JP2846169B2 - 多孔紡糸口金 - Google Patents

多孔紡糸口金

Info

Publication number
JP2846169B2
JP2846169B2 JP35446091A JP35446091A JP2846169B2 JP 2846169 B2 JP2846169 B2 JP 2846169B2 JP 35446091 A JP35446091 A JP 35446091A JP 35446091 A JP35446091 A JP 35446091A JP 2846169 B2 JP2846169 B2 JP 2846169B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
discharge
present
discharge holes
spinneret
cooling air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP35446091A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05171506A (ja
Inventor
耕一 庵原
宏行 長井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP35446091A priority Critical patent/JP2846169B2/ja
Publication of JPH05171506A publication Critical patent/JPH05171506A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2846169B2 publication Critical patent/JP2846169B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は溶融紡糸口金に関するも
のであり、更に詳しくは細デニ−ル多フィラメント用の
溶融紡糸口金に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル、ポリアミド等の合成繊維
は織物、編物あるいは不織布等の材料として幅広く使用
されているが、近年これらの布帛の風合、機能性を高め
る上で単繊維のデニ−ルを細くする傾向がある。
【0003】例えば、50de/36filに代って5
0de/48fil,50de/72fil,50de
/96filが、あるいは75de/36filに代っ
て75de/48fil,75de/72fil,75
de/96fil,75de/128filが望まれる
ことも多くなっている。
【0004】更に将来には144filを越える細デニ
−ル超ハイマルチフィラメントのニ−ズが大きくなつて
くることが予想されている。
【0005】これら細デニ−ル多フィラメントの糸条を
効率よく製造しようとすると一枚の口金に多数の吐出孔
を穿孔する必要がある。しかしながら、一枚の口金に7
2個以上の吐出孔を配置した場合、溶融吐出した糸条の
冷却が難しいため、繊維間の密着断糸が発生したり、得
られた糸条についても染斑が発生したりしてデニールの
均一性が悪化するなどの欠点があつた。
【0006】この問題を解決するためには紡糸口金の面
積を広げればよいが、今度は一定の吐出量のポリマ−を
薄く広く吐出孔に分配させることが技術的に難しくなる
ため限度がある。
【0007】また、2個以上の紡糸口金から吐出した糸
条を合糸して巻取る方法もあるが、この方法においては
紡糸パック当りの吐出量が小さくなるため製糸生産性に
劣るほか、ポリマ−の溶融滞留時間が長くなり熱劣化が
進むため紡糸性の悪化が懸念される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の問題
に鑑み、本発明者らは生産性の低下を来たすことなく、
しかも紡糸調子を悪化させず品質的にも優れた細デニ−
ルマルチフィラメントを得るための紡糸口金について鋭
意検討を行った結果、吐出孔を従来報告のないある特定
配置に設計することによつて本目的の達成が可能である
ことを見い出だし、本発明に至ったのである。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は吐出
孔が直線上に周期ammの間隔で繰り返し配置されると
ともに該直線と直交する方向に周期bmmの間隔で平行
に配列され、かつ次の条件(A)〜(D)を満たしてい
ることを特徴する多紡糸口金である。 (A) 144個>全吐出孔数≧72個 (B) 平均の吐出孔配置密度≧6個/cm2 (C) 4.0≧a≧1.0 (D) b≧5.0 以下、本発明を図面に基づいて具体的に説明する。図1
は本発明の実施例を示す吐出孔の配置説明図である。
【0010】ここで、先ず従来の口金を示し、該口金と
比較しつつ本発明を具体的に説明する。
【0011】図2は従来周知の正方格子形状に配列した
吐出孔1の配置を示す。
【0012】この場合、吐出孔1の間隔はrで示され
る。一般にrが5.0mm以上であるような場合には冷
却風は各吐出孔1の間、言い換えれば吐出フィラメント
の間を通り抜けることができるが、rが5.0mm未
満、特に3.0mmを切るような場合には、冷却風の貫
通が難しくなり、いたずらに吐出フィラメントを揺動さ
せる原因になる。
【0013】従って、周知の冷却風吹き出し面に近い方
の吐出フィラメントは冷却されるが揺れ易く、逆に遠い
側に位置する吐出フィラメントは冷却風が通り抜けてこ
ないため、全く強制冷却されないことになる。
【0014】この結果、前記のように吐出フィラメント
は密着断糸したり、断糸に至らない迄も染斑が発生した
り、デニ−ルの均一性が悪化することは避けられなかつ
た。図2は正方格子形状の例を示したが、やはり周知の
ダイヤモンド格子形状であつても或いは多重の同心円周
配置の紡糸口金であつても事情は同じであり、吐出孔が
本質的に均等に分布配置している限り冷却風を貫通させ
ることができないため、以上の問題は解決されない。
【0015】かかる従来の口金に対して、本発明による
口金の吐出孔配置を説明する。本発明に係る溶融紡糸口
金は図1に示すように吐出孔11は一方向に直線上に周
期aのピッチで繰り返し配置しており、かつそれと直交
する方向に周期bの間隔で平行に繰り返して配置する。
この吐出孔配置において最も重要であることは冷却風が
通り抜けるべき通路が確保されることである。すなわ
ち、横吹きの冷却風はbの間をを通過する。
【0016】従って、bはaより大であることが必要で
あり、より詳細にはaの間隔が1.0〜4.0mmであ
るに対し、bは5.0mm以上であることが必要であ
る。
【0017】bの間隔が5.0mmに満たない場合、冷
却風の貫通性がやや不十分であり、フィラメント間に冷
却斑が生じる恐れがある。さらにbの間隔が3.0mm
以下になると冷却風の侵入が難しくなり、糸揺れによる
断糸が発生し易くなる。
【0018】一方、aの間隔が1.0mmに満たない場
合、隣接する吐出フィラメントが過度に接近してくるた
めベイラス効果等で密着が起こる可能性がある。逆にa
の間隔が4.0mmを越えるようになつてくると吐出孔
の間隔が広がるため目的とする多ホ−ル高密度口金の穿
孔が難しくなる。
【0019】本発明における紡糸口金は72個以上の吐
出孔11を有することが必要である。吐出孔11の数が
72個未満の場合には本発明によらずとも、従来から公
知の正方格子配列、ダイヤモンド格子配列あるいは多重
同心円周配列の口金で設計して差支えない。
【0020】逆に吐出孔の数が144個以上のような場
合、本発明における孔配置をとらせることが難しく、紡
糸口金の大きさが大きくなる欠点がある。
【0021】本発明における紡糸口金は冷却風が通り抜
ける通路が指定されているため、各吐出フィラメントは
全方向から冷却されるのではなく、特定の一方向、すな
わち周期aで配置された直線に平行な方向の横吹き風を
受けることが必要である。
【0022】これは紡糸後の単繊維デニ−ルが太い場合
には好ましいことではないが、本発明の目的とする単繊
維の細い銘柄については特に問題ない。
【0023】従って、本発明の紡糸口金は1孔当りの吐
出量が0.7g/分以下であるような細デニ−ルマルチ
フィラメントの溶融紡糸に対して適用することが好まし
い。また、冷却紡糸筒としては横吹きのものを使用する
ことが好ましく、冷却風には間隔bの通路を流れるこ
と、すなわち冷却風は周期aのピッチで吐出孔が配列す
る直線に並行に流すことがより好ましい。
【0024】本発明における吐出孔11は非円形でも差
支えないが、直径が0.2mm以下の円形孔であること
がより好ましい。また本発明における吐出孔11の縦断
面方向の形状は如何なる形状のものでも差支えないが、
より好ましいのは導入孔は溝様形状に刻設されており、
ひとつの溝部に対して直線上に吐出孔11が配置されて
いるものが本発明の紡糸口金を制作し易い利点がある。
【0025】
【実施例】以下、実施例により更に具体的に説明する。
【0026】
【実施例1、比較例1】図1に示すような吐出孔配置に
おいて、a=2.5mm、b=8.0mmの配列に従っ
て配置した円形吐出孔(孔径0.15mm、ランド長
0.60mm)を全体として96個有する紡糸口金(直
径64mm、厚み15mm)を作製した。また、比較の
ため図2において、r=4.6mmの正方格子口金を同
様に作製した。
【0027】これらの紡糸口金を使用して、固有粘度
0.64で酸化チタン含有量が0.5重量%のポリエス
テルチツプを紡糸温度295℃、紡速3300m/分で
溶融紡糸し、70de/96filの細デニ−ルマルチ
フィラメントを得た。
【0028】この時の冷却は片面横吹き冷却紡糸筒を使
用し、口金下4cmから64cmの間で吹出し風速15
cm/sec、風量0.6Nm3 /分の条件の下に冷却
を行った。
【0029】このとき得られた細デニ−ルマルチフィラ
メントのデニ−ル斑、染斑を表1に示す。
【0030】
【表1】 比較例1のデニ−ル斑、染斑が不良であるに対し、本発
明による紡糸口金を使用した場合(実施例1)には良好
な結果が得られた。
【0031】
【発明の効果】以上に説明の如く、本発明によれば細デ
ニ−ル多フィラメント糸条を効率良くかつ工程調子も良
好で、品質の優れ製品を安定して得ることが可能になる
という顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す吐出孔配置説明図であ
る。
【図2】従来の吐出孔配置説明図である。
【符号の説明】
11 吐出孔

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吐出孔が直線上に周期ammの間隔で繰
    り返し配置されるとともに該直線と直交する方向に周期
    bmmの間隔で平行に配列され、かつ次の条件(A)〜
    (D)を満たしていることを特徴する多孔紡糸口金。 (A) 144個>全吐出孔数≧72個 (B) 平均の吐出孔配置密度≧6個/cm2 (C) 4.0≧a≧1.0 (D) b≧5.0
JP35446091A 1991-12-20 1991-12-20 多孔紡糸口金 Expired - Fee Related JP2846169B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35446091A JP2846169B2 (ja) 1991-12-20 1991-12-20 多孔紡糸口金

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35446091A JP2846169B2 (ja) 1991-12-20 1991-12-20 多孔紡糸口金

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05171506A JPH05171506A (ja) 1993-07-09
JP2846169B2 true JP2846169B2 (ja) 1999-01-13

Family

ID=18437711

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35446091A Expired - Fee Related JP2846169B2 (ja) 1991-12-20 1991-12-20 多孔紡糸口金

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2846169B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05171506A (ja) 1993-07-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US2945739A (en) Process of melt spinning
EP0067557B1 (en) Spinneret and melt spinning process
US2816349A (en) Fibers and fabrics
US20070190884A1 (en) Fabrics made of fibers having square cross section
EP0086631B1 (en) Spinneret plate
JPS6218645B2 (ja)
JPH07501588A (ja) 微細デニールのステープルファイバー
JP2846169B2 (ja) 多孔紡糸口金
JPS62243824A (ja) ポリエステル極細繊維の製造方法
US3728428A (en) Process for producing hollow filaments
JP4009370B2 (ja) ポリエステル繊維の製造法
JP2790567B2 (ja) 紡糸口金
US20040052883A1 (en) Delayed quench apparatus
JP2711169B2 (ja) 極細繊維の製造方法
JPH07126910A (ja) 溶融紡糸口金
US5219506A (en) Preparing fine denier staple fibers
JPH0533209A (ja) 多ホ−ル紡糸口金
JP2734700B2 (ja) 多フィラメント紡糸口金および溶融紡糸方法
JP4148001B2 (ja) 極細マルチフィラメント糸の製造方法および溶融紡糸装置
JPS59228011A (ja) 溶融紡糸用口金
JPH01239044A (ja) 炭素繊維およびその製造方法
JP2734699B2 (ja) 多フィラメント用紡糸口金
JPH0231126B2 (ja)
JP2006316356A (ja) 溶融紡糸口金
JPH07126911A (ja) 溶融紡糸口金

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081030

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091030

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091030

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 12

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101030

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees