。緩やかとすることで生物の生息を促
進することが期待できる。このように緩やかとするため
車道3や歩道5の面積が少なくなるが、これを補うた
め、岸面の上方には歩道5を形成するための歩道用床版
29が張り出し、岸面に設けられた支柱31によって支
えられている。この床版の上には柵13が設けられてい
る。また床版29は岸面のコンクリート製ブロックのう
ち最上端のものに対しPC鋼33などで連結され補強さ
れている。
【0017】このような歩道5と車道3の間には従来と
同様に排水溝9が設けられ、排水管11を通して雨水な
どが河川1に流れ込むようになっている。この実施例に
よれば、岸面及び水底のコンクリート面17に形成され
たポケット19に土砂類が溜まり、植物21の繁殖を促
すことが期待できる。また、コンクリート表面をできる
だけ粗面とし傾斜も緩やかとして微生物の活動を助ける
ことができる。また透水性管23により地下水の供給と
魚の生息場所の供給が行なわれ、水棲生物の生息を期待
できる。
【0018】更に、勾配を緩やかとしコンクリート表面
を粗面とし突出した水平なポケット19を設けること
で、万一、河川1に人が転落してもつかまり易く水に流
されにくいので安全性を向上できる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の護岸コ
ンクリートによれば、岸面または水底をコンクリート面
で被っても、コンクリート面に形成されるポケットに土
砂類を留めることができ、この土砂により植物の繁殖を
促すことになり、繁殖した植物を中心により多くの自然
が残ることを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例の縦断面図である。
【図2】 図1の正面図である。
【図3】 第1従来例を示す縦断面図である。
【図4】 第2従来例を示す縦断面図である。
【図5】 第3従来例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 河川 3 車道 5 歩道 7 鋼矢板 9 排水溝 11 排水管 13 柵 15 コンクリート 19 ポケット 23 透水性管 25 砕石 29 歩道用床版

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 河川または水路の岸面または水底を構成
    するコンクリート面に土砂類を留め植物の繁殖を促すポ
    ケットを形成したことを特徴とする護岸コンクリート。
JP19208291A 1991-07-31 1991-07-31 護岸コンクリート Pending JPH0533321A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19208291A JPH0533321A (ja) 1991-07-31 1991-07-31 護岸コンクリート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19208291A JPH0533321A (ja) 1991-07-31 1991-07-31 護岸コンクリート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0533321A true JPH0533321A (ja) 1993-02-09

Family

ID=16285347

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19208291A Pending JPH0533321A (ja) 1991-07-31 1991-07-31 護岸コンクリート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0533321A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015045212A (ja) * 2013-07-29 2015-03-12 Jfeシビル株式会社 既設橋脚の耐震補強構造及び新設の橋脚構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015045212A (ja) * 2013-07-29 2015-03-12 Jfeシビル株式会社 既設橋脚の耐震補強構造及び新設の橋脚構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001288731A (ja) 堰堤の構造お及び河川水の水質浄化工法
JP4787868B2 (ja) テラス構造付き護岸構造体
KR102204317B1 (ko) 조립식 다공성 블록을 이용한 생태여울 구조
JP4194460B2 (ja) 潮汐のある塩水の影響を受ける水域の水生植物帯
KR0147724B1 (ko) 하천변 얕은 만곡부의 자연형호안공법
CN215562338U (zh) 基于既有直立式挡墙的多级调蓄亲水型生态护岸结构
CN214883415U (zh) 基于既有直立式挡墙的景观栈道型生态护岸结构
JPH0533321A (ja) 護岸コンクリート
KR20050019569A (ko) 돌망태 옹벽을 이용한 생태하천의 인공어초 구조물
JPH0762335B2 (ja) 生態系改善型護岸構造
JP2005282287A (ja) 水路式魚道ブロック
JPH05118017A (ja) 生態系保全水路ブロツク
KR20110047800A (ko) 돌망태를 이용한 징검 다리
KR100671032B1 (ko) 식생형 호안블록과 호안구조물
JP2008025119A (ja) 水際用ブロック
KR200163470Y1 (ko) 자연형호안블럭
JP2922193B1 (ja) 生物共生式護岸及び護岸パネル材
JP2756939B2 (ja) 生態系改善型護岸構造
CN214613898U (zh) 基于既有直立式挡墙的亲水汀步型生态护岸结构
CN212294536U (zh) 一种河蟹养殖区生态排水沟护坡结构
JP3007939B2 (ja) 人工海浜
KR100458719B1 (ko) 하천의 생태수로
JP4966611B2 (ja) 生物移動休息用構造体
KR200336702Y1 (ko) 오염된 수질을 정화시키면서 인공어초 기능을 발휘하는계단형 구조체의 생태 호안
KR200371892Y1 (ko) 생태하상보호블럭