JPH05329953A - 片面銅張積層板の製造法 - Google Patents

片面銅張積層板の製造法

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JPH05329953A
JPH05329953A JP4138879A JP13887992A JPH05329953A JP H05329953 A JPH05329953 A JP H05329953A JP 4138879 A JP4138879 A JP 4138879A JP 13887992 A JP13887992 A JP 13887992A JP H05329953 A JPH05329953 A JP H05329953A
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JP
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metal foil
releasable
clad laminate
sided copper
thermosetting resin
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JP4138879A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Ikeguchi
信之 池口
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Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表面粗化、離型性の離型性金属箔を用いる片
面銅張積層板の製造法であり、 200℃以上の積層成形温
度を必要とする製造法に好適である。 【構成】 離型フィルムの両面に、一枚或いは複数枚の
プリプレグ、銅箔をそれぞれ重ねたセットを鏡面板を介
して複数セット組み合わせ、これを加熱・加圧する片面
銅張積層板の製造法において、該離型フィルムとして、
金属箔の片面或いは両面に表面凹凸 2〜8 μmの粗化面
からなる離型性の硬化した熱硬化性樹脂層を有する離型
性金属箔を用いることを特徴とする片面銅張積層板の製
造法

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面粗化、離型性の離
型性金属箔を用いる片面銅張積層板の製造法であり、特
に、 200℃以上の積層成形温度を必要とする多層板製造
用に用いる片面銅張積層板の製造法として好適に使用さ
れるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、多層板用の片面銅張積層板の製造
法としては、両面粗化した離型フィルム或いは片面粗化
した離型フィルムを2枚粗化面を外側として重ね、その
両側にプリプレグ、銅箔の順に重ねたセットを鏡面板を
介して複数セット組み合わせ、これを熱盤間に投入し、
加熱・加圧することにより製造されている。
【0003】この離型フィルムは、ポリプロピレン、ポ
リ−4-メチルペンテン−1、その他のポリオレフィン
類、トリアセチルセルロースなどのアセチルセルロース
類、ポリテトラフロロエチレンなどのフッ素樹脂などの
フィルムが使用されている。しかし、ポリプロピレンな
どは耐熱性に劣り、 180〜200 ℃以上の高温では使用が
困難であった。また、フィルム製造用に使用される可塑
剤などが積層成形時にブリードして、鏡面板を汚染する
などの課題があった。フッ素樹脂などのフィルムは耐熱
性、離型性などの点で優れたものであるが、高価であ
り、製造した積層板が高価となるものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、 200℃を超
える高温においても使用可能で、より低価格な離型用フ
ィルムを見出すことにより、比較的安価に、多層板に使
用する片面銅張積層板を製造するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、離
型フィルムの両面に、一枚或いは複数枚のプリプレグ、
銅箔をそれぞれ重ねたセットを鏡面板を介して複数セッ
ト組み合わせ、これを加熱・加圧する片面銅張積層板の
製造法において、該離型フィルムとして、金属箔の片面
或いは両面に表面凹凸 2〜8 μmの粗化面からなる離型
性の硬化した熱硬化性樹脂層を有する離型性金属箔を用
いることを特徴とする片面銅張積層板の製造法である。
また、本発明の好ましい態様においては、該離型性金属
箔の熱硬化性樹脂層の厚みが 4〜10μmであること、該
離型性金属箔の熱硬化性樹脂層が、離型剤として親油性
鎖を有するフッ素樹脂共重合オリゴマーを0.02〜0.8 重
量%含有する熱硬化性樹脂組成物にて形成したものであ
ることを特徴とする片面銅張積層板の製造法である。
【0006】以下、本発明の構成について説明する。ま
ず、本発明の片面銅張積層板は、典型的には、多層板製
造用に用いる片面銅張積層板類であるが、その他のプリ
ント配線板、カーボン塗布用或いは絶縁用などに使用さ
れる積層板類の製造にも使用できるものである。また、
製造法としては、多段プレス法、多段減圧プレス、連続
プレスなど公知の方法が使用できる。本発明の片面銅張
積層板に用いるプリプレグを製造する補強基材として
は、ガラス織布、ガラス不織布(ガラスマット、ペーパ
ーなど)、ガラスロービングなどのガラス繊維、その他
のセラミックス繊維などの無機補強基材、全芳香族ポリ
アミド、液晶性ポリエステル、その他の耐熱性の有機補
強基材が挙げられる。この補強基材は適宜、シランカッ
プリング剤など表面処理したものとして使用される。
【0007】また、含浸樹脂としては、エポキシ樹脂、
不飽和ポリエステル樹脂、シアナート樹脂、ビスマレイ
ミド−シアナート樹脂、ポリイミド樹脂、その他の熱硬
化性樹脂類;これらを適宜二種以上配合してなる組成
物;さらにこれら熱硬化性樹脂、それらの二種以上配合
してなる組成物をポリビニルブチラール、アクリロニト
リル−ブタジエンゴム、多官能性アクリレート化合物、
その他の公知の樹脂、添加剤等で変性したもの;架橋ポ
リエチレン、架橋ポリエチレン/エポキシ樹脂、架橋ポ
リエチレン/シアナート樹脂、ポリフェニレンエーテル
/エポキシ樹脂、ポリフェニレンエーテル/シアナート
樹脂、ポリエステルカーボネート/シアナート樹脂、そ
の他の変性熱可塑性樹脂からなる架橋硬化性樹脂組成物
(IPN又はセミIPN)が例示される。これらの中
で、本発明では特に、 200℃以上の積層成形温度を必要
とするシアナート樹脂、ビスマレイミド−シアナート樹
脂、ポリイミド樹脂などを用いた片面銅張積層板の製造
用の離型フィルムとして好適に使用される。
【0008】上記樹脂には適宜、充填剤を配合でき、こ
れらとしては、天然シリカ、溶融シリカ、アモルファス
シリカなどのシリカ類、ホワイトカーボン、チタンホワ
イト、アエロジル、クレー、タルク、ウォラストナイ
ト、天然マイカ、合成マイカ、カオリン、水酸化アルミ
ニウム、マグネシア、アルミナ、パーライト、E−ガラ
ス、A−ガラス、C−ガラス、L−ガラス、D−ガラ
ス、S−ガラス、M−ガラス、G20−ガラスなどのガ
ラス微粉末などが好適なものとして挙げられる。また、
その他の目的により、難燃剤、滑剤、その他の添加剤類
が配合できる。
【0009】本発明は、上記のプリプレグとその片面に
銅箔を重ねた片面銅張積層板用セットを離型フィルムを
介してプリプレグ面で対抗配置して積層成形するにあた
り、該離型フィルムとして表面凹凸 2〜8 μmの粗化さ
れた離型性の硬化した熱硬化性樹脂層を形成した離型性
金属箔を使用するものである。ここに、本発明の離型性
金属箔の製造に使用する金属箔としては、アルミニウ
ム、ニッケル、錫、銅、その他の合金が挙げられ、通
常、厚み 20〜50μmのものが好ましい。これらの中
で、特に、アルミニウム、銅が価格の面からも好まし
い。
【0010】上記した金属箔の片面或いは両面に表面凹
凸が 2〜8 μmの粗化された離型用の硬化した熱硬化性
樹脂層を形成する。この熱硬化性樹脂としては、プリプ
レグ含浸用として例示したものが挙げられるが、特に、
エポキシ樹脂、シアナート樹脂、ビスマレイミド−シア
ナート樹脂が好ましい。また、離型性を付与するために
熱硬化性樹脂に配合する離型剤としては、オレフィン
系、エステル系、シリコーン系、フッ素系など種々の化
合物があり、使用可能である。しかし、本発明では、プ
リプレグ面への転写性がないものが好ましく、この点か
ら、オリゴマー乃至低分子量ポリマーがより好ましい。
特に、熱硬化性樹脂に親和性の共重合部分としての親油
性鎖を有するシリコン系共重合オリゴマー或いはフッ素
系共重合オリゴマーが好適なものとして挙げられ、特に
分子量が 3,000〜15,000程度の親油性鎖を有するフッ素
系共重合オリゴマーが好適である。また、その使用量は
樹脂組成物中の固形分の0.01〜1 重量%、好ましくは0.
02〜0.8 重量%の範囲である。
【0011】また、離型層の形成方法を例示すれば、上
記した離型剤を含む熱硬化性樹脂組成物を溶剤に溶解
し、粘度 500〜2,000 センチポイズ(at 25℃) 程度に調
整して、これをロールコーターなどにより平均厚さ 3〜
15μm、好ましくは 4〜10μmとなるように金属箔の片
面或いは両面に連続して塗布し、溶剤を除去し、適宜、
予備硬化させた後、表面凹凸 2〜8 μm、好適には 3〜
7 μmの表面粗化ロールなどによりその表面凹凸を離型
層に転写し、該転写凹凸を保った状態で徐々に硬化させ
る方法 (以下、転写法と記す) 、離型剤を含む熱硬化性
樹脂組成物の層を厚さ μm以上で形成し、乾燥、硬化
させた後、機械的研削などによって離型用の該樹脂層面
を粗化する方法(以下、研磨法と記す)などによる。
【0012】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。な
お、実施例の「部」及び「%」は特に断らないかぎり重
量基準である。 実施例1 2,2-ビス(4−シアナトフェニル)プロパン 1,000部を 1
50℃で 150分間予備反応させ、これをメチルエチルケト
ンに溶解した。これにビスフェノールA型エポキシ樹脂
(商品名; エピコート 1001 、油化シェルエポキシ株式
会社製、エポキシ当量 450〜500) 600部、フッ素系共重
合オリゴマー (商品名; サーフロン SC-101 、旭硝子株
式会社製) 5部及びオクチル酸亜鉛 0.18部を溶解して
粘度 1020 センチポイズ(at 25℃) の離型用の樹脂溶液
を得た。
【0013】厚み 40μmのアルミニウム箔をロールか
ら連続的に巻きだしながら上記で得た樹脂溶液中に浸漬
し、加熱下に乾燥し、厚さ 9μmの半硬化層を形成し、
ついで、表面凹凸が 2〜8 μmの粗化面を形成したロー
ルで挟んで両面に凹凸を転写した後、該凹凸が破壊され
ないように徐々に加熱し硬化させた。これを所定間隔に
て切断し、1080mm×1080mmの粗化離型性金属箔(以下
「離型箔A」と記す)を得た。
【0014】他方、2,2-ビス(4−シアナトフェニル)プ
ロパン 900部とビス(4−マレイミドフェニル)メタン 1
00部とを 150℃で 100分間予備反応させ、これをメチル
エチルケトンと N,N'-ジメチルホルムアミドとの混合溶
剤に溶解させ、これにオクチル酸亜鉛 0.20 部を加えて
均一に混合してワニス (以下、ワニスA と記す) を得
た。このワニスA を厚み 0.1mmのE-ガラス平織布に含浸
・乾燥し、所定間隔にて切断し1080mm×1080mmのプリプ
レグ (以下、PP1 と記す) を得た。
【0015】ステンレス製鏡面板の上に、接着用面を上
にして厚さ18μmの電解銅箔、PP12枚、離型箔A、PP1
2枚、接着用面を下にして厚さ18μmの電解銅箔をこの
順序で重ねステンレス製鏡面板を重ねることを繰り返し
て、片面銅張積層板セットを組み上げた。このセットか
らなる組を多段プレスの熱盤間に仕込み、20kg/cm2、25
0 ℃、2時間の条件で積層成形し、冷却後、鏡面板を取
り除いて厚さ 0.2mmの片面銅張積層板を得た。片面銅張
積層板の樹脂面と離型箔Aとの離型性は良好であり、ア
ルミニウム箔を被覆し硬化した離型性の熱硬化性樹脂層
が剥離して片面銅張積層板の樹脂面に残ることは無かっ
た。
【0016】比較例1 実施例1において、離型箔Aに代えて、厚さ50μmの表
面粗化ポリプロピレンフィルムを用いる他は同様とし
た。この結果、片面銅張積層板の樹脂面にポリプロピレ
ンフィルムが付着し、剥離できないものであった。
【0017】
【発明の効果】以上、発明の詳細な説明などから明瞭な
ように、本発明の粗化離型性金属箔を離型フィルムに代
えて用いる片面銅張積層板の製造法によれば、200 ℃以
上の高温の積層成形においても容易に離型性を保持して
片面銅張積層板を製造可能とするものである。また、本
発明の離型性金属箔も比較的容易にかつ安価に製造可能
であり、その工業的意義は極めて高いものである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 離型フィルムの両面に、一枚或いは複数
    枚のプリプレグ、銅箔をそれぞれ重ねたセットを鏡面板
    を介して複数セット組み合わせ、これを加熱・加圧する
    片面銅張積層板の製造法において、該離型フィルムとし
    て、金属箔の片面或いは両面に表面凹凸 2〜8 μmの粗
    化面からなる離型性の硬化した熱硬化性樹脂層を有する
    離型性金属箔を用いることを特徴とする片面銅張積層板
    の製造法
  2. 【請求項2】 該離型性金属箔の熱硬化性樹脂層の厚み
    が 4〜10μmである請求項1記載の片面銅張積層板の製
    造法
  3. 【請求項3】 該離型性金属箔の熱硬化性樹脂層が、離
    型剤として親油性鎖を有するフッ素樹脂共重合オリゴマ
    ーを0.02〜0.8 重量%含有する熱硬化性樹脂組成物にて
    形成したものである請求項1記載の片面銅張積層板の製
    造法
JP4138879A 1992-05-29 1992-05-29 片面銅張積層板の製造法 Pending JPH05329953A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007290260A (ja) * 2006-04-25 2007-11-08 Matsushita Electric Works Ltd 片面板の製造方法及び多層プリント配線板

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007290260A (ja) * 2006-04-25 2007-11-08 Matsushita Electric Works Ltd 片面板の製造方法及び多層プリント配線板

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