JPH05331145A - アセタール類の合成法 - Google Patents

アセタール類の合成法

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JPH05331145A
JPH05331145A JP4132707A JP13270792A JPH05331145A JP H05331145 A JPH05331145 A JP H05331145A JP 4132707 A JP4132707 A JP 4132707A JP 13270792 A JP13270792 A JP 13270792A JP H05331145 A JPH05331145 A JP H05331145A
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D257/00Heterocyclic compounds containing rings having four nitrogen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D257/02Heterocyclic compounds containing rings having four nitrogen atoms as the only ring hetero atoms not condensed with other rings
    • C07D257/04Five-membered rings

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  • Nitrogen- Or Sulfur-Containing Heterocyclic Ring Compounds With Rings Of Six Or More Members (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Pyridine Compounds (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】アセタール類を簡便かつ経済的に合成する方法
の提供。 【構成】式(I)と式(II)と式(III)で表わされる
化合物を、 ルイス酸および/または金属塩の存在下反応させてなる
一般式(IV) (式中Rはアルキル基、アリール基、ヘテロ環基;R
はアルキル基、アリール基;R,RはH、アルキ
ル基、アルコキシカルボニル基等;X,Xは5〜6
員アゾール環形成に必要な非金属原子団である)で表わ
されるアセタール類の合成法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は写真用カプラーもしくは
種々の有機合成中間体として有用なアセタール骨格を有
する化合物を簡便かつ安価に合成する手法を提供するも
のである。
【0002】
【従来の技術】下記の構造を有するアセタール類の合
【0003】
【化7】
【0004】成法に対して従来充分な検討がなされてお
らず、一般的な方法としては特願平3−145175号
記載の方法がある。具体的にはスキーム(I)
【0005】スキーム(I)
【0006】
【化8】
【0007】に示したように(A)をパラホルムアルデ
ヒドでメチロール化することにより(B)を合成し、そ
れをメルカプトアゾールとヨウ化亜鉛の存在下反応させ
て目的とする(C)を合成するというものであった。し
かしながらこの方法では i) 目的物を得るのに2工程を
要すること、ii) 各工程の収率が低いこと、iii)中間体
である(B)の収率が低く、結晶性も悪いため(B)を
カラム精製以外の手段で単離することは極めて困難であ
ること、iv)更に(B)の合成時にパラホルムアルデヒ
ドが冷却管に付着してしまうこと、v)(B)の純度を高
くしないと(C)の合成反応がうまくいかないこと、な
どの問題点があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的はアセタ
ールを簡便かつ経済的に合成できる合成法を提供するこ
とである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は一般式
(I)と一般式(II)と一般式(III)で表わされる化合物
をルイス酸および/または金属塩の存在下反応させるこ
とによって一般式(IV)で表わされるアセタール類を合成
することを特徴とするアセタール類の合成法によって達
成された。
【0010】
【化9】
【0011】式中R1 は置換もしくは無置換のアルキル
基、アリール基もしくはヘテロ環基を表わす。R2 は置
換もしくは無置換のアルキル基もしくはアリール基を表
わす。
【0012】
【化10】
【0013】(R3 とR4 はそれぞれ独立に水素原子、
脂肪族基、アリール基もしくはヘテロ環基を表わす。)
【0014】
【化11】
【0015】(X1 は5ないし6員のアゾール環を形成
するのに必要な非金属原子団を表わし、さらに他の環が
縮環していてもよく、またアゾール環もしくは縮合環上
に置換基を有していてもよい。)
【0016】
【化12】
【0017】(式中R1 、R2 、R3 およびR4 は一般
式(I)〜一般式(III)と同義である。またX2 は一般
式(III)のX1 と同じ原子団を表わす。)
【0018】一般式(I)で表わされる化合物について
説明する。R1 はアルキル基(メチル、tert−ブチル、
2−エチルヘキシル、デシル、オクタデシルなど)、ア
リール基(フェニル、1−ナフチル、2−ナフチルな
ど)、ヘテロ環基(3−ピリジル、2−チエニル、1−
メチル−3−インドリルなど)を表わす。またこれらの
基は置換基を有していてもよく、置換基としては水酸
基、カルバモイル基(カルバモイル、ジメチルカルバモ
イル、プロピルカルバモイル、オクタデシルカルバモイ
ル、モルホリノカルボニルなど)、アルコキシ基(メト
キシ、tert−ブトキシ、テトラデシルオキシなど)、ア
リールオキシ(フェノキシ、2−ナフトキシなど)、ア
ルキルチオ基(メチルチオ、イソプロピルチオ、デシル
チオなど)、アリールチオ基(フェニルチオ、1−ナフ
チルチオなど)、アルコキシカルボニル基(メトキシカ
ルボニル、2−エチルヘキシルオキシカルボニル、2−
ヘキシルデシルオキシカルボニル、イソプロピルオキシ
カルボニルなど)、アリールオキシカルボニル(フェノ
キシカルボニルなど)、アシル基(アセチル、ピバロイ
ル、ベンゾイルなど)、スルホニル基(メタンスルホニ
ル、p−トルエンスルホニルなど)、ニトロ基、シアノ
基、ハロゲン原子(フルオロ、クロロ、ブロモなど)、
スルファモイル基、アシルアミノ基(アセチルアミノ、
ブタノイルアミノ、ベンゾイルアミノなど)、スルホニ
ルアミノもしくはアミノ基(ジメチルアミノなど)など
が挙げられる。またこれら置換基は更に置換されていて
もよい。
【0019】R2 で表わされる基は置換もしくは無置換
のアルキル基(メチル、イソプロピル、エチル、ヘキシ
ル、テトラデシル、ベンジルなど)もしくはアリール基
(フェニル、1−ナフチル、2−ナフチルなど)を表わ
す。置換基としてはR1 の置換基の例で挙げたものと同
じである。
【0020】次に一般式(II)で表わされる化合物につ
いて説明する。R3 とR4 はそれぞれ独立に水素原子、
アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ
カルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモ
イル基、スルファモイル基、アリール基もしくは複素環
基を表わす。アリール基としてはフェニル、ナフチルな
どが挙げられる。複素環基としては2−フリル、2−チ
エニルなどが挙げられる。またこれら以外の基の具体例
はR1 の説明で挙げたものなどがある。R3 もしくはR
4 が水素原子以外の基を表わすとき、これらの基はさら
に置換基を有していてもよい。
【0021】R3 、R4 として好ましくは水素原子、炭
素数1〜6のアルキル基、もしくはフェニル基を表わす
場合であり、更に好ましくはR3 とR4 のうち少なくと
も1つが水素原子を表わす場合であり、特に好ましくは
3 とR4 が水素原子を表わす場合である。
【0022】次に一般式(III)で表わされる化合物につ
いて説明する。X1 は5ないし6員のアゾール環を形成
するのに必要な非金属原子団を表わし、更に他の環が縮
環していてもよく、またアゾール環もしくは縮合環上に
置換基を有していてもよい。一般式(III)で表わされる
化合物のメルカプトアゾール部位の構造として好ましく
は以下の一般式( III−1)〜( III−8)で表わされ
るものである。( III−1)〜( III−8)の式中アゾ
ール環からでている結合手は水素原子もしくは置換基と
の結合位置を表わす。
【0023】
【化13】
【0024】
【化14】
【0025】これらのうちで好ましくは( III−1)、
( III−2)、( III−4)、( III−5)、( III−
6)であり、特に好ましくは( III−1)、と( III−
4)である。置換基としては一般式(I)のR1 の置換
基として挙げた基のほか、アルキル基(エチル、ブチ
ル、tert−ブチル、ベンジルなど)もしくはアリール基
(フェニルなど)が挙げられる。またこれらの基はさら
に置換基を有していてもよい。置換基として好ましくは
アルキル基、アリール基、アルキルチオ基、アルコキシ
カルボニル基もしくはアリールオキシカルボニル基であ
る。
【0026】ルイス酸や金属塩としては3価のホウ素
(BF3 ・oEt2 、BCl3 、BBr3 、B(OCH
3 3 など)、3価のアルミニウム(AlCl3 、Al
Br3など)、2価のニッケル(NiCl2 など)、2
価の亜鉛(ZnCl2 、ZnBr2 、ZnI2 など)、
4価もしくは5価のバナジウム(VOCl2 、VCl5
など)、1価もしくは2価の銀(AgCl、AgCl2
など)、ヨードトリメチルシラン、1価もしくは2価の
銅(CuBr2 、CuCl2 、CuSO4 、CuI、C
uClなど)、固体酸触媒などが挙げられる。
【0027】それらの中で好ましくはホウ素系(BF3
・oEt2 、BCl3 、BBr3 、B(OCH3 3
ど)、亜鉛系(ZnCl2 、ZnBr2 、ZnI2
ど)、銅系(CuBr2 、CuCl2 、CuSO4
ど)の試薬である。この中で特に好ましくはBF3 もし
くはそのエーテル錯体、BCl3 、2価の銅塩(CuB
2 、CuCl2 )である。またこれらの試薬を複数併
用してもいいし、これらの試薬にLiBrやLiCl、
LiI、NaCl、NaBr、NaI、KBr、KI、
HCl、HBrなどのハロゲンイオンソースを別途添加
して用いてもよい。更に金属酸化物(CuO、ZnOな
ど)や金属水酸化物(Cu(OH)2 、Zn(OH)2
など)を系内でプロトン酸(HBr、HCl、H2 SO
4 など)と反応させるなどの方法で、系中で金属塩を生
成させてもよい。また系内にモレキュラーシーブズや硫
酸マグネシウム、塩化カルシウムなどの脱水剤を共存さ
せてもよい。
【0028】反応のモル比は一般式(I)、一般式(I
I)、一般式(III)で表わされる各化合物を等モル用い
ればよい。また反応を促進させる為にいずれかを過剰に
用いてもよく、その場合三者の中で最もモル数の少ない
ものに対して10倍以内であることが好ましく、望まし
くは2倍以内である。ルイス酸もしくは金属塩のモル数
は、前述の一般式(I)〜(III)で表わされる3種の化
合物のうち最もモル数の少ないものに対して0.001
倍から10倍のモル数で用いることができる。最適値は
用いるルイス酸もしくは金属塩の種類によって異なるが
銅系以外のものでは0.5倍から4倍の範囲で用いるこ
とが好ましい。また銅系のものでは0.005倍から
0.5倍の範囲で用いることが経済的、環境的な面から
も好ましい。
【0029】反応は通常0℃から150℃の間で行なわ
れる。その中で好ましくは15℃から100℃の間であ
り、特に好ましくは20℃から80℃の間である。反応
溶媒としては種々のものを用いることができるが炭化水
素系(ベンゼン、トルエン、ヘキサンなど)、ハロゲン
系(塩化メチレン、クロロホルム、クロロベンゼン、
1,2−ジクロロエタンなど)、エーテル系(テトラヒ
ドロフラン、アニソールなど)、非プロトン性極性溶媒
(アセトニトリル、ニトロメタン、ジメチルスルホキシ
ド、N,N′−ジメチルイミダゾリジノン、N,N−ジ
メチルホルムアミドなど)のものが好ましい。また複数
の溶媒を混合して用いてもよく、更に無溶媒で反応させ
てもよい。
【0030】反応時間は30分から3日の範囲で行なわ
れ、反応基質の性質によって大きく異なる。通常は1時
間から15時間、好ましくは2時間から10時間の範囲
で行なわれることが多い。反応の後処理としては反応終
了後反応液を水洗した後有機層を濃縮する。得られた残
渣に適当な溶媒を加えることにより目的物を単離できる
ことが多い。またそれ以外の方法としては有機層を濃縮
して得られた残渣から蒸留するか、シリカゲルなどを用
いたカラム精製を行なうなど通常の処理方法を用いて精
製することもできる。
【0031】以下に一般式(IV)および(VI)で表わされる
化合物の具体例を示す。ただし本発明はこれらに限定さ
れるわけではない。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】
【表3】
【0035】
【表4】
【0036】
【表5】
【0037】
【実施例】次に本発明を実施例に基づきさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらによって限定されるものでは
ない。
【0038】実施例1 例示化合物(VI−7)の合成
(BF3 ・oEt2
【0039】
【化15】
【0040】VI−7a(2mmol)とパラホルムアルデヒ
ド(HCHOとして2mmol、以下の場合も同様)、BM
T(2mmol)からなる混合物を1,2−ジクロロエタン
(20ml)に懸濁させ、そこにBF3 ・oEt2 (5mm
ol)を加えた。45℃で6時間反応させた後水(20m
l)とトリエタノールアミン(2ml)を加え1時間室温
で攪拌した。その後2N塩酸(5ml)と塩化メチレン
(30ml)を加え有機層を水(50ml)で2回洗浄し
た。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥、濃縮して得られた
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(以下カラ
ムと呼ぶ)にて精製することにより例示化合物VI−7を
1.22mmol(61%収率)得た。(酢酸エチル−ヘキ
サンから再結晶するとm.p.78.0−79.0℃。但
し、イソプロピルアルコール−ヘキサンから再結晶する
と結晶形が変わり96.0−97.0℃になる。)
【0041】実施例2 例示化合物(VI−7)の合成
(CuBr2 ) VI−7a(2mmol)とパラホルムアルデヒド(2mmo
l)、BMT(2mmol)、CuBr2 (0.4mmol)、
トルエン(20ml)からなる混合物を45℃で7時間反
応させた。その後2N塩酸(5ml)と酢酸エチル(30
ml)と水(30ml)を加え攪拌した後水層を分離した。
有機層を水(30ml)で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで
乾燥後実施例1と同様の処理を行なうことにより例示化
合物(VI−7)を1.48mmol(74%収率)得た。
【0042】実施例3 例示化合物(VI−7)の合成
(種々のルイス酸、金属塩) 実施例2のCuBr2 を他のルイス酸もしくは金属塩等
に変え、他は全て同じ条件のもとで反応を行なった。
【0043】
【表6】
【0044】表6よりルイス酸等を加えなかった場合に
は反応は全く進行しない(6番)のに対し、CuCl2
やBCl3 、ZnCl2 を加えることにより初めて目的
物が得られることがわかる(1、4、5番)。またLi
Brのような添加剤を加えることで反応がより促進され
る(3番)。更にCuOとHBrを系内で反応させ、系
中でCuBr2 を発生させるような条件でも反応は収率
よく進行する(2番)。
【0045】実施例4 例示化合物VI−17の合成 実施例3と同様の方法にて合成した。(但し反応溶媒は
トルエンの代わりにアセトニトリルを用いた。) 収率38% m.p.63.5−66.0℃。
【0046】実施例5 例示化合物(VI−5)の合成
【0047】
【化16】
【0048】VI−5a(2mmol)と(HCHO)n (3
mmol)、PMT(3mmol)、CuBr2 (1.0mmol)
を1,2−ジクロロエタン中50℃で6時間反応させ
た。実施例2と同様の処理を施すことにより例示化合物
VI−5を0.82mmol(41%収率)得た。m.p.12
4.5−127.0℃。
【0049】実施例6 例示化合物VI−14の合成 実施例2と同様の方法により合成した。収率46%、m.
p.108.5−110.5℃
【0050】実施例7 例示化合物IV−1の合成
【0051】
【化17】
【0052】IV−1a(10mmol)と(HCHO)n
(10mmol)、PMT(10mmol)、CuBr2 (0.
5mmol)を1,2−ジクロロエタン(40ml)中45℃
で7時間反応させた。実施例2と同様の処理を行なうこ
とにより例示化合物IV−1を63%の収率で得た。m.p.
114.5−116.5℃。また例示化合物IV−2につ
いても同様に86%の収率で得た。(油状物)
【0053】実施例8 例示化合物VI−7の合成(簡便
な取出し法) VI−7a(0.1mol )と(HCHO)n (0.1mol
)、BMT(0.1mol )、CuBr2 (0.02mol
)をトルエン(400ml)中45℃で7時間反応させ
た。その後水400mlにて水洗を2回行なった。有機層
に活性炭100gを入れ攪拌した後セライトを通して濾
過し、トルエン溶液を減圧下濃縮した。得られた残渣を
ヘキサン−イソプロピルアルコールから結晶化させ、更
に同溶媒にて再結晶することにより例示化合物VI−7を
65%の収率で得た。m.p.96.0−97.0℃
【0054】このように本発明の方法を用いることによ
り一般式(I)で表わされる化合物から一般式(IV)で表
わされる化合物を一工程で、収率よく、しかも簡便に取
出せる方法で合成できることが実証された。
【手続補正書】
【提出日】平成5年5月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 アセタール類の合成法
【特許請求の範囲】
【化1】 式中R1 はアルキル基、アリール基もしくはヘテロ環基
を表わす。R2 はアルキル基もしくはアリール基を表わ
す。
【化2】 (R3 とR4 はそれぞれ独立に水素原子、アルキル基、
アルケニル基、アルキニル基、アルコキシカルボニル
基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、ス
ルファモイル基、アリール基もしくはヘテロ環基を表わ
す。)
【化3】 (X1 は5ないし6員の含窒素ヘテロ環を形成するのに
必要な非金属原子団を表わす。)
【化4】 (式中R1 、R2 、R3 およびR4 は一般式(I)〜一
般式(III)と同義である。またX2 は一般式(III)のX
1 と同じ原子団を表わす。)
【化5】 (式中Arは置換もしくは無置換のアルキル基もしくは
アリール基を表わす。R2 は一般式(I)と同義であ
る。)
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は写真用カプラーもしくは
種々の有機合成中間体として有用なアセタール骨格を有
する化合物を簡便かつ安価に合成する手法を提供するも
のである。
【0002】
【従来の技術】下記の構造を有するアセタール類の合
【0003】
【化6】
【0004】成法に対して従来充分な検討がなされてお
らず、一般的な方法としては特願平3−145175号
記載の方法がある。具体的にはスキーム(I)
【0005】スキーム(I)
【0006】
【化7】
【0007】に示したように(A)をパラホルムアルデ
ヒドでメチロール化することにより(B)を合成し、そ
れをメルカプトアゾールとヨウ化亜鉛の存在下反応させ
て目的とする(C)を合成するというものであった。し
かしながらこの方法では i) 目的物を得るのに2工程を
要すること、ii) 各工程の収率が低いこと、iii)中間体
である(B)の収率が低く、結晶性も悪いため(B)を
カラム精製以外の手段で単離することは極めて困難であ
ること、iv)更に(B)の合成時にパラホルムアルデヒ
ドが冷却管に付着してしまうこと、v)(B)の純度を高
くしないと(C)の合成反応がうまくいかないこと、な
どの問題点があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的はアセタ
ールを簡便かつ経済的に合成できる合成法を提供するこ
とである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、一般
式(I)で表わされる化合物、一般式(II)で表わさ
れる化合物、パラホルムアルデヒドおよびトリオキサン
からなる群より選ばれる化合物、および一般式(III)
で表わされる化合物を、ルイス酸および/または金属塩
の存在下反応させることによって一般式(IV)で表わされ
るアセタール類を合成することを特徴とするアセタール
類の合成法によって達成された。
【0010】
【化8】
【0011】式中R1 は置換もしくは無置換のアルキル
基、アリール基もしくはヘテロ環基を表わす。R2 は置
換もしくは無置換のアルキル基もしくはアリール基を表
わす。
【0012】
【化9】
【0013】(R3 とR4 はそれぞれ独立に水素原子、
アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ
カルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモ
イル基、スルファモイル基、アリール基もしくはヘテロ
環基を表わす。)
【0014】
【化10】
【0015】(X1 は5ないし6員のアゾール環を形成
するのに必要な非金属原子団を表わし、さらに他の環が
縮環していてもよく、またアゾール環もしくは縮合環上
に置換基を有していてもよい。)
【0016】
【化11】
【0017】(式中R1 、R2 、R3 およびR4 は一般
式(I)〜一般式(III)と同義である。またX2 は一般
式(III)のX1 と同じ原子団を表わす。)
【0018】一般式(I)で表わされる化合物について
説明する。R1 はアルキル基(メチル、tert−ブチル、
2−エチルヘキシル、デシル、オクタデシル、ベンジル
など)、アリール基(フェニル、1−ナフチル、2−ナ
フチルなど)、ヘテロ環基(3−ピリジル、2−チエニ
ル、1−メチル−3−インドリルなど)を表わす。また
これらの基は置換基を有していてもよく、置換基として
は水酸基、カルバモイル基(カルバモイル、ジメチルカ
ルバモイル、プロピルカルバモイル、オクタデシルカル
バモイル、モルホリノカルボニルなど)、アルコキシ基
(メトキシ、tert−ブトキシ、テトラデシルオキシな
ど)、アリールオキシ(フェノキシ、2−ナフトキシな
ど)、アルキルチオ基(メチルチオ、イソプロピルチ
オ、デシルチオなど)、アリールチオ基(フェニルチ
オ、1−ナフチルチオなど)、アルコキシカルボニル基
(メトキシカルボニル、2−エチルヘキシルオキシカル
ボニル、2−ヘキシルデシルオキシカルボニル、イソプ
ロピルオキシカルボニルなど)、アリールオキシカルボ
ニル(フェノキシカルボニルなど)、アシル基(アセチ
ル、ピバロイル、ベンゾイルなど)、スルホニル基(メ
タンスルホニル、p−トルエンスルホニルなど)、ニト
ロ基、シアノ基、ハロゲン原子(フルオロ、クロロ、ブ
ロモなど)、スルファモイル基、アシルアミノ基(アセ
チルアミノ、ブタノイルアミノ、ベンゾイルアミノな
ど)、スルホニルアミノもしくはアミノ基(ジメチルア
ミノなど)などが挙げられる。またこれら置換基は更に
置換されていてもよい。
【0019】R2 で表わされる基は置換もしくは無置換
のアルキル基(メチル、イソプロピル、エチル、ヘキシ
ル、テトラデシル、ベンジルなど)もしくはアリール基
(フェニル、1−ナフチル、2−ナフチルなど)を表わ
す。置換基としてはR1 の置換基の例で挙げたものと同
じである。
【0020】次に一般式(II)で表わされる化合物につ
いて説明する。R3 とR4 はそれぞれ独立に水素原子、
アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ
カルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモ
イル基、スルファモイル基、アリール基もしくは複素環
基を表わす。アリール基としてはフェニル、ナフチルな
どが挙げられる。複素環基としては2−フリル、2−チ
エニルなどが挙げられる。またこれら以外の基の具体例
はR1 の説明で挙げたものなどがある。R3 もしくはR
4 が水素原子以外の基を表わすとき、これらの基はさら
に置換基を有していてもよい。
【0021】R3 、R4 として好ましくは水素原子、炭
素数1〜6のアルキル基、もしくはフェニル基を表わす
場合であり、更に好ましくはR3 とR4 のうち少なくと
も1つが水素原子を表わす場合であり、特に好ましくは
3 とR4 が水素原子を表わす場合である。
【0022】次に一般式(III)で表わされる化合物につ
いて説明する。X1 は5ないし6員の含窒素ヘテロ環を
形成するのに必要な非金属原子団を表わし、更に他の環
が縮環していてもよく、また含窒素ヘテロ環もしくは縮
合環上に置換基を有していてもよい。一般式(III)で表
わされる化合物のメルカプト基を有する含窒素ヘテロ環
部位の構造として好ましくは以下の一般式( III−1)
〜( III−8)で表わされるものである。( III−1)
〜( III−8)の式中ヘテロ環からでている結合手は水
素原子もしくは置換基との結合位置を表わす。
【0023】
【化12】
【0024】
【化13】
【0025】これらのうちで好ましくは( III−1)、
( III−2)、( III−4)、( III−5)、( III−
6)であり、特に好ましくは( III−1)、と( III−
4)である。置換基としては一般式(I)のR1 の置換
基として挙げた基のほか、アルキル基(エチル、ブチ
ル、tert−ブチル、ベンジルなど)もしくはアリール基
(フェニルなど)が挙げられる。またこれらの基はさら
に置換基を有していてもよい。置換基として好ましくは
アルキル基、アリール基、アルキルチオ基、アルコキシ
カルボニル基もしくはアリールオキシカルボニル基であ
る。
【0026】また一般式(I)および一般式(III)で表
わされる化合物のR1 で表わされる基が次の一般式
(V)で表わされるとき、式中のArで表わされる基は
置換もしくは無置換のアルキル基もしくはアリール基を
表わす。
【0027】
【化14】
【0028】Arがアルキル基を表わすとき、具体的に
はメチル、プロピル、ブチル、デシル、2−ヘキシルデ
シル、オクタデシル、イソブチル、1,1−ジメチルプ
ロピルなどが挙げられ、これらは更に置換基を有してい
てもよい。またArがアリール基を表わすとき、具体例
としてはフェニル、1−ナフチル、2−ナフチルなどが
挙げられ、これらは更に置換基を有していてもよい。A
rで表わされる基が置換基を有しているとき、その具体
例としてはR1 の説明で挙げた置換基である。
【0029】ルイス酸や金属塩としては3価のホウ素
(BF3 ・OEt2 、BCl3 、BBr3 、B(OCH
3 3 など)、3価のアルミニウム(AlCl3 、Al
Br3など)、2価のニッケル(NiCl2 など)、2
価の亜鉛(ZnCl2 、ZnBr2 、ZnI2 など)、
4価もしくは5価のバナジウム(VOCl2 、VCl5
など)、1価もしくは2価の銀(AgCl、AgCl2
など)、ヨードトリメチルシラン、1価もしくは2価の
銅(CuBr2 、CuCl2 、CuSO4 、CuI、C
uClなど)、固体酸触媒などが挙げられる。
【0030】それらの中で好ましくはホウ素系(BF3
・OEt2 、BCl3 、BBr3 、B(OCH3 3
ど)、亜鉛系(ZnCl2 、ZnBr2 、ZnI2
ど)、銅系(CuBr2 、CuCl2 、CuSO4
ど)の試薬である。この中で特に好ましくはBF3 もし
くはそのエーテル錯体、BCl3 、2価の銅塩(CuB
2 、CuCl2 )である。またこれらの試薬を複数併
用してもいいし、これらの試薬にLiBrやLiCl、
LiI、NaCl、NaBr、NaI、KBr、KI、
HCl、HBrなどのハロゲンイオンソースを別途添加
して用いてもよい。更に金属酸化物(CuO、ZnOな
ど)や金属水酸化物(Cu(OH)2 、Zn(OH)2
など)を系内でプロトン酸(HBr、HCl、H2 SO
4 など)と反応させるなどの方法で、系中で金属塩を生
成させてもよい。また系内にモレキュラーシーブズや硫
酸マグネシウム、塩化カルシウムなどの脱水剤を共存さ
せてもよい。
【0031】反応のモル比は一般式(I)、一般式(I
I)もしくはパラホルムアルデヒドもしくはトリオキサ
ン、一般式(III)で表わされる各化合物を等モル用いれ
ばよい。また反応を促進させる為にいずれかを過剰に用
いてもよく、その場合三者の中で最もモル数の少ないも
のに対して10倍以内であることが好ましく、望ましく
は2倍以内である。ルイス酸もしくは金属塩のモル数
は、前述の一般式(I)、一般式(II)もしくはパラホ
ルムアルデヒドもしくはトリオキサン、一般式(III)で
表わされる3種の化合物のうち最もモル数の少ないもの
に対して0.001倍から10倍のモル数で用いること
ができる。最適値は用いるルイス酸もしくは金属塩の種
類によって異なるが銅系以外のものでは0.1倍から5
倍の範囲で用いることが好ましい。また銅系のものでは
0.005倍から0.5倍の範囲で用いることが経済
的、環境的な面からも好ましい。
【0032】反応は通常0℃から150℃の間で行なわ
れる。その中で好ましくは15℃から100℃の間であ
り、特に好ましくは20℃から80℃の間である。反応
溶媒としては種々のものを用いることができるが炭化水
素系(ベンゼン、トルエン、ヘキサンなど)、ハロゲン
系(塩化メチレン、クロロホルム、クロロベンゼン、
1,2−ジクロロエタンなど)、エーテル系(テトラヒ
ドロフラン、アニソールなど)、非プロトン性極性溶媒
(アセトニトリル、ニトロメタン、ジメチルスルホキシ
ド、N,N′−ジメチルイミダゾリジノン、N,N−ジ
メチルホルムアミドなど)のものが好ましい。また複数
の溶媒を混合して用いてもよく、更に無溶媒で反応させ
てもよい。溶媒を用いて反応を行なう場合、一般式
(I)、一般式(II)もしくはパラホルムアルデヒドも
しくはトリオキサン、一般式(III)で表わされる化合物
のうち、最もモル数が少ないものの濃度は10-7M以上
であることが好ましく、更に好ましくは10-4M以上で
あり、最も好ましくは10-2M以上である(ただし、パ
ラホルムアルデヒドはHCHOとして計算する)。
【0033】反応時間は30分から3日の範囲で行なわ
れ、反応基質の性質によって大きく異なる。通常は1時
間から15時間、好ましくは2時間から10時間の範囲
で行なわれることが多い。反応の後処理としては反応終
了後反応液を水洗した後有機層を濃縮する。得られた残
渣に適当な溶媒を加えることにより目的物を単離できる
ことが多い。またそれ以外の方法としては有機層を濃縮
して得られた残渣から蒸留するか、シリカゲルなどを用
いたカラム精製を行なうなど通常の処理方法を用いて精
製することもできる。
【0034】以下に一般式(IV)および(VI)で表わされる
化合物の具体例を示す。ただし本発明はこれらに限定さ
れるわけではない。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】
【表3】
【0038】
【表4】
【0039】
【表5】
【0040】
【実施例】次に本発明を実施例に基づきさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらによって限定されるものでは
ない。
【0041】実施例1 例示化合物(VI−7)の合成
(BF3 ・OEt2
【0042】
【化15】
【0043】VI−7a(2mmol)とパラホルムアルデヒ
ド(HCHOとして2mmol、以下の場合も同様)、BM
T(2mmol)からなる混合物を1,2−ジクロロエタン
(20ml)に懸濁させ、そこにBF3 ・OEt2 (5mm
ol)を加えた。45℃で6時間反応させた後水(20m
l)とトリエタノールアミン(2ml)を加え1時間室温
で攪拌した。その後2N塩酸(5ml)と塩化メチレン
(30ml)を加え有機層を水(50ml)で2回洗浄し
た。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥、濃縮して得られた
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(以下カラ
ムと呼ぶ)にて精製することにより例示化合物VI−7を
1.22mmol(61%収率)得た。(酢酸エチル−ヘキ
サンから再結晶するとm.p.78.0−79.0℃。但
し、イソプロピルアルコール−ヘキサンから再結晶する
と結晶形が変わり96.0−97.0℃になる。)
【0044】実施例2 例示化合物(VI−7)の合成
(CuBr2 ) VI−7a(2mmol)とパラホルムアルデヒド(2mmo
l)、BMT(2mmol)、CuBr2 (0.4mmol)、
トルエン(20ml)からなる混合物を45℃で7時間反
応させた。その後2N塩酸(5ml)と酢酸エチル(30
ml)と水(30ml)を加え攪拌した後水層を分離した。
有機層を水(30ml)で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで
乾燥後実施例1と同様の処理を行なうことにより例示化
合物(VI−7)を1.48mmol(74%収率)得た。
【0045】実施例3 例示化合物(VI−7)の合成
(種々のルイス酸、金属塩) 実施例2のCuBr2 を他のルイス酸もしくは金属塩等
に変え、他は全て同じ条件のもとで反応を行なった。
【0046】
【表6】
【0047】表6よりルイス酸等を加えなかった場合に
は反応は全く進行しない(6番)のに対し、CuCl2
やBCl3 、ZnCl2 を加えることにより初めて目的
物が得られることがわかる(1、4、5番)。またLi
Brのような添加剤を加えることで反応がより促進され
る(3番)。更にCuOとHBrを系内で反応させ、系
中でCuBr2 を発生させるような条件でも反応は収率
よく進行する(2番)。
【0048】実施例4 例示化合物VI−17の合成 CuCl2 を触媒として用い、実施例3と同様の方法に
て合成した。(但し反応溶媒はトルエンの代わりにアセ
トニトリルを用いた。)収率38% m.p.63.5−6
6.0℃。
【0049】実施例5 例示化合物(VI−5)の合成
【0050】
【化16】
【0051】VI−5a(2mmol)と(HCHO)n (3
mmol)、PMT(3mmol)、CuBr2 (1.0mmol)
を1,2−ジクロロエタン(20ml)中50℃で6時間
反応させた。実施例2と同様の処理を施すことにより例
示化合物VI−5を0.82mmol(41%収率)得た。m.
p.124.5−127.0℃。
【0052】実施例6 例示化合物VI−14の合成 実施例2と同様の方法により合成した。収率46%、m.
p.108.5−110.5℃
【0053】実施例7 例示化合物IV−1の合成
【0054】
【化17】
【0055】IV−1a(10mmol)と(HCHO)n
(10mmol)、PMT(10mmol)、CuBr2 (0.
5mmol)を1,2−ジクロロエタン(40ml)中45℃
で7時間反応させた。実施例2と同様の処理を行なうこ
とにより例示化合物IV−1を63%の収率で得た。m.p.
114.5−116.5℃。また例示化合物IV−2につ
いても同様に86%の収率で得た。(油状物)
【0056】実施例8 例示化合物VI−7の合成(簡便
な取出し法) VI−7a(0.1mol )と(HCHO)n (0.1mol
)、BMT(0.1mol )、CuBr2 (0.02mol
)をトルエン(400ml)中45℃で7時間反応させ
た。その後水400mlにて水洗を2回行なった。有機層
に活性炭100gを入れ攪拌した後セライトを通して濾
過し、トルエン溶液を減圧下濃縮した。得られた残渣を
ヘキサン−イソプロピルアルコールから結晶化させ、更
に同溶媒にて再結晶することにより例示化合物VI−7を
65%の収率で得た。m.p.96.0−97.0℃
【0057】このように本発明の方法を用いることによ
り一般式(I)で表わされる化合物から一般式(IV)で表
わされる化合物を一工程で、収率よく、しかも簡便に取
出せる方法で合成できることが実証された。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 249/12 257/04 7433−4C 271/06 285/08 // C07B 61/00 300

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I)と一般式(II)と一般式
    (III)で表わされる化合物を、ルイス酸および/または
    金属塩の存在下反応させることによって一般式(IV)で表
    わされるアセタール類を合成することを特徴とするアセ
    タール類の合成法。 【化1】 式中R1 はアルキル基、アリール基もしくはヘテロ環基
    を表わす。R2 はアルキル基もしくはアリール基を表わ
    す。 【化2】 (R3 とR4 はそれぞれ独立に水素原子、アルキル基、
    アルケニル基、アルキニル基、アルコキシカルボニル
    基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、ス
    ルファモイル基、アリール基もしくはヘテロ環基を表わ
    す。) 【化3】 (X1 は5ないし6員のアゾール環を形成するのに必要
    な非金属原子団を表わす。) 【化4】 (式中R1 、R2 、R3 およびR4 は一般式(I)〜一
    般式(III)と同義である。またX2 は一般式(III)のX
    1 と同じ原子団を表わす。)
  2. 【請求項2】 R1 が一般式(V) で表わされることを特
    徴とする請求項1に記載のアセタール類の合成法。 【化5】 (式中Arは置換もしくは無置換のアルキル基もしくは
    アリール基を表わす。R2 は一般式(I)と同義であ
    る。) 【化6】 (式中Arは一般式(V) と、R2 、R3 、R4 、X2
    一般式(IV)と同義である。)
  3. 【請求項3】 ルイス酸がホウ素誘導体であることを特
    徴とする請求項1に記載のアセタール類の合成法。
  4. 【請求項4】金属塩が2価の銅塩であることを特徴とす
    る請求項1に記載のアセタール類の合成法。
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