JPH0533050B2 - - Google Patents
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Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
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Description
請求の範囲
1 a 捩れの力と曲げの力に抵抗する比較的剛
性の高い細長い側板の第1の対と第2の対であ
つて、側板の上記第1の対は着用者のももの上
に横たわるようになつており、側板の上記第2
の対は着用者のふくらはぎの対抗側面の上に横
たわるようになつており、 b 着用者の脚の屈曲と伸長の調節を可能にする
ため、側板の上記第1の対と側板の上記第2の
対とにそれぞれの中心端でそれぞれに軸着され
た、それぞれの蝶番装置の対、 c 上記蝶番装置を着用者の膝に近接する位置に
正しく置いて、細長い側板のそれぞれの対を着
用者のももとふくらはぎのそれぞれの対向側面
上の所望の所定位置に調節自在に配置し、保持
する装置 を包含し、着用者のそれぞれの近位の肢つき遠
位の脚の大腿骨に対する、脛骨の軸転と脛骨の
不全脱臼に付随した問題を軽減する膝関節固定
装置であつて、 d 着用者のふくらはぎの対向側面上で側板の上
記第2の対に連結され、かつ楔を有する前方カ
フを包含し、上記楔は、脛骨の回転を阻止する
ため、脛骨とその前部内側で接触して脚に押圧
力を与えるように配設されていること を特徴とする膝関節固定装具。 2 上記楔はその内側表面に沿つてパツドを付設
され、このパツドの内側表面が脚と脛骨前部の内
側で接触する請求の範囲第1項記載の膝関節固定
装具。 3 着用者の遠位の肢を取巻いて一周し、楔を脚
に脛骨前部の内側で固定するストラツプを具備す
る請求の範囲第2項記載の膝関節固定装具。 4 使用者の近位の肢の後部用に後方カフを具備
し、この後方カフは、上記前方カフと共働して着
用者の大腿骨に対する脛骨の不全脱臼を阻止する
ため、側板の上記第1の対と連結されても後部と
強固にに係合する請求の範囲第2項記載の膝関節
固定装具。 5 着用者の近位の肢を取巻いて一周し、上記後
方カフを脚に脛骨の後部において固定するストラ
ツプを具備する請求の範囲第4項記載の膝関節固
定装具。 6 着用者の遠位の肢を取巻いて一周し、楔を脚
に脛骨前部の内側で固定する、もう1つのストラ
ツプを具備する請求の範囲第5項記載の膝関節固
定装具。 7 上記楔は、脛骨の前側に対面する平らな側面
と、上記カフの内側と対面する凸状の側面を有す
る請求の範囲第1項記載の膝関節固定装具。 発明の分野 本発明は膝関節固定装具に関し、より詳細には
着用者の脚の大腿骨に対する脛骨の軸転及び不全
脱臼に付随する問題を軽減するための蝶番式膝関
節固定装具に関する。 先行技術の説明 脚等の固定装具については、種々の方法が従来
提案されている。たとえば、膝関節などを保護す
る各種膝関節固定装具については、米国特許第
618097号公報、第1228113号公報、第2144641号公
報、第2308776号公報、第3528412号公報、第
3581741号公報、及び第3669105号公報を挙げるこ
とができる。かかる先行技術による装具は、いず
れも大腿骨に対する脛骨の軸転に付随する問題を
阻止、又は軽減するという主要問題を解決するの
に全く満足なものであるとは言い難い。本発明の
譲受人に譲渡された、「BRACE FOR
ARTICULATED LIMBS(関節肢固定装具)」と
いう名称の、Bledsoeによる、1981年1月22日出
願の同時係属出願第227381号明細書には、本発明
と密接な関係にある発明とその特許請求の範囲と
が記載されている。本明細書から削除した上記出
願の詳細を照査の上、その出願の要旨を本明細書
中に編入することにした。上に引用の米国特許に
開示されているような技術であつて、過去におい
て普通に使用されていた先行技術が、上記出願の
中でよく概観されている。この概観の一部を本明
細書中に再録するが、これは読者が他の装具を参
照せずに本発明を理解できるようにするためであ
る。医者や保険技術者などは、患者の骨、関節お
よび結合組織に拘束を加え、この拘束が解除又は
強化される前に自己治癒プロセスが開始又は完了
させられるようにすることがよくある。拘束を強
化すれば筋肉が付加して移動することができ、そ
のため筋肉などの萎縮に伴う問題が軽減される。 この新しい考え方は、嵩張る従来のギブスの使
用をできるだけ無くして、取外し可能な一時装具
を着用するということであつて、こうすれば皮膚
の浸軟に付随した問題を阻止し、外傷の治癒の進
行に伴う変化に順応し、さらに個人衛生などにも
いつそうの注意を払うことができる。 上記出願のフアイル ヒストリには、蝶番を持
たず、従つて真に適切なものでなくて本明細書中
では論じないことにする膝関節固定装具から、米
国特許第2632440号公報、第3826251号公報、第
3827431号公報及び第3844279号公報に開示されて
いるような、長期の着用に耐える半永久的に使用
可能な装具に至る、一連呑膝関節固定装具類が論
じられている。上に引用した長期耐用固定装具
は、本発明の、軸転と不全脱臼を調節する、楔つ
きカフを備えていない。膝固定側板を連結する蝶
番を使用した装具の代表例が開示されている米国
特許には以下に列挙するものがある。米国特許第
3575166号公報には、着用者のももとふくらはぎ
とを、それぞれに、部分的に取囲み、着用者の脚
部を約270°にわたつて取巻く2個の剛性カフと、
残余の90°の間隙をうめるエラストマーの可撓性
部材とを使用する装具が記載されている。着用者
の膝の移動の調節を幾分かは可能にするため、単
一の蝶番がももカフとふくらはぎカフの各側に剛
性状態に蝶着されている。米国特許第3581741号
公報には、グラスフアイバーなどで内部強化する
このできる強靭な高分子プラスチツク材料で成形
するものとして記載されている、類似の胴部1
8,28が開示されている。米国特許第3669105
号公報に開示の装置は、弱体化した膝を有する運
動家によつて製造され、かつ着用されるという利
点を有する。米国特許第3785372号公報には、比
較的複雑な構造の蝶番式装具が記載されている。
米国特許第3786804号公報はエラストマー材の、
緩嵌ポケツトつき一体成形円筒スリーブを有する
装具について説明している。米国特許第4220148
号公報には固定装具が開示されているが、本発明
の特徴は開示されていない。米国特許第4,233,
967号公報には、細長い側板の対が連結されたプ
ラスチツク構造体が開示されているが、この構造
体は本発明の構造を有しない。米国特許第
4241730号公報には1対の枢着剛性側板を包含す
る膝支持装具が開示されているが、この装具は本
発明の構造を包含していない。米国特許第
4271831号公報には、脚の近位の肢と遠位の肢と
をそれぞれに包装する上部区画と下部区画とから
成り、両区画を軸着する蝶番を有する膝関節固定
装具が開示されているが、この装具は本発明の構
造の特徴を有していない。 本発明が問題にするような膝関節固定装具は、
先行技術によつて従来もたらすことのできなかつ
た次の諸特徴を有する。 1 本発明の装具は後部ももカフと前部ふくらは
ぎカフを有する。これに対して、先行技術の装
具は殆んどが後部ももカフと後部ふくらはぎカ
フを有している。 2 それぞれの金属カフは、何か少しの回転運動
を行なうことの可能なものでなければならな
い。 3 顆状突起パツドは、細長いものであり、かつ
装具着用者が遭遇する通常の諸問題を軽減する
ように通常のものから変えて設計したベルトを
有するものでなければならない。すなわち、膝
にそつて懸吊しているので、膝の移動に伴つて
側板が変位可能となるようなベルトを有するも
のでなければならない。 4 側板とふくらはぎカフは、大腿骨に軸支され
た脛骨の回転による不全脱臼を阻止するため、
正常人の脚の解剖学的断面形状に適合するよう
設計された楔の形状を有していなければならな
い。こうすれば、本質的に具備している緊締性
と付着する摩擦力とによつて脚を抱持する弾性
ストラツプに依存する必要がなくなり、又非回
転ストラツプの必要もなくなる。 5 本発明の膝関節固定装具は、大腿骨に軸支さ
れた脛骨の前方へ向う移動を直接、かつ機械的
に阻止する障害物を備えていなければならな
い。 6 本発明の膝関節固定装具は、大腿骨に軸支さ
れた脛骨の内側と外側の、内反移動と外反移動
とを制限するものでなければならない。 発明の要約 従つて、先行技術の欠点、特に大腿骨に対して
脛骨が軸転し不全脱臼するという欠点を軽減する
膝関節固定装具であつて、先行技術によつては従
来もたらすことのできなかつた諸特徴の1つ以上
を備えた装具を提供するのが本発明の目的であ
る。 容易に取外したり調節したりすることができ
て、しかも腫張、筋萎縮、衛生に関連した問題を
軽減すると共に、先行技術にとつてはこれまで得
ることのできなかつた軽量の膝関節固定装具を提
供するのが本発明の特定の目的である。 本発明の前記その他の諸目的は、特に以下の説
明を添付図面と併せて検討すれば、明白になる。 本発明は、 a 捩れの力と曲げの力に抵抗する比較的剛性の
高い細長い側板の第1の対と第2の対であつ
て、側板の上記第1の対は着用者のももの上に
横たわるようになつており、側板の上記第2の
対は着用者のふくらはぎの対抗側面の上に横た
わるようになつており、 b 着用者の脚と屈曲と伸長の調節を可能にする
ため、側板の上記第1の対と側板の上記第2の
対とにそれぞれ中心端でそれぞれに軸着され
た、それぞれの蝶番装置の対、 c 上記蝶番装置を着用者の膝に近接する位置に
正しく置いて、細長い側板のそれぞれの対を着
用者のももとふくらはぎのそれぞれの対向側面
上の所望の所定位置に調節自在に配置し、保持
する装置 を包含し、着用者のそれぞれの近位の肢つき遠
位の脚の大腿骨に対する、脛骨の軸転と脛骨の
不全脱臼に付随した問題を軽減する膝関節固定
装置であつて、 d 着用者のふくらはぎの対向側面上で側板の上
記第2の対に結合され、かつ楔を有する前方カ
フを包含し、上記楔は、脛骨の回転を阻止する
ため、脛骨とその前部内側で接触して脚に押圧
力を与えるように配設されてること を特徴とする膝関節固定装置である。 好ましい実施態様において、本発明の膝関節固
定装具は、側板の第1の対に軸着されたカフであ
つて、着用者の大腿骨の後方でももの後部と強固
に係合するようにされると共に、大腿骨に対する
脛骨の不全脱臼を阻止するため前方脛骨カフと共
働するようにされた後方大腿骨カフを具備する。
本発明の膝関節固定装具は、脚の各肢をそれぞれ
の前方脛骨カフと後方大腿骨カフとに緊密係合さ
せるストラツプを具備する。 本発明の細部にわたる相様について検討に入る
前に、本発明を大観しておくことはその理解に役
立つことと思われる。膝関節固定装具は、ももの
後部の内側の面と外側の面とを取囲み、ももの周
囲の約270°を取巻いている金属の後部ももカフに
よつて、身体の中心に近い位置でももに固着され
ている。皮膚に当る圧力を和らげるため、この金
属のカフは柔軟なライナーで内張りしてある。カ
フの前方部分はももの周囲を一周する弾性伸縮材
料で閉じられるが、この伸縮材料はカフの片側に
固着されていて、ぴんと張るよに伸長されてもも
の前面を横切り、カフに取囲まれたももを抱持す
る。次いで、この弾性伸縮材料は、元の位置に戻
つてヴエルクロ(Velcro)型の締結装置で自体
に締結される。このようにして、ももは強固に抱
持される。近位のももカフから2本の金属側板が
下降しているが、各側板は延びてふくらはぎカフ
に達する。上記2本の側板は蝶着されていて、後
に詳述するように、膝関節の屈曲と伸長とを可能
にする。ももカフは、金属の内側の側板と外側の
側板とを軸外しリベツトで軸着する締結装置を有
する。この軸外しリベツトによつて、ももカフは
金属側板を軸として約20°の円弧を描き回転可能
である。金属側板に対する、ももカフの、この回
転は、膝又は脚がある範囲にわたる運動を遂行す
る時側板の位置を微調節することを考慮に入れて
のことである。このように構成してあるので、側
板はももの肉の中に食込むのを阻止されるが、よ
り剛性的に固着された側板ではこの食込みを回避
できない。 ももカフから下降して、2本の金属側板が膝の
内側の面と外側の面とにそつて延びている。各側
板、つまり右側板又は左側板は、右膝又は左膝に
特に合わせて設計してある。かかる側板は、側板
が正常の膝関節から成るカムの奏する正常な効果
に従つて屈曲したり伸長したりすることのできる
カムに設計された蝶番に軸着されている。各蝶番
の内側の面には、顆状突起パツドが付設されてい
る。かかるパツドは柔軟な弾性材料、又はゴム引
き材料で作られる。このパツドは膝の大腿骨脛側
顆と大腿骨腓側顆の上に載つて、側板を膝のレベ
ルの所定位置に保持する。顆状突起パツドの上部
と下部とからベルトがそれぞれに延びている。一
方のベルトは膝の前面を横断して膝蓋骨の上方を
通つているのに対して、下のベルトは、膝蓋骨の
レベルの下を脛骨結節のレベル、つまり膝蓋靭帯
の着点のレベルで通つている。下のベルトは下位
に移動さしてあるため、膝関節が屈曲と伸張を行
なつても、膝蓋骨が膝の前面を通過する時このベ
ルトがてこ装置になつて側板を脚にそつて押下げ
ることはない。顆状突起パツドは、リベツト型締
結装置によつて、蝶番の内側の面に固着されてい
る。次に、金属側板の下部は、軸外しリベツト
で、前方ふくらはぎカフに軸着されるが、この軸
外しリベツトは、前述のももカフの場合と同様
に、約20°の回転を可能にする。ふくらはぎカフ
は金属で作られており、ももカフの場合と同様
に、その外観が半円形に設計されていて脚の周囲
を約220°にわたつて取囲んでいる。金属の、この
ふくらはぎカフは、その後部を、弾性伸縮ストラ
ツプによつて閉じられるが、このストラツプは上
記金属カフの片側に固着されていて、伸張してふ
くらはぎの裏面を横切り、ふくらはぎを一周して
後ヴエルクロ(Velcro)型の締結装置で自体に
再締結され、こうすることによつて脚を膝関節の
下方で強固に抱持する。 前方カフは、その内側の面の設計が独特であ
る。前方ふくらはぎカフには、柔軟物質のインサ
ートが付設してあるが、このインサートは皮膚や
骨の隆起によつて生じる刺激が回避されるくらい
柔軟な、スポンジ状のゴム引き材で作られてい
る。このカフの内側の面は楔を有する形状に設計
されていて、その平坦な内側の面が脛骨の皮下周
縁と嵌合し、そのためかかるカフは脛骨の皮下周
縁を捕捉可能である。一方、外側の面は丸みを帯
びていて、前脛隔室の前部の丸みを帯びた面の上
に載つている。ついで、後ふくらはぎは、その後
部を弾性伸縮材料で取巻かれる。このようにし
て、独特な設計に成る楔が脚を、その解剖学的形
状によつて、非常に強固に抱持する。 本発明の膝関節固定装具は、これを商品として
実施する場合、6種の異なるサイズのものが製作
されており、そのためどんな脚に対しても解剖学
的に密着して適合させることが可能である。 【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の一実施例を示す斜視図、第2
図は第1図の線−についての部分断面図、第
3図は第1図の線−についての部分断面図、
第4図は第1図の膝関節固定装具の斜視図、第5
図は僅かばかりの回転が可能な、カフをそれぞれ
の側板に軸着する連結部の部分側面図である。 好ましい実施例の記載 大腿骨に対する脛骨の軸転及び不全脱臼を阻止
しつつ脚の負傷の治癒を行なうことのできる用法
を例として本発明を説明するが、本発明は他の応
用にも有効である。 まず第1図について説明する。第1図には、大
腿骨に対する脛骨の軸て転び不全脱臼を調節しつ
つ装具着用者の遠位の肢が近位の肢に対して行う
ことの可能な運動の程度を調節する膝関節固定装
具11が図示されている。膝関節固定装具11
(第1図と第4図に示す)は、ブレース、つまり
側板13の第1の対と側板15の第2の対、蝶番
装置17、及び細長い側板13,15のそれぞれ
の対と蝶番装置17とを着用者のもも、ふくらは
ぎ及び膝の対向側面上の所望の正しい所定位置に
調節自在に配置し保持する装置19を包含する。 側板は皆、捩りと曲げとの両方の力に抵抗する
ように比較的高い剛性を有する。この側板の芯と
して使用するに好ましい構造材は、予定の幅と厚
みとを有するアルミニウムの細長片である。たと
えば、幅が約2cmで、厚みが約3mmの芯材が使用
される。それぞれの側板は、各自の蝶番装置17
に連結された中心端21を備えている。側板は着
用者のももとふくらはぎの対向側面上に配置され
るようになつている。図示の例では、側板13の
第1の対は着用者のもも22の両側面上に装着さ
れるようになつているのに対して、側板15の第
2の対は着用者のふくらはぎ24の両側面上にそ
つて装着されるようになつている。 別な任意の構造的に強固な材料が側板として使
用可能である。先行技術で使用のタイプの側板も
本発明に使用可能であるが、本発明に使用の個々
の側板はすべて、かかる側板を所定位置に保持す
るためにヴエルクロ(Velcro)材料を使用する
と、しないとに拘らず、保持装置19のタイプと
蝶番装置17のタイプとによつてそのタイプが異
なる。 蝶番装置17として使用できるものは、先行技
術の蝶番装置で満足なものがすべて包含される。
しかしながら、蝶番装置17は、本発明の譲受入
に譲渡された、「KNEE BRACE HINGE(蝶番
式膝関節固定装具)」という名称で、Kelsey
Martinによつて 年 月 日に出願
された同時係属特許出願第 号(DF
−448)に記載されているような、複合中心を有
し、実際の膝を模擬した運動に適応可能な複合蝶
番装置であることが好ましい。参考のため、上記
出願の記載内容を本明細書中に再録する。上記出
願の中には、ももに対してふくらはぎが伸長し屈
曲する際にふくらはぎがももに対して行う回転運
動の程度、従つて脛骨の大腿骨に対する回転運動
の程度を制限する装置が開示されている。特に、
上記出願の蝶番装置は、着用者が行うはずの運動
を制限するためねじで装着可能な指針つき指示計
を備えている。当然のことながら、別のタイプの
蝶番装置も先行技術において周知であつて、かか
る装置が本発明の膝関節固定装具を使用する医師
にとつて満足なものである限り、かかる装置は本
発明に使用可能である。 「BRACE FOR ARTICULATED LIMB(関
節肢固定装具)」という名称の、前述の特許出願
第227381号公報に記載されているように、どんな
タイプの蝶番装置を使用するかということは本発
明によつて決定的なことではない。しかしなが
ら、かかる蝶番装置は側板を所定位置に保持する
装置19と相容れるものでなければならない。 側板を所望の正しい所定位置に配置し調節する
装置19は、本明細書に記載の目的に合致し、か
つ大腿骨に対する脛骨の軸転および不全脱臼を阻
止することに矛盾しない限り、先行技術において
従来使用されてきた装置を全て包含する。かかる
装置は、蝶番装置を着用者の膝に近接する所定位
置に正しく配置した状態で、細長い側板の対を着
用者のももとふくらはぎの、それぞれの対向側面
上の所望位置に保持するに充分なものでなければ
ならない。1つの実施例は、前述の特許出願第
227381号及び「KNEE BRACE HINGE(蝶番式
膝関節固定装具)」という名称の特許出願第
号(DF−448号)に開示されているもので
ある。上記の両出願において、かかる装置は着用
者のももの回りと着用者のふくらはぎの回りにぴ
つたりと巻くに適したクツシヨン材料の可撓性シ
ートを包含する。約3/8インチ(約9.5mm)の厚み
を有する、中密度の連続気泡ポリウレタンフオー
ムがかかるクツシヨン材料として好ましいタイプ
のものである。本発明において、シート素材は好
んで使用されないが、その理由はシート材料を使
用しなくともそれぞれの膝との、及びそれぞれの
脛骨楔部材とのより直線的な係合を行うことが可
能なためである。本発明において、保持装置19
は、少なくとも、着用者のそれぞれのふくらはぎ
を完全に取巻く弾性ストラツプ25と、着用者の
ももを完全に取巻く弾性ストラツプ27とを包含
する。従つて、上記の両ストラツプは、それぞれ
のももとそれぞれのふくらはぎとを取巻いて一周
した後、折返されてヴエルクロ(Velcro)のタ
ブで自体のストラツプに締結される。脛骨の皮下
周縁の回転調節を可能にするため特別設計の脛骨
楔部材37が所定位置に保持されるように、ふく
らはぎストラツプ25は上記楔部材37を脚に脛
骨前部の内側において、強固に固定する。 同様にして、ももストラツプ27は、着用者の
ももを取巻いて一周することによつて、大腿骨の
後方において後方カフ31が脚と緊密に係合させ
られるようにする。この緊密係合の利点は、前方
脛骨カフ29と後方大腿骨カフ31について後に
説明する際に触れることにする。 本発明の主要な改良点は、側板15の第2に対
に連結され、かつ脚の前部と脛骨前部の内側で係
合するようにされた特別の前方カフ29(第1
図、第2図及び第4図)を使用することにある。
図から明らかなように、パツドつき内部区画33
(第2図と第4図)を有する上記前方カフ29は、
上記内部区画33とバンド35との間に挾設され
た楔部材37を取巻いている。この楔部材37は
前方カフ29に連結され、かつ脛骨の皮下周縁の
回転調節を可能とするように設計されている。従
つて、大腿骨に対する脛骨の回転運動が阻止又は
調節されるように上記楔部材37は設計されてい
るのである。第5図から分かるように、前方カフ
29は、肉部への食込みを阻止するため、約20°
の小角度の回転運動が可能である。 その上、脛骨の前部と係合している前方カフ2
9は、ふくらはぎと係合している後方カフ31と
共働して、脛骨に対する大腿骨の不全脱臼を阻止
する。 後方カフ31は約20°の小角度の回転運動が可
能であつて、前方カフ29の場合と同様に、カフ
の肉部への食込みを阻止している。 後方カフ31も又大腿骨の後方でももの後部と
緊密接触させられるための内部パツド39(第3
図と第4図)を有し、ももの後部と強固に係合さ
せられるようになつている。この後方カフ31
は、ももとの緊密な係合を維持し、かつ脛骨の前
部に装着された前方カフ29と共働するため、側
板13の第1の対と連結され、かつストラツプ2
7と共働することによつて、脛骨の不全脱臼に付
随する問題を軽減する。それぞれのカフを構成す
る材料は、当技術分野で通常使用されているもの
であつて、容易に清掃可能なプラスチツク材料を
包含する。パツドの部分は、ポリウレタンなどの
清掃可能な発泡プラスチツクであることが好まし
い。側板及びカフを所定位置に保持する、それぞ
れのストラツプの位置決めと緊密な係合とを行う
ため、ヴエルクロ(Velcro)という商品名で市
販されている、フツクを植設されたタイプの材料
で作られた複数個のタブを使用するのが好まし
い。 使用されるストラツプは、側板を所定位置に保
持するためかかるストラツプが所望の強度を有
し、かつ反発弾性(レジリエンス)を欠いたもの
である限りは、非可撓性の、つまり比較的高い弾
性係数を有する伸縮性の材料で作られるのがよ
い。ストラツプは、快的な着用性を得るため幅広
であること、そして筋肉の異常屈曲又は偶然の落
下などによつて印加される予期しない荷重に基づ
く事故が起きる恐れの絶対にないようにするため
充分な強度を有していることが好ましい。ストラ
ツプは、所望の張力が与えられ、かつ各側板及
び/又はカフを所定位置に保持するため、弾性フ
ツクを植設されたヴエルクロ(Velcro)材料の、
それぞれのシートの各端に設けられたD−リング
によつて固着される。 上部ベルト41と下部ベルト43(第1図と第
4図)のような追加のストラツプが必要に応じて
使用可能である。上部ベルト41は蝶番装置17
に付設された顆状突起パツド45の上部を横断し
て走つている。特に、この上部ベルト41は、膝
蓋骨の上方を、しかも膝の前方を横断して走つて
いる。下部ベルト43は、顆状突起パツド45の
下部から延びている。特に、下部ベルト43は、
膝蓋骨のレベルの下を、膝結節のレベル、つまり
膝蓋靭帯の着点のレベルで走つている。下部ベル
トは下位に移動させてあるため、膝関節が屈曲と
伸長を行なつても、膝蓋骨が膝の前面を通過する
時このベルトがてこ装置になつて側板を脚にそつ
て押下げることはない。 動作に当り、膝関節固定装具11は、上に述べ
たようにして患者の脚に装着される。たとえば、
脚を下位の前方カフ29と上位の後方カフ31と
の中間の所に挿入し、蝶番装置17が膝に近接し
た位置に配置されるようにする。ついで、膝関節
固定装具を所定の位置に保持するためそれぞれの
ストラツプを締めることになるが、それには楔部
材37を脛骨前部の内側に保持して脛骨の皮下周
縁にそつて脚部と強固な結合を形成させてから、
ストラツプ25を所定の位置で締結する。次に、
後方カフ31をそのそれぞれのストラツプ27に
よつて所定の位置に締結する。必要とする数だけ
の補助ベルトの使用が可能である。蝶番装置の限
定運動を可能にしようと思えば、所望程度の屈曲
運動と伸長運動とを調節する調節装置を蝶番装置
に設ければよい。たとえば、前に引用の
「KNEE BRACE HINGE(蝶番式膝関節固定装
具)」という名称の特許出願第 号(DF
−448号)に記載してあるように、所望限度の屈
曲と伸長を脚に行わせるためアレンレンチなどで
ナツトねじ締めしてプランジヤー式指示計を蝶番
装置に固定することも可能である。 前に示唆したように、それぞれの保持装置19
は自由に取外すことが可能である。たとえば、幹
部の腫張が減少して装具が着用者にとつて緩く感
じられるようになつた場合、着用者にぴつたり適
合する新しい装具と交換することが可能である。
従来タイプの注型品などの固定式装具とは相違し
て、本発明の膝関節固定装具11は、容易、かつ
迅速に調節したり、あるいは衛生上の見地から取
替えたりすることが可能である。ストラツプは容
易に締結したり、締結を解いたりすることが可能
である。事実、全装具組立体を脚に装着するに
は、通常5分以下を要するに過ぎない。 その上、本発明の装具の重量は、従来使用の装
具の半分以下である。 前に述べた本発明の諸目的が本発明によつて達
成されるということは、以上の説明から明らかで
ある。 時に、本発明は以下に記載する諸特徴を備えて
いるが、これらの特徴は先行技術によつては得る
ことのできなかつたものである。 (1) 本発明の固定装具は後方ももカフと前方ふく
らはぎカフを有するものに対して、先行技術の
固定装具はほとんどが後部ももカフと後方部カ
フを有していた。 (2) 金属カフの金属側板への取付は、この側板
が、カフの肉部への食込みを生じることなく、
移動して脚の位置に適合可能な20°の円弧運動
を許容する、軸外しリベツトで軸着された蝶番
によつて行われる。 (3) 蝶番装置は、解剖学的カムとしての膝の移動
に追従する独特な設計である。 (4) (側板に内設されている)顆状突起パツト4
5は、細長いものであり、かつ装具着用者が遭
遇する通常の諸問題を軽減するように通常の設
計のものとは相違したベルト41,43を有す
るものでなければならない。その相違点は、下
位のベルト43の設けられている脚上の位置
が、従来の他の大抵のストラツプが設られてい
る位置よりも低いレベルに設けられていること
にある。ベルト43のこの設定位置によつて、
従来の固定装具を着用する際に通常遭遇する問
題が解決される。すなわち、かかるベルトは膝
蓋骨にそつて懸吊されているので、側板は膝の
移動に伴つて変位可能になる。 (5) 本発明の装具は独特な下位カフ、つまりふく
らはぎカフ29を有する。その独特な点は、か
かるカフの外観が正常人の脚の解剖学的断面形
状に適合するよう設計してある楔の形状を有し
ていることにある。このカフは装具の下位部分
を脚上にしつかり固定することを可能にする。
本発明の装具の主要目的の1つは、大腿骨に軸
支された脛骨の軸転による不全脱臼を阻止する
ことにある。本発明以外の大抵の装具は、その
固定効果を、本質的に自己が備えている緊締性
と皮膚に付着する摩擦力とによつて脚を抱持す
る弾性ストラツプに頼つて奏している。かかる
従来型装具は、又十字に脚を横断し、同様にし
て、摩擦力によつて皮膚に付着するベルトであ
る非回転ベルトに頼つて同様な効果を奏してい
る。本発明の独特な装具は、その脚固定効果
を、骨の解剖学的外形と脚の軟組織の外形とに
適合するような外観を備えることによつて達成
している。 (6) 後方ももカフと後方ふくらはぎカフとを有す
る他の大抵の装具とは相違して、本発明の装具
は後方ももカフと前方ふくらはぎカフとを有す
ることによつて、大腿骨によつて軸支された脛
骨の前方へ向う不全脱臼を抑制する。従つて、
前方ふくらはぎカフは大腿骨に軸支された脛骨
の前方に向かう移動を直接、かつ機械的に阻止
する障害物である。 (7) 大腿骨に軸支された脛骨の内側と外側の、内
反移動と外反移動は内側の蝶番側板と外側の蝶
番側板とが備える固有の性質によつて制限され
る。 本発明をある程度詳細に説明したが、その説明
は好ましい実施態様を例示したものにすぎず、部
品の構造、組合せ及び配列は、本発明の精神と範
囲に反することなく、特許請求の範囲を参照して
種々に変更することができるものである。
性の高い細長い側板の第1の対と第2の対であ
つて、側板の上記第1の対は着用者のももの上
に横たわるようになつており、側板の上記第2
の対は着用者のふくらはぎの対抗側面の上に横
たわるようになつており、 b 着用者の脚の屈曲と伸長の調節を可能にする
ため、側板の上記第1の対と側板の上記第2の
対とにそれぞれの中心端でそれぞれに軸着され
た、それぞれの蝶番装置の対、 c 上記蝶番装置を着用者の膝に近接する位置に
正しく置いて、細長い側板のそれぞれの対を着
用者のももとふくらはぎのそれぞれの対向側面
上の所望の所定位置に調節自在に配置し、保持
する装置 を包含し、着用者のそれぞれの近位の肢つき遠
位の脚の大腿骨に対する、脛骨の軸転と脛骨の
不全脱臼に付随した問題を軽減する膝関節固定
装置であつて、 d 着用者のふくらはぎの対向側面上で側板の上
記第2の対に連結され、かつ楔を有する前方カ
フを包含し、上記楔は、脛骨の回転を阻止する
ため、脛骨とその前部内側で接触して脚に押圧
力を与えるように配設されていること を特徴とする膝関節固定装具。 2 上記楔はその内側表面に沿つてパツドを付設
され、このパツドの内側表面が脚と脛骨前部の内
側で接触する請求の範囲第1項記載の膝関節固定
装具。 3 着用者の遠位の肢を取巻いて一周し、楔を脚
に脛骨前部の内側で固定するストラツプを具備す
る請求の範囲第2項記載の膝関節固定装具。 4 使用者の近位の肢の後部用に後方カフを具備
し、この後方カフは、上記前方カフと共働して着
用者の大腿骨に対する脛骨の不全脱臼を阻止する
ため、側板の上記第1の対と連結されても後部と
強固にに係合する請求の範囲第2項記載の膝関節
固定装具。 5 着用者の近位の肢を取巻いて一周し、上記後
方カフを脚に脛骨の後部において固定するストラ
ツプを具備する請求の範囲第4項記載の膝関節固
定装具。 6 着用者の遠位の肢を取巻いて一周し、楔を脚
に脛骨前部の内側で固定する、もう1つのストラ
ツプを具備する請求の範囲第5項記載の膝関節固
定装具。 7 上記楔は、脛骨の前側に対面する平らな側面
と、上記カフの内側と対面する凸状の側面を有す
る請求の範囲第1項記載の膝関節固定装具。 発明の分野 本発明は膝関節固定装具に関し、より詳細には
着用者の脚の大腿骨に対する脛骨の軸転及び不全
脱臼に付随する問題を軽減するための蝶番式膝関
節固定装具に関する。 先行技術の説明 脚等の固定装具については、種々の方法が従来
提案されている。たとえば、膝関節などを保護す
る各種膝関節固定装具については、米国特許第
618097号公報、第1228113号公報、第2144641号公
報、第2308776号公報、第3528412号公報、第
3581741号公報、及び第3669105号公報を挙げるこ
とができる。かかる先行技術による装具は、いず
れも大腿骨に対する脛骨の軸転に付随する問題を
阻止、又は軽減するという主要問題を解決するの
に全く満足なものであるとは言い難い。本発明の
譲受人に譲渡された、「BRACE FOR
ARTICULATED LIMBS(関節肢固定装具)」と
いう名称の、Bledsoeによる、1981年1月22日出
願の同時係属出願第227381号明細書には、本発明
と密接な関係にある発明とその特許請求の範囲と
が記載されている。本明細書から削除した上記出
願の詳細を照査の上、その出願の要旨を本明細書
中に編入することにした。上に引用の米国特許に
開示されているような技術であつて、過去におい
て普通に使用されていた先行技術が、上記出願の
中でよく概観されている。この概観の一部を本明
細書中に再録するが、これは読者が他の装具を参
照せずに本発明を理解できるようにするためであ
る。医者や保険技術者などは、患者の骨、関節お
よび結合組織に拘束を加え、この拘束が解除又は
強化される前に自己治癒プロセスが開始又は完了
させられるようにすることがよくある。拘束を強
化すれば筋肉が付加して移動することができ、そ
のため筋肉などの萎縮に伴う問題が軽減される。 この新しい考え方は、嵩張る従来のギブスの使
用をできるだけ無くして、取外し可能な一時装具
を着用するということであつて、こうすれば皮膚
の浸軟に付随した問題を阻止し、外傷の治癒の進
行に伴う変化に順応し、さらに個人衛生などにも
いつそうの注意を払うことができる。 上記出願のフアイル ヒストリには、蝶番を持
たず、従つて真に適切なものでなくて本明細書中
では論じないことにする膝関節固定装具から、米
国特許第2632440号公報、第3826251号公報、第
3827431号公報及び第3844279号公報に開示されて
いるような、長期の着用に耐える半永久的に使用
可能な装具に至る、一連呑膝関節固定装具類が論
じられている。上に引用した長期耐用固定装具
は、本発明の、軸転と不全脱臼を調節する、楔つ
きカフを備えていない。膝固定側板を連結する蝶
番を使用した装具の代表例が開示されている米国
特許には以下に列挙するものがある。米国特許第
3575166号公報には、着用者のももとふくらはぎ
とを、それぞれに、部分的に取囲み、着用者の脚
部を約270°にわたつて取巻く2個の剛性カフと、
残余の90°の間隙をうめるエラストマーの可撓性
部材とを使用する装具が記載されている。着用者
の膝の移動の調節を幾分かは可能にするため、単
一の蝶番がももカフとふくらはぎカフの各側に剛
性状態に蝶着されている。米国特許第3581741号
公報には、グラスフアイバーなどで内部強化する
このできる強靭な高分子プラスチツク材料で成形
するものとして記載されている、類似の胴部1
8,28が開示されている。米国特許第3669105
号公報に開示の装置は、弱体化した膝を有する運
動家によつて製造され、かつ着用されるという利
点を有する。米国特許第3785372号公報には、比
較的複雑な構造の蝶番式装具が記載されている。
米国特許第3786804号公報はエラストマー材の、
緩嵌ポケツトつき一体成形円筒スリーブを有する
装具について説明している。米国特許第4220148
号公報には固定装具が開示されているが、本発明
の特徴は開示されていない。米国特許第4,233,
967号公報には、細長い側板の対が連結されたプ
ラスチツク構造体が開示されているが、この構造
体は本発明の構造を有しない。米国特許第
4241730号公報には1対の枢着剛性側板を包含す
る膝支持装具が開示されているが、この装具は本
発明の構造を包含していない。米国特許第
4271831号公報には、脚の近位の肢と遠位の肢と
をそれぞれに包装する上部区画と下部区画とから
成り、両区画を軸着する蝶番を有する膝関節固定
装具が開示されているが、この装具は本発明の構
造の特徴を有していない。 本発明が問題にするような膝関節固定装具は、
先行技術によつて従来もたらすことのできなかつ
た次の諸特徴を有する。 1 本発明の装具は後部ももカフと前部ふくらは
ぎカフを有する。これに対して、先行技術の装
具は殆んどが後部ももカフと後部ふくらはぎカ
フを有している。 2 それぞれの金属カフは、何か少しの回転運動
を行なうことの可能なものでなければならな
い。 3 顆状突起パツドは、細長いものであり、かつ
装具着用者が遭遇する通常の諸問題を軽減する
ように通常のものから変えて設計したベルトを
有するものでなければならない。すなわち、膝
にそつて懸吊しているので、膝の移動に伴つて
側板が変位可能となるようなベルトを有するも
のでなければならない。 4 側板とふくらはぎカフは、大腿骨に軸支され
た脛骨の回転による不全脱臼を阻止するため、
正常人の脚の解剖学的断面形状に適合するよう
設計された楔の形状を有していなければならな
い。こうすれば、本質的に具備している緊締性
と付着する摩擦力とによつて脚を抱持する弾性
ストラツプに依存する必要がなくなり、又非回
転ストラツプの必要もなくなる。 5 本発明の膝関節固定装具は、大腿骨に軸支さ
れた脛骨の前方へ向う移動を直接、かつ機械的
に阻止する障害物を備えていなければならな
い。 6 本発明の膝関節固定装具は、大腿骨に軸支さ
れた脛骨の内側と外側の、内反移動と外反移動
とを制限するものでなければならない。 発明の要約 従つて、先行技術の欠点、特に大腿骨に対して
脛骨が軸転し不全脱臼するという欠点を軽減する
膝関節固定装具であつて、先行技術によつては従
来もたらすことのできなかつた諸特徴の1つ以上
を備えた装具を提供するのが本発明の目的であ
る。 容易に取外したり調節したりすることができ
て、しかも腫張、筋萎縮、衛生に関連した問題を
軽減すると共に、先行技術にとつてはこれまで得
ることのできなかつた軽量の膝関節固定装具を提
供するのが本発明の特定の目的である。 本発明の前記その他の諸目的は、特に以下の説
明を添付図面と併せて検討すれば、明白になる。 本発明は、 a 捩れの力と曲げの力に抵抗する比較的剛性の
高い細長い側板の第1の対と第2の対であつ
て、側板の上記第1の対は着用者のももの上に
横たわるようになつており、側板の上記第2の
対は着用者のふくらはぎの対抗側面の上に横た
わるようになつており、 b 着用者の脚と屈曲と伸長の調節を可能にする
ため、側板の上記第1の対と側板の上記第2の
対とにそれぞれ中心端でそれぞれに軸着され
た、それぞれの蝶番装置の対、 c 上記蝶番装置を着用者の膝に近接する位置に
正しく置いて、細長い側板のそれぞれの対を着
用者のももとふくらはぎのそれぞれの対向側面
上の所望の所定位置に調節自在に配置し、保持
する装置 を包含し、着用者のそれぞれの近位の肢つき遠
位の脚の大腿骨に対する、脛骨の軸転と脛骨の
不全脱臼に付随した問題を軽減する膝関節固定
装置であつて、 d 着用者のふくらはぎの対向側面上で側板の上
記第2の対に結合され、かつ楔を有する前方カ
フを包含し、上記楔は、脛骨の回転を阻止する
ため、脛骨とその前部内側で接触して脚に押圧
力を与えるように配設されてること を特徴とする膝関節固定装置である。 好ましい実施態様において、本発明の膝関節固
定装具は、側板の第1の対に軸着されたカフであ
つて、着用者の大腿骨の後方でももの後部と強固
に係合するようにされると共に、大腿骨に対する
脛骨の不全脱臼を阻止するため前方脛骨カフと共
働するようにされた後方大腿骨カフを具備する。
本発明の膝関節固定装具は、脚の各肢をそれぞれ
の前方脛骨カフと後方大腿骨カフとに緊密係合さ
せるストラツプを具備する。 本発明の細部にわたる相様について検討に入る
前に、本発明を大観しておくことはその理解に役
立つことと思われる。膝関節固定装具は、ももの
後部の内側の面と外側の面とを取囲み、ももの周
囲の約270°を取巻いている金属の後部ももカフに
よつて、身体の中心に近い位置でももに固着され
ている。皮膚に当る圧力を和らげるため、この金
属のカフは柔軟なライナーで内張りしてある。カ
フの前方部分はももの周囲を一周する弾性伸縮材
料で閉じられるが、この伸縮材料はカフの片側に
固着されていて、ぴんと張るよに伸長されてもも
の前面を横切り、カフに取囲まれたももを抱持す
る。次いで、この弾性伸縮材料は、元の位置に戻
つてヴエルクロ(Velcro)型の締結装置で自体
に締結される。このようにして、ももは強固に抱
持される。近位のももカフから2本の金属側板が
下降しているが、各側板は延びてふくらはぎカフ
に達する。上記2本の側板は蝶着されていて、後
に詳述するように、膝関節の屈曲と伸長とを可能
にする。ももカフは、金属の内側の側板と外側の
側板とを軸外しリベツトで軸着する締結装置を有
する。この軸外しリベツトによつて、ももカフは
金属側板を軸として約20°の円弧を描き回転可能
である。金属側板に対する、ももカフの、この回
転は、膝又は脚がある範囲にわたる運動を遂行す
る時側板の位置を微調節することを考慮に入れて
のことである。このように構成してあるので、側
板はももの肉の中に食込むのを阻止されるが、よ
り剛性的に固着された側板ではこの食込みを回避
できない。 ももカフから下降して、2本の金属側板が膝の
内側の面と外側の面とにそつて延びている。各側
板、つまり右側板又は左側板は、右膝又は左膝に
特に合わせて設計してある。かかる側板は、側板
が正常の膝関節から成るカムの奏する正常な効果
に従つて屈曲したり伸長したりすることのできる
カムに設計された蝶番に軸着されている。各蝶番
の内側の面には、顆状突起パツドが付設されてい
る。かかるパツドは柔軟な弾性材料、又はゴム引
き材料で作られる。このパツドは膝の大腿骨脛側
顆と大腿骨腓側顆の上に載つて、側板を膝のレベ
ルの所定位置に保持する。顆状突起パツドの上部
と下部とからベルトがそれぞれに延びている。一
方のベルトは膝の前面を横断して膝蓋骨の上方を
通つているのに対して、下のベルトは、膝蓋骨の
レベルの下を脛骨結節のレベル、つまり膝蓋靭帯
の着点のレベルで通つている。下のベルトは下位
に移動さしてあるため、膝関節が屈曲と伸張を行
なつても、膝蓋骨が膝の前面を通過する時このベ
ルトがてこ装置になつて側板を脚にそつて押下げ
ることはない。顆状突起パツドは、リベツト型締
結装置によつて、蝶番の内側の面に固着されてい
る。次に、金属側板の下部は、軸外しリベツト
で、前方ふくらはぎカフに軸着されるが、この軸
外しリベツトは、前述のももカフの場合と同様
に、約20°の回転を可能にする。ふくらはぎカフ
は金属で作られており、ももカフの場合と同様
に、その外観が半円形に設計されていて脚の周囲
を約220°にわたつて取囲んでいる。金属の、この
ふくらはぎカフは、その後部を、弾性伸縮ストラ
ツプによつて閉じられるが、このストラツプは上
記金属カフの片側に固着されていて、伸張してふ
くらはぎの裏面を横切り、ふくらはぎを一周して
後ヴエルクロ(Velcro)型の締結装置で自体に
再締結され、こうすることによつて脚を膝関節の
下方で強固に抱持する。 前方カフは、その内側の面の設計が独特であ
る。前方ふくらはぎカフには、柔軟物質のインサ
ートが付設してあるが、このインサートは皮膚や
骨の隆起によつて生じる刺激が回避されるくらい
柔軟な、スポンジ状のゴム引き材で作られてい
る。このカフの内側の面は楔を有する形状に設計
されていて、その平坦な内側の面が脛骨の皮下周
縁と嵌合し、そのためかかるカフは脛骨の皮下周
縁を捕捉可能である。一方、外側の面は丸みを帯
びていて、前脛隔室の前部の丸みを帯びた面の上
に載つている。ついで、後ふくらはぎは、その後
部を弾性伸縮材料で取巻かれる。このようにし
て、独特な設計に成る楔が脚を、その解剖学的形
状によつて、非常に強固に抱持する。 本発明の膝関節固定装具は、これを商品として
実施する場合、6種の異なるサイズのものが製作
されており、そのためどんな脚に対しても解剖学
的に密着して適合させることが可能である。 【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の一実施例を示す斜視図、第2
図は第1図の線−についての部分断面図、第
3図は第1図の線−についての部分断面図、
第4図は第1図の膝関節固定装具の斜視図、第5
図は僅かばかりの回転が可能な、カフをそれぞれ
の側板に軸着する連結部の部分側面図である。 好ましい実施例の記載 大腿骨に対する脛骨の軸転及び不全脱臼を阻止
しつつ脚の負傷の治癒を行なうことのできる用法
を例として本発明を説明するが、本発明は他の応
用にも有効である。 まず第1図について説明する。第1図には、大
腿骨に対する脛骨の軸て転び不全脱臼を調節しつ
つ装具着用者の遠位の肢が近位の肢に対して行う
ことの可能な運動の程度を調節する膝関節固定装
具11が図示されている。膝関節固定装具11
(第1図と第4図に示す)は、ブレース、つまり
側板13の第1の対と側板15の第2の対、蝶番
装置17、及び細長い側板13,15のそれぞれ
の対と蝶番装置17とを着用者のもも、ふくらは
ぎ及び膝の対向側面上の所望の正しい所定位置に
調節自在に配置し保持する装置19を包含する。 側板は皆、捩りと曲げとの両方の力に抵抗する
ように比較的高い剛性を有する。この側板の芯と
して使用するに好ましい構造材は、予定の幅と厚
みとを有するアルミニウムの細長片である。たと
えば、幅が約2cmで、厚みが約3mmの芯材が使用
される。それぞれの側板は、各自の蝶番装置17
に連結された中心端21を備えている。側板は着
用者のももとふくらはぎの対向側面上に配置され
るようになつている。図示の例では、側板13の
第1の対は着用者のもも22の両側面上に装着さ
れるようになつているのに対して、側板15の第
2の対は着用者のふくらはぎ24の両側面上にそ
つて装着されるようになつている。 別な任意の構造的に強固な材料が側板として使
用可能である。先行技術で使用のタイプの側板も
本発明に使用可能であるが、本発明に使用の個々
の側板はすべて、かかる側板を所定位置に保持す
るためにヴエルクロ(Velcro)材料を使用する
と、しないとに拘らず、保持装置19のタイプと
蝶番装置17のタイプとによつてそのタイプが異
なる。 蝶番装置17として使用できるものは、先行技
術の蝶番装置で満足なものがすべて包含される。
しかしながら、蝶番装置17は、本発明の譲受入
に譲渡された、「KNEE BRACE HINGE(蝶番
式膝関節固定装具)」という名称で、Kelsey
Martinによつて 年 月 日に出願
された同時係属特許出願第 号(DF
−448)に記載されているような、複合中心を有
し、実際の膝を模擬した運動に適応可能な複合蝶
番装置であることが好ましい。参考のため、上記
出願の記載内容を本明細書中に再録する。上記出
願の中には、ももに対してふくらはぎが伸長し屈
曲する際にふくらはぎがももに対して行う回転運
動の程度、従つて脛骨の大腿骨に対する回転運動
の程度を制限する装置が開示されている。特に、
上記出願の蝶番装置は、着用者が行うはずの運動
を制限するためねじで装着可能な指針つき指示計
を備えている。当然のことながら、別のタイプの
蝶番装置も先行技術において周知であつて、かか
る装置が本発明の膝関節固定装具を使用する医師
にとつて満足なものである限り、かかる装置は本
発明に使用可能である。 「BRACE FOR ARTICULATED LIMB(関
節肢固定装具)」という名称の、前述の特許出願
第227381号公報に記載されているように、どんな
タイプの蝶番装置を使用するかということは本発
明によつて決定的なことではない。しかしなが
ら、かかる蝶番装置は側板を所定位置に保持する
装置19と相容れるものでなければならない。 側板を所望の正しい所定位置に配置し調節する
装置19は、本明細書に記載の目的に合致し、か
つ大腿骨に対する脛骨の軸転および不全脱臼を阻
止することに矛盾しない限り、先行技術において
従来使用されてきた装置を全て包含する。かかる
装置は、蝶番装置を着用者の膝に近接する所定位
置に正しく配置した状態で、細長い側板の対を着
用者のももとふくらはぎの、それぞれの対向側面
上の所望位置に保持するに充分なものでなければ
ならない。1つの実施例は、前述の特許出願第
227381号及び「KNEE BRACE HINGE(蝶番式
膝関節固定装具)」という名称の特許出願第
号(DF−448号)に開示されているもので
ある。上記の両出願において、かかる装置は着用
者のももの回りと着用者のふくらはぎの回りにぴ
つたりと巻くに適したクツシヨン材料の可撓性シ
ートを包含する。約3/8インチ(約9.5mm)の厚み
を有する、中密度の連続気泡ポリウレタンフオー
ムがかかるクツシヨン材料として好ましいタイプ
のものである。本発明において、シート素材は好
んで使用されないが、その理由はシート材料を使
用しなくともそれぞれの膝との、及びそれぞれの
脛骨楔部材とのより直線的な係合を行うことが可
能なためである。本発明において、保持装置19
は、少なくとも、着用者のそれぞれのふくらはぎ
を完全に取巻く弾性ストラツプ25と、着用者の
ももを完全に取巻く弾性ストラツプ27とを包含
する。従つて、上記の両ストラツプは、それぞれ
のももとそれぞれのふくらはぎとを取巻いて一周
した後、折返されてヴエルクロ(Velcro)のタ
ブで自体のストラツプに締結される。脛骨の皮下
周縁の回転調節を可能にするため特別設計の脛骨
楔部材37が所定位置に保持されるように、ふく
らはぎストラツプ25は上記楔部材37を脚に脛
骨前部の内側において、強固に固定する。 同様にして、ももストラツプ27は、着用者の
ももを取巻いて一周することによつて、大腿骨の
後方において後方カフ31が脚と緊密に係合させ
られるようにする。この緊密係合の利点は、前方
脛骨カフ29と後方大腿骨カフ31について後に
説明する際に触れることにする。 本発明の主要な改良点は、側板15の第2に対
に連結され、かつ脚の前部と脛骨前部の内側で係
合するようにされた特別の前方カフ29(第1
図、第2図及び第4図)を使用することにある。
図から明らかなように、パツドつき内部区画33
(第2図と第4図)を有する上記前方カフ29は、
上記内部区画33とバンド35との間に挾設され
た楔部材37を取巻いている。この楔部材37は
前方カフ29に連結され、かつ脛骨の皮下周縁の
回転調節を可能とするように設計されている。従
つて、大腿骨に対する脛骨の回転運動が阻止又は
調節されるように上記楔部材37は設計されてい
るのである。第5図から分かるように、前方カフ
29は、肉部への食込みを阻止するため、約20°
の小角度の回転運動が可能である。 その上、脛骨の前部と係合している前方カフ2
9は、ふくらはぎと係合している後方カフ31と
共働して、脛骨に対する大腿骨の不全脱臼を阻止
する。 後方カフ31は約20°の小角度の回転運動が可
能であつて、前方カフ29の場合と同様に、カフ
の肉部への食込みを阻止している。 後方カフ31も又大腿骨の後方でももの後部と
緊密接触させられるための内部パツド39(第3
図と第4図)を有し、ももの後部と強固に係合さ
せられるようになつている。この後方カフ31
は、ももとの緊密な係合を維持し、かつ脛骨の前
部に装着された前方カフ29と共働するため、側
板13の第1の対と連結され、かつストラツプ2
7と共働することによつて、脛骨の不全脱臼に付
随する問題を軽減する。それぞれのカフを構成す
る材料は、当技術分野で通常使用されているもの
であつて、容易に清掃可能なプラスチツク材料を
包含する。パツドの部分は、ポリウレタンなどの
清掃可能な発泡プラスチツクであることが好まし
い。側板及びカフを所定位置に保持する、それぞ
れのストラツプの位置決めと緊密な係合とを行う
ため、ヴエルクロ(Velcro)という商品名で市
販されている、フツクを植設されたタイプの材料
で作られた複数個のタブを使用するのが好まし
い。 使用されるストラツプは、側板を所定位置に保
持するためかかるストラツプが所望の強度を有
し、かつ反発弾性(レジリエンス)を欠いたもの
である限りは、非可撓性の、つまり比較的高い弾
性係数を有する伸縮性の材料で作られるのがよ
い。ストラツプは、快的な着用性を得るため幅広
であること、そして筋肉の異常屈曲又は偶然の落
下などによつて印加される予期しない荷重に基づ
く事故が起きる恐れの絶対にないようにするため
充分な強度を有していることが好ましい。ストラ
ツプは、所望の張力が与えられ、かつ各側板及
び/又はカフを所定位置に保持するため、弾性フ
ツクを植設されたヴエルクロ(Velcro)材料の、
それぞれのシートの各端に設けられたD−リング
によつて固着される。 上部ベルト41と下部ベルト43(第1図と第
4図)のような追加のストラツプが必要に応じて
使用可能である。上部ベルト41は蝶番装置17
に付設された顆状突起パツド45の上部を横断し
て走つている。特に、この上部ベルト41は、膝
蓋骨の上方を、しかも膝の前方を横断して走つて
いる。下部ベルト43は、顆状突起パツド45の
下部から延びている。特に、下部ベルト43は、
膝蓋骨のレベルの下を、膝結節のレベル、つまり
膝蓋靭帯の着点のレベルで走つている。下部ベル
トは下位に移動させてあるため、膝関節が屈曲と
伸長を行なつても、膝蓋骨が膝の前面を通過する
時このベルトがてこ装置になつて側板を脚にそつ
て押下げることはない。 動作に当り、膝関節固定装具11は、上に述べ
たようにして患者の脚に装着される。たとえば、
脚を下位の前方カフ29と上位の後方カフ31と
の中間の所に挿入し、蝶番装置17が膝に近接し
た位置に配置されるようにする。ついで、膝関節
固定装具を所定の位置に保持するためそれぞれの
ストラツプを締めることになるが、それには楔部
材37を脛骨前部の内側に保持して脛骨の皮下周
縁にそつて脚部と強固な結合を形成させてから、
ストラツプ25を所定の位置で締結する。次に、
後方カフ31をそのそれぞれのストラツプ27に
よつて所定の位置に締結する。必要とする数だけ
の補助ベルトの使用が可能である。蝶番装置の限
定運動を可能にしようと思えば、所望程度の屈曲
運動と伸長運動とを調節する調節装置を蝶番装置
に設ければよい。たとえば、前に引用の
「KNEE BRACE HINGE(蝶番式膝関節固定装
具)」という名称の特許出願第 号(DF
−448号)に記載してあるように、所望限度の屈
曲と伸長を脚に行わせるためアレンレンチなどで
ナツトねじ締めしてプランジヤー式指示計を蝶番
装置に固定することも可能である。 前に示唆したように、それぞれの保持装置19
は自由に取外すことが可能である。たとえば、幹
部の腫張が減少して装具が着用者にとつて緩く感
じられるようになつた場合、着用者にぴつたり適
合する新しい装具と交換することが可能である。
従来タイプの注型品などの固定式装具とは相違し
て、本発明の膝関節固定装具11は、容易、かつ
迅速に調節したり、あるいは衛生上の見地から取
替えたりすることが可能である。ストラツプは容
易に締結したり、締結を解いたりすることが可能
である。事実、全装具組立体を脚に装着するに
は、通常5分以下を要するに過ぎない。 その上、本発明の装具の重量は、従来使用の装
具の半分以下である。 前に述べた本発明の諸目的が本発明によつて達
成されるということは、以上の説明から明らかで
ある。 時に、本発明は以下に記載する諸特徴を備えて
いるが、これらの特徴は先行技術によつては得る
ことのできなかつたものである。 (1) 本発明の固定装具は後方ももカフと前方ふく
らはぎカフを有するものに対して、先行技術の
固定装具はほとんどが後部ももカフと後方部カ
フを有していた。 (2) 金属カフの金属側板への取付は、この側板
が、カフの肉部への食込みを生じることなく、
移動して脚の位置に適合可能な20°の円弧運動
を許容する、軸外しリベツトで軸着された蝶番
によつて行われる。 (3) 蝶番装置は、解剖学的カムとしての膝の移動
に追従する独特な設計である。 (4) (側板に内設されている)顆状突起パツト4
5は、細長いものであり、かつ装具着用者が遭
遇する通常の諸問題を軽減するように通常の設
計のものとは相違したベルト41,43を有す
るものでなければならない。その相違点は、下
位のベルト43の設けられている脚上の位置
が、従来の他の大抵のストラツプが設られてい
る位置よりも低いレベルに設けられていること
にある。ベルト43のこの設定位置によつて、
従来の固定装具を着用する際に通常遭遇する問
題が解決される。すなわち、かかるベルトは膝
蓋骨にそつて懸吊されているので、側板は膝の
移動に伴つて変位可能になる。 (5) 本発明の装具は独特な下位カフ、つまりふく
らはぎカフ29を有する。その独特な点は、か
かるカフの外観が正常人の脚の解剖学的断面形
状に適合するよう設計してある楔の形状を有し
ていることにある。このカフは装具の下位部分
を脚上にしつかり固定することを可能にする。
本発明の装具の主要目的の1つは、大腿骨に軸
支された脛骨の軸転による不全脱臼を阻止する
ことにある。本発明以外の大抵の装具は、その
固定効果を、本質的に自己が備えている緊締性
と皮膚に付着する摩擦力とによつて脚を抱持す
る弾性ストラツプに頼つて奏している。かかる
従来型装具は、又十字に脚を横断し、同様にし
て、摩擦力によつて皮膚に付着するベルトであ
る非回転ベルトに頼つて同様な効果を奏してい
る。本発明の独特な装具は、その脚固定効果
を、骨の解剖学的外形と脚の軟組織の外形とに
適合するような外観を備えることによつて達成
している。 (6) 後方ももカフと後方ふくらはぎカフとを有す
る他の大抵の装具とは相違して、本発明の装具
は後方ももカフと前方ふくらはぎカフとを有す
ることによつて、大腿骨によつて軸支された脛
骨の前方へ向う不全脱臼を抑制する。従つて、
前方ふくらはぎカフは大腿骨に軸支された脛骨
の前方に向かう移動を直接、かつ機械的に阻止
する障害物である。 (7) 大腿骨に軸支された脛骨の内側と外側の、内
反移動と外反移動は内側の蝶番側板と外側の蝶
番側板とが備える固有の性質によつて制限され
る。 本発明をある程度詳細に説明したが、その説明
は好ましい実施態様を例示したものにすぎず、部
品の構造、組合せ及び配列は、本発明の精神と範
囲に反することなく、特許請求の範囲を参照して
種々に変更することができるものである。
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