JPH05332307A - 圧油供給装置の吸込安全構造 - Google Patents

圧油供給装置の吸込安全構造

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JPH05332307A
JPH05332307A JP16192292A JP16192292A JPH05332307A JP H05332307 A JPH05332307 A JP H05332307A JP 16192292 A JP16192292 A JP 16192292A JP 16192292 A JP16192292 A JP 16192292A JP H05332307 A JPH05332307 A JP H05332307A
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JP
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pressure
valve
port
actuator
ports
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JP16192292A
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English (en)
Inventor
Tadao Karakama
忠雄 唐鎌
Mitsumasa Akashi
光正 明石
Teruo Akiyama
照夫 秋山
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 真空発生を防止できるし、1つの安全弁で複
数の弁ブロックの第1・第2アクチェエータポートの異
常高圧を防止できるようにする。 【構成】 弁ブロック30に方向制御弁22とチェック
弁23と減圧弁部24を設けて油圧ポンプ20の吐出圧
油を負荷圧によって圧力補償して第1・第2アクチェエ
ータポート34,35よりアクチェエータ88に供給す
る圧力供給装置とする。前記弁ブロック30に第1・第
2アクチェエータポート34,35と第1・第2タンク
ポート47,48をそれぞれ連通する吸込弁120を設
けて第1・第2タンクポート47,48より第1・第2
アクチェエータポート34,35に圧油を吸い込んで真
空発生を防止する。前記弁ブロック30に第1・第2ア
クチェエータポート34,35と安全弁用ポート128
を連通するチェック弁131を設け、各弁ブロック30
の安全弁用ポート128を共通の通路137に接続し、
その共通の通路137に安全弁138を設けて1つの安
全弁138で複数の弁ブロック30の第1・第2アクチ
ェエータポート34,35の異常高圧を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1つ又は複数の油圧ポ
ンプの吐出圧油を複数のアクチェエータに供給する圧油
供給装置の異常高圧、真空発生を防止する吸込安全構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】特開昭60−11706号公報に示す圧
油供給装置が知られている。すなわち、図1に示すよう
に油圧ポンプ1の吐出導管2に複数の圧力補償弁3,1
3を並列に接続し、各圧力補償弁3,13の出口導管
4,14に方向制御弁5,15をそれぞれ設けこの各方
向制御弁5,15の出力側をアクチュエータ6,16に
それぞれ接続し、前記圧力補償弁3,13をポンプ吐出
圧と方向制御弁出口圧で開き方向に押され、方向制御弁
入口圧と最も高い負荷圧で閉じ方向に押される構造とし
た圧油供給装置である。この圧油供給装置であれば、複
数の方向制御弁3,13を同時操作した時に各アクチュ
エータにポンプ吐出圧油を所定の分配比で供給できる。
【0003】かかる圧油供給装置であるとアクチュエー
タの負荷圧を比較して高い方の負荷圧を圧力補償弁に供
給するためにシャトル弁7が必ず必要であり、しかもこ
のシャトル弁7はアクチュエータの数より1つ少ない数
だけ必要であり、それだけコストが高くなる。また、前
述の図1に示す圧油供給装置であると2つのアクチュエ
ータ6,12をともに作動させ、それらの負荷圧のう
ち、アクチュエータ6側の負荷圧が大きいとする。この
ときは、導管8内の圧力が最高負荷圧としてシャトル弁
7によって導管9に導かれる。次に、負荷圧が変動し
て、アクチュエータ16側の負荷圧の方がアクチュエー
タ6側の負荷圧より大きくなったとする。その際、すな
わちシャトル弁7が切換わる際、シャトル弁7内の吹き
ぬけにより導管18内の圧力がぬけ、他方の導管8内の
圧力が押しこめられる。そのため、シャトル弁7の切換
え時、過渡的にアクチュエータ6は自然降下しアクチュ
エータ6は加速される。そこで、本出願人は先に前述の
課題を解決できるようにした圧油供給装置を出願した。
【0004】かかる圧油供給装置は図2に示すように、
油圧ポンプ20の吐出路21に複数の方向制御弁22を
設け、この各方向制御弁22の入口側にチェック弁部2
3と減圧弁部24より成る圧力補償弁25をそれぞれ設
けたものであり、この方向制御弁22と圧力補償弁25
は図3に示すように構成してある。
【0005】すなわち、図3に示すように、弁ブロック
30は略直方体形状となり、この弁ブロック30の上部
寄りにスプール孔31が左右側面32,33に開口して
形成され、このスプール31に開口した第1・第2アク
チュエータポート34,35が上面36に開口して形成
してあり、弁ブロック30の下部寄りには左側面32に
開口したチェック弁用孔37と右側面33に開口した減
圧弁用孔38が同心状に形成され、前記チェック弁用孔
37に開口した第1ポート39が前後面に開口して形成
され、前記減圧弁用孔38に開口した第2、第3ポート
42,43が前後面に開口して形成してあり、複数の弁
ブロック30の前後面を突き合せて連結すると各第1・
第2・第3ポート39,42,43が連通するようにし
てある。
【0006】前記弁ブロック30にはスプール孔31に
開口したポンプポート44、第1・第2負荷圧検出ポー
ト45,46、前記第1・第2アクチュエータポート3
4,35、第1、第2タンクポート47,48が形成さ
れ、そのスプール孔31に嵌挿した主スプール49には
第1・第2小径部50,51と連通用溝52が形成して
あり、主スプール49には第1・第2負荷圧検出ポート
45,46を常時連通する第1油路53及び第2負荷圧
検出ポート46と第2タンクポート48を連通・遮断す
る第2油路54が形成され、スプール49はスプリング
で各ポートを遮断し、第2油路54で第2負荷圧検出ポ
ート46と第2タンクポート48を連通する中立位置に
保持され、スプール49を右方に摺動すると第2小径部
51で第2アクチュエータポート35を第2タンクポー
ト48に連通し、連通用溝52でポンプポート44が第
2負荷圧検出ポート46に連通し、第1小径部50で第
1アクチュエータポート34が第1負荷圧検出ポート4
5に連通し、かつ第2負荷圧検出ポート46と第2タン
クポート48が遮断する第1圧油供給位置となり、スプ
ール49を左方に摺動すると第1小径部50で第1アク
チュエータポート34を第1タンクポート47に連通
し、連通用溝52でポンプポート44が第1負荷圧検出
ポート45に連通し、第2小径部51で第2アクチュエ
ータポート35が第2負荷圧検出ポート46に連通し、
かつ第2負荷圧検出ポート46と第2タンクポート48
が遮断する第2圧油供給位置となって方向制御弁22を
構成している。
【0007】前記チェック弁用孔37は油路56でポン
プポート44に開口し、そのチェック弁用孔37には前
記第1ポート39とポンプポート44を連通遮断する弁
60が嵌挿され、その弁60はプラグ61に設けたスト
ッパ杆62で図示位置より左方に摺動しないように規制
されて遮断位置に保持されてチェック弁部23を構成し
ている。前記減圧弁用孔38は第4ポート57と油路5
8で第2負荷圧検出ポート46に連通し、この減圧弁用
孔38にはスプール64が嵌挿されて第1圧力室65と
第2圧力室66を形成し、第1圧力室65は第4ポート
57に連通し、第2圧力室66は第3ポート43に連通
し、前記スプール64の盲穴67に挿入したフリーピス
トン68と盲穴67底部との間にばね69が設けられて
フリーピストン68はプラグ70に当接し、かつスプー
ル64に一体的に設けた押杆71が透孔72より突出し
て前記弁60をストッパ杆62に当接しており、前記ス
プール64には第2ポート42を盲穴67に連通する細
孔73が形成されて減圧弁部24を構成し、この減圧弁
部24と前記チェック弁部23とで圧力補償弁25を構
成している。
【0008】そして、図2に示すように油圧ポンプ20
の吐出路21を第1ポート39、第2ポート42に連通
し、第3ポート43に負荷圧検出路82を接続し、第1
・第2アクチュエータポート34,35にアクチュエー
タ88が接続してある。図2において、83は油圧ポン
プ80の吐出流量を制御する斜板、84はサーボシリン
ダ、85はポンプ調整用方向制御弁である。
【0009】次に作動を図2に基づいて説明する。 方向制御弁22が中立位置Aのとき。油圧ポンプ20
によってタンク86から吸上げられた油は、吐出路21
を通ってチェック弁部23の開く方向の圧力室aに案内
される。この時、減圧弁部24の圧力室65,66は、
ともにタンク86に通じているので、この圧力室65,
66の圧力はともにゼロで、よって減圧弁部24は、弱
いばね69によって押され杆体71がチェック弁部23
に当接しているだけである。一方、ポンプ吐出圧は、ポ
ンプ調整用方向制御弁85のばね87によって負荷圧検
出路82の圧力との差圧がある一定に保たれる。いま、
この差圧を20kg/cm2 とすると負荷圧検出路82
の圧力はゼロなので、ポンプ吐出圧は20kg/cm2
まで上昇し、同時にチェック弁部23の圧力室aにポン
プ吐出圧が流入して方向制御弁22の入口圧(チェック
弁部63の出口圧)がポンプ吐出圧と等しくなるまでス
トロークし、等しくなれば、弱いばね69によってレシ
ートする。減圧弁部24は、ストロークエンド時のみ、
ポンプ吐出路81と圧力室66を連通させる一方、チェ
ック弁部23は、ストロークエンドに達する前に、ポン
プ吐出路81と出口側を連通させるので、方向制御弁2
2が中立位置Aのときは、ポンプ吐出路21と圧力室6
6が連通することはなく、圧力室65の圧力はゼロのま
まである。
【0010】方向制御弁22のいずれか一方のみ第1
圧油供給位置Bにストロークさせるとき。いま、左側の
方向制御弁22を第1圧油供給位置Bにストロークさ
せ、右側の方向制御弁22は、中立位置Aとする。方向
制御弁22をストロークさせポンプポート44と第1ア
クチュエータポート34を接続させ、同時に、第2アク
チュエータ35と第2タンクポート48を接続させる。
この時第1アクチュエータポート34とアクチュエータ
88を接続する導管89内の圧力(負荷圧)がポンプ吐
出圧(20kg/cm2 )より大きいときはチェック弁
部23が圧力室bの圧力でレシートするため、アクチュ
エータ88の自然降下を防止することができる。アクチ
ュエータ88の導管89の圧力、すなわち負荷圧が第1
油路53、通路58より減圧弁部24の一方の圧力室6
5に導かれる。他方の圧力室66の圧力はゼロであるた
め、減圧弁部24は、チェック弁部23から解離する方
向にストロークエンドまでストロークし、減圧弁部24
の絞りを介して、ポンプ吐出路21と負荷圧検出路82
が連通する。前記導管89内の圧力(負荷圧)がポンプ
吐出圧(=20kg/cm2 )より大きいときは、チェ
ック弁部23の圧力室bの圧力で閉じ、その圧力が、減
圧弁部24の一方の圧力室65に導かれるため、他方の
圧力室66とポンプ吐出路21が連通しても、減圧弁部
24はストロークしたままである。一方、導管41内の
圧力(負荷圧)がポンプ吐出圧(=20kg/cm2
より小さいときは、その負荷圧が減圧弁部24の一方の
圧力室65に導かれ、減圧弁部24が一方の圧力室65
の圧力でストロークするが、他方の圧力室66の圧力が
一方の圧力室65の圧力(すなわち負荷圧)まで上昇す
ると、弱いばね69によって閉じチェック弁部23に当
接する。いずれの場合でも、減圧弁部24は、一方の圧
力室65内の圧力と他方の圧力室66内の圧力が等しく
なるまで、ポンプ吐出路21と圧力室66を連通させ、
両圧力室65,66内の圧力が等しくなれば弱いばね6
9によって閉じチェック弁部23に当接する。結果とし
て負荷圧検出路82内の圧力は、負荷圧と等しくなり、
ポンプ吐出圧は、ポンプ調整用方向制御弁85によっ
て、ある差圧(ここでは20kg/cm2 )分だけ、負
荷圧検出路82内の圧力より高い圧力に制御される。こ
のポンプ吐出圧は、チェック弁部23を介して、ポンプ
ポート44に導かれているので、すなわち、方向制御弁
22の入口圧と出口圧(=負荷圧)の間には、差圧(=
20kg/cm2 )が保たれることになる。よって、方
向制御弁22のストロークに伴なう入口側と出口側の間
の絞りの開口面積の変化によってのみ、アクチュエータ
88へ供給される流量が制御される。方向制御弁22を
ストロークさせる際、アクチュエータ88の導管89あ
るいは90と負荷圧導入用の第2油路53が接続され、
一方、第2油路53は、減圧弁部24の一方の圧力室6
5と接続されているが、減圧弁部24において負荷圧
は、パイロット圧力(減圧弁部のセット圧力)としての
み使われるので、その圧力がぬけることはなく、すなわ
ち、方向制御弁22をストロークさせた際、負荷圧がぬ
けることによるアクチュエータ88の自然降下はない。
【0011】前記負荷圧検出路82はもう一方の方向制
御弁22に配設されている圧力補償弁25の減圧弁部2
4の他方の圧力室66にも接続されているが、減圧弁部
24の一方の圧力室65は、方向制御弁22の中立位置
Aによってタンク86と接続しているため、負荷圧導入
用の第1油路53内の圧力はゼロで、よって圧力室66
内の圧力によって減圧弁部24は、チェック弁部23を
閉じる方向に付勢する。一方、チェック弁部24を開く
方向の圧力室aには、ポンプ吐出路81よりポンプ吐出
圧が導かれるため、全体として、ポンプ吐出圧と負荷圧
検出路82内の圧力の差圧分(=20kg/cm2 )に
よってチェック弁部23及び減圧弁部24をチェック弁
部23の開く方向にストロークさせるが、わずかにスト
ロークしポンプポート44の圧力がその差圧(=20k
g/cm2 )になれば、弱いばね69によってレシート
し、結果として、ストロークエンドまで減圧弁部24が
ストロークすることはなく、方向制御弁22側の油圧制
御には、何ら影響することはない。
【0012】方向制御弁22のいずれも第1圧油供給
位置Bにストロークさせるとき。 −各アクチュエータ88に必要とされる流量の合計
が油圧ポンプ20の最大吐出流量位置のとき。いま、方
向制御弁22をともに第1圧油供給位置Bにストローク
させ、各ポンプポート44と各導管89と各負荷圧導用
の第1油路53をそれぞれ接続させたとする。一方の減
圧弁部24は、圧力室66内の圧力が一方の圧力室65
内の圧力に等しくなるまで、また他方の減圧弁部24
は、圧力室66内の圧力が、一方の圧力室65内の圧力
に等しくなるまで、それぞれストロークエンドまでスト
ロークしたままである。いま、二つのアクチュエータ8
8,88の負荷圧のうち、左側のアクチュエータ88の
負荷圧がより大きいとする。仮に、左側アクチュエータ
26の負荷圧を100(kg/cm2 )、右側のアクチ
ュエータ27の負荷圧を10(kg/cm2 )とする。
負荷圧検出路82は、絞り91を介してタンク86と接
続されているので、方向制御弁ストローク前は負荷圧検
出路82内の圧力はゼロである。よって、各減圧弁部2
4は負荷圧検出用の第1油路53内の圧力によってもス
トロークし、ポンプ吐出圧が圧力検出導管34内の圧力
と連通させる。負荷圧検出路82内の圧力が低圧側であ
る右側のアクチュエータ88の導管90内の圧力(10
kg/cm2 )まで上昇すると、まず、右方の圧力補償
弁25の減圧弁部24が閉じる。左方の圧力補償弁25
の減圧弁部24はストロークしたままであり、負荷圧検
出路82内の圧力はポンプ吐出圧(20kg/cm2
と等しくなるまで上昇する。このとき高圧側である左側
のアクチュエータ88の方向制御弁55のポンプポート
44の圧力は100(kg/cm2 )であり、圧力補償
弁25のチェック弁部23は閉じていて、減圧弁部24
とは解離している。一方圧力補償弁25の減圧弁部24
は、二つの圧力室65と66内の圧力の差(20−10
=10kg/cm2 )でチェック弁部23を閉じる方向
に付勢する。一方、チェック弁部23の開く方向の圧力
室a内の圧力(ポンプ吐出圧)は20(kg/cm2
であるため、結果として方向制御弁22のポンプポート
44の圧力が10(kg/cm2 )になるまでチェック
弁部23が開いた後、弱いばね69によってレシートす
る。ポンプ調整用方向制御弁85によって、ある差圧
(20kg/cm2 )分だけ、負荷圧検出路82内の圧
力(20kg/cm2 )より高い圧力にポンプ吐出圧が
制御される(40kg/cm2 )。このときも高圧側の
圧力補償弁25のチェック弁部23は閉じたままで減圧
弁部24はストロークしたままで負荷圧検出路82内の
圧力は40(kg/cm2 )となり、一方、低圧側の圧
力補償弁25の減圧弁部24は、負荷圧検出路82と負
荷圧導入用の第1油路53内の圧力差(=30kg/c
2 )でチェック弁部23を閉じる方向に付勢し、結果
として方向制御弁22のポンプポート44の圧力は10
kg/cm2 のままである。このようにして、負荷圧検
出路82内の圧力とポンプ吐出圧が上昇し続け、やがて
ポンプ吐出圧が高圧側のアクチュエータ88の負荷圧
(100kg/cm2)と等しくなると、高圧側の圧力
補償弁25の減圧弁部23の二つの圧力室65と66内
の圧力はともに100kg/cm2 となり、弱いばね6
9によって、閉じチェック弁部23に当接する。このと
き低圧側の圧力補償弁25の減圧弁部24は負荷圧検出
路82と負荷圧導入用の第1油路53内の圧力差(10
0−10=90kg/cm2 )でチェック弁部23を閉
じる方向に付勢し、結果として低圧側の方向制御弁22
のポンプポート44の圧力は10kg/cm2 のままで
ある。再び、ポンプ調整用方向制御弁85によって、ポ
ンプ吐出圧が120(kg/cm2 )に制御される。こ
のとき高圧側の圧力補償弁25の減圧弁部23は、弱い
ばね69によってチェック弁部23に当接しているだけ
であり、チェック弁部23の二つの圧力室aとbの圧力
差によって、ここで始めてチェック弁部23が開き、ポ
ンプ吐出圧(120kg/cm2 )が方向制御弁22の
ポンプポート44に導かれる。一方、低圧側の圧力補償
弁25の減圧弁部24は負荷圧検出路82と負荷圧導入
用の第1油路53内の圧力差(=90kg/cm2 )分
でチェック弁部23を閉じる方向に付勢し続けるが、チ
ェック弁部23の開く方向の圧力室a内の圧力が120
(kg/cm2 )になったので方向制御弁22の入口ポ
ート44の圧力が30(kg/cm2 )(120−9
0)となる状態で、チェック弁部23及び減圧弁部24
が圧力バランスする。すなわち、チェック弁部23及び
減圧弁部24はわずかにストロークし、チェック弁部2
3において、120kg/cm2 から30kg/cm2
になるように絞っている状態となる。ここで初めて、こ
の油圧制御系はつり合い、高圧側の方向制御弁22のポ
ンプポート44の圧力が120kg/cm2 、低圧側の
方向制御弁22のポンプポート44の圧力が30kg/
cm2 となり、すなわち、二つの方向制御弁22,22
の入口圧と出口圧(負荷圧)の差は、ともに20kg/
cm2 に保たれることにより、二つの方向制御弁22,
22はともに、ストローク分だけで、アクチュエータ8
8,88に供給する流量を制御することができるように
なる。
【0013】−各アクチュエータ88,88に必要
とされる流量は合計が油圧ポンプ80の最大吐出流量以
上のとき。いま、アクチュエータ88,88の負荷圧お
よび必要流量を左側のアクチュエータ88が100kg
/cm2 、501/min、右側のアクチュエータ88
が10kg/cm2 、501/minとする。油圧ポン
プ80の最大吐出流量が1001/min以上のとき
は、前述の通り、方向制御弁22,22の入口圧と出口
圧の差が一定に保たれる(=20kg/cm2 )ため、
ストロークによって流量制御ができ、501/minず
つ流量分配することはできる。次に、油圧ポンプ80の
滞在吐出量が701/minになったとする。二つの方
向制御弁22,22の入口圧は前述の通り120kg/
cm2 、30kg/cm2 であるので、高圧側の方向制
御弁22への流量が501/minから201/min
に減る。低圧側の方向制御弁22への流量は、501/
minのままである。二つの方向制御弁22,22のス
トローク(開口面積)を変えないとすると、高圧側の方
向制御弁22の入口圧と出口圧の差圧が流量が減った
分、20kg/cm2 から下がる。いま、差圧が14k
g/cm2 、すなわち、入口圧が、120kg/cm2
から114(100+14)kg/cm2 に下がったと
する。この時圧力補償弁25の減圧弁部24の二つの圧
力室65,66の圧力は、ともに100kg/cm2
ままであるから、減圧弁部24は弱いばね69によって
チェック弁部23に当接しているだけであり、チェック
弁部23の閉じる方向の圧力室b内の圧力が120kg
/cm2 から114kg/cm2 に減少すれば、チェッ
ク弁部23が開いたまま(ストロークエンド)で、チェ
ック弁部23の開く方向の圧力室a内の圧力、すなわ
ち、ポンプ吐出圧が120kg/cm2 から114kg
/cm2 に減少する。この時(ポンプ吐出流量不足時)
にはポンプ吐出圧はポンプ調整用方向制御弁85の制御
によらなくなる。一方、低圧側の圧力補償弁25の減圧
弁部24の二つの圧力室65と66は、100kg/c
2 、10kg/cm2 のままで、その差圧90kg/
cm2 でチェック弁部63の閉じる方向に付勢し続け
る。一方、チェック弁部23の開く方向の圧力室a内の
圧力、すなわちポンプ吐出圧が114kg/cm2 に減
少したので、チェック弁部23の閉じる方向の圧力室b
内の圧力が30kg/cm2から24kg/cm2 に減
少した状態でチェック弁部23及び減圧弁部24が圧力
バランスする。よって、低圧側の方向制御弁22の入口
圧と出口圧の差圧は20kg/cm2 から14kg/c
2 (24−10)に減少する。方向制御弁22のこの
差圧の減少により低圧側のアクチュエータ88への供給
流量は501/minから減少し、その分高圧側のアク
チュエータ88への供給流量が201/minから増え
る。すなわち、方向制御弁22および22の入口圧と出
口圧の差圧が等しく、かつ、二つのアクチュエータ8
8,88への供給量がともに351/minずつに分配
される状態で、この油圧制御系がつり合う。
【0014】一つの油圧ポンプ80によって負荷され
るアクチュエータが3つ以上のとき。アクチュエータが
3つ以上のときも、方向制御弁と油圧ポンプの間に、同
じチェック弁部23及び減圧弁部24を備えた圧力補償
弁25を配設し、各減圧弁部の閉じる方向の圧力差を負
荷圧検出路82によってすべて連通するだけで、アクチ
ュエータが3つ以上のときも前述の作動原理による作動
が実現される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】かかる圧油供給装置に
おいて、方向制御弁22の第1・第2アクチェエータポ
ート34,35にアクチェエータ88の動作によって異
常高圧が発生したり、真空が発生したりする。この異常
高圧と真空発生を防止するには第1・第2アクチェエー
タポート34,35と第1・第2タンクポート47,4
8を吸込機能を有する吸込安全弁でそれぞれ連通すれば
良いが、この吸込安全弁は構造複雑で高価であるし、ア
クチェエータの数の2倍の吸込安全弁を必要とするから
装置全体が大変高価となる。
【0016】そこで、本発明は前述の課題を解決できる
ようにした圧油供給装置の吸込安全構造を提供すること
を目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】弁ブロック30に第1・
第2アクチェエータポート34,35と第1・第2タン
クポート47,48を連通する吸込弁120を設け、前
記弁ブロック30に第1・第2アクチェエータポート3
4,35を安全弁用ポート128に連通するチェック弁
131を設け、各弁ブロック30の安全弁用ポート12
8を共通の通路137に連通し、この共通の通路137
に安全弁138を設けた吸込安全構造。
【0018】
【作 用】複数の弁ブロック30の第1・第2アクチ
ェエータポート34,35の異常高圧を1つの安全弁1
38でリリーフ作動できるから、弁ブロック30の数に
関係なしに1つの安全弁138を設ければ良い。
【0019】
【実 施 例】本発明の実施例を図4以降を参照して説
明する。なお、従来と同一部材は符号を同一とする。弁
ブロック30の第1・第2アクチェエータポート34,
35と第1・第2タンクポート47,48を吸込弁12
0でそれぞれ連通する。この吸込弁120は弁ブロック
30のネジ孔121に筒状のハウジング122を螺合し
て取付け、このハウジング122内に弁123を嵌挿
し、その弁123をバネ124で連通孔125を閉じる
方向に付勢し、そのバネ室126を細孔127で第1・
第2アクチェエータポート34,35に連通する。これ
により、第1・第2アクチェエータポート34,35の
圧力が第1・第2タンクポート47,48の圧力よりも
低圧(真空発生時)の時に弁123がバネ124に抗し
て摺動して第1・第2タンクポート47,48の圧油が
第1・第2アクチェエータポート34,35に吸い込ま
れて真空を防止する。
【0020】弁ブロック30には第1アクチェエータポ
ート34と第2アクチェエータポート35を安全弁用ポ
ート128に連通する第1・第2連通孔129,130
が形成され、この第1・第2連通孔129,130にチ
ェック弁131がそれぞれ設けてある。このチェック弁
131は、弁ブロック30の取付孔133に弁134を
嵌挿し、この弁134とプラグ135との間にバネ13
6を設けて第1・第2連通孔129,130を閉じる方
向に付勢して安全弁用ポート128から第1・第2アク
チェエータポート34,35に圧油が流れることを阻止
し、これによって安全弁用ポート128には第1・第2
アクチェエータポート34,35の高圧側の圧力が導入
される。前記安全弁用ポート128は図6に示すように
弁ブロック共通の通路137に接続し、この通路137
に安全弁138が設けてある。例えば、図7に示すよう
に各弁ブロック30の安全弁用ポート128は左右側面
32,33に開口し、各弁ブロック30を接合組み立て
た時に各安全弁用ポート128が連通して共通の通路1
37となり、一端部の弁ブロック30にブロック139
を接合して取付け、このブロック139の安全弁用ポー
ト128に連通したポート140に安全弁138を設け
てある。
【0021】このようであるから、複数のアクチェエー
タ88を同時操作した時に最も高圧の負荷圧が共通の通
路137に導入され、この負荷圧が安全弁138の設置
圧以上になると安全弁138がリリーフ作動して異常高
圧が防止される。また、複数のアクチェエータ88に同
時に同じ異常圧が作用した時にはその異常圧が作用した
アクチェエータポートと対向する複数のチェック弁13
1が開いて共通の通路137に導かれて安全弁138よ
りリリーフするから同様に異常高圧を防止できる。
【0022】図4において、減圧弁部24の第3ポート
43と第2圧力室66をスプール64で遮断し、第3ポ
ート43と第2ポート42を連通・遮断するスリット状
の開口100をスプール64に形成し、第2ポート42
の圧油を第3ポート43より負荷圧検出路82に直接供
給する。第2圧力室66はダンパ用絞り101を介して
第3ポート43に連通し、フリーピストン68の圧力室
102をダンパ用絞り103で前記開口100に開口連
通する。これにより、スプール64が右方に摺動する時
には第2圧力室66内の圧油がダンパ用絞り101を通
って第3ポート43に流水、圧力室102の圧油はダン
パ用絞り103を通って第2ポート42に流れるのでス
プール64が急激に右方に摺動することを防止できる
し、スプール64が左方に摺動する時には前述と反対に
圧油が流れるから左方に急激に摺動することを防止でき
る。
【0023】チェック弁23については、チェック弁部
23のスプール60に第1ポート39とポンプポート4
4を連通・遮断する小径部104を形成して、スプール
60を右方に押す圧力室105を第1ポート39と区画
し、スプール60に形成したダンパ用絞り106と連通
孔108で第1ポート39に連通する。これにより、ス
プール66が右方、左方に摺動する時に第1ポート39
と圧力室105との間にダンパ用絞り106を通して圧
油が流れるから、スプール66が急激に左方、右方に摺
動することを防止できる。
【0024】
【発明の効果】複数の弁ブロック30の第1・第2アク
チェエータポート34,35に発生した異常高圧を1つ
の安全弁138で防止できるし、各弁ブロック30に設
けた吸込弁120で第1・第2アクチェエータポート3
4,35に真空が発生することを防止できるから、弁ブ
ロック30の数の2倍の数の吸込弁120と1つの安全
弁138で真空発生と異常高圧を防止できる。各弁ブロ
ック30を接合して組み立てると同時にブロック139
を取付ければ良いので、組立作業が簡単となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の圧油供給装置の回路図である。
【図2】先に出願した圧油供給装置の回路図である。
【図3】圧力補償弁と方向制御弁の具体例を示す断面図
である。
【図4】本発明の実施例を示す圧力補償弁と方向制御弁
の具体例を示す断面図である。
【図5】図4の平面図である。
【図6】複数の弁ブロックの安全弁用ポートを連通した
状態の分解斜視図である。
【図7】複数の弁ブロックを組み合わせた状態の斜視図
である。
【符号の説明】
20…油圧ポンプ、21…吐出路、22…方向制御弁、
23…チェック弁部、24…減圧弁部、25…圧力補償
弁、30…弁ブロック、31…スプール孔、34…第1
アクチュエータポート、35…第2アクチュエータポー
ト、37…チェック弁用孔、38…減圧弁用孔、39…
第1ポート、42…第2ポート、43…第3ポート、4
4…ポンプポート、45…第1負荷圧検出ポート、46
…第2負荷圧検出ポート、47…第1タンクポート、4
8…第2タンクポート、49…主スプール、53…第1
油路、54…第2油路、56…油孔、58…油孔、60
…スプール、64…スプール、65…第1圧力室、66
…第2圧力室、69…ばね、82…負荷圧検出路、88
…アクチュエータ、120…吸込弁、127…安全弁用
ポート、131…チェック弁、137…共通の通路、1
38…安全弁。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁ブロック30にスプール孔31とチェ
    ック弁用孔37と減圧弁用孔38を形成し、前記弁ブロ
    ック30にはスプール孔31に開口したポンプポート4
    4、第1・第2負荷圧検出ポート45,46、第1・第
    2アクチュエータポート34,35、第1・第2タンク
    ポート47,48をそれぞれ形成し、このスプール孔3
    1に各ポートを連通・遮断する主スプール49を嵌挿し
    て方向制御弁22とし、 前記弁ブロック30にはチェック弁用孔37に開口した
    第1ポート39及びチェック弁用孔37をポンプポート
    44に連通する油路56を形成し、そのチェック弁用孔
    37に第1ポート39と油路56を連通・遮断し、かつ
    遮断位置でストップされるスプール60を挿入してチェ
    ック弁部23とし、 前記弁ブロック30には減圧弁用孔38に開口する第2
    ・第3ポート42,43を形成し、この減圧弁用孔38
    にスプール64を嵌挿して第1圧力室65と第2圧力室
    66を形成し、その第1圧力室65を第2負荷圧検出ポ
    ート46に連通し、第2圧力室66を第3ポート43に
    連通し、前記スプール64をばね69で一方向に付勢し
    て前記チェック弁部23のスプール60を遮断位置に押
    しつけ保持して減圧弁部24とし、この減圧弁部24と
    前記チェック弁部23で圧力補償弁25とし、前記第1
    ・第2ポート39,42に油圧ポンプ20の吐出路21
    を接続し、前記第3ポート43に負荷圧検出路82を接
    続し、 前記第1・第2アクチェエータポート34,35と第1
    ・第2タンクポート47,48を吸込弁120でそれぞ
    れ連通し、第1・第2アクチェエータポート34,35
    と安全弁用ポート128をチェック弁131を介してそ
    れぞれ連通し、この安全弁用ポート128を各弁ブロッ
    ク30共通の通路137に連通し、その共通の通路13
    7に安全弁138を設けたことを特徴とする圧油供給装
    置の吸込安全構造。
  2. 【請求項2】 前記各弁ブロック30を接合組み立てて
    各安全弁用ポート128を連通し、その1つの弁ブロッ
    ク30にブロック139を接合して取付け、このブロッ
    ク139に前記安全弁用ポート128に連通した安全弁
    138を設けた請求項1記載の圧油供給装置の吸込安全
    構造。
JP16192292A 1992-05-29 1992-05-29 圧油供給装置の吸込安全構造 Pending JPH05332307A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023176031A1 (ja) * 2022-03-15 2023-09-21 川崎重工業株式会社 バルブブロック、及びそれを備えるマルチコントロール弁装置

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