JPH05331104A - 新規な安息香酸誘導体またはその塩 - Google Patents

新規な安息香酸誘導体またはその塩

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JPH05331104A
JPH05331104A JP16414492A JP16414492A JPH05331104A JP H05331104 A JPH05331104 A JP H05331104A JP 16414492 A JP16414492 A JP 16414492A JP 16414492 A JP16414492 A JP 16414492A JP H05331104 A JPH05331104 A JP H05331104A
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JP
Japan
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group
compound
methyl
benzoic acid
naphthyl
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JP16414492A
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English (en)
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Toshiyasu Mase
年康 間瀬
Susumu Igarashi
進 五十嵐
Takenori Kimura
武徳 木村
Hiroshi Kamitoku
宏 神徳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamanouchi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Yamanouchi Pharmaceutical Co Ltd
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  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式(I) 【化1】 [上記式中の各基は,下記の意味を有する。 R1 〜R8 :同一又は異なって,水素原子,低級アルキ
ル基,低級アルケニル基,低級アルキニル基,低級アル
コキシ基,ハロゲン原子,ニトロ基又はアミノ基 R:置換基を有していてもよいアリール基,シクロアル
キル基,又は置換基を有していてもよいアリール基もし
くはシクロアルキル基で置換された低級アルキル基,低
級アルケニル基もしくは低級アルキニル基 但し,Rが未置換フェニル基であるときは,ベンゼン環
のメタ位に置換するものとする。]で示される安息香酸
誘導体又はその塩など。 【効果】 テストステロン 5α−リダクターゼ阻害剤
として有用であり,前立腺肥大,前立腺癌等の治療に用
いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な安息香酸誘導体ま
たはその製薬学的に許容される塩,並びにこれらを有効
成分とするテストステロン 5α−リダクタ−ゼ阻害剤
に関する。
【0002】
【従来の技術】精巣および副腎より分泌されるテストス
テロン(TS)は,アンドロジェン標的細胞に取り込ま
れたのち,細胞内に存在する5α−リダクタ−ゼの作用
を受けてジヒドロテストステロン(DHT)に還元され
る。このようにして生成されたDHTは,前立線肥大お
よび前立腺癌の発生に密接な関係があると考えられてい
る。さらに,男性型脱毛症,座瘡や脂漏等の発生,亢進
もDHTおよびTSの過剰が原因の一つであると考えら
れている。
【0003】従って,TSがよりアンドロジェン活性の
高いDHTに還元される作用を抑制することは,前立腺
肥大等の疾病に対し極めて有効であると考えられてお
り,従来よりテストステロン 5α−リダクタ−ゼ阻害
作用を有する化合物の合成研究が種々試みられてきた。
従来知られているテストステロン 5α−リダクタ−ゼ
阻害作用を有する化合物としては,ステロイドタイプの
化合物,例えば特公昭63−65080号に治験番号M
K−906として記載された化合物が知られている。ま
た,非ステロイドタイプの化合物としては,例えば特開
平1−156950号に記載された,下式で示される化
合物が知られている(治験番号 ONO−3805)。
【0004】
【化3】
【0005】
【発明が解決しようとする課題】今回,本発明者等は,
従来知られている化合物とは構造を異にする,非ステロ
イドタイプの化合物である下記一般式(I)又は(I
A )で示される安息香酸誘導体又はその塩に,従来知ら
れている非ステロイドタイプの化合物と比較して数十乃
至数百倍優れたテストステロン 5α−リダクタ−ゼ阻
害作用があることを認め,本発明を完成した。また,本
発明化合物は,従来知られているステロイドタイプの化
合物との比較においても,同等もしくはそれ以上の強さ
のテストステロン 5α−リダクタ−ゼ阻害作用を示す
ことが確認された。
【0006】なお,特公昭56−451号(発明の名
称:「ポリケトンの製法」)には,本発明化合物が含有
する,下式で示される化合物が記載されている。しかし
ながら,同公報にはこの化合物が,絶縁被覆に使用でき
るポリケトンの製造原料であることが記載されているだ
けで,テストステロン 5α−リダクタ−ゼ阻害作用に
ついては全く報告されていない。
【0007】
【化4】
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち,本発明は,下
記一般式(I)で表される安息香酸誘導体またはその塩
である。
【0009】
【化5】
【0010】[上記式中の各基は,下記の意味を有す
る。 R1 〜R8 :同一又は異なって,水素原子,低級アルキ
ル基,低級アルケニル基,低級アルキニル基,低級アル
コキシ基,ハロゲン原子,ニトロ基又はアミノ基 R:置換基を有していてよいアリール基,シクロアルキ
ル基又は置換基を有していてもよいアリール基もしくは
シクロアルキル基で置換された低級アルキル基,低級ア
ルケニル基もしくは低級アルキニル基 但し,Rが未置換フェニル基であるときは,ベンゼン環
のメタ位に置換するものとする。]
【0011】更に,本発明は,下記一般式(IA )で示
される安息香酸誘導体,またはその塩を有効成分とする
テストステロン 5α−リダクタ−ゼ阻害剤である。
【化6】 [上記式中の各基は,下記の意味を有する。 R1 〜R8 :同一又は異なって,水素原子,低級アルキ
ル基,低級アルケニル基,低級アルキニル基,低級アル
コキシ基,ハロゲン原子,ニトロ基又はアミノ基 RA :低級アルキル基,低級アルケニル基,低級アルキ
ニル基,置換基を有していてもよいアリール基,シクロ
アルキル基又は置換基を有していてもよいアリール基も
しくはシクロアルキル基で置換された低級アルキル基,
低級アルケニル基もしくは低級アルキニル基]
【0012】すなわち,本発明は上記一般式(I)で示
される安息香酸誘導体又はその塩,並びに上記一般式
(IA )で示される安息香酸誘導体又はその塩を有効成
分とするテストステロン 5α−リダクタ−ゼ阻害剤を
発明の構成とし,その提供を目的とする。以下に本発明
化合物につき更に詳細に説明する。本明細書の一般式の
定義において,特に断わらない限り,「低級」なる用語
は炭素数が1乃至6個の直鎖または分岐状の炭素鎖を意
味する。
【0013】従って,「低級アルキル基」としては,具
体的には例えばメチル基,エチル基,プロピル基,イソ
プロピル基,ブチル基,イソブチル基,sec−ブチル
基,tert−ブチル基,ペンチル基,イソペンチル
基,ネオペンチル基,tert−ペンチル基,1−メチ
ルブチル基,2−メチルブチル基,1,2−ジメチルプ
ロピル基,ヘキシル基,イソヘキシル基,1−メチルペ
ンチル基,2−メチルペンチル基,3−メチルペンチル
基,1,1−ジメチルブチル基,1,2−ジメチルブチ
ル基,2,2−ジメチルブチル基,1,3−ジメチルブ
チル基,2,3−ジメチルブチル基,3,3−ジメチル
ブチル基,1−エチルブチル基,2−エチルブチル基,
1,1,2−トリメチルプロピル基,1,2,2−トリ
メチルプロピル基,1−エチル−1−メチルプロピル
基,1−エチル−2−メチルプロピル基等が挙げられ
る。
【0014】「低級アルケニル基」は炭素数が2乃至6
個の直鎖又は分岐状のアルケニル基であり,具体的には
ビニル基,アリル基,1−プロペニル基,イソプロペニ
ル基,1−ブテニル基,2−ブテニル基,3−ブテニル
基,2−メチル−1−プロペニル基,2−メチルアリル
基,1−メチル−1−プロペニル基,1−メチルアリル
基,1,1−ジメチルビニル基,1−ペンテニル基,2
−ペンテニル基,3−ペンテニル基,4−ペンテニル
基,3−メチル−1−ブテニル基,3−メチル−2−ブ
テニル基,3−メチル−3−ブテニル基,2−メチル−
1−ブテニル基,2−メチル−2−ブテニル基,2−メ
チル−3−ブテニル基,1−メチル−1−ブテニル基,
1−メチル−2−ブテニル基,1−メチル−3−ブテニ
ル基,1,1−ジメチルアリル基,1,2−ジメチル−
1−プロペニル基,1,2−ジメチル−2−プロペニル
基,1−エチル−1−プロペニル基,1−エチル−2−
プロペニル基,1−ヘキセニル基,2−ヘキセニル基,
3−ヘキセニル基,3−メチル−1−ブテニル基,4−
ヘキセニル基,5−ヘキセニル基,1,1−ジメチル−
1−ブテニル基,1,1−ジメチル−2−ブテニル基,
1,1−ジメチル−3−ブテニル基,3,3−ジメチル
−1−ブテニル基,1−メチル−1−ペンテニル基,1
−メチル−2−ペンテニル基,1−メチル−3−ペンテ
ニル基,1−メチル−4−ペンテニル基,4−メチル−
1−ペンテニル基,4−メチル−2−ペンテニル基,4
−メチル−3−ペンテニル基等が挙げられる。
【0015】「低級アルキニル基」は,炭素数が2乃至
6個の直鎖又は分岐状のアルキニル基であって,エチニ
ル基,1−プロピニル基,2−プロピニル基,1−ブチ
ニル基,2−ブチニル基,3−ブチニル基,1−メチル
−2−プロピニル基,1−ペンチニル基,2−ペンチニ
ル基,3−ペンチニル基,4−ペンチニル基,3−メチ
ル−1−ブチニル基,2−メチル−3−ブチニル基,1
−メチル−2−ブチニル基,1−メチル−3−ブチニル
基,1,1−ジメチル−2−プロピニル基,1−ヘキシ
ニル基,2−ヘキシニル基,3−ヘキシニル基,4−ヘ
キシニル基,5−ヘキシニル基等が例示される。
【0016】また,「低級アルコキシ基」としては,メ
トキシ基,エトキシ基,プロポキシ基,イソプロポキシ
基,ブトキシ基,イソブトキシ基,sec−ブトキシ
基,tert−ブトキシ基,ペンチルオキシ(アミルオ
キシ)基,イソペンチルオキシ基,tert−ペンチル
オキシ基,ネオペンチルオキシ基,2−メチルプロキシ
基,1,2−ジメチルプロポキシ基,1−エチルプロポ
キシ基,ヘキシルオキシ基等が挙げられる。
【0017】「置換基を有していてもよいアリール基」
を構成する「アリール基」の具体例としては,例えばフ
ェニル基,ナフチル基等が挙げられ,アリール基の置換
基としては,低級アルキル基,低級アルケニル基,低級
アルキニル基,低級アルコキシ基(以上の基の具体例と
しては,前記のものが好適である。),フェノキシ基,
アラルキル基等が好適であり,「アラルキル基」として
は,前記「低級アルキル基」の任意の水素原子が前記
「アリール基」で置換された基が好ましく,具体的には
ベンジル基,フェネチル基,1−フェニルエチル基,3
−フェニルプロピル基,2−フェニルプロピル基,1−
フェニルプロピル基,1−メチル−2−フェニルエチル
基,4−フェニルブチル基,3−フェニルブチル基,2
−フェニルブチル基,1−フェニルブチル基,2−メチ
ル−3−フェニルプロピル基,2−メチル−2−フェニ
ルプロピル基,2−メチル−1−フェニルプロピル基,
1−メチル−3−フェニルプロピル基,1−メチル−2
−フェニルプロピル基,1−メチル−1−フェニルプロ
ピル基,1−エチル−2−フェニルエチル基,1,1−
ジメチル−2−フェニルエチル基,5−フェニルペンチ
ル基,4−フェニルペンチル基,3−フェニルペンチル
基, 2−フェニルペンチル基,1−フェニルペンチル
基,3−メチル−4−フェニルブチル基,3−メチル−
3−フェニルブチル基,3−メチル−2−フェニルブチ
ル基,3−メチル−1−フェニルブチル基,6−フェニ
ルヘキシル基,5−フェニルヘキシル基,4−フェニル
ヘキシル基,3−フェニルヘキシル基,2−フェニルヘ
キシル基,1−フェニルヘキシル基,4−メチル−5−
フェニルペンチル基,4−メチル−4−フェニルペンチ
ル基,4−メチル−3−フェニルペンチル基,4−メチ
ル−2−フェニルペンチル基,4−メチル−1−フェニ
ルペンチル基,1−ナフチルメチル基,2−ナフチルメ
チル基,2−(1−ナフチル)エチル基,2−(2−ナ
フチル)エチル基,1−(1−ナフチル)エチル基,1
−(2−ナフチル)エチル基,3−(1−ナフチル)プ
ロピル基,3−(2−ナフチル)プロピル基,2−(1
−ナフチル)プロピル基,2−(2−ナフチル)プロピ
ル基,1−(1−ナフチル)プロピル基,1−(2−ナ
フチル)プロピル基,1−メチル−2−(1−ナフチ
ル)エチル基,1−メチル−2−(2−ナフチル)エチ
ル基,4−(1−ナフチル)ブチル基,4−(2−ナフ
チル)ブチル基,3−(1−ナフチル)ブチル基,3−
(2−ナフチル)ブチル基,2−(1−ナフチル)ブチ
ル基,2−(2−ナフチル)ブチル基,1−(1−ナフ
チル)ブチル基,1−(2−ナフチル)ブチル基,2−
メチル−3−(1−ナフチル)プロピル基,2−メチル
−3−(2−ナフチル)プロピル基,2−メチル−2−
(1−ナフチル)プロピル基,2−メチル−2−(2−
ナフチル)プロピル基,2−メチル−1−(1−ナフチ
ル)プロピル基,2−メチル−1−(2−ナフチル)プ
ロピル基,5−(1−ナフチル)ペンチル基,5−(2
−ナフチル)ペンチル基,4−(1−ナフチル)ペンチ
ル基,4−(2−ナフチル)ペンチル基,3−メチル−
4−(1−ナフチル)ブチル基,3−メチル−4−(2
−ナフチル)ブチル基,6−(1−ナフチル)ヘキシル
基,6−(2−ナフチル)ヘキシル基,5−(1−ナフ
チル)ヘキシル基,5−(2−ナフチル)ヘキシル基,
4−メチル−5−(1−ナフチル)ペンチル基,4−メ
チル−5−(2−ナフチル)ペンチル基,ジフェニルメ
チル基(ベンズヒドリル基),トリチル基等が挙げられ
る。
【0018】「シクロアルキル基」は,炭素数が3〜8
個のものが好適であり,具体的にはシクロプロピル基,
シクロブチル基,シクロペンチル基,シクロヘキシル
基,シクロヘプチル基等である。
【0019】また,「置換基を有していてもよいアリー
ル基もしくはシクロアルキル基で置換された低級アルキ
ル基,低級アルケニル基もしくは低級アルキニル基」と
は,前記,「低級アルキル基」,「低級アルケニル基」
もしくは「低級アルキニル基」のいずれかの基が,前記
「置換基を有していてもよいアリール基」もしくは「シ
クロアルキル基」で置換された基を意味する。また,
「ハロゲン原子」としては,フッ素原子,塩素原子,臭
素原子等が挙げられる。
【0020】本発明化合物(I)又は(IA)は,塩基
との塩を形成する。また,置換基の種類によっては酸と
の塩を形成する場合もある。かかる塩としては,具体的
には,ナトリウム,カリウム,マグネシウム,カルシウ
ム,アルミニウムなどの無機塩基,メチルアミン,エチ
ルアミン,エタノールアミンなどの有機塩基,リジン,
オルニチンなどの塩基性アミノ酸との塩,塩酸,臭化水
素酸,ヨウ化水素酸,硫酸,硝酸,リン酸等の鉱酸,ギ
酸,酢酸,プロピオン酸,シュウ酸,マロン酸,コハク
酸,フマール酸,マレイン酸,乳酸,リンゴ酸,酒石
酸,クエン酸,メタンスルホン酸,エタンスルホン酸等
の有機酸,アスパラギン酸,グルタミン酸などの酸性ア
ミノ酸との酸付加塩やアンモニウム塩等が挙げられる。
さらに,本発明には,本発明化合物(I)又は(IA
の水和物,各種の溶媒和物や結晶多形の物質も含まれ
る。 (製造法)本発明化合物は,その基本骨格あるいは置換
基の種類に基づく特徴を利用し,種々の合成法を適用し
て製造することができる。以下にその代表的な製造法を
示す。 第1製法
【0021】
【化7】
【0022】(式中,R1〜R8及びRの各基は,前記の
意味を有する。)本製造法は,原料化合物である上記一
般式(II')で示されるニトリル化合物を加水分解する
ことにより,カルボン酸誘導体である本発明化合物
(I)を得る方法である。反応は常法により,水酸化ナ
トリウム,水酸化カリウム等の濃アルカリ中,あるいは
塩酸,硫酸又はリン酸などの強酸中,加熱,好ましくは
加熱還流することにより行うことが可能である。通常溶
媒としては,エタノール,メタノール,イソプロパノー
ルなどのアルコール等の水と混合しうる有機溶媒が用い
られる。 第2製法
【0023】
【化8】 (式中,R1〜R8及びRの各基は前記の意味を有し,
R''はエステル残基を意味する。)
【0024】本発明化合物中,一般式(I)で示される
遊離カルボン酸化合物は,対応するエステル化合物(I
I'')をエステル加水分解または加水素分解することに
よって容易に製造することができる。この加水分解反応
においては,炭酸ナトリウム,水酸化ナトリウム等の塩
基又はトリフルオロ酢酸,塩酸等の酸の存在下に加水分
解する常法が,また,加水素分解にあっては,パラジウ
ム−炭素,ラネーニッケルなどの触媒の存在下に接触還
元する方法などの常法が適用できる。 第3製法
【0025】
【化9】
【0026】(式中,R1〜R8及びRの各基は前記の意
味を有する。)本製造法は,一般式(II''')で示され
るアルデヒド類に酸化剤を作用させることによってカル
ボン酸誘導体である本発明化合物(I)を製造する方法
である。用いられる酸化剤としては,硝酸銀,酸化銀,
過マンガン酸カリウム,クロム酸,過酸化水素や過安息
香酸,m−クロロ過安息香酸,過酢酸などの有機過酸が
好適である。反応は,酸化物の種類によって異なるが,
例えば硝酸銀を用いる場合には,水酸化ナトリウム,水
酸化カリウム等のアルカリ水溶液中,加熱,好ましくは
加熱還流することにより行うことが可能である。この場
合,通常溶媒としては,エタノール,メタノール,イソ
プロパノール等の水と混合し得る有機溶媒が用いられ
る。また,有機過酸を用いる場合は,クロロホルム,ト
ルエン,メタノール,エタノール等のアルコール,エー
テル等の有機溶媒中通常室温下で行われ,過酸化水素を
用いる場合は,過酸化水素あるいはこれとメタノール,
エタノール等のアルコール,エーテルを加えたものを作
用させ,必要ならば加温することによって行われる。過
酸化水素を用いるときは,バナジウムやモリブデンなど
の金属触媒を用いると効果的な場合もある。上記各製法
により得られた反応生成物は,遊離化合物,その塩ある
いは各種の溶媒和物として単離され,精製される。塩は
通常の造塩反応に付すことにより製造できる。単離,精
製は,抽出,濃縮,留去,結晶化,濾過,再結晶,各種
クロマトグラフィー等通常の化学操作を適用して行われ
る。
【0027】
【発明の効果】本発明の化合物は,テストステロン 5
α−リダクターゼ阻害活性を有しており,前立腺肥大及
びその他の男性ホルモンの作用に起因する種々の疾患,
例えば前立腺ガン,脂漏,座瘡,男性型脱毛症の治療に
有用である。本発明化合物のテストステロン 5α−リ
ダクターゼ阻害作用は,以下に示すようにヒトの外陰部
皮膚線維芽細胞(HS27)を用いた5α−リダクター
ゼ阻害活性(in vitro)の試験により明らかである。以
下にその試験方法及び試験結果を掲記する。
【0028】(1) テストステロン 5α−リダクタ
ーゼの調製 継代培養により集めたヒト生殖器皮膚線維芽細胞(HS
27)に10mMトリス−塩酸緩衝液(pH7.0)を
加えてホモジナイズした後,ソニファイアーで15秒×
3回超音波処理に付した。溶液はさらに遠心分離後(3
000回転で10分間),得られた上清を酵素溶媒とし
た。 (2) テストステロン 5α−リダクターゼの阻害活
性の測定 上記の酵素溶液100μlに,50mMトリス−塩酸緩
衝液(pH5.0),ジチオスレイトール(最終濃度
1mM),NADPH(最終濃度 5mM),[4−14
C]−テストステロン(最終濃度 1μM,0.04μ
Ci)および数種類の濃度の本発明化合物を加え総量を
500μlとした。この混合液を37℃,60分間イン
キュベーション後,酢酸エチル2.0mlを加えて酵素
反応を停止させ,さらに担体としてテストステロン,ジ
ヒドロテストステロン,4−アンドロステン−3,17
−ジオン,5α−アンドロスタン−3α,17β−ジオ
ールを加えた。次いで遠心分離を行い,得られた上清
1.0mlを濃縮後シリカゲル薄層プレートにスポット
し,酢酸エチル,シクロヘキサン(1:1)の混合液を
用いて分離された 4−アンドロステン−3,17−ジ
オン,ジヒドロテストステロンおよび5α−アンドロス
タン−3α,17β−ジオールの各スポットをプレート
より切り出して,液体シンチレーションカウンターで各
々の放射活性を測定し,下記の式により阻害率を算出し
た。その結果から50%阻害濃度を求め表1に示す。
【0029】
【数1】
【0030】A : TLCにスポットした全放射活性
量(本発明化合物を加えない場合) B : ジヒドロテストステロンおよび5α−アンドロ
スタン−3α,17β−ジオールの放射活性量の合計
(本発明化合物を加えない場合) A’: TLCにスポットした全放射活性量(本発明化
合物を加えた場合) B’: ジヒドロテストステロンおよび5α−アンドロ
スタン−3α,17β−ジオールの放射活性量の合計
(本発明化合物を加えた場合)
【0031】試験結果 本発明化合物の,ヒトHS27を用いて測定したテスト
ステロン 5α−リダクターゼの阻害活性値を下表に示
す。
【0032】
【表1】
【0033】表より明らかな様に,本発明化合物はヒト
HS27を用いたテストステロン5α−リダクターゼ阻
害活性の試験において極めて高い活性を示すものであ
り,臨床上の高い有用性が期待できる。上記表中,本発
明化合物と同様な非ステロイドタイプの対照化合物は特
開平1−156950号に記載された化合物であり,治
験No.ONO−3805として医薬品としての開発が
進められている化合物であるが,この化合物と比較し
て,本発明化合物は数百倍効果が強い。また,上記表
中,ステロイドタイプの対照化合物は,特公昭63−6
5080号に記載された化合物であり,治験No.MK
−906として医薬品としての開発が進められている化
合物であるが,この化合物との比較においても,本発明
化合物は,同等乃至それ以上の効果を示しており,毒性
も非常に低いことより,医薬としての有用性の高い薬剤
を提供し得ると考えられる。臨床上の有用性が更に示唆
されている。さらに本発明化合物の中には持続性を有す
るものも有る。
【0034】一般式(I)又は(IA)で示された化合
物又はその塩の1種又は2種以上を有効成分として含有
する製薬組生物は,通常製剤化に用いられる担体や賦形
剤,その他の添加剤を用いて調製される。製剤用の担体
や賦形剤としては固体又は液体状の非毒性医薬用物質が
挙げられる。これらの例としては,たとえば乳糖,ステ
アリン酸マグネシウム,スターチ,タルク,ゼラチン,
寒天,ペンチン,アラビアゴム,オリーブ油,ゴマ油,
カカオバター,エチレングリコール等やその他常用のも
のが例示される。投与は錠剤,丸剤,カプセル剤,顆粒
剤,液剤等による経口投与,あるいは静注,筋注等のに
注射剤,坐剤,経皮等による非経口投与のいずれの形態
であってもよい。投与量は症状,投与対象の年令,性別
等を考慮して個々の場合に応じて適宜決定される。経口
投与の場合には,通常成人1日当り,0.001mg〜
500mg好ましくは0.01〜200mgであり,1
日1回から数回投与される。又,症状によっては経皮投
与される場合は通常1回に0.0001〜500mgの
範囲で1日1回から数回投与される。但し投与量はこれ
らに限定されるものではない。
【0035】(処方例)つぎに,本発明化合物の医薬と
しての処方例を挙げる。 処方例1 錠 剤 製造例1(2)の化合物 20mg 乳 糖 57mg コーンスターチ 38mg ヒドロキシプロピルセルロース 4mg マグネシウム ステアレート 1mg 総 量 120mg 製造例1(2)の化合物20g,乳糖57g,コーンス
ターチ38gを均一に混合する。次に10%ヒドロキシ
プロピルセルロース溶液40gを加えて湿式造粒する。
篩過後,乾燥する。得られた造粒物にマグネシウムステ
アレート1gを加えて混合する。7m/m5.6Rの臼
杵を用いて打錠とする。
【0036】処方例2 カプセル 製造例1(2)の化合物 15mg 結晶セルロース 40mg 結晶乳糖 144mg マグネシウム ステアレート 1mg 総 量 200mg 製造例1(2)の化合物15g,結晶セルロース40
g,結晶乳糖144g,マグネシウム ステアレート
1gを均一に混合し,カプセル充填機で3号カプセルに
充填しカプセル剤とする。
【0037】
【実施例】つぎに,実施例により本発明の化合物および
その製造法を具体的に説明する。なお,参考例として,
実施例で使用する原料化合物の製造法を説明する。また
製造例には,本発明医薬化合物中公知のものの実際上の
入手方法を示した。
【0038】参考例1 4−イソプロピルフェノール2.72g,4−フルオロ
ベンゾニトリル2.42gとN,N−ジメチルホルムア
ミド40mlの溶液に,無水炭酸カリウム4.15gを
加え,110℃で14時間撹拌した。室温にまで放冷し
た後,水を加え,酢酸エチルで抽出した。抽出液を水と
飽和食塩水で洗浄後,無水硫酸ナトリウムで乾燥し,減
圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーに付し,ヘキサン:酢酸エチル(95:5)
で溶出し,4−(4−イソプロピルフェノキシ)ベンゾ
ニトリル4.49gを得た。
【0039】理化学的性状 マススペクトル:m/z 237(M+ ) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 中,TMS内部標
準) δ:1.26(6H,d),2.94(1H,m),
6.9〜7.1(4H,m),7.2〜7.4(2H,
m),7.5〜7.7(2H,m)
【0040】参考例2 メチル 4−ヒドロキシベンゾエート3.04g,4−
フルオロベンズアルデヒド2.48gとジメチルスルホ
キシド40mlの溶液に,炭酸カリウム4.15gを加
え,100℃で18時間撹拌した。室温にまで放冷した
後,水を加え,酢酸エチルで抽出した。抽出液を水,1
N水酸化ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄
後,無水硫酸ナトリウムで乾燥し,減圧濃縮した。得ら
れた結晶性残渣をエタノールで再結晶することにより,
メチル 4−(4−ホルミルフェノキシ)ベンゾエート
3.32gを得た。
【0041】理化学的性状 マススペクトル:m/z 256(M+ ) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 中,TMS内部標
準) δ:3.91(3H,s),7.10(2H,d),
7.13(2H,d),7.90(2H,d),8.0
8(2H,d),9.96(1H,s) 以下,同様にして参考例3〜4の化合物を得た。
【0042】参考例3 4−(3−フェニルフェノキシ)ベンズアルデヒド
【0043】理化学的性状 マススペクトル:m/z 274(M+ ) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 ,TMS内部標準) δ:7.0〜7.2(3H,m),7.3〜7.4(2
H,m),7.4〜7.5(4H,m),7.5〜7.
7(2H,m),7.8〜7.9(2H,m),9.9
3(1H,s)
【0044】参考例4 4−(4−シクロヘキシルフェノキシ)ベンズアルデヒ
【0045】理化学的性状 マススペクトル:m/z 280(M+ ) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 中,TMS内部標
準) δ:1.2〜2.1(10H,m),2.56(1H,
m),6.9〜7.3(6H,m),7.9〜8.0
(2H,m),9.91(1H,s)
【0046】参考例5 アルゴン気流下,水素化ナトリウム(60%)400m
gをジメチルスルホキシド20ml中に懸濁し,70℃
で40分間撹拌した。20℃にまで冷却した後,ベンジ
ルトリフェニルホスホニウム クロライド3.89gを
加え,室温で30分間撹拌した。次にメチル 4−(4
−ホルミルフェノキシ)ベンゾエート1.28gのジメ
チルスルホキシド10ml溶液を滴下し,室温で2.5
時間撹拌した。水を加えて反応を止め,トルエンで抽出
した。抽出液を水と飽和食塩水で洗浄後,無水硫酸ナト
リウムで乾燥し,減圧濃縮した。得られた残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーに付し,ヘキサン:酢酸
エチル(9:1)の混液で溶出し,メチル 4−(4−
((Z)−2−フェニルビニル)フェノキシ)ベンゾエ
ート670mgを得た。
【0047】理化学的性状 マススペクトル:m/z 330(M+ ) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 中,TMS内部標
準) δ:3.90(3H,s),6.59(2H,s),
6.8〜7.1(4H,m),7.2〜7.4(7H,
m),7.9〜8.1(2H,m)
【0048】参考例6 アルゴン気流下,メチル 4−(4−((Z)−2−フ
ェニルビニル)フェノキシ)ベンゾエート350mgと
メタノール10mlの溶液に,10%パラジウム−炭素
40mgを加え,水素置換した後,室温で2時間撹拌し
た。触媒を濾去し,濾液を減圧濃縮することにより,メ
チル 4−(4−(2−フェニルエチル)フェノキシ)
ベンゾエート110mgを得た。
【0049】理化学的性状 マススペクトル:m/z 332(M+ ) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 中,TMS内部標
準) δ:2.93(4H,s),2.90(3H,s),
6.9〜7.1(4H,m),7.1〜7.4(7H,
m),7.9〜8.1(2H,m) 製造例1
【0050】(1)参考例2と同様にして,4−(4−
フェニルフェノキシ)ベンズアルデヒドを得た。
【0051】理化学的性状 マススペクトル:m/z 274(M+ ) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 ,TMS内部標準) δ:7.0〜8.0(13H,m),9.93(1H,
s)
【0052】(2)4−(4−フェニルフェノキシ)ベ
ンズアルデヒド550mg,硝酸銀710mgと水11
ml,エタノール11mlの混合溶液に,水酸化ナトリ
ウム320mgを加え,1時間加熱還流した。氷冷下,
10%塩酸を加えpH4以下に調製し,不溶物を濾去
し,酢酸エチルで抽出した。抽出液を水と飽和食塩水で
洗浄後,無水硫酸ナトリウムで乾燥し,減圧濃縮した。
得られた結晶性残渣をエタノールで再結晶することによ
り,4−(4−フェニルフェノキシ)安息香酸510m
gを得た。
【0053】理化学的性状 元素分析値(C19143 として) マススペクトル:m/z 290(M+ ) 核磁気共鳴スペクトル(DMSO−d6 中,TMS内部
標準) δ:7.0〜7.8(11H,m),7.9〜8.1
(2H,m) 12.82(1H,m)
【0054】実施例1 4−(4−イソプロピルフェノキシ)ベンゾニトリル
4.05gとエタノール49mlの溶液に,10N水酸
化ナトリウム水溶液60mlを加え,28時間加熱還流
した。氷冷下,10%塩酸を加えpH4以下に調整し,
減圧濃縮し,酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩
水で洗浄後,無水硫酸,ナトリウムで乾燥し,減圧濃縮
した。得られた結晶性残渣をヘキサンで再結晶すること
により,4−(4−イソプロピルフェノキシ)安息香酸
3.46gを得た。
【0055】理化学的性状 融点 126〜127℃ 元素分析値(C16163 として) マススペクトル:m/z 256(M+ ) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 中,TMS内部標
準) δ:1.27(6H,d),2.94(1H,m),
6.9〜7.1(4H,m),7.2〜7.4(2H,
m),7.9〜8.2(2H,m)
【0056】実施例2 メチル 4−(4−((Z)−2−フェニルビニル)フ
ェノキシ)ベンゾエート310mgとジオキサン1.2
ml,エタノール4mlの混合溶液に5N水酸化ナトリ
ウム水溶液5mlを加え,50℃で14時間撹拌した。
10%塩酸を加えpH4以下に調整した後,酢酸エチル
で抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後,無水硫酸ナ
トリウムで乾燥し,減圧濃縮した。得られた結晶性残渣
をエタノールで再結晶することにより,4−(4−
((Z)−2−フェニルビニル)フェノキシ)安息香酸
180mgを得た。
【0057】理化学的性状 融点 154〜155℃ 元素分析値(C21163 として) マススペクトル:m/z 316(M+ ) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 中,TMS内部標
準) δ:6.60(2H,s),6.8〜7.1(4H,
m),7.1〜7.4(7H,m),7.9〜8.2
(2H,m) 同様にして以下の実施例3の化合物を得た。
【0058】実施例3 4−(4−(2−フェニルエチル)フェノキシ)安息香
【0059】理化学的性状 融点 174〜175℃ 元素分析値(C21183 として) マススペクトル:m/z 319[(M+1)+ ] 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 ,TMS内部標準) δ:2.94(4H,s),6.9〜7.1(4H,
m),7.1〜7.3(7H,m),8.0〜8.2
(2H,m)
【0060】実施例4 製造例1(2)と同様にして 4−(3−フェニルフェ
ノキシ)安息香酸を得た。
【0061】理化学的性状 融点 161〜162℃ 元素分析値(C19143 として) マススペクトル:m/z 290(M+ ) 核磁気共鳴スペクトル(DMSO−d6 ,TMS内部標
準) δ:7.0〜7.3(3H,m),7.3〜7.8(8
H,m),7.9〜8.1(2H,m),12.83
(1H,s)
【0062】実施例5 製造例1(2)と同様にして 4−(4−シクロヘキシ
ルフェノキシ)安息香酸を得た。
【0063】理化学的性状 融点 193〜195℃ 元素分析値(C19203 として) マススペクトル:m/z 296(M+ ) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 中,TMS内部標
準) δ:1.30〜2.10(10H,m),2.55(1
H,m),6.9〜7.1(4H,m),7.1〜7.
3(2H,m) 8.0〜8.1(2H,m)
【0064】以下,表2〜6に上記参考例,製造例及び
実施例により得られた化合物の化学構造式を掲記する。
【0065】
【表2】
【0066】
【表3】
【0067】
【表4】
【0068】
【表5】
【0069】
【表6】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I) 【化1】 [上記式中の各基は,下記の意味を有する。 R1 〜R8 :同一又は異なって,水素原子,低級アルキ
    ル基,低級アルケニル基,低級アルキニル基,低級アル
    コキシ基,ハロゲン原子,ニトロ基又はアミノ基 R:置換基を有していてもよいアリール基,シクロアル
    キル基又は置換基を有していてもよいアリール基もしく
    はシクロアルキル基で置換された低級アルキル基,低級
    アルケニル基もしくは低級アルキニル基 但し,Rが未置換フェニル基であるときは,ベンゼン環
    のメタ位に置換するものとする。]で示される安息香酸
    誘導体又はその塩
  2. 【請求項2】 下記一般式(IA ) 【化2】 [上記式中の各基は,下記の意味を有する。 R1 〜R8 :同一又は異なって,水素原子,低級アルキ
    ル基,低級アルケニル基,低級アルキニル基,低級アル
    コキシ基,ハロゲン原子,ニトロ基又はアミノ基 RA :低級アルキル基,低級アルケニル基,低級アル
    キニル基,置換基を有していてもよいアリール基,シク
    ロアルキル基又は置換基を有していてもよいアリール基
    もしくはシクロアルキル基で置換された低級アルキル
    基,低級アルケニル基もしくは低級アルキニル基] で示される安息香酸誘導体又はその塩を有効成分とす
    る,テストステロン 5α−リダクタ−ゼ阻害剤。
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