JPH0533279A - 古紙中の蛍光の消去方法 - Google Patents

古紙中の蛍光の消去方法

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JPH0533279A
JPH0533279A JP21038391A JP21038391A JPH0533279A JP H0533279 A JPH0533279 A JP H0533279A JP 21038391 A JP21038391 A JP 21038391A JP 21038391 A JP21038391 A JP 21038391A JP H0533279 A JPH0533279 A JP H0533279A
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pulp
slurry
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Kazuto Takahashi
一人 高橋
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Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は蛍光染料を含む古紙から蛍光染料及
び蛍光を効率良く消去し、再生古紙の利用分野の拡大及
び選別の手間を省こうとするものである。 【構成】 古紙離解後の二酸化塩素添加前のパルプシー
トの蛍光強度をZf、二酸化塩素添加率(有効塩素換
算、対パルプ%)をY、古紙スラリーのpHをXとした
場合、 Y≧0.034・X2−0.475・X+1.599+0.067・Zf を満足する処理条件により蛍光を発する分子構造を破壊
させ、蛍光染料及び蛍光を消去する。 【効果】 衛生紙、食品関係にも使用可能となり、利用
分野の拡大と選別の手間を省くものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は古紙の再生処理、特に蛍
光染料に基づく蛍光を有する古紙中の蛍光消去方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】古紙は製紙原料として製紙原料全体中の
40%に達していると言われ、原木と共に重要な資源と
なっている。最近の世界的な原木事情、エネルギーコス
トの上昇、更に環境問題等からも古紙再生の重要性が増
大している。中でも美しいものは、より美しくと言う要
求から、この目的に応えたものとして白い紙をより白く
美しくする蛍光染料を使用したものが増加しており、こ
の蛍光染料を含有する古紙が、今後共古紙中に多く含ま
れて来ることが予想される。しかし、この蛍光染料は通
常の処理方法では蛍光染料の除去及び蛍光消去が難し
く、特に再生された紙が衛生紙或いは食品関係などの分
野に使用される場合には健康上の問題が生じるため、そ
れ以外の利用分野に使用するか、或いは蛍光染料含有古
紙を人手に頼って選別除去して之等の分野に用いている
のが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】之迄の通常の再生処理
方法では、蛍光染料の除去及び蛍光の消去が難しく、特
に再生された紙に未消去の蛍光染料を含む紙が衛生紙或
いは食品関係などの分野に使用される場合健康上の問題
があり、再生古紙の利用分野を狭くしていた。更に古紙
の利用を増すためには、古紙を多くの人手に頼って選別
することが必要である。本発明は蛍光染料を含む古紙か
ら蛍光を効率良く消去し、再生古紙の利用分野の拡大及
び選別の手間を省こうとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は之等の課題
を解決するため鋭意研究した結果、蛍光染料を有する古
紙パルプスラリーの二酸化塩素漂白が有効であること、
更に古紙パルプに対する二酸化塩素添加率は古紙離解後
のパルプシートの蛍光強度と古紙スラリーのpHとが極
めて密接な相関を有することを見出して本発明に至っ
た。即ち、 二酸化添加率 Y 古紙スラリーのpH X 離解後で二酸化塩素添加前のパルプシートの蛍光強度 Zf とし、数多くのデータに就いてY,X,Zfの関係をグ
ラフ化し、二酸化塩素添加後の蛍光強度が0となる点を
プロットすることにより次の如き実験式を得た。即ち Y≧0.034・X2−0.475・X+1.599+0.067・Zf の関係に在ることが必要であることを究明した。ここ
で、Xは古紙スラリーpH、Zfは離解後のパルプシー
トの二酸化塩素添加前の蛍光強度である。
【0005】
【作用】蛍光染料消去が通常の処理では難しいのは、通
常の染料であれば染料の脱色、洗浄により色が褪せて行
き比較的容易に色を取り除くことができるが、蛍光染料
の場合は、通常の脱色、洗浄により或る程度の消去は認
められるが、他の染料と異なり、残った少量の蛍光染料
でも可成りの蛍光強度を持って了うためである。このよ
うな蛍光染料消去には染料を減少させるだけでなく染料
自体の蛍光を失わせる必要がある。之に対して、古紙離
解後の二酸化塩素添加前のパルプシートの蛍光強度をZ
f、二酸化塩素添加率(有効塩素換算、対パルプ%)を
Y、古紙スラリーのpHをXとした場合、 Y≧0.034・X2−0.475・X+1.599+0.067・Zf を満足する処理条件により蛍光を発する分子構造を破壊
させ、蛍光を消去させることができるものと考えられ
る。
【0006】更にこの関係式では、pHが中性付近であ
れば蛍光消去の効率が良く低添加量の二酸化塩素で蛍光
消去が可能である。つまり、効率良く蛍光消去するため
にはpHを6〜8に調整することが望ましい。この関係
式、Yの値が等式の値より低い場合は、蛍光の消去は期
待できず、またYの値が等式の値より高ければ蛍光は消
去されるが、余り高過ぎる値では、コスト高になるばか
りかCOD規制の問題にも影響を与えると思われる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の効果を実施例によって説明す
る。先ず、古紙の離解後のパルプシートの蛍光強度の測
定は、古紙をTappi離解機で離解し、手抄きシート
を作成し、スガ試験機株式会社製蛍光測定装置SC−2
−XCHを使用した。
【0008】実施例1 蛍光染料を含む蛍光強度3.0の古紙を(2cm×2c
mの大きさに切り)濃度2%となるように水を加え、T
appi離解機により離解した。このスラリーをPH=
4に調整し、之に二酸化塩素を対パルプ0.45%加え
3時間貯留した。次ぎにこのスラリーを吸引濾過した
後、手抄き機で坪量100g/m2となるように手抄き
紙を作成した。
【0009】実施例2 蛍光染料を含む蛍光強度4.0の古紙を(2cm×2c
mの大きさに切り)濃度2%となるように水を加え、T
appi離解機により離解した。このスラリーをPH=
8に調整し、之に二酸化塩素を対パルプ0.20%加え
3時間貯留した。次ぎにこのスラリーを吸引濾過した
後、手抄き機で坪量100g/m2となるように手抄き
紙を作成した。
【0010】実施例3 蛍光染料を含む蛍光強度3.0の古紙を(2cm×2c
mの大きさに切り)濃度2%となるように水を加え、T
appi離解機により離解した。このスラリーをPH=
10に調整し、之に二酸化塩素を対パルプ0.45%加
え3時間貯留した。次ぎにこのスラリーを吸引濾過した
後、手抄き機で坪量100g/m2となるように手抄き
紙を作成した。
【0011】比較例1 蛍光染料を含む蛍光強度3.0の古紙を(2cm×2c
mの大きさに切り)濃度2%となるように水を加え、T
appi離解機により離解した。このスラリーをPH=
10に調整し、之に二酸化塩素を対パルプ0.40%加
え3時間貯留した。次ぎにこのスラリーを吸引濾過した
後、手抄き機で坪量100g/m2となるように手抄き
紙を作成した。
【0012】比較例2 通常の脱墨処理に使用する薬品使用。蛍光染料を含む蛍
光強度3.0の古紙を(2cm×2cmの大きさに切
り)濃度2%となるように水を加え、Tappi離解機
により離解した。このスラリーにNaOH(対パルプ
2.8%)、Na2SiO3(対パルプ3.8%)、界面活
性剤(対パルプ0.2%)漂白剤として過酸化水素(対
パルプ3.0%)を加え3時間貯留した。次ぎにこのス
ラリーを吸引濾過した後、手抄き機で坪量100g/m
2となるように手抄き紙を作成した。実施例1〜3、比
較例1,2により得られた手抄き紙に於いて、その蛍光
強度測定結果を表1に示した。
【0013】
【表1】
【0014】
【発明の効果】表1に示すように比較例1,2では蛍光
強度が残っているのに対し、実施例(Y≧0.034・
2−0.475・X+1.599+0.067・Zfを満
足する処理条件)では何れも蛍光が完全に消去されてい
る。以上のように本発明は蛍光を効率良く完全に消去す
ることができるため、衛生紙、食品関係にも使用可能と
なり、利用分野の拡大、更に人手に頼っての選別の必要
が無くなる等、古紙再生業界及び古紙利用関係業者に於
いて得られる利益は膨大と考えられその工業的価値は極
めて大きい。
【手続補正書】
【提出日】平成3年10月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は之等の課題
を解決するため鋭意研究した結果、蛍光染料を有する古
紙パルプスラリーの二酸化塩素漂白が有効であること、
更に古紙パルプに対する二酸化塩素添加率は古紙離解後
のパルプシートの蛍光強度と古紙スラリーのpHとが極
めて密接な相関を有することを見出して本発明に至っ
た。即ち、 二酸化塩素添加率 Y 古紙スラリーのpH X 離解後で二酸化塩素添加前のパルプシートの蛍光強度 Zf とし、数多くのデータに就いてY,X,Zfの関係をグ
ラフ化し、二酸化塩素添加後の蛍光強度が0となる点を
プロツトすることにより次の如き実験式を得た。即ち Y≧0.034・X−0.475.X+1.599+0.067・Zf の関係に在ることが必要であることを究明した。ここ
で、Xは古紙スラリーpH、Zfは離解後のパルプシー
トの二酸化塩素添加前の蛍光強度である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 古紙スラリーに対し、次式に示す条件で
    二酸化塩素処理することを特徴とする古紙中の蛍光を消
    去する方法。 Y≧0.034・X2−0.475・X+1.599+0.067・Zf ここで Y:二酸化塩素添加率(有効塩素換算対パルプ
    %) X:古紙スラリーのpH Zf:離解後のパルプシートの蛍光強度(二酸化塩素添
    加前)
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