JPH053311B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH053311B2 JPH053311B2 JP61230911A JP23091186A JPH053311B2 JP H053311 B2 JPH053311 B2 JP H053311B2 JP 61230911 A JP61230911 A JP 61230911A JP 23091186 A JP23091186 A JP 23091186A JP H053311 B2 JPH053311 B2 JP H053311B2
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- Japan
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- ethylene
- layer
- propylene
- infusion
- container
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- Expired - Lifetime
Links
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Landscapes
- Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
［産業上の利用分野］
本発明は、血液・血漿代用液など静脈注射用の
輸液を収容する可撓性を有する輸液用プラスチツ
ク容器に関するものである。
輸液を収容する可撓性を有する輸液用プラスチツ
ク容器に関するものである。
［従来の技術］
上記静脈注射用の輸液を収容する容器として従
来より多用されているのはガラス製容器である。
ガラス製容器は、滅菌時に加えられる高温度に対
して十分に耐えることができ、さらにきわめて透
明性が高いという特徴のほかに、化学的に安定し
ているので内部から異物が析出することがなくき
わめて衛生的であるという特徴を有する。
来より多用されているのはガラス製容器である。
ガラス製容器は、滅菌時に加えられる高温度に対
して十分に耐えることができ、さらにきわめて透
明性が高いという特徴のほかに、化学的に安定し
ているので内部から異物が析出することがなくき
わめて衛生的であるという特徴を有する。
また、近年落としても割れないこと、軽量であ
ることなどの利点により急速にプラスチツク化が
進んでおり、特に耐熱性・透明性の点よりプロピ
レン単独重合体をブロー成形した輸液用プラスチ
ツク容器が知られている。
ることなどの利点により急速にプラスチツク化が
進んでおり、特に耐熱性・透明性の点よりプロピ
レン単独重合体をブロー成形した輸液用プラスチ
ツク容器が知られている。
［発明が解決しようとする問題点］
しかしながら、前掲前者のガラス製容器であれ
ば落とすと割れるという欠点及び重いという欠点
を有しており、さらに前掲前者のプラスチツク製
容器であれば、硬くて変形せず、点滴時に口部を
下にして、内部に空気を供給せずとも自らの胴部
を変形して点滴を行うという所謂『自然滴下』を
行うことができないという欠点を有している。な
お、特開昭61−135664号公報にプロピレン単独重
合体層の両側にエチレン−プロピレン共重合体層
を積層した３層フイルムを２枚重ねてヒートシー
ルして袋状の容器を製造する技術が示されている
が、これは、フイルムによる成形である点、エチ
レン−プロピレン共重合体が内層と外層に配され
る点、したがつて内層にエチレン−プロピレン共
重合体を配したために加熱滅菌時にエチレン−プ
ロピレン共重合体より析出する異物が発生する点
について何ら考慮されておらず、さらに、外層に
エチレン−プロピレン共重合体を配したために外
からの接触に対して表面が傷つき易く、外観特に
運搬時及び使用時の透明性の低下について考慮さ
れていない。
ば落とすと割れるという欠点及び重いという欠点
を有しており、さらに前掲前者のプラスチツク製
容器であれば、硬くて変形せず、点滴時に口部を
下にして、内部に空気を供給せずとも自らの胴部
を変形して点滴を行うという所謂『自然滴下』を
行うことができないという欠点を有している。な
お、特開昭61−135664号公報にプロピレン単独重
合体層の両側にエチレン−プロピレン共重合体層
を積層した３層フイルムを２枚重ねてヒートシー
ルして袋状の容器を製造する技術が示されている
が、これは、フイルムによる成形である点、エチ
レン−プロピレン共重合体が内層と外層に配され
る点、したがつて内層にエチレン−プロピレン共
重合体を配したために加熱滅菌時にエチレン−プ
ロピレン共重合体より析出する異物が発生する点
について何ら考慮されておらず、さらに、外層に
エチレン−プロピレン共重合体を配したために外
からの接触に対して表面が傷つき易く、外観特に
運搬時及び使用時の透明性の低下について考慮さ
れていない。
［問題点を解決するための手段］
本発明は、ブロー成形により形成された内部に
静脈注射用などの輸液を充填する輸液用プラスチ
ツク容器において、内層及び外層にプロピレン単
独重合体を配し、中間層に３〜９重量％のエチレ
ンを含有するエチレン−プロピレンランダム共重
合体を配して三層構造とするとともに中間層の肉
厚を全体の50％以上としたことを特徴とするもの
である。
静脈注射用などの輸液を充填する輸液用プラスチ
ツク容器において、内層及び外層にプロピレン単
独重合体を配し、中間層に３〜９重量％のエチレ
ンを含有するエチレン−プロピレンランダム共重
合体を配して三層構造とするとともに中間層の肉
厚を全体の50％以上としたことを特徴とするもの
である。
［作用］
このように内層及び外層にプロピレン単独重合
体を配したので加熱滅菌時の衛生性を保持すると
ともに表面が硬いので傷つきにくく運搬時及び使
用時の透明性の低下がなく、また中間層に３〜９
重量％のエチレンを含有するエチレン−プロピレ
ンランダム共重合体を配ししかもその肉厚を全体
の50％以上としたので容器全体としての柔軟性が
得られ、その結果自然滴下性が良好であり、各層
間の接着強度はそれぞれプロピレンを主体とする
プラスチツクから構成されるので、ことさら接着
層を介在させることなく形成することができるの
である。
体を配したので加熱滅菌時の衛生性を保持すると
ともに表面が硬いので傷つきにくく運搬時及び使
用時の透明性の低下がなく、また中間層に３〜９
重量％のエチレンを含有するエチレン−プロピレ
ンランダム共重合体を配ししかもその肉厚を全体
の50％以上としたので容器全体としての柔軟性が
得られ、その結果自然滴下性が良好であり、各層
間の接着強度はそれぞれプロピレンを主体とする
プラスチツクから構成されるので、ことさら接着
層を介在させることなく形成することができるの
である。
［実施例］
本発明の一実施例を図面に基づき説明する。
図中、１は容器本体２及びキヤツプ３より構成
される輸液用プラスチツク容器である。容器本体
２は中間層２ｂ、外層２ａ及び内層２ｃより構成
され、中間層２ｂにはエチレン−プロピレンラン
ダム共重合体を有し、外層２ａと内層２ｃにはプ
ロピレン単独重合体を有する。なお、外層２ａは
0.4mm、中間層２ｂは0.6mm、内層２ｃは0.2mmであ
る。上記輸液用プラスチツク容器１は、上記構成
のパリスンをブロー成形することにより得られ
る。
される輸液用プラスチツク容器である。容器本体
２は中間層２ｂ、外層２ａ及び内層２ｃより構成
され、中間層２ｂにはエチレン−プロピレンラン
ダム共重合体を有し、外層２ａと内層２ｃにはプ
ロピレン単独重合体を有する。なお、外層２ａは
0.4mm、中間層２ｂは0.6mm、内層２ｃは0.2mmであ
る。上記輸液用プラスチツク容器１は、上記構成
のパリスンをブロー成形することにより得られ
る。
外層２ａ及び内層２ｃのプロピレン単独重合体
はメルトフロ−レイト（JIS K6758、以下MFR
という）が0.2〜5.0ｇ／10minで、曲げ弾性率
（JIS K7203）8000〜14000Km／cm2のもが使用でき
る。
はメルトフロ−レイト（JIS K6758、以下MFR
という）が0.2〜5.0ｇ／10minで、曲げ弾性率
（JIS K7203）8000〜14000Km／cm2のもが使用でき
る。
また、中間層２ｂのエチレン−プロピレンラン
ダム共重合体とは、エチレン含量が３〜９重量％
で、MFRが0.5〜3.0ｇ／10min、曲げ弾性率2000
〜5000Km／cm2のもが使用できる。
ダム共重合体とは、エチレン含量が３〜９重量％
で、MFRが0.5〜3.0ｇ／10min、曲げ弾性率2000
〜5000Km／cm2のもが使用できる。
本発明の目的である自然滴下を行い得るための
柔軟性を満足するためには、一般的に容器全体と
して6000Kg／cm2以下の曲げ弾性率であることが必
要である。このためには、中間層のエチレン−プ
ロピレンランダム共重合体は、少なくとも全肉厚
に対して50％以上の比率の肉厚が必要である。
柔軟性を満足するためには、一般的に容器全体と
して6000Kg／cm2以下の曲げ弾性率であることが必
要である。このためには、中間層のエチレン−プ
ロピレンランダム共重合体は、少なくとも全肉厚
に対して50％以上の比率の肉厚が必要である。
［発明の効果］
本発明は以上のように構成したので、ブロー成
形により形成された容器は、衛生性を保持しなが
ら表面の傷つきによる透明性の低下がなく、しか
も自然滴下を行うに適した柔軟性と層間接着性を
有するものである。
形により形成された容器は、衛生性を保持しなが
ら表面の傷つきによる透明性の低下がなく、しか
も自然滴下を行うに適した柔軟性と層間接着性を
有するものである。
第１図は本発明一実施例に係る輸液用プラスチ
ツク容器の全体斜視図、第２図は第１図の輸液用
プラスチツク容器の胴部の一部を示す要部破断側
面図である。 １……輸液用プラスチツク容器、２……容器本
体、２ａ……外層、２ｂ……中間層、２ｃ……内
層。
ツク容器の全体斜視図、第２図は第１図の輸液用
プラスチツク容器の胴部の一部を示す要部破断側
面図である。 １……輸液用プラスチツク容器、２……容器本
体、２ａ……外層、２ｂ……中間層、２ｃ……内
層。
Claims (1)
- １ ブロー成形により形成された内部に静脈注射
用などの輸液を充填する輸液用プラスチツク容器
において、内層及び外層にプロピレン単独重合体
を配し、中間層に３〜９重量％のエチレンを含有
するエチレン−プロピレンランダム共重合体を配
して三層構造とするとともに中間層の肉厚を全体
の50％以上としたことを特徴とする輸液用プラス
チツク容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61230911A JPS6384553A (ja) | 1986-09-29 | 1986-09-29 | 輸液用プラスチツク容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61230911A JPS6384553A (ja) | 1986-09-29 | 1986-09-29 | 輸液用プラスチツク容器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6384553A JPS6384553A (ja) | 1988-04-15 |
| JPH053311B2 true JPH053311B2 (ja) | 1993-01-14 |
Family
ID=16915214
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61230911A Granted JPS6384553A (ja) | 1986-09-29 | 1986-09-29 | 輸液用プラスチツク容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6384553A (ja) |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62106765A (ja) * | 1985-11-01 | 1987-05-18 | 昭和電工株式会社 | 医療用袋 |
-
1986
- 1986-09-29 JP JP61230911A patent/JPS6384553A/ja active Granted
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62106765A (ja) * | 1985-11-01 | 1987-05-18 | 昭和電工株式会社 | 医療用袋 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6384553A (ja) | 1988-04-15 |
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