JPH05331145A - アセタール類の合成法 - Google Patents
アセタール類の合成法Info
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- JPH05331145A JPH05331145A JP4132707A JP13270792A JPH05331145A JP H05331145 A JPH05331145 A JP H05331145A JP 4132707 A JP4132707 A JP 4132707A JP 13270792 A JP13270792 A JP 13270792A JP H05331145 A JPH05331145 A JP H05331145A
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- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
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- Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)
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Abstract
の提供。 【構成】式(I)と式(II)と式(III)で表わされる
化合物を、 ルイス酸および/または金属塩の存在下反応させてなる
一般式(IV) (式中R1はアルキル基、アリール基、ヘテロ環基;R
2はアルキル基、アリール基;R3,R4はH、アルキ
ル基、アルコキシカルボニル基等;X1,X2は5〜6
員アゾール環形成に必要な非金属原子団である)で表わ
されるアセタール類の合成法。
Description
種々の有機合成中間体として有用なアセタール骨格を有
する化合物を簡便かつ安価に合成する手法を提供するも
のである。
らず、一般的な方法としては特願平3−145175号
記載の方法がある。具体的にはスキーム(I)
ヒドでメチロール化することにより(B)を合成し、そ
れをメルカプトアゾールとヨウ化亜鉛の存在下反応させ
て目的とする(C)を合成するというものであった。し
かしながらこの方法では i) 目的物を得るのに2工程を
要すること、ii) 各工程の収率が低いこと、iii)中間体
である(B)の収率が低く、結晶性も悪いため(B)を
カラム精製以外の手段で単離することは極めて困難であ
ること、iv)更に(B)の合成時にパラホルムアルデヒ
ドが冷却管に付着してしまうこと、v)(B)の純度を高
くしないと(C)の合成反応がうまくいかないこと、な
どの問題点があった。
ールを簡便かつ経済的に合成できる合成法を提供するこ
とである。
(I)と一般式(II)と一般式(III)で表わされる化合物
をルイス酸および/または金属塩の存在下反応させるこ
とによって一般式(IV)で表わされるアセタール類を合成
することを特徴とするアセタール類の合成法によって達
成された。
基、アリール基もしくはヘテロ環基を表わす。R2 は置
換もしくは無置換のアルキル基もしくはアリール基を表
わす。
脂肪族基、アリール基もしくはヘテロ環基を表わす。)
するのに必要な非金属原子団を表わし、さらに他の環が
縮環していてもよく、またアゾール環もしくは縮合環上
に置換基を有していてもよい。)
式(I)〜一般式(III)と同義である。またX2 は一般
式(III)のX1 と同じ原子団を表わす。)
説明する。R1 はアルキル基(メチル、tert−ブチル、
2−エチルヘキシル、デシル、オクタデシルなど)、ア
リール基(フェニル、1−ナフチル、2−ナフチルな
ど)、ヘテロ環基(3−ピリジル、2−チエニル、1−
メチル−3−インドリルなど)を表わす。またこれらの
基は置換基を有していてもよく、置換基としては水酸
基、カルバモイル基(カルバモイル、ジメチルカルバモ
イル、プロピルカルバモイル、オクタデシルカルバモイ
ル、モルホリノカルボニルなど)、アルコキシ基(メト
キシ、tert−ブトキシ、テトラデシルオキシなど)、ア
リールオキシ(フェノキシ、2−ナフトキシなど)、ア
ルキルチオ基(メチルチオ、イソプロピルチオ、デシル
チオなど)、アリールチオ基(フェニルチオ、1−ナフ
チルチオなど)、アルコキシカルボニル基(メトキシカ
ルボニル、2−エチルヘキシルオキシカルボニル、2−
ヘキシルデシルオキシカルボニル、イソプロピルオキシ
カルボニルなど)、アリールオキシカルボニル(フェノ
キシカルボニルなど)、アシル基(アセチル、ピバロイ
ル、ベンゾイルなど)、スルホニル基(メタンスルホニ
ル、p−トルエンスルホニルなど)、ニトロ基、シアノ
基、ハロゲン原子(フルオロ、クロロ、ブロモなど)、
スルファモイル基、アシルアミノ基(アセチルアミノ、
ブタノイルアミノ、ベンゾイルアミノなど)、スルホニ
ルアミノもしくはアミノ基(ジメチルアミノなど)など
が挙げられる。またこれら置換基は更に置換されていて
もよい。
のアルキル基(メチル、イソプロピル、エチル、ヘキシ
ル、テトラデシル、ベンジルなど)もしくはアリール基
(フェニル、1−ナフチル、2−ナフチルなど)を表わ
す。置換基としてはR1 の置換基の例で挙げたものと同
じである。
いて説明する。R3 とR4 はそれぞれ独立に水素原子、
アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ
カルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモ
イル基、スルファモイル基、アリール基もしくは複素環
基を表わす。アリール基としてはフェニル、ナフチルな
どが挙げられる。複素環基としては2−フリル、2−チ
エニルなどが挙げられる。またこれら以外の基の具体例
はR1 の説明で挙げたものなどがある。R3 もしくはR
4 が水素原子以外の基を表わすとき、これらの基はさら
に置換基を有していてもよい。
素数1〜6のアルキル基、もしくはフェニル基を表わす
場合であり、更に好ましくはR3 とR4 のうち少なくと
も1つが水素原子を表わす場合であり、特に好ましくは
R3 とR4 が水素原子を表わす場合である。
いて説明する。X1 は5ないし6員のアゾール環を形成
するのに必要な非金属原子団を表わし、更に他の環が縮
環していてもよく、またアゾール環もしくは縮合環上に
置換基を有していてもよい。一般式(III)で表わされる
化合物のメルカプトアゾール部位の構造として好ましく
は以下の一般式( III−1)〜( III−8)で表わされ
るものである。( III−1)〜( III−8)の式中アゾ
ール環からでている結合手は水素原子もしくは置換基と
の結合位置を表わす。
( III−2)、( III−4)、( III−5)、( III−
6)であり、特に好ましくは( III−1)、と( III−
4)である。置換基としては一般式(I)のR1 の置換
基として挙げた基のほか、アルキル基(エチル、ブチ
ル、tert−ブチル、ベンジルなど)もしくはアリール基
(フェニルなど)が挙げられる。またこれらの基はさら
に置換基を有していてもよい。置換基として好ましくは
アルキル基、アリール基、アルキルチオ基、アルコキシ
カルボニル基もしくはアリールオキシカルボニル基であ
る。
(BF3 ・oEt2 、BCl3 、BBr3 、B(OCH
3 )3 など)、3価のアルミニウム(AlCl3 、Al
Br3など)、2価のニッケル(NiCl2 など)、2
価の亜鉛(ZnCl2 、ZnBr2 、ZnI2 など)、
4価もしくは5価のバナジウム(VOCl2 、VCl5
など)、1価もしくは2価の銀(AgCl、AgCl2
など)、ヨードトリメチルシラン、1価もしくは2価の
銅(CuBr2 、CuCl2 、CuSO4 、CuI、C
uClなど)、固体酸触媒などが挙げられる。
・oEt2 、BCl3 、BBr3 、B(OCH3 )3 な
ど)、亜鉛系(ZnCl2 、ZnBr2 、ZnI2 な
ど)、銅系(CuBr2 、CuCl2 、CuSO4 な
ど)の試薬である。この中で特に好ましくはBF3 もし
くはそのエーテル錯体、BCl3 、2価の銅塩(CuB
r 2 、CuCl2 )である。またこれらの試薬を複数併
用してもいいし、これらの試薬にLiBrやLiCl、
LiI、NaCl、NaBr、NaI、KBr、KI、
HCl、HBrなどのハロゲンイオンソースを別途添加
して用いてもよい。更に金属酸化物(CuO、ZnOな
ど)や金属水酸化物(Cu(OH)2 、Zn(OH)2
など)を系内でプロトン酸(HBr、HCl、H2 SO
4 など)と反応させるなどの方法で、系中で金属塩を生
成させてもよい。また系内にモレキュラーシーブズや硫
酸マグネシウム、塩化カルシウムなどの脱水剤を共存さ
せてもよい。
I)、一般式(III)で表わされる各化合物を等モル用い
ればよい。また反応を促進させる為にいずれかを過剰に
用いてもよく、その場合三者の中で最もモル数の少ない
ものに対して10倍以内であることが好ましく、望まし
くは2倍以内である。ルイス酸もしくは金属塩のモル数
は、前述の一般式(I)〜(III)で表わされる3種の化
合物のうち最もモル数の少ないものに対して0.001
倍から10倍のモル数で用いることができる。最適値は
用いるルイス酸もしくは金属塩の種類によって異なるが
銅系以外のものでは0.5倍から4倍の範囲で用いるこ
とが好ましい。また銅系のものでは0.005倍から
0.5倍の範囲で用いることが経済的、環境的な面から
も好ましい。
れる。その中で好ましくは15℃から100℃の間であ
り、特に好ましくは20℃から80℃の間である。反応
溶媒としては種々のものを用いることができるが炭化水
素系(ベンゼン、トルエン、ヘキサンなど)、ハロゲン
系(塩化メチレン、クロロホルム、クロロベンゼン、
1,2−ジクロロエタンなど)、エーテル系(テトラヒ
ドロフラン、アニソールなど)、非プロトン性極性溶媒
(アセトニトリル、ニトロメタン、ジメチルスルホキシ
ド、N,N′−ジメチルイミダゾリジノン、N,N−ジ
メチルホルムアミドなど)のものが好ましい。また複数
の溶媒を混合して用いてもよく、更に無溶媒で反応させ
てもよい。
れ、反応基質の性質によって大きく異なる。通常は1時
間から15時間、好ましくは2時間から10時間の範囲
で行なわれることが多い。反応の後処理としては反応終
了後反応液を水洗した後有機層を濃縮する。得られた残
渣に適当な溶媒を加えることにより目的物を単離できる
ことが多い。またそれ以外の方法としては有機層を濃縮
して得られた残渣から蒸留するか、シリカゲルなどを用
いたカラム精製を行なうなど通常の処理方法を用いて精
製することもできる。
化合物の具体例を示す。ただし本発明はこれらに限定さ
れるわけではない。
明するが、本発明はこれらによって限定されるものでは
ない。
(BF3 ・oEt2 )
ド(HCHOとして2mmol、以下の場合も同様)、BM
T(2mmol)からなる混合物を1,2−ジクロロエタン
(20ml)に懸濁させ、そこにBF3 ・oEt2 (5mm
ol)を加えた。45℃で6時間反応させた後水(20m
l)とトリエタノールアミン(2ml)を加え1時間室温
で攪拌した。その後2N塩酸(5ml)と塩化メチレン
(30ml)を加え有機層を水(50ml)で2回洗浄し
た。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥、濃縮して得られた
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(以下カラ
ムと呼ぶ)にて精製することにより例示化合物VI−7を
1.22mmol(61%収率)得た。(酢酸エチル−ヘキ
サンから再結晶するとm.p.78.0−79.0℃。但
し、イソプロピルアルコール−ヘキサンから再結晶する
と結晶形が変わり96.0−97.0℃になる。)
(CuBr2 ) VI−7a(2mmol)とパラホルムアルデヒド(2mmo
l)、BMT(2mmol)、CuBr2 (0.4mmol)、
トルエン(20ml)からなる混合物を45℃で7時間反
応させた。その後2N塩酸(5ml)と酢酸エチル(30
ml)と水(30ml)を加え攪拌した後水層を分離した。
有機層を水(30ml)で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで
乾燥後実施例1と同様の処理を行なうことにより例示化
合物(VI−7)を1.48mmol(74%収率)得た。
(種々のルイス酸、金属塩) 実施例2のCuBr2 を他のルイス酸もしくは金属塩等
に変え、他は全て同じ条件のもとで反応を行なった。
は反応は全く進行しない(6番)のに対し、CuCl2
やBCl3 、ZnCl2 を加えることにより初めて目的
物が得られることがわかる(1、4、5番)。またLi
Brのような添加剤を加えることで反応がより促進され
る(3番)。更にCuOとHBrを系内で反応させ、系
中でCuBr2 を発生させるような条件でも反応は収率
よく進行する(2番)。
トルエンの代わりにアセトニトリルを用いた。) 収率38% m.p.63.5−66.0℃。
mmol)、PMT(3mmol)、CuBr2 (1.0mmol)
を1,2−ジクロロエタン中50℃で6時間反応させ
た。実施例2と同様の処理を施すことにより例示化合物
VI−5を0.82mmol(41%収率)得た。m.p.12
4.5−127.0℃。
p.108.5−110.5℃
(10mmol)、PMT(10mmol)、CuBr2 (0.
5mmol)を1,2−ジクロロエタン(40ml)中45℃
で7時間反応させた。実施例2と同様の処理を行なうこ
とにより例示化合物IV−1を63%の収率で得た。m.p.
114.5−116.5℃。また例示化合物IV−2につ
いても同様に86%の収率で得た。(油状物)
な取出し法) VI−7a(0.1mol )と(HCHO)n (0.1mol
)、BMT(0.1mol )、CuBr2 (0.02mol
)をトルエン(400ml)中45℃で7時間反応させ
た。その後水400mlにて水洗を2回行なった。有機層
に活性炭100gを入れ攪拌した後セライトを通して濾
過し、トルエン溶液を減圧下濃縮した。得られた残渣を
ヘキサン−イソプロピルアルコールから結晶化させ、更
に同溶媒にて再結晶することにより例示化合物VI−7を
65%の収率で得た。m.p.96.0−97.0℃
り一般式(I)で表わされる化合物から一般式(IV)で表
わされる化合物を一工程で、収率よく、しかも簡便に取
出せる方法で合成できることが実証された。
を表わす。R2 はアルキル基もしくはアリール基を表わ
す。
アルケニル基、アルキニル基、アルコキシカルボニル
基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、ス
ルファモイル基、アリール基もしくはヘテロ環基を表わ
す。)
必要な非金属原子団を表わす。)
般式(III)と同義である。またX2 は一般式(III)のX
1 と同じ原子団を表わす。)
アリール基を表わす。R2 は一般式(I)と同義であ
る。)
種々の有機合成中間体として有用なアセタール骨格を有
する化合物を簡便かつ安価に合成する手法を提供するも
のである。
らず、一般的な方法としては特願平3−145175号
記載の方法がある。具体的にはスキーム(I)
ヒドでメチロール化することにより(B)を合成し、そ
れをメルカプトアゾールとヨウ化亜鉛の存在下反応させ
て目的とする(C)を合成するというものであった。し
かしながらこの方法では i) 目的物を得るのに2工程を
要すること、ii) 各工程の収率が低いこと、iii)中間体
である(B)の収率が低く、結晶性も悪いため(B)を
カラム精製以外の手段で単離することは極めて困難であ
ること、iv)更に(B)の合成時にパラホルムアルデヒ
ドが冷却管に付着してしまうこと、v)(B)の純度を高
くしないと(C)の合成反応がうまくいかないこと、な
どの問題点があった。
ールを簡便かつ経済的に合成できる合成法を提供するこ
とである。
式(I)で表わされる化合物、一般式(II)で表わさ
れる化合物、パラホルムアルデヒドおよびトリオキサン
からなる群より選ばれる化合物、および一般式(III)
で表わされる化合物を、ルイス酸および/または金属塩
の存在下反応させることによって一般式(IV)で表わされ
るアセタール類を合成することを特徴とするアセタール
類の合成法によって達成された。
基、アリール基もしくはヘテロ環基を表わす。R2 は置
換もしくは無置換のアルキル基もしくはアリール基を表
わす。
アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ
カルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモ
イル基、スルファモイル基、アリール基もしくはヘテロ
環基を表わす。)
するのに必要な非金属原子団を表わし、さらに他の環が
縮環していてもよく、またアゾール環もしくは縮合環上
に置換基を有していてもよい。)
式(I)〜一般式(III)と同義である。またX2 は一般
式(III)のX1 と同じ原子団を表わす。)
説明する。R1 はアルキル基(メチル、tert−ブチル、
2−エチルヘキシル、デシル、オクタデシル、ベンジル
など)、アリール基(フェニル、1−ナフチル、2−ナ
フチルなど)、ヘテロ環基(3−ピリジル、2−チエニ
ル、1−メチル−3−インドリルなど)を表わす。また
これらの基は置換基を有していてもよく、置換基として
は水酸基、カルバモイル基(カルバモイル、ジメチルカ
ルバモイル、プロピルカルバモイル、オクタデシルカル
バモイル、モルホリノカルボニルなど)、アルコキシ基
(メトキシ、tert−ブトキシ、テトラデシルオキシな
ど)、アリールオキシ(フェノキシ、2−ナフトキシな
ど)、アルキルチオ基(メチルチオ、イソプロピルチ
オ、デシルチオなど)、アリールチオ基(フェニルチ
オ、1−ナフチルチオなど)、アルコキシカルボニル基
(メトキシカルボニル、2−エチルヘキシルオキシカル
ボニル、2−ヘキシルデシルオキシカルボニル、イソプ
ロピルオキシカルボニルなど)、アリールオキシカルボ
ニル(フェノキシカルボニルなど)、アシル基(アセチ
ル、ピバロイル、ベンゾイルなど)、スルホニル基(メ
タンスルホニル、p−トルエンスルホニルなど)、ニト
ロ基、シアノ基、ハロゲン原子(フルオロ、クロロ、ブ
ロモなど)、スルファモイル基、アシルアミノ基(アセ
チルアミノ、ブタノイルアミノ、ベンゾイルアミノな
ど)、スルホニルアミノもしくはアミノ基(ジメチルア
ミノなど)などが挙げられる。またこれら置換基は更に
置換されていてもよい。
のアルキル基(メチル、イソプロピル、エチル、ヘキシ
ル、テトラデシル、ベンジルなど)もしくはアリール基
(フェニル、1−ナフチル、2−ナフチルなど)を表わ
す。置換基としてはR1 の置換基の例で挙げたものと同
じである。
いて説明する。R3 とR4 はそれぞれ独立に水素原子、
アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ
カルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモ
イル基、スルファモイル基、アリール基もしくは複素環
基を表わす。アリール基としてはフェニル、ナフチルな
どが挙げられる。複素環基としては2−フリル、2−チ
エニルなどが挙げられる。またこれら以外の基の具体例
はR1 の説明で挙げたものなどがある。R3 もしくはR
4 が水素原子以外の基を表わすとき、これらの基はさら
に置換基を有していてもよい。
素数1〜6のアルキル基、もしくはフェニル基を表わす
場合であり、更に好ましくはR3 とR4 のうち少なくと
も1つが水素原子を表わす場合であり、特に好ましくは
R3 とR4 が水素原子を表わす場合である。
いて説明する。X1 は5ないし6員の含窒素ヘテロ環を
形成するのに必要な非金属原子団を表わし、更に他の環
が縮環していてもよく、また含窒素ヘテロ環もしくは縮
合環上に置換基を有していてもよい。一般式(III)で表
わされる化合物のメルカプト基を有する含窒素ヘテロ環
部位の構造として好ましくは以下の一般式( III−1)
〜( III−8)で表わされるものである。( III−1)
〜( III−8)の式中ヘテロ環からでている結合手は水
素原子もしくは置換基との結合位置を表わす。
( III−2)、( III−4)、( III−5)、( III−
6)であり、特に好ましくは( III−1)、と( III−
4)である。置換基としては一般式(I)のR1 の置換
基として挙げた基のほか、アルキル基(エチル、ブチ
ル、tert−ブチル、ベンジルなど)もしくはアリール基
(フェニルなど)が挙げられる。またこれらの基はさら
に置換基を有していてもよい。置換基として好ましくは
アルキル基、アリール基、アルキルチオ基、アルコキシ
カルボニル基もしくはアリールオキシカルボニル基であ
る。
わされる化合物のR1 で表わされる基が次の一般式
(V)で表わされるとき、式中のArで表わされる基は
置換もしくは無置換のアルキル基もしくはアリール基を
表わす。
はメチル、プロピル、ブチル、デシル、2−ヘキシルデ
シル、オクタデシル、イソブチル、1,1−ジメチルプ
ロピルなどが挙げられ、これらは更に置換基を有してい
てもよい。またArがアリール基を表わすとき、具体例
としてはフェニル、1−ナフチル、2−ナフチルなどが
挙げられ、これらは更に置換基を有していてもよい。A
rで表わされる基が置換基を有しているとき、その具体
例としてはR1 の説明で挙げた置換基である。
(BF3 ・OEt2 、BCl3 、BBr3 、B(OCH
3 )3 など)、3価のアルミニウム(AlCl3 、Al
Br3など)、2価のニッケル(NiCl2 など)、2
価の亜鉛(ZnCl2 、ZnBr2 、ZnI2 など)、
4価もしくは5価のバナジウム(VOCl2 、VCl5
など)、1価もしくは2価の銀(AgCl、AgCl2
など)、ヨードトリメチルシラン、1価もしくは2価の
銅(CuBr2 、CuCl2 、CuSO4 、CuI、C
uClなど)、固体酸触媒などが挙げられる。
・OEt2 、BCl3 、BBr3 、B(OCH3 )3 な
ど)、亜鉛系(ZnCl2 、ZnBr2 、ZnI2 な
ど)、銅系(CuBr2 、CuCl2 、CuSO4 な
ど)の試薬である。この中で特に好ましくはBF3 もし
くはそのエーテル錯体、BCl3 、2価の銅塩(CuB
r 2 、CuCl2 )である。またこれらの試薬を複数併
用してもいいし、これらの試薬にLiBrやLiCl、
LiI、NaCl、NaBr、NaI、KBr、KI、
HCl、HBrなどのハロゲンイオンソースを別途添加
して用いてもよい。更に金属酸化物(CuO、ZnOな
ど)や金属水酸化物(Cu(OH)2 、Zn(OH)2
など)を系内でプロトン酸(HBr、HCl、H2 SO
4 など)と反応させるなどの方法で、系中で金属塩を生
成させてもよい。また系内にモレキュラーシーブズや硫
酸マグネシウム、塩化カルシウムなどの脱水剤を共存さ
せてもよい。
I)もしくはパラホルムアルデヒドもしくはトリオキサ
ン、一般式(III)で表わされる各化合物を等モル用いれ
ばよい。また反応を促進させる為にいずれかを過剰に用
いてもよく、その場合三者の中で最もモル数の少ないも
のに対して10倍以内であることが好ましく、望ましく
は2倍以内である。ルイス酸もしくは金属塩のモル数
は、前述の一般式(I)、一般式(II)もしくはパラホ
ルムアルデヒドもしくはトリオキサン、一般式(III)で
表わされる3種の化合物のうち最もモル数の少ないもの
に対して0.001倍から10倍のモル数で用いること
ができる。最適値は用いるルイス酸もしくは金属塩の種
類によって異なるが銅系以外のものでは0.1倍から5
倍の範囲で用いることが好ましい。また銅系のものでは
0.005倍から0.5倍の範囲で用いることが経済
的、環境的な面からも好ましい。
れる。その中で好ましくは15℃から100℃の間であ
り、特に好ましくは20℃から80℃の間である。反応
溶媒としては種々のものを用いることができるが炭化水
素系(ベンゼン、トルエン、ヘキサンなど)、ハロゲン
系(塩化メチレン、クロロホルム、クロロベンゼン、
1,2−ジクロロエタンなど)、エーテル系(テトラヒ
ドロフラン、アニソールなど)、非プロトン性極性溶媒
(アセトニトリル、ニトロメタン、ジメチルスルホキシ
ド、N,N′−ジメチルイミダゾリジノン、N,N−ジ
メチルホルムアミドなど)のものが好ましい。また複数
の溶媒を混合して用いてもよく、更に無溶媒で反応させ
てもよい。溶媒を用いて反応を行なう場合、一般式
(I)、一般式(II)もしくはパラホルムアルデヒドも
しくはトリオキサン、一般式(III)で表わされる化合物
のうち、最もモル数が少ないものの濃度は10-7M以上
であることが好ましく、更に好ましくは10-4M以上で
あり、最も好ましくは10-2M以上である(ただし、パ
ラホルムアルデヒドはHCHOとして計算する)。
れ、反応基質の性質によって大きく異なる。通常は1時
間から15時間、好ましくは2時間から10時間の範囲
で行なわれることが多い。反応の後処理としては反応終
了後反応液を水洗した後有機層を濃縮する。得られた残
渣に適当な溶媒を加えることにより目的物を単離できる
ことが多い。またそれ以外の方法としては有機層を濃縮
して得られた残渣から蒸留するか、シリカゲルなどを用
いたカラム精製を行なうなど通常の処理方法を用いて精
製することもできる。
化合物の具体例を示す。ただし本発明はこれらに限定さ
れるわけではない。
明するが、本発明はこれらによって限定されるものでは
ない。
(BF3 ・OEt2 )
ド(HCHOとして2mmol、以下の場合も同様)、BM
T(2mmol)からなる混合物を1,2−ジクロロエタン
(20ml)に懸濁させ、そこにBF3 ・OEt2 (5mm
ol)を加えた。45℃で6時間反応させた後水(20m
l)とトリエタノールアミン(2ml)を加え1時間室温
で攪拌した。その後2N塩酸(5ml)と塩化メチレン
(30ml)を加え有機層を水(50ml)で2回洗浄し
た。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥、濃縮して得られた
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(以下カラ
ムと呼ぶ)にて精製することにより例示化合物VI−7を
1.22mmol(61%収率)得た。(酢酸エチル−ヘキ
サンから再結晶するとm.p.78.0−79.0℃。但
し、イソプロピルアルコール−ヘキサンから再結晶する
と結晶形が変わり96.0−97.0℃になる。)
(CuBr2 ) VI−7a(2mmol)とパラホルムアルデヒド(2mmo
l)、BMT(2mmol)、CuBr2 (0.4mmol)、
トルエン(20ml)からなる混合物を45℃で7時間反
応させた。その後2N塩酸(5ml)と酢酸エチル(30
ml)と水(30ml)を加え攪拌した後水層を分離した。
有機層を水(30ml)で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで
乾燥後実施例1と同様の処理を行なうことにより例示化
合物(VI−7)を1.48mmol(74%収率)得た。
(種々のルイス酸、金属塩) 実施例2のCuBr2 を他のルイス酸もしくは金属塩等
に変え、他は全て同じ条件のもとで反応を行なった。
は反応は全く進行しない(6番)のに対し、CuCl2
やBCl3 、ZnCl2 を加えることにより初めて目的
物が得られることがわかる(1、4、5番)。またLi
Brのような添加剤を加えることで反応がより促進され
る(3番)。更にCuOとHBrを系内で反応させ、系
中でCuBr2 を発生させるような条件でも反応は収率
よく進行する(2番)。
て合成した。(但し反応溶媒はトルエンの代わりにアセ
トニトリルを用いた。)収率38% m.p.63.5−6
6.0℃。
mmol)、PMT(3mmol)、CuBr2 (1.0mmol)
を1,2−ジクロロエタン(20ml)中50℃で6時間
反応させた。実施例2と同様の処理を施すことにより例
示化合物VI−5を0.82mmol(41%収率)得た。m.
p.124.5−127.0℃。
p.108.5−110.5℃
(10mmol)、PMT(10mmol)、CuBr2 (0.
5mmol)を1,2−ジクロロエタン(40ml)中45℃
で7時間反応させた。実施例2と同様の処理を行なうこ
とにより例示化合物IV−1を63%の収率で得た。m.p.
114.5−116.5℃。また例示化合物IV−2につ
いても同様に86%の収率で得た。(油状物)
な取出し法) VI−7a(0.1mol )と(HCHO)n (0.1mol
)、BMT(0.1mol )、CuBr2 (0.02mol
)をトルエン(400ml)中45℃で7時間反応させ
た。その後水400mlにて水洗を2回行なった。有機層
に活性炭100gを入れ攪拌した後セライトを通して濾
過し、トルエン溶液を減圧下濃縮した。得られた残渣を
ヘキサン−イソプロピルアルコールから結晶化させ、更
に同溶媒にて再結晶することにより例示化合物VI−7を
65%の収率で得た。m.p.96.0−97.0℃
り一般式(I)で表わされる化合物から一般式(IV)で表
わされる化合物を一工程で、収率よく、しかも簡便に取
出せる方法で合成できることが実証された。
Claims (4)
- 【請求項1】 一般式(I)と一般式(II)と一般式
(III)で表わされる化合物を、ルイス酸および/または
金属塩の存在下反応させることによって一般式(IV)で表
わされるアセタール類を合成することを特徴とするアセ
タール類の合成法。 【化1】 式中R1 はアルキル基、アリール基もしくはヘテロ環基
を表わす。R2 はアルキル基もしくはアリール基を表わ
す。 【化2】 (R3 とR4 はそれぞれ独立に水素原子、アルキル基、
アルケニル基、アルキニル基、アルコキシカルボニル
基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、ス
ルファモイル基、アリール基もしくはヘテロ環基を表わ
す。) 【化3】 (X1 は5ないし6員のアゾール環を形成するのに必要
な非金属原子団を表わす。) 【化4】 (式中R1 、R2 、R3 およびR4 は一般式(I)〜一
般式(III)と同義である。またX2 は一般式(III)のX
1 と同じ原子団を表わす。) - 【請求項2】 R1 が一般式(V) で表わされることを特
徴とする請求項1に記載のアセタール類の合成法。 【化5】 (式中Arは置換もしくは無置換のアルキル基もしくは
アリール基を表わす。R2 は一般式(I)と同義であ
る。) 【化6】 (式中Arは一般式(V) と、R2 、R3 、R4 、X2 は
一般式(IV)と同義である。) - 【請求項3】 ルイス酸がホウ素誘導体であることを特
徴とする請求項1に記載のアセタール類の合成法。 - 【請求項4】金属塩が2価の銅塩であることを特徴とす
る請求項1に記載のアセタール類の合成法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4132707A JP2881356B2 (ja) | 1992-05-25 | 1992-05-25 | アセタール類の合成法 |
US08/064,990 US5362877A (en) | 1992-05-25 | 1993-05-24 | Process of synthesizing acetals |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4132707A JP2881356B2 (ja) | 1992-05-25 | 1992-05-25 | アセタール類の合成法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05331145A true JPH05331145A (ja) | 1993-12-14 |
JP2881356B2 JP2881356B2 (ja) | 1999-04-12 |
Family
ID=15087687
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4132707A Expired - Fee Related JP2881356B2 (ja) | 1992-05-25 | 1992-05-25 | アセタール類の合成法 |
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Country | Link |
---|---|
US (1) | US5362877A (ja) |
JP (1) | JP2881356B2 (ja) |
-
1992
- 1992-05-25 JP JP4132707A patent/JP2881356B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1993
- 1993-05-24 US US08/064,990 patent/US5362877A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2881356B2 (ja) | 1999-04-12 |
US5362877A (en) | 1994-11-08 |
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