JPH0533209A - 多ホ−ル紡糸口金 - Google Patents

多ホ−ル紡糸口金

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JPH0533209A
JPH0533209A JP20111591A JP20111591A JPH0533209A JP H0533209 A JPH0533209 A JP H0533209A JP 20111591 A JP20111591 A JP 20111591A JP 20111591 A JP20111591 A JP 20111591A JP H0533209 A JPH0533209 A JP H0533209A
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JP
Japan
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intervals
hole
discharge
holes
spinneret
Prior art date
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Pending
Application number
JP20111591A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Iohara
耕一 庵原
Hiroyuki Nagai
宏行 長井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Filing date
Publication date
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Priority to JP20111591A priority Critical patent/JPH0533209A/ja
Publication of JPH0533209A publication Critical patent/JPH0533209A/ja
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  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 細デニ−ル多フイラメント糸条を効率良くか
つ工程調子も良好で、均質な製品を得ることが可能な紡
糸口金を提供する。 【構成】 導入孔12を溝様形状に刻設し、一つの溝状
導入孔12に対して2列の直線上に吐出孔11を1.0
≦amm、該直線と直交する方向にbmm≦3.0の間隔を
保持すると共に、隣接導入孔12とcmm≧4.0の間隔
で、平均の吐出孔配置密度≧6個/cm2 にて全吐出孔数
≧144個を穿孔配列する。このため冷却風はより抵抗
なく選択的にc間を流れることができるので、吐出糸条
を揺動させることも少なく、品質の優れた製品を安定し
て得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は溶融紡糸口金に関するも
のであり、更に詳しくは細デニ−ル多フイラメント用の
溶融紡糸口金に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル、ポリアミド等の合成繊維
は織物、編物あるいは不織布等の材料として幅広く使用
されているが、近年これらの布帛の風合、機能性を高め
る上で単繊維のデニ−ルを細くする傾向がある。
【0003】例えば、50de/36filに代って5
0de/48fil,50de/72fil,50de
/96filが、あるいは75de/36filに代っ
て75de/72fil,75de/96fil,75
de/128fil,75de/144filが望まれ
ることも多くなつている。
【0004】更に将来には144filを越える細デニ
−ル超ハイマルチフイラメントのニ−ズが大きくなつて
くることが予想されている。
【0005】これら細デニ−ル多フイラメントの糸条を
効率よく製造しようとすると一枚の口金に多数の吐出孔
を穿孔する必要がある。しかしながら、特に一枚の口金
に144個以上の吐出孔を配置した場合、溶融吐出した
糸条の冷却が難しいため、繊維間の密着断糸が発生した
り、得られた糸条についても染斑が発生したりしてデニ
−ルの均一性が悪化するなどの欠点があつた。
【0006】この問題を解決するためには紡糸口金の面
積を広げればよいが、今度は一定の吐出量のポリマ−を
薄く広く吐出孔に分配させることが技術的に難しくなる
ため限度がある。
【0007】また、2個以上の紡糸口金から吐出した糸
条を合糸して巻取る方法もあるが、この方法においては
紡糸パツク当りの吐出量が小さくなるため製糸生産性に
劣るほか、ポリマ−の溶融滞留時間が長くなり熱劣化が
進むため紡糸性の悪化が懸念される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の問題
に鑑み、本発明者らは生産性の低下を来たすことなく、
しかも紡糸調子を悪化させず品質的にも優れた細デニ−
ルマルチフイラメントを得るための紡糸口金について鋭
意検討を行った結果、吐出孔を従来報告のないある特定
配置に設計することによつて本目的が可能であることを
見い出だし、本発明に至ったのである。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は吐出
孔が直線上に周期ammの間隔で繰り返し配置されると
ともに該直線と直交する方向に周期bmm、cmmの交
互間隔で繰り返し配置され、かつ次の条件(A)〜
(D)を満たしていることを特徴する多ホ−ル紡糸口
金。 (A) 全吐出孔数≧144個 (B) 平均の吐出孔配置密度≧6個/cm2 (C) 1.0≦a、b≦3.0 (D) c≧4.0
【0010】以下、本発明を図面に基づいて具体的に説
明する。図1は本発明の実施例を示す吐出孔の配置説明
図である。
【0011】ここで、先ず従来の口金を示し、該口金と
比較しつつ本発明を具体的に説明する。
【0012】図3は従来周知の正方格子形状に配列した
吐出孔1の配置を示す。この場合、吐出孔1の間隔はr
で示される。一般にrが4.0mm以上であるような場
合には冷却風は各吐出孔1の間、言い換えれば吐出フイ
ラメントの間を通り抜けることができるが、rが4.0
mm未満、特に3.0mmを切るような場合には、冷却
風の貫通が難しくなり、徒に吐出フイラメントを揺動さ
せる原因になる。
【0013】従って、周知の冷却風吹き出し面に近い方
の吐出フイラメントは冷却されるが揺れ易く、逆に遠い
側に位置する吐出フイラメントは冷却風が通り抜けてこ
ないため、全く強制冷却されないことになる。
【0014】この結果、前記のように吐出フイラメント
は密着断糸したり、断糸に至らない迄も染斑が発生した
り、デニ−ルの均一性が悪化することは避けられなかつ
た。
【0015】図3は正方格子形状の例を示したが、やは
り周知のダイヤモンド格子形状であつても或いは多重の
同心円周配置の紡糸口金であつても事情は同じであり、
吐出孔が本質的に均等に分布配置している限り冷却風を
貫通させることができないため、以上の問題は解決され
ない。
【0016】かかる従来の口金に対して、本発明による
口金の吐出孔配置を説明する。本発明に係る溶融紡糸口
金は図1に示すように吐出孔11は一方向に直線状に周
期aのピツチで繰り返し配置しており、かつそれと直交
する方向に周期bと周期cが交互になるように繰り返し
て配置する。この吐出孔配置において最も重要であるこ
とは冷却風が通り抜けるべき通路が確保されることであ
る。
【0017】すなわち、冷却風はaまたはbの間を貫通
することなくcの間を通過する。従って、cはaおよび
bより大であることが必要であり、より詳細にはa,b
の間隔が1.0〜3.0mmであるに対し、cは4.0
mm以上であることが必要である。
【0018】cの間隔が4.0mmに満たない場合、冷
却風の貫通性がやや不十分であり、フイラメント間に冷
却斑が生じる恐れがある。さらにcの間隔が3.0mm
以下になると冷却風の侵入が難しくなり、糸揺れによる
断糸が発生し易くなる。
【0019】一方、a,bの間隔が1.0mmに満たな
い場合、隣接する吐出フイラメントが過度に接近してく
るためベイラス効果等で密着が起こる可能性がある。逆
にa,bの間隔が3.0mm以上になつてくると吐出孔
の間隔が広がるため目的とする多ホ−ル高密度口金の穿
孔が難しくなる。
【0020】aとbの間隔はどちらが大であつても、あ
るいは全く同一であつても1.0〜3.0mmの範囲で
あれば差支えない。
【0021】本発明における紡糸口金は144個以上の
吐出孔11を有することが必要である。吐出孔11の数
が144個未満の場合には本発明によらずとも、従来か
ら公知の正方格子配列、ダイヤモンド格子配列あるいは
多重同心円周配列の口金で設計して差支えない。また、
本発明における紡糸口金の平均の吐出孔配置密度は6個
/cm2 以上であることが必要である。吐出孔配置が6個
/cm2 に満たず、かつ144個以上のホ−ル数を有する
口金はその面積が広がるため、今度は一定の吐出量のポ
リマ−を薄く広く均一に分配させることが難しくなる。
【0022】本発明における紡糸口金は冷却風が通り抜
ける通路が指定されているため、各吐出フイラメントは
全方向から冷却されるのではなく、一方向からのみ冷却
を受けることになる。これは紡糸後の単繊維デニ−ルが
太い場合には好ましいことではないが、本発明の目的と
する単繊維の細い銘柄については特に問題ない。
【0023】従って、本発明の紡糸口金は1孔当りの吐
出量が0.7g/分以下であるような細デニ−ルマルチ
フイラメントの溶融紡糸に対して適用することが好まし
い。
【0024】また、冷却紡糸筒としては横吹きのものを
使用することが好ましく、冷却風には間隔cの通路に並
行に流すことがより好ましい。
【0025】本発明における吐出孔11は非円形でも差
支えないが、直径が0.2mm以下の円形孔であること
がより好ましい。また本発明における吐出孔11の縦断
面方向の形状は如何なる形状のものでも差支えないが、
より好ましいのは図2に示すように導入孔12は溝様形
状に刻設されており、ひとつの溝状導入孔12に対して
2列の直線上に吐出孔11が配置されているものが本発
明の紡糸口金10を制作し易い利点がある。
【0026】
【実施例】以下、実施例により更に具体的に説明する。
【0027】
【実施例1、比較例1】図1に示すような吐出孔配置に
おいて、a=3.0mm、b=2.0mm、c=6.5
mmの特殊格子配列に従って配置した円形吐出孔(孔径
0.15mm、ランド長0.60mm)を全体として1
44個有する紡糸口金(直径64mm、厚み15mm)
を作製した。
【0028】また、比較のため図3において、r=3.
75mmの正方格子口金を同様に作製した。
【0029】これらの紡糸口金を使用して、固有粘度
0.64で酸化チタン含有量が0.3重量%のポリエス
テルチツプを紡糸温度295℃、紡速3300m/分で
溶融紡糸し、75de/144filの細デニ−ルマル
チフイラメントを得た。
【0030】この時の冷却は片面横吹き冷却紡糸筒を使
用し、口金下4cmから64cmの間で吹出し風速15
cm/sec、風量0.6Nm3 /分の条件の下に冷却
を行った。
【0031】このときの紡糸調子、得られた細デニ−ル
マルチフイラメントのデニ−ル斑、染斑を表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】比較例1の紡調、デニ−ル斑、染斑が不良
であるに対し、本発明による紡糸口金を使用した場合
(実施例1)には良好な結果が得られた。
【0034】
【実施例2、比較例2】図1において、a=b=1.5
mm、c=5.0mmの特殊格子配列に従って配置した
円形吐出孔(孔径0.08mm、ランド長0.48m
m)を全体として424個有する紡糸口金(直径64m
m、厚み15mm)を作製した。
【0035】また、比較のため図3において、r=2.
3mmの正方格子口金を同様に作製した。
【0036】これらの紡糸口金を使用して、実施例1と
同様にして溶融紡糸し、75de/424filの細デ
ニ−ルマルチフイラメントを得た。
【0037】この時の冷却は片面横吹き冷却筒を使用
し、口金下3cmから43cmの間で風速8cm/se
cにて冷却を行った。
【0038】このときの紡糸調子、得られた細デニ−ル
マルチフイラメントのデニ−ル斑、染斑を表2に示す。
【0039】
【表2】
【0040】比較例2の場合、紡糸不可であるに対し、
本発明による紡糸口金を使用した場合(実施例2)には
良好な結果が得られた。
【0041】
【発明の効果】以上に説明の如く、本発明によれば細デ
ニ−ル多フイラメント糸条を効率良くかつ工程調子も良
好で、品質の優れ製品を安定して得ることが可能になる
という顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す吐出孔配置説明図であ
る。
【図2】本発明の実施例を示す紡糸口金の平面図であ
る。
【図3】従来の吐出孔配置説明図である。
【符号の説明】
10 紡糸口金 11 吐出孔 12 導入孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吐出孔が直線上に周期ammの間隔で繰
    り返し配置されるとともに該直線と直交する方向に周期
    bmm、cmmの交互間隔で繰り返し配置され、かつ次
    の条件(A)〜(D)を満たしていることを特徴する多
    ホ−ル紡糸口金。 (A) 全吐出孔数≧144個 (B) 平均の吐出孔配置密度≧6個/cm2 (C) 1.0≦a、b≦3.0 (D) c≧4.0
  2. 【請求項2】 ポリマ−導入孔が溝様形状に穿孔されて
    おり、1つの溝部に対して2列の直線上に吐出孔が配置
    されている請求項1記載の紡糸口金。
JP20111591A 1991-07-17 1991-07-17 多ホ−ル紡糸口金 Pending JPH0533209A (ja)

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