JPH05330985A - 反応装置 - Google Patents

反応装置

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JPH05330985A
JPH05330985A JP4178815A JP17881592A JPH05330985A JP H05330985 A JPH05330985 A JP H05330985A JP 4178815 A JP4178815 A JP 4178815A JP 17881592 A JP17881592 A JP 17881592A JP H05330985 A JPH05330985 A JP H05330985A
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JP
Japan
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reaction
gas
electrolysis
solid electrolyte
supplied
Prior art date
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Pending
Application number
JP4178815A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Inoue
潔 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
INR Kenkyusho KK
Original Assignee
INR Kenkyusho KK
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Publication date
Application filed by INR Kenkyusho KK filed Critical INR Kenkyusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 酸化、還元、合成、分解等の反応を行なう反
応装置を、危険性がなく安全に所要流量の反応ガスを供
給することができるように改良する。 【構成】 真空ポンプ2によって排気処理され、反応ガ
スがボンベ7等から供給される減圧反応室を形成する処
理容器1を設け、該容器の壁面に形成した開口窓に橋絡
して取付けた固体電解質の、例えばテフロン膜9の両面
にPtコーティング電極10を形成したものを設ける。
電極10間に電解用通電電源11を接続して成り、テフ
ロン膜9のメッシュ内に貯蔵される水分の電気分解によ
って発生する水素もしくは酸素ガスを前記反応室1内に
発生し酸化、還元、合成、分解等の反応を起こさせ、反
応物を基材4に蒸着させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は反応装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、反応ガスを用いたPVD,CVD
等の蒸着装置に於て、その反応ガスは通常ガスボンベ等
から供給するようにしている。例えば、ダイヤモンドの
合成を行なうには、メタン等の炭化水素ガスと水素ガス
を混合して供給する。この場合の水素ガス濃度は、例え
ばメタン1l/minに対して水素100l/minの
流量をもって供給するので、途中爆発の危険性が大き
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような危
険性がなく、安全に所要流量の反応ガスを供給すること
ができるように改良することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】反応室に連通して固体電
解室を設け、該固体電解質に通電する通電電源を設け、
前記固体電解質の電気分解(電解)によって発生するガ
スを前記反応室に発生させるようにしたことを特徴とす
る。
【0005】
【作用】本発明は前記のように、ガス反応を行なう反応
室に連通して固体電解質を設け、該固体電解質に通電す
る通電電源を設けて、固体電解質の電解によって発生す
るガスを前記反応室に供給するようにしたので、従来の
ように水素とか酸素を他の反応ガスと混合し、供給路を
流通させて反応室に供給する必要がなく、電解ガスを反
応室に直接発生させるものであるから、爆発等の危険性
がなくなり安全な反応装置を構成することができる。し
かも電解ガスは、通電電流によってその発生量を正確に
制御することができ、反応室に容易に定量供給すること
ができ、安定した反応を行なわせることができる。又、
通電極性の切換によって、水素と酸素の切換供給するこ
とができる。
【0006】
【実施例】以下、図面の一実施例により本発明を説明す
る。図1は例えばダイヤモンド合成を行なう場合の実施
例で、1が反応処理を行なう処理容器で、真空ポンプ2
によって排気処理される。3は基板の固定テーブルで、
ヒータが設けられており、これに固定する基材4の加熱
制御が行なわれる。5は上部電極で、高周波電源6が一
方を接地して設けられる。7はダイヤモンドを合成する
ために原科ガスの炭化水素、例えばメタンCHを供給
するガスボンベで、供給路に流量制御弁8を設け、所要
の流量制御しながら供給するようにしている。9は処理
容器の壁面に形成した開口窓に橋絡して取り付けた固体
電解質の、例えばテフロン膜で、膜の両面にPtコーテ
ィング電源10を形成してある。11は電解用通電電源
で、前記膜電極10の内側を−極、外側を+極として図
示するように接続してある。12はその通電回路に挿入
した電流検出抵抗、13は検出信号に比例してバルブ8
制御する制御回路、14は基材4に負のバイアスを与え
るバイアス電源である。
【0007】以上において、処理容器1内は真空ポンプ
2によって始めに10−4〜10−5Torr程度に真
空排気し、他方ボンベ7から反応ガスを供給する。反応
ガスは炭化水素を含むガスで、例えば、メタンCH
用いる。メタンと反応させる還元剤の水素Hは固体電
解質9の電解によって供給する。この固体電解質のテフ
ロン膜9内の微細網目内には、外気から水分が吸着貯蔵
され充分に詰められた状態にあり、この膜9の内外電極
10,10に電源11から電解電流が通電され、水分の
電気分解が行なわれる。電解電流の通電は膜9の内側を
−極、外側を+極とする極性に通電することによって電
解ガスの水素Hが膜9の内側、即ち、処理室内に発生
し、前記ボンベ7から供給されるメタンガスと混合する
ようになる。発生する電解ガスの発生量はファラデーの
法則にしたがって流れる電流Aと時間Hの積AHに比例
して発生するから、水素ガスの供給量が電流検出抵抗2
によって検出でき、この検出信号により制御回路13が
所定比率信号をバルブ8に加えてメタンの供給流量制御
することによってHとCHの比率を一定に制御して
供給することができる。一般に、H/CH=15〜
150程度になるよう制御回路13の条件設定を行な
う。このようにして反応ガスを供給したときの処理室1
内の真空度が10−2〜50Torr程度に保たれるよ
うにガス供給量とポンプ2による排気量の制御を行な
う。
【0008】一方、室内のテーブル3に固定された基材
4はヒータによって加熱され、例えば200〜800℃
程度の熱エネルギーを与え、且つ電源14により100
〜1000V程度の負のバイアスを与えておく。こうし
て上部電極5に高周波電源6によって高周波電圧が加え
られ、高周波放電によるプラズマが発生する。高周波電
源には、例えば13.65MHz,400W程度の電源
を用いる。発生プラズマによって供給された反応ガスは
励起され化学反応を促進され、プラズマ中に反応性に富
む中性ラジカル、原子種、イオン種等活性励起粒子を高
密度に生成することができる。そして、このような高い
内部エネルギーをもったバイアスのかかった基材4に向
けて加速し、蒸着させる。基材4に蒸直した高密度ラジ
カルは急速に冷却して、有効にダイヤモンド合成するこ
とができる。
【0009】尚、基材4にはMo,W,Pt,Ti,C
u,Ni,ステンレス,SiC,Si,wC,S
iO,AlO等が利用される。
【0010】実施例を説明すれば、反応ガスとしてCH
とHを1:80で水蒸気HOを4cc/min混
ぜて供給し、Hは固体電解質の電気分解によって50
0cc/minで発生し、処理室内を1.6Torrに
制御した。高周波プラズマは13.56MHz,320
W電源を用いて発生し、基材にMoを用いて450℃に
ヒータ加熱し、800Vの負電圧を印加して蒸着したと
き、2時間で膜厚1.88μmのダイヤモンドを析出さ
せることができた。
【0011】図2は他の実施例の電解ガス発生部分を示
すもので、テフロン膜9の外側に純水16を溜る水槽1
5を設け、この純水16をテフロン膜9に浸透させなが
ら電気分解するようにしたものである。テフロン膜9の
両面に形成させたPt電極10に通電する直流電源11
の接続回路に通電極性の切換スイッチ17を挿入してあ
る。
【0012】これによれば、固体電解質としてのテフロ
ン膜9に多量の水分を供給することができ、したがっ
て、電解電流を増加して任意に多量の電解ガスの発生を
することができる。又、通電極性が切換器17により反
転できるから、内側の極性を−極、外側を+極としたと
きは処理容器内に水素ガスHの発生が、極性を反転し
て内側を+極、外側を−極としたときは容器内に酸素ガ
スOの発生供給をすることができる。
【0013】したがって、これによれば処理容器内に水
素ガスを供給して還元反応を行ない、前記のようにダイ
ヤモンドの合成を行なわせることができ、酸素ガスの供
給により酸化反応して超電導体の析出とか磁性体の生成
を行なわせることができる。又、処理室内の反応は窒素
ガスによる窒化反応、その他の置換反応、或は気化し易
いハロゲン化物又は有機化合物を気化し、これを純度の
良い水素、窒素、アルゴン等の不活性ガスをキャリアガ
スとして混合しながら分解、合成析出する反応処理を行
なわせることができる。
【0014】図3は他の実施例で、電解ガス発生部を反
応処理室に反応ガスを供給する通路内に設けたもので、
18が反応ガスの供給路で、この一部にテフロン膜9に
電極10をコーティングした固体電解質を設ける。この
供給路には、例えば反応ガスのCH+HOが供給さ
れ、それにテフロン膜9の電解によって発生する水素ガ
スHを混合させる。19は混合ガスの管路に設けた高
周波コイルで、高周波電源20が接続してある。CH
+HO+Hの混合ガスは管路を通過するとき高周波
コイル19によってプラズマを発生し、プラズマ状態で
基材を挿入した処理室内に供給される。尚、以上は一実
施例によって説明したが、ガス反応エネルギーには高周
波放電以外にDC電源によるアーク放電を利用すること
ができ、レーザーとか電子ビーム、マイクロ波、その他
を利用することができる。
【0015】
【発明の効果】以上のように本発明は、ガス反応を行な
う反応室に連通して固体電解質を設け、該固体電解質に
通電する通電電源を設けて、固体電解質の電解によって
発生するガスを前記反応室に供給するようにしたので、
従来のように水素とか酸素を他の反応ガスと混合し、供
給路を流通させて反応室に供給する必要がなく、電解ガ
スを反応室に直接発生させるものであるから、爆発等の
危険性がなくなり安全な反応装置を構成することがてき
る。しかも電解ガスは、通電電流によってその発生量を
正確に制御することができ、反応室に容易に定量供給す
ることができ、安定した反応を行なわせることができ
る。又、通電極性の切換によって水素と酸素の切換供給
することができ諸種の反応、合成、分解を極めて安全に
行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例構成図。
【図2】本発明の他の実施例図。
【図3】本発明の他の実施例図。
【符号の説明】
1 反応室 2 真空ポンプ 3 テーブル 4 基材 5 上部電極 6 高周波電源 7 反応ガスボンベ 8 制御弁 9 固体電解質 10 電極 11 電解電源 12 電流検出抵抗 13 制御回路 14 バイアス電源

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応室に反応ガスを供給し、該供給ガス
    により酸化、還元、合成、分解等の反応を起させるよう
    にした反応装置に於て、前記反応室に連通して固体電解
    質を設け、該固体電解質に通電する通電電源を設け、前
    記固体電解質の電気分解によって発生するガスを前記反
    応室に供給するようにしたことを特徴とする反応装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に於て、通電電源の通電極性を
    発生ガスに対応して切換える切換スイッチを設けたこと
    を特徴とする反応装置。
JP4178815A 1992-05-27 1992-05-27 反応装置 Pending JPH05330985A (ja)

Priority Applications (1)

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JP4178815A JPH05330985A (ja) 1992-05-27 1992-05-27 反応装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP4178815A JPH05330985A (ja) 1992-05-27 1992-05-27 反応装置

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JPH05330985A true JPH05330985A (ja) 1993-12-14

Family

ID=16055148

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JP4178815A Pending JPH05330985A (ja) 1992-05-27 1992-05-27 反応装置

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JP (1) JPH05330985A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4885125A (en) * 1985-08-28 1989-12-05 Sumitomo Chemical Company, Limited Method for in-mold polymerization of unsaturated compound

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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