JPH0533045U - 圧力センサー - Google Patents

圧力センサー

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JPH0533045U
JPH0533045U JP8086991U JP8086991U JPH0533045U JP H0533045 U JPH0533045 U JP H0533045U JP 8086991 U JP8086991 U JP 8086991U JP 8086991 U JP8086991 U JP 8086991U JP H0533045 U JPH0533045 U JP H0533045U
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pressure sensor
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村上延正
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 封入するシリコンオイルの量を少なくするこ
とのできる圧力センサーを提供する。 【構成】 本体部3とセンサーチップ部4とを具え、前
記本体部3に設けたダイアフラム2に作用する圧力を、
前記本体部3に穿設した孔7内に封入したシリコンオイ
ル11を介して前記センサーチップ部4に伝達して圧力
を検出するようにした圧力センサー1であって、前記本
体部3に穿設した孔7内に、孔7内の容積を少なくさせ
る容積減少部材である針金10を配設した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は圧力センサーに関し、特に、封入するシリコンオイルの量を少なく することのできる圧力センサーに関するものである。
【0002】
【従来技術およびその問題点】
一般に、シリコンオイルを封入した従来の圧力センサー21にあっては、図3 に示すように下面中央部にダイアフラム22が配設された本体部23と、この本 体部23の上部に取付けられるセンサーチップ部24とから構成されている。
【0003】 前記本体部23は金属製であり、水平方向に拡がる拡大部25が下部に形成さ れているとともに、この拡大部25の下面の中央部に凹部26が形成されていて 、この凹部26にダイアフラム22が配設され、前記凹部26の中央部に開口す る細孔27が、前記本体部23を上下方向に貫通して設けられている。
【0004】 一方、前記本体部23の上面には金属製のフランジ28が熔接で一体に設けら れ、このフランジ28の中央部には孔が穿設され、このフランジ28の孔には上 端部が前記センサーチップ部24に連結されている連結筒29の下端部が嵌入し て、前記本体部23、フランジ28、およびセンサーチップ部24は一体に構成 されている。
【0005】 さらに、前記細孔27、および連結筒29の内部、および前記ダイアフラム2 2の細孔27側にはシリコンオイル31が封入されている。
【0006】 上記のように構成されている従来の圧力センサー21にあっては、センサーチ ップ部24に対して前記本体部23のダイアフラム22に作用する被測定流体が 直接に接触しないように構成されているので、腐食性の流体に対しても使用する ことができるようになっている。
【0007】 そして、高温の流体を測定する場合、センサーチップ部24の温度上昇を抑え る工夫がなされており、前記したように被測定流体が作用するダイアフラム22 を有する本体部23とセンサーチップ部24との間を離間してある。
【0008】 この場合、ダイアフラム22とセンサーチップ部24との間を前記本体部23 を上下方向に貫通する細孔27で接続するが、この細孔27を細くするのは加工 上限界があり、ある程度径を大きくしなければならず、このために、封入するシ リコンオイル31の量が多くなってしまった。
【0009】 しかしながら、シリコンオイル31の量が多いと、シリコンオイル31の熱膨 張係数(体積)は、金属と比較して約30倍ぐらい大きいので、周囲環境の温度 が上昇すると本体部23は金属なので膨張係数の違いにより、膨張したシリコン オイル31に押されたダイアフラム22が凸状に膨らんでしまう。 すると、ダイアフラム22の反力により、封入されたシリコンオイル31の圧 力が、被測定流体より高くなってしまい正確な圧力測定ができなくなってしまう という問題点を有していた。
【0010】 この考案の目的は、高い密封性を得ることができるとともに、容易に開封する ことができ、しかも、製造コストを低減することができる簡易開封蓋体を提供す ることを目的とする。
【0011】
【問題点を解決するための手段】
上記の目的を達成するためにこの考案は、第1の考案として、本体部とセンサ ーチップ部とを具え、前記本体部に設けたダイアフラムに作用する圧力を、前記 本体部に穿設した孔内に封入したシリコンオイルを介して前記センサーチップ部 に伝達して圧力を検出するようにした圧力センサーであって、前記本体部に穿設 した孔内に、孔内の容積を少なくさせる容積減少部材を配設したことを特徴とす る圧力センサーを構成したものである。 前記第1の考案を含む第2の考案として、前記容積減少部材は、前記孔よりも 小径の針金である構成を採用したものである。
【0012】
【作用】
この考案は上記の手段を採用したことにより、本体部に設けたダイアフラムに 作用した圧力は、孔の内部に封入したシリコンオイルを介してセンサーチップ部 に伝達されて、作用した圧力が検出される。 この場合、前記孔の内部には、その容積を減少させる容積減少部材が配設され ているので、孔内に封入するシリコンオイルの量が少なくても良く、また、配設 する容積減少部材によって封入するシリコンオイルの量が決定されるので、穿設 する孔の大きさに関しては特別に精度を要求されることがなく、製造が容易であ る。
【0013】
【実施例】
以下、図面に示すこの考案の実施例について説明する。
【0014】 図1には、この考案による圧力センサー1が示されている。 この圧力センサー1は、下面中央部にダイアフラム2が配設された本体部3と 、この本体部3の上部に取付けられるセンサーチップ部4とから構成されている 。
【0015】 前記本体部3は金属製であり、水平方向に拡がる拡大部5が下部に形成されて いるとともに、この拡大部5の下面の中央部に凹部6が形成されていて、この凹 部6にダイアフラム2が配設され、前記凹部6の中央部に開口する細孔7が、前 記本体部3を上下方向に貫通して設けられている。
【0016】 一方、前記本体部3の上面には金属製のフランジ8が熔接で一体に設けられ、 このフランジ8の中央部には孔が穿設され、このフランジ8の孔には上端部が前 記センサーチップ部4に連結されている連結筒9の下端部が嵌入して、前記本体 部3、フランジ8、およびセンサーチップ部4は一体に構成されている。
【0017】 そして、前記本体部3の中央部に、上下方向に貫通する前記細孔7の内部には 、図2に示すように熱膨張の小さい容積減少部材である針金10が収容されてい るとともに、この針金10は細孔7の壁面に、接着剤等で接着されて一体となっ ており、この細孔7、および連結筒9の内部、およびダイアフラム2の細孔7側 の部分にシリコンオイル11を封入する。
【0018】 次に前記のものの作用について説明する。
【0019】 まず、前記本体部3の下部を被測定流体に位置させる。 すると、被測定流体の圧力によって前記本体部3の下面の中央部に設けた凹部 6に位置しているダイアフラム2が押圧され、本体部3を上下方向に貫通してい る細孔7等に封入されているシリコンオイル11を介して、前記ダイアフラム2 に作用した被測定流体の圧力がセンサーチップ部4に伝達される。
【0020】 したがって、ダイアフラム2に作用した被測定流体の圧力は前記センサーチッ プ部4で測定されるものである。
【0021】 上記のような、被測定流体の圧力の測定時に、圧力センサー1の周囲環境の温 度によって、圧力センサー1を構成する金属部、特に、本体部3の熱膨張係数と 、前記本体部3に穿設した細孔7に封入したシリコンオイル11の熱膨張係数と が大きく異なるので、シリコンオイル11の膨張により内圧が増大し、従来の圧 力センサーでは被圧力流体の測定に誤差が生じていた。
【0022】 しかしながら、この考案による圧力センサー1にあっては、前記本体部3に穿 設した細孔7の内部には容積減少部材である針金10が設けられているので、従 来のものと比較して封入するシリコンオイル11の量が著しく少なくなっていて 、シリコンオイル11の膨張による内圧の増大はほとんど無い状態となっている 。
【0023】 これによって、周囲環境温度による被圧力流体の測定誤差がほとんどなくなり 、被測定流体の圧力を正確に測定することができるものである。
【0024】 なお、前記本体部3に穿設した細孔7の直径を2mm、長さを55mm、とし 、この細孔7の内部に直径が1.8mmの針金10を位置して固定した時に、針 金10がない場合には0.173cc必要であったシリコンオイル11は0.0 33ccですみ、必要となるシリコンオイル11の量を著しく減少させることが できた。
【0025】 さらに、前記実施例においては、容積減少部材として針金10を用いたが、こ れに限定することなく、要は、前記本体部3に穿設した細孔7の容積を減少させ ることができるものであればどのようなものであっても良いものである。
【0026】
【考案の効果】
この考案は前記のように構成したことにより、使用するシリコンオイルの量を 大幅に減少させることができて、周囲環境温度によるシリコンオイルと他の構成 部材との熱膨張の差による被測定流体の測定誤差を減少させることができる。
【0027】 また、シリコンオイルの量は、本体部の穿設した孔と、この孔の内部に設けら れる容積減少部材との大きさで決定されるので、孔を穿設することに特別に注意 をはらうことなく製造することができる。
【0028】 したがって、シリコンオイルが少なくて良いとともに、孔の穿設に対しても特 別な工作機械を必要とすることなく穿設することができ、全体の製造コストを安 価にすることができるという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案による圧力センサーの全体を示す概略
縦断面図である。
【図2】要部を示す概略拡大図である。
【図3】従来の圧力センサーの全体を示す概略縦断面図
である。
【符号の説明】
1、21……圧力センサー 2、22……ダイアフラム 3、23……本体部 4、24……センサーチップ部 5、25……拡大部 6、26……凹部 7、27……細孔 8、28……フランジ 9、29……連結筒 10……針金(容積減少部材) 11、31……シリコンオイル

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体部とセンサーチップ部とを具え、前
    記本体部に設けたダイアフラムに作用する圧力を、前記
    本体部に穿設した孔内に封入したシリコンオイルを介し
    て前記センサーチップ部に伝達して圧力を検出するよう
    にした圧力センサーであって、前記本体部に穿設した孔
    内に容積減少部材を配設し、前記孔の内部容積を少なく
    したことを特徴とする圧力センサー。
  2. 【請求項2】 前記容積減少部材は、前記孔よりも小径
    の針金である請求項1記載の圧力センサー。
JP1991080869U 1991-10-04 1991-10-04 圧力センサー Expired - Fee Related JP2545085Y2 (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58184639U (ja) * 1982-06-03 1983-12-08 富士電機株式会社 圧力変換器
JPS63156042U (ja) * 1987-03-31 1988-10-13
JPH01288748A (ja) * 1988-05-16 1989-11-21 Toyoda Mach Works Ltd シールダイヤフラム型圧力変換器

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