JPH05330070A - プリントヘッド - Google Patents

プリントヘッド

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JPH05330070A
JPH05330070A JP14332392A JP14332392A JPH05330070A JP H05330070 A JPH05330070 A JP H05330070A JP 14332392 A JP14332392 A JP 14332392A JP 14332392 A JP14332392 A JP 14332392A JP H05330070 A JPH05330070 A JP H05330070A
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ink
layer
orifice plate
barrier
substrate
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JP14332392A
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Winthrop D Childers
ウインスロップ・デー・チルダース
Kwang Toran Hai
ハイ・クアング・トラン
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Hewlett Packard Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】プリントヘッドにおいて、インクを隔離するイ
ンク発射室の障壁層をインクに対して化学的に安定なも
とにすること、且つオリフィス板との接合を強固にする
こと。 【構成】ペンヘッド14は基板20とオリフィス板22
との間に障壁層24を有する。インクチャネルはこの障
壁層中に定められる。障壁層は2層の、硬化、光像形成
可能レジスト材料で作られる。第1層ははんだマスク材
料であり、第2層はフォトリソグラフィックレジスト材
料である。第1層はインクに対して化学的に安定であ
り、第2層は第1層を基板、オリフィス板に強固に接着
する。本発明によれば、発射室間のインクの漏洩はな
く、またオリフィス板の剥離はない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般にオンデマンド型
インクジェット・プリンタに関し、更に詳細には、イン
ク推進装置のプリントヘッドとその製造方法に関する。
「インクジェット」という用語にはここで使用する限
り、「バブルジェット」、「熱インクジェット」、およ
び圧電式を含むがこれらに限られないすべてのオンデマ
ンド型インク推進装置を含めるものである。
【0002】
【従来技術とその問題点】インクジェット印刷の基本概
念は、1984年12月25日にVaught等に対し
て発行された「熱インクジェットプリンタ」という名称
の米国特許第4,490,728号に説明されている。
熱インクジェット・プリントヘッドの一般的構造につい
ては、米国特許第4,683,481号に説明されてい
る。
【0003】熱インクジェット障壁、ノズル板、抵抗
器、およびインク流路の一般的構成については、米国特
許第4,882,595号に開示されている。これら特
許は、インクを噴射するオリフィスを有するインク包含
毛細管、およびオリフィスに密接している一般に抵抗器
であるインク加熱機構を備えたプリントヘッドを開示し
ている。動作時、インク加熱機構は速やかに加熱され、
かなりな量のエネルギをインクに伝え、これによりイン
クの少量部分を蒸発させて毛細管中にバブル(泡)を発
生する。バブルは次に1個以上のインク滴をオリフィス
に近接した印刷媒体表面に推進する圧力波を作る。イン
クへのエネルギ伝達を制御することにより、バブルはオ
リフィスから逃げる前に急速に崩壊する。
【0004】プリントヘッド内のインク通路を画定する
障壁に関して発生する、インクによる問題が二つある。
第1の問題は、インクが障壁を化学的に攻撃して通路間
の漏洩および/またはペンの外部への漏洩を生じ、また
障壁の膨潤をも生ずるということである。膨潤により通
路の形状寸法が変化し、最適性能からの劣化を生ずる。
化学的攻撃の問題は、pHが9より大きく且つ甚だ浸透
性のある共溶媒を有する新開発のインクの場合に特に重
要である。第2の問題はオリフィス板の接着である。ほ
とんどの用途で、オリフィス板はニッケル表面を有し、
熱と圧力とでプリントヘッドに接合されている。インク
がインク通路を攻撃すると、オリフィス板の接着が破壊
される可能性があり、オリフィス板がプリントヘッドか
ら剥離し、または分離する。
【0005】硬化感光性樹脂を使用して障壁を形成する
ことは一般に米国特許第4,417,251号、および
米国特許第4,558,333号に開示されている。
【0006】障壁の製作用に適切な材料を選定するとい
う別の問題が存在する。障壁は現在、陰画的(ネガティ
ブ)に作用する光像形成可能な材料から作られている。
これらの材料は、印刷回路板および集積回路の製造に多
年にわたり使用されている。しかし、印刷回路板に使用
されている典型的な光像形成可能材料は8ミル(20
3.2ミクロン)の線および8ミル(203.2ミクロ
ン)の空間に分解することができる。その他に、集積回
路に使用されている典型的な材料の分解能は1ミクロン
の線および1ミクロンの空間である。対照的に、本発明
に必要な分解能は約20ミクロンの線および20ミクロ
ンの空間に対するものであり、これは前述した印刷回路
板および集積回路に対する典型的な仕様の間にある。換
言すれば、印刷回路板の製造に通常使用されている材料
は、必要な高次の分解能を示さないので、本発明に使用
することはできない、これらの材料を障壁の制作に使用
すれば、得られる障壁は粗雑で粒状である。これらはイ
ンク通路の内部に望ましくない流れの不連続、障害、お
よび乱流を生ずる欠陥となる。
【0007】同様に集積回路に通常使用されている材料
は、約1ミクロンの寸法を分解するように最適化されて
いるので、使用できない。約25ミクロンの寸法を有す
る障壁を製作するのに使用するとき、ほとんどの集積回
路材料は、すべての分解能を失う。通路から除去すべき
材料は重合され過ぎて従来の方法で除去することができ
ない。
【0008】したがって当技術の前述の状態からこの分
野に、高pHインクの腐食に耐え、オリフィス板の剥離
を止め、必要なインク通路分解能をも示すことができる
障壁区画材料に対する必要性が存在することがわかる。
【0009】
【発明の目的】本発明の目的は、硬化光像形成材料の2
層を有する障壁区画を組込んだオンデマンド型インクペ
ン用プリントヘッドを提供することである。
【0010】
【発明の概要】材料の第1層は基板上で硬化され、第2
層は第1層上で硬化されて一般にその上に載っている。
第2層は障壁区画の第1層および基板(結果として)を
オリフィス板に接着接合している。本発明の一つの実施
例では、第1層は液体はんだマスク材料から製作され、
第2層は液体写真リソグラフ・レジスト材料から製作さ
れている。
【0011】第1実施例において、二つの障壁層が整列
されて積み重ねられており、第2の実施例において上の
層が下の層の上に載っているばかりでなく下の層の側壁
をも覆っている。
【0012】オンデマンド型ペンヘッド用の2層を有す
る障壁材料を提供するのが本発明の目的である。第1層
は高pHインクによる化学的攻撃に耐える。第2層は第
1層をオリフィス板に接着接合し、これにより剥離に打
勝つように選定される。
【0013】
【実施例】第1図は本発明によるプリントヘッドの一部
切断上面図、第2図は第1図の線2−2による断面図、
第3図は第1図の円3で囲った部分の拡大上面図であ
る。図1、図2、および図3を参照すると、参照数字1
0は全般に、インクを要求に応じて1滴づつ用紙または
他の印刷媒体(図示せず)の上に発射するインクジェッ
トペンを示している。インクジェットペン10はペン本
体12およびペンヘッド14を備えている。インクジェ
ットペンは、ペンおよび用紙を動かし、また要求に応じ
てペンを電気的に作動させるプリンタ(図示せず)に取
付けられている。
【0014】ペン本体12(図1および図2)はペンの
骨組構造であり、あらゆる部分に対するシャーシとして
働く。ペン本体12にはインク溜め16があり、その内
の一つのインク溜めの壁18をインク17に対して図2
に示してある。ペン本体は射出成型プラスチックから従
来どおりの仕方で製作される。
【0015】ペンヘッド14について ペンヘッド14(図2)は次の構成要素から構成されて
いる。基板20、オリフィス板22、障壁区画24、お
よび要求に応じてインクをオリフィス板22のオリフィ
スを通して発射する手段。一層詳細に述べれば、ペンヘ
ッド14(図2)は接着剤28のビーズ(bead)に
よりペン本体12に接続されている。接着剤は通常のエ
ポキシコンパウンドであって、基板20をペン本体12
に堅固に取付け、インクをペン内部に以下に記すように
封する。
【0016】ペンヘッド14(図2)は更に基板20を
備えており、この基板上に薄膜および障壁構造が作られ
ている。これら薄膜については、それぞれ米国特許第
4,535,343号および第4,809,428号に
説明されている。基板はシリコンであり、4インチまた
は6インチのウェーハからダイ切断される。基板は更に
供給スロット30を備えており、これは基板内に機械的
に形成されペン本体12にある更に大きい供給穴31
(図2)の上にある。
【0017】オリフィス板22(図1および図2)は下
に記すようにインク通路およびインク発射室の上壁を成
している。オリフィス板は電鋳ニッケルから製作され、
オリフィス33はインク滴を用紙または他の印刷媒体
(図示せず)に向ける。
【0018】インク26(図2)をインクジェットペン
10から発射する手段は複数の抵抗器35を備えてい
る。これら抵抗器は基板20の上に設置されたタンタル
アルミニウムの薄膜である。抵抗器を電流パルスで加熱
すると、抵抗器はかなりな量のエネルギをインクに伝
え、これによりインクの少量部分を蒸発されてバブルを
生ずる。バブルはインク滴をオリフィス33を通して推
進する圧力波を発生する。抵抗器35はパッド37に接
続されている薄膜の導電リード36(図1)を通して電
気パルスを与えられる。パッドおよびリードはアルミニ
ウムから製作され、金の層で被覆されている。導電リー
ドはその後でシリコンカーバイド層(図示せず)で被覆
されてインクによる腐食を防止する。インクジェットペ
ン10がプリンタ(図示せず)に設置されると、インク
ジェットペンはパッドとの機械的接点(図示せず)を通
してプリンタにより電気的に作動される。
【0019】図1および図3を参照すると、ペンヘッド
14の障壁24はオリフィス板22を基板20に取付け
る。また障壁24はインク通路の側壁および発射室44
の境界を画定している。障壁24は一般に、基板20の
上面で、インク供給スロット30の周りに一つの連続層
に形成され硬化された二つの平行な長手方向区画40、
40’、および二つの平行な横方向区画を備えている。
二つの長手方向区画40、40’は各々並列関係に設置
された1列の長方形状の中空の発射室44を備えてい
る。各発射室44は、基板20である下壁46、障壁2
4中に形成されている四つの側壁47、およびオリフィ
ス板22の下面である上壁48により画定されている。
抵抗器35は各発射室の下壁46の上に設置され、各抵
抗器の上にオリフィス33が載っている。
【0020】図2および図3を参照すると、障壁24は
更に外側壁50および基板20にある供給スロット30
に近接している内側壁51を備えている。障壁24は、
二つの収束側壁53、53’を備えた狭窄部52(図
3)をも備えている。狭窄部52は収束壁53、基板2
0の上面、およびオリフィス板22の下面により画定さ
れている。狭窄部52と発射室44(図3)との間の流
体の連絡はインク通路42の一つを通して行われる。各
インク通路は障壁24中に形成されている実質的に平行
な二つのインク通路側壁55(図3)により画定されて
いる。インク通路42は更に基板20の上面およびオリ
フィス板22の下面により、発射室44および狭窄部5
2と同じ仕方で画定されている。要約すれば、障壁24
(図2および図3)の主要機能の一つは、インクがオリ
フィス33を通る以外に各発射室44の間を流れたり、
ペンヘッド14から流出したりしないようにインクを入
れておくことであることを理解することができる。
【0021】インクの流路について インク17(図2)の流路は、順に下記区域を通り、下
記構成要素を通過する。インクは最初、インク溜め壁1
8により画定されるインク溜め16に入っている。要求
があると、インクは溜めから、供給穴31を通り、接着
剤28を通過し、基板20の供給スロット30を通って
流出する。その後インクは障壁24の内側壁51を通っ
て狭窄部52(図3)の一つに流入する。次にインクは
収束側壁53を通ってインク通路42(図3)に流入
し、インク通路平行側壁55を通る。次に、インクは発
射室44に入り、要求に応じてオリフィス板22のオリ
フィス33から印刷媒体(図示せず)の上に射出され
る。 障壁の詳細について
【0022】図2、図4、および図9を参照すると、障
壁24は第1の層58および第2の層60を備えてい
る。第2の層60は第1の層58の上に重ね合せで載っ
ており、各層は平面図では同じ形状をしている。
【0023】第1の層58(図4および図9)はシリコ
ン基板20の上で硬化された光像形成可能な、陰画的
(ネガティブ)に作用する、液体フォトレジストコンパ
ウンドから作られている。本発明の一実施例では、高分
解能のはんだマスク材料を使用している。第1層の材料
は基板上に約25ミクロンの厚さまで塗布することがで
きるように選択される。はんだマスク材料はフィラー
(filler)または顔料を含んでいないことが望ま
しく、その粘度は約300センチポアズの範囲にあり、
橋かけ(架橋)前の分子量は100と500との間にあ
ることが望ましい。
【0024】このようなはんだマスク材料の一つは、エ
ポキシアクリレートであるDynachem X−30
05であり、これはカリフォルニヤ州Tustinにあ
るDynachem社から手に入れることができる。D
ynachem X−3005は重炭酸ナトリウムのよ
うな溶媒系現像剤を用いて現像される。他の可能な材料
にはVacrelおよびParadがあり、これらはデ
ュポン製の乾性膜である。
【0025】第2の層60(図4および図9)は第1層
58を硬化してから第1層58の上に硬化される。第2
層60は集積回路の製造に代表的に使用される形式の高
分解能の、陰画的に作用する、液体リソグラフ・フォト
レジスト・コンパウンドから製作される。この材料は5
ミクロンの層を作ることができるように、および第1層
58およびオリフィス板22に熱および圧力を加えてか
ら共に接着結合するように選択される。代表的には第2
層60の分子量は橋かけ前1ミクロンと2ミクロンとの
間にある。
【0026】第2層60に好ましいフォトレジストの一
つは、ニュージャージー州ウェストパターソンのOli
on Corporationの子会社であるOlio
nHunt Speciality Product
s,Inc.から入手することができるWaycoat
SC Resist 900、カタログ番号第839
167である。このレジストをWaycoat PF現
像剤、カタログ番号第840017で現像剤30重量パ
ーセントに対するSCレジスト70重量パーセントの比
率で希釈する。このフォトレジストをWaycoat
Negative Resist Develope
r、カタログ番号第837773を使用して現像する。
【0027】1インチあたり600ドット(600dp
i)を作るインクジェットペンに使用される本発明の一
実施例においては、あるインク通路42(図3)と隣接
する次のインク通路との中心線間の距離すなわち障壁2
4のパターン中の繰返し要素の間の距離は約84.7ミ
クロンである。インク通路42の幅は15ミクロンと3
5ミクロンの間であり、望ましくは約20ミクロンであ
る。障壁の肉厚は10ミクロンと30ミクロンの間にあ
り望ましくは約20ミクロンである。第1層58の厚さ
は10から20ミクロンの範囲にあり、望ましくは15
ミクロンであり、第2層60の厚さは1から10ミクロ
ンの範囲であり、望ましくは5ミクロンである。インク
通路側壁55(図3)の長さは約40ミクロンであり、
収束側壁53は約45度の角度で収束する。発射室44
の長さおよび幅は約50ミクロンである。 製造方法について
【0028】図5(A)を参照すると、通常の4または
6インチのシリコンウェーハ64が、最初に従来のフォ
トレジスト・スピナー65のチャック(図示せず)上に
中心をとって設置されている。スピナー65の速さは制
御器66により制御される。薄膜は、抵抗器35、導電
リード36、およびパッド37(図3)を備えたウェー
ハ上に既に設けられている。液体はんだマスク材料68
はウェーハの中心に置かれ、ウェーハは通常の回転サイ
クルで回転してそのレジスト材料をウェーハ64の全表
面に一様に広げる。障壁の所要厚さを得るために、回転
サイクルの速さおよび持続時間ばかりでなくレジスト材
料の粘度をも変えることができる。本発明の一つの特徴
は、これらパラメータを障壁の所要厚さが得られるよう
に変えることができることである。
【0029】図5(B)を参照すると、シリコンウェー
ハ64およひ部分乾燥状態にあるはんだマスク材料68
がスピナーから取外されている。はんだマスク材料68
はウェーハの表面を所要厚さで一様に覆っている。
【0030】図5(C)を参照すると、ウェーハが対流
炉69中で「柔らかく」焼かれ、最初図5(A)の液体
レジスト材料内に存在した揮発性溶媒が除去される。こ
の段階では通常レジスト材料の重合は生じない。
【0031】図5(AA)を参照すると、液体はんだマ
スク材料68をスクリーン印刷マスク70を使用してシ
リコンウェーハ64に載せることもできる。このマスク
70は、長方形切片のパターンを有する150メッシュ
のスクリーン71を使用している。フォトレジストは、
押圧手段72によって網目を通してシリコンウェーハ6
4の上に押出される。スクリーン71の網目の大きさに
より切片73(図5(BB))の最終的厚さが決まる。
長方形切片73(図5(BB))の厚さはレジスト材料
68(図5(B))の一様に平らな層の厚さに対応す
る。長方形切片は、上に述べたと同じ仕方で、対流炉6
9中で同様に柔らかく焼かれる。
【0032】図5(D)を参照すると、上述の柔らかく
焼かれたフォトレジスト材料は次に標準の集積回路リソ
グラフ・フォトマスク露光処理を受ける。この工程には
紫外光源75と高度な平行光を生ずるレンズ76との使
用が含まれる。光は通常のフォトマスク77を通過して
長方形切片73または一様に平らな層68(図5
(B))に衝突する。フォトマスク77は重合すべきで
ない液体レジストの領域を遮断する。フォトマスク77
には複数の障壁パターンがあり、その各々に、図3に示
すように、発射室44、インクチャネル42、狹窄部5
2などがある。露光期間の終りにおいて、紫外光に露出
されたフォトレジスト領域が重合され、レジストの未露
光部分が単量体として残る。
【0033】図6(A)を参照すると、ウェーハ64
は、通常の現像液の浴を備えている超音波現像タンク7
9中で通常の現像処理を受ける。現像工程において、紫
外光に露出されなかったフォトレジスト材料(図5
(D))が現像剤により溶解され、撹拌により除去され
る。換言すれば、単量体が化学的および機械的に除去さ
れて、図1および図3に示す単独パターンに似た複数の
障壁パターンを持つレジストの第1層58(68)を残
す。
【0034】図6(B)および図6(C)を参照する
と、シリコンウェーハ64はその後噴射水で洗浄れ、そ
して窒素ガスの流れを使用して乾燥される。窒素はウェ
ーハを急速に乾燥するので後に残留物は残らない。
【0035】図6(D)を参照すると、ウェーハ64お
よびレジストの第1層58(68)は次に第2の紫外露
光を受ける。紫外光源75を使用して障壁の第1層58
に衝突する紫外光を発生させる。フォトマスクを使用し
ない。この工程をブランケット露光と言い、完全に重合
した(橋かけされた)第1層が生ずる。
【0036】図7(A)を参照すると、フォトレジスト
材料の第2の施工が行われる。シリコンウェーハ64が
スピナー65に再設置され、液体フォトリソグラフ・レ
ジスト81が切片73およびウェーハ64の上に置かれ
る。ウェーハ64は通常のサイクルで回転され、レジス
ト81を切片73の上に一様な厚さで広げる。ウェーハ
64はその後スピナーから取外され(図7(B))対流
炉69中に設置され、再び柔らかく焼かれ(図7
(C))揮発性溶媒を完全に押出す。この工程ではレジ
スト81を重合するものではない。
【0037】図7(D)を参照すると、ウェーハ64は
再変、通常の集積回路、フォトリソグラフ結像処理を受
ける。フォトマスク77(図7(D))は第2層60
(図9)に、第1層58と同じパターンを平面上でぴっ
たり重なり合って作るように設計されている。図7
(D)では図5(D)に関連して述べたと同じ機器およ
び工程を使用する。しかしレジスト81を重合するのに
必要な露光エネルギの量は、レジスト材料自身が異なる
ため異なる。この工程の終りにおいて(図7(D))、
レジスト81の第2層は充分な紫外光に露出されている
ので、レジストは光が当った区域で重合されている。光
が当らない区域は重合されず、これら未露光域は超音波
現像タンク79(図8(A))中で化学的および機械的
に除去される。図8(A)においては、フォトリソグラ
フ・レジスト81に適切な現像剤を使用することの他は
図6(A)に関連して説明したと同じ工程をたどる。次
に、シリコンウェーハ64は酢酸ブチルの噴射によりす
すがれ(図8(B))、窒素ガスの噴射により乾燥され
る(図8(C))。
【0038】図8(D)を参照すると、ウェーハ64は
その後障壁の第2層60を部分的に橋かけし、硬化させ
る第2のブランケット露光を受ける。図6(D)に関連
して述べたと同じ装置および工程を使用する。しかし、
露光エネルギは、レジスト材料が異なるため、異なるこ
とがある。図8(D)に示した工程が完了すると、ペン
本体12および接着剤28が無い、図4に示したよう
な、複数のペンヘッド14が得られる。
【0039】ペンヘッド14(図2)は最初に圧力およ
び熱を使用して所定位置に取付けることによりオリフィ
ス板22に取りつけられる。その後、オリフィス板の付
いたペンヘッドは、より長い焼固めおよび加圧サイクル
を受ける。この長い焼固めおよび加圧サイクルにより、
障壁24のインクに対する耐化学性が確保されるばかり
でなく、第2層60によるオリフィス板22と第1層5
8との間の接着結合も確保される。 他の実施例について
【0040】障壁24の第1層(図2)はエポキシ/ア
クリレートのような光像形成可能エポキシ樹脂から製作
することもできる。これらの材料は、橋かけ前100と
500との間の分子量を有し、高pHインクに対して良
好な耐化学性を示すばかりでなく、所要解像力をも与え
る。このようなエポキシ/アクリレート障壁材料の一つ
はDynachem X−3007である。
【0041】代りの障壁83を図10に示す。この代り
の障壁は、基板20の上に硬化された第1の層84、お
よび第1の層84の露出面を完全に覆う第2の層86を
備えている。第2の層86は特に障壁の側壁のすべてを
覆っているので第1の層84はインクから化学的に隔離
されている。図10に示す実施例では今日の半導体産業
で現在使用されているもののような陽画用フォトレジス
ト材料の使用が可能である。これら陽画用フォトレジス
トは上述の陰画用フォトレジストより安定で、予測可能
であり、且つ容易に製作できる。しかし、言うまでもな
く、第2の層86を陰画用フォトレジストにすることも
できる。図10に示す実施例は、フォトマスクの寸法
を、得られる障壁の寸法が同じになるように調節しなけ
ればならない他は、上述の工程に従って製造される。
【0042】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、障壁層
は2個の層から成り、第1層は高いpH値を有するイン
クによる化学的攻撃に対して強く、また第2層は第1層
をオリフィス板に強固に結合し、よって剥離は生じな
い。またインク発射室間のインクの漏洩も生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるプリントヘッドの一部切断上面図
である。
【図2】図1の線2−2による側断面図である。
【図3】図1の円3の部分の拡大図である。
【図4】図3の線4−4による側断面図であり、オリフ
ィス板装着前の状態図である。
【図5】本発明によるプリントヘッドの製造工程を示し
た図である。
【図6】本発明によるプリントヘッドの製造工程を示し
た図である。
【図7】本発明によるプリントヘッドの製造工程を示し
た図である。
【図8】本発明によるプリントヘッドの製造工程を示し
た図である。
【図9】図3の線6−6による側断面図である。
【図10】図9の障壁層の他の実施例の側断面図であ
る。
【符号の説明】
10:プリントヘッド,12:ペン本体、14:ペンヘ
ッド、16:インク溜め、18:インク溜の壁、20:
基板、24:障壁層、30:インク供給スロット、3
6:導電リード、37:パッド、35:抵抗器、44:
インク発射室、22:オリフィス板、33:オリフィ
ス、26:インク、58:第1層、60:第2層、2
8:接着剤、65:スピナー66:制御器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板と、オリフィス板と、前記基板上に形
    成された障壁部材と、前記オリフィス板中のオリフィス
    からインクを発射するための手段とを有し、前記障壁部
    材はインクチャネルとインク発射室とを画定し、前記イ
    ンク発射室は前記インクチャネルを介してインク溜めに
    連通し、前記障壁部材は前記基板上に配置された光像形
    成可能な物質の第1層と、前記第1層上に形成され前記
    第1層を前記オリフィス板に結合する光像形成可能な物
    質の第2層とから成るプリントヘッド。
  2. 【請求項2】前記第1層ははんだマスク物質で形成さ
    れ、第2層はフォトリソグラフ・レジスト物質で形成さ
    れる請求項1に記載のプリントヘッド。
JP14332392A 1992-05-07 1992-05-07 プリントヘッド Pending JPH05330070A (ja)

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